9 Oracle Identity and Access Managementデプロイメント用のオペレーティング・システムの準備
オペレーティング・システムの準備では、前述したすべての準備ステップを実行します。完了すると、環境には従来のサーバー・デプロイメントと同じ構造が作成されます。
この章の構成は、次のとおりです。
親トピック: エンタープライズ・デプロイメントの準備
記憶域要件のサマリー
この項では、Oracle Identity and Access Managementデプロイメントの記憶域要件を要約しています。
仮想サーバー用のストレージ・アプライアンスのディレクトリおよび対応するマウント・ポイントのサマリー
Oracle Identity Managementエンタープライズ・トポロジの場合は、すべてのソフトウェア製品を共有ファイル・システムにインストールします。
アプライアンス上でエンタープライズ・デプロイメント・ソフトウェアを編成するには、IAM
という新しいプロジェクトを作成します。アプライアンス上のこのプロジェクト内に共有(/products
および/config
)が作成され、この共有を後で各計算ノードにマウントできます。
各計算ノードに固有のファイルから製品バイナリを分離するには、計算ノードごとに個別の共有を作成します。ホスト名のサブディレクトリがconfig
ディレクトリとproducts
ディレクトリの下に作成されます。各プライベート・ディレクトリは、論理ホスト名により識別されます(たとえば、IAMHOST1
、IAMHOST2
など)。
図9-1に、で推奨される物理ディレクトリ構造を示します。
表9-1は、アプライアンス上の共有が、エンタープライズ・デプロイメント・ソフトウェアをホストするvServer上に作成するマウント・ポイントにどのようにマップされるのかを示しています。
図9-1 仮想デプロイメント用の共有ファイル・システムにおける共有の物理構造

図9-1は、共有アプライアンス上の共有の物理構造を示しています。
表9-1 アプライアンス上の共有の、各vServerのマウント・ポイントへのマッピング
プロジェクト | 共有 | マウント・ポイント | ホスト | マウント場所 | ユーザー、グループおよびその他に割り当てる権限 | 実際のサイズ |
---|---|---|---|---|---|---|
IAM_Binaries |
|
|
OAMHOST1 OAMHOST2 OIMHOST1 OIMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
35GB |
IAM_Binaries |
LDAPBinaries |
|
LDAPHOST1 LDAPHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
10GB |
IAM_Binaries |
|
|
WEBHOST1 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
10GB |
IAM_Binaries |
|
|
WEBHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
10GB |
IAM_Config |
|
|
OAMHOST1 OAMHOST2 OIMHOST1 OIMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
100GB |
IAM_Config |
OAMHOST1localConfig |
|
OAMHOST1 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
10GB |
IAM_Config |
OAMHOST2localConfig |
|
OAMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
10GB |
IAM_Config |
OIMHOST1localConfig |
|
OIMHOST1 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
80GB |
IAM_Config |
OIMHOST2localConfig |
|
OIMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
80GB |
IAM_Config |
WEBHOST1localConfig |
|
WEBHOST1 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
5GB |
IAM_Config |
WEBHOST2localConfig |
|
WEBHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
5GB |
IAM_Config |
|
|
LDAPHOST1 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
5GB |
IAM_Config |
|
|
LDAPHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
5GB |
IAM_Runtime |
|
|
OIMHOST1 OIMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
5GB |
ノート:
構成の完了後、必要な場合はbinary
ディレクトリを読取り専用に変更できます。LDAPHOSTバイナリは、2つの共有(各ノード用の共有)に分割されます。必要に応じて、これらは組み合せることができます。
表9-2 仮想サーバー用の記憶域プロジェクトのサマリー
プロジェクト | サイズ |
---|---|
IAM_Binaries |
100GB |
IAM_Config |
300GB |
IAM_Runtime |
5GB |
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