出力セレクタ: 最少からの値

「最少からの値」出力セレクタでは、各レコードの数値属性を評価して、別の属性で使用する値を選択します。

「最少からの値」出力セレクタは、レコードに含まれる数値属性を使用して、様々な別の出力属性で使用する最適なレコードを選択する場合に使用します。

属性のタイプによっては、属性の最小値が最も重要な値である場合があります。たとえば、同じ個人の複数のレコードをマージして最高リスクのレコードを検出する場合、与信スコアが最も低い個人レコードが出力対象のレコードになります。

次の表に、構成オプションを示します。

構成 説明

入力

実際の出力値に対して、任意の入力データ・セットからの入力属性(同じデータ型であることが必要)を構成できます。

数値属性は、実際の「最小値」選択ロジックに対するチェック値属性として構成する必要があります。

オプション

次のオプションを指定します。

  • 関連付けられている場合、空でない値を最初に使用: このオプションを使用すると、グループ内の複数のレコードでチェック属性の最小値が同じ場合に、自動的に値が選択されます。

    文字列値の場合はアルファベット順にソートされた最初の値、数値の場合は最低値、日付の場合は最早値が選択されます。

    タイプ: はい/いいえ。デフォルト値: はい。

  • Nullを0とみなす: このオプションは、Null値を0とみなすか、または無視するかを決定します。Nullを無視する場合、すべての数値はNull値より小さいとみなされます。

    タイプ: はい/いいえ。デフォルト値: いいえ。

この例では、「最少からの値」出力セレクタを使用して、一致レコードのグループ内で与信スコアが最も低い個人の氏名を選択します。

サンプル構成

関連付けられている場合、空でない値を最初に使用= いいえ

Nullを0とみなす= いいえ

出力例

次の表に、「最少からの値」セレクタを使用した出力の例を示します。

この場合、「関連付けられている場合、空でない値を最初に使用」オプションは「いいえ」に設定されています。

表1-112 「最少からの値」セレクタを使用した出力の例

入力A (Name, CredtScore) 入力B (Name, CredtScore) 出力値(最少からの値)

Mr Bill Davis, 580

Mr William Davis, 690

Mr Bill Davis

Mr Stephen Lewis, 720

Steve Lewis, 650

Steve Lewis

null, 480

Mr F Johnson, 780

null

Mr Brian Hamilton, 595

Mr B Hamilton, 595

選択エラー(手動による解決が必要)

Andrew Taylor, null

Andy Taylor, 0

Andy Taylor