フリート・パッチ適用およびプロビジョニングのアーキテクチャ

フリート・パッチ適用およびプロビジョニングのアーキテクチャは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーと、任意の数のフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントおよびターゲットで構成されます。

高可用性を実現するために、マルチノード・クラスタにフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーをデプロイすることをお薦めします。Oracle FPPサーバーは単一ノード・デプロイメントをサポートしていますが、お薦めしません。

ノート:

Oracle Restartサーバー上にOracle FPPサーバーを構成することはできません。

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー・クラスタはすべてのデータのリポジトリです。データは大きく分けて次の3つのタイプがあります。

  • ゴールド・イメージ
  • 作業用コピーおよびクライアント
  • ユーザー、ロール、権限およびアイデンティティに関連するメタデータ

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーは、Oracle Databaseホーム、Oracle Grid Infrastructureホームおよびその他のアプリケーション・ソフトウェア・ホームをプロビジョニングするための中央サーバーとして機能し、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーをホストするクラスタと、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントのクラスタとそのターゲットおよび非クライアント・ターゲットで使用できるようにします。

ユーザーは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーまたはフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを操作して、Oracleホームのデプロイメントのリクエストや、ゴールド・イメージの問合せを行います。ユーザーがゴールド・イメージを指定してOracleホームに対するリクエストを行う場合、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーと通信してリクエストを渡します。フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーが適切なアクションを実行してリクエストを処理します。具体的には、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)、ローカル・ファイル・システムなどの使用可能なテクノロジを使用して、ゴールド・イメージのコピーをインスタンス化し、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・クラスタで利用できるようにします。