9 ポータル・ページの管理

ポータル・ページとその設定(ページのセキュリティや、ポータル・ナビゲーションでページを公開する方法など)を管理します。

権限:

この章のタスクを実行するには、ポータル・マネージャであるか、Basic Services: Edit Page Access, Structure, and Content (標準権限)またはPages: Create, Edit, and Delete Pages (アドバンスト権限)のいずれかの権限を持つポータル・メンバーである必要があります。

ポータル・ページを作成、編集または公開する権限や、ポータルの管理権限がロールによって付与されるユーザーに、ポータルの表示が自動的に許可されるわけではないことに注意してください。ポータルを表示するには、ポータル・レベルの権限であるBasic Services: View Pages and Content (標準権限)またはPages: View Pages (アドバンスト権限)がユーザーに明示的に付与されている必要があります。

「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

ポータル・ページ管理へのアクセス

ポータルのメンバーは、そのポータル内のページにアクセスできます。ポータル・マネージャは、そのポータル内のページを表示、作成、編集および管理する権限を付与できます。他のポータル・メンバーは、自分が所有しているページにアクセスする権限を付与できます。自身が作成したページはデフォルトでは自分専用ですが、それらのページを他のユーザーと共有するように指定することもできます。

作成したページまたは管理権限を持つページを管理するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開きます。
  2. ページの「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックし、アクションを選択して、ナビゲーション階層でのページの位置を調整、ページをコピーまたはページを削除します。
  3. ページの「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックし、「ページ情報」を選択して、ページ管理タブを表示します。

    ノート:

    または、編集するポータルを見つけて「フリップ」アイコンをクリックし、ポータルのアクション・メニューを表示して「管理」「ページ情報」の順に選択します。最初に表示されるページの「ページ情報」が開きます。

    このスクリーン・ショットは、ポータルをフリップした後に表示されるポータル・アクションを示しています。「管理」オプションと「ページ情報」オプションが強調表示されています。

    図9-1 「ページ情報」タブ

    図9-1の説明が続きます
    「図9-1 「ページ情報」タブ」の説明
  4. 次の各項の説明に従って、ページ設定とプロパティを変更します。

ポータル・ナビゲーションでのページ順序およびページ階層の調整

ページの順序および階層を調整するには、ページ・エディタでページを開いてから、次の手順を実行します。

  • ページ順序を変更するには、ページ階層内の新しい位置にそのページをドラッグするか、またはそのページの「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして、「上へ移動」または「下へ移動」を選択します。

  • ページ階層を変更するには、その「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして、「インデント」を選択し、対象のページをそのページの上のページのサブページに設定するか、または「アウトデント」を選択して、ページ階層内の上位レベルに対象のページを移動します。

    ノート:

    ページ階層を編成する場合、ブラウザ・ウィンドウのサイズおよび画面解像度を考慮してください。同一レベルに多数のページを設定してページ階層を作成できますが、階層内で特定の範囲を超えたときにブラウザ表示にページを公開するのに十分なスペースがない場合があります(たとえば、ブラウザ・ウィンドウの最下部まで拡張されるドロップ・ダウンでページをリスト表示する場合)。オーバーフローせずに最適に表示されるように、ポータル・ナビゲーションを調整してください。

図9-2 ポータル・ナビゲーションでのページの移動(ポータル・エディタ)

図9-2の説明が続きます
「図9-2 ポータル・ナビゲーションでのページの移動(ポータル・エディタ)」の説明

ページのコピー

元のページに対する権限の有無に関係なく、任意のページをコピーして新しいページを作成できます。

ノート:

  • ページをコピーすると、そのサブページおよびページ・バリアントもコピーされます。

  • コピー対象のページにポートレットまたはタスク・フローが含まれる場合は、これらのポートレットまたはタスク・フローのカスタマイズもコピーされます。

ページをコピーするには、ページ・エディタでページを開いてから、その「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして「コピー」を選択します。

図9-3 ページのコピー(ポータル管理)

図9-3の説明が続きます
「図9-3 ページのコピー(ポータル管理)」の説明

コピーされたページ(およびそのサブページとページ・バリアント)は、ポータルの表示時に即時に使用可能になりません。ページまたはそのサブページ、あるいはその両方とページ・バリアントを下書きモードで変更して、変更内容に問題がなく、ポータルを表示する別のユーザーに対してページを使用可能にする準備が完了したら、ページを公開できます。

図9-4 ナビゲーションに追加されたページ・コピー

図9-4の説明が続きます
「図9-4 ナビゲーションに追加されたページ・コピー」の説明

ページの削除

ページを作成したか、ページの管理権限を持つ場合は、ページを削除できます。ただし、ページの削除は、ポータルのすべてのメンバーに影響を及ぼす点に注意する必要があります。

ノート:

  • ページを削除すると、そのサブページも削除されます。

  • ページが唯一のページである場合や、ポータルで唯一表示されるトップ・レベル・ページである場合は、そのページを削除できません。

作成したか、管理権限を持つページを削除するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開いてから、次のいずれかの方法でそのページを削除します。
  2. 「削除」ダイアログで、「削除」をクリックし、選択したページの削除要求を確定します。

ページ設定の表示および変更

ページの設定(タイトル、説明、可視性、パラメータ、ソース・コード、セキュリティ、プロパティ、表示オプションなど)を表示および変更するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開きます。
  2. ページの「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして、「ページ情報」を選択します。

    図9-7 ページ管理設定へのアクセス

    図9-7の説明が続きます
    「図9-7 ページ管理設定へのアクセス」の説明
  3. 次の各項の説明に従って、ページ設定とプロパティを変更します。

ページの名前変更

ポータル・ページを作成したか、ページの管理権限を持つ場合は、ページ名を変更できます。

ページ名の変更では自分のビューだけでなくページ自体が変更されるため、このアクションがポータル内のすべてのメンバーに影響を及ぼすことに注意してください。ページ名を変更すると、ページおよびページ・ナビゲーション・アイテムの表示名が変更されます。ページのURLは変更されず、古い名前を使用するプリティURLは有効なままです。

ページ下書きが有効な場合でも、ページに保留中の下書きがあるかどうかに関係なく、ページ名の変更は公開済ページに即時に反映されます。つまり、新しいページ名がページ・ビューアに表示される前にページ下書きを公開する必要はありません。

作成したか、管理権限を持つページの名前を変更するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開いてから、その「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして「ページ情報」を選択します。
  2. 「サマリー」タブの「名前」フィールドに新しいページ名を入力します。

    図9-9 ページの名前変更

    図9-9の説明が続きます
    「図9-9 ページの名前変更」の説明

    ページの表示名およびページのナビゲーション・アイテムでこの新しい名前が表示されます。

ページの説明の入力または変更

ページを作成したか、ページの管理権限を持つ場合は、ページの説明を変更できます。ページ情報設定の上部に新しい説明が表示されます。

ページ下書きが有効な場合でも、ページに保留中の下書きがあるかどうかに関係なく、ページの説明の変更は公開済ページに即時に反映されます。つまり、新しいページの説明がページ・ビューアに表示されるようにするためにページ下書きを公開する必要はありません。

作成したか、管理権限を持つページの説明を入力または変更するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開いてから、その「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして「ページ情報」を選択します。
  2. 「サマリー」タブの「説明」フィールドで、テキストを入力または変更します。ページ情報設定の上部に新しい説明が表示されます。

    図9-10 ページの説明の入力または変更

    図9-10の説明が続きます
    「図9-10 ページの説明の入力または変更」の説明

ポータル・ナビゲーションでのページの表示と非表示の切替え

ポータル・ページを作成したか、ポータル・ページの管理権限を持つ場合は、そのページをポータル・ナビゲーションに表示するかどうかを制御できます。ページが最初の公開時にポータル・ナビゲーションに追加されます。ページを非表示にすると、すべてのポータル・ビューアのポータル・ナビゲーションからそのページが削除されますが、ポータル・エディタでは引き続き編集および管理することができます。

すべてのビューアのポータル・ナビゲーションでのページの表示と非表示を切り替えるには:

  1. ページ・エディタでページを開いてから、その「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして「ページ情報」を選択します。
  2. 「サマリー」タブで、「可視性」チェック・ボックスを選択するとポータルのナビゲーションにページが表示され、このチェック・ボックスを選択解除すると、ポータルのナビゲーションでページは非表示になります。

    ノート:

    ページが唯一のページである場合や、ポータルで唯一表示されるトップ・レベル・ページである場合は、「可視性」チェック・ボックスの選択を解除できません。

    図9-11 ページの表示または非表示

    図9-11の説明が続きます
    「図9-11 ページの表示または非表示」の説明

    ナビゲーションにページが表示されているかどうかを判別する式言語(EL)式を入力するには、右にある式エディタのアイコンアイコンをクリックして、「式ビルダー」を選択し、式言語エディタを開いて、EL式を入力します。式がfalseと評価された場合、ページはナビゲーションには表示されていません。それ以外の場合、ページはナビゲーションに表示されています。

    ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。Oracle WebCenter Portalの開発「式言語式」を参照してください。

ページ・バリアントが存在しない場合の特定ページのページ動作の設定

ページ・バリアントは、特定のデバイスのサイズや特徴を対象とした特定のデバイス・グループの既存ページの代替ビューです。ベース・ページとページ・バリアントには、同じURL、セキュリティ、パラメータなどが含まれています。

ページ・バリアントが定義されていないデバイス・グループでデバイス(スマートフォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど)を使用し、かつそのデバイス・グループがポータルのデフォルト・デバイス・グループでない場合は、そのデバイスに表示されるページのレンダリング方法がページ・フォールバック設定によって決まります。この動作は、ポータル管理でポータル内のすべてのページに設定されますが、ここで説明しているように、個々のページのポータル・レベルの設定はオーバーライドできます。

この設定は、次のルールに基づいて適用されます。

  • ポータルのデフォルト・デバイス・グループのデバイスからリクエストが送信される場合は、「ページ・フォールバック」の設定がどのような設定であってもデフォルト(ベース)・ページが表示されます。デフォルト設定は、常に「ページ・フォールバック」設定をオーバーライドします。

    ノート:

    デバイス・グループのページ・バリアントがあっても、デフォルト(ベース)・ページが表示されることになります。

  • ポータルのデフォルト・デバイス・グループ以外のデバイスからリクエストが送信される場合は次のようになります。

    • 該当するデバイス・グループにページ・バリアントがある場合は、そのページ・バリアントがデバイスに表示されます。

    • デバイス・グループにページ・バリアントが存在しない場合、そのデバイスでは「ページ・フォールバック」設定が使用されます。

関連項目:

アプリケーション・レベルでは、システム管理者がデバイス・グループ設定を構成し、システム・ページに対してページ・バリアントを作成します。

ページ・バリアントが定義されておらず、対象のポータルのデフォルトのデバイス・グループではないデバイス・グループ内のデバイスに表示する場合のページのフォールバック動作を設定するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開いてから、その「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして「ページ情報」を選択します。
  2. 「サマリー」タブの「デバイス」で、必要な「ページ・フォールバック」設定を選択します。
    • ポータル設定を使用: ポータル管理の設定ページで指定されているポータル・レベルのデフォルト設定を使用します。

    • デフォルト・ページを表示: デバイスの元のベース・ページを表示します。

    • ページを表示しない: デバイスに「ページが使用できません」ページを表示します。

    図9-12 現在のデバイスにページ・バリアントが存在しない場合のページのフォールバック動作の設定

    図9-12の説明が続きます
    「図9-12 現在のデバイスにページ・バリアントが存在しない場合のページのフォールバック動作の設定」の説明

ページ・パラメータの追加または変更

ページ・パラメータを使用すると、ページ・パラメータを使用するように構成されているページ・コンポーネントに渡す値を格納する手段を提供することにより、コンポーネントとそのコンポーネントを含むページとの間の通信が可能になります。

たとえば、株価ティッカーおよび株式ニュースのコンポーネントを含むページについて考えてみます。ティッカーおよびニュースの両コンポーネントに同じパラメータ値を使用して、同じ会社の情報が表示されるようにします。

ページ下書きが有効な場合でも、ページに保留中の下書きがあるかどうかに関係なく、ページのパラメータの変更は公開済ページに即時に反映されます。つまり、新しいページのパラメータがページ・ビューアに表示される前にページ下書きを公開する必要はありません。

ノート:

ページ・パラメータの値を変更すると、新しい値がすぐに保存されます。前の値に戻すことはできません。このため、元の値に戻す必要が生じた場合に備えて、変更する前にパラメータ値をノートに取っておいてください。

ページ・パラメータを追加または変更するには:

  1. ページ・エディタでページを開いてから、その「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして「ページ情報」を選択します。
  2. 「パラメータ」タブで、必要に応じて既存のパラメータを変更するか、または「新規パラメータ名」フィールドおよび「新規パラメータ値」フィールドに値を入力することによって新しいパラメータを追加します。

    ノート:

    パラメータ名はアルファベットまたはアンダースコア(_)文字で始める必要があり、英数字とアンダースコアのみを含めることができます

    図9-13 ページ・パラメータの追加

    図9-13の説明が続きます
    「図9-13 ページ・パラメータの追加」の説明

    「パラメータ」ダイアログと「表示オプション」ダイアログから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。プロパティの横にある式エディタのアイコンアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。

    ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。Oracle WebCenter Portalの開発「式言語式」を参照してください。

  3. 「追加」をクリックして、ページに新しいページ・パラメータの名前と値のペアを追加します。

ページのソース・コードの表示および変更

選択したページの「ソース」タブを使用すると、そのページのソース・コードを表示、検索および編集できます。現在のページに下書きがある場合、ソースは下書き用です。ページ下書きがない場合、ソースは公開済ページ用です。

ページ下書きが有効な場合でも、ページに保留中の下書きがあるかどうかに関係なく、ページのソース・コードの変更は公開済ページに即時に反映されます。つまり、ページのソース・コートの変更がページ・ビューアに表示される前にページ下書きを公開する必要はありません。

ページのソース・コードを次の2つのタブで表示および変更できます。

  • 「ページ」タブには、ページのレイアウトおよびスタイルを定義するための基礎となるJSF (.jspx)ファイルが表示されます。

  • 「PageDef」タブには、ページのパラメータ定義とタスク・フローおよびデータ・コントロール・バインディングを定義する.xmlファイルが表示されます。

図9-14 ページのソース・コードの表示(ポータル・エディタ)

図9-14の説明が続きます
「図9-14 ページのソース・コードの表示(ポータル・エディタ)」の説明

ページのソース・コードを表示するには:

  1. ページ・エディタでページを開いてから、その「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして「ページ情報」を選択します。
  2. 「ソース」タブで、ペインの下部にある「ページ」または「PageDef」をクリックして、それぞれページのソース・コードまたはページ定義のソース・コードを表示および変更します。
  3. 変更内容を保存するには、保存をクリックします。

    ノート:

    「ソース」タブで加えた変更を保存するには、「保存」をクリックする必要があります。「保存」をクリックせずに別のタブに移動した場合、「ソース」タブで加えた変更は失われます。

ページのセキュリティの設定

デフォルトでは、ポータルで作成したページは、すべてのポータル・メンバーに表示されます。ホーム・ポータルでは、作成した個人用ページには、本人およびシステム管理者のみがアクセスできます。

ページ・アクセスの設定を使用すると、他のユーザーが自分のポータル・ページや個人用ページを使用できるようにしたり、そのアクセス権を削除できるようになります。ページに対するCreate権限を付与すると、その権限を付与されたユーザーはサブページを作成できます。

ホーム・ポータル内のいずれかの個人用ページへのアクセス権を他のユーザーに付与したら、そのユーザーは自らのビューに意図的にそのページを表示する必要があります。共有ページはログイン時に自動表示されないため、ユーザーはセッションごとにこのステップを実行する必要があります。

ページ下書きが有効な場合でも、ページに保留中の下書きがあるかどうかに関係なく、ページのセキュリティの変更は公開済ページに即時に反映されます。つまり、新しいページのセキュリティが有効になる前にページ下書きを公開する必要はありません。

数多くのユーザーに対してページを開き、特定のページ・コンポーネントの公開を制限する場合があります。これを実行するには、コンポーネントの「アクセス」プロパティを設定してコンポーネントを非表示にするか、ロールやユーザー別またはEL式を使用して、より詳細な可視性を指定できます。

ページのセキュリティ設定を指定するには:

  1. ページ・エディタでページを開いてから、その「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして「ページ情報」を選択します。
  2. 「セキュリティ」タブで、「アクセス方法」を選択します。
    • (デフォルト)ページがポータルまたは親ページ(サブページの場合)に対して設定された権限からアクセス設定を継承するように指定するには、「親のセキュリティの継承」を選択します。

    • 現在のページに対するアクセス権をカスタマイズするには、「セキュリティのオーバーライド」を選択して、次のステップを続行します。

      ノート:

      ポータルのロールまたは個々のユーザーに、後から新規ポータル・テンプレートを作成するために使用するカスタム・ページ権限が指定されている場合、ロール(個々のユーザーではなく)に指定されているカスタム・ページ権限のみがポータル・テンプレート(およびその後、そのポータル・テンプレートを使用して作成されたポータル)に含められます。

    図9-15 ページのセキュリティの設定: セキュリティの継承

    図9-15の説明が続きます
    「図9-15 ページのセキュリティの設定: セキュリティの継承」の説明

    図9-16 ページのセキュリティの設定: カスタム設定

    図9-16の説明が続きます
    「図9-16 ページのセキュリティの設定: カスタム設定」の説明
  3. 「ロールまたはユーザー」の下にリストされているユーザーまたはロールのアクセス権限を変更するには、次の表で説明している「アクセス」チェック・ボックスを選択または選択解除します。

    ノート:

    Public-Userロールにページ・アクセス権限を付与する(つまり、ログインしていないユーザーがポータルにアクセスできるようにする)には、ポータルをパブリックにする必要があります。そのポータルは、プライベートまたは非表示にすることはできません。

    表9-1 ページ・アクセス権限

    アクセス ユーザー、グループまたはロールの権限

    付与

    対象のページおよびそのサブページに対するアクセス権を他のユーザー、グループまたはロールに付与します。

    公開

    ページ下書きを公開して、ポータル・ビューアがページの更新を使用できるようにします。この権限が付与されると、DeleteとEditも自動的に付与されます。Publish権限を取り消す場合には、DeleteおよびEditは自動的には取り消されないため、必要に応じて明示的に取り消す必要があります。

    作成

    現在のページのサブページを作成します。

    削除

    対象のページおよびそのサブページを削除します。

    編集

    ページ・エディタを使用して、対象のページおよびそのサブページを編集します。これには、コンテンツの追加、再配置および削除や、ページ名の変更、ページ・プロパティの変更が含まれます。

    コントリビュート

    コントリビューション・モードを使用してページにテキスト、イメージおよびビデオをコントリビュートします。ページにコントリビュートされている任意のコンテンツを編集および削除します。

    コントリビューション・モードで行われた変更によって、ページ下書きは作成されません。変更内容はすぐにポータルで表示されます。

    ノート: コンテンツの公開を含むすべてのページ編集でページ下書きを強制する場合は、ユーザーにこの権限を付与しないでください。

    表示

    対象のページおよびそのサブページを表示します。

  4. 選択したユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールにページ・アクセス権限を付与するには、「ユーザーの追加」「グループの追加」または「ロールの追加」をクリックして、それぞれの検索ダイアログを開きます。
  5. 「検索」フィールドに、検索用語や、アクセスを可能にするユーザー、グループまたはロールの名前を入力して、「検索」アイコンをクリックします。

    アイデンティティ・ストアでユーザーやグループを検索する場合のヒントは、「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください。

    ノート:

    ポータル内のページの「ロールの追加」ダイアログでは、そのポータルに作成されている任意のカスタム・ロールを追加できます。

  6. 該当する行をクリックし、ユーザー、グループまたはロールを選択します。

    ノート:

    ユーザー名を選択すると、設定する権限は特定のユーザーに付与されます。グループまたはロールを選択すると、設定する権限は、そのグループのメンバーであるすべてのユーザーまたはそのロールが割り当てられているすべてのユーザーに付与されます。

    複数の選択を行うには:

    • 複数の行を選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックします。

    • 行の範囲を選択するには、[Shift]キーを押しながらクリックします。

  7. 「OK」をクリックして選択内容を確定し、「セキュリティ」タブに、選択したユーザー、グループまたはロールのデータを移入します。
  8. ページ・アクセス権限をすべての認証済ユーザー(つまり、WebCenter Portalにログインしたユーザー)に付与するには、「ログイン・ユーザー・アクセス用の認証ロールの追加」をクリックします。

    ページへのデフォルトの「表示」アクセス権を持つ「ロールまたはユーザー」authenticated-roleロールが追加されます。

  9. ページ・アクセス権限をすべてのパブリック・ユーザー(つまり、WebCenter Portalにログインしていないユーザー)に付与するには、「パブリック・アクセス用の匿名ロールの追加」をクリックします。

    ページへのデフォルトの「表示」アクセス権を持つanonymous-roleロールが「ロールまたはユーザー」に追加されます。

    ノート:

    anonymous-roleにページ・アクセス権限を付与する(つまり、ログインしていないユーザーをポータルにアクセスできるようにする)には、ポータルをパブリックにする必要があります。そのポータルは、プライベートまたは非表示にすることはできません。

  10. セキュリティ」タブで、各ユーザー、グループまたはロールの必要に応じて「アクセス」権限を設定します。

    ヒント:

    デフォルトでは、追加したすべての認証済ユーザーおよびユーザー・ロールにページ・ビューのアクセス権限が付与されます。その他のアクセス権限は、明示的に付与する必要があります。

  11. ページへのアクセス権限を削除する場合は、ページのアクセス権限を取り消すユーザー、グループまたはロールを選択して、「アクセス権限の削除」をクリックします。
  12. 変更内容を保存するには、保存をクリックします。

ページのナビゲーション・プロパティおよび表示オプションの設定

ページ・ナビゲーション・アイテムに様々なプロパティや表示オプションを指定して、ポータル・ナビゲーションがレンダリングされる際のページ・ナビゲーション・アイテムの外観と動作を決定できます。

ページ下書きが有効な場合でも、ページに保留中の下書きがあるかどうかに関係なく、ページのプロパティの変更は公開済ページに即時に反映されます。つまり、新しいプロパティが有効になる前にページ下書きを公開する必要はありません。

ページのナビゲーション・アイテムにナビゲーション・プロパティまたは表示オプションを設定するには:

  1. ページ・エディタでページを開いてから、その「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして「ページ情報」を選択します。
  2. 「詳細設定」タブの「ターゲット」ペインで、ページに関する情報を指定し、「保存」をクリックします。

    図9-17 ページのナビゲーション・オプションの設定: 「ターゲット」タブ

    図9-17の説明が続きます
    「図9-17 ページのナビゲーション・オプションの設定: 「ターゲット」タブ」の説明

    表9-2 ページのナビゲーション・アイテムの設定: 「ターゲット」ペイン

    フィールド 説明

    ID

    生成されたIDが自動的に移入されます。このIDを使用して、ポータル・ナビゲーション内のページにアクセスするURLを作成します。

    IDは、ポータル・ナビゲーション内で一意である必要があります。先頭の文字は、大文字、小文字またはアンダースコア(_)である必要があります。その後の文字は、任意の英数字、ダッシュ(-)、ピリオド(.)またはアンダースコア(_)を指定できます。

    ページがポータル・ナビゲーションの最上位にある場合、wc_navtitleまたはwcnav_externalIdというIDは指定しないでください。これらのIDは予約済です。

    パス

    ページへのパスです。この値は、現在のポータルで作成されたページの場合は編集できません。ページ・リンクを追加する場合、このパスをページに入力することも、「選択」アイコンをクリックして、ページのコンテンツ・リポジトリを参照することもできます。

    ページ・テンプレート

    ページがナビゲーションで選択されたときに、そのページの表示に使用するページ・テンプレートを指定するためのドロップダウン選択リストです。

    ポータルまたはアプリケーションのデフォルト・ページ・テンプレートを使用するには、「[システム・デフォルト]」を選択します。

  3. 「オプション」ペインでページのナビゲーション・オプションを設定し、「保存」をクリックします。

    図9-18 ページのナビゲーション・オプションの設定: 「オプション」タブ(ポータル・エディタ)

    図9-18の説明が続きます
    「図9-18 ページのナビゲーション・オプションの設定: 「オプション」タブ(ポータル・エディタ)」の説明

    表9-3 ページのナビゲーション・アイテムの設定: 「オプション」ペイン

    フィールド 説明

    アクセス・キー

    マウスを使用せずにナビゲーション・アイテムにアクセスする際に使用するキーボードのニーモニック(単一文字)。

    アイコンURI

    ページのナビゲーション・アイテムを表す際に使用するイメージのパスとファイル名。

    検索キーワード

    ページのナビゲーション・アイテムの検索を容易にするためのキーワード。

    ツールチップ

    マウスをページのナビゲーション・アイテムに置くと表示される簡単な説明のテキスト。

    外部ID

    ページ内の静的リンクからページのナビゲーション・アイテムを直接参照できるようにするためのID。

    この属性が定義されているナビゲーション・アイテムには、/faces/wcnav_externalId/externalIdを使用してページのaf:goLinkコンポーネントからアクセスすることも、/wcnav_externalId/externalIdを使用して外部リンクのナビゲーション・アイテムからアクセスすることもできます。それ以外に、その階層を使用してノードにアクセスする方法があり、この方が速くアクセスできますが、アプリケーションの開発につれて変更される可能性があります。

    リンクを次の場所で開く

    ナビゲーション・アイテムを表示するコンテナを指定するためのドロップダウン選択リスト。ノート: ポップアップでのリンクのオープンはページおよび大規模なナビゲーション・アイテムでは有効ではありませんが、外部リンクの場合に役立ちます。

    新規属性名

    ページに定義されているが、「詳細設定」タブでは公開されていない属性の名前。ドロップダウン・リストから属性を選択することもできます。

    新規属性値

    「新規属性名」フィールドに指定した属性のオプションの値。値を入力して「追加」をクリックするか、または値を指定せずに「追加」をクリックして、「オプション」タブにフィールドが表示されたときに値を入力します。

    ヒント:

    式エディタは、式言語(EL)式を使用したカスタム値の入力に使用可能で、これにより値を一定の条件に基づいて動的に決定できます。プロパティの横にある式エディタのアイコンアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。

    ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。Oracle WebCenter Portalの開発「式言語式」を参照してください