2 ドキュメントのスキャンとインポート
この章の主なトピックは次のとおりです:
2.1 スキャンの理解
この節では、以下のトピックを取り上げます。
2.1.1 イメージおよびイメージ以外のドキュメントをキャプチャで処理する方法
キャプチャは、イメージおよびイメージ以外のドキュメントを収納できます。
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ドキュメントをスキャンすると、複数ページのイメージ・ドキュメントが作成されます。ドキュメント・ペインでは、各ページを個別に表示および編集したり(ページの移動や回転など)、1つのドキュメントが終了して次のドキュメントが開始する位置も確認できます。
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イメージ以外のドキュメントをインポートする場合は、次のいずれかの処理を経由して、クライアント・プロファイル設定が使用されます。
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ファイルが複数ページのイメージ・ドキュメントに(スキャンしたかのように)変換されます。ドキュメント・ペインには、各イメージのサムネイルが表示され、個々のページを選択および編集できます(ページの移動や回転など)。
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ファイルがインポートされ、ネイティブ形式で保持されます。ドキュメント・ペインには、イメージ以外の各ページのサムネイルが、クライアント・プロファイルに設定されている最大数まで表示されます。ドキュメントは索引付けできますが、ページは編集できません。
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ファイルのインポートが回避され、エラー・メッセージが表示されます。
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2.1.2 スキャンの機能
1つ以上の大きい箱を手渡され、その内容をスキャンするように指示されたと仮定します。各フォルダには複数の顧客ドキュメントが格納され、様々な方法で整理されていることがわかりました。1ページのドキュメント、両面のドキュメント、ページ数の異なる関連ドキュメントなどがあります。1つのドキュメントの終了と次のドキュメントの開始位置を明確化できるように、ドキュメントをバッチにスキャンする機能が必要です。
ドキュメントをスキャンする方法を理解するには、複数のキー・アイテムを把握しておく必要があります。
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各バッチ内にスキャンするドキュメントが構成される方法(スキャン時にドキュメントが作成される仕組みを参照)
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使用するクライアント・プロファイル(構造に一致するもの)
本番スキャンの場合は、ADF(自動ドキュメント・フィーダ)、スキャナまたは多機能デバイスの機能(ページを1枚ずつ自動的にフィード)を使用して、各ページを手動で置き換えなくても複数ページのドキュメントをスキャンできると考えられます。
ノート:
スキャン中に、キャプチャ・クライアントはバー・コード、パッチ・コード、プリンタ文字列、MICRなどのTWAIN関連メタデータをキャプチャし(スキャナから使用可能な場合)、クライアント・スクリプト内で使用するための属性として保存します。ファイル/ページ属性の詳細は、ファイル情報を表示する方法」を参照してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Enterprise Captureのためのスクリプトの開発』のクライアント・スクリプトの作成に関する項を参照してください。
2.1.3 スキャン時にドキュメントが作成される仕組み
スキャン時には、選択したクライアント・プロファイルによって、ドキュメントの作成方法およびバッチ内の区切り方法が決まります。ドキュメントの区切りおよび作成は、次のいずれかの方法で行われます。
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スキャンの開始時に、ドキュメント作成オプションを選択するように求めるプロンプトが表示されます。
片面、両面または可変ページ数(通常はセパレータ・ページとともに使用)を選択します。プロンプトが表示されるスキャンの詳細は、スキャン時にプロンプトが表示された場合にドキュメントを作成する方法を参照してください。
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選択したクライアント・プロファイルの設定に基づいてドキュメントが自動作成されます。
たとえば、両面スキャン用に構成されたクライアント・プロファイルでスキャンする場合は、ページの両面をスキャンした後に新しいドキュメントが自動的に作成されます。通常、ユーザーが使用する各クライアント・プロファイルでドキュメントが自動的に作成される方法は、キャプチャ・ワークスペース・マネージャが指定します。
セパレータ・シートを使用したスキャンの詳細は、セパレータ・ページを使用してスキャンする方法を参照してください。
バッチのドキュメントが作成された後、必要に応じて、ドキュメント・ペインでドキュメントを調整できます。たとえば、新規ドキュメントの作成(新規ドキュメントの作成時にドキュメントを分割する方法)およびドキュメント区切りの削除(ドキュメント区切りを削除する方法)を行えます。必要に応じて、ドキュメント間でページをドラッグ・アンド・ドロップすることもできます。
2.1.4 インポートの機能
クライアント・プロファイルで許可されている場合は、複数ページのTIFFファイルなどのイメージ・ドキュメントやのイメージ以外のドキュメントをインポートできます。イメージおよびイメージ以外のドキュメントをキャプチャで処理する方法を参照してください。スキャナ・ソースを選択するかわりに、「インポート・ソース」を選択します。
複数のファイルを選択した場合は、インポートのたびに、バッチにドキュメントを作成する方法を指定します。
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インポート・ファイルのすべてに対して1つのドキュメントを作成する
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インポート・ファイルごとに1つのドキュメントを作成する
ノート:
複数のイメージ以外のファイルを1つのドキュメントにインポートすることはできません。複数のイメージ以外のファイルをインポート用に選択し、すべてのインポート・ファイルに対して1つのドキュメントを作成するよう指定した場合、キャプチャ・クライアントで、選択が無効であることを示すエラー・メッセージが表示されます。
ドキュメントの作成オプションを指定した後に、インポートするファイルを選択します。オプションで、インポート時にイメージを回転したり、インポート後にソース・ファイルを削除することができます。
2.2 ドキュメントのスキャン
この節では、以下のトピックを取り上げます。
2.2.3 スキャナ設定を選択する方法
次のステップに従って、選択したスキャナ固有のスキャナ設定を選択します。キャプチャ設定はクライアント・プロファイルとともに保存されるので、クライアント・プロファイルごとに異なるスキャナ設定を構成できます。スキャン・プリファレンスを設定する方法に説明されているように、「プリファレンス」に追加のスキャン・オプションを設定できます。
2.2.4 ドキュメントをスキャンする方法
バッチをスキャンするには、次のステップに従います。これらの手順は、スキャンするためのドキュメントを準備する方法に記載されている、スキャンするためのドキュメントの準備が完了していることを前提としています。
2.2.5 ビジネス・アプリケーションからスキャンまたはインポートする方法
バックグラウンド情報は、「シナリオ5: ビジネス・アプリケーションを介したドキュメントのスキャンまたはインポート」を参照してください。ビジネス・アプリケーションからキャプチャする際には、クライアント・プロファイルが事前に選択されていて変更できません。
2.2.6 スキャン時にプロンプトが表示された場合にドキュメントを作成する方法
クライアント・プロファイルの設定によっては、「キャプチャ」をクリックしてスキャンを開始した後に、「ドキュメント作成オプション」ウィンドウが表示されて、ドキュメントを作成する方法を指定するように求めるプロンプトが表示される場合があります。
2.2.7 セパレータ・ページを使用してスキャンする方法
1つのドキュメントが終了して次のドキュメントが開始する場所をバッチ内で示すには、セパレータ・ページを利用すると便利です。セパレータ・ページで分割されたドキュメントのバッチをスキャンするには:
2.2.8 スキャン・プリファレンスを設定する方法
「キャプチャ設定/キャプチャ・ソース」ボタンを使用してスキャナ設定を構成すること(スキャナ設定を選択する方法を参照)に加えて、「プリファレンス」の設定で追加のスキャン・オプションを設定できます。
2.3 ドキュメントのインポート
この節では、以下のトピックを取り上げます。
2.3.1 スキャンではなくインポートを指定する方法
キャプチャ・ソースとしてインポートを指定するには:
- バッチ・ペインで、「キャプチャ設定/キャプチャ・ソース」ボタンの右側をクリックします。
- 「インポート・ソース」を選択します。
- 「キャプチャ」ボタンをクリックすると、ファイルのインポートを開始します。
2.3.2 インポート設定を選択する方法
ファイルをインポートするたびに表示されるデフォルトのインポート設定を選択するには、次のステップに従います。インポート設定は、選択したクライアント・プロファイルとともに保存されています。