26 テンプレートのエレメントの構成
「エレメント」画面は、テンプレートのエレメントの作成、エレメント・ファイル・タイプ(XML、JSP、またはHTML)の定義、エレメント・ロジックの提供、およびエレメントの名前付けに使用します。次に例を示します。
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「テンプレート・エレメントの作成」フィールドには、エレメント・ロジック用に選択可能なファイル・タイプXML、JSP、HTMLが表示され、このフィールドは、「エレメント・ロジック」フィールドに標準スタブ・コード(作成するすべてのエレメントに含める必要がある)をシードする際に使用します。
「テンプレート・エレメントの作成」フィールドを使用して、たとえば.jspファイルを作成すると、WebCenter Sitesは、デフォルトでJSPの
taglib
文とRENDER.LOGDEP
タグを「エレメント・ロジック」フィールドに追加して、このテンプレート・アセットとこのエレメントからレンダリングされるページ間の構成の依存性のログをWebCenter Sitesで記録できるようにします。その他のファイル・タイプの場合は、WebCenter Sitesによって、それぞれのファイル・タイプに固有のコードが追加されます。独自のコードを「エレメント・ロジック」フィールドに追加します。 -
「エレメントのストレージ・パス/ファイル名」フィールドでは、エレメント・ロジックを保持するファイルの名前を付けて、そのファイルへのパスを指定します。
テンプレート・アセットが保存されると、「エレメント」画面のフィールド値は、ElementCatalog
表の(エレメントを表す)行に書き込まれます。
注意:
既存エレメントの選択について
次のステップでは、テンプレート・アセットのエレメントを新規作成しているものとします。ただし、旧リリースのWebCenter Sitesからアセットを移行していて、既存エレメントを再使用する場合は、WebCenter Sitesで既存エレメントを検出し、このテンプレート・アセットと関連付けられるようにするために、エレメントを正確に識別する必要があります。
既存のエレメントを選択するには、次を実行します。
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「ElementCatalogの説明」フィールドに、エレメントの説明を入力します。
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「エレメントのストレージ・パス/ファイル名」フィールドで、TemplateNameを使用する命名規則の表(『Oracle WebCenter Sitesでの開発』のテンプレート・アセットの命名に関する項を参照)にある命名規則に従って、値を入力します。
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「エレメント・パラメータ」フィールドで、エレメントに渡される可能性のある変数または引数を指定します。
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テンプレート・アセットを保存し、再度開きます。
WebCenter Sitesは、指定されたエレメントの存在をチェックします。
エレメントに適切な名前が付けられていると、WebCenter Sitesはエレメントを認識して、そのコードを「エレメント・ロジック」フィールドに表示します。
指定されたエレメントが存在しない場合(または、名前が不適切な場合)は、WebCenter Sitesでは何も行われません。テンプレート・アセットを調査または編集するときに、フォームにルート・エレメントがありませんというメッセージがWebCenter Sitesに表示されます。エレメントをコーディングして適切な名前を付けると、WebCenter Sitesでただちに検出され、テンプレートに関連付けられます。
「エレメント」画面で、次のようにします。
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「使用」フィールドで、表の情報をガイドラインに使用して、このテンプレートの所定の用途を指定します。
使用オプション 説明 使用は未指定
HTMLを生成するテンプレートを指定します。テンプレートが「本文」テンプレート(この表の2行目を参照)であるか、または「URL」テンプレート(この表の3行目を参照)であるかは不明になります。
エレメントをHTMLページ内で使用
HTMLページの
<BODY>...</BODY>
タグ内で使用するテンプレートを指定します。このオプションにより、テンプレートは「本文」テンプレートと見なされます。エレメントをレイアウトとして使用
完全なHTMLページを生成し、Webモードでのアセットのレンダリングに使用される、レイアウト・テンプレートを指定します。
エレメントでHTMLページ全体を定義し、外部でこれをコール可能
完全なHTMLページを生成し、URLで使用可能なテンプレートを指定します。このオプションにより、テンプレートは「URL」テンプレートと見なされます。
エレメントを未加工のデータとしてストリーミング
HTML以外の不明タグの未加工のバイナリ・データを生成するテンプレートを指定します。
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「呼び出されたテンプレート」フィールドで、このテンプレートがコールするテンプレートを選択します(存在する場合)。
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「テンプレート・エレメントの作成」フィールドで、次のいずれかを実行します。
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.xmlファイルを作成する場合は、「XML」をクリックします。貼り付けられるコードは
OpenMarket\Xcelerate\AssetType\Template\modelXML.xml
エレメントから派生し、カスタム・デフォルト・ロジックを使用するように変更できます。 -
.jspファイルを作成する場合は、「JSP」をクリックします。貼り付けられるコードは
OpenMarket\Xcelerate\AssetType\Template\modelJSP.xml
エレメントから派生し、カスタム・デフォルト・ロジックを使用するように変更できます。 -
.htmlファイルを作成する場合は、「HTML」をクリックします。貼り付けられるコードは
OpenMarket\Xcelerate\AssetType\Template\modelHTML.xml
エレメントから派生し、カスタム・デフォルト・ロジックを使用するように変更できます。
WebCenter Sitesによって次のフィールドが移入されます。
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ヘッダーとその他の自動生成コードを持つ「エレメント・ロジック」フィールド。
たとえば、「JSP」ボタンをクリックすると、WebCenter SitesのJSPタグ・ライブラリごとのタグ・ライブラリ・ディレクティブがWebCenter Sitesによって入力されます。また、WebCenter Sitesにより、テンプレート・アセットと、そのテンプレートによってレンダリングされるページまたはページレット間の構成の依存性をマークするために、
RENDER.LOGDEP
(render:logdep
)タグが設定されます。 -
「エレメントのストレージ・パス/ファイル名」フィールド。このフィールドの値は変更しないでください。
このフィールドには、エレメント・ファイルへのパスが先行するエレメント・ファイル名が表示されます。
テンプレート・アセットを保存すると、「エレメントのストレージ・パス/ファイル名」フィールドの値は、
ElementCatalog
表のurl列のエレメントを表す行に書き込まれます。
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「Rootelement」フィールドには、TemplateNameを使用する命名規則の表で指定した値が事前に移入されます。このフィールドの値は変更しないでください。デフォルト値が変更されると、デフォルト値を予想しているタグ(たとえば、
style
属性がelement
に設定されているrender:calltemplate
タグなど)が失敗します。 -
(オプション)。「ElementCatalogの説明」フィールドに、エレメントの説明を入力します。テンプレート・アセットを保存すると、このフィールドの情報はElementCatalog表のエレメント・エントリに対するdescription列に書き込まれます。
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「エレメント・ロジック」フィールドに、エレメントをコーディングします。2つの
cs:ftcs
タグの間にすべてのコードを入力します。JSPを使用している場合は、使用中のタグ・ライブラリを記述する
taglib
ディレクティブからコメントを削除します。注意:
テンプレート共有またはレプリケート可能サイトの確保
テンプレート・アセットを共有したり、現在のサイトをレプリケート可能にするには、テンプレートのエレメント・ロジックがアセット、アセット・タイプ、属性名またはテンプレート名を直接参照していないことを確認してください。かわりに、『Oracle WebCenter Sitesでの開発』のテンプレートの共有とサイト・レプリケーションに関する項で説明されているrender:lookupタグおよび規定のキーを使用します。「マップの構成」では、同じキーを、エレメント・ロジックで使用するためにアクセスする必要のあるアセット情報にマップします。
テンプレートのコール
テンプレートは常に
render:calltemplate
タグでコールするようにし、render:callelement
タグまたはrender:satellitepage
は絶対に使用しないでください。 -
「エレメント・パラメータ」フィールドと「追加エレメント・パラメータ」フィールドは、エレメントに渡される可能性のある変数または引数を入力するために使用します(それらの変数や引数がサイト・デザインで必要になる場合)。
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「エレメント・パラメータ」フィールドは、ElementCatalogのresdetails1列に相当します。テンプレートを保存すると、WebCenter Sitesにより、テンプレートID (
tid
)がこのフィールド(つまり、resdetails1
列)に書き込まれます。 -
「追加エレメント・パラメータ」フィールドは、
ElementCatalog
のresdetails2列に相当します。WebCenter Sitesでは、このフィールドは空白のままになります。
サイト・デザインにより、テンプレート・エレメントで
tid
に加えて変数も使用する必要がある場合は、その変数を前述のフィールドのいずれか1つに入力します。これは、name=value
のペアとして入力します。複数の引数は、アンパサンド(&)文字で区切ります。次に例を示します。MyArgument=value1&YourArgument=value2
各フィールドは255個までの文字をサポートします。
変数の詳細は、『Oracle WebCenter Sitesでの開発』のタグ・テクノロジを使用したWebサイト開発に関する項を参照してください
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「続行」をクリックして、「SiteEntry」画面を開きます。