8 参照構成ドメインの構成

リリース12c (12.2.1.4)以降では、インストール時に構成ウィザードの「テンプレート」画面で参照構成ドメインまたはクラシック・ドメインを作成できます。参照構成ドメインは、サーバーでメモリー不足、スタック・スレッド、エンドポイント接続およびデータベースの問題が発生するのを防ぎます。参照構成ドメインは、SOA、OSBおよびB2Bトポロジをサポートします。これらの製品のテンプレートは、名前に参照構成が含まれ、これらの製品の構成ウィザードにリストされるデフォルト・テンプレートです。

ノート:

  • 参照構成ドメインはBPMまたはBAMコンポーネントをサポートしていません。
  • ESSに固有の参照構成テンプレートはありません。ただし、ESSは、参照構成ドメインとクラシック・ドメインの両方に追加できます。
  • 参照構成機能はMFTドメインには適用されません。

参照構成ドメインとは

参照構成ドメインでは、新規に作成されたService Busプロジェクトに対して、すぐに使用可能なチューニング済のパラメータが提供されます。チューニング済パラメータには次のものが含まれますが、これらに限定されるものではありません。
  • Java仮想マシン: ヒープ・サイズ、HTTPタイムアウト。
  • WebLogic Server: JTAタイムアウト、HTTP拡張ロギング。
  • データベース: distributed_lock_timeout、db_securefiles。
  • 製品固有: SOA、Service Bus、アダプタのワーク・マネージャ構成、ペイロード・サイズの制限など。

参照構成モードService Busプロジェクトの開発により、JDeveloperで「参照構成」設定が有効になり、プロジェクトで作成する新しいアダプタでは、ソース・ファイル内に特別なJCAエンドポイント・プロパティが定義されるようになります。これらのプロパティは、リリース12c (12.2.1.4)で新規作成されたプロジェクトに対してアダプタ構成ウィザードで直接変更できます。『テクノロジ・アダプタの理解』アダプタ構成ウィザードのJCAエンドポイント・プロパティに関する項を参照してください。

参照構成ドメインおよび設定の詳細は、次を参照してください。

クラシック・ドメインとは

クラシック・ドメインには、参照構成ドメインの設定を除くすべての機能が含まれ、JDeveloperのデフォルト・ドメインです。

この章の内容は次のとおりです。