29 Oracle B2Bの監視
この章の内容は次のとおりです。
Oracle B2Bインフラストラクチャの監視
Oracle B2Bインフラストラクチャを監視するには、B2Bサーバー・プロパティ・ページでメトリックを有効(デフォルト)にする必要があります。設定を変更するには、「関連リンク」をクリックして、B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)ページで「B2Bサーバー・プロパティ」を選択します。
メトリックを有効にする詳細は、「Oracle B2Bサーバーのプロパティの構成」を参照してください。
表29-1に、「B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)」ページに表示される情報を示します。
表29-1 B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)
セクション/列 | 説明 |
---|---|
最近のアクティブなドキュメント・タイプの上位5つ |
アクティブなドキュメント・タイプが、サーバーの現在のセッションで交換されたメッセージの最大件数(インバウンドとアウトバウンドの合計)とともに表示されます。 このセクションには、ランタイム・センサーによってトリガーされたOracle DMSメトリックのドキュメント・タイプがリストされます。これは永続的なデータではありません。したがって、Oracle B2Bが再起動すると、Oracle B2Bアクティビティに基づいて新しいデータが表示されます。 |
処理済メッセージ数 |
ホストと取引パートナ間で交換されたドキュメント・メッセージの件数が表示されます。「アウトバウンド」はホストから取引パートナに送信されたメッセージを示し、「インバウンド」は取引パートナからホストに送信されたメッセージを示します。 |
平均メッセージ処理時間(秒) |
アウトバウンド・メッセージとインバウンド・メッセージの両方のドキュメント平均処理時間が秒単位で表示されます。 |
平均メッセージ・サイズ(KB) |
アウトバウンド・メッセージとインバウンド・メッセージの両方のドキュメント平均サイズがKB単位で表示されます。 |
エラー |
ドキュメントのエラー件数が表示されます。 |
最近のアクティブな取引パートナの上位5つ |
アクティブな取引パートナが、サーバーの現在のセッションで交換されたメッセージの最大件数(FromとToの合計)とともに表示されます。 ここには、ランタイム・センサーによってトリガーされたOracle DMSメトリックの取引パートナがリストされます。これは永続的なデータではありません。したがって、Oracle B2Bが再起動すると、Oracle B2Bアクティビティに基づいて新しいデータが表示されます。 |
処理済メッセージ数 |
ホストと取引パートナ間で送受信されたメッセージの件数が表示されます。「From」は、このパートナからその取引パートナに送信されたメッセージを示します。「To」は、このパートナが取引パートナから受信したメッセージを示します。 |
平均メッセージ処理時間(秒) |
交換されたメッセージのドキュメント平均処理時間が秒単位で表示されます。 |
平均メッセージ・サイズ(KB) |
交換されたメッセージのドキュメント平均サイズがKB単位で表示されます。 |
エラー |
ドキュメントのエラー件数が表示されます。 |
インバウンド・エンドポイント |
接続が試行された時点(接続後ではなく)のリスニング・エンドポイントのステータスが表示されます。たとえば、汎用ファイル転送を使用するEDIトランザクションで、Oracle B2Bがディレクトリから読み込む場合は、そのディレクトリがインバウンド・エンドポイントです。 |
プロトコル |
交換に使用されるトランスポート・プロトコルのタイプ(ファイル、AQ、FTPなど)を表示します。 |
エンドポイント |
メッセージの受信元を表示します。エンドポイントには、URL、フォルダ、パスなどがあります。 |
ステータス |
前回接続が試行されたエンドポイント(プロトコル)のステータス(「稼働中」または「停止中」)を表示します。 |
アウトバウンド・エンドポイント |
配信が試行された時点(配信後ではなく)の配信エンドポイントのステータスが表示されます。たとえば、汎用ファイル転送を使用するEDIトランザクションで、Oracle B2Bがディレクトリに書き込む場合は、そのディレクトリがアウトバウンド・エンドポイントです。 |
プロトコル |
交換に使用されるトランスポート・プロトコルのタイプ(ファイル、AQ、FTPなど)を表示します。 |
エンドポイント |
メッセージの送信先を表示します。エンドポイントには、URL、フォルダ、パスなどがあります。 |
ステータス |
前回配信が試行されたエンドポイント(プロトコル)のステータス(「稼働中」または「停止中」)を表示します。 |
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してOracle B2Bインフラストラクチャを監視するには:
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「SOA」ノードを開きます。
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SOAインフラストラクチャ(「soa-infra (soa_server1)」など)を選択します。
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「SOAインフラストラクチャ」メニューから、「バインディング」→「B2B」の順に選択します。
表示される情報の詳細は、表29-1を参照してください。
Fusion Middleware Controlに表示される情報は、インバウンドおよびアウトバウンドのエンドポイントを含むDMSメトリックに基づいています。このため、Oracle B2Bランタイム・データへの変更は、Fusion Middleware Controlに反映されない場合やただちに反映されない場合があります。
たとえば、ランタイム・データをパージした場合、またはOracle B2BインタフェースでOracle B2Bの構成を変更した場合、その変更はDMSメトリックには反映されません。現在のランタイム・データを表示するには、Oracle B2Bインタフェースを使用します。Fusion Middleware Controlのデータには、Oracle B2B (SOA)サーバーが起動されてからのOracle B2Bのメッセージ・トラフィックが表示されます。
「B2Bインフラストラクチャ」ページからOracle B2Bへのアクセス
Oracle B2Bにログインするには、「関連リンク」をクリックして「B2Bコンソール」を選択します。
図29-1 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlからOracle B2Bへのアクセス
「図29-1 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlからOracle B2Bへのアクセス」の説明
Oracle B2Bインタフェースの使用方法は、『Oracle B2Bの使用』を参照してください。
Oracle B2Bバインディング・コンポーネントのメッセージ・フローの表示
Oracle B2Bバインディング・コンポーネントのメッセージ・フローをビジネス・フロー・インスタンスに表示するには、次の手順を使用します。
サービスと参照の表示
Oracle B2Bをサービス(インバウンド)として使用する場合は、取引パートナからメッセージを受信し、それをSOAコンポジット・アプリケーションに配信します。Oracle B2Bを参照(アウトバウンド)として使用する場合は、SOAコンポジット・アプリケーションからパートナにメッセージを送信します。
コンポジット・アプリケーションの「ダッシュボード」ページには、コンポジットで使用されるサービスと参照がリストされます。
図29-2に示されているOracle B2B参照(B2B_Send_ebMS_PO)の詳細は、「参照ホーム」ページに表示されます。
「インスタンスとフォルト」セクションには、サーバーが起動された後の送信メッセージ件数とフォルト件数が表示されます。「最近のアクティブな取引パートナの上位5つ」セクションの詳細は、表29-1を参照してください。
「最新のフォルト」セクションには、エラー・メッセージ、フォルトの発生時間、関連するビジネス・フロー・インスタンスIDなどの詳細とともに、フォルトが表示されます。フォルトの対象は、サービス・バインディング・コンポーネントによって処理された受信メッセージ、または参照バインディング・コンポーネントによって処理された送信メッセージです。
Oracle B2Bコンソールにはすべてのエラーが表示されますが、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlには一部のフォルトのみが表示されます。このサブセットには、Oracle B2Bでの取引パートナ識別後に発生したエラーを含む、すべてのインバウンド・メッセージが含まれています。
詳細は、「SOAインフラストラクチャの監視」および「サービス・バインディング・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネントの監視」を参照してください。