6 ポータルの管理
権限:
この章のタスクを実行するには、ポータル・マネージャであるか、ポータルのAdministration: Manage Security and Configuration
またはAdministration: Manage Configuration
のいずれかの権限を持つメンバーであることが必要です。
ポータルの管理設定にアクセスする、Manage
権限を持たないすべてのユーザーには、自分のロールと権限で使用できる設定のみが表示されます。
ポータル・ページを作成、編集または公開する権限や、ポータルの管理権限がロールによって付与されるユーザーに、ポータルの表示が自動的に許可されるわけではないことに注意してください。ポータルを表示するには、ポータル・レベルの権限であるBasic Services: View Pages and Content
(標準権限)またはPages: View Pages
(アドバンスト権限)がユーザーに明示的に付与されている必要があります。
権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。
ポータル管理へのアクセス
ポータルの管理ページにはアイコンからアクセスできます。これらのポータル管理アイコンは、ユーザーのロールと権限で使用可能なもののみが表示されます。通常、ポータル・マネージャか、Manage Security and Configuration
またはManage Configuration
のいずれかの権限を持つメンバーのみがポータルを管理できます。
次の表に、各アイコンからアクセスするポータル管理ページを示します。
表6-1 ポータル管理へのアクセス
アイコン | 説明 |
---|---|
|
アクセス・レベル、ロールと権限の定義、メンバーシップの管理など、ポータル上のセキュリティを設定します。「ポータルでのセキュリティの管理」を参照してください。 |
|
タイトル(名前)や説明など、ポータルの一般設定を変更したり、ポータルのクローズ、RSSフィードの追加、またはポータルの削除など、ポータルでの一般的なアクションを実行します。「ポータルの一般設定およびアクションの管理」を参照してください。 |
|
ポータルのルック・アンド・フィールを定義する設定を指定します。「ポータルのルック・アンド・フィール設定の管理」を参照してください。 |
|
ページ・テンプレート、リソース・カタログ、スキンなど、ポータルのアセットを管理します。「ポータルでのアセット全般の管理」を参照してください。 |
|
このページを使用して、デバイスが有効化されたポータルでデバイスとデバイス・グループを管理します。「ポータルのデバイス・グループの表示」を参照してください。 |
|
ドキュメント、イベント、リストなど、ポータルで動作するツールとサービスを有効および無効にします。「ポータルでのツールとサービスの管理」を参照してください。 |
|
このページを使用して、ポータルをターゲット・サーバーにデプロイ、再デプロイおよび伝播します。 |
ポータル管理には複数のパスからアクセスでき、これらのすべてで「一般」ページおよびアイコンが表示され、他の管理ページにアクセスできます。次の方法で、ポータル管理にアクセスできます。
-
ポータル・ブラウザから。次のいずれかの方法で、ポータル・ブラウザを開きます。
-
ホーム・ポータルで、「ポータル」タブをクリックします。
-
「ポータル」メニューから、「ポータル・ブラウザ」を選択します。
-
ポータル・エディタまたはポータル管理で、画面の左上にある「ポータルに戻る」アイコンをクリックします。
図6-2 ポータル・エディタ: 「ポータルに戻る」アイコン
管理するポータルを見つけて
をクリックし、ポータルのアクション・メニューを表示して「管理」、「一般」の順に選択します。
-
-
ポータル・エディタから。ポータル・エディタでは、左側のナビゲーション・ペインにあるポータル管理アイコンをすぐに使用できます。左側のペインのアイコンをクリックし、そのアイコンに関連付けられている管理設定にアクセスします。
-
WebCenter Portal管理の「ポータル」ページから。「ポータル」メニューから「管理」を選択し、「ポータル」タブをクリックします。管理するポータルを見つけて、ポータルの「管理」リンクをクリックします。このリンクは、ポータル・マネージャか、ポータルの
Manage Security and Configuration
またはManage Configuration
のいずれかの権限を持つメンバーにのみ表示されます。 -
ポータル・ビューアから。ポータルを表示するときは、「管理」、「すべての設定」の順に選択します。このメニュー・アイテムは、ポータル・マネージャか、ポータルの
Manage Security and Configuration
またはManage Configuration
のいずれかの権限を持つメンバーにのみ表示されます。ヒント:
「管理」アクションの場所は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」
メニューを使用してアクセスできる場合があります。
ポータルでのセキュリティの管理
ノート:
ポータルでセキュリティを管理するには、ポータル・マネージャであるか、ポータルで次の両方の権限を含むカスタム・ロールを持っている必要があります。
-
セキュリティと構成の管理
-
Manage Membership
ポータル・マネージャは、デフォルトでこれらの権限を持っています。
ポータル管理の「セキュリティ」ページでは、アクセス・レベル、ロールと権限の定義、メンバーシップの管理など、ポータル上のセキュリティを設定できます。次の項では、「セキュリティ」ページのタスクについて説明します。
ポータルのセキュリティ管理へのアクセス
ポータルのセキュリティ管理にアクセスするには、「セキュリティ」アイコンをクリックします。
ブラウザに次のURLを入力して、直接「セキュリティ」ページに移動することも可能です。ここで、「アクセス」、「ロール」および「メンバー」のタブをクリックできます。
http://
host:port
/webcenter/portal/
portalName
/admin
/security
ポータルでのロールと権限の管理
ポータルで権限を割り当てるためのロールを管理するには:
- 「セキュリティ」ページ(「ポータルのセキュリティ管理へのアクセス」を参照)で、「ロール」サブタブをクリックします。
- ポータル・ロールを使用する場合は、「ポータルのロールと権限の管理」を参照してください。
ポータルでのメンバーの管理
ポータルでメンバーシップを管理するには:
- 「セキュリティ」ページ(「ポータルのセキュリティ管理へのアクセス」を参照)で、「メンバー」サブタブをクリックします。
- ポータル・メンバーシップを使用する場合は、「ポータル内のメンバーの管理およびロールの割当て」を参照してください。
ポータルの一般設定およびアクションの管理
ポータル管理の「一般」ページでは、タイトル(表示名)と説明、内部名など、ポータルの一般設定を変更できる以外に、非アクティブなポータルのクローズ、ポータルをオフラインにしたメンテナンス・タスクの実行、RSSフィードの追加、ポータルの削除など、ポータルでの一般的なアクションを実行できます。次の各項では、「一般」ページのタスクについて説明します。
ポータルの一般設定およびアクションへのアクセス
ポータルの概要設定およびアクションにアクセスするには、「一般」アイコンをクリックします。
ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。
http://
host:port
/webcenter/portal/
portalName
/admin
/overview
ポータルのタイトルの変更
ポータルのタイトルは、ポータルの上部や、「ポータル」ページなど、ポータルの選択が可能なその他の場所の上部に表示されます。以前のリリースでは、タイトルは表示名と呼ばれていました。
ノート:
タイトルを変更しても、ポータルの内部名やURLには影響しません。
ポータル(およびポータルに直接アクセスするURL)の内部名を変更するには、「ポータルの内部名(およびURL)の変更」を参照してください。
ポータルのタイトル(表示名)を変更するには:
ポータルの頭文字の変更
ポータルがポータル・ブラウザに色タイルとして表示される場合は、ポータルの頭文字が重ねて表示されるため、そのタイルの色と名前を組み合せることにより、ポータル・ブラウザでポータルを簡単に識別できます。
ポータルが作成されると、WebCenter Portalでは次のようにポータルの頭文字を生成します。
-
ポータルの表示名が3つ以上の単語で構成されている場合、頭文字は最初の3つの単語の最初の文字を大文字にしたものになります。たとえば、
My XYZ company
という名前のポータルの頭文字はMXC
となります。 -
ポータルの表示名が2つの単語で構成されている場合、頭文字は各単語の最初の文字を大文字にしたものになります。たとえば、
Team 999
という名前のポータルの頭文字はT9
となります。 -
ポータルの表示名が1単語で、単語の長さが2文字以上の場合、頭文字はその単語の最初の2文字を大文字にしたものになります。たとえば、
Philatelists
という名前のポータルの頭文字はPH
となります。 -
ポータルの表示名が1文字のみの場合、頭文字はその文字を大文字にしたものになります。
-
複数のポータルで同じ頭文字を使用できます。
頭文字は、ポータルがポータル・ブラウザに色タイルとして表示される場合にのみ表示されます。ポータルが色タイルではなくロゴで表示される場合、頭文字は表示されません。
ポータルの頭文字を変更するには:
ポータルの色の変更
デフォルトでは、ポータルはポータル・ブラウザに色タイルとして表示され、頭文字またはポータル名が重ねて表示されます。
デフォルトの色は、ポータルの作成時に選択したポータル・テンプレートから継承されます。ポータル管理の「設定」ページで、ポータル・ブラウザのポータル・タイルに色またはロゴを表示する必要があるかどうかを指定します。
ポータル・ブラウザでのポータルの表示に使用する色を変更するには:
ポータルのキーワードの変更
キーワードを使用すると、検索結果からポータルが見つけやすくなります。ポータルを作成するとき、ポータルのキーワードを指定するか、この項で説明するように、後で追加、変更および削除できます。
ポータルのキーワードを追加、変更または削除するには、次の手順を実行します。
ポータルの内部名(およびURL)の変更
目的に応じて必要な場合は、ポータルの内部名を変更できます。内部名を変更すると、他のユーザーがそのポータルへの移動に使用するプリティURLも変更されるので注意が必要です。ポータルのプリティURLの形式は次のとおりです。
http://
host:port
/webcenter/portal/
portalName
たとえば、http://mycompany:8888/webcenter/portal/philatelists
となります。
つまり、ポータルの内部名を変更すると、ポータルのURLに対する既存のブックマークが機能しなくなります。ポータルのタイトル(ポータルの表示名)は変更できます。
ポータルの内部名を変更するには:
ポータルのクローズまたはアクティブ化
デフォルトでは、ポータルはアクティブです。アクティブに使用されなくなったポータルをクローズできます。ポータルをクローズすると、そのコンテンツはアーカイブされます。ポータルを閉じると、そのポータルは、すべてのユーザーの「ポータル」メニューから削除され、ユーザーが「表示」リストから「クローズ済」を選択した場合にのみポータル・ブラウザに表示されます。
クローズ済のポータルのコンテンツは、クローズ後もその参照が必要なユーザーがアクセスしたり検索することが可能で、ポータル・メンバーは、「ポータル」ページでクローズ済のポータルを表示するか、プリティURL (http://
host
:
port
/webcenter/portal/
closedPortalName
)を使用して、引き続きそのポータルで作業できます。
ポータルをクローズすると、そのポータル内で実行されるすべてのアクティビティがホーム・ポータルの「アクティビティ・ストリーム」に反映されなくなります。クローズしたポータルのホームページでのみポータルのアクティビティが表示されるようになります。
ポータルを一時的に閉じるには、ポータルを閉じるのではなく、オフライン化します。
ポータルを閉じるには、ポータル管理の「一般」ページにある「ステータス」で、「アクティブ」チェック・ボックスを選択解除します。
ポータルを再アクティブ化するには、「アクティブ」チェック・ボックスを選択します。
ノート:
ポータルのクローズと再アクティブ化を行う別の方法を次に示します。
-
「ポータル」メニューから「管理」を選択し、「ポータル」タブをクリックします。「ポータル」ページで、閉じるか再アクティブ化するポータルを選択して、ツールバーの「アクション」アイコンをクリックし、次のように「閉じる」または「アクティブ化」を選択します。
ポータルのオフライン化またはオンライン化
ポータルは、デフォルトでオンラインです。メンテナンスのためにポータルを一時的にオフラインにできます。たとえば、不適切なコンテンツに気付いた場合、ポータルをオフライン化してそのコンテンツを変更し、再びオンラインに戻すことができます。オフラインのポータルに対してアクセスまたはオンライン化ができるのは、システム管理者またはManage Configuration
権限を持つポータル・メンバーのみです。他のメンバーには「ポータルが使用できません」ページが表示されます。
ポータルをオフラインにするには:
-
ポータル管理の「一般」ページにある「ステータス」で、「オンライン」チェック・ボックスを選択解除します。
ポータルをオンラインに戻すには、「オンライン」チェック・ボックスを選択します。
ノート:
ポータルのオフライン化または再オンライン化を行う別の方法を次に示します。
-
「ポータル」メニューから「管理」を選択し、「ポータル」タブをクリックします。「ポータル」ページで、閉じるか再アクティブ化するポータルを選択して、ツールバーの「アクション」アイコンをクリックし、「オフラインに設定」または「オンラインに設定」を選択します。
ポータルに対するRSSニュース・フィードの有効化または無効化
ポータル・メンバーは、RSSニュース・フィードを使用してポータルの状況を把握できます。デフォルトでは、RSSニュース・フィードは無効です。ポータルのコンテキスト内でRSSニュース・フィードを有効化すると、メンバーはリストの改訂を監視できます。
RSSニュース・フィードの公開の詳細は、「ポータルへのRSSフィードの追加」を参照してください。
メンバーがRSSフィードを使用してポータルの情報にアクセスできるようにするには:
-
ポータル管理の「一般」ページにある「ステータス」で、「RSSの公開」チェック・ボックスを選択します。
このポータルのRSSフィードを無効にするには、「RSSの公開」チェック・ボックスの選択を解除します。
ポータルの削除
ポータルが閉じられていたり、しばらくの間非アクティブになっている場合や必要なくなった場合は、WebCenter Portalから完全に削除できます。ポータル・マネージャか、Manage Security and Configuration
権限を持つメンバーのみが、ポータルを削除できます。ポータルの削除は永続的です。削除後に復元することはできません。
ポータルを削除した場合:
-
ポータル内で関連付けられているすべてのページが削除されます。
-
そのポータルに関連付けられたリンク、リスト、ノート、タグおよびイベントが削除されます。
-
ポータルのロールおよびメンバーシップが削除されます。
-
WebCenter Portalによって自動作成されたポータルのメール配信リストが削除されます。ただし、ポータル・マネージャがカスタマイズした配信リストは削除されません。
-
コンテンツ・リポジトリ、メールなど外部サービスにより管理されるコンテンツが削除されます。
ポータルを削除するには:
なんらかの理由で削除プロセスが失敗した場合、そのポータルは「ポータル」タブから削除されません。バックエンド・サーバーに接続できなかった場合に、この状態が発生することがあります。「削除」を再度クリックすれば、ポータルは削除されます。
ポータルのルック・アンド・フィール設定の管理
ポータル管理の「設定」ページでは、ページ・テンプレート、スキン、フッター、著作権情報とプライバシ情報、言語、属性、アイコンおよびロゴの設定により、ポータルとそのページの外観を変更できます。また、このページでは、ページ、ページ・テンプレート、ページ・スタイルおよびタスク・フロー・アセットに追加できるコンポーネントを含むリソース・カタログを定義できます。このページを使用して、ページが別のデバイスに表示された場合の動作も指定できます。
次の項では、「設定」ページのタスクについて説明します。
ポータルのルック・アンド・フィール設定へのアクセス
-
ポータルのアセット、オプション、アイコンおよびロゴの設定にアクセスするには、「設定」アイコンをクリックします。
あるいは、「設定」ページに直接移動するには、ブラウザで次のURLを入力します。
http://
host:port
/webcenter/portal/
portalName
/admin
/settings
ポータルでのページの下書きの有効化と無効化
ポータルでページの下書きを有効または無効にするには:
-
ポータル管理の「設定」ページにある「ページの下書き」で、次を実行します。
-
ページの下書きを作成せずに、ページの更新内容をすぐに適用する場合は、「有効化」チェック・ボックスの選択を解除します。
-
ページの更新内容をページの下書きに適用する場合は、「有効化」チェック・ボックスを選択(デフォルト)します。これにより、1回以上の編集セッションで、変更内容を下書きモードで修正できます。ページの更新内容に問題がない場合は、承認者がページを公開できます。
-
ポータルのページ・テンプレートの変更
ページ・テンプレートでは、ユーザーの画面における個々のページやページ・グループの表示方法が定義されます。詳細は、「ページ・テンプレートの使用」を参照してください。
ポータルのページ・テンプレートを変更するには、ポータル管理の「設定」ページにある「アセット」で、新しい「ページ・テンプレート」を選択します。
リストされるページ・テンプレートは、「共有アセット」ページまたは「アセット」ページのポータルで使用可能になっているページ・テンプレートです(「アセットの表示および非表示」を参照)。[system default]を選択すると、システム管理者がすべてのポータルのデフォルトとして指定したページ・テンプレートが適用されます。
このリストにポータルのカスタム・ページ・テンプレートを追加するには、既存のページ・テンプレートを新しいページ・テンプレートにコピーして、元のテンプレートとは完全に切り離します。
式エディタは、式言語(EL)式を使用したカスタム値の入力に使用可能で、これによりページ・テンプレートを一定の条件に基づいて動的に決定できます。「ページ・テンプレート」ドロップダウン・リストの横にあるアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。Oracle WebCenter Portalの開発の「式言語式」を参照してください。
ポータルのスキンの変更
スキンは、ポータルの外観とルック・アンド・フィールを定義します。詳細は、「スキンの使用」を参照してください。
-
ポータルのスキンを変更するには、ポータル管理の「設定」ページにある「アセット」で、新しい「スキン」を選択します。
リストされるスキンは、「共有アセット」または「アセット」ページでポータルが使用可能なスキンです。[system default]を選択すると、システム管理者がすべてのポータルのデフォルトとして指定したスキンが適用されます。
警告:
デフォルト・スキンを、選択されたデフォルトのページ・テンプレートの優先スキン以外に変更すると、予期しない結果になることがあります。
ポータルのカスタム・スキンをこのリストに追加するには、既存のスキンを新しいスキンにコピーします。
式エディタは、式言語(EL)式を使用したカスタム値の入力に使用可能で、これによりスキンを一定の条件に基づいて動的に決定できます。「スキン」ドロップダウン・リストの横にある
アイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。Oracle WebCenter Portalの開発の「式言語式」を参照してください
ポータルのリソース・カタログの変更
ポータルのページまたはページ・テンプレートを編集するときは、ページまたはページ・テンプレートに選択して追加できるアイテムがリソース・カタログにリストされます。リソース・カタログの詳細は、「リソース・カタログの使用」を参照してください。
ポータルで使用されるリソース・カタログを変更するには:
-
ポータル管理の「設定」ページにある「アセット」で、新しいリソース・カタログを選択します。
-
「ページのリソース・カタログ」では、ポータルの各ページおよびタスク・フロー・アセットの編集時に使用するリソース・カタログを指定します。
-
「ページ・テンプレートのリソース・カタログ」では、ページ・テンプレートおよびページ・スタイルの編集時に使用するリソース・カタログを指定します。ポータルのすべてのページは同じページ・テンプレートを使用しますが、ポータル・アセットとして使用できるいくつかのページ・テンプレートが存在することがあります。
-
[system default]を選択すると、システム管理者がすべてのポータルのデフォルトとして指定したリソース・カタログが適用されます。
ポータルのカスタム・リソース・カタログをこのリストに追加するには、新しいリソース・カタログを最初から作成するか、既存のリソース・カタログを新しいリソース・カタログにコピーします。
式エディタは、式言語(EL)式を使用したカスタム値の入力に使用可能で、これによりリソース・カタログを一定の条件に基づいて動的に決定できます。「リソース・カタログ」ドロップダウン・リストの横にあるアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。Oracle WebCenter Portalの開発の「式言語式」を参照してください。
ポータルの著作権情報およびプライバシURLのカスタマイズ
著作権情報とポータル固有のプライバシ情報へのURLは、有効化されているとポータルのページ・フッターに表示されます。
ポータルの著作権情報とプライバシURLをカスタマイズするには:
ポータルの表示言語の設定
オプションで、ポータルの表示言語を設定し、WebCenter Portalで特定のポータルのユーザー・インタフェース(UI)要素がレンダリングされる際の言語を制御できます。UI要素には、ボタン、フィールド・ラベル、アプリケーション・リンクおよび画面テキストなどが含まれます。
WebCenter Portalでの言語の使用と、表示言語の様々な設定レベルの詳細は、「ポータルの他の言語への翻訳」を参照してください。
ポータルの表示範囲内では、ポータルの表示言語の設定がその他すべての言語設定より優先されます。たとえば、Sales Teamという名前のポータルの表示言語が英語に設定されており、Monica (Sales Teamのメンバー)が個人用のユーザー・プリファレンス言語をオランダ語に設定した上で、それ以外に有効な言語を設定していない場合は、次のようになります。
-
Monicaには、Sales Teamポータルは英語で表示され、この言語設定を変更することはできません。
-
Monicaには、WebCenter Portalのその他の部分(Sales Teamポータル以外の部分)はオランダ語で表示されます。
ノート:
特定の言語を使用するように定義したポータル・テンプレートに基づいてポータルを作成した場合でも、その言語設定がポータルによって継承されることはありません。そのかわりに、新規ポータルの最初の言語設定は、優先順位に基づきます。
ポータルの表示言語を設定するには:
ページ・バリアントが存在しない場合のポータルのページ動作の設定
ページ・バリアントは、特定のデバイスのサイズや特徴を対象とした特定のデバイス・グループの既存ページの代替ビューです。ベース・ページとページ・バリアントには、同じURL、セキュリティ、パラメータなどが含まれています。
ページ・バリアントが定義されていないデバイス・グループでデバイス(スマートフォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど)を使用し、かつそのデバイス・グループがポータルのデフォルト・デバイス・グループでない場合は、そのデバイスに表示されるページのレンダリング方法がページ・フォールバック設定によって決まります。ポータル・マネージャの場合は、ポータルのすべてのページのページ・フォールバック動作を設定できます。
この設定は、次のルールに基づいて適用されます。
-
ポータルのデフォルト・デバイス・グループのデバイスからリクエストが送信される場合は、「ページ・フォールバック」の設定がどのような設定であってもデフォルト(ベース)・ページが表示されます。デフォルト設定は、常に「ページ・フォールバック」設定をオーバーライドします。
ノート:
デバイス・グループのページ・バリアントがあっても、デフォルト(ベース)・ページが表示されることになります。
-
ポータルのデフォルト・デバイス・グループ以外のデバイスからリクエストが送信される場合は次のようになります。
-
該当するデバイス・グループにページ・バリアントがある場合は、そのページ・バリアントがデバイスに表示されます。
-
該当するデバイス・グループにページ・バリアントがない場合は、「ページ・フォールバック」設定がデバイスで使用されます。
-
ノート:
アプリケーション・レベルでは、システム管理者により、『Oracle WebCenter Portalの管理』に記載されている次のタスクが実行されます。
-
デバイス設定の管理に関する項で説明されているデバイス・グループ設定の構成。
-
デバイス・グループ用システム・ページのページ・バリアントの作成に関する項で説明されているシステム・ページのページ・バリアントの作成。
ページ・バリアントが定義されていないデバイス・グループのデバイスに表示され、かつそのデバイス・グループがポータルのデフォルト・デバイス・グループではない場合のポータルにおけるすべてのページのフォールバック動作を設定するには、次の手順を実行します。
ノート:
Basic Services: Edit Page Access, Structure, and Content
権限を持つポータル・メンバーは、個々のページのフォールバック動作を変更することにより、デフォルトの設定をオーバーライドできます。
ポータル属性の使用
どのポータルにも、名前、説明、作成日、アイコンなどの組込み属性があります。これらの組込み属性の他に、ポータルに固有のカスタム属性とその特性を追加することで、追加のポータル情報(メタデータ)を指定できます。カスタム属性は、ポータル全体に伝播されます。
ポータル固有の属性に加えて、システム管理者は、WebCenter Portal管理でグローバル属性を追加および管理できます。グローバル属性は任意のポータルで使用できます。
プライベート・ポータルのカスタム属性は内部属性であり、ポータルにアクセスできないユーザーがアクセスすることはできません。カスタム属性にアクセスするには、ポータルをパブリックにするか、ユーザーにプライベート・ポータルへのアクセス権が必要です。あるいは、どのポータルからでも使用できるグローバル属性をポータルに含めることができます。
カスタム属性は単なる名前と値のペアです(customerId=400
、orderId=11
、userName=Smith
など)。
たとえば、顧客の分析を目的とするポータルを構築する場合は、入力値としてパラメータcustomerId
を取るいくつかのカスタム・タスク・フロー、つまり顧客売上実績、顧客満足度、売上予測、顧客連絡先などのタスク・フローがそのポータルに含まれます。適切な値を持つcustomerId
という名前で定義されたカスタム属性を使用すると、customerId
を受け入れることができるすべてのタスク・フローは、そのお客様固有の情報を表示できます。
カスタム属性は、式言語(EL)の式を使用して取得することもできます。たとえば、EL式は、ポータルを表示するURLを介して渡される値(customerid=10
など)を読み取ることができます。パラメータ値に基づいてカスタマイズされたコンテンツを配信するポータル・ページ、タスク・フローまたはポートレットの場合は、グローバル・カスタム属性値を受け入れ、そのグローバル・カスタム属性値に次の式言語(EL)構文を使用してアクセスすることで適切にコンテンツを表示できます。
-
ポータル固有の属性の場合:
#{spaceContext.currentSpace.metadata.customAttributes[attributeName]}
-
グローバル属性の場合:
#{WCAppContext.application.applicationConfig.customAttributes[attributeName]
詳細は、「ページURLを介したパラメータ値の受渡し」を参照してください。ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。Oracle WebCenter Portalの開発の「式言語式」を参照してください。
カスタム属性を含むポータル・テンプレートに基づいた新規ポータルを作成するとき、その新規ポータルは、テンプレートのカスタム属性とその値を継承します。新規ポータルを作成するときは、属性に新しい値を入力できます。
ポータルのカスタム属性を使用するには:
ポータル・アイコンの変更
ポータル・アイコンは、メニューや小さな領域でのポータル表示名の横に表示されます。たとえば、ポータルの上部にある「ポータル」メニューまたは「ポータル」管理ページに表示されます。
デフォルトのアイコンは、ポータルの作成時に使用するポータル・テンプレートによって指定されますが、必要に応じて、別のアイコンを割り当てることができます。
ポータル・アイコンを変更するには:
ポータル・ロゴの変更
デフォルトでは、新しいポータルはポータル・ブラウザに色タイルとして表示され、頭文字およびポータル名が重ねて表示されます。
デフォルトの色は、ポータルの作成時にランダムに割り当てられます。
次のステップで「色タイルのかわりにポータル・ロゴを表示します」を選択すると、ポータル・ブラウザのポータル・タイルに、色ではなくロゴが表示され、ポータル名がロゴの下に表示されます。デフォルトのロゴは、ポータル・テンプレートから継承されますが、ポータルには任意のロゴ・イメージをアップロードできます。
ポータル・ロゴを変更するには:
ポータル・プレビュー・イメージの変更
現在のポータルから新規ポータル・テンプレートを作成した場合は、ポータル・プレビュー・イメージを使用して、ポータル・テンプレートで作成した新規ポータルのプレビューを表示します。このイメージは、ポータル仕様ページのポータル作成ウィザードに表示されます。
つまり、このイメージは、現在のポータルが新規ポータル・テンプレートのベースとして使用されている場合にのみ適用されます。たとえば、小売サイトのポータルを作成し、このポータルを使用して他の小売サイトのポータルのポータル・テンプレートを作成する場合、ポータルやポータルの製品選択ページのイメージなどを示すためにこのポータル・プレビュー・イメージを変更する場合があります。
デフォルトのプレビュー・イメージは、ポータルの作成時に使用するポータル・テンプレートによって指定されますが、必要に応じて、別のプレビュー・イメージを割り当てることができます。
ポータル・プレビュー・イメージを変更するには:
ポータルでのアセット全般の管理
ポータル管理の「アセット」ページでは、ページ・テンプレート、リソース・カタログ、スキンなどのポータルのアセットを管理できます。次の項では、「アセット」ページのタスクについて説明します。
ポータルのアセット管理へのアクセス
ポータルのアセット管理にアクセスするには、「アセット」アイコンをクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「アセット」ページに直接移動することもできます。
http://
host:port
/webcenter/portal/
portalName
/admin
/assets
関連項目:
ポータル・アセットの使用
ポータルのアセットを使用する場合は、「ポータル・アセットの使用」を参照してください。
ポータルのアセット管理へのアクセス
ポータルのアセット管理にアクセスするには、「アセット」アイコンをクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「アセット」ページに直接移動することもできます。
http://
host:port
/webcenter/portal/
portalName
/admin
/assets
関連項目:
ポータルのデバイス・グループの表示
ポータル管理の「デバイス設定」ページでは、ポータルで使用可能な様々なデバイス・グループを表示できます。次の各項では、「デバイス設定」ページのタスクについて説明します。
デバイス設定について
エンタープライズ・ポータル・ユーザーは、スマートフォン、タブレット、デスクトップのブラウザなど様々なデバイスからポータルにアクセスします。デバイス設定および関係する機能を使用して、ポータル・ページを様々なデバイスにレンダリングする方法を正確に制御します。デバイス設定を構成できるのは、アプリケーション・レベルのみであり、ポータル・レベルでは構成できません。アプリケーション・レベルのデバイス設定はすべてのポータルに適用されます。ポータル・マネージャの場合は、ポータルに適用されるデバイス設定を表示できます。
システム管理者は、新しいタイプのデバイスまたはデバイス・グループのサポートを追加したり、ポータル・ページを特定のデバイスにレンダリングする方法を変更することができます。
ノート:
ポータル・ページでレスポンシブでないページ・テンプレートが使用されている場合、各種デバイスの表示でテキストの重複などの書式設定の問題が発生することがあります。
ポータルのデバイス設定へのアクセス
ポータルのデバイス設定管理にアクセスするには、「デバイス設定」アイコンをクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://
host:port
/webcenter/portal/admin/portals/admin/
portalName
/device
デバイス・グループのフィルタリング
「デバイス設定」ページの「フィルタ」フィールドでは、「デバイス・グループ」表に表示されるデバイス・グループのリストをフィルタリングできます。デバイス・グループ名、表示名および説明に基づいて検索をフィルタリングできます。
ポータルのデバイス・グループをフィルタリングするには:
-
「デバイス設定」アイコンをクリックして、「デバイス設定」ページにアクセスします。
-
「フィルタ」フィールドに、デバイス・グループ名、表示名または説明のすべてまたは一部を含む文字列を入力します。次に、「フィルタ」矢印アイコンをクリックすると、名前または説明がフィルタに一致するデバイス・グループがリストされます。
ポータルでのツールとサービスの管理
ポータル管理の「ツールとサービス」ページでは、ドキュメント、イベント、リストなど、ポータルで動作するツールとサービスを有効および無効にできます。次の項では、「ツールとサービス」ページのタスクについて説明します。
ポータルのツールとサービスの管理へのアクセス
ポータルのツールとサービスの管理にアクセスするには:
-
「ツールとサービス」アイコンをクリックします。
ブラウザに次のURLを入力して、直接「ツールとサービス」ページに移動することも可能です。
http://
host:port
/webcenter/portal/
portalName
/admin
/services
ツールとサービスの使用
ほとんどのツールとサービスの構成はシステム管理者が行い、システム管理者はWebCenter Portalでツールとサービスを使用できるように接続を構成して維持します。
ポータルの「ツールとサービス」ページを確認すると、使用可能なツールとサービスを表示することが可能で、必要に応じて有効または無効にできます。「ツールとサービス」ページに表示されない場合は、システム管理者が該当するツールまたはサービスの接続を構成していないことになります。ポータルでツールまたはサービスを有効にすると、そのツールまたはサービスに対するManage
権限が自動的に付与されます。
ポータルのツールとサービスを使用する場合は、「WebCenter Portalのツールとサービスの使用」を参照してください
ポータルのデプロイおよび伝播
ポータルを別のポータル・サーバーにデプロイする場合、ターゲット・サーバーにソース・ポータルをコピーして、ソース・ポータルのデータの全部または一部を含めることができます。
ターゲット・サーバーに新しいポータルをデプロイする作業と既存のポータルを再デプロイする作業はまったく同じです。すでにターゲットに存在するポータルをデプロイする場合、そのポータルは削除され、新しいポータルとして再作成されます。
ノート:
-
デプロイするポータルの
Portal Manager
ロール(またはDelegated Manager
ロール)が必要です -
システム管理者によって、アプリケーション・レベルの権限
Portal Server-Deploy
を含むロールが割り当てられている必要があります -
システム管理者が、WebCenter Portal管理の「デバイス設定」ページでターゲット・サーバーを構成する必要があります
ポータルのデプロイおよび伝播の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のポータル、テンプレート、アセットおよび拡張機能のデプロイに関する項を参照してください。
ポータルをデプロイするには:
ポータルのエクスポートおよびインポート
ポータルのエクスポートとインポートは主にシステム管理者によって実行されます。ただし、Portal Manager
のデフォルト権限により、ポータル・マネージャはこれらのタスクを実行できます。
ノート:
ポータルの権限およびポータルのエクスポートとインポートの詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter Portalのライフ・サイクル操作の実行に必要な権限に関する項およびポータルのエクスポートおよびインポートに関する項を参照してください。
ポータルのエクスポート
ポータルのエクスポートの詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のポータルのアーカイブへのエクスポートに関する項を参照してください
ポータルをエクスポートするには:
ポータルのインポート
Create Portals
権限を持つユーザーはポータルをインポートできます。この権限は、デフォルトでAuthenticated-User
ロールに付与されています。
ノート:
WebCenter Portalのインスタンスにすでに存在するポータルを再インポートするには(たとえば、JDeveloperなどの別のアプリケーションで変更を加えた場合)、Portals: Manage Security and Configuration
権限およびCreate Portals
権限が必要です。
ポータルをインポートするには: