44 タスク・フローのカスタマイズ

「タスク・フロー・エディタ」システム・ページでは、WebCenter Portalのすべてのポータルが使用できるようにタスク・フローをカスタマイズできます。

ノート:

タスク・フローのカスタマイズは、Oracle JDeveloperを使用した設計時にも実行できます。このプロセスは、この章で説明する実行時の手順とは大きく異なります。詳細は、Oracle WebCenter Portalの開発タスク・フローへのカスタム・アクションの追加に関する項を参照してください。

権限:

この章のタスクを実行するには、WebCenter PortalAdministratorロールまたは次の権限を付与されているカスタム・ロールが必要です。

  • Portal Server: Manage AllまたはPortal Server-Manage Configuration

アプリケーション・レベルでのタスク・フローのカスタマイズについて

タスク・フローのカスタマイズは、現在のスコープ内の特定のタスク・フローに対するすべてのインスタンスが影響を受けるような方法で、そのタスク・フローを構成する方法を提供します。たとえばすべてのポータルについて、リンクまたはアイコンを、それを必要とするタスク・フローに追加できます。

タスク・フローのカスタマイズ機能は、「タスク・フロー・エディタ」システム・ページで排他的に使用できます。「タスク・フロー・エディタ」システム・ページは、アプリケーション(すべてのポータル)と個別のポータルの両方に対して使用できます。

  • すべてのポータル(ホーム・ポータルを含む)間で指定のタスク・フローのすべてのインスタンスを変更するには、この章で説明するように、アプリケーションレベルの「タスク・フロー・エディタ」システム・ページでタスク・フローをカスタマイズします。

  • 指定のポータルで公開されているインスタンスのみを変更するために、ポータル・マネージャは、ポータル・レベルの「タスク・フロー・エディタ」システム・ページでタスク・フローをカスタマイズできます。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』タスク・フローの使用に関する項を参照してください。

ノート:

アプリケーションレベルでタスク・フロー要素をカスタマイズする際に、別のユーザーが同じタスク・フロー要素をポータル・レベルでカスタマイズすると、ポータル・レベルのカスタマイズがそのポータルで優先となります。

「タスク・フロー・エディタ」システム・ページは、初期設定のタスク・フローのカスタマイズを可能にするために用意されています。「アセット」ページまたは「共有アセット」ページを使用して作成されたカスタム・タスク・フローは、この方法ではカスタマイズできません。

システム・ページには「デフォルトに戻す」機能があり、権限を持つユーザーは、すべてのページ・カスタマイズを削除して、システム・ページをデフォルトの状態に戻すことができます。「デフォルトに戻す」によって、カスタマイズされたタスク・フローはデフォルトの状態に戻らないので注意してください。タスク・フローのカスタマイズを削除するには、「タスク・フローのリセット」という別のコントロールを使用します。

関連項目:

システム・ページの「デフォルトに戻す」機能および「タスク・フローのリセット」機能の詳細は、それぞれ「システム・ページからのすべてのページ・カスタマイズの削除」および「タスク・フローのカスタマイズの削除」を参照してください。

アプリケーション・レベルでのタスク・フローのカスタマイズ

この項では、アプリケーションレベルで、WebCenter Portalのタスク・フローのカスタマイズを実行する方法について説明します。

「タスク・フロー・エディタ」システム・ページを使用してアプリケーション全体のタスク・フローのカスタマイズを実行するには:

  1. 「設定」ページ(「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照)で、「システム・ページ」をクリックします。

    ブラウザで次のURLを入力して、「システム・ページ」ページに直接移動することもできます。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/settings/systempages

    関連項目:

    『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』プリティURLに関する項

  2. タスク・フロー・エディタ・システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク(図44-1)をクリックして、ページ・エディタの「構造」ビューでこれを開きます。

    図44-1 「タスク・フロー・エディタ」システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク

    図44-1の説明が続きます
    「図44-1 「タスク・フロー・エディタ」システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク」の説明
  3. 編集するタスク・フローを「タスク・フロー・エディタ」ページ(図44-2)に追加します。
    1. ページ上をクリックして、そのページをアクティブ化します。

    2. 「選択したコンポーネントにコンテンツを追加」アイコン(右ツールバーの「追加」アイコン)をクリックします。

      「コンテンツの追加」ダイアログが開きます。

    ページにタスク・フローを追加する方法は、リソース・カタログの他のコンポーネントを追加する方法と同じです。詳細は、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』ページへのコンポーネントの追加に関する項を参照してください。

    図44-2 Regionタグの横にある「タスク・フローの編集」リンク

    図44-2の説明が続きます
    「図44-2 Regionタグの横にある「タスク・フローの編集」リンク」の説明
  4. カスタマイズするタスク・フローの横にある「タスク・フローの編集」リンクをクリックします(図44-2)。
  5. 「タスク・フローの編集を確認」ダイアログで、「編集」をクリックします。

    「構造」ビューが編集中のタスク・フローのソース・コード階層にズームインします(図44-3)

    図44-3 タスク・フローのズームイン・ビュー

    図44-3の説明が続きます
    「図44-3 タスク・フローのズームイン・ビュー」の説明
  6. タスク・フロー要素のプロパティを設定するには、タスク・フロー要素を「タスク・フロー・エディタ」でクリックし、regionのプロパティの表示」アイコンをクリックします。または、「リージョン」を右クリックし、「編集」(図44-4)を選択します。

    図44-4 「構造」ビューのページで選択したタスク・フローの要素

    図44-4の説明が続きます
    「図44-4 「構造」ビューのページで選択したタスク・フローの要素」の説明

    「コンポーネント・プロパティ」ダイアログが開きます(図44-5)。

    図44-5 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログ

    図44-5の説明が続きます
    「図44-5 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログ」の説明
  7. 要素のプロパティの変更を行います。編集しているコンポーネントのパラメータの説明を表示するには、「ヘルプ」アイコンをクリックします

    ノート:

    1つの要素の変更は、現在のスコープ内のタスク・フローにあるすべての類似の要素に影響することに注意してください。たとえば、フォルダ名で使用するフォントの変更は、選択したインスタンスのみではなくスコープ内すべてのフォルダ名に影響します。

  8. 「適用」をクリックし、変更の結果を表示します。「OK」をクリックして変更を保存し、ダイアログを終了します。

    現在のスコープ内にあるカスタマイズされたタスク・フローのすべてのインスタンスが、このカスタマイズでレンダリングされます。

  9. 「保存」「閉じる」の順にクリックして、Composerを終了します。

タスク・フローのカスタマイズの削除

WebCenter Portalでシードされたタスク・フローに対して行われたすべてのカスタマイズを削除できます。

ノート:

この手順は、実行時に作成されたタスク・フローには適用されません。つまり、「アセット」ページまたは「共有アセット」ページを使用して作成されたタスク・フローです。実行時に作成されたタスク・フローへの変更は、レイヤー化されたタスク・フローではなくベースの編集です。したがって、「タスク・フローのリセット」をクリックするとき、削除するカスタマイズ・レイヤーはありません。

アプリケーション・レベルで行われたタスク・フローのカスタマイズを削除するには:

  1. 「設定」ページ(「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照)で、「システム・ページ」をクリックします。

    ブラウザで次のURLを入力して、「システム・ページ」ページに直接移動することもできます。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/settings/systempages

    関連項目:

    『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』プリティURLに関する項

  2. 「タスク・フロー・エディタ」システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク(図44-6)をクリックして、ページ編集モードでこれを開きます。

    図44-6 システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク

    図44-6の説明が続きます
    「図44-6 システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク」の説明
  3. 「構造」ビュー・ツールバーで、「タスク・フローのリセット」をクリックします。

    図44-7 選択した要素の「タスク・フローのリセット」オプション

    図44-7の説明が続きます
    「図44-7 選択した要素の「タスク・フローのリセット」オプション」の説明
  4. 「タスク・フローのリセット」ダイアログで、「タスク・フローのリセット」をクリックしてアクションを確認します。