3 クラスタ化されたWebCenter Content 11gを同じかまたは異なるインフラストラクチャ上の新しいホストに移行する方法

後続のトピックでは、WebCenter Content 11gのクラスタを、オペレーティング・システムおよびディレクトリ構造が既存のインフラストラクチャと同じであるかどうかにかかわらず、別のインフラストラクチャに移行する方法について説明します。

ノート:

WebLogic ServerとWebCenter Contentのバージョンは、古いホストと新しいホストの間で一致している必要があります。次のトピックには、新しいバージョンにアップグレードする手順ではなく、WebCenter Contentの現在の設定を移行する手順が含まれます。既存のインフラストラクチャからWebCenter PortalやBPMなどの他のOracle製品を移行するには、その必要な作業手順も考慮してください。ここでのトピックでは、WebCenter Contentの移行のみを取り上げます。

3.1 クラスタ化されたWebCenter Contentリリース11gを移行する前の準備ステップ

移行プロセスを開始する前に、次のステップを実行します:
  1. すべての管理対象サーバー、管理サーバーおよびノード・マネージャを停止します
  2. WebCenter Contentのファイル・システムをバックアップします。
  3. WebCenter Contentのデータベースをバックアップします。
  4. 古いホストと同じJDKバージョンを新しいホストにインストールします
  5. WebLogic Serverのバイナリを新しいホストにインストールします。
  6. WebCenter Contentのバイナリを新しいホストにインストールします。
  7. 古いホストに適用したものと同じパッチを新しいホストにインストールします。
  8. WebCenter Contentを移行する場合、古いホストから共有ファイル・システムをデタッチ/アンマウントします。
  9. WebCenter Contentをクローニングする場合、古いホストから共有ファイル・システムをデタッチ/アンマウントして、共有ファイル・システムを新しい場所にコピーします。
  10. データベースを移行するシナリオもいくつかあります。そのようなシナリオの1つは、WebCenter ContentをOracle Cloudに移行する場合です。2番目のシナリオは、オンプレミス移行でデータベースを新しいインフラストラクチャに移行する場合です。3番目のシナリオは、WebCenter Contentをクローニングする場合です。これらのどのケースでも、データベース・スキーマは、新しいデータベース・インスタンスで使用可能であることと、WebCenter Contentが存在している新しいホストからアクセス可能であることが前提となります。構成ウィザード(config.sh)を実行するときに、新しい場所にあるデータベース・スキーマに接続できるよう、追加のステップを実行する必要があります。システム・スキーマ内には3つのオブジェクトがあり、これらのオブジェクトは、特にアップグレード時に、Fusion Middlewareが適切に動作するために必要です。これらのオブジェクトは、schema_version_registryビュー、schema_version_registryシノニムおよびschema_version_registry$表です。これらの項目のいずれかがない場合は、「RCUデータベースのなくなったSYSTEM.SCHEMA_VERSION_REGISTRYオブジェクトのリカバリ」のステップに従って、なくなったオブジェクトを新しいデータベース・インスタンスで再作成し、今後の問題を回避する必要があります。さらに、対象の環境に定義した接頭辞が名前に付いているすべてのスキーマを組み込む必要があります。

3.2 RCUデータベースのなくなったSYSTEM.SCHEMA_VERSION_REGISTRYオブジェクトのリカバリ

SYSTEM.SCHEMA_VERSION_REGISTRYスキーマ・バージョン・レジストリ表には、すべてのスキーマのバージョン・データが格納されています。この表がないと、アップグレードなど、多くの操作を進められません。

なくなったデータベース・オブジェクトをリストアするには:
  1. スキーマ・バージョン・レジストリtable/view/synonymが存在するかどうかを確認します:
    1. sysdba権限のあるユーザーとしてリポジトリ・データベースに接続しているときに、次のデータベース問合せを実行します
    2. SYSTEM.SCHEMA_VERSION_REGISTRY$.TABLEが存在し、view/synonymのみがない場合は、ステップ7に進みます。
      column OWNER format a10
      select owner, object_name, object_type from all_objects where object_name like'%SCHEMA_VERSION_REGISTRY%';
      
      OWNER OBJECT_NAME OBJECT_TYPE
      ---------- ------------------------------ -------------------
      SYSTEM SCHEMA_VERSION_REGISTRY VIEW
      PUBLIC SCHEMA_VERSION_REGISTRY SYNONYM
      SYSTEM SCHEMA_VERSION_REGISTRY$ TABLE
  2. 最初にスキーマを作成する際に使用されたものと同じバージョンのRCUを使用します。既存のリポジトリに対してRCUを実行し、新しい接頭辞でスキーマを作成します。DEV1は、残りのステップで新しい接頭辞として使用されます。
  3. 元のスキーマをコピーして、schema_version_registryの複製エントリを作成します。DEVは、残りのステップで元の接頭辞として使用されます。
    1. RCU実行でDEV1用に作成されたスキーマ・エントリを表示します。
      select rowid, mrc_name, owner from system.schema_version_registry$;
      ROWID MRC_NAME OWNER
      ----------------- ------------------------------ ------------------------------
      AAASqQAABAAAUmJAAA DEV1 DEV1_MDSAAASqQ
      AABAAAUmJAAB DEV1 DEV1_ORASDPM
      AAASqQAABAAAUmJAAC DEV1 DEV1_SOAINFR
      AAAASqQAABAAAUmJAAD DEV1 DEV1_ORABA
    2. DEV1からsystem.schema_version_registry$に複製エントリを作成します。
      insert into system.schema_version_registry$ select * from system.schema_version_registry$ where mrc_name='DEV1';
    3. 問合せを実行して複製エントリを表示します。
      select rowid, mrc_name, owner from system.schema_version_registry$;
      
      Example:
      ROWID MRC_NAME OWNER
      ----------------- ------------------------------ ------------------------------
      AAASqQAABAAAUmJAAA DEV1 DEV1_MDS
      AAASqQAABAAAUmJAAB DEV1 DEV1_ORASDPMAAASqQ
      AABAAAUmJAAC DEV1 DEV1_SOAINFR
      AAAASqQAABAAAUmJAAD DEV1 DEV1_ORABAMAAASqQ
      AABAAAUmJAAE DEV1 DEV1_MDSAAASqQ
      AABAAAUmJAAF DEV1 DEV1_ORASDPMAAASqQ
      AABAAAUmJAAG DEV1 DEV1_SOAINFR
      AAAASqQAABAAAUmJAAH DEV1 DEV1_ORABAM
  4. MRC_NAME列の元のスキーマの接頭辞と一致するよう、複製エントリを変更します。これは、ROWID列で、新しく作成されたRCUエントリと作成した複製を区別して実行します。ご使用のデータベースでは、これらのROWID値が、この例に示す値とは異なりますので注意してください。元のスキーマ接頭辞としてDEVを使用します。
    update system.schema_version_registry$ set mrc_name='DEV', owner='DEV_MDS' where rowid='AAASqQAABAAAUmJAAE';
    update system.schema_version_registry$ set mrc_name='DEV', owner='DEV_ORASDPM' where rowid='AAASqQAABAAAUmJAAF';
    update system.schema_version_registry$ set mrc_name='DEV', owner='DEV_SOAINFRA' where rowid='AAASqQAABAAAUmJAAG';
    update system.schema_version_registry$ set mrc_name='DEV', owner='DEV_ORABAM' where rowid='AAASqQAABAAAUmJAAH';
  5. 元の接頭辞(DEV)を示す変更を表示します。
    select mrc_name, owner, status from schema_version_registry where mrc_name='DEV';
    
    MRC_NAME OWNER STATUS
    ------------------------------ ------------------------------ -----------
    DEV DEV_ORABAM LOADINGDEV 
    DEV_MDS VALIDDEV 
    DEV_ORASDPM VALIDDEV 
    DEV_SOAINFRA VALID
  6. 変更のコミット
    commit;
  7. system.schema_version_registry$のパブリック・シノニムとビューを作成します。
    create view system.schema_version_registry as select comp_id, comp_name,mrc_name, mr_name, mr_type, owner, version, status, upgraded, start_time,modified, edition from system.schema_version_registry$;
    
    create public synonym SCHEMA_VERSION_REGISTRY FOR SYSTEM.SCHEMA_VERSION_REGISTRY;
  8. 一部のスキーマに適切な権限を付与することが必要な場合があります(例: エクスポート/インポート中にスキーマの権限が失われた場合)。このステップはサイト固有であり、状況や作成されるスキーマによって異なります。
    For example:
    grant select on system.schema_version_registry to DEV_IAU ;
    grant select on system.schema_version_registry to DEV_IAU_APPEND;
    grant select on system.schema_version_registry to DEV_IAU_VIEWER;
    grant select on system.schema_version_registry to DEV_MDS ;
    grant select on system.schema_version_registry to DEV_OPSS;
  9. RCUを再度実行して、前述のステップ2で実行したときに作成されたすべてのスキーマを削除します。これにより、接頭辞(例: DEV)が付いたスキーマの変更されたschema_version_registryエントリのみが、追加した system.schema_version_registry$表に残ります。

3.3 既存ドメインのテンプレートの構築

準備ステップを実行したら、移行するドメインのテンプレートを構築します。

ドメイン・テンプレートを構築するには:
  1. 管理サーバーが実行されているホスト(この例ではapphost1)でテンプレート・ビルダーを実行します。
    $ORACLE_HOME/wlserver_10.3/common/bin/config_builder.sh
  2. テンプレート・ビルダー・リリース11gのダイアログ・ボックスで:
    1. 「新規テンプレートの作成」ページで、「ドメイン・テンプレートの作成」を選択し、「次」をクリックします。
    2. 「テンプレート・ドメイン・ソースの選択」ページで、「ドメイン」を選択し、「次」をクリックします。
    3. 「テンプレートの説明」ページで、「名前」「バージョン」および「作成者」の必須値を確認または指定して、「次」をクリックします。
    4. 「テンプレートJar名と場所の指定」ページで、テンプレートJAR名とテンプレートの場所を確認または指定して、「次」をクリックします。
    5. 「アプリケーションの追加または除外」ページで、「次」をクリックします。
    6. 「ファイルの追加」ページで、「次」をクリックします。
    7. 「SQLスクリプトの追加」ページで、「次」をクリックします。
    8. 「管理サーバーの構成」ページで、値を確認して「次」をクリックします。
    9. 「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」ページで、値を確認して「次」をクリックします。
    10. 「スタート・メニュー・エントリの指定」ページで、「次」をクリックします。
    11. 「置換変数のためのスクリプトおよびファイルの準備」ページで、「次」をクリックします。
    12. 「WebLogicドメイン・テンプレートの確認」ページで、「作成」をクリックします。
    13. 「テンプレートの作成中」ページで、「完了」をクリックします。
  3. 作成したドメイン・テンプレートを、新しい管理サーバーが存在する新しいホストにコピーします。

3.4 新規ドメインの作成

ドメイン・テンプレートを作成して、WebCenter Contentインスタンスの移行先となる新しいホストにコピーしました。ここでは、新しいホストに新しいドメインを作成します。

新規ドメインを作成するには:
  1. 作成したテンプレートを使用して、新しいホストで構成ウィザードを実行します。
    FMW_HOME/Oracle_ECM1/common/bin/config.sh
  2. 「構成ウィザード」ダイアログ・ボックスで:
    1. 「ようこそ」ページで、「新しいWebLogicドメインの作成」を選択し、「次」をクリックします。
    2. 「ドメイン・ソースの選択」ページで、「既存のテンプレートを、このドメインのベースにする」を選択し、前に作成したテンプレートを選択して「次」をクリックします。
    3. 「ドメイン名と場所の指定」ページで、ドメイン名、ドメインの場所、アプリケーションの場所の値を指定または確認し、「次」をクリックします。
    4. 「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」ページで、ユーザー名とパスワードの適切な値を入力します。「次」をクリックします。
    5. 「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」ページで、適切な起動モードおよびJDKを選択し、「次」をクリックします。
    6. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」ページで、(適用可能な場合は)次のいずれかを実行します:
      • データベースを移行しない場合、スキーマを選択して「次」をクリックします。
      • データベースを移行する場合、各データ・ソースの「ホスト名」、「DBMS/サービス」、「ポート」、「スキーマ所有者」および「スキーマ・パスワード」に新しい値を入力し、「次」をクリックします。

      ノート:

      このページで複数のデータ・ソースが選択されている場合、選択されたすべてのデータ・ソースに対して同じフィールドの値を一度に変更できます。

    7. 「JDBCコンポーネント・スキーマのテスト」ページで、スキーマを選択して「接続のテスト」をクリックし、「次」をクリックします。
    8. 「オプション構成の選択」ページで、管理サーバー、管理対象サーバー、クラスタおよびマシンを選択し、「次」をクリックします。
    9. 「管理サーバーの構成」ページで、新しいホストのリスニング・アドレスとリスニング・ポートを入力し、「次」をクリックします。
    10. 「管理対象サーバーの構成」ページで、すべての管理対象サーバーについて新しいホストのリスニング・アドレスとリスニング・ポートを入力し、「次」をクリックします。
    11. 「クラスタの構成」ページで、「次」をクリックします。
    12. 「サーバーのクラスタへの割当」ページで、割当てを確認して「次」をクリックします。
    13. 「マシンの構成」ページで、定義済のマシンについて新しいホストのリスニング・アドレスを入力し、「次」をクリックします。
    14. 「サーバーのマシンへの割当」ページで、割当てを確認して「次」をクリックします。
    15. 「構成のサマリー」ページで、「作成」をクリックします。
    16. ドメインの作成中画面で、「完了」をクリックします。

3.5 WebCenter Contentディレクトリの新しいホストへのコピー

ドメインを作成したら、次にWebCenter Contentディレクトリを新しいホストにコピーします。このタスクを実行するために役立つ複数のツールがあります。この例では、あるLinuxホストから別のホストにコピーするためにrsyncを使用します。

WebCenter Contentディレクトリを新しいホストにコピーするには:
  1. ターゲット・ホスト(この例ではapphost1)のDOMAINHOMEディレクトリでmkdir ucmを実行します。
  2. DOMAINHOME/ucmディレクトリを、ソースまたは古いホスト(この例ではapphost1)からターゲットまたは新しいホスト(この例ではapphost1)にコピーします。
    rsync -avzh ucm/ oracle@target.domain.com:DOMAINHOME/ucm
    In this example, the above command would be rsync -avzh ucm/ oracle@targetapphost1.domain.com:DOMAINHOME/ucm

3.6 ホスト名の検証の無効化

ホスト名の検証を無効化するには:
  1. ターゲット・ホスト(この例ではapphost1)の管理サーバーを起動し、ステータスがRUNNINGと表示されるまで待機します。
  2. 管理サーバー・コンソールにログインします。本番モードで実行している場合、チェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします。
  3. 「環境」「サーバー」「AdminServer(管理サーバー)」に移動します。
  4. 「SSL」タブ、「詳細」を順にクリックします。
  5. 「ホスト名の検証」を「なし」に設定し、「保存」をクリックします。
  6. 「環境」「サーバー」WebCenter Contentサーバー1 (この例ではUCM_server1)に移動します。
  7. 「SSL」タブ、「詳細」を順にクリックします。
  8. 「ホスト名の検証」が「なし」に設定されていることを確認し、「保存」をクリックします。
  9. 「環境」「サーバー」WebCenter Contentサーバー2 (この例ではUCM_server 2)に移動します。
  10. 「SSL」タブ、「詳細」を順にクリックします。
  11. 「ホスト名の検証」が「なし」に設定されていることを確認し、「保存」をクリックします。
  12. 「環境」「サーバー」Oracle Inbound Refinery 1 (この例ではIBR_server1)に移動します。
  13. 「SSL」タブ、「詳細」を順にクリックします。
  14. 「ホスト名の検証」が「なし」に設定されていることを確認し、「保存」をクリックします。
  15. 「環境」「サーバー」Oracle Inbound Refinery 2 (この例ではIBR_server2)に移動します。
  16. 「SSL」タブ、「詳細」を順にクリックします。
  17. 「ホスト名の検証」が「なし」に設定されていることを確認し、「保存」をクリックします。
  18. 本番モードで実行している場合、チェンジ・センターで「変更のアクティブ化」をクリックします。

3.7 共有ファイル・システムのマウントとWebCenter Contentの構成設定の調整

WebCenter Contentが移行された場合、この時点で共有ファイル・システムをマウントします。かわりに、それがクローニングされた場合、この時点で新しい場所から共有ファイル・システムをマウントします。

WebCenter Contentノードの構成設定を調整するには:
  1. 新しいホスト1 (この例ではapphost1)でDOMAINHOME/ucm/cs/bin/intradoc.cfgファイルを開き、必要に応じてディレクトリ・パスを更新します。
    次を更新して変更内容を保存します:
    • IdcHomeDir
    • FmwDomainConfigDir
    • AppServerJavaHome
    • TraceDirectory
    • EventDirectory
    • VaultTempDir
    • IntradocDir
    • VaultDir
    • WeblayoutDir
    • UserProfilesDir
  2. SocketHostNameSecurityFilterの更新されたホスト名またはSocketHostAddressSecurityFilterのIPアドレスを含むようにWebCenter Contentのconfig.cfgファイルを編集します。
  3. ロード・バランサのアドレスを変更する場合、HttpServerAddressの更新されたホスト名を含むように共有ファイル・システムでWebCenter Contentのconfig.cfgを編集します。
  4. ロード・バランサの構成を、WebCenter Contentの新しいバックエンド・ホストのアドレスで編集します。

3.8 WebCenter Content 1 (UCM_server1)が新しいホストで起動することの確認

  1. ターゲット・クラスタのapphost1で、ノード・マネージャを起動します。
  2. 「ドメイン構造」で、「環境」「サーバー」に移動します。
  3. 「制御」タブで、WebCenter Content 1 (この例ではUCM_server1)のチェック・ボックスを選択します。
  4. 「起動」をクリックし、「はい」をクリックして確認します。
  5. 「サーバー」表の上で、「リフレッシュ」矢印をクリックして、UCM_server1の状態がRUNNINGに変更されていることを確認します。
  6. ブラウザを開き、新しいapphost1ホストのportal.htmが正常にロードされることを確認します。

3.9 packおよびunpack操作の実行による第2ノードへのドメインの拡張

  1. 既存の管理コンソール・ブラウザ・タブから、「環境」「サーバー」に移動します。
  2. 「制御」タブで、WebCenter Content 1 (この例ではUCM_server1)のチェック・ボックスを選択します。
  3. 「停止」/「ただちに強制停止」をクリックします(強制停止を使用しない場合、実行状態の問題が発生します。)
  4. 「はい」をクリックして確認します。
  5. 「サーバー」表の上で、「リフレッシュ」矢印をクリックします。UCM_server1の状態がSHUTDOWNに変更されていることを確認します。
  6. ターミナル/コンソール・ウィンドウで、実行中の管理サーバーを停止します。
  7. 新しいapphost1で、ターミナル/コンソール・ウィンドウを開き、共有ファイル・システムに移動します。
  8. packコマンドを実行します:
    FMW_HOME/oracle_common/common/bin/pack.sh -managed=true -domain=/u01/oracle/user_projects/domains/cluster_domain -template=cluster.jar -template_name="cluster_domain"
  9. apphost2で、ターミナルを開きます。
  10. FMW_HOME/oracle_common/common/binディレクトリに移動し、unpackコマンドを実行します:
    ./unpack.sh -domain=/u01/oracle/user_projects/domains/cluster_domain -template=/<SHAREDFILESYSTEM>/cluster.jar

3.10 WebCenter Contentディレクトリの新しいホストへのコピー

WebCenter Contentディレクトリを新しいホストにコピーするために役立つ複数のツールがあります。この例では、あるLinuxホストから別のホストにコピーするためにrsyncを使用します。

WebCenter Contentディレクトリを新しいホストにコピーするには:
  1. ターゲット・ホスト(この例ではapphost2)のDOMAINHOMEディレクトリでmkdir ucmを実行します。
  2. DOMAINHOME/ucmディレクトリを、古い/ソース・ホスト(この例ではapphost2)から新しい/ターゲット・ホスト(この例ではapphost2)にコピーします。
    rsync -avzh ucm/ oracle@targetapphost2.domain.com:DOMAINHOME/ucm
    In this case, target = apphost2

3.11 WebCenter Contentノードの構成設定の調整

WebCenter Contentノードの構成設定を調整するには:
  1. 新しいホスト1 (この例ではapphost1)でDOMAINHOME/ucm/cs/bin/intradoc.cfgファイルを開きます。
  2. 必要に応じて次を更新し、変更内容を保存します:
    • IdcHomeDir
    • FmwDomainConfigDir
    • AppServerJavaHome
    • TraceDirectory
    • EventDirectory
    • VaultTempDir
    • IntradocDir
    • VaultDir
    • WeblayoutDir
    • UserProfilesDir

3.12 UCM_server2が新しいホストで起動することの確認

  1. ターゲット・クラスタのapphost1で、管理サーバーを起動します。
  2. ターゲット・クラスタのapphost2で、ノード・マネージャを起動します。
  3. 「ドメイン構造」で、「環境」「サーバー」に移動します。
  4. 「制御」タブで、UCM_server2のチェック・ボックスを選択します。
  5. 「起動」をクリックし、「はい」をクリックして確認します。
  6. 「サーバー」表の上で、「リフレッシュ」矢印をクリックします。UCM_server2の状態がRUNNINGに変更されていることを確認します。
  7. ブラウザを開き、新しいapphost2ホストのportal.htmが正常にロードされることを確認します。
  8. 既存の管理コンソール・ブラウザ・タブから、「環境」「サーバー」に移動します。
  9. 「制御」タブで、UCM_server2のチェック・ボックスを選択します。
  10. 「停止」/「強制停止」をクリックします(強制停止を使用しない場合、実行状態の問題が発生します。)
  11. 「はい」をクリックして確認します。
  12. 「サーバー」表の上で、「リフレッシュ」矢印をクリックします。UCM_server2の状態がSHUTDOWNに変更されていることを確認します。

3.13 Inbound Refineryの構成設定の調整

  1. 新しいホスト1 (この例ではapphost1)でDOMAINHOME/ucm/ibr/config/config.cfgファイルを開きます。
  2. HttpServerAddressの値として、更新されたホスト名およびポートを指定します。
  3. SocketHostNameSecurityFilterのホスト名またはSocketHostAddressSecurityFilterのIPアドレスを指定し、変更内容を保存します。
  4. 新しいホスト1 (この例ではapphost1)でDOMAINHOME/ucm/ibr/bin/intradoc.cfgファイルを開き、次を更新して変更内容を保存します。
    • IdcHomeDir
    • FmwDomainConfigDir
    • AppServerJavaHome
    • IntradocDir
    • VaultDir
    • WeblayoutDir
    • UserProfilesDir
  5. 新しいホスト2 (この例ではapphost2)でDOMAINHOME/ucm/ibr/config/config.cfgファイルを開きます。
  6. HttpServerAddressの値として、更新されたホスト名およびポートを指定します。
  7. SocketHostNameSecurityFilterのホスト名またはSocketHostAddressSecurityFilterのIPアドレスを指定し、変更内容を保存します。
  8. 新しいホスト2 (この例ではapphost2)でDOMAINHOME/ucm/ibr/bin/intradoc.cfgファイルを開き、次を更新して変更内容を保存します。
    • IdcHomeDir
    • FmwDomainConfigDir
    • AppServerJavaHome
    • IntradocDir
    • VaultDir
    • WeblayoutDir
    • UserProfilesDir

3.14 Inbound Refineryが新しいホストで正常に起動することの確認

  1. 「ドメイン構造」で、「環境」「サーバー」に移動します。
  2. 「制御」タブで、IBR_server1およびIBR_server2のチェック・ボックスを選択します。
  3. 「起動」をクリックし、「はい」をクリックして確認します。
  4. 「サーバー」表の上で、「リフレッシュ」矢印をクリックします。IBR_server1およびIBR_server2の状態がRUNNINGに変更されていることを確認します。
  5. 両方のリファイナリに正常にログインできることを確認します。

3.15 実行可能ファイルのスワップ・アウト

オペレーティング・システムが変更された場合やディレクトリ・パスが変更された場合、実行可能ファイルを置換するか、シンボリック・リンクを適切な内容で再作成する必要があります。次に、考えられるシナリオをいくつか示します。

3.15.1 WindowsからLinux

  1. 新しいLinuxホストのDOMAINHOME/ucm/cs/binディレクトリにある.exeファイルを削除します。
  2. DOMAINHOME/ucm/cs/binディレクトリで、FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/Launcher.shへのシンボリック・リンクを作成します
    ln -s /FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/Launcher.sh Launcher.sh
    
  3. DOMAINHOME/ucm/cs/binディレクトリで、次の名前でDOMAINHOME/ucm/cs/bin/Launcher.shへのシンボリック・リンクを作成します:
    • Archiver
    • BatchLoader
    • ComponentTool
    • ComponentWizard
    • ConfigurationManager
    • IdcAnalyze
    • IdcCommand
    • IdcServer
    • IdcShell
    • Installer
    • IntradocApp
    • RepositoryManager
    • SystemProperties
    • UnixProcCtrl
    • UserAdmin
    • WebLayoutEditor
    • WorkflowAdmin

    例:

    ln -s Launcher.sh Archiver
  4. DOMAINHOME/ucm/cs/admin/binディレクトリに移動して、次の項目を削除します:
    • IdcAdmin.exe
    • IdcAdminNT.exe
    • NTProcCtrl.exe
  5. 新しい場所を使用してLauncher.shのシンボリック・リンクを作成します:
    ln -s FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/Launcher.sh Launcher.sh
  6. DOMAINHOME/ucm/cs/admin/bin/Launcher.shを指し示すようにIdcAdminおよびUnixProcCtrlのシンボリック・リンクを作成します:
    ln -s Launcher.sh IdcAdmin
    ln -s Launcher.sh UnixProcCtrl
  7. ドメイン内の他のクラスタ・ノードでステップ1から4までを繰り返します。
  8. リファイナリが移動された場合、DOMAINHOME/ucm/ibr/binディレクトリの.exeファイルを削除します。
  9. DOMAINHOME/ucm/ibr/binディレクトリで、FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/Launcher.shへのシンボリック・リンクを作成します。
    ln -s FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/Launcher.sh
  10. DOMAINHOME/ucm/ibr/binディレクトリで、次の名前でDOMAINHOME/ucm/ibr/bin/Launcher.shへのシンボリック・リンクを作成します:
    • ComponentWizard
    • IdcCommand
    • IdcRefinery
    • Installer
    • SystemProperties
    • UnixProcCtrl

    例:

    ln -s Launcher.sh ComponentWizard
  11. DOMAINHOME/ucm/ibr/admin/binディレクトリに移動して、次の項目を削除します:
    • IdcAdmin.exe
    • IdcAdminNT.exe
    • NtProcCtrl.exe
  12. 新しい場所を使用してLauncher.shのシンボリック・リンクを作成します。
  13. DOMAINHOME/ucm/ibr/admin/bin/Launcher.shを指し示すようにIdcAdminおよびUnixProcCtrlのシンボリック・リンクを作成します:
    ln -s Launcher.sh IdcAdmin
    ln -s Launcher.sh UnixProcCtrl
  14. ドメイン内の他のリファイナリでステップ8から13までを繰り返します。

3.15.2 LinuxからLinux

  1. DOMAINHOME/ucm/cs/binディレクトリに移動します。
  2. Launcher.shシンボリック・リンクを削除します。
  3. 新しい場所を使用してLauncher.shのシンボリック・リンクを作成します。
    ln -s FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/Launcher.sh Launcher.sh
  4. 次の項目を削除します:
    • Archiver
    • BatchLoader
    • ComponentTool
    • ComponentWizard
    • ConfigurationManager
    • IdcAnalyze
    • IdcCommand
    • IdcServer
    • IdcShell
    • Installer
    • IntradocApp
    • RepositoryManager
    • SystemProperties
    • UnixProcCtrl
    • UserAdmin
    • WeblayoutEditor
    • WorkflowAdmin
  5. Launcher.shを指し示すように様々なシンボリック・リンクを作成します:
    ln -s Launcher.sh Archiver
    ln -s Launcher.sh BatchLoader
    ln -s Launcher.sh ComponentTool
    ln -s Launcher.sh ComponentWizard
    ln -s Launcher.sh ConfigurationManager
    ln -s Launcher.sh IdcAnalyze
    ln -s Launcher.sh IdcCommand
    ln -s Launcher.sh IdcServer
    ln -s Launcher.sh IdcShell
    ln -s Launcher.sh Installer
    ln -s Launcher.sh IntradocApp
    ln -s Launcher.sh RepositoryManager
    ln -s Launcher.sh SystemProperties
    ln -s Launcher.sh UnixProcCtrl
    ln -s Launcher.sh UserAdmin
    ln -s Launcher.sh WeblayoutEditor
    ln -s Launcher.sh WorkflowAdmin
  6. DOMAINHOME/ucm/cs/admin/binディレクトリに移動して、次の項目を削除します:
    • IdcAdmin
    • Launcher.sh
    • UnixProcCtrl
  7. 新しい場所を使用してLauncher.shのシンボリック・リンクを作成します:
    ln -s FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/Launcher.sh Launcher.sh
  8. DOMAINHOME/ucm/cs/admin/bin/Launcher.shを指し示すようにIdcAdminおよびUnixProcCtrlのシンボリック・リンクを作成します。
  9. ドメイン内の他のコンテンツ・サーバー・クラスタ・ノードでステップ1から5までを繰り返します。
  10. DOMAINHOME/ucm/ibr/binディレクトリに移動して、Launcher.shを削除します。
  11. 新しい場所を使用してLauncher.shのシンボリック・リンクを作成します:
    ln -s FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/Launcher.sh Launcher.sh
  12. 次の項目を削除します:
    • ComponentWizard
    • IdcCommand
    • IdcRefinery
    • Installer
    • SystemProperties
    • UnixProcCtrl
  13. DOMAINHOME/ucm/ibr/bin/Launcher.shを指し示すようにシンボリック・リンクを作成します:
    ln -s Launcher.sh ComponentWizard
    ln -s Launcher.sh IdcCommand
    ln -s Launcher.sh IdcRefinery
    ln -s Launcher.sh Installer
    ln -s Launcher.sh SystemProperties
    ln -s Launcher.sh UnixProcCtrl
    
  14. DOMAINHOME/ucm/ibr/admin/binディレクトリに移動して、次を削除します:
    • itemsIdcAdmin
    • Launcher.sh
    • UnixProcCtrl
  15. 新しい場所を使用してLauncher.shのシンボリック・リンクを作成します:
    ln -s FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/Launcher.sh Launcher.sh
  16. DOMAINHOME/ucm/ibr/admin/bin/Launcher.shを指し示すようにシンボリック・リンクを作成します:
    ln -s Launcher.sh IdcAdmin
    ln -s Launcher.sh UnixProcCtrl
  17. ドメイン内の他のリファイナリでステップ10から16までを繰り返します。

3.15.3 LinuxからWindows

  1. DOMAINHOME/ucm/cs/binディレクトリに移動して、次の項目を削除します:
    • Archiver
    • BatchLoader
    • ComponentTool
    • ComponentWizard
    • ConfigurationManager
    • IdcAnalyze
    • IdcCommand
    • IdcServer
    • IdcShell
    • Installer
    • IntradocApp
    • RepositoryManager
    • SystemProperties
    • UnixProcCtrl
    • UserAdmin
    • WebLayoutEditor
    • WorkflowAdmin
  2. FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/windows-amd64/bin/Launcher.exeDOMAINHOME/ucm/cs/binディレクトリにコピーします。
  3. DOMAINHOME/ucm/cs/bin/Launcher.exeを、次の名前でDOMAINHOME/ucm/cs/binディレクトリにコピーします:
    • Archiver.exe
    • BatchLoader.exe
    • ComponentTool.exe
    • ComponentWizard.exe
    • ConfigurationManager.exe
    • IdcAnalyze.exe
    • IdcCommand.exe
    • IdcServer.exe
    • IdcShell.exe
    • Installer.exe
    • IntradocApp.exe
    • RepositoryManager.exe
    • SystemProperties.exe
    • UserAdmin.exe
    • WebLayoutEditor.exe
    • WorkflowAdmin.exe
  4. DOMAINHOME/ucm/cs/bin/Launcher.exeファイルを削除します。
  5. DOMAINHOME/ucm/cs/admin/binディレクトリに移動して、次の項目を削除します:
    • IdcAdmin
    • Launcher.sh
    • UnixProcCtrl
  6. FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/windows-amd64/bin/Launcher.exeファイルをDOMAINHOME/ucm/cs/admin/binディレクトリにコピーします
  7. DOMAINHOME/ucm/cs/admin/bin/Launcher.exeを、次の名前でDOMAINHOME/ucm/cs/admin/binディレクトリにコピーします:
    • IdcAdmin.exe
    • IdcAdminNT.exe
  8. DOMAINHOME/ucm/cs/admin/bin/Launcher.exeファイルを削除します。
  9. FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/windows-amd64/bin/NtProcCtrl.exeファイルをDOMAINHOME/ucm/cs/admin/binディレクトリにコピーします。
  10. ドメイン内の他のコンテンツ・サーバー・クラスタ・ノードでステップ1から4までを繰り返します。
  11. DOMAINHOME/ucm/ibr/binディレクトリに移動して、次の項目を削除します:
    • ComponentWizard
    • IdcCommand
    • IdcRefineryInstaller
    • Launcher.sh
    • SystemProperties
    • UnixProcCtrl
  12. FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/windows-amd64/bin/Launcher.exeファイルをDOMAINHOME/ucm/ibr/binディレクトリにコピーします。
  13. DOMAINHOME/ucm/ibr/bin/Launcher.exeを、次の名前でDOMAINHOME/ucm/ibr/binディレクトリにコピーします:
    • ComponentWizard.exe
    • IdcRefinery.exe
    • IdcRefineryNT.exe
    • Installer.exe
    • SystemProperties.exe
  14. DOMAINHOME/ucm/ibr/bin/Launcher.exeファイルを削除します。
  15. DOMAINHOME/ucm/ibr/admin/binディレクトリに移動して、次の項目を削除します:
    • IdcAdmin
    • Launcher.sh
    • UnixProcCtrl
  16. FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idcnative/windows-amd64/bin/Launcher.exeファイルをDOMAINHOME/ucm/ibr/admin/binディレクトリにコピーします。
  17. DOMAINHOME/ucm/ibr/admin/bin/Launcher.exeを、次の名前でDOMAINHOME/ucm/ibr/admin/binディレクトリにコピーします:
    • IdcAdmin.exe
    • IdcAdminNT.exe
  18. DOMAINHOME/ucm/ibr/admin/bin/Launcher.exeファイルを削除します
  19. FMWHOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/native/windows-amd64/bin/NtProcCtrl.exeファイルをDOMAINHOME/ucm/ibr/admin/binディレクトリにコピーします。
  20. ドメイン内の他のリファイナリでステップ11から19までを繰り返します。

3.16 Inbound Refineryの送信プロバイダ設定の調整

  1. 「ドメイン構造」で、「環境」「サーバー」に移動します。
  2. 「制御」タブで、UCM_server1およびUCM_server2のチェック・ボックスを選択します。
  3. 「起動」をクリックし、「はい」をクリックして確認します。
  4. 「サーバー」表の上で、「リフレッシュ」矢印をクリックします。UCM_server1およびUCM_server2の状態がRUNNINGに変更されていることを確認します。
  5. WebCenter Contentインスタンスにログインします。
  6. 「管理」→「プロバイダ」ページで、apphost1のリファイナリに接続している送信プロバイダについて、「情報」をクリックします。
  7. 「編集」をクリックし、「サーバー・ホスト名」および「HTTPサーバー・アドレス」に新しい値を指定します。
  8. 「更新」をクリックし、apphost2のリファイナリに接続している送信プロバイダについて、「情報」をクリックします。
  9. 「編集」をクリックし、「サーバー・ホスト名」および「HTTPサーバー・アドレス」に新しい値を指定します。
  10. 「更新」をクリックします。
  11. UCM_server1およびUCM_server2管理対象サーバーを再起動します。

3.17 セキュリティ・プロバイダの構成

セキュリティ・プロバイダ・データをドメインの新しい場所に手動で転送できます。ドメイン・テンプレート・ビルダーは、オフライン・ユーティリティであり、組込みLDAPデータなどのセキュリティ・プロバイダ・データをドメイン・テンプレートにエクスポートしないため、これは必須です。

3.18 スタンドアロンJavaアプリケーションのデータベース情報の更新

データベースの場所が変更された場合:
  1. いずれかのクラスタ・ノードのDOMAINHOME/ucm/cs/binディレクトリから、SystemPropertiesアプリケーションを実行します。
  2. SystemPropertiesアプリケーション内で、「データベース」タブのデータベース情報を更新して、WebCenter ContentのbinディレクトリにあるスタンドアロンJavaアプリケーションを正常に起動できるようにします。

3.19 全体的な動作の検証

以前にどのスタンドアロンJavaアプリケーションも実行したことがない場合、スタンドアロンJavaアプリケーションがデータベースおよび関数と対話できるように、UserAdminアプレットを使用してローカルsysadminユーザーのパスワードをリセットし、SystemPropertiesを使用してjdbc接続を構成する必要があります。
移行が成功したことを確認するには:
  1. IdcAnalyzeを実行してエラーがないことを確認します。「構成」タブで、次を確認します:
    • 「データベース」が選択されています

    • 「データベース」RevClassIDsが選択されています

    • 「データベース」「データベースのクリーン」が選択解除されています

    • 検索索引が選択されています

    • 検索索引「検索索引のクリーン」が選択解除されています

    • 「ファイル・システム」が選択されています

    • 「レポートの生成」が選択されています

    エラーがレポートされたら、必要に応じて修正します。
  2. WebCenter Contentの新しいホスト名で他のアプリケーションの構成設定を更新します。