5 データ・オブジェクトの使用
この章の内容は次のとおりです。
5.1 データ・オブジェクトの理解
BAMデータ・オブジェクトによって、BAM内で使用するデータをモデル化します。これには監視対象のデータが含まれます。
データは、データベースまたは外部表にRAW形式で保存できます。データは、進行中のアクティビティからのストリームにすることもできます。
データ・オブジェクトには、問合せおよびキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)によって直接アクセスするか、パラメータ、ビュー、ダッシュボードおよびアラートによって間接的にアクセスします。これらの他のBAMエンティティとは異なり、データ・オブジェクトは異なるBAMプロジェクト間で共有できます。
この項では、次の項目について説明します。
5.1.1 データ・オブジェクトの列
データ・オブジェクトは表のように構成され、列と行があります。列は、次のいずれかのタイプとなります。
-
メジャー列: 売上高やコール処理時間などの数値データが含まれます。
-
ディメンション列: 製品名や国など、数値データのグループ化または区分に使用するデータが含まれます。
-
属性列: IDやタイムスタンプなど、フィルタ処理または参照に使用できる情報が含まれます。
また、任意のタイプの列を次のいずれかの目的に使用できます。
-
プライマリ列: 行を一意に識別し、データ・オブジェクトを結合するために使用するIDが含まれます。
-
索引列: 別の列と同じ情報が含まれますが、効果的にデータを取得できるようにソートされています。
階層は、国、州または都道府県、および市区町村など、階層関係にあるデータ・オブジェクトの一連のディメンション列です。
各列にはデータ型が指定されます。BAMでサポートされているデータ型は、VARCHAR
(または文字列)、DATETIME
、INT
、DECIMAL
およびFLOAT
です。
ノート:
DATETIME
列値には、協定世界時(UTC)が使用されます。ただし、ダッシュボードおよびアラートでは、DATETIME
値がユーザーの優先タイムゾーンに変換されます。詳細は、「言語、タイムゾーンおよびアクセシビリティ・プリファレンスの設定」を参照してください。また、ビジネス・ビューの日時値の値のフォーマットに矛盾が生じることもあります。ビジネス・ビューで日時値が正しく表示されるように、それがデータ・オブジェクトおよびビジネス問合せのフォーマットと一致するように変更してください。詳細は、ビジネス・ビューのフォーマットを参照してください。
5.1.2 データ・オブジェクトに対するデザイナ・アクセス権
デザイナ・ロールを持つOracle BAMユーザーは、次のことができます。
-
プロジェクトへのデータ・オブジェクトの追加
-
データ・オブジェクトを使用した問合せおよびKPIの作成
-
データ・オブジェクトの詳細の表示
-
行セキュリティの編集(更新権限が付与されている場合)
-
データの直接編集(更新権限が付与されている場合)
-
行を挿入または削除するアラート・アクションの作成(更新権限または削除権限が付与されている場合)
データ・オブジェクトの作成とその構造やメタデータの変更、および他のロールへのセキュリティ権限の付与は、管理者ロールを持つOracle BAMユーザーのみが実行できます。詳細は、「Oracle BAMデータ・オブジェクトの作成と管理」を参照してください。
5.1.3 データ・オブジェクト・タイプ
データ・オブジェクトには、次の4つのタイプがあります。
-
単純なデータ・オブジェクト: そのまま使用します。索引および階層を含めることができますが、その他の列の追加および更新はできません。BAMデータベースのデータベース・ビューに対応しています。その他のデータ・オブジェクトは、単純なデータ・オブジェクトを使用または参照できます。
管理者は、非常に基本的なデータのための単純なデータ・オブジェクトを作成します。
-
導出されたデータ・オブジェクト: 単純なデータ・オブジェクトまたは別の導出されたデータ・オブジェクトを拡張します。親データ・オブジェクトの列および階層を継承し、独自の列が追加されます。
列を追加する必要がある場合に、管理者が、導出されたデータ・オブジェクトを作成します。
-
外部データ・オブジェクト: Oracle BAMの外部で永続化されているデータを参照します。Oracle WebLogic Serverで外部データ・オブジェクトへの接続が構成されると、Oracle BAMから外部データ・オブジェクトにアクセスできます。外部データ・オブジェクト名は実際の表名から変更できますが、列名は変更されません。一部の列は、BAMでの表示対象として選択できません。
管理者は外部データ・オブジェクトを作成し、BAMアラートおよびダッシュボードを使用して外部データを監視します。
外部データ・オブジェクトは、ファクト・タイプまたはディメンション・タイプのいずれかになります。「一般」タブの「スキーマ・タイプ」ラベルによって、外部データ・オブジェクトのタイプを識別できます。
ノート:
外部データ・オブジェクトをリアルタイム・インタフェースをリアルタイムKPIに使用することはできません。これはサポートされていません。ディメンション・タイプの外部データ・オブジェクトに関連付けられた単純なデータ・オブジェクトに対してKPIを作成できます。 -
論理データ・オブジェクト: アーカイブされているその他のリレーション・データ・オブジェクトを参照します。導出されたデータ・オブジェクトとは異なり、論理データ・オブジェクトは読取り専用であり、物理データ・オブジェクトではありません。ただし、列を追加する以外のことができます。列の名前の変更、列の非表示または計算列の追加を行うことができます。また、2つ以上の単純なデータ・オブジェクトまたは導出されたデータ・オブジェクトを結合できます。デフォルトの結合タイプは内側結合です。結合ごとに、論理データ・オブジェクトの左の外部結合を有効にできます。詳細は、「論理データ・オブジェクトの作成」を参照してください。通常、プロセス・スター・スキーマ標準に準拠して、1つのソース・データ・オブジェクトがメジャーで構成されたファクト表となり、その他のデータ・オブジェクトがディメンション表となります。
管理者は、列を変更したり、2つ以上のデータ・オブジェクトからデータを問い合せるための論理データ・オブジェクトを作成します。
単純なデータ・オブジェクト、導出されたデータ・オブジェクトおよび外部データ・オブジェクトは、変更でき、データベース表にマッピングされる物理データ・オブジェクトです。論理データ・オブジェクトは読取り専用であり、永続化されません。また、その他のデータ・オブジェクトのデータを参照し、通常、その他のデータ・オブジェクトの結合に使用されます。
図5-1に、データ・オブジェクト・タイプ間の関係を示します。
単純なデータ・オブジェクトは、ストリーム、アーカイブ済ストリームまたはアーカイブ済リレーションにすることができます。導出されたデータ・オブジェクトは、設定が親と同じである必要があります。論理データ・オブジェクトは、アーカイブ済リレーションにのみできます。
-
ストリームでは行を挿入することのみができ、ストリームは永続化されません。通常、株価など、現在またはごく最近の値のみが重要であるデータが含められます。
-
アーカイブ済ストリームでも行の挿入のみを行うことができます。ただし、一意でない行を含めて永続化されます。通常は現在または最近の値が最も重要であるものの、履歴値が必要になったり有用であるデータが含められます。
-
アーカイブ済リレーションは、挿入、更新および削除でき、一意の行で永続化されます。通常、履歴値が最も重要であるデータが含められます。
BAMでは外部データ・オブジェクトに挿入、更新または削除を送信できませんが、外部データ・オブジェクトはアーカイブ済リレーションと見なされます。
通常、連続した問合せおよびリアルタイムKPIはストリームからデータをフェッチし、その他の問合せタイプおよびスケジュールされたKPIはアーカイブ済リレーションからデータをフェッチします。詳細は、「ビジネス問合せの作成」および「KPIの作成」を参照してください。
表5-1に、BAMの様々なデータ・オブジェクト・タイプの機能の概要を示します。
表5-1 データ・オブジェクト・タイプの機能の比較
機能 | 単純、ストリーム | 単純、リレーション | 導出、ストリーム | 導出、リレーション | 外部、リレーション | 論理、リレーション |
---|---|---|---|---|---|---|
物理データ・オブジェクト |
X |
X |
X |
X |
X |
[-] |
行の挿入 |
X |
X |
X |
X |
[-] |
[-] |
行の更新および削除 |
[-] |
X |
[-] |
X |
[-] |
[-] |
列の追加 |
X |
X |
X |
X |
X |
X |
列の非表示 |
X |
X |
X |
X |
X |
X |
計算列の追加 |
X |
X |
X |
X |
X |
X |
その他のデータ・オブジェクトの結合 |
[-] |
[-] |
[-] |
[-] |
[-] |
X |
5.2 データ・オブジェクトの前提条件と用途
問合せやダッシュボードなど、その他のBAMエンティティとともにデータ・オブジェクトを使用するには、プロジェクトを作成する必要があります。
プロジェクトは1つ以上のデータ・オブジェクトを参照し、これらのデータ・オブジェクトに基づくエンティティを含みます。プロジェクトの詳細は、「プロジェクトの計画および作成」を参照してください。
データ・オブジェクトは、管理者ロールのユーザーのみが作成できます。データ・オブジェクトの作成の詳細は、「Oracle BAMデータ・オブジェクトの作成と管理」を参照してください。
プロジェクトにデータ・オブジェクトを追加した後に、次の方法でデータ・オブジェクトを使用できます。
- 問合せの場合
-
問合せはデータ・オブジェクトからデータをフェッチして、分析します。詳細は、「ビジネス問合せの作成」を参照してください。
- KPIの場合
-
リアルタイムKPIはデータ・オブジェクトから単一の重要なメジャーをフェッチして、分析します。スケジュールされたKPIは、問合せによってフェッチされた単一のメジャーを分析します。詳細は、「KPIの作成」を参照してください。
5.3 プロジェクトへのデータ・オブジェクトの追加
データを監視する問合せ、ビューまたはダッシュボードを作成するには、最初にデータ・オブジェクトをプロジェクトに追加する必要があります。
プロジェクトにデータ・オブジェクトを追加するには:
-
「デザイナ」ページに移動します。
-
プロジェクトを作成するか、既存プロジェクトを開きます。
-
「データ・オブジェクト」をクリックするか、「データ・オブジェクト」を右クリックして「作成」メニュー・アイテムを選択します。
「データ・オブジェクト」ダイアログが表示されます。
-
データ・オブジェクトのリストをフィルタ処理すると、必要なデータ・オブジェクトをより簡単に表示できます。リストをフィルタするには:
-
「名前」列の上のテキスト・フィールドに、名前の全体または一部を入力します。
-
「パス」列の上のテキスト・フィールドに、パスの全体または一部を入力します。
-
「タイプ」列の上のドロップダウン・リストからデータ・オブジェクト・タイプを選択します(「すべて表示」(デフォルト)、「単純なデータ・オブジェクト」、「論理データ・オブジェクト」、「外部データ・オブジェクト」または「導出されたデータ・オブジェクト」)。
-
フィルタ基準に一致しないデータ・オブジェクトを非表示にするには、「例による問合せ」(フィルタ)アイコンをクリックします。
-
-
追加する各データ・オブジェクトの左にあるボックスを選択します。
-
未選択のデータ・オブジェクトをフィルタ処理するには、「選択のみ表示」を選択します。
-
「追加」をクリックします。
5.4 プロジェクトからのデータ・オブジェクトの削除
デザイナ・ロールのユーザーは、データ・オブジェクトを削除できません。ただし、プロジェクトからデータ・オブジェクトを削除することはできます。
プロジェクトからデータ・オブジェクトを削除するには:
5.5 データ・オブジェクト情報の表示
データ・オブジェクトの情報を表示するには、データ・オブジェクトを開く必要があります。
データ・オブジェクトを開くには:
表5-2に、BAMの様々なデータ・オブジェクト・タイプに適用される情報タブの概要を示します。
表5-2 データ・オブジェクト・タイプのタブの比較
タブ | シンプル | 導出 | 外部 | ロジカル |
---|---|---|---|---|
X |
X |
X |
X |
|
X |
X |
[-] |
X |
|
[-] |
[-] |
X |
[-] |
|
X |
X |
X |
X |
|
X |
X |
[-] |
[-] |
|
X |
X |
X |
X |
|
X |
X |
[-] |
[-] |
|
X |
X |
X |
X |
|
X |
X |
X |
X |
|
[-] |
[-] |
[-] |
X |
次の各項では、データ・オブジェクト・タブに表示される情報について簡単に説明します。詳細は、「Oracle BAMデータ・オブジェクトの作成と管理」を参照してください。
5.5.1 「汎用」タブ
「汎用」タブは、すべてのデータ・オブジェクト・タイプに適用されますが、タイプごとに異なる情報が表示されます。
すべてのタイプについて、次の情報が表示されます。
-
タイプ: 単純、導出、外部または論理
-
名前: 内部データ・オブジェクト名
-
表示名: 表示されるデータ・オブジェクト名
-
説明
導出されたデータ・オブジェクト以外のすべてのデータ・オブジェクトについて、次の情報が表示されます。
-
カテゴリ: この値により、BPMデータ・オブジェクトなど、類似したデータ・オブジェクトにラベル付けしグループ分けできます。
単純なデータ・オブジェクトおよび導出されたデータ・オブジェクトの場合は、次の情報が表示されます。
-
ビュー名: BAMデータベース・ビューの内部名
-
緩やかに変化するディメンション(選択または未選択)
これは、変化の頻度が低いディメンション表を示します。データ・オブジェクトの作成者は、このオプションを設定すると連続した問合せのパフォーマンスを改善できます。
-
アーカイブ済(選択または未選択)
-
連続した問合せタイプ: ストリームまたはリレーション
-
文字列の列数
-
長い文字列の列数
-
Integerの列数
-
Floatの列数
-
Decimalの列数
-
Date/Timeの列数
データ・オブジェクトの作成者は、これらのタイプのデフォルトの列数より多い列が必要な場合に、これらのオプションを設定できます。単純なデータ・オブジェクトでは、これらを変更できません。
論理データ・オブジェクトの場合は、次の情報が表示されます。
-
エイリアス: 結合されたデータ・オブジェクトの内部表別名
5.5.2 「列」タブ
「列」タブは、外部データ・オブジェクト以外のすべてのタイプに適用されます。
単純なデータ・オブジェクトおよび導出されたデータ・オブジェクトの親データ・オブジェクトの場合は、各列に次の情報が表示されます。
-
列名: 内部列名
-
列タイプ: メジャー、ディメンションまたは属性
-
データ型:
VARCHAR
、DATETIME
、INT
、DECIMAL
またはFLOAT
-
サイズ:
DECIMAL
またはFLOAT
データ型のバイトサイズ、または精度およびスケール -
NULL値可能(選択または未選択): null値が使用可能かどうか
-
非表示(選択または未選択): 問合せ、ビュー、アラートなどで列を表示および選択できるかどうか
-
デフォルト値
-
コメント
単純なデータ・オブジェクトの場合は、各列に次の追加情報が表示されます。
-
表示名: 表示される列名
-
一意(選択または未選択): 各行に一意の値が必要かどうか
導出されたデータ・オブジェクトの場合は、追加された各列に次の情報が表示されます。
-
列名: 内部列名
-
表示名: 表示される列名
-
列タイプ: メジャー、ディメンションまたは属性
-
データ型:
VARCHAR
、DATETIME
、INT
、DECIMAL
またはFLOAT
-
NULL値可能(選択または未選択): null値が使用可能かどうか
-
非表示(選択または未選択)
-
デフォルト値
-
コメント
論理データ・オブジェクトの場合は、各列に次の情報が表示されます。
-
論理データ・オブジェクト列名: 内部列名
-
論理データ・オブジェクト列表示名: 表示される列名
-
ソース列表示名: ソース・データ・オブジェクトで表示される列名
-
ソース・データ・オブジェクト: 表示されるソース・データ・オブジェクト名
-
列タイプ: メジャー、ディメンションまたは属性
-
データ型:
VARCHAR
、DATETIME
、INT
、DECIMAL
またはFLOAT
-
サイズ:
DECIMAL
またはFLOAT
データ型のバイトサイズ、または精度およびスケール
論理データ・オブジェクトの場合は、結合に関する次の追加情報が表示されます。
-
プライマリ・データ・オブジェクト: 表示されるプライマリ・データ・オブジェクト名
-
プライマリ列: 結合で使用されるプライマリ・データ・オブジェクトのプライマリ列の内部名
-
外部データ・オブジェクト: 表示される外部データ・オブジェクト名
-
外部列: 結合で使用される外部データ・オブジェクトのプライマリ列の内部名
5.5.3 「表」タブ
「表」タブは、外部データ・オブジェクトのみに適用されます。データ・オブジェクト内のすべての列について、次の情報が表示されます。
-
列名: 内部列名
-
列タイプ: メジャー、ディメンションまたは属性
-
データ型:
VARCHAR
、DATETIME
、INT
、DECIMAL
またはFLOAT
-
サイズ:
DECIMAL
またはFLOAT
データ型のバイトサイズ、または精度およびスケール -
NULL値可能(選択または未選択): null値が使用可能かどうか
-
非表示(選択または未選択)
-
一意(選択または未選択): 各行に一意の値が必要かどうか
-
選択した列: 選択した列がBAMに表示されます。
5.5.4 「索引」タブ
「索引」タブは、単純なデータ・オブジェクトおよび導出されたデータ・オブジェクトに適用されます。データ・オブジェクト内の索引列に関する次の情報が表示されます。
-
名前: 内部索引列名
-
索引の列: 内部の索引付けされた列名
5.5.5 「階層」タブ
「階層」タブは、すべてのデータ・オブジェクト・タイプに適用されます。定義されている階層に関する次の情報が表示されます。
-
名前: 階層名
-
構造: 階層の最上位から最下位までの列の表示名
たとえば、国、州または都道府県、および市区町村が階層となります。
5.5.6 「保持」タブ
「保持」タブは、導出されたデータ・オブジェクトおよびアーカイブ済ストリームまたはアーカイブ済リレーションである単純なデータ・オブジェクトに適用されます。データ・オブジェクトに保持されるデータの日数が表示されます。ゼロの値は、無制限の保存期間を示します。アーカイブされていないストリームの場合データは保持されず、保存の値は無視されます。データ保持スケジュールは、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを介して変更できます。詳細は、「データ・オブジェクトのデータ保持の設定」を参照してください。
5.5.7 「行セキュリティ」タブ
「行セキュリティ」タブは、すべてのデータ・オブジェクト・タイプに適用されます。次の情報が表示されます。
-
名前: セキュリティ・ロールの名前
-
セキュリティ・フィルタ: アクセスできる行を制限するフィルタ式
これは、扱うデータ・オブジェクトに、すべてのBAMビューア、デザイナまたは管理者を対象にしていない機密情報が含まれている場合に役立ちます。
行セキュリティを適用するには、ユーザーに読取り権限以上の権限がある必要があります。他のユーザーの行セキュリティを判別するには、ユーザーに書込み権限以上の権限がある必要があります。「Oracle BAMデータ・オブジェクトの作成と管理」を参照してください。
5.5.8 「データ」タブ
「データ」タブは、すべてのデータ・オブジェクト・タイプに適用されます。列と行のデータ・オブジェクトに格納されている実際のデータが表示されます。更新権限が付与されている場合は、データ行を追加および編集できます。削除権限が付与されている場合は、データ行を削除できます。「プリファレンス」を編集して、ページごとに特定の数のデータ行を表示したり、データベースのセット全体を並べ替えることもできます。
5.5.8.1 データ・タブ・プリファレンスの変更
このトピックでは、「データ」タブのプリファレンスを変更する方法について説明します。
- Oracle BAM Composerにログインします。
- アカウント名をクリックします。
- ドロップダウン・リストから「プリファレンス」を選択します。
- 「データ・オブジェクト表示」タブをクリックします。
- ドロップダウン・リストから「行/ページ」の値を指定します。
- オプションで、「すべてエクスポートの最大サイズ」の値を設定して、エクスポートする行数を制御します。
- オプションで、「データベースでの順序」チェック・ボックスをクリックして、データベースのセット全体で結果を並べ替えます。
5.5.9 「フィルタ」タブ
「フィルタ」タブは、論理データ・オブジェクトのみに適用されます。論理データ・オブジェクトを含む行に制限するフィルタ式が表示されます。このフィルタおよび行セキュリティによりアクセスできるデータにのみアクセスできます。「「行セキュリティ」タブ」を参照してください。