2 Oracle JDeveloperソフトウェアのインストール

ご使用のオペレーティング・システムに関連するステップに従ってOracle JDeveloperソフトウェアをインストールします。

ノート:

ここで説明しているOracle JDeveloperソフトウェアのインストールでは、SOAまたはBusiness Process Managementアプリケーションを開発することはできません。

SOA SuiteまたはBusiness Process Management Suiteアプリケーション用に事前に構成されたバージョンのJDeveloperをインストールするには、『Oracle Fusion Middleware SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール』Quick Startディストリビューションの概要に関する項を参照してください。

Oracle JDeveloperのインストール・タイプの理解

インストール・ステップは、使用するOracle JDeveloperディストリビューションおよびインストーラによって異なります。

ノート:

ここで説明しているインストール・タイプはSOA拡張機能をサポートしません。SOA SuiteまたはBusiness Process Management Suiteアプリケーション用に事前に構成されたバージョンのJDeveloperをインストールするには、『Oracle Fusion Middleware SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール』Quick Startディストリビューションの概要に関する項を参照してください。

「Oracle JDeveloperディストリビューションの理解と取得」で説明しているように、ご使用のオペレーティング・システムに適しているインストーラを取得する必要があります。使用するディストリビューションおよびインストーラに応じて、実行するインストールのタイプが、次のように異なります。
  • Oracle JDeveloper Javaディストリビューションをインストールする場合に必要なのは、ファイルを解凍することのみです。このプロセスは、「JDeveloper Javaディストリビューションのインストール」で説明しています。

  • Oracle JDeveloper Studioのプラットフォーム固有のインストーラを使用する場合は、このOracle JDeveloperインストール専用のJDKバージョンが自動的にインストールされます。

  • Oracle JDeveloper Studioの汎用インストーラを実行する場合は、次の前提条件を満たしていることを確認します。

    • 必要なJDKがインストールされていること。

      ご使用のオペレーティング・システムでJDeveloper 12c (12.2.1.4.0)との動作が保証されているJDKバージョンを、このサイトで確認してください: http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.html

      JDKの動作保証済バージョンをOTNの次の場所から取得できます: http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

    • インストール・プロセスを合理化するためには、製品とともに使用するJDKを、インストーラ・プログラムの起動に使用するJDKにする必要があります。必要なJDKが、ご使用のシステムPATH環境変数の最初にある、またはコマンド・ラインでそれを明示的に参照していることを確認します。

Oracle JDeveloper Studioのインストール

Oracle JDeveloper StudioはLinux、UNIX、Mac OS XおよびWindowsオペレーティング・システムにインストールできます。

ノート:

ここで説明しているOracle JDeveloper Studioインストールを使用して、SOA SuiteまたはBusiness Process Management Suiteアプリケーションを開発することはできません。詳細は、「Oracle JDeveloperのインストール・タイプの理解」を参照してください。

Oracle JDeveloper Studioのインストール・プログラムの起動

Oracle JDeveloper Studioのインストール・プログラムを起動するステップは、使用するインストーラのタイプによって異なります。

ノート:

Oracle JDeveloper Studioの汎用インストーラをダウンロードする場合、V998598-01.jarファイルの名前をV998597-012.jarに変更します。Linux X86-64プラットフォーム専用にダウンロードする場合、V998596-01.zipファイルの名前をV998595-01-2.zipに変更します。Windowsプラットフォームの場合、ファイル名をV998594-01.zipからV998593-01-2.zipに変更します。

インストールの完了に失敗した場合は、ログ・ファイルで必要なファイル名を確認し、ファイルの名前が正しく変更されていることを確認してください。

インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。各インストール・プログラム画面の説明については、「インストール画面への移動」を参照してください。

次のいずれかの手順を使用して、Oracle JDeveloper Studioをインストールできます:

汎用インストーラの使用
汎用(プラットフォームに依存しない)インストール・プログラムを起動するには:
  1. ホスト・システムにログインします。

    Oracle JDeveloperのインストールに使用するユーザー・アカウントが必要な権限を持っていることを確認してください。Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングインストール・ユーザーの選択に関する項を参照してください。

  2. コマンドラインからjava -versionを実行して、動作保証されたJDKがすでにシステムにあることを確認します。公開の時点では、12c (12.2.1.4.0)の動作保証されたJDKは1.8.0_211でした。Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページで、適切な動作保証のドキュメントを参照してください。
  3. コマンド・ラインで、汎用インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動します。

    ノート:

    汎用インストーラをダウンロードした後、インストール・プログラムを起動する前に、V998598-01.jarファイルの名前をV998597-012.jarに変更してください。
  4. ご使用のシステムのJDKディレクトリからjava実行可能ファイルを実行し、インストール・プログラムを起動します。
    • (Linux、UNIXおよびMac OS X) /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_211/bin/java -jar V998597-01.jar
    • (Windows) C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_211\bin\java -jar V998597-01.jar

これらの例のJDKの場所は、システム上の実際のJDKの場所に置き換えてください。

ノート:

インストーラ画面を起動するかわりに、保存されたレスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードでインストーラを起動することもできます。「サイレント・モードでの汎用インストーラの使用」を参照してください。
プラットフォーム固有のインストーラの使用
プラットフォーム固有のインストール・プログラムを起動するには:
  1. ホスト・システムにログインします。

    Oracle JDeveloperのインストールに使用するユーザー・アカウントが必要な権限を持っていることを確認してください。Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングインストール・ユーザーの選択に関する項を参照してください。

  2. コマンドラインで、プラットフォーム固有のインストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動します。

    ノート:

    プラットフォーム固有のインストーラをダウンロードした後、インストール・プログラムを起動する前に、次に示すようにファイルの名前を変更してください:
    • Linux X86-64の場合、ファイルの名前をV998596-01.zipからV998595-01-2.zipに変更します。
    • Windowsの場合、ファイルの名前をV998594-01.zipからV998593-01-2.zipに変更します。
  3. 次のコマンドを実行して、インストーラを起動します。
    • (Linux、UNIXおよびMac OS Xシステム) ./V998595-01.bin
    • (Windows) V998593-01.exe
サイレント・モードでの汎用インストーラの使用
汎用インストール・プログラムをサイレント・モードで起動するには:
  1. レスポンス・ファイルを作成します。
    1. 製品のインストレーション・ガイドの説明に従って、製品のグラフィカル・インストーラを実行します。
    2. 製品のインストールの場合は、「インストール・サマリー」画面で、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックしてインストール・パラメータをレスポンス・ファイルに保存します。
      このサンプルには、JDeveloperのサイレント・インストール用のレスポンス・ファイルに指定できる情報が示されます。
      [ENGINE]
      
      #DO NOT CHANGE THIS.
      Response File Version=1.0.0.0.0
      
      [GENERIC]
      
      #Set this to true if custom installation must be done, all other required variables need to be provided. If this is set to true then variable "TYPICAL_TYPE" must be set to false as the variables are mutually exclusive.
      INSTALL_TYPE=Typical
      
      #Set this to true if you wish to skip software updates
      DECLINE_AUTO_UPDATES=true
      
      #The oracle home location. This can be an existing Oracle Home or a new Oracle Home
      ORACLE_HOME=

      サイレント・インストールに使用できる他のサンプル・レスポンス・ファイルを参照するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストール』「サイレント・インストールおよびサイレント・アンインストール用のレスポンス・ファイルの例」を参照してください。

  2. レスポンス・ファイルのORACLE_HOME変数をOracleホーム・ディレクトリの場所に設定します。
  3. コマンド・ラインで、汎用インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動します。

    ノート:

    汎用インストーラをダウンロードした後、インストール・プログラムを起動する前に、V998598-01.jarファイルの名前をV998597-012.jarに変更してください。
  4. システム上のJDKディレクトリからjava実行可能ファイルを実行して、保存されたレスポンス・ファイルを使用してインストール・プログラムをサイレント・モードで起動します。
    • (Linux、UNIXおよびMac OS X) /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_211/bin/java -jar V998597-01.jar -silent -responseFile <FULL_PATH>/<FILE_NAME>
    • (Windows) C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_211\bin\java -jar V998597-01.jar -silent -responseFile <FULL_PATH>/<FILE_NAME>
    • これらの例のJDKの場所は、システム上の実際のJDKの場所に置き換えてください。
    • <FULL_PATH>は、レスポンス・ファイルの場所のフルパスで置換します。
    • <FILE_NAME>をレスポンス・ファイルの名前に置き換えます。

サイレント・インストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストール』「サイレント・モードでのOracle Universal Installerの使用」を参照してください。

インストール画面への移動

インストーラにより、情報を確認または入力する一連の画面が表示されます。

次の表に、インストーラ画面が表示される順序を示します。インストーラ画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。

表2-1 Oracle JDeveloperのインストール画面

画面 説明

インストール・インベントリの設定

UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、この画面が開きます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。

中央インベントリの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』Oracle中央インベントリの理解に関する項を参照してください。

Windowsオペレーティング・システムでは、この画面は表示されません。

ようこそ

製品のインストーラの紹介画面です。

インストールの場所

この画面を使用してOracleホーム・ディレクトリの位置を指定します。

JDeveloperコンポーネントを新しいOracleホームにインストールします。既存のOracleホームにインストールできる、Oracleインストーラでの唯一のコンポーネントはApplication Development Framework (ADF)です(まだ他のOracle Fusion Middleware製品によりADFがシステムにインストールされていない場合)。

ディレクトリ名に空白が含まれていないことを確認してください。たとえば、"C:\Program Files"はOracleホームとして使用しないでください。

Oracle Fusion Middlewareディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングインストールおよび構成のためのディレクトリの理解を参照してください。

前提条件のチェック

この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。

警告メッセージまたはエラー・メッセージが表示される場合には、「Oracle JDeveloperインストールのシステム要件の確認」を参照してください。

インストールの概要

この画面を使用して、選択したインストール・オプションを検証できます。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合、「保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの名前および場所を指定します。レスポンス・ファイルは、後でサイレント・インストールに使用できます。

サイレント・インストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』サイレント・モードにおけるOracle Universal Installerの使用方法に関する項を参照してください。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

この画面はインストールの進行状況を示します。

進行状況バーが100%になったら、「終了」をクリックしてインストーラを閉じるか、「次へ」をクリックしてサマリーを表示します。

インストール完了

インストールが完了すると、この画面が表示されます。この画面の情報を確認してください。

「インストール完了」画面でのOracle JDeveloperのカスタマイズの詳細は、「起動時のOracle JDeveloperのカスタマイズ」を参照してください。

Oracle JDeveloperのインストール中に表示されるインストール画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Universal InstallerによるソフトウェアのインストールOracle Universal Installerのインストール画面を参照してください。

起動時のOracle JDeveloperのカスタマイズ

Oracle JDeveloper Studioは、インストーラの「インストール完了」画面でオプションを使用して起動時にカスタマイズできます。

次の表では、「インストール完了」画面の「次のステップ」セクションのオプションについて説明します:

表2-2 起動時のOracle JDeveloperのカスタマイズ用オプション

オプション 説明およびアクション

デフォルト設定でJDeveloperを開始

デフォルト設定を使用してOracle JDeveloperを開始する場合に選択します。すべてのOracle JDeveloperプロジェクトは、デフォルトの場所に保存されます。

設定をカスタマイズしてからJDeveloperを開始

次を行う場合に選択します。

  • Oracle JDeveloperプロジェクトの保存場所を変更する

  • Oracle JDeveloperのユーザー・プリファレンスの保存場所を変更する

  • Oracle JDeveloperと関連付けるファイル・タイプを特定する(Windowsのみ)

JDeveloperを開始せずにインストールを終了

JDeveloperをインストール・ウィザードの終了後に起動するためのオプションが選択されている場合は、その選択を解除します。Oracle JDeveloperを開始せずにインストール・ウィザードを終了するには、「終了」をクリックします。

ノート:

  • インストール中、product.confというファイルがホーム・ディレクトリ内に作成されます。このファイルにはJDeveloperプリファレンスが含まれます。古いプリファレンスは、このファイルを削除しないかぎり、JDeveloperの新しいインストールに引き継がれます。

  • Windowsシステムで、より新しいバージョンのOracle JDeveloperをインストールするため現在のバージョンをアンインストールする場合、ソフトウェアをアンインストールした後に新しいインストールを開始する前に、システムを再起動することをお薦めします。

Oracle JDeveloper Studioのインストールの確認

Oracle JDeveloper Studioのインストール完了後に、インストールが成功したことを確認します。

Oracle JDeveloper Studioが正しくインストールされたことを確認するために、作成されたディレクトリ構造を次の表に示す必要なディレクトリ構造と比較します。

表2-3 Oracle JDeveloperホームのディレクトリの説明

ディレクトリまたはファイル 説明

JDeveloperホーム

このディレクトリは、Oracle JDeveloperの実行に必要なバイナリ・ファイルおよび構成ファイルが含まれているOracleホームです。

coherence

このディレクトリには、Coherence製品ファイルが含まれます。

em

このディレクトリには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで使用されるファイルが含まれます。

inventory

このディレクトリには、Oracle JDeveloperホーム・ディレクトリにインストールされたコンポーネント、機能セットおよびパッチに関する情報が含まれます。

registry.xml

このファイルは、inventoryディレクトリにあります。これには、このOracle Jdeveloperインストールに現在登録されているすべてのコンポーネントの場所とバージョンが含まれます。新しいプラグインまたはアドオンを追加するたびに、このファイル内の情報が更新されます。

jdeveloper

このディレクトリには、Oracle JDeveloperアプリケーションの実行に必要なファイルが含まれます。また、アプリケーション設定の変更に使用できるファイルも含まれます。

OPatch

このディレクトリには、OPatchおよびサポートされるファイルが含まれます。OPatchは、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアへのパッチの適用に使用するツールです。

oracle_common

このディレクトリには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlおよびJava Required Files (JRF)に必要なバイナリ・ファイルとライブラリ・ファイルが含まれます。

oraInst.loc

このファイルには、インストールのインベントリの場所に関する情報が含まれます。このファイルは、Windowsでのインストールでは存在しない場合があります。

oui

このディレクトリには、アンインストーラ・プログラムを含む、Oracle Universal Installerによって使用されるファイルが含まれます。製品をインストールした後にOracle Universal Installerを再実行する必要がある場合は、このディレクトリから実行してください。

wlserver

このディレクトリには、WebLogic Server製品ファイルが含まれます。

MAF拡張機能がインストールされたWindowsディストリビューションでは、cfgtoollogsというディレクトリも存在する場合があります。このディレクトリには、インストールおよび構成トランザクションのログ・ファイルが含まれます。

JDeveloper Javaディストリビューションのインストール

JDeveloper Javaはインストーラを必要としません。Oracle JDeveloper Javaディストリビューションのインストールに必要なのは解凍ツールのみです。

プラットフォーム共通の無償の解凍ツールInfo-Zipを、http://www.info-zip.org/からダウンロードします。

注意:

Oracle JDeveloperをインストールするディレクトリに、空白が含まれていないことを確認してください。たとえば、C:\Program Filesはインストール・ディレクトリとして使用しないでください。

jdev_java_122140.zipからOracle JDeveloperをインストールするには:

  1. 必要なJDKを入手します。

    このサイトを使用して、ご使用のオペレーティング・システムでこのリリースのJDeveloperとの動作が保証されているJDKバージョンを確認してください: http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.html

    JDKの動作保証済バージョンをOTNの次の場所から取得できます: http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

  2. jdev_java_122140.zipをターゲット・ディレクトリに解凍します。

    ノート:

    このガイドでは、Java Editionのコンテキストにおいて、インストール・ディレクトリをJDEV_HOMEと表記します。たとえば、jdev_java_122140.zipC:\jdev_install\に解凍した場合、JDEV_HOMEC:\jdev_installを指します。

JDeveloper Java用のJDKの場所の指定

Oracle JDeveloperのJavaエディションを最初に起動する際、jdevスクリプトによりJDKのインストール・ディレクトリを指定するよう求められます(見つからない場合)。

プロンプトが表示され、Java実行可能ファイルへのパスを入力します。たとえば:

  • (Linux、UNIXおよびMac OS X) /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_211/bin

  • (Windows) C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_211/bin