22 タスク・フローの使用

データ・コントロール、ポートレット、コンテンツ、その他のタスク・フローなどのコンポーネント用のコンテナとしてカスタム・タスク・フローを作成します。複数のポータル・ページに同一のタスク・フローを再利用できます。

権限:

この章のタスクを実行するには、次のいずれかのポータル・レベルの権限が必要です。

  • Assets: Create, Edit, and Delete Assets、またはCreate AssetsおよびEdit Assets (標準権限)

  • Task Flows: Create, Edit, and Delete Task FlowsまたはCreate Task FlowsおよびEdit Task Flows (アドバンスト権限)

「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

タスク・フローについて

タスク・フローは、データ・コントロール、ポートレット、コンテンツ、その他のタスク・フローなどのコンポーネントを追加できるコンテナです。タスク・フローには、再利用できるという利点があるため、複数のポータル・ページに同一のタスク・フローを使用できます。独自のカスタム・タスク・フローを作成して、そのタスク・フローにコンポーネントを追加できます。

たとえば、データ・コントロールによってWebサービスから取得されたデータは、カスタム・タスク・フローのポータル・ページでレンダリングできます。特定のデータ・コントロールに適したデータの表示方法を選択できます。たとえば、データは、表、グラフ、フォーム、ボタンまたはラベルとして表示できます。データ・コントロールによって表示されるデータをユーザーが制御できるようにするには、データ・プレゼンテーションとともにパラメータ・フォームを組み込みます。また、データ・コントロールのパラメータをタスク・フローのパラメータと結び付けると、タスク・フローのパラメータに指定した値に基づいたデータをデータ・コントロールで取得できるようになります。ユーザーは、ページ・エディタでタスク・フローのパラメータ値を変更して、それに対応するデータをデータ・コントロールから要求できます。

これを実現するための基本ステップは、次のとおりです。

  1. データ・コントロールを作成します(「Webサービス・データ・コントロールの作成」を参照)。

  2. カスタム・タスク・フローを作成します(「タスク・フローの作成」を参照)。

  3. カスタム・タスク・フロー・コンポーネントをページに追加した後、ページにレンダリングするデータ・コントロールを追加します(「タスク・フローでのデータ・コントロールの使用」および「データ・コントロールを使用したタスク・フローに表示されるデータの制御」を参照)。

タスク・フローの作成

WebCenter Portalには、ページ・エディタのリソース・カタログで使用できる組込みタスク・フローが数多く用意されています。カスタム・タスク・フローはポータル・アセットとして作成することもでき、これをポータル・ページに追加して、Webサービス・データ・コントロールによって取得されたデータのプレゼンテーションを、ポートレット、コンテンツ、その他のタスク・フローなどの他のコンポーネントとともに提供できます。

タスク・フローを作成するには:

  1. 次のいずれかに移動します。
    • アプリケーション・レベルのタスク・フローを作成する場合は、「共有アセット」ページに移動します。詳細は、「共有アセットへのアクセス」を参照してください。

    • ポータル・レベルのタスク・フローを作成する場合は、タスク・フローを作成するポータルの「アセット」ページに移動します。詳細は、「ポータル・アセットへのアクセス」を参照してください。

  2. 左側のペインで、「UIコンポーネント」の下にある「タスク・フロー」をクリックします。
  3. ツールバーで「作成」をクリックし、新規タスク・フローの作成ダイアログを開きます。
  4. 「名前」フィールドに、タスク・フローの名前を入力します。

    名前はリソース・カタログに表示されます。

  5. (オプション)「説明」フィールドに、タスク・フローのわかりやすい説明を入力します。

    この説明は、リソース・カタログに表示されます。

  6. 「タスク・フロー・スタイル」ドロップダウン・リストから、タスク・フローに使用するタスク・フロー・スタイルを選択します。

    詳細は、「タスク・フロー・スタイルの使用」を参照してください。

  7. 「作成」をクリックします。

    新しく作成したタスク・フローが、「アセット」ページまたは「共有アセット」ページにリストされます。「使用可能」列の空のチェック・ボックスは、タスク・フローがまだ公開されていないことを示しています。そのため、ユーザーは、そのタスク・フローを選択して自分のページに追加できません。タスク・フローを公開するには、チェック・ボックスを選択します。

    詳細は、「アセットの表示および非表示」を参照してください。

これで、ページ・エディタを使用して新しいタスク・フローを編集し、リソース・カタログから選択できる様々なリソース(データ・コントロールなど)を移入できます。詳細は、「タスク・フローの編集」および「タスク・フローでのデータ・コントロールの使用」を参照してください。

タスク・フローの編集

初めて作成したタスク・フローには、選択したタスク・フロー・スタイルで指定したコンテンツのみが含まれています。タスク・フローに別のコンテンツを追加するには、タスク・フローのビュー・フラグメントを編集する必要があります。ビュー・フラグメントには、リソース・カタログから各種のリソース(データ・コントロールなど)を追加できます。また、タスク・フローを編集して、タスク・フローのパラメータを作成または変更することもできます。

タスク・フローを編集する最も一般的な方法は、ページ・エディタを使用する方法です。ただし、タスク・フローのソース・コードを直接編集することもできます。たとえば、データ・コントロールなどの参照先のコンポーネントを削除する場合や、タスク・フローのコードを調整する場合に、ページ・フラグメントとそのページ定義をクリーンアップできます。詳細は、「アセットのソース・コードの編集」を参照してください。

タスク・フローをページ・エディタで編集するには:

  1. タスク・フローを作成した場所に応じて、次のいずれかに移動します。
    • アプリケーション・レベルのタスク・フローを編集する場合は、「共有アセット」ページに移動します。詳細は、「共有アセットへのアクセス」を参照してください。

    • ポータル・レベルのタスク・フローを編集する場合は、そのタスク・フローを作成したポータルの「アセット」ページに移動します。詳細は、「ポータル・アセットへのアクセス」を参照してください。

  2. 左側のペインで、「UIコンポーネント」の下にある「タスク・フロー」をクリックします。
  3. 編集するタスク・フローの「編集」クイック・リンクをクリックします(図22-1)。

    図22-1 タスク・フローの「編集」クイック・リンク

    図22-1の説明が続きます
    「図22-1 タスク・フローの「編集」クイック・リンク」の説明
  4. ページ・エディタの「デザイン」ビューまたは「構造」ビューで、タスク・フローのビュー・フラグメントに必要なリソースを追加します。
  5. 保存」をクリックして変更を保存します。

タスク・フローでのデータ・コントロールの使用

データ・コントロールは、公開時に、自動的にリソース・カタログから選択できるようになり、タスク・フローに追加できるようになります。タスク・フローでデータ・コントロールを使用して、それを様々なプレゼンテーション(表、グラフ、フォームなど)でレンダリングできます。

データ・コントロールでパラメータを定義している場合は、タスク・フローにパラメータ・フォームを組み込むと、ユーザーはデータ・コントロールのパラメータ値を指定して、その値に基づいたデータを表示できるようになります。

ノート:

同じタスク・フローに同じデータ・コントロールを複数回追加すると、予期しない結果が生成されることがあります。1つのページで同じデータ・コントロールを複数回使用する場合は、インスタンスごとに個別のタスク・フローを作成することをお薦めします。

この項には次のトピックが含まれます:

サポートされるプレゼンテーション

Webサービス・データ・コントロールを使用して取得したデータは、様々な方法でタスク・フローでレンダリングできます。タスク・フローの編集中に、リソース・カタログでデータ・コントロールのオブジェクトに対して「追加」をクリックすると、「追加」メニューに様々なドロップ・ハンドラが表示されます。ドロップ・ハンドラを使用すると、データ・コントロールのオブジェクトを表、グラフ、フォーム、ボタン、ラベルなどのUI要素として追加できます。サポートされるオブジェクトのタイプおよびフレーバに応じて、様々なUI要素を追加できます。

  • —このオプションは、表の列に表示できるオブジェクトのコレクションを戻すデータ・コントロール・アクセッサを選択したときに表示されます。このオプションを選択すると、データが表のレイアウトで表示されます。

    詳細は、「表形式でのデータの表示」を参照してください。

  • フォーム—このオプションは、フォームに表示できるオブジェクトのコレクションを戻すデータ・コントロール・アクセッサを選択したときに表示されます。このオプションを選択すると、ソース・データがフォームに表示されます。

    詳細は、「フォーム形式でのデータの表示」を参照してください。

  • グラフ—このオプションは、グラフ表示できるオブジェクトのコレクションを戻すデータ・コントロール・アクセッサを選択したときに表示されます。これは、レポートを生成する際、分析のために役立ちます。このオプションを選択すると、棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフまたは面グラフで、グラフィカルにデータを表示できます。

    詳細は、「グラフ形式でのデータの表示」を参照してください。

  • ボタンまたはリンク「ADFボタン」「ADFリンク」「ADFイメージ・リンク」、および「ADFツールバー・ボタン」の各オプションは、アクションを実行するデータ・コントロールのメソッドまたは操作を選択したときに表示されます。メソッドまたは操作(CreateUpdateDeleteCommitRollbackSaveCloseなど)を追加するときに、ボタンまたはリンクのオプションを選択します。データ・ソースにより公開されるメソッドに応じて、データ・コントロールが異なると、異なるオプションを使用できます。

  • テキストまたはラベル「ADF出力テキスト」「ラベル付ADF出力テキスト」「ADF出力フォーマット済」「ラベル付ADF出力フォーマット済」「ADF入力テキスト」「ラベル付ADF入力テキスト」、および「ADFラベル」の各オプションは、1つのオブジェクトを戻すデータコントロールの属性またはメソッドを選択したときに表示されます。属性は、アクセッサのスカラー・パラメータ、メソッド・リターンまたは複合パラメータのオブジェクト・メンバーを指定できます。テキストまたはラベルのオプションは、ユーザーにその値を表示する必要があるか、またはユーザーが値を指定する必要があるかどうかに応じて選択します。

タスク・フロー内にデータ・コントロールを追加するときに、データ・コントロールのパラメータをタスク・フローのパラメータに結び付けると、指定したパラメータ値に基づいたデータをデータ・コントロールで取得できるようになります。詳細は、「データ・コントロール・パラメータのタスク・フロー・パラメータへのバインド」を参照してください。

タスク・フローへのデータ・コントロールの追加

データ・コントロールと、そのアクセッサまたはメソッドをタスク・フローに追加するときには、データを視覚化するための各種オプションを選択できます。

選択したオブジェクトと、そのオブジェクトがサポートするプレゼンテーションに応じて、「追加」メニューには異なるオプションがリストされます。詳細は、「サポートされるプレゼンテーション」を参照してください。

タスク・フローにデータ・コントロールを追加するには:

  1. 「タスク・フローの編集」の説明に従い、ページ・エディタでページ・スタイルを編集します。
  2. リソース・カタログで、データ・コントロールを含むセクションに移動します。

    ヒント:

    データ・コントロールの場所は、ページの編集に使用するリソース・カタログによって異なります。たとえば、デフォルトのリソース・カタログでは、実行時に作成されるデータ・コントロールは、「統合」フォルダ内にネストされた「データ・コントロール」フォルダにあります。

  3. データ・コントロールをクリックして、そのコンテンツを表示します。
  4. 必要に応じてドリルダウンし、データ・コントロール・アクセッサの横にある「追加」をクリックします。
  5. ドロップダウン・メニューから、データを視覚化する方法に応じて、次のいずれかのオプションを選択します。

表形式でのデータの表示

「表」オプションは、表の列に表示できるオブジェクトのコレクションを戻すデータ・コントロール・アクセッサのみに表示されます。

タスク・フローにデータ・コントロールを表として追加するときには、次の2つのオプションを選択できます。

  • 読取り専用表—データ・コントロールを読取り専用表として追加します。表のコンテンツは編集できません。

  • —編集可能な表は現在サポートされていません。

表形式でデータを表示するには:

  1. 「タスク・フローへのデータ・コントロールの追加」のステップを実行して、ドロップダウン・メニューから「表」を選択します。
  2. 表の作成ウィザードの「タイプ」ページで、「読取り専用表」を選択します。
  3. (オプション)「動作」セクションで、次に示すオプションを1つ以上選択して表をカスタマイズできるようにします。
    • 行選択—ユーザーが任意の操作を実行できる行の選択を有効にします。

      表の行選択を有効にして行を選択すると、内部では、選択した行の列値が行選択Beanに追加されます。列値は次のEL形式で格納されます。

      #{dataComposerViewContext.dataSelection.COLUMN_NAME}
      

      この形式を使用して、タスク・フローの別の場所から表の列を参照できます。通常、これはデータ・プレゼンテーションがマスター/ディテール関係で結び付けられているタスク・フローで役立ちます。

      ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。Oracle WebCenter Portalの開発「式言語式」を参照してください。

      ノート:

      データ・コントロールにバインド・パラメータが含まれている場合は、行選択がサポートされません。

    • フィルタリング—表の各列の上部にテキスト・フィールドが表示されます。ユーザーは、これらのテキスト・フィールドでフィルタ基準を指定して、その基準と一致する行のみを表示できます。

    • ソート—各列のヘッダーに矢印と矢印を表示します。この矢印をクリックすると、ユーザーは、その列で表を昇順または降順にソートできます。

  4. 「次へ」をクリックします。
  5. 「アイテム」ページでは、表に表示するアクセッサ属性がデフォルトですべて選択されています。表に表示する必要のないアクセッサ属性がある場合は、その属性を「選択済アイテム」リストから選択して、「選択可能アイテム」リストに移動します。

    ノート:

    アイテムにスカラー値が含まれている場合は、最初の作成後にアイテムを表に追加することができません。

  6. 「選択済アイテム」リストの横にある矢印アイコンを使用して、表の列として各属性が表示される順序を決定します。
  7. 「次へ」をクリックします。
  8. 「列」ページで、表内の各列に対して、次に示す表示オプションを指定します。
    • 列ヘッダー—選択した列のヘッダーとして使用する名前を指定します。

    • 表示形式: 列の出力形式を選択します。

      • 出力テキスト—データ・レコードを、スタイル指定された読取り専用テキストとして表示します。

      • 出力フォーマット済—データ・レコードを、形式がかぎられた読取り専用テキストとして表示します。

      • ハイパーリンク—選択した列のデータをリンクとして表示します。たとえば、従業員データベースに接続する場合は、従業員名をハイパーリンクとして表示して、ユーザーがリンクをクリックしたときに従業員のプロファイル・ページに移動できるようにします。

    • 位置合せ—表のセル内のデータを、「中央」「終了」「左」「右」、または「開始」に位置合せする必要があるかどうかを選択します。

    • URL—データ・コントロールからの値に基づいて動的URLを作成します。URLは、URLに追加する必要のあるEL値とともに指定します。「URL」フィールドは、「表示形式」リストで「ハイパーリンク」を選択した場合にのみ使用できます。

      たとえば、現在のユーザーがメンバーになっているポータルをリストする表として、WebCenter Portalサービスのデータ・コントロールを追加する場合は、「URL」フィールドに/spaces/#{row.item}を入力すると、ポータル名をハイパーリンクとして表示できます。表に示されたポータル名をクリックすると、そのポータルが開きます。

    • 新規ウィンドウで開く—URLを別のウィンドウで開くかどうかを選択します。このチェック・ボックスは、「表示形式」リストで「ハイパーリンク」を選択した場合にのみ使用できます。

  9. データ・コントロールに、パラメータ・フォームで公開する関連パラメータが含まれている場合は、「次へ」をクリックします。
    1. 「視覚化パラメータ」ページで、ユーザーが独自の値を指定できるようにするパラメータの横にあるチェック・ボックスを選択します。

      このように選択したパラメータは、編集中の表、フォーム、またはグラフの上部のパラメータ・フォームに表示されます。ユーザーが値を指定してボタンをクリックすると、指定した値に応じてデータがリフレッシュされます。

    2. 「視覚化パラメータ」ページで、ユーザーが独自の値を指定できるようにするパラメータの横にあるチェック・ボックスを選択します。

      このフィールドに表示される初期値は、データ・コントロールを作成したときに指定されます。この初期値をオーバーライドすることで、表示される初期データを制御できます。

    3. 「「送信」ボタン・ラベル」フィールドに、ユーザーがパラメータ・フォームの値を送信するときにクリックするボタンに表示するテキストを入力します。
  10. 「作成」をクリックします。

フォーム形式でのデータの表示

「フォーム」オプションは、フォームの要素として表示できるオブジェクトのコレクションを戻すデータ・コントロール・アクセッサのみに表示されます。

タスク・フローにデータ・コントロールをフォームとして追加するときには、次の2つのオプションを選択できます。

  • 読取り専用フォーム—データ・コントロールを、読取り専用フォームとして追加します。フォームには、指定内容に基づいたデータが表示されますが、そのデータは編集できません。

  • フォーム—編集可能なフォームは現在サポートされていません。

フォーム形式でデータを表示するには:

  1. 「タスク・フローへのデータ・コントロールの追加」のステップを実行して、ドロップダウン・メニューから「フォーム」を選択します。
  2. フォームの作成ウィザードの「タイプ」ページで、「読取り専用フォーム」を選択します。
  3. 「ナビゲーション・コントロールを含める」を選択すると、フォームに「最初」「前」「次」、および「最後」の各ボタンが表示されます。ナビゲーション・コントロールは、データ・ソースから複数のレコードを取得する場合に役立ちます。

    ノート:

    ナビゲーション・コントロールは、データ・コントロールでバインド・パラメータを使用すると正常に動作しない場合があります。

  4. 「次へ」をクリックします。
  5. 「アイテム」ページでは、フォームに表示するアクセッサ属性がデフォルトですべて選択されています。フォームに表示する必要のないアクセッサ属性がある場合は、その属性を「選択済アイテム」リストから選択して、「選択可能アイテム」リストに移動します。

    ノート:

    アイテムにスカラー値が含まれている場合は、最初の作成後にアイテムをフォームに追加することができません。

  6. 「選択済アイテム」リストの横にある矢印アイコンを使用して、フォームのフィールドとして各属性が表示される順序を決定します。
  7. 「次へ」をクリックします。
  8. 「フィールド」ページで、フォーム内の各フィールドに対して、次に示す表示オプションを指定します。
    • ラベル—選択したフィールドのラベルとして使用するテキストを指定します。

    • フォーム・コンポーネント「読取り専用テキスト」を選択すると、フィールドは読取り専用テキストとして表示されます。

  9. データ・コントロールに、パラメータ・フォームで公開する関連パラメータが含まれている場合は、「次へ」をクリックします。
    1. 「視覚化パラメータ」ページで、ユーザーが独自の値を指定できるようにするパラメータの横にあるチェック・ボックスを選択します。

      このように選択したパラメータは、編集中の表、フォーム、またはグラフの上部のパラメータ・フォームに表示されます。ユーザーが値を指定してボタンをクリックすると、指定した値に応じてデータがリフレッシュされます。

    2. 「視覚化パラメータ」ページで、ユーザーが独自の値を指定できるようにするパラメータの横にあるチェック・ボックスを選択します。

      このフィールドに表示される初期値は、データ・コントロールを作成したときに指定されます。この初期値をオーバーライドすることで、表示される初期データを制御できます。

    3. 「「送信」ボタン・ラベル」フィールドに、ユーザーがパラメータ・フォームの値を送信するときにクリックするボタンに表示するテキストを入力します。
  10. 「作成」をクリックします。

グラフ形式でのデータの表示

「グラフ」オプションは、グラフとして表示できるオブジェクトのコレクションを戻すデータ・コントロール・アクセッサのみに表示されます。データは、棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフまたは面グラフで表示できます。

グラフ形式でデータを表示するには:

  1. 「タスク・フローへのデータ・コントロールの追加」のステップを実行して、ドロップダウン・メニューから「グラフ」を選択します。
  2. グラフの作成ウィザードの「タイプ」ページで、目的のグラフのタイプ(「面」「棒」「折れ線」、または「円」)を選択し、「次へ」をクリックします。
  3. 「サブタイプ」ページで、選択したグラフ・タイプのサブタイプを選択して、「次へ」をクリックします。

    たとえば、棒グラフは、「棒」「二重-Y棒」「分割二重-Y棒」「パーセント」「積上げ棒」「二重-Y積上げ棒」「分割二重-Y積上げ棒」、または「フローティング積上げ棒」の各グラフ形式で表示できます。

  4. 「レイアウト」ページで、目的に適ったグラフ要素のレイアウト(タイトル、凡例、脚注など)を選択して、「次へ」をクリックします。
  5. 「配置」ページで、アクセッサ属性をどのようにグラフで使用するかを選択して、「次へ」をクリックします。

    たとえば、棒グラフのX軸と各棒の値を決定するために、どのアクセッサ属性を使用するかを選択します。アクセッサ属性を使用する必要がない場合は、「<なし>」を選択します。

  6. 「フォーマット」ページで、各グラフ要素(タイトル、凡例、脚注など)に使用するテキストを入力します。
  7. データ・コントロールに、パラメータ・フォームで公開する関連パラメータが含まれている場合は、「次へ」をクリックします。
    1. 「視覚化パラメータ」ページで、ユーザーが独自の値を指定できるようにするパラメータの横にあるチェック・ボックスを選択します。

      このように選択したパラメータは、編集中の表、フォーム、またはグラフの上部のパラメータ・フォームに表示されます。ユーザーが値を指定してボタンをクリックすると、指定した値に応じてデータがリフレッシュされます。

    2. 「視覚化パラメータ」ページで、ユーザーが独自の値を指定できるようにするパラメータの横にあるチェック・ボックスを選択します。

      このフィールドに表示される初期値は、データ・コントロールを作成したときに指定されます。この初期値をオーバーライドすることで、表示される初期データを制御できます。

    3. 「「送信」ボタン・ラベル」フィールドに、ユーザーがパラメータ・フォームの値を送信するときにクリックするボタンに表示するテキストを入力します。
  8. 「作成」をクリックします。

データ・コントロールへの参照が壊れたタスク・フローの修復

タスク・フローにデータ・コントロール追加し、後日そのデータ・コントロールを編集または削除すると、タスク・フローが壊れることがあります。このタスク・フローを修復するために、タスク・フローのソース・ファイルからデータ・コントロールへの参照を削除します。

データ・コントロールへの参照が壊れたタスク・フローを修復するには:

  1. タスク・フローのソース・コードを編集します(「アセットのソース・コードの編集」を参照)。
  2. 「タスクフロー定義」「フラグメント」および「ページ定義」の3つのタブをそれぞれクリックして、編集または削除されたデータ・コントロールへのすべての参照をソース・ファイルから削除します。

    ヒント:

    適切にレンダリングしない無効のタスク・フローを作成しないよう、細心の注意を払ってソース・コードを編集してください。

  3. 「OK」をクリックします。

データ・コントロールを使用したタスク・フローに表示されるデータの制御

データ・コントロールのパラメータを使用すると、指定した基準に基づいてデータ・コントロールで取得するデータを制限できます。詳細は、「Webサービス・データ・コントロールの作成」を参照してください。

データ・コントロールにパラメータが用意されている場合は、データ・コントロールをタスク・フローに追加した後でも、それらのパラメータの値を複数の方法で変更できます。

この項では、次の内容について説明します。

データ・プレゼンテーションへのパラメータ・フォームの追加

タスク・フローに表示されるデータをユーザーが変更できるようにするには、タスク・フローのパラメータ・フォームにデータ・コントロールのパラメータを含めます。ユーザーがパラメータ・フォームでデータ・コントロールのパラメータ値を入力すると、タスク・フローに表示されるデータは指定した値を反映するようになります。

ポータル・ページでのデータの表示に使用されるタスク・フローにパラメータ・フォームを追加するには:

  1. データ・コントロールを、表、フォームまたはグラフとしてタスク・フローに追加します(「タスク・フローでのデータ・コントロールの使用」を参照)。
  2. 「視覚化パラメータ」ページで、ユーザーが独自の値を指定できるようにするパラメータの横にあるチェック・ボックスを選択します。

    このように選択したパラメータは、編集中の表、フォーム、またはグラフの上部のパラメータ・フォームに表示されます。ユーザーが値を指定してボタンをクリックすると、指定した値に応じてデータがリフレッシュされます。

  3. 「デフォルト値」フィールドに、パラメータに使用するデフォルト値を入力します。

    このフィールドに表示される初期値は、データ・コントロールを作成したときに指定されます。この初期値をオーバーライドすることで、表示される初期データを制御できます。

  4. 「「送信」ボタン・ラベル」フィールドに、ユーザーがパラメータ・フォームの値を送信するときにクリックするボタンに表示するテキストを入力します。
  5. 「作成」をクリックします。

データ・コントロールのパラメータ値の編集

データ・コントロールが視覚化されているタスク・フローを編集できる場合は、表、フォームまたはグラフの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、データ・コントロールのパラメータ値を編集してデータの表示を制御できます。

データ・コントロールのパラメータ値を編集するには:

  1. 「タスク・フローの編集」の説明に従い、ページ・エディタでページ・スタイルを編集します。
  2. 表、フォームまたはグラフをクリックして、「アクション・メニューの表示」「データ」を選択します。
  3. 「データ」ダイアログで、リストされている任意のパラメータの値を変更します。
  4. 「OK」をクリックします。
  5. 保存」をクリックして変更を保存します。

    これで、表、フォーム、またはグラフには、指定したパラメータ値で特定されるデータが表示されるようになります。

データ・コントロール・パラメータのタスク・フロー・パラメータへのバインド

データ・コントロールのパラメータをタスク・フローのパラメータにバインドすると、タスク・フローのパラメータに指定した値に基づいたデータをデータ・コントロールで取得できるようになります。

データ・コントロールのパラメータをタスク・フローのパラメータにバインドすると、タスク・フローのパラメータに指定した値に基づいたデータをデータ・コントロールで取得できるようになります。

たとえば、タスク・フローに従業員情報データ・コントロールが含まれていて、取得するデータを指定のジョブ・ロールにのみ制限するバインド・パラメータがあるときには、それに対応するjobパラメータをタスク・フローに作成できます。タスク・フローを編集できるユーザーは、タスク・フローのパラメータに役職を指定すると、データ・コントロールは指定された役職の従業員を表示するようになります。

データ・コントロールのパラメータをタスク・フローのパラメータにバインドするには:

  1. 次の手順を実行して、タスク・フローのパラメータを作成します。
    1. ページ・エディタでタスク・フローを編集します。
      「タスク・フローの編集」を参照してください。
    2. 「タスク・フロー・プロパティ」アイコンをクリックします。

      図22-2 「タスク・フロー・プロパティ」アイコン

      図22-2の説明が続きます
      「図22-2 「タスク・フロー・プロパティ」アイコン」の説明
    3. タスク・フロー・パラメータの「名前」「タイプ」、および「記憶域」値を入力します。

      「記憶域」値は、パラメータの有効範囲を特定します。これは、パラメータ値の格納場所を指定します。デフォルトでは、次の表に示すように、4つの記憶域オプションを選択できます。ただし、EL値を指定することで、任意のカスタム記憶域の場所を指定できます。

      ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。Oracle WebCenter Portalの開発「式言語式」を参照してください。

      表22-1 「記憶域」の値

      名前 説明

      pageFlowScope

      この値は、ページのタスク・フローのすべてのインスタンスで使用できます。

      viewScope

      この値は、現在のユーザーに対して、選択したインスタンスのみで使用できます。

      applicationScope

      この値は、アプリケーション内またはアプリケーション間のタスク・フローのすべてのインスタンスで使用できます。

      sessionScope

      この値は、現在のセッションで、現在のユーザーのみで使用できます。

    4. 「記憶域」フィールドの値をノートにとっておきます。
    5. 「OK」をクリックします。
  2. データ・コントロールからのデータを表示する表、フォームまたはグラフをクリックして、「アクション・メニューの表示」「データ」を選択します。
  3. 「データ」ダイアログで、タスク・フローのパラメータにバインドするデータ・コントロールのパラメータのフィールドに、前の手順でコピーしておいた「記憶域」の値を貼り付けます。
  4. 「OK」をクリックします。

この時点で、データ・コントロールのパラメータは、タスク・フローのパラメータ値を使用して、表、フォーム、またはグラフのコンテンツを処理します。

ノート:

パラメータ値が定義されていないWebサービス・データ・コントロールを使用する場合は、タスク・フロー・パラメータに初期値を設定する必要があります。そうでない場合、タスク・フローには空白のプレゼンテーション(表、フォームまたはグラフ)が表示されます。そのため、Webサービス・データ・コントロールの「データ」ダイアログでは、次の例に示すようにして、タスク・フロー・パラメータの初期値を渡す必要があります。

#{empty pageFlowScope.stock_Quote ? 'ORCL' : pageFlowScope.stock_Quote}

ポータル・ページへのタスク・フローの追加

タスク・フローは、公開時(使用可能とマーク)に、自動的にリソース・カタログで使用可能になり、ページ・エディタでページに追加する対象として選択できるようになります。データ・コントロールによって取得されたデータを表示するためにページで使用できるタスク・フローの作成の詳細は、「タスク・フローの作成」を参照してください。

タスク・フローをポータル・ページに追加するには:

  1. ページ・エディタで、データを表示するページを開きます。

    詳細は、「ページ・エディタでのページのオープン」を参照してください。

  2. タスク・フローを追加するページ内の領域で「コンテンツの追加」をクリックしてリソース・カタログを開き、タスク・フローを選択します。詳細は、「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。

    ヒント:

    リソース・カタログでのタスク・フローの場所は、ページで使用するリソース・カタログによって異なります。たとえば、デフォルトのリソース・カタログでは、タスク・フローは「UIコンポーネント」フォルダ内にネストされた「タスク・フロー」フォルダにあります。

  3. データ・コントロールで、タスク・フローのパラメータにバインドされているパラメータを定義すると、表示されるデータはタスク・フローのパラメータに応じたものになります。ページでタスク・フローを選択し、その「アクション・メニューの表示」をクリックします。「パラメータ」を選択して、タスク・フローの「パラメータ」ダイアログを開きます。必要に応じて、パラメータを変更します。
  4. 保存」をクリックして変更を保存します。

    データ・プレゼンテーションにパラメータ・フォームを組み込むと、ユーザーは値を入力してページに表示されるデータを変更できるようになります。

タスク・フローの管理

次のオプションは、アセット・ページおよび共有アセット・ページに表示され、タスク・フローの管理に使用できます。

  • 作成—詳細は、「タスク・フローの作成」を参照してください。

  • 削除—タスク・フローが不要になった場合に削除できます。

    詳細は、「アセットの削除」を参照してください。

  • アップロード—タスク・フローを含むアーカイブ・ファイルを別のポータルからアップロードできます。

    詳細は、「アセットのアップロード」を参照してください。

    「アップロード」オプションは、Oracle JDeveloperからエクスポートしたタスク・フローのアップロードには使用できません。

    アップロードするタスク・フローがデータ・コントロールを使用している場合は、それらのデータ・コントロールを先にアップロードしておく必要があります。詳細は、「Webサービス・データ・コントロール」を参照してください。

  • ダウンロード—別のポータルへのアップロードやJDeveloperへのインポートのために、タスク・フローをアーカイブ・ファイルにダウンロードできます。

    実行時に作成されたタスク・フローには、データ・コントロールにバインドされたコンポーネントが含まれている可能性があります。このようなタスク・フローをダウンロードする際、参照されるデータ・コントロールはダウンロードされません。このタスク・フローをJDeveloperで開くと、関連付けられたデータ・コントロールがJDeveloperでは使用できないため、タスク・フローが正常に実行された状態では表示されなくなります。タスク・フローは、WebCenter Portalに戻されたときにのみ正常に実行されます。

    詳細は、「アセットのダウンロード」を参照してください。

  • アクション

    • コピー—タスク・フローのコピーを作成できます。「コピー」機能により、実行時環境のローカル・タスク・フローを、実際にタスク・フローをエクスポートおよびアップロードすることなく、レプリケートできます。

      詳細は、「アセットのコピー」を参照してください。

    • セキュリティ設定—すべてのユーザーがタスク・フローにアクセスできるようにするか、特定のユーザーまたはグループにアクセスを制限するかを制御できます。

      詳細は、「アセットのセキュリティの設定」を参照してください。

    • プロパティの表示—各タスク・フローには、そのタスク・フローをポータルに表示する方法を制御する、特定のプロパティが関連付けられています。これらのプロパティは、「プロパティの表示」ダイアログにまとめて表示されます。

      詳細は、「アセットに関する情報の表示」を参照してください。

    • ソースの編集—詳細は、「アセットのソース・コードの編集」を参照してください。タスク・フローのソース・コードを編集するときには、次のことを考慮します。

      • ポータル・サーバーで使用できないJava Beanを参照してはいけません。

      • ポータル・サーバーで使用できないJavaScriptファイル内の関数を参照してはいけません。

      • ポータル・サーバーで使用できない他のタスク・フローを参照してはいけません。

      • JDeveloperで作成したデータ・コントロールを追加しないでください。そのデータ・コントロールは、ポータル・サーバーで使用できないことがあり、タスク・フローのレンディションが壊れる原因になります。

    • プロパティの編集—各タスク・フローには、そのタスク・フローをポータルに表示する方法を制御する、特定のプロパティが関連付けられています。これらのプロパティは、「プロパティの編集」ダイアログで編集できます。

      詳細は、「アセットのプロパティの設定」を参照してください。

  • プレビュー—タスク・フローがページに表示されたときの表示状態をプレビューできます。

    詳細は、「アセットのプレビュー」を参照してください。

  • 使用可能—タスク・フローをリソース・カタログに含めるかどうかを制御できます。これにより、そのタスク・フローをポータルで使用できるようにするかどうかを制御します。

    詳細は、「アセットの表示および非表示」を参照してください。

    ヒント:

    リソース・カタログでのタスク・フローの表示または非表示の他に、WebCenter Portalの任意のポータル、すべてのポータルまたは選択されたポータルのいずれかで、共有タスク・フローを使用できるように制御することも可能です。詳細は、「アセットのプロパティの設定」を参照してください。

  • 編集—詳細は、「タスク・フローの編集」を参照してください。