10 証明レビュー・タスクの管理
この項では、次の各トピックで証明の操作について説明します。
ノート:
このドキュメントでは、「保留中の承認」ページで実行できるアクションについて説明します。証明およびアイデンティティ監査のタスクには、それぞれ「証明」タイルと「保留中の違反」タイルを使用します。受信ボックスの一般ビューを使用している場合は、「アクション」メニューを使用しないでください。証明とアイデンティティ監査に対してサポートされているアクションはありません。
アイデンティティの証明の概要とダッシュボードを使用して実行できる操作の詳細は、「アイデンティティの証明の使用」を参照してください。
10.1 証明の検索と表示
「保留中の証明」ページでは、証明の検索とフィルタ処理を実行して、証明の詳細を表示できます。
この項の内容は次のとおりです。
10.1.1 「保留中の証明」ページでの証明の検索
自分に割り当てられている証明レビュー・タスクを検索できます。
証明の単純検索を実行するには:
- Oracle Identity Self Serviceにログインします。
- 「セルフ・サービス」タブをクリックします。
- 「証明」ボックスをクリックします。「保留中の証明」ページが、自分に割り当てられた証明レビュー・タスクのリストとともに表示されます。
- 「ステータス」リストで、検索する証明ステータス(「割当て済」や「完了」など)を選択します。ステータスに関係なく任意の証明を検索する場合は、「任意」を選択します。
- 「検索」ボックスで、検索基準を指定します(「証明名」など)。
- 検索アイコンをクリックします。検索基準に一致する証明が検索結果表に表示されます。
ヒント:
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検索結果表のデータをソートするには、列名の上にマウス・ポインタを置きます。上向きと下向きの矢印が列名の上に表示されます。上向き矢印をクリックすると、昇順にソートされます。下向き矢印をクリックすると、降順にソートされます。
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このリリースのOracle Identity Managerでは、証明を完了率でソートできます。「完了率」列にマウス・ポインタを重ねると、上向き矢印キーと下向き矢印キーが表示されます。上向き矢印をクリックすると昇順の完了率でソートされ、下向き矢印をクリックすると降順の完了率でソートされます。
10.1.2 「保留中の証明」ページからの証明タスクへのアクセス
各種の証明タスク(「ユーザー証明」、「ロール証明」、「アプリケーション・インスタンス証明」、「権限証明」など)の詳細を確認できます。
この項では、証明のタイプ別の証明タスクへのアクセス方法を説明します。
ノート:
証明の詳細、ユーザー・アクセス権限の詳細、ロールのコンテンツおよびメンバーシップ、アプリケーション・インスタンスおよび権限のアカウントの詳細が表示されるページでは、ページのコンテンツをパーソナライズできます。たとえば、保存された検索を使用したり、列の表示/非表示を切り替えたり、列のデータをソートしたりできます。これらのパーソナライズ機能は、Oracle Identity Self Serviceのすべてのページでほぼ同じです。Oracle Identity Self Serviceでのページのパーソナライズの詳細は、「セルフ・サービスのパーソナライズ」を参照してください。
10.2 証明の完了
ユーザー、ロール割当て、アカウントまたは権限割当てに関する決定で不足しているものがある場合は、「証明」に設定できます。
次の各項で、証明の完了について説明します。
10.2.1 ユーザー証明の完了
ユーザー証明では、マネージャが従業員および各従業員のロール割当て、アカウントおよび権限割当てを検証できます。
ユーザー証明の完了には次のステップが含まれます。
10.2.1.1 ユーザーに対する証明決定の実施
証明タスクを開くときに、各ユーザーのアクセスの検証が必要になることがあります。この検証ステップは、証明定義に設定されている構成設定に基づいてオプションとなります。検証が必要ない場合は、ユーザーの初期サマリー・ビューはスキップされ、ユーザーの詳細ビューが表示されます。
検証が必要な場合は、自分がレビューを依頼された各ユーザーに対して決定を行う必要があります。そのように行うには:
10.2.1.2 ロールと権限のレビュー
証明の詳細ビューを使用して、ユーザーのロール割当て、アカウントおよび権限割当てをレビューします。詳細ビューにアクセスするには、サマリー・ビューでユーザーを選択して、「アクション」メニューの「開く」をクリックするかユーザー名をクリックします。
選択を行った後、「アクション」メニューを使用して適切なアクションを選択できます。「アクション」メニューには、次のオプションがあります。
-
証明: 選択した各割当てを承認します。
-
失効: 選択した各割当ての承認を取り消します。この決定は、そのユーザーに権限が必要なくなり、割当てを削除する必要があることを示します。このオプションを選択すると、コメントの入力を求めるダイアログ・ボックスが表示されることがあります。「コメント」ポップアップにノートを入力して、「OK」をクリックします。
-
条件付きで証明: 選択した各割当てを一時的に承認します。このアクションでは、終了日(承認が期限切れになる日)を指定する必要もあります。
-
棄権: 選択した各割当てについて自分が行うことはありません。この場合、割当てを現状のままにしておくという決定が記録されます。
-
リセット: これを使用して、自分が選択した割当てについて行った決定をすべてクリアします。
各アクションで、オプションのコメントを追加できます。デフォルトでは、「証明」以外のすべての決定(「失効」、「条件付きで証明」、「棄権」など)はオプションのコメントが可能です。
10.2.1.3 ユーザー証明の終了
証明サイクルの最終ステップはサインオフ・アクションです。サインオフは、すべてのアクセス権限に決定が割り当てられている場合にのみ実行できます。この状態に到達すると、Oracle Identity Managerは自動的に、行ったすべての決定をサインオフするよう求めるメッセージを表示します。その時点でサインオフすることを選択しなかった場合は、後でサインオフ・ダイアログ・ボックスを手動で起動できます(すべてのアクセス権限が引き続き完了状態であることが前提となります)。システムによって自動的に促されるか手動でアクティブにするかに関係なく、サインオフのプロセスは同じです。
手動でサインオフするには:
サインオフに成功すると、証明を表示しているタブが自動的に閉じて、確認メッセージが表示されます。
Oracle Identity System Administrationの「証明構成」ページでFlexibleCertificationProcess
コンポジットが選択された場合、または証明の定義の作成中、デフォルトでは証明タスクがユーザーの管理者に割り当てられます。ここでは、ユーザーの管理者が監督者です。監督者がサインオフするまでは証明は完了しません。証明が完了段階に入るのは、監督者がサインオフした後のみとなります。
10.2.2 ロール証明の完了
ロール証明では、ロール所有者がロールおよびロール・コンテンツを証明できます。
ロール証明の完了には次のステップが含まれます。
10.2.2.1 ロールに対する証明決定の実施
証明タスクを開くときに、各ロールのアクセスの検証が必要になることがあります。この検証ステップは、証明定義に設定されている構成設定に基づいてオプションとなります。検証が必要ない場合は、ロールの初期サマリー・ビューはスキップされ、ロールの詳細ビューが表示されます。
検証が必要な場合は、自分がロール所有者である各ロールについて決定を行う必要があります。そのように行うには:
10.2.2.2 ロールのコンテンツのレビュー
証明の詳細ビューを使用して、ロールのポリシー、メンバーシップおよび権限をレビューします。詳細ビューにアクセスするには、サマリー・ビューでロールを選択して、「アクション」メニューの「開く」ボタンをクリックするかロール名をクリックします。
選択を行った後、「アクション」メニューを使用して適切なアクションを選択できます。「アクション」メニューには、次のオプションがあります。
-
証明: 選択した各割当てを承認します。
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失効: 選択した各割当ての承認を取り消します。この決定は、そのロールに権限が必要なくなり、割当てを削除する必要があることを示します。このオプションを選択すると、コメントの入力を求めるダイアログ・ボックスが表示されることがあります。「コメント」ポップアップにノートを入力して、「OK」をクリックします。
-
条件付きで証明: 選択した各割当てを一時的に承認します。このアクションでは、終了日(承認が期限切れになる日)を指定する必要もあります。
-
棄権: 選択した各割当てについて自分が行うことはありません。この場合、割当てを現状のままにしておくという決定が記録されます。
-
リセット: これを使用して、自分が選択した割当てについて行った決定をすべてクリアします。
各アクションで、オプションのコメントを追加できます。デフォルトでは、「証明」以外のすべての決定(「失効」、「条件付きで証明」、「棄権」など)はオプションのコメントが可能です。
このロールが割り当てられているユーザーをレビューするには、「メンバー」タブをクリックします。必要に応じて、ロールのメンバーに対して「失効」、「条件付きで証明」、「証明」または「棄権」を実行します。このタブでは、2フェーズ・ユーザー証明で追加の「承認」オプションを使用できます。このオプションを選択すると、フェーズ1の決定がフェーズ2にコピーされます。2フェーズ・レビューの詳細は、「ユーザー証明における複数フェーズ・レビューの理解」を参照してください。
10.2.2.3 ロール証明の終了
証明サイクルの最終ステップはサインオフ・アクションです。サインオフは、すべてのアクセス権限に決定が割り当てられている場合にのみ実行できます。この状態に到達すると、Oracle Identity Managerは自動的に、行ったすべての決定をサインオフするよう求めるメッセージを表示します。その時点でサインオフすることを選択しなかった場合は、後でサインオフ・ダイアログ・ボックスを手動で起動できます(すべてのアクセス権限が引き続き完了状態であることが前提となります)。システムによって自動的に促されるか手動でアクティブにするかに関係なく、サインオフのプロセスは同じです。
手動でサインオフするには:
サインオフに成功すると、証明を表示しているタブが自動的に閉じて、確認メッセージが表示されます。
10.2.3 アプリケーション・インスタンス証明の完了
アプリケーション・インスタンス証明には、1つまたは複数のアプリケーション・インスタンスにおける従業員の権限の証明または失効化が含まれます。これらの権限は、従業員に直接割り当てられます。ロールの一部として割り当てられるものではありません。
アプリケーション・インスタンス証明の完了には次のステップが含まれます。
10.2.3.1 アプリケーション・インスタンスに対する証明決定の実施
証明タスクを開くときに、各アプリケーション・インスタンスのアクセスの検証が必要になることがあります。この検証ステップは、証明定義に設定されている構成設定に基づいてオプションとなります。検証が必要ない場合は、アプリケーション・インスタンスの初期サマリー・ビューはスキップされ、アプリケーション・インスタンスの詳細ビューが表示されます。検証が必要な場合は、各アプリケーション・インスタンスについて決定を行う必要があります。そのように行うには:
10.2.3.2 アカウントおよび権限割当てのレビュー
証明の詳細ビューを使用して、アプリケーション・インスタンスのアカウントおよび権限をレビューします。詳細ビューにアクセスするには、サマリー・ビューでアプリケーション・インスタンスを選択して、「アクション」メニューの「開く」ボタンをクリックするかアプリケーション・インスタンス名をクリックします。
選択を行った後、「アクション」メニューを使用して適切なアクションを選択できます。「アクション」メニューには、次のオプションがあります。
-
証明: 選択した各割当てを承認します。
-
失効: 選択した各割当ての承認を取り消します。この決定は、そのアプリケーション・インスタンスに権限が必要なくなり、割当てを削除する必要があることを示します。このオプションを選択すると、コメントの入力を求めるダイアログ・ボックスが表示されることがあります。「コメント」ポップアップにノートを入力して、「OK」をクリックします。
-
条件付きで証明: 選択した各割当てを一時的に承認します。このアクションでは、終了日(承認が期限切れになる日)を指定する必要もあります。
-
棄権: 選択した各割当てについて自分が行うことはありません。この場合、割当てを現状のままにしておくという決定が記録されます。
-
リセット: これを使用して、自分が選択した割当てについて行った決定をすべてクリアします。
各アクションで、オプションのコメントを追加できます。デフォルトでは、「証明」以外のすべての決定(「失効」、「条件付きで証明」、「棄権」など)はオプションのコメントが可能です。
2フェーズ・ユーザー証明で追加の「承認」オプションを使用できます。このオプションを選択すると、フェーズ1の決定がフェーズ2にコピーされます。2フェーズ・レビューの詳細は、「ユーザー証明における複数フェーズ・レビューの理解」を参照してください。
10.2.3.3 アプリケーション・インスタンス証明の終了
証明サイクルの最終ステップはサインオフ・アクションです。サインオフは、すべてのアクセス権限に決定が割り当てられている場合にのみ実行できます。この状態に到達すると、Oracle Identity Managerは自動的に、行ったすべての決定をサインオフするよう求めるメッセージを表示します。その時点でサインオフすることを選択しなかった場合は、後でサインオフ・ダイアログ・ボックスを手動で起動できます(すべてのアクセス権限が引き続き完了状態であることが前提となります)。システムによって自動的に促されるか手動でアクティブにするかに関係なく、サインオフのプロセスは同じです。
手動でサインオフするには:
サインオフに成功すると、証明を表示しているタブが自動的に閉じて、確認メッセージが表示されます。
10.2.4 権限証明の完了
10.2.4.1 権限に対する証明決定の実施
証明タスクを開くときに、各権限のアクセスの検証が必要になることがあります。この検証ステップは、証明定義に設定されている構成設定に基づいてオプションとなります。検証が必要ない場合は、権限の初期サマリー・ビューはスキップされ、権限の詳細ビューが表示されます。検証が必要な場合は、各権限について決定を行う必要があります。そのように行うには:
10.2.4.2 権限割当てのレビュー
証明の詳細ビューを使用して、権限のユーザー・アカウントをレビューします。詳細ビューにアクセスするには、サマリー・ビューで権限を選択して、「アクション」メニューの「開く」をクリックするか権限名をクリックします。
選択を行った後、「アクション」メニューを使用して適切なアクションを選択できます。「アクション」メニューには、次のオプションがあります。
-
証明: 選択した各割当てを承認します。
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失効: 選択した各割当ての承認を取り消します。この決定は、その権限に権限が必要なくなり、割当てを削除する必要があることを示します。このオプションを選択すると、コメントの入力を求めるダイアログ・ボックスが表示されることがあります。「コメント」ポップアップにノートを入力して、「OK」をクリックします。
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条件付きで証明: 選択した各割当てを一時的に承認します。このアクションでは、終了日(承認が期限切れになる日)を指定する必要もあります。
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棄権: 選択した各割当てについて自分が行うことはありません。この場合、割当てを現状のままにしておくという決定が記録されます。
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リセット: これを使用して、自分が選択した割当てについて行った決定をすべてクリアします。
各アクションで、オプションのコメントを追加できます。デフォルトでは、「証明」以外のすべての決定(「失効」、「条件付きで証明」、「棄権」など)はオプションのコメントが可能です。
2フェーズ・ユーザー証明で追加の「承認」オプションを使用できます。このオプションを選択すると、フェーズ1の決定がフェーズ2にコピーされます。2フェーズ・レビューの詳細は、「ユーザー証明における複数フェーズ・レビューの理解」を参照してください。
10.2.4.3 権限証明の終了
証明サイクルの最終ステップはサインオフ・アクションです。サインオフは、すべてのアクセス権限に決定が割り当てられている場合にのみ実行できます。この状態に到達すると、Oracle Identity Managerは自動的に、行ったすべての決定をサインオフするよう求めるメッセージを表示します。その時点でサインオフすることを選択しなかった場合は、後でサインオフ・ダイアログ・ボックスを手動で起動できます(すべてのアクセス権限が引き続き完了状態であることが前提となります)。システムによって自動的に促されるか手動でアクティブにするかに関係なく、サインオフのプロセスは同じです。
手動でサインオフするには:
サインオフに成功すると、証明を表示しているタブが自動的に閉じて、確認メッセージが表示されます。
10.3 グループ証明者の割当ての要求および解放
グループまたは証明者の割当ては、ユーザーがアクションを実行するよう要求し、そのユーザーがグループ内の他のユーザーのためにリリースして、実行されたアクションを表示する必要があります。
メンバーとして潜在的な証明者を持つ事前定義済のロールを用意できます。ロールとしての証明者で証明が作成されるたびに、そのロールの各メンバーはタスクを要求することで証明に関するアクションを実行できます。最初にタスクを要求したメンバーが、その証明のプライマリ・レビューアになります。それ以外のメンバーは、同じ証明の確認や作業ができなくなります。同様に、ユーザーが証明タスクを要求していた場合、メンバーは証明タスクを解放してグループに戻すことができます。
この項の内容は次のとおりです。