このリリースでのAutonomous Health Frameworkユーザーズ・ガイド19cの変更点
ここでは、Oracle Database 19cのOracle Autonomous Health Frameworkでの変更点をリストします。
- Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.2.0の新機能
Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.2.0の新機能を次に示します。 - Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.3.0の新機能
Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.3.0の新機能を次に示します。 - Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.4.0の新機能
Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.4.0の新機能を次に示します。 - Oracle Trace File Analyzer 18.1.1の新機能
Oracle Trace File Analyzer 18.1.1の新機能を次に示します。 - Oracle Trace File Analyzer 18.2.0の新機能
Oracle Trace File Analyzer 18.2.0の新機能を次に示します。 - Oracle Trace File Analyzer 18.3.0の新機能
Oracle Trace File Analyzer 18.3.0の新機能を次に示します。 - Oracle Trace File Analyzer 18.4.1の新機能
Oracle Trace File Analyzer 18.4.1の新機能を次に示します。
Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.2.0の新機能
Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.2.0の新機能を次に示します。
- デフォルトでは最も重要なチェックのみが表示される
デフォルトでは、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkは、レポート出力に最も重要なチェックのみを表示します。 - RESTインタフェース
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkには、HTTPSを介した呼出しおよび問合せを可能にする完全なRESTサポートが含まれるようになりました。 - パスワードなしのSSHを使用しないリモート・ノード接続
パスワードなしのSSHを使用してリモート・ノードに接続しない場合、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkはリモート・ノードの秘密キー・ファイルを自動生成できます。 - Python 3の互換性
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkはPython 3.6をサポートするようになりました。 - Oracle Autonomous Databaseのサポート
Oracle EXAchkでは、Oracle Autonomous Databaseがサポートされるようになりました。 - 新規のOracleスタック状態チェック
このリリースには、Oracle Exadataの多数の重要な問題を含む、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkの新しい状態チェックが含まれています。 - パスワード保護された収集zipファイルを生成するためのコマンドライン・オプション
このリリースには、診断収集zip
ファイルを暗号化および復号化するためのOracle ORAchkおよびOracle EXAchkのコマンドライン・オプションが含まれています。
デフォルトでは最も重要なチェックのみが表示される
デフォルトでは、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkは、レポート出力に最も重要なチェックのみを表示します。
重要なチェックとは、潜在的に最も重大な影響があると判断されるチェックです。
他のすべてのチェックは、引き続き実行され、レポートで確認できます。表示するには、次のステータスを持つチェックを表示というコントロールの下の適切なオプションを選択します。
./orachk -profile oratier1
./exachk -profile exatier1
RESTインタフェース
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkには、HTTPSを介した呼出しおよび問合せを可能にする完全なRESTサポートが含まれるようになりました。
RESTサポートを容易にするために、Oracle REST Data Services (ORDS)がインストールに含まれています。
./exachk -ordssetup
コマンドを実行してORDSを起動し、-ords
オプションを使用してデーモンを起動します。 ./exachk -d start -ords
https://host:7080/ords/tfaml/orachk/start_client
https://host:7080/ords/tfaml/orachk/profile/profile1,profile2
https://host:7080/ords/tfaml/orachk/check/check_id,check_id
リクエストは、ステータスの問合せまたは結果のダウンロードに使用できるジョブIDを返します。
https://host:7080/ords/tfaml/orachk/status/job_id
https://host:7080/ords/tfaml/orachk/download/job_id
パスワードなしのSSHを使用しないリモート・ノード接続
パスワードなしのSSHを使用してリモート・ノードに接続しない場合、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkはリモート・ノードの秘密キー・ファイルを自動生成できます。
-
リモート・ノードのパスワードの入力を求められます。
-
リモート・ノードにログインし、リモート・ノードで秘密キーと公開キーのペアを生成します。
-
公開キーの内容をリモート・ノードの
.ssh/authorized_keys
ファイルにコピーし、リモート・ノードから公開キーを削除します。 -
リモート・ノードの秘密キーをローカル・ノードにコピーし、IDファイルとして使用してそれ以降の接続を行います。
または、秘密キー・ファイルを自分で提供することもできます。
Python 3の互換性
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkは、Python 3.6をサポートするようになりました。
Python 3.6は、古いpythonバージョンよりもセキュリティとパフォーマンスが向上しています。
新規のOracleスタック状態チェック
このリリースには、Oracle Exadataの多数の重要な問題を含む、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkの新しい状態チェックが含まれています。
ダウンロードには、状態チェック・カタログも含まれています。
Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.3.0の新機能
Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.3.0の新機能を次に示します。
- Oracle Private Cloud Applianceのサポート
Oracle EXAchkでは、Oracle Private Cloud Applianceを対象とするチェックのベータ・サポートが提供されるようになりました。 - Oracle Trace File Analyzerインストール環境からの自動起動
Engineered System以外でLinuxまたはSolarisにOracle Trace File Analyzerをroot
としてインストールすると、Oracle ORAchkデーモンが自動的に設定および実行されます。 - 個別のPDBに対する実行
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkは、特定の個別のPDBに対して実行できるようになりました。 - ユーザー定義のチェックの機能拡張
ユーザー定義のチェックでは、カスタム・チェック名、合格と失敗のメッセージを使用でき、実行時にすべてが動的に宣言されるようになりました。 - Oracle Databaseのロール(プライマリまたはスタンバイ)がレポートに表示されるようになった
レポート出力のサマリー・セクションに、各Oracle Databaseのロール(プライマリまたはスタンバイ)が表示されるようになりました - EBS状態チェックの非推奨
18.3.0リリース以降では、EBS機能に関するOracle ORAchkおよびOracle EXAchkのチェックが非推奨になりました。 - 新規のOracleスタック状態チェック
このリリースには、Oracle Exadataの多数の重要な問題を含む、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkの新しい状態チェックが含まれています。
Oracle Private Cloud Applianceのサポート
Oracle EXAchkでは、Oracle Private Cloud Applianceを対象とするチェックのベータ・サポートが提供されるようになりました。
新しいチェックは、Private Cloud ApplianceのEngineered SystemおよびPrivate Cloud Applianceプレーンの下のEXAchk状態チェック・カタログにリストされています。
Oracle Trace File Analyzerインストール環境からの自動起動
Engineered System以外でLinuxまたはSolarisにOracle Trace File Analyzerをroot
としてインストールすると、Oracle ORAchkデーモンが自動的に設定および実行されます。
このデーモンは毎日午前1時に再起動し、環境の変更を検出します。このデーモンは、毎日午前2時に完全なローカルOracle ORAchkチェックを実行し、最も影響のあるチェックの一部をoratier1
プロファイルを介して6時間ごとに実行します。
このデーモンは、2週間より古い収集を自動的に消去します。
自動起動を有効にした後、デーモン設定を変更できます。自動起動を随時削除するには、tfactl run orachk -autostop
を実行します。
個別のPDBに対する実行
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkは、特定の個別のPDBに対して実行できるようになりました。
特定のPDBに対して実行するには、次のようにします。
-pdbnames {pdb_name1,pdb_name2}
ユーザー定義のチェックの機能拡張
ユーザー定義のチェックでは、カスタム・チェック名、合格と失敗のメッセージを使用でき、実行時にすべてが動的に宣言されるようになりました。
たとえば、動的な値は次のように設定します。
---CHECK STARTS---
{existing_check_code}
echo "CUSTOM_CHECK_NAME={customized_check_name}" >> CUSTOMIZE_CHECK_PARAMS
echo "CUSTOM_PASS_MSG={customized_pass_message}" >> CUSTOMIZE_CHECK_PARAMS
echo "CUSTOM_FAIL_MSG={customized_fail_message}" >> CUSTOMIZE_CHECK_PARAMS
---CHECK ENDS---
また、保留中のユーザー定義のチェックはデフォルトでエクスポートされなくなりました。関連するチェック・ボックスを選択して、保留中のチェックをエクスポートすることを選択できます。
Oracle Databaseのロール(プライマリまたはスタンバイ)がレポートに表示されるようになった
レポート出力のサマリー・セクションに、各Oracle Databaseのロール(プライマリまたはスタンバイ)が表示されるようになりました
DBホーム - バージョン - 名前セクションで、データベースの番号をクリックして詳細を展開し、各Oracle Databaseのロールを表示します。
EBS状態チェックの非推奨
18.3.0リリース以降では、EBS機能に関するOracle ORAchkおよびOracle EXAchkチェックが非推奨になりました。
これは、EBS機能に対する状態チェックの実行が機能拡張されなくなったことを意味しますが、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchk 19.3.0リリースまではサポートされます(約1年)。
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchk 19.3.0リリースでは、EBSチェック機能はサポートされなくなります。つまり、EBSチェックに関連するOracle ORAchkおよびOracle EXAchkのバグは修正されなくなり、EBSチェック機能はいずれ完全に削除されます。
EBSアナライザを使用してすべてのEBS状態チェックを実行します。これは、My Oracle Supportノート1545562.1で入手できます。
Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.4.0の新機能
Oracle ORAchkおよびEXAchk 18.4.0の新機能を次に示します。
- Oracle Exadataユーザー・ドメイン(DomU)での自動実行
Oracle Exadata上にOracle Trace File Analyzerをインストールすると、ユーザー・ドメイン(DomU)上でOracle EXAchkデーモンが自動的に設定されて実行されます。 - Oracle Exadata 19.1.0のサポート
このリリースでは、Oracle Exadata最新リリース19.1.0でのOracle EXAchkサポートが追加されています。 - 必ず最新のチェックのみ実行
このリリース以降のOracle ORAchkおよびOracle EXAchkでは、リリース後1年未満のチェックのみが提供されます。 - 検出データのキャッシュによるパフォーマンスの向上
このリリース以降のOracle ORAchkおよびOracle EXAchkでは、検出データがキャッシュされます。 - リリース間のパッチ適用が可能
このリリース以降のOracle ORAchkおよびOracle EXAchkでは、リリース間のパッチを適用できます。パッチの適用により、状態チェックとコードの両方を更新できます。 - チェックのスキップを減らすための特定のタイムアウトの確認
状態チェックは、デフォルトのタイムアウト値よりも長時間実行されるとスキップされます。 - 新規のOracleスタック状態チェック
このリリースには、Oracle Exadataの多数の重要な問題を含む、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkの新しい状態チェックが含まれています。
Oracle Exadataユーザー・ドメイン(DomU)での自動実行
Oracle Exadata上にOracle Trace File Analyzerをインストールすると、ユーザー・ドメイン(DomU)上でOracle EXAchkデーモンが自動的に設定されて実行されます。
このデーモンは毎日午前1時に再起動し、環境の変更を検出します。このデーモンは、毎日午前2時に完全なローカルOracle EXAchkチェックを実行し、最も影響のあるチェックの一部をexatier1プロファイルを介して6時間ごとに実行します。
このデーモンは、2週間より古い収集を自動的に消去します。
Oracle EXAchkをスタンドアロン・モードでインストールする場合は、exachk -autostart
を実行してOracle Exadataユーザー・ドメインでのクイック設定の自動開始を有効にします。
自動起動を有効にした後、デーモン設定を変更できます。exachk -autostop
またはtfactl run exachk -autostop
を実行することで、いつでも自動開始を削除できます。
必ず最新のチェックのみ実行
このリリース以降のOracle ORAchkおよびOracle EXAchkでは、リリース後1年未満のチェックのみが提供されます。
状態チェック情報は、時間の経過とともに絶えず変化します。今日適用可能な内容は、数か月後には適用できない可能性があります。これが、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkが必ず3か月ごとリリースされている理由です。
状態チェックが古いほど、無効な情報が含まれるリスクが高くなります。そのため、このリリース以降のOracle ORAchkおよびOracle EXAchkでは、リリース後1年未満のチェックのみが提供されます。
Oracle ORAchkまたはOracle EXAchkがリリースから6か月以上経過している場合は、ツールによって(以前のリリースに従って)、アップグレードを促す警告メッセージが表示され、新しいバージョンをダウンロードできる機能が提供されます。Oracle ORAchkまたはOracle EXAchkがリリースから1年以上経過している場合は、ツールでチェックが実行されなくなります。
検出データのキャッシュによるパフォーマンスの向上
このリリース以降のOracle ORAchkおよびOracle EXAchkでは、検出データがキャッシュされます。
Oracle Exadataシステムでの内部テストで、検出データのキャッシングによって重要なチェックの実行時間が半分に短縮されたことで実行時のパフォーマンスが向上していることがわかりました。
このリリースには、次のコマンド・オプションが含まれています。
-discovery
: 検出データをキャッシュします。-checkdiscovery
: オプションで、検出を検証します。-usediscovery
: 検出データを使用します。-refreshdiscovery
: 検出データをリフレッシュします。-rmdiscovery
: 検出データを削除します。
関連項目
リリース間のパッチ適用が可能
このリリース以降のOracle ORAchkおよびOracle EXAchkでは、リリース間のパッチを適用できます。パッチの適用により、状態チェックとコードの両方を更新できます。
パッチは、デプロイ準備が整うと、https://support.oracle.comおよびhttps://updates.oracle.comで、通常のパッチ適用メカニズムを介して入手可能になります。
このリリースには、次のコマンド・オプションが含まれています。
-applypatch exachk_{bug_num}.zip | orachk_{bug_num}.zip
: 新しいパッチを適用します。-querypatch all
: インストールされているすべてのパッチを検索します。-querypatch {bug_num}
: 特定のパッチがインストールされているかどうかを確認します。-rollbackpatch {bug_num}
: 特定のパッチをロールバックします。
関連項目
チェックのスキップを減らすための特定のタイムアウトの確認
状態チェックは、デフォルトのタイムアウト値よりも長時間実行されるとスキップされます。
このリリースでは、チェック固有のタイムアウト値が追加されます。
チェックがOracleによって書き込まれると、チェック固有のタイムアウト値が適用されます。このタイムアウト値は、予想されるチェック実行所要時間を理解した上で決定されています。
それでも特定のチェックがタイムアウトになる場合は、export RAT_TIMEOUT={value_in_seconds}
を使用して、個々のチェック・タイムアウト値をオーバーライドできます。
Oracle Trace File Analyzer 18.1.1の新機能
Oracle Trace File Analyzer 18.1.1の新機能を次に示します。
- より速く簡単なサービス・リクエスト・データ収集
Oracle Trace File Analyzerには、新しい単一コマンドによるSRDC (サービス・リクエスト・データ収集)が含まれています。
Oracle Trace File Analyzer 18.2.0の新機能
Oracle Trace File Analyzer 18.2.0の新機能を次に示します。
- RESTサービス
Oracle Trace File Analyzerに、HTTPSを介した呼出しおよび問合せを可能にするRESTサポートが含まれるようになりました。 - Oracle Cluster Health Advisorの統合
Oracle Trace File AnalyzerがOracle Cluster Health Advisorと統合され、Oracle Cluster Health Advisorが検出した問題イベントが使用されます。 - 新しいSRDC
このリリースには新しいSRDCが含まれています。 - メタデータ検索機能
Oracle Trace File Analyzerの索引に格納されているすべてのメタデータは、tfactl search -showdatatypes|-json [json_details]
を使用して検索できるようになりました。
RESTサービス
Oracle Trace File Analyzerには、HTTPSを介した呼出しおよび問合せを可能にするRESTサポートが含まれるようになりました。
RESTサポートを容易にするために、Oracle REST Data Services (ORDS)がインストールに含まれています。
RESTを有効にするには、ORDSを起動します: tfactl rest -start
RESTでは、詳細の出力、diagcollectの起動、および収集のダウンロードがサポートされています。
Oracle Cluster Health Advisorの統合
Oracle Trace File AnalyzerがOracle Cluster Health Advisorと統合され、Oracle Cluster Health Advisorが検出した問題イベントが使用されるようになりました。
Oracle Cluster Health Advisorが問題イベントを検出すると、Oracle Trace File Analyzerによって関連する診断収集が自動的にトリガーされ、電子メール通知が送信されます。
電子メール通知は、標準のOracle Trace File Analyzer通知プロセスを介して構成します。
新しいSRDC
このリリースには新しいSRDCが含まれています。
-
ORA-01031
:ORA-01031
エラー -
ORA-01578
:ORA-01578
エラー -
ORA-08102
:ORA-08102
エラー -
ORA-08103
:ORA-08103
エラー -
dbblockcorruption
: Corrupt block relative dbaのアラート・ログ・メッセージが表示される問題 -
dbfs
: ASM、DBFS、DNFSおよびACFSの問題 -
dbpartition
: パーティション/サブパーティション化された表/索引の作成/維持の問題 -
dbpartitionperf
: パーティション化された表/索引に対する低速な作成/変更/削除コマンド -
dbsqlperf
: SQLのパフォーマンスの問題 -
dbundocorruption
: UNDO破損の問題 -
esexalogic
: Oracle Exalogicの完全なExalogsのデータ収集情報 -
listener_services
: リスナー・エラー(TNS-12516
、TNS-12518
、TNS-12519
およびTNS-12520
) -
naming_services
: ネーミング・サービス・エラー(ORA-12154
、ORA-12514
およびORA-12528
) -
dbaudit
標準情報: Oracle Databaseの監査
-
dbrman
: バックアップ、メンテナンス、リストアおよびリカバリ、RMAN-08137
またはRMAN-08120
などのRMAN関連の問題 -
dbrman600
:RMAN-00600
エラー -
dbrmanperf
: RMANのパフォーマンスの問題
他のすべてのSRDCと同様に、tfactl diagcollect -srdc srdc_name
を使用します。
メタデータ検索機能
Oracle Trace File Analyzerの索引に格納されているすべてのメタデータは、tfactl search -showdatatypes|-json [json_details]
を使用して検索できるようになりました。
tfactl search -json
'{
"data_type":"event",
"content":"oracle",
"database":"rac11g",
"from":"01/20/2017 00:00:00",
"to":"12/20/2018 00:00:00"
}'
すべての索引イベントをリストするには: tfactl search -json '{"data_type":"event"}'
使用可能なデータ型をすべてリストするには: tfactl search -showdatatypes
Oracle Trace File Analyzer 18.3.0の新機能
Oracle Trace File Analyzer 18.3.0の新機能を次に示します。
- 自動のSRDC
Oracle Trace File Analyzerは、次のイベントが検出されると、関連するSRDCを自動的に実行するようになりました。 - RESTサービスの機能拡張
RESTサービスAPIには、新しいrunコマンドが含まれています。 - Apache Tomcatを使用したRESTサービスの構成
Oracle Trace File Analyzerのインストールには、Apache Tomcatを介してRESTサービスを有効にするWebアプリケーション・リソース(WAR)ファイルが含まれています。 - 新しいSRDC
このリリースには新しいSRDCが含まれています。 - Oracle Trace File Analyzerインストール環境からの自動起動
Engineered System以外でLinuxまたはSolarisにOracle Trace File Analyzerをroot
としてインストールすると、Oracle ORAchkデーモンが自動的に設定および実行されます。
自動のSRDC
Oracle Trace File Analyzerは、次のイベントを検出すると、関連するSRDCを自動的に実行するようになりました。
-
ORA-00600
-
ORA-04030
-
ORA-04031
-
ORA-07445
つまり、取得された診断収集は、発生したイベントに対して自動的にターゲット設定されます。
他のクリティカル・イベントが検出されると、Oracle Trace File Analyzerによってデフォルトの診断収集が実行されます。
将来のリリースでは、特定のSRDCの自動収集が、他のイベントにも対応するように機能拡張されます。
RESTサービスの機能拡張
RESTサービスAPIには、新しいrunコマンドが含まれています。
次のように、新しいrunコマンドにアクセスできます。
https://host:port/ords/tfactl/run/alertsummary
https://host:port/ords/tfactl/run/calog
https://host:port/ords/tfactl/run/changes
https://host:port/ords/tfactl/run/events
https://host:port/ords/tfactl/run/history
既存のORDS REST実装のための新しいアップグレード機能もあります。
tfactl rest -upgrade
tfactl rest -upgrade
コマンドを実行すると、ORDSが停止され、最新のAPI更新をサポートするようにアップグレードされ、再起動されます。
Apache Tomcatを使用したRESTサービスの構成
Oracle Trace File Analyzerのインストールには、Apache Tomcatを介してRESTサービスを有効にするWebアプリケーション・リソース(WAR)ファイルが含まれています。
新しいSRDC
このリリースには新しいSRDCが含まれています。
-
dbimpdpperf
: データ・ポンプ・インポートのパフォーマンスの問題。 -
dbsqlperf
: SQLのパフォーマンスの問題。 -
dbtde
: 透過的データ暗号化(TDE)の問題。 -
emagentperf
: Enterprise Managerエージェントのパフォーマンスの問題。 -
emomscrash
: Enterprise Managerのクラッシュの問題。 -
emomsheap
: Enterprise ManagerでのJavaヒープの使用状況またはパフォーマンスの問題。 -
emomshungcpu
: Enterprise ManagerでのOMSのクラッシュ、再起動またはパフォーマンスの問題。
他のすべてのSRDCと同様に、tfactl diagcollect -srdc srdc_name
を使用します。
Oracle Trace File Analyzerインストール環境からの自動起動
Engineered System以外でLinuxまたはSolarisにOracle Trace File Analyzerをroot
としてインストールすると、Oracle ORAchkデーモンが自動的に設定および実行されます。
このデーモンは毎日午前1時に再起動し、環境の変更を検出します。このデーモンは、毎日午前2時に完全なローカルOracle ORAchkチェックを実行し、最も影響のあるチェックの一部をoratier1
プロファイルを介して6時間ごとに実行します。
このデーモンは、2週間より古い収集を自動的に消去します。
自動起動を有効にした後、デーモン設定を変更できます。自動起動を随時削除するには、tfactl run orachk -autostop
を実行します。
Oracle Trace File Analyzer 18.4.1の新機能
Oracle Trace File Analyzer 18.4.1の新機能を次に示します。
- 新しいSRDC
このリリースには新しいSRDCが含まれています。 - 複数の自動SRDCのマージ
Oracle Trace File Analyzerで重要なイベントが検出されると、5分待機した後に、結果として発生した他のイベントが確認され、これらすべてが収集されます。 - サイレント・モードでのOracle Trace File Analyzer SRDCコマンドの実行
SRDCには、SRDCタイプ固有の、問題詳細を示すプロンプトがあります。
新しいSRDC
このリリースには新しいSRDCが含まれています。
他のすべてのSRDCと同様に、tfactl diagcollect -srdc srdc_name
を使用します。
- Datapatchに関する問題の場合は
dbdatapatch
- Oracle Spatialのインストールに関する問題の場合は
dbspatialinstall
dbrmanperf
は、RMANのバックアップ、RMANのメンテナンス、RMANのリストアとリカバリ、RMAN-08137
またはRMAN-08120
、およびRMANのパフォーマンスに関する問題の診断データ収集を含むように更新されました。- Oracle Textバージョン12.1.0.1以降のアップグレードに関する問題の場合は
dbtextupgrade
ORA-04023
に関する問題の場合はORA-04023
ORA-04063
に関する問題の場合はORA-04063
- Oracle Spatialのエクスポート/インポートに関する問題の場合は
dbspatialexportimport
- Database Configuration Assistantに関する問題の場合は
dbstandalonedbca
複数の自動SRDCのマージ
Oracle Trace File Analyzerで重要なイベントが検出されると、5分待機した後に、結果として発生した他のイベントが確認され、これらすべてが収集されます。
同じデータベース内で5分以内に発生する複数のSRDC関連イベントがある場合、Oracle Trace File Analyzerでは、それらすべてに対して1つのマージされたSRDC収集が実行されます。
たとえば、ORA-00600
イベントが発生し、30秒後にORA-04031
イベントが発生した場合は、Oracle Trace File Analyzerで、両方のエラーを解決するために必要なすべてを収集する1つのSRDCが実行されます。
SRDCのマージは、次のものに適用されます。
ORA-00600
ORA-07445
ORA-04030
ORA-04031
将来のリリースでは、特定のSRDCの自動収集が、他のイベントにも対応するように機能拡張されます。