出力セレクタ: 最大からの値

「最大からの値」出力セレクタでは、各レコードの数値属性を評価して、別の属性で使用する値を選択します。

「最大からの値」出力セレクタは、レコードに含まれる数値属性を使用して、様々な別の出力属性で使用する最適なレコードを選択する場合に使用します。

この出力セレクタは、複雑なロジックを使用して、同じエンティティを表す複数のレコードから、マージ済出力レコードとして使用するために最適なレコードを選択する必要がある場合に役立ちます。最初に複雑なロジックを使用して(照合する前に適用)、各レコードの完全性、妥当性および関連性を総合的に表す「選択スコア」数値属性を作成して移入できます。そのスコアをマージ時に使用して、最適なレコードを選択できます。

それ以外に、個人が予約した製品の数を表す属性など、選択で使用できる単純な数値属性がデータ内にすでに存在する場合もあります。

次の表に、構成オプションを示します。

構成 説明

入力

実際の出力に対して、任意の入力データ・セットからの入力属性(同じデータ型であることが必要)を構成できます。

数値属性は、実際の「最高値」選択ロジックに対するチェック値属性として構成する必要があります。

オプション

次のオプションを指定します。

  • 関連付けられている場合、空でない値を最初に使用: このオプションを使用すると、グループ内の複数のレコードでチェック属性の最大値が同じ場合に、自動的に値が選択されます。

    文字列値の場合はアルファベット順にソートされた最初の値、数値の場合は最低値、日付の場合は最早値が選択されます。

    タイプ: はい/いいえ。デフォルト値: はい。

  • Nullを0とみなす: このオプションは、Null値を0とみなすか、または無視するかを決定します。Nullを無視する場合、すべての数値はNull値より大きいとみなされます。

    タイプ: はい/いいえ。デフォルト値: いいえ。

この例では、「最大からの値」出力セレクタを使用して、照合前にすべての入力レコードに追加されたSelectionScore属性に基づき、最適なレコードのOccupation値を選択します。

サンプル構成

関連付けられている場合、空でない値を最初に使用= いいえ

Nullを0とみなす= いいえ

出力例

次の表に、「最大からの値」セレクタを使用した出力の例を示します。

表1-111 「最大からの値」セレクタを使用した出力の例

入力A (Occupation, SelectionScore) 入力B (Occupation, SelectionScore) 出力値(最大からの値)

CEO, 45

Chief Executive Officer, 60

Chief Executive Officer

Unknown, 0

Account Manager, 60

Account Manager

Sales Executive, 60

Partner Manager, 60

選択エラー(手動による解決が必要)

Nurse, 45

Chief Nurse, 60

Chief Nurse

null, 0

Secretary, 50

Secretary

Associate Analyst, null

Business Analyst, 20

Business Analyst