1 Oracle JDeveloperのインストール準備

システムが基本要件を満たしていることを確認してOracle JDeveloperをインストールする準備をし、正しいインストール・ソフトウェアを入手します。

Oracle JDeveloperについて

Oracle JDeveloperは、開発ライフ・サイクル全体をサポートする生産性の高い開発環境を提供します。JDeveloperは、標準に基づいた企業アプリケーションの構築で使用される多数のテクノロジに関連する機能を統合します。

Oracle JDeveloperの重要な機能は次のとおりです。

  • Java、SOA、Web 2.0、データベース、XMLおよびWebサービスの開発機能を単一の開発ツールに統合します。

  • 初期のデザインおよび分析からコーディングおよびテスト・フェーズまで、開発全体の完全なライフ・サイクルを対象とします。

  • アプリケーションを構築するコンポーネントをより簡単に定義できる、アプリケーション・デザインへの視覚的および宣言的なアプローチを提供し、単調なコーディングの簡素化および排除を行うことで、開発者の生産性の向上に重点を置いています。

  • コンポジット・アプリケーションの開発に必要な全機能セットを、Java、データベース、Webページ・デザイン、WebサービスとXML、Fusion Middlewareなどのテクノロジに対応した機能と統合します。

ノート:

このリリースのJDeveloperでは、Java SE Development Kit (JDK) 8が必要です。

Oracle JDeveloperのインストールのロードマップ

このロードマップでは、Oracle JDeveloperのインストールに必要なすべてのステップについて説明します。

表1-1 Oracle JDeveloperのインストールのロードマップ

タスク 説明 ドキュメント

システム環境を確認します

インストールを開始する前に、最小限のシステム要件およびネットワーク要件を満たしていることを確認します。

「Oracle JDeveloperの動作保証情報の確認」および「Oracle JDeveloperインストールのシステム要件の確認」を参照

適切なソフトウェア・ディストリビューションの取得

Oracle JDeveloperをシステムにインストールするには、Oracle JDeveloperディストリビューションを取得します。

「Oracle JDeveloperディストリビューションの理解と取得」を参照

ソフトウェアのインストール

Oracle Universal Installerを実行して、Oracle JDeveloperをインストールします。JDeveloperのインストールにより、使用しているシステムにソフトウェアが転送され、Oracleホーム・ディレクトリが作成されます。

「Oracle JDeveloperのインストール」を参照

起動時のOracle JDeveloperのカスタマイズ

Oracle JDeveloperを使用するには、システム上の設定をカスタマイズします。

「起動時のOracle JDeveloperのカスタマイズ」を参照

Oracle JDeveloperの動作保証情報の確認

Oracle JDeveloperをインストールする前に、その他の動作保証されているソフトウェアとの互換性を理解する必要があります。

Oracle JDeveloperでの使用について動作保証済のソフトウェアに関する最新情報は、Oracle Technology Network (OTN)WebページのOracle JDeveloperドキュメント情報を参照してください。

ノート:

このバージョンのOracle JDeveloperにはApache ANT 1.10.5.0.0が同梱されています。より新しいバージョンのANTもこのリリースでも動作しますが、サポート対象ではなく予期しない動作が発生する可能性があります。

システム要件の確認

このリリースのOracle JDeveloperは、Windows、LinuxおよびMac OS Xでテストされ、動作保証されています。Solaris、AIXまたはHPIなどのプラットフォームのポートとして動作保証されていません。ただし、Java SE Development Kit (JDK) 8がインストールされたプラットフォームでOracle JDeveloperを実行している場合のみ、サポートされます。

推奨するCPU、メモリー、ディスプレイおよびハード・ドライブの構成の詳細は、『システム要件と仕様』Oracle JDeveloperの要件に関する項を参照してください

インストールで動作保証されるJDKの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion MiddlewareのインストールのプランニングOracle Fusion MiddlewareインストールのJDK要件の理解を参照してください。

Oracle JDeveloperディストリビューションの理解と取得

Oracle JDeveloperには、Oracle JDeveloper StudioとOracle JDeveloper Javaの2つの異なるディストリビューションがあります。

表1-2 Oracle JDeveloperディストリビューション

ディストリビューション 説明 インストーラ・タイプ

Oracle JDeveloper Studio

Oracle JDeveloper統合開発環境のみでなく、埋込みOracle Fusion Middleware Infrastructureソフトウェアも含まれています。このソフトウェアには、JavaやOracle ADFアプリケーションの開発およびテストのためのOracle WebLogic ServerとOracle Application Development Frameworkが含まれています。

12c (12.2.1.4.0) Oracle JDeveloper Studioのインストーラは汎用形式で提供され、実行前に動作保証済のJDKをインストールする必要があります。JDKのバージョンの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion MiddlewareのインストールのプランニングOracle Fusion MiddlewareインストールのJDK要件の理解を参照してください。

Oracle JDeveloper Studioは、LinuxまたはWindowsの64ビット・プラットフォーム固有のインストーラでもインストール可能です。「Oracle JDeveloper Studioのインストール」を参照してください

Oracle JDeveloper Java

Oracle WebLogic ServerまたはOracle ADFを使用せずに、純粋にJavaアプリケーションを開発する開発者向けの.zipファイル形式の小規模バーションのOracle JDeveloper。

このバージョンでの開発を始めるために、インストーラを実行する必要はありません。

Oracle JDeveloper Javaは.zipファイルに格納されています。Javaディストリビューションには、実行可能なインストーラはありません。ファイルを解凍するだけです。「JDeveloper Javaディストリビューションのインストール」を参照してください。

Oracle JDeveloper StudioインストーラまたはJava配布.zipファイルをOracle JDeveloper 12c (12.2.1.4.0)のダウンロード・ページからダウンロードします。

ノート:

  • インストーラのサイズが2GBを超える場合、ダウンロード用の複数のzipファイルが表示されます(たとえば、file 1およびfile 2)。インストーラを実行する前に、すべてのインストーラ・ファイルを同じディレクトリにダウンロードします(「Oracle JDeveloperソフトウェアのインストール」を参照)。
  • Oracle JDeveloper Studioの汎用インストーラをダウンロードする場合、V998598-01.jarファイルの名前をV998597-012.jarに変更します。Linux X86-64プラットフォーム専用にダウンロードする場合、V998596-01.zipファイルの名前をV998595-01-2.zipに変更します。Windowsプラットフォームの場合、ファイル名をV998594-01.zipからV998593-01-2.zipに変更します。

    インストールの完了に失敗した場合は、ログ・ファイルで必要なファイル名を確認し、ファイルの名前が正しく変更されていることを確認してください。

Oracle JDeveloperで開発されたアプリケーションのデプロイとテスト

Oracle JDeveloper Studioディストリビューションを使用する場合、必要なライブラリとOracle ADFランタイム・ソフトウェアが含まれたOracle WebLogic Serverの埋込みバージョンで、自分のアプリケーションをローカルにテストできます。

「Oracle WebLogic ServerとOracle JDeveloperの使用」を参照してください。

Java Enterprise Edition (Java EE)アプリケーションをOracle JDeveloperからデプロイするには、Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのディストリビューションをインストールし、構成します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』Oracle WebLogic Serverインストールの計画に関する項を参照してください。

Oracle ADFアプリケーションをOracle JDeveloperからデプロイするには、Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションをインストールし、構成します。『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールのプランニングに関する項を参照してください。