3 Oracle Linuxの手動インストール

インストール・メディアからシステムをブートすると、インストールが開始されます。インストール・メニューには次の3つのオプションが表示されます。

  • Oracle Linuxのインストール
  • メディアをテストしてからOracle Linuxをインストール(デフォルト)
  • トラブルシューティング

Oracle Linuxを手動でインストールする場合は、次の2つのモードを使用できます。

  • グラフィック・モード。このモードでは、グラフィカル・ユーザー・インタフェースによってインストール・プロセスが順を追って示されます。このメニューで1番目のオプションまたは2番目のオプションを選択すると、デフォルトで、インストールがグラフィック・モードで開始されます。
  • テキスト・モード。このモードには、オペレーティング・システムをインストールするための、限定されたオプションが含まれています。

    このモードを使用するには、まず、次の手順に従ってさらにブート・プロセスを構成する必要があります。

    1. ブート・メニューから、[Tab]を押してブート行オプションにアクセスします。

    2. この行の最後にinst.textを追加します。

    3. ブートを続行します。

      ブート・プロセスの最後に、テキスト・ベースのインストール・メニューが表示されます。

グラフィック・モードでのインストール

グラフィック・モードは、一連のグラフィック画面にある、複数のインストール・ディレクティブからなります。ここで、代表的なアイコンおよびボタンをクリックしてそれらのディレクティブを設定します。

ようこそ画面

ようこそ画面は、システムでブート・プロセスが完了した後に表示される最初の画面です。

図3-1 ようこそ画面


この部分的な図では、言語とロケールのオプションがあるようこそ画面が示されています。左側のペインに言語が一覧表示され、右側のペインにはロケールが一覧表示されています。左側のペインの下部に言語検索ボックスがあります。

この画面で、インストール・プロセスの間に使用する優先言語を選択します。さらに、選択した言語の、特定のロケールを選択できます(存在する場合)。その後、続行をクリックして続けます。

インストール・サマリー

インストール言語を選択した後は、インストール・サマリー画面が表示されます。これは、ホームまたはメイン画面の役割を果たします。

図3-2 インストール・サマリー


この図では、「インストール・サマリー」画面および使用可能なオプションが示されています。これらのオプションは、メニューとして配置されており、テキスト説明付きのアイコンで表されています。メニューは、見出し付きの3つの列に分けられています。左側の列はローカライゼーションであり、キーボード、言語サポート、日付と時刻というオプションがあります。中央の列はソフトウェアであり、インストール・ソースとソフトウェアの選択というオプションがあります。右側の列はシステムであり、インストール先、Kdump、ネットワークとホスト名、セキュリティ・ポリシーというオプションがあります。

この画面には、ローカライゼーション、ソフトウェア、システムおよびユーザー設定という4つのカテゴリのオプションがあります。これらのカテゴリのいずれかでオプションをクリックすると、選択したオプションを構成するための画面がさらに開きます。

これらのオプションにはデフォルト値があります。それらの値で十分である場合は、それらのオプションの画面を開かなくてもかまいません。ただし、少なくとも、警告アイコンが付いたオプションにはアクセスする必要があります

特定の画面でディレクティブを定義したら、完了をクリックしてインストール・サマリー画面に戻ります。その後、その他のオプションを構成できます。各構成画面にアクセスしたときには、画面下部に警告メッセージが表示されていないか確認してください。

インストール構成のオプションは、いくらでも変更できます。インストールは、画面下部にあるインストールの開始をクリックするまで開始されません。また、すべての構成警告フラグが消えるまでインストールの開始ボタンは使用不可になっています。

ノート:

画面の右上にはキーボードスイッチがあります。このスイッチはすべてのオプション画面に表示されており、これにより、構成中にいつでも、使用可能な別のキーボード・レイアウトに変更できます。キーボード・レイアウトの詳細は、キーボード・レイアウトを参照してください。

ローカライゼーションのオプション

ローカライゼーションで、キーボードのレイアウト、サポート対象言語、およびシステムの日付、時刻、タイムゾーンを構成します。これらのオプションのどれかを構成したら、完了をクリックしてインストール・サマリー画面に戻ります。

キーボード・レイアウト

図3-3 キーボード・レイアウト


この部分的な図は、キーボード・レイアウト画面上のオプションを示しています。左側のペインは、デフォルトのキーボード・レイアウトである英語(米国)と表示されている領域です。このペインの下部にあるコントロール・ボタンを使用すると、キーボード・レイアウトの追加や削除、およびリスト内のそれらの並べ替えが可能です。このペインの右側には、キーボード・レイアウトをテストするためのテキスト・ボックスがあります。このテキスト・ボックスの下には、レイアウト切替えを構成するためのオプションボタンがあります。

左側のペインで、事前選択されたデフォルト・レイアウトに、その他のキーボード・レイアウトを追加できます。また、リストされたレイアウトの順序を変更できます。リストの先頭にあるレイアウトが、デフォルトのレイアウトになります。

言語サポート

言語サポートの構成では、システムでサポートする必要がある選択済言語のロケールをさらに指定します。このオプションは、インストール開始時のキーボード・レイアウトの構成に似ています。

図3-4 言語サポート


この部分的な図では、言語サポート画面内の使用可能なオプションが示されています。左側に使用可能な言語のリストがあり、右側に現在選択されている言語のロケールのリストがあります。

左側のペインで、言語のリストから、システム用のその他の言語をさらに選択します。その後、右側のペインで、その言語の使用可能ロケールの中から選択します。

日付と時間

日付と時間画面では、次のオプションを設定できます。

  • システムのタイムゾーン
  • 実際の時刻、および時刻表示用の書式
  • 現在の日付

図3-5 日付と時間


この図では、日付と時刻画面が示されています。上部に、地域と都市を選択するための2つのドロップダウン・リスト、NTPを有効にするためのオン/オフスイッチ、および設定ボタンがあります。これらのアイテムの下に、タイム・ゾーンで分割された世界地図があります。地図の下には、時間の設定、時間表示書式の選択、および日付の設定のための、日付エディタと時刻エディタがあります。

システムのタイムゾーンを選択するには、マップ上の、システムを配置する場所に近い地域をクリックします。または、地域および市区町村ドロップダウン・リストから選択してその場所を指定することもできます。

時刻、時刻書式および日付を指定するには、画面下部の該当するボタンをクリックします。

NTPを有効にするには、画面の右上隅にあるネットワーク時間スイッチをオンに切り替えます。設定をクリックしてダイアログ・ボックスを表示します。ここで、システムで使用するNTPサーバーを構成できます。または、Chronyスイートを使用することで、NTPの構成をスキップして後でそれを構成することもできます。Oracle Linux 8 ネットワークの設定を参照してください。Oracle LinuxでのChronyの構成も参照してください。

ソフトウェアのオプション

ソフトウェア画面では、インストール・ソース、およびインストールするプロファイルを指定できます。これらのオプションのどれかを構成したら、完了をクリックしてインストール・サマリー画面に戻ります。

図3-6 インストール・ソース

インストール・ソースウィンドウには、Oracle Linuxのインストールに使用するソース・イメージが示されます。

フルISOイメージをソースとして使用する場合は、インストール・プログラムでそのイメージが検出されます。デフォルトでは、次の図に示すように、自動検出インストール・メディアボタンが選択され、その他のインストール・リポジトリとしてAppstreamが表示されます:


この図では、インストール・ソース画面が示されています。この画面には、インストール・ソースを選択するための2つのオプション(自動検出インストール・メディアとネットワーク上)があります。自動検出インストール・メディアオプションの横には検証ボタンがあります。ネットワーク上オプションには、ネットワーク・プロトコルのドロップダウン・リスト、ネットワークの場所を指定するためのテキスト・ボックス、およびURLタイプのドロップダウン・リストがあります。URLタイプドロップダウン・リストの下には、その他のリポジトリのテキスト・ボックスがあります。このテキスト・ボックスには、使用可能なリポジトリが自動的に一覧表示されますが、他のリポジトリを含めることもできます。他のリポジトリを追加するには、リポジトリの追加、削除およびリロードのためのボタンを使用します。これらのボタンは、このテキスト・ボックスの下部にあります。このテキスト・ボックスの右側には、名前、場所、プロキシ詳細およびユーザー・データのフィールドがあります。これらのフィールドには、このテキスト・ボックスで選択したリポジトリに関する情報が表示されます。この特定のイメージは、フルISOイメージがインストール・ソースである場合に適用されます。

インストールの続行には、そのイメージ内の構成で十分です。

他のソースからパッケージをさらにインストールするには、その他のリポジトリボックスを使用してそれらのソースを追加してから、そのボックスの横にあるテキスト・フィールドで、それらのソースに関する必須情報を指定します。

ブートISOイメージをソースとして使用する場合は、インストール・プログラムでそのイメージが検出され、インストール・モードとしてネットワーク上ボタンが選択されます。さらに、次の図に示すように、リポジトリ・ソースとして最も近いミラーが選択されます:


この図では、インストール・ソース画面が示されています。この画面には、インストール・ソースを選択するためのオプションが2つあります。自動検出インストール・メディアとネットワーク上です。自動検出インストール・メディアオプションの横には検証ボタンがあります。ネットワーク上オプションには、ネットワーク・プロトコルのドロップダウン・リスト、ネットワークの場所を指定するためのテキスト・ボックス、およびURLタイプのドロップダウン・リストがあります。URLタイプドロップダウン・リストの下には、その他のリポジトリのテキスト・ボックスがあります。このテキスト・ボックスには、使用可能なリポジトリが自動的に一覧表示されますが、他のリポジトリを含めることもできます。他のリポジトリを追加するには、リポジトリの追加、削除およびリロードのためのボタンを使用します。これらのボタンは、このテキスト・ボックスの下部にあります。このテキスト・ボックスの右側には、名前、場所、プロキシ詳細およびユーザー・データのフィールドがあります。これらのフィールドには、このテキスト・ボックスで選択したリポジトリに関する情報が表示されます。この特定のイメージは、ブールISOイメージがインストール・ソースである場合に適用されます。

インストールの続行には、そのイメージ内の構成で十分です。オプションで、ローカル・ミラーをリポジトリ・ソースとして指定できます。その場合は、ミラーのパスを指定する必要があります。

ブート・インストールでは、インストーラで、指定したソースにある必要なリポジトリが自動的に使用されてOSがインストールされます。ただし、これらのリポジトリはウィンドウに表示されません。

他のソースからパッケージをさらにインストールするには、その他のリポジトリボックスを使用してそれらのソースを追加してから、そのボックスの横にあるテキスト・フィールドで、それらのソースに関する必須情報を指定します。

図3-7 ソフトウェア選択

ソフトウェア選択では、インストール中に使用するプロファイルまたはベース環境が示されます。


この図では、ソフトウェア選択画面上の一部のオプションが示されています。左側のペインにはベース環境のリストがあり、右側のペインには、選択したベース環境用のアドオンのリストがあります。各ベース環境には対応するラジオ・ボタンがあり、各アドオンにはそれ固有のチェック・ボックスがあります。

各プロファイルは、機能のセットと、それらの機能を実現するために必要なパッケージおよびソフトウェアを表します。デフォルトでは、GUIを備えたサーバープロファイルが使用されます。Oracle Linuxのインストール先であるシステムの目的に最適なプロファイルまたはベース環境を選択してください。右上ペインから、左ペインで選択したベース・プロファイルに対してプロファイルを追加できます。

システムのオプション

システムの下の一連のオプションを使用すると、オペレーティング・システムのインストール先の指定、Kdump、ネットワークおよびセキュリティ・プロファイルの構成ができます。これらのオプションのどれかを構成したら、完了をクリックしてインストール・サマリー画面に戻ります。

図3-8 インストール先


この図では、Oracle Linuxのインストール先を指定するためのインストール先画面内の一部のオプションが示されています。上部には、最初のオプションとしてローカル・ハードディスクが一覧表示されます。2番目のオプションは、特殊ディスクとネットワーク・ディスクです。2番目のオプションには、これらのストレージ・デバイスを追加するためのディスクの追加ボタンがあります。画面の下部には、ディスク構成のカスタマイズ、ディスク領域の解放、およびデータ暗号化の使用のためのオプションが表示されています。

デフォルト設定を受け入れる場合でも、インストール先画面を開いてオプションの警告アイコンが消えるようにする必要はあります。この画面では、ディスク暗号化の有効化、記憶域の構成、パーティションの作成、ディスクの追加など、インストールのためのその他のディスク構成を実行できます。

図3-9 Kdump


この図は、Kdump画面上のオプションを示しています。上部に、Kdumpを有効にするために選択できるチェック・ボックスがあり、その下に、Kdump用に予約するメモリー量を構成するためのオプションがあります。

システムがクラッシュした場合、Kdumpによって原因の判別を支援する情報が取得されます。デフォルトでは、Kdumpは有効になっており、Kdump用の予約メモリー量は自動的に計算されます。予約メモリーの量を自分で設定する場合は、手動オプション選択します。

図3-10 ネットワークとホスト名


この図では、ネットワークとホスト名画面内のオプションが示されています。左側のペインには、ネットワーク・デバイスのリスト、およびデバイスの追加と削除のオプションがあり、ホスト名を指定するフィールドがあります。この画面の右側には、選択したネットワーク・デバイスの現在の構成と、そのデバイスの有効化と無効化のためのトグル・スイッチが表示されます。画面の右下には、構成ボタンがあります。

Oracle Linux 8のインストールの間は、ネットワーク接続が無効になります。ネットワークを有効にするには、ネットワークとホスト名ウィンドウの左パネルにあるインタフェース・リストからインタフェースを選択し、画面の右上隅にあるスイッチをオンに切り替えます。

デフォルトでは、ネットワーク構成でIPv4アドレスにDHCPが使用されます。IPv6アドレスは自動的に構成されます。通常は、システムで基本的なネットワーク機能が提供されるようにするにはデフォルト設定で十分です。しかし、ネットワーク構成はカスタマイズできます。たとえば、完全修飾ドメイン名(FQDN)など、カスタム・ホスト名を指定できます。さらに、DHCPではなく静的アドレスを使用することや、プロキシ設定やネットワーク結合などを構成することも選択できます。このような高度な構成を実行するには、構成をクリックし、さらに構成の画面を表示します。

図3-11 セキュリティ・ポリシー


セキュリティ・ポリシー画面のイメージで、使用可能な事前定義済のセキュリティ・ポリシーまたはプロファイル、およびこの画面で構成できる様々な設定およびオプションがリストされます。

セキュリティ・ポリシーはすべてのシステムで必要なわけではないため、組織または政府の規制で定められているとおりに特定のセキュリティ・ポリシーを適用する必要がある場合のみ、セキュリティ・ポリシー画面を使用します。

使用可能なポリシーがプロファイル・ウィンドウにリストされます。これらのセキュリティ・ポリシーは、Security Content Automation Protocol (SCAP)標準で定義された推奨事項とガイドラインに従います。適用するセキュリティ・プロファイルを選択し、セキュリティ・ポリシーの適用がオンになっていることを確認します。

セキュリティ・ポリシーを適用しない場合は、このスイッチをオフに切り替えます。

SCAPポリシーおよびプロファイルの詳細は、Oracle Linux 8 セキュリティ・コンプライアンスのためのOpenSCAPの使用を参照してください。

ユーザー設定

ユーザー設定セクションには次のオプションがあり、各オプションにはそれ固有の構成ウィンドウがあります。

  • ルート・パスワード: ルート・パスワードを作成してから確認します。

  • ユーザー作成

    このオプションにより、システムにアクセスできるようにするためにユーザーの資格証明を構成できます。オプションで、管理権限を付与するようにユーザーを構成できます。

    • 必要な情報を指定してユーザーを作成します。
    • オプションで、ユーザーに管理者権限を付与します。

      それらの権限により、そのユーザーが、sudoの使用によって管理者コマンドを発行できるようになります。

    • ユーザーのホーム・ディレクトリなど、その他のユーザー構成を設定するには、詳細をクリックします。

    少なくとも1つのオプションを構成する必要があります。たとえば、現在rootアカウントのみを有効にする必要がある場合は、そのパスワードを作成します。次に、完了をクリックして「インストール・サマリー」画面に戻ります。ここでインストールを続行できます。後でシステムにユーザーを追加できます。

インストールの完了

インストール・サマリー画面で、インストールの開始をクリックします。このボタンは、オプション・アイコン上の警告フラグが消えている場合のみ使用可能になります。

インストールにはしばらく時間がかかります。終了したら、プロンプトに従ってシステムを再起動します。システムの再起動が完了したときに、開いた画面で、ライセンス契約への同意を求められる場合や、ユーザーを追加作成するオプションが示される場合があります。構成の終了ボタンを有効にするには、少なくとも、ライセンス契約を確認してそれに同意する必要があります。その後、ユーザー設定で前に設定した資格証明に基づいて、システムにログインします。

開いた画面上にライセンス契約の確認を求めるプロンプトが表示されない場合は、オプションで、ログイン後に/usr/share/oraclelinux-release/EULAでライセンス契約を確認できます。

システムで設定できるその他の構成については、インストール後の構成を参照してください。

テキスト・モードでのインストール

Oracle Linuxインストール・プログラムはテキスト・モードでも実行できます。システムに十分なメモリーがない場合やビデオ・カードに対応していない場合などの特定の状況下では、自動的にテキスト・モードが使用されます。ブート・コマンドラインでブート・オプションとしてinst.textを指定するか、またはKickstartファイル内にそのオプションを追加することで、手動でテキスト・モードに切り替えることができます。

図3-12 テキストベースのインストール・メニュー


この図は、テキストベースのインストールのインストール・メニューを示しています。

このメニュー上の番号付きオプションは、グラフィックベースのインストールでの画面のオプションに相当します。各オプションの先頭には、大カッコで囲まれたフラグが付いています。

  • [ ] - オプションは構成されていません。

  • [x] - オプションはデフォルト設定で構成されています。

    オプションの下に、括弧で囲まれて設定が表示されます。

  • [!] - オプションは構成されていますが、独自の設定を指定する場合は検討が必要です。

オプションを構成するには、オプションの番号を入力します。この画面には、そのオプションで使用可能な、番号付きの値が表示されます。値の番号を入力することで値を選択します。次に、cと入力して続行します。続行すると、メイン・メニュー画面に戻るか、関連するが必須ではないオプションがさらに表示されて構成できます。また、画面をスキップするには、cと入力します。

必要なすべてのメニュー・オプションを構成したら、bと入力してインストールを開始します。インストールの終了時に、システムがリブートされます。

ノート:

テキストベースのインストールでは、グラフィカル・インストールでの構成オプションすべてを使用できるわけではありません。

残りすべてのプロンプトに従います。プロセスの最後に、システムにログインし、/usr/share/oraclelinux-release/EULAでライセンス契約を確認します。

システムで設定できるその他の構成については、インストール後の構成を参照してください。

インストール後の構成

ログインの構成

OSプロファイルとしてGUIを備えたシステムを選択してインストールし、ユーザーを作成せずにrootパスワードを構成した場合は、初めてrootとしてログインしたときに、初期ユーザーの作成を求められます。1人目のユーザーの設定は、次の2つの方法で実行できます。

  • 通常のユーザーア・カウントを作成します。これは、デフォルトのユーザー設定画面です。プロンプトに従って必要なユーザー情報を入力し、次へをクリックしてプロセスを実行します。
  • ドメイン・アカウントを作成します。このオプションについては、デフォルト画面でエンタープライズ・ログインをクリックします。ドメインの資格証明を求める新しいウィンドウが開きます。ご使用の環境が、すべてのユーザー情報を格納するようにActive DirectoryまたはIdentity Managementドメインを使用して構成されている場合は、このオプションを使用します。この方法では、ユーザーはドメインの資格証明を使用してシステムのGNOMEデスクトップにログインできます。

システムの登録

Oracle Linuxをシステムにインストールした後に、システムをUnbreakable Linux Network (ULN)に登録することもできます(アカウントがある場合)。登録すると、システムでその他のパッケージ、更新、および修正を入手できるようになります。システムを登録するには、次のいずれかの方法を選択します。

  • https://linux.oracle.comにアクセスします。Oracle Linuxの更新をULNから入手するには、Oracle Linuxサポート・サブスクリプションが必要です。
  • uln_registerシェル・コマンドを使用します。それにより、対話型プロセスが開始されます。
  • Oracle Linux GNOMEデスクトップ・メニューを使用します。メニューからアクティビティを選択し、ULN登録を検索します。ULN登録ショートカット・アイコンをクリックしてグラフィカル登録ウィザードを起動します。

パッケージのインストールおよびシステムでのソフトウェアの管理の詳細は、Oracle Linux: Oracle Linuxでのソフトウェアの管理を参照してください。

Oracle Linux Premier Supportアカウントがある場合は、Kspliceの使用を選択できます。この場合、最新のカーネル・セキュリティ更新情報やその他の重要な更新でシステムが自動的に更新されるため、システムの安全性と高可用性を維持できます。詳細は、Oracle Linux: Kspliceユーザーズ・ガイドを参照してください。

次のステップ

基本的なOracle Linuxインストールの後に、システム日時の設定、タスクのスケジューリング、更新の取得など、最適化およびカスタマイズの目的でシステムをさらに構成できます。詳細は、Oracle Linuxのチュートリアル・ページ(https://docs.oracle.com/en/operating-systems/oracle-linux/8/tutorials.html)にアクセスしてください。このページには、様々な管理タスクのチュートリアルがリストされています。チュートリアルは、コマンドラインまたはCockpit Webコンソールを介して実行するタスクに関して用意されています。

Oracle Linuxの様々な機能の追加情報と詳細は、Oracle Linuxライブラリ(Oracle Linuxの一般的なドキュメント)を参照してください。