1 Siebel Adapter for Oracle WebCenter Contentの概要

Oracle WebCenter Siebelアプリケーション・アダプタを使用すると、Siebelエンティティを構成し、ドキュメント・セキュリティを設定することができます。

この章の構成は、次のとおりです。

アダプタについて

Siebel Adapter for Oracle WebCenter Contentでは、Siebel CRMユーザーがOracle WebCenter Content Serverリポジトリに保存された添付ファイルをスキャン、添付、保存および取得できます。コンテンツ・サーバー・ドキュメントは、Siebelアプリケーション内のカスタマイズ可能なIFrameにSiebelエンティティへの管理対象添付ファイルとして表示されます。

図1-1 「管理対象添付ファイル」

図1-1の説明が続きます
「図1-1 「管理対象添付ファイル」」の説明

自動的に構成されるSiebelエンティティ

Siebel Adapter for WebCenterには、次のSiebelエンティティを自動的に構成するSiebelアーカイブ(SIF)ファイルが用意されています。

  • 取引先

  • 活動

  • 担当者

  • 資産

  • コール・レポート

  • 請求

  • 商談

  • オーダー

  • プロジェクト

  • 見積り

  • サービス・リクエスト

  • 次のような公営企業のケース・オブジェクト:

    • ケース

    • 逮捕

    • 違反

    • 事件

    • 証拠

    • リード

    • グループ

    • グループ容疑者

構成の詳細は、Siebel用のアダプタの構成を参照してください。

注意:

追加のSiebelオブジェクトの構成の手順に従って、Siebel Adapter for WebCenterで使用する追加のSiebelエンティティを構成できます。

システム・アーキテクチャ

図1-2は、Siebelアダプタ用のIFrame構成を示しています。

図1-2 Siebelアダプタ用のIFrame構成のシステム・アーキテクチャ

図1-2の説明が続きます。
「図1-2 Siebelアダプタ用のIFrame構成のシステム・アーキテクチャ」の説明

管理対象添付ファイルのオプション

Siebelユーザーが連絡先などのSiebelレコードを表示すると、コンテンツ・サーバーはユーザーが「管理対象添付ファイル」IFrameでアクセスできる添付ファイルをリストします。

Siebelユーザーは、添付ファイルIFrameで次のタスクを実行できます。

  • ネイティブ・アプリケーションまたはWeb表示可能フォーマットでドキュメントを開きます。

  • 新規ドキュメントをコンテンツ・サーバーにチェックインし、選択したSiebelエンティティに添付します。

  • Siebelエンティティからドキュメントを添付解除します。

  • IFrameの添付ファイル・リストをリフレッシュします。

  • 添付ファイルIFrameに表示するフィールドを選択し、表示順序を設定します。

  • 拡張検索オプションを使用してコンテンツ・サーバーを検索します。

  • 添付ドキュメントの情報を表示します

  • ドキュメントをチェックアウトし、他のユーザーが変更しないようにロックします

  • ドキュメントのメタデータ値を変更します

  • Oracle WebCenter Enterprise Captureを使用して、ドキュメントを選択したSiebelエンティティに添付しながらスキャンおよびインポートします。

ユーザーがSiebelアプリケーションでコンテンツ・サーバー・ドキュメントを操作する方法の詳細は、『Oracle WebCenter Siebelアプリケーション・アダプタの使用』Siebel Managed Attachments Solutionの概要に関する項を参照してください。

ユーザーのIFrame認証

Siebelユーザーは、サポートされているSiebelエンティティ内の「管理対象添付ファイル」IFrameを表示するためのコンテンツ・サーバー・アカウントを持つ必要があります。また、コンテンツ・サーバーおよびSiebelのために構成された認証モデルは、ユーザーが、添付ファイルIFrameを含むSiebelレコードを初めて表示したときにどのように認証されるかを決定します。

  • Oracle Single Sign-On用に構成されたコンテンツ・サーバー: Siebelがシングル・サインオン用に構成されていない場合は、コンテンツ・サーバーのシングル・サインオン・ログイン・プロンプトが表示されます。(Siebelがシングル・サインオン用に構成されている場合、ユーザーは認証されているため、ログイン・プロンプトは表示されません。)

  • Oracle Single Sign-On用に構成されていないコンテンツ・サーバー: 選択したSiebel認証モデルに関係なく、コンテンツ・サーバーのログイン・プロンプトが表示されます。

ドキュメント・セキュリティ

ユーザーは、コンテンツ・サーバーにドキュメントをチェックインするときに、そのドキュメントのセキュリティを設定します。添付ファイルIFrameには、Siebelユーザーが自分のコンテンツ・サーバー・アカウントでアクセスできる添付ファイルのみが表示されます。したがって、Siebelエンティティに添付されたドキュメントが権限のないユーザーの検索結果に表示されることはありません。ドキュメントのチェックインに関してデフォルトのセキュリティ値を指定するプロファイルを使用することをお薦めします。