ファイル・システムの問題

Oracle Linux 8のこのリリースで発生した既知のファイル・システムの問題を次に示します。

BTRFSファイル・システムがRHCKでサポートされていない

Oracle Linux 8ではBtrfsファイル・システムはRHCKから削除されています。つまり、このカーネルの使用時にこのファイル・システムを作成またはマウントすることはできません。また、提供されているBtrfsユーザー領域パッケージはRHCKでサポートされていません。

Btrfsファイル・システムのサポートは、UEK R7およびUEK R6で有効になっています。Oracle Linux 8.3以降、インストール中にBtrfsルート・ファイル・システムを作成するオプションがあり、同じようにデバイスのフォーマット時にファイル・システム・タイプとしてBtrfsを選択するオプションもあります。

これらの変更の詳細は、次のドキュメントを参照してください。

OCFS2ファイル・システムがRHCKでサポートされていない

Oracle Linux 8ではOCFS2ファイル・システムはRHCKから削除されています。つまり、このカーネルの使用時にこのファイル・システムを作成またはマウントすることはできません。また、提供されているOCFS2ユーザー領域パッケージはRHCKでサポートされていません。

OCFS2ファイル・システムのサポートは、UEK R7およびUEK R6で有効になっていることに注意してください。UEK R6のOCFS2の最新情報およびその他の拡張機能については、Unbreakable Enterprise Kernelリリース6更新3: リリース・ノート(5.4.17-2136)を参照してください。Unbreakable Enterprise Kernelリリース7: リリース・ノート(5.15.0-0.30)も参照してください。

ext4: 頻繁なシステム停止または繰り返されるシステム停止によって、ファイル・システムが破損する可能性がある

ext4ファイル・システムを使用しているシステムが繰り返しまたは頻繁に停止する場合、ファイル・システムが破損する可能性があります。この問題は、再現が難しいため、まれな問題であると考えられています。問題はアップストリーム・コードに存在し、提案されたパッチは現在レビュー中です。

(バグID 27547113)

btrfsを使用するシステムがFIPSモードで起動できない

FIPSモードでブートすると、btrfsを使用するシステムが失敗し、次のメッセージが表示されます:

FATAL: FIPS integrity test failed
Refusing to continue

バグID 36028061