5 Oracle GoldenGate Classic for Big Data

ビッグ・データおよびクラウド・プラットフォームのためのOracle GoldenGate Classic Architectureのデプロイ

Marketplace上でOracle GoldenGate Classic Architectureを使用して、単一の場所からデプロイメントをデプロイおよび管理できます。

デプロイメント前に必要な前提条件は次のとおりです。

Oracle Cloud Marketplace内でのOracle GoldenGate for Big Dataの検索

次のステップは、Oracle Cloud MarketplaceからOracle GoldenGate for Big Dataをデプロイする際に役立ちます。
  1. Oracle Cloud Marketplaceにログインします。
  2. Oracle Cloud Marketplaceホーム・ページから、「アプリケーション」の下の検索ボックスを使用し、GoldenGateというキーワードで検索します。
  3. 検索結果から、「Oracle GoldenGate for Big Data」を選択します。

Oracle GoldenGate Classic for Big Dataの起動

次のステップは、Oracle Cloud MarketplaceでOracle GoldenGate Classic for Big Dataを起動する際に役立ちます。
  1. アプリケーション・ページで「Get App」を選択します。
  2. 「OCI Region」を選択するか、OCIアカウントのログイン資格証明を使用してログインします。
    1. OCI Region - 計算ノードをインストールするOCIリージョンを選択します。
    2. Create Stack」をクリックします。
  3. 「Sign In to the Cloud Tenant」ページで、OCI テナントの詳細情報を入力します。
    アイデンティティ・プロバイダへのサインインを求められる場合があります。
  4. 「Oracle GoldenGate for Big Data」ページで選択ボックスを見つけ、次の情報を入力します。
    1. Select Version – リストで使用可能なバージョンのリストが提供されます。デフォルトではOracle GoldenGate for Big Dataに設定されています。
    2. Select Compartment - 計算ノードを構築するコンパートメントを指定します。通常、計算ノードを構築するためのアクセス権を持つ場所です。
    3. Terms of Use – このチェック・ボックスはデフォルトで選択されています。Oracleでは、インスタンスの作成に進む前にライセンスを確認することをお薦めしています。
    4. Launch Stack– OCI環境でスタックを起動します。
  5. 必須のスタック情報に入力します。ここにはスタックの名前、説明、タグなどが含まれます。インスタンスを作成する必要があるコンパートメントの詳細は事前に移入され、編集できません。必要な詳細を入力したら、「Next」をクリックします。
  6. Configure Variables」に必要な詳細を入力します。この情報は、Oracle GoldenGate for Big Dataの計算ノードを構築するために必要です。
    1. Name for New Resources -
      • Display name - すべての新規OCIリソースの識別に使用される表示名。
      • Host DNS Name - 新しい計算ノードのドメイン名サービス。
    2. Network Settings -
      • Create New Network - 新規ネットワーク・リソースを作成する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

        このチェック・ボックスを選択した場合は、「Create New Network」ウィザードが表示され、次のような新しいネットワーク情報を追加および編集できます。

        • ネットワーク・コンパートメント
        • 新規VCN DNS名
        • 新規VCN CIDR
        • 新規サブネットDNS名
        • 新規サブネットCIDR

        このチェック・ボックスを選択しない場合は、「Create New Network」ウィザードは表示されず、VCN内の既存のネットワーク・オプションを使用して計算ノードが作成されます。

      • Network Compartment (オプション)- 新規または既存のネットワーク・リソースの区分。
      • VCN (オプション)- 新規ネットワークを作成していない場合に、新規作成されたインスタンスに使用する既存のVCN。
      • Subnet (オプション)- 新規ネットワークを作成していない場合に、新規作成されたインスタンスに使用する既存のサブネット。選択したサブネットは、「Instance Settings」で設定したものと同じ可用性ドメインに一致する必要があります。
    3. Instance Settings -
      • Availability Domain - 新規に作成されたOracle GoldenGateインスタンスの可用性ドメインを指定します。「Use Existing Network」設定で選択したサブネットと一致する必要があります。
      • Compute Shape - 新規計算インスタンスのシェイプ。サポートされているシェイプは、VM.Standard2.4、VM.Standard2.8、VM.Standard2.16およびVM.Standard2.24です。
      • Assign Public IP - 新しいVMにパブリックIPアドレスが必要かどうかを示します。
      • Custom Volume Sizes - 新しいブロック記憶域ボリュームのサイズをカスタマイズするには、このチェック・ボックスを選択します。
    4. SSH Public Key -「opc」ユーザーとしてのSSHアクセスを許可するための公開キー。
  7. 「Next」をクリックします。
  8. 「Review」ページで、入力した情報を確認してから、「Create」をクリックします。
  9. 「Create」をクリックした後、「Stacks」ページに移動します。このページを使用して、計算ノードの作成を監視できます。
  10. 完了すると、「Compute」 -> 「Instances」の下にOracle GoldenGate for Big Data計算ノードが表示されます。

Oracle GoldenGate Classic for Big Data計算ノードのスタート・ガイド

Oracle GoldenGate Classic for Big Dataをデプロイした後、計算ノードにログインし、Oracle GoldenGate Software Command Interface (GGSCI)にアクセスします。そのためには、Oracle GoldenGate Classic for Big Dataが実行されている計算ノードのパブリックIPアドレスを識別する必要があります。そのパブリックIPアドレスを識別するためのステップを次に示します。

  • Oracle Cloudコンソールにログインします。
  • Comupute -> Instancesに移動します。
  • 計算ノードのハイパーリンク名を選択します。パブリックIPアドレスは、「Primary VNIC Information」の下にリストされます。
  • Oracle GoldenGateが実行されている計算ノードにアクセスするには、SSHを使用してopcアカウントとして接続します。opcアカウントを使用してノードにアクセスする方法の詳細は、インスタンスへの接続を参照してください。
公開SSHキーはデプロイメント・プロセスの一環として指定されます。Oracle GoldenGateインスタンスに接続しているときには秘密キーを使用できます。次の例は、Oracle GoldenGate計算ノードへの接続方法を示しています。
ssh -i <private-key-filename> opc@<public-id-address>

サード・パーティ・ドライバまたはライブラリのインストール

Oracle GoldenGate Classic for Big Dataの計算ノードには、Oracle Javaランタイムがすでにインストールされて事前構成されています。ただし、Oracle GoldenGate Classic for Big Dataの計算ノードには、必要なサード・パーティ・ドライバおよびライブラリがありません。Oracle GoldenGate for Big Dataを使用する前に、これらのドライバまたはライブラリをインストールする必要があります。接続するソースまたはターゲットに基づいて、サード・パーティ・ライブラリを指定できます。

たとえば、kafka接続を作成する前に、Kafkaバージョンに応じてKafka Mavenリポジトリからすべての依存ライブラリをダウンロードする必要があります。Kafkaの各バージョンの依存ライブラリのリストは、『Oracle GoldenGate for Big Dataの使用』ガイドのKafkaのセクションにリストされています。

依存ライブラリの詳細は、『Oracle GoldenGate for Big Dataの使用』ガイドを参照してください。

GGSCIの実行

Oracle GoldenGate Classic for Big Dataでは、GoldenGate Service Command Interface (GGSCI)に迅速にアクセスできます。計算ノードにログインした後、home -> bigdataディレクトリ(/home/opc/bigdata)でGGCSIを確認できます。ここから、GGSCIを実行できます。

GGSCIを開始するには、次のコマンドを実行します。

$ cd bigdata
$ export LD_LIBRARY_PATH=/home/opc/java/jre/lib/amd64/server
$ ./ggsci

Oracle GoldenGate Classic for Big Dataの操作

Oracle Cloud MarketplaceにOracle GoldenGate Classic for Big Dataをデプロイした後、Oracle GoldenGate Classic for Big Dataの最新リリースにアクセスできます。

Oracle GoldenGate Classic for Big Dataの使用を開始する前に、ご使用の環境が完全でありデータをレプリケートする準備が整っていることを確認するためにいくつかのタスクを実行する必要があります。データ・レプリケーションを開始する前に、次のタスクを実行する必要があります。

トピック:

レプリケーション用のソース・データ・システムおよびターゲット・データ・システムの構成

データのレプリケートを開始する前に、Oracle GoldenGateをサポートするようにソース・データベースまたはターゲット・データベースを準備する必要があります。データベースを準備するには、Oracle GoldenGate for Big Dataのインストールおよびアップグレード・ガイドのOracle GoldenGate for Big Dataのインストールに示されているステップに従ってください。ビッグ・データ・システムおよびクラウド・システムのデータの取得またはそれらへのデータの適用(あるいはその両方)については、Oracle GoldenGateの汎用ビルドの使用を参照してください。

接続の確立

Oracle Cloud Marketplace計算ノード上のOracle GoldenGate Classic for Big Dataは、ソースまたはターゲットのビッグ・データ・システム、あるいはその両方への接続を管理できるハブとして機能します。これを行うには、OCI計算ノードとソースまたはターゲットのビッグ・データ・システムとの間のネットワーク接続を確立します。このために、必要なサード・パーティ接続ライブラリをOCI計算ノードにインストールする必要があります。

このことについて詳しくは、『Oracle GoldenGate for Big Dataのインストールおよびアップグレード』ガイドの「Oracle GoldenGate for Big Dataのインストール」を参照してください。

取得サポートの構成

レプリケーションを開始する前に、取得プロセスを設定する必要があります。取得プロセスは、Extractとも呼ばれます。

Cassandraソース用のリモートExtractをインストールする前に、『Oracle GoldenGate for Big Dataの使用』ガイドの「Cassandraチェンジ・データ・キャプチャの設定」を参照し、レプリケーションを実行するためにCassandraプラットフォームで実行する必要があるステップについて確認してください。JMSリモート・キャプチャの設定の詳細は、『Oracle GoldenGate for Big Dataの管理』ガイドの「メッセージ取得の構成」の項を参照してください。

リモートExtractを作成するには、Oracle GoldenGate for Non-Oracle内で次のステップを実行します。

  1. Oracle GoldenGateの計算ノードにログインします。
    $ ssh -i <private key> opc@<public_ip_address>
  2. GGSCIを起動します。
    $ cd bigdata
    $ ggsci
  3. 資格証明ストアを使用してソース・データベースに接続します。
    ggsci > alter credentialstore add user <user_id>@<tnsnames_string> password ******** alias <alias_name> domain OracleGoldenGate
  4. Extractを追加します。
    • リモートExtract
      ggsci > add EXTRACT <extract_name>, VAM, begin now
      ggsci > add EXTTRAIL ./dirdat/id, EXTRACT <extract_name>, megabytes 100

ノート:

extract_nameパラメータは、最大8文字の長さのプロセス名で置換できます。証跡識別子(id)は、最大2文字とすることができます。

適用サポートの構成

レプリケーションの適用プロセスはReplicatとも呼ばれ、構成が非常に簡単で単純です。Replicatを作成するには、Oracle GoldenGate for Big Dataを使用して次のステップを実行します。
  1. Oracle GoldenGateの計算ノードにログインします。
    $ ssh -i <private key> opc@<public_ip_address>
  2. GGSCIを起動します。
    $ cd bigdata
    $ export LD_LIBRARY_PATH=/home/opc/java/jre/lib/amd64/server
    $ ./ggsci
  3. Replicatを追加します。
    ggsci > add REPLICAT <replicat_name>, EXTTRAIL ./dirdat/aa

ノート:

  • 上で指定したreplicat_nameおよびtrail name文字は、任意の有効な名前に置換できます。
  • プロセス名は最大8文字で、証跡名は2文字の長さになります。

データ・リソースへの接続

ビッグ・データ・システムへの接続

Oracle Cloud Marketplace上でOracle GoldenGate Classic for Big Dataを使用して、オンプレミスのビッグ・データ・データベースやOracle Cloudプラットフォーム全体でデータをリモートで取得し、適用できます。これにより、スケーラブルな方法でクラウド・サービス間のレプリケーションを有効にし、クラウド・サービス間のレプリケーション・プロセスを一元的に管理できます。サポートされているビッグ・データ・システムおよびそのバージョンの詳細は、GoldenGate for Big Data 19.1 Certification Matrixを参照してください。

レプリケーションのユースケース

次のユースケースで、Oracle GoldenGate Classic for Big Dataを使用してデータ・リソース間でデータをレプリケートできます。

  • データ移行
  • データ分散
  • リアルタイム・データ・ウェアハウス
  • 運用レポート
  • Data Lakeの構築
  • ストリーミング分析

前提条件

レプリケーションを開始する前に、次のものが設定されていることを確認してください。

  • Oracle GoldenGate Classic for Big Data
  • GoldenGate for Big Dataでサポートされる任意のソースおよびターゲット

オンプレミスからクラウドに、またはオンプレミスからオンプレミスにデータを移動するには、次のセクションにリストされているタスクを実行します。

レプリケーション用のビッグ・データ・システムの構成

レプリケーション用のビッグ・データ・システムを準備するには、『Oracle GoldenGate for Big Dataのインストールおよびアップグレード』ガイドの「Oracle GoldenGate for Big Dataのインストール」に概要が示されているタスクを実行してください。

ソースまたはターゲットが他のデータ・ソースであり、Oracle Golden Gateでサポートされている様々なデータ・ソースについて把握するには、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用ガイドおよび『異種データベースのためのOracle GoldenGateの使用』ガイドを参照してください。

Oracle GoldenGate Classic for Big Data計算ノードの構成

Oracle GoldenGate Classic for Big Data計算ノードからオンプレミス・データ・システムまたはサード・パーティのクラウド・システムへの接続を確立するには、OCIとオンプレミス・データ・システム間の接続を確立する必要があります。これを行うには、次のオプションを使用できます。

  • IPSec VPN
  • FastConnect

OCIとのIPSec VPNを設定する場合は、IPSec VPNのドキュメントを参照してください。FastConnect接続の確立については、FastConnectのドキュメントを参照してください。