3 Oracle JDeveloper Studioインストール後の次のステップ
- Oracle JDeveloperの起動準備
Oracle JDeveloperはLinux、UNIX、Mac OS X、Windowsおよびマルチユーザー環境で起動できます。 - Oracle JDeveloperの起動
Oracle JDeveloperを起動するには、使用するオペレーティング・システムのステップに従うか、コマンド行から起動します。 - 以前のバージョンからのOracle JDeveloperの移行
Oracle JDeveloper 12c (12.2.1.4.0)は、バージョン: 11.1.1.7.0、11.1.1.9.0、12.1.2.0.0、12.1.3.0.0、12.2.1.0.0、12.2.1.1.0、12.2.1.2.0および12.2.1.3.0からの移行をサポートします。 - Oracle JDeveloper拡張機能の有効化
Oracle JDeveloper拡張機能(JUnitなど)は、JDeveloperを使用するか、OTNからダウンロードして入手できます。 - Oracle JDeveloperのアクセシビリティ情報の理解
Oracle JDeveloperではスクリーン・リーダーが使用でき、Oracle製品およびOracle JDeveloperでの支援技術についてよく理解できます。 - Oracle WebLogic ServerとOracle JDeveloperの使用
Oracle JDeveloper Studio 12c (12.2.1.4.0)をインストールすると、自動的にOracle WebLogic Server 12c (12.2.1.4.0)もインストールされます。 - その他のリソース
Oracle JDeveloperに関連する便利なオラクル社のリソースがWebで入手できます。 - JDeveloperの統合サーバーで生成されたログ・メッセージの言語の設定
Oracle JDeveloperを非英語環境にインストールする場合、JDeveloperの統合サーバーのログ・ファイルに書き込まれたメッセージはホスト・オペレーティング・システムのロケールを使用して記述されます。
Oracle JDeveloperの起動準備
Oracle JDeveloperはLinux、UNIX、Mac OS X、Windowsおよびマルチユーザー環境で起動できます。
- Linux、UNIXおよびMac OS XでのOracle JDeveloperの最適化
Oracle JDeveloperを起動する前に、Linux、UNIXおよびMac OS X環境用の設定を指定できます。 - WindowsでのOracle JDeveloperの最適化
Oracle JDeveloperを起動する前に、Windows環境用の設定を指定できます。 - マルチユーザー環境でのOracle JDeveloperの最適化
マルチユーザー環境で使用するOracle JDeveloperをインストールして構成する場合は、JDeveloperとユーザーに最適なパフォーマンスを提供するために、ユーザー数やサーバーの処理能力などを考慮する必要があります。
Linux、UNIXおよびMac OS XでのOracle JDeveloperの最適化
Oracle JDeveloperを起動する前に、Linux、UNIXおよびMac OS X環境用の設定を指定できます。
- システムのリソース制限の設定
LinuxシステムにおいてOracle JDeveloperに対する最少推奨システム・リソースは4096
です。 - Linux、UNIXおよびMac OS Xでのユーザー・ホーム・ディレクトリの設定
Linux、UNIXまたはMac OS X環境でユーザー・ホーム・ディレクトリの場所を永続的に再定義できます。 - Linux、UNIXおよびMac OS XでのJDKの場所の変更
JDeveloperの初回起動以降に場所が変更された場合に、JDKの場所を永続的に変更できます。 - Linux、UNIXおよびMac OS Xでのシステム・カーソルの変更
Linuxプラットフォームでは、大きい不透明なJavaカーソルが表示され、ドラッグ・アンド・ドロップ操作に使用しにくいことがあります。
親トピック: Oracle JDeveloperの起動の準備
システムのリソース制限の設定
LinuxシステムにおいてOracle JDeveloperに対する最少推奨システム・リソースは4096
です。
システムのリソース制限の構成を判断するには、次のコマンドを入力します。
/bin/sh -c 'ulimit -n'
戻り値が4096
未満の場合、次のようにシステムのリソース制限を設定します。
Linux、UNIXおよびMac OS Xでのユーザー・ホーム・ディレクトリの設定
Linux、UNIXまたはMac OS X環境でユーザー・ホーム・ディレクトリの場所を永続的に再定義できます。
ユーザー・ホーム・ディレクトリを定義すると、このディレクトリには、JDeveloper用のユーザー・プリファレンスを格納するsystem
サブディレクトリ(ドメイン・ホームとも呼ばれる)が含められます。また、ユーザー・ホーム・ディレクトリには、ユーザー生成コンテンツや特定のユーザーに固有のその他の構成ファイルを格納する別のサブディレクトリ(アプリケーション・ホームとも呼ばれる)も含められます。
ユーザー・ホーム・ディレクトリを定義しない場合、これらのサブディレクトリはコンピュータ上の別々の領域に配置されます。
-
system
サブディレクトリのデフォルトの場所は、$HOME/.jdeveloper/system12.2.1.4.XX.XX.XX
です。ここで、XX.XX.XX
は製品ビルドの一意の番号です。 -
ユーザー生成コンテンツのデフォルトの場所は、
$HOME/jdeveloper/mywork
です。
JDeveloperファイルを$HOME
に格納しない場合、ユーザー・ホーム・ディレクトリを設定する方法は2つあります。どちらの方法でも、システム上にあるすべてのJDeveloperインスタンス用のユーザー・ホーム・ディレクトリを設定します。
次の方法のいずれか1つのみを使用すれば、ユーザー・ホーム・ディレクトリを設定できます。
-
JDEV_USER_DIR環境変数の設定では、ターミナル・セッションの再起動を必要とします
product.confの編集
12c (12.2.1.4.0)の場合、JDKの場所など、多くのJDeveloper設定はproduct.conf
に格納されます。このファイルは、前のインストールからのファイルが存在しないかぎり、JDeveloperによって初回起動時に作成されます。JDeveloperは、product.conf
に格納されている設定を、それが前のインストールからの設定であっても使用します。
ノート:
JDeveloperの旧バージョンにおけるproduct.conf
の名前は、jdev.conf
でした。
-
product.conf
ファイルを見つけます。これは$HOME/.jdeveloper/12.2.1.4.0
にあります -
エディタで
product.conf
を開きます。AddVMOption -Dide.user.dir
を目的のディレクトリ・パスに設定するための行を追加します。たとえば、目的のディレクトリが
$HOME/mydocs/jdevfiles
の場合、定義は次のようになります。AddVMOption -Dide.user.dir=$HOME/mydocs/jdevfiles
注意:
ホーム・ディレクトリとして空白を含むディレクトリを使用しないでください。たとえば、
$HOME/my projects
はホーム・ディレクトリとして指定しないでください。 -
変更を保存します。この変更は、JDeveloperを起動すると即座に有効になります。
product.conf
に加えた変更は、定義済の環境変数もすべてオーバーライドします。Oracle JDeveloperの初回起動時に、ユーザー・ホーム・ディレクトリが目的のディレクトリに設定されているかどうかを確認できます。これを行うには、「ヘルプ」メニューの「情報」をクリックし、「プロパティ」タブを切り替えて、
ide.user.dir
の定義を見つけます。
JDEV_USER_DIR環境変数の設定
JDEV_USER_DIR
環境変数は、目的のホーム・ディレクトリ・パスに設定できます。次の例と構文は、Linuxシステム上のbashシェルの場合を示しています。
Oracle JDeveloperの初回起動時に、ユーザー・ホーム・ディレクトリが目的のディレクトリに設定されているかどうかを確認できます。これを行うには、「ヘルプ」メニューの「情報」をクリックし、「プロパティ」タブを切り替えて、ide.user.dir
の定義を見つけます。
Linux、UNIXおよびMac OS XでのJDKの場所の変更
JDeveloperの初回起動以降に場所が変更された場合に、JDKの場所を永続的に変更できます。
JDKの場所を変更するには:
これにより、システム上のすべてのJDeveloperのインストールを対象としたJDKのパスが設定されます。
JDeveloperをアンインストールし、product.conf
ファイルは削除しない場合、JDKのパスを含め、このファイルに格納されたすべての設定は、将来のインストール用に保持されます。前のインストールと同じバージョンのJDeveloperを再インストールした場合、新しいインストールは、そのJDKの場所を自動的に読み取ります。
Linux、UNIXおよびMac OS Xでのシステム・カーソルの変更
Linuxプラットフォームでは、大きい不透明なJavaカーソルが表示され、ドラッグ・アンド・ドロップ操作に使用しにくいことがあります。
この問題に対処するために、Oracle JDeveloperにはデフォルト・セットを置き換えるためのカーソル・セットが用意されています。カーソルを置き換えるには、JDKへの書込みアクセス権が必要です。
カーソルを置き換えるには:
-
次のJDKディレクトリにあるデフォルト・カーソルのバックアップ・コピーを作成します。
jdk_install
/jre/lib/images/cursors
-
次のように
.tar
ファイルから代替カーソルを抽出します。-
システム上の次の場所に移動します。
JDEV_HOME/jdeveloper/jdev/bin/clear_cursors.tar
-
tarファイルから代替カーソルを抽出するには、次のコマンドを実行します。
tar -xvf clear_cursors.tar
-
WindowsでのOracle JDeveloperの最適化
Oracle JDeveloperを起動する前に、Windows環境の設定を指定できます。
- Windowsでのユーザー・ホーム・ディレクトリの設定
Windows環境でユーザー・ホーム・ディレクトリの場所を永続的に再定義できます。 - WindowsでのJDKの場所の変更
JDeveloperの初回起動以降に場所が変更された場合に、JDKの場所を永続的に変更できます。
親トピック: Oracle JDeveloperの起動の準備
Windowsでのユーザー・ホーム・ディレクトリの設定
Windows環境でユーザー・ホーム・ディレクトリの場所を永続的に再定義できます。
ユーザー・ホーム・ディレクトリを定義すると、このディレクトリには、JDeveloper用のユーザー・プリファレンスを格納するsystem
サブディレクトリ(ドメイン・ホームとも呼ばれる)が含められます。また、ユーザー・ホーム・ディレクトリには、ユーザー生成コンテンツや特定のユーザーに固有のその他の構成ファイルを格納する別のサブディレクトリ(アプリケーション・ホームとも呼ばれる)も含められます。
ユーザー・ホーム・ディレクトリを定義しない場合、これらのサブディレクトリはコンピュータ上の別の場所に配置されます。
-
system
サブディレクトリのデフォルトの場所は、次のとおりです。-
%USERPROFILE%\AppData\Roaming\JDeveloper\system12.2.1.4.XX.XX.XX
(Windows 7システムの場合) -
%USERPROFILE%\Application Data\JDeveloper\system12.2.1.4.XX.XX.XX
(その他のWindowsプラットフォームの場合)
これらの場所で、
XX.XX.XX
は一意の製品ビルド番号です。 -
-
ユーザー生成コンテンツのデフォルトの場所は、次のとおりです。
-
C:\JDeveloper\mywork
(Windows 7システムの場合) -
C:\Documents and Settings\My Documents\JDeveloper\mywork
(その他のWindowsプラットフォームの場合)
-
JDeveloperファイルをデフォルトの場所に格納しない場合、ユーザー・ホーム・ディレクトリを設定する方法は2つあります。どちらの方法でも、システム上にあるすべてのJDeveloperインスタンス用のユーザー・ホーム・ディレクトリを設定します。
次の方法のいずれか1つのみを使用すれば、ユーザー・ホーム・ディレクトリを設定できます。
product.confの編集
12c (12.2.1.4.0)の場合、JDKの場所など、多くのJDeveloper設定はproduct.conf
に格納されます。このファイルは、前のインストールからのファイルが存在しないかぎり、JDeveloperによって初回起動時に作成されます。JDeveloperは、product.conf
に格納されている設定を、それが前のインストールからの設定であっても使用します。
ノート:
JDeveloperの旧バージョンにおけるproduct.conf
の名前は、jdev.conf
でした。
-
product.conf
ファイルを見つけます。これは%USERPROFILE%\AppData\Roaming\JDeveloper\12.2.1.4.0
にあります。 -
エディタで
product.conf
を開きます。AddVMOption -Dide.user.dir
を目的のディレクトリ・パスに設定するための行を追加します。たとえば、目的のディレクトリが
N:\users\jdoe
の場合、定義は次のようになります。AddVMOption -Dide.user.dir=N:\users\jdoe
注意:
ホーム・ディレクトリとして空白を含むディレクトリを使用しないでください。たとえば、
C:\My Projects
をホーム・ディレクトリとして指定しないでください。 -
変更を保存します。この変更は、JDeveloperを起動すると即座に有効になります。
product.conf
に加えた変更は、定義済の環境変数もすべてオーバーライドします。Oracle JDeveloperの初回起動時に、ユーザー・ホーム・ディレクトリが目的のディレクトリに設定されているかどうかを確認できます。これを行うには、「ヘルプ」メニューの「情報」をクリックし、「プロパティ」タブを切り替えて、
ide.user.dir
の定義を見つけます。
環境変数JDEV_USER_DIRの設定
マルチユーザー・システム上のOracle JDeveloperの各ユーザーも含めてWindowsシステム上で目的のホーム・ディレクトリ・パスに環境変数JDEV_USER_DIR
を設定できます。
Oracle JDeveloperの初回起動時に、ユーザー・ホーム・ディレクトリが目的のディレクトリに設定されているかどうかを確認できます。これを行うには、「ヘルプ」メニューの「情報」をクリックし、「プロパティ」タブを切り替えて、ide.user.dir
の定義を見つけます。
マルチユーザー環境でのOracle JDeveloperの最適化
マルチユーザー環境で使用するOracle JDeveloperをインストールして構成する場合は、JDeveloperとユーザーに最適なパフォーマンスを提供するために、ユーザー数やサーバーの処理能力などを考慮する必要があります。
マルチユーザー環境には、Windowsの場合はMicrosoft Terminal Server、Citrix MetaFrameおよびCitrix MetaFrame XPおよびUNIXの場合はCitrix MetaFrame 1.1が含まれます。これらの環境では、多数のクライアントが単一のOracle JDeveloperインストールにアクセスできます。いずれの場合も、ユーザーは各自のプロジェクトをローカルに保存できます。
- Citrix MetaFrame ServerまたはMicrosoft Terminal ServerへのOracle JDeveloperのインストール
管理者権限がある場合、Citrix MetaFrame ServerまたはMicrosoft Terminal ServerにOracle JDeveloperをインストールできます。 - Oracle JDeveloperの実行のためのTerminal Serverクライアントの構成
Citrix MetaFrameまたはMicrosoft Terminal Serverクライアントをローカルにインストールし、JDeveloperをインストールして構成したら、Oracle JDeveloperの実行に使用するTerminal Serverクライアントを構成できます。 - システムDLL ole32.dllメモリー・エラーのトラブルシューティング
マルチユーザー環境でOracle JDeveloperを実行すると、次のエラーが発生する可能性があります。
親トピック: Oracle JDeveloperの起動の準備
Citrix MetaFrame ServerまたはMicrosoft Terminal ServerへのOracle JDeveloperのインストール
管理者権限がある場合、Citrix MetaFrame ServerまたはMicrosoft Terminal ServerにOracle JDeveloperをインストールできます。
「Oracle JDeveloperのインストール」の説明に従って、Oracle JDeveloperのインストーラをご使用のサーバー上で実行します。次の項で説明するとおり、ユーザー・ホーム・ディレクトリとターミナル・サーバー・クライアントを最初に構成する必要があるため、インストールの終了時にOracle JDeveloperを起動しないでください。
Oracle JDeveloperの実行のためのTerminal Serverクライアントの構成
Citrix MetaFrameまたはMicrosoft Terminal Serverクライアントをローカルにインストールし、JDeveloperをインストールして構成した後、Oracle JDeveloperの実行に使用するTerminal Serverクライアントを構成できます。
システムDLL ole32.dllのメモリー・エラーのトラブルシューティング
マルチユーザー環境でOracle JDeveloperを実行すると、次のエラーが発生する可能性があります。
システムDLL ole32.dllがメモリー内で移転しました。アプリケーションは正常に動作しません。この移転は、DLL Dynamically Allocated MemoryがWindows NTシステムDLLに確保されたアドレス範囲を使用したために発生しました。DLLを提供するベンダーに新しいDLLを要求してください。
このエラーが表示されたら、次のパラメータを非コメント化して、$HOME/.jdeveloper/12.2.1.4.0
のproduct.confファイルを更新してください。
AddVMOption -Xheapbase100000000
また、各ユーザーはデフォルト・プロジェクトを変更してこの設定を適用する必要があります。デフォルト・プロジェクト設定でこの値を指定するには:
- 「Application」メニューから「デフォルト・プロジェクト・プロパティ」を選択します。
- 「デフォルト・プロジェクト・プロパティ」ダイアログで「実行/デバッグ/プロファイル」をクリックし、「編集」を選択します。
- 「起動設定」ノードをクリックします。
- 「起動設定」ページで、
「Javaオプション」
フィールドに-Xheapbase100000000を入力します。
Oracle JDeveloperの起動
Oracle JDeveloperを起動するには、使用するオペレーティング・システムのステップに従うか、コマンド行から起動します。
Windowsオペレーティング・システムの場合:
-
「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」、「Oracle Fusion Middleware 12.2.1.4.0」、「JDeveloper Studio 12.2.1.4.0」の順に選択します。
コマンドラインで次のいずれかのコマンドを入力します。
-
JDEV_HOME
\jdeveloper\jdeveloper.exe
-
JDEV_HOME
\jdeveloper\jdev\bin\jdevw.exe
-
JDEV_HOME
\jdeveloper\jdev\bin\jdev.exe
(内部診断情報を示すコンソール・ウィンドウを表示する場合)
前のバージョンからOracle JDeveloperへの移行
Oracle JDeveloper 12c (12.2.1.4.0)は、バージョン: 11.1.1.7.0、11.1.1.9.0、12.1.2.0.0、12.1.3.0.0、12.2.1.0.0、12.2.1.1.0、12.2.1.2.0および12.2.1.3.0からの移行をサポートします。
12.2.1.4.0へのサポートされている移行パスは、11gリリース1 (11.1.1.7.0または11.1.1.9.0)または12c (12.1.2.0.0または12.1.3.0.0および12.2.1.x.0)の最新バージョンからのものです。現在最新バージョンの11gリリース1または12cを使用していない場合は、12.2.1.4.0に移行する前に、アプリケーションをこれらのリリースのいずれかに移行する必要があります。
ユーザー設定の移行
初めてOracle JDeveloperを起動する場合に(および新しい拡張機能の追加や新しいバージョンへのアップグレードを行うたびに)、「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログが表示され、プリファレンスと設定を前のインストールからインポートするかどうか尋ねられます。
「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログ・ボックスが表示されたときに、「すべてのインストールを表示」をクリックすると、以前のすべてのインストールのリストが表示されます。このリストから、プリファレンスと設定をインポートするインストールを選択します。リスト内の項目にマウスを移動すると、インストールへのパスがツールチップとして表示されます。
またはインストール・リストの右上にある、前のインストールを手動で検索(虫眼鏡アイコン)をクリックすると、インストールを手動で参照できます。「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログで「はい」をクリックすると、前のインストールからユーザー・プリファレンスとIDEの状態がインポートされます。
次の起動でOracle JDeveloperで強制的に「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログを表示するには、コマンド行でOracle JDeveloperを起動する時に-migrate
フラグを使用します。たとえば、jdev -migrate
を使用します。
ノート:
12c (12.2.1.4.0)にOracle JDeveloperの別のバージョンから移行する場合、使用する拡張機能を再インストールします。古いバージョンを対象とした一部の拡張機能は、すでに存在しない場合があります。
拡張機能のインストールの詳細は、「Oracle JDeveloper拡張機能の有効化」を参照してください。
プロジェクトの移行
前のリリースで作成されたアプリケーションまたはプロジェクトを開くと、プロジェクトをOracle JDeveloper 12gに移行するよう求められます。プロジェクトの内容によっては、一部の特定ソース・ファイルも移行するよう求められることがあります。
プロジェクトを移行する前に、プロジェクトのバックアップ・コピーを作成することをお薦めします。プロジェクトの移行に関する最初のプロンプトを受け入れると、JDeveloperにより重要なXMLファイルの形式が更新されますが、特定のプロジェクト・コードは再書込みまたは更新されません。移行後、アプリケーションを再度テストして、それらが正しく動作することを確認してください。
特定タイプのプロジェクトの12cへの移行の詳細は、OTNのOracle JDeveloperページを参照してください。
JSFおよびJSTLプロジェクトの移行
このリリースのOracle JDeveloperでは、JavaServer FacesおよびJSTLを含んだすべてのプロジェクトをそれぞれの最新バージョンのテクノロジ(それぞれバージョン2.0および1.2)に移行する必要があります。さらに、web.xml
デプロイメント・ディスクリプタはバージョン2.5に移行されます。
移行に関する最新の情報は、OTN: http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/1212-cert-1964670.html#Abrams-SupportInformation-MigrationSupport
のOracle JDeveloperドキュメント・ページを参照してください。
親トピック: プロジェクトの移行
ヘッドレス移行の使用
ヘッドレス移行ツールを使用して、コマンドラインからも通知なしでファイルを移行できます。このツールはjdeveloper/jdev/bin/ojmigrate
にあります。
- ojmigrateの使用方法の理解
- ojmigrateのトラブルシューティング
ojmigrateの使用方法の理解
ojmigrate
コマンドは、次の構造を使用します。
ojmigrate [option]... file...|@file
option
パラメータはオプションです。file
パラメータ値または@file
パラメータ値が必要です。
option
パラメータの使用
option
パラメータには次のフラグを使用できます。
-ade
現在のADEビューに接続します-dry
予行演習を起動し、移行ツールの呼び出しをスキップします-failFast
最初の失敗の後、移行を停止します-generateDefaults
移行ツール・ヘルパーが.jws
ファイルと同じ場所に、移行オプションのデフォルトが含まれるmigration.prpertiesファイルを生成できるようにします。
コマンドラインでojmigrate
のヘルプ・ファイルを起動して、これらの値およびその使用例を表示できます。
file
パラメータの使用
1つのアプリケーションを移行する場合、file
の値として、移行する.jws
ファイルへのパスを指定します。
たとえば、example.jws
をオプション・フラグなしで移行する場合、コマンドは次のようになります。
ojmigrate example.jws
複数のアプリケーションを移行する場合、次の項で説明している@file
パラメータを使用します。
@file
パラメータの使用
一度に複数のアプリケーションを移行する場合、移行するアプリケーションへのすべてのパスが入ったファイルを作成し、@file
パラメータを使用してこのファイルを指定します。
このファイルを自動生成するには、次に示すようなスクリプトを使用します。
find . -name "*.jws" -printf "%P\n" > workspaces.txt
このファイルを生成し終わったら、ファイルをチェックして、移行するすべてのアプリケーションが含まれていることを確認してください。ファイルを手動で作成することもできます。
このファイルを作成して保存した後、このパスを@file
の値としてサンプルのコマンド構造で指定します。このパラメータを指定する場合、ファイル名に@記号を追加する必要があります。
たとえば、複数の.jws
ファイルの場所をexample.txt
に記載した場合、コマンドは次のようになります。
ojmigrate @example.txt
親トピック: ヘッドレス移行の使用
ojmigrateのトラブルシューティング
移行中にエラーが発生した場合、この項で説明する方法を使用してトラブルシューティングを試みることができます。エラーの原因を特定するには、ojmigrate
を-failFast
フラグで実行します。これにより、ojmigrate
が移行の最初の失敗で停止し、問題を分析します。
-ade
を使用したアプリケーションの移行
読取り専用ファイルをチェックアウトできないことに関するメッセージが表示された場合、これらのアプリケーションはADEで移行します。
ADEビュー内にいてトランザクションを開始していることを確認します。ADE拡張機能はJDeveloperの非デバッグ・ビルドの一部ではないため、JDeveloperのデバッグ・ビルドを使用するか、ADE拡張機能を手動でインストールする必要があります。
ADEビューに入った後、ojmigrate
を-ade
フラグ付きで呼び出します。
この項で説明するコマンドは、次のようなものです。
ade useview VIEW_NAME ade begintrans TXN_NAME ojmigrate -ade @workspaces.txt
2パス移行の使用
移行ツールによっては、移行ウィザードが通常提供する追加のデータが必要な場合があるため、または移行ツールが使用しているデフォルトがアプリケーションに適していないため、移行が失敗する可能性があります。こうした場合、2パス移行を実行します。
最初のパスでは、ojmigrate
コマンドを-generateDefaults
フラグ付きで実行します。コマンドは次のようになります。
ojmigrate -genarateDefaults @workspaces.txt
このコマンドは、コメント付きで名前/値ペアの形式になっているデフォルトがリストされているプロパティ・ファイルを生成します。キー/値ペアはアプリケーションごと、およびNodeMigratorHelperごとで、すべてのアプリケーションにキー・ペアのセットあることを意味し、キーは接頭辞に対応するNodeMigratorHelperのクラス名を持ちます。
移行しようとしている.jws
アプリケーションと並んでプロパティ・ファイルが生成されます。タイトルはworkspacename.migration.propertiesという形式になります。
ファイルが生成された場合、それを開いて該当する値を変更し、変更を保存します。コマンドの実行後に、ファイルが表示されない場合、移行ツールはデフォルトを生成しませんでした。
2番目のパスでは、コマンドを-generateDefaults
フラグなしで実行します。
ojmigrate @workspaces.txt
まだエラーが発生する場合、一部の移行ツールがヘッドレスに対応していない可能性があります。2パス移行を再度試す前に、開発者はヘッドレス移行用の移行ツールを準備する必要があります。
ヘッドレス移行用のNodeMigratorHelperの準備
移行の前にユーザーからのデータが必要な場合、次の手順を実行してください。
親トピック: ヘッドレス移行の使用
Oracle JDeveloper拡張機能の有効化
Oracle JDeveloper拡張機能(JUnitなど)は、JDeveloperを使用するか、OTNからダウンロードして入手できます。
Oracle JDeveloperで拡張機能を検索してインストールするには:
-
JDeveloperを起動します。
-
「ヘルプ」をクリックし、「更新の確認」を選択して更新ウィザードを起動します。
-
更新ウィザードの最初の画面では、デフォルトで、Oracle Fusion Middleware製品およびOracleの公式な拡張機能および更新が選択されています。さらにオプションが必要な場合は、他の2つのチェック・ボックスを選択します。
ノート:
12c (12.1.3)以降、SOA拡張機能はダウンロードできなくなりました。SOA SuiteまたはBusiness Process Management Suite用に事前構成されたJDeveloperバージョンを取得するには、Quick Startディストリビューションを使用します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール』のQuick Startの配布の概要に関する項を参照してください。ソースを特定して選択したら、「次へ」をクリックします。
-
「更新」画面で、インストールする拡張機能を選択して「次」をクリックします。
-
「ライセンス契約」画面で、前の画面で選択した拡張機能のライセンス条項に同意します。「次へ」をクリックしてダウンロードを開始します。
-
拡張機能のダウンロードが終了すると、実行したインストールまたはアップグレードのサマリーがウィザードに表示されます。「終了」をクリックして、ウィザードを終了します。
-
表示されるダイアログ・ボックスで、更新のインストールを完了するためにJDeveloperを再起動するよう求めるプロンプトに応答します。
または、次のようにOracle JDeveloper拡張機能をOTNから手動でダウンロードしてインストールすることもできます。
- 次のWebページにアクセスします: Oracle Fusion Middleware製品更新センター。
- Oracle JDeveloper拡張機能を選択します。JDeveloperの様々なバージョンに対応した、各拡張機能の様々なバージョンが存在するため、12c (12.2.1.4.0)に対応した拡張機能を選択するようにしてください。
- 指示に従って,zipファイルをダウンロードします。
- 拡張機能のアーカイブで追加のインストール指示を確認します。
- 「ヘルプ」メニューから「更新の確認」を選択します。
- ウィザードのステップ1で、「ローカル・ファイルからインストール」を選択して、ご使用のシステム上の,zipファイルの場所に移動します。
- ウィザードを終了し、拡張機能を使用するためにOracle JDeveloperを再起動します。
Oracle JDeveloperのアクセシビリティ情報の理解
Oracle JDeveloperではスクリーン・リーダーが使用でき、Oracle製品およびOracle JDeveloperでの支援技術についてよく理解できます。
Oracle JDeveloperでのスクリーン・リーダーおよびJava Access Bridgeの使用
アクセシビリティ機能を最大限に活用できるように、少なくとも次の構成をお薦めします。
-
Microsoft Windows (32ビットおよび64ビット)
-
Java Access Bridge - Java SE 7 Update 6以上と統合
-
JAWSバージョン2018 (ビルド1710.42 ILM)
-
Microsoft Edge 79以上
-
Mozilla Firefox 79以上
ノート:
- これらのステップは、Windowsオペレーティング・システムのマシンに適用されます。
- Windowsと互換性のあるスクリーン・リーダー使用します。
エラー情報(存在する場合)を含むコンソール・ウィンドウがまず表示されます。Oracle JDeveloperの起動時には、「Oracle JDeveloper」ウィンドウが表示されます。表示されるエラーまたは警告のメッセージは、Oracle JDeveloperの機能には影響しません。
アクセシビリティ情報の検索
最新の構成情報や、アクセシビリティおよび障害支援技術への対応情報については、http://www.oracle.com/us/corporate/accessibility/faqs/index.htm
にあるOracle Accessibility FAQを参照してください。Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発のOracle JDeveloperのアクセシビリティ情報も参照してください
Oracle WebLogic ServerとOracle JDeveloperの使用
Oracle JDeveloper Studio 12c (12.2.1.4.0)をインストールすると、Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1.4.0)も自動的にインストールされます。
ノート:
この項の情報は、Oracle JDeveloperのJava Editionには適用されません。Oracle JDeveloperでは事前構成済のOracle WebLogic Serverインストールを、統合Oracle WebLogic ServerおよびJDeveloper管理対象サーバーとしてIDE内でのアプリケーションのテストおよびデバッグに使用します。Oracle JDeveloperをインストールした後、開発、テストおよびデバッグを開始する必要のあるすべてのアプリケーションがインストールおよび構成されます。
JDeveloperにおけるスタンドアロンOracle WebLogic Serverインスタンスの使用の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発のアプリケーションのデプロイを参照してください。
統合Oracle WebLogic Serverの使用
Oracle JDeveloperには統合WebLogic Serverと呼ばれる統合アプリケーション・サーバーがバンドルされており、IntegratedWebLogicServer
と呼ばれるデフォルト・インスタンスが定義されています。
デフォルトで、すべてのアプリケーションはIntegratedWebLogicServer
にバインドされています。Oracle JDeveloperは、アプリケーションをテストするための統合WebLogic Serverライフサイクルを管理します。統合WebLogic Serverが必要になった初回に、Oracle JDevelopeによりデフォルト・ドメインが作成され、管理ユーザー名およびパスワードを指定するように要求されます。デフォルト・ドメインの構成ファイルの場所は、Oracle JDeveloperシステム・ディレクトリのデフォルト・ドメイン・ディレクトリです。
ノート:
- インストール中に作成されるOracle WebLogic Serverドメインであるデフォルト・ドメインは、IDE外での使用を目的としていません。ADFアプリケーションをスタンドアロンOracle WebLogic Serverにデプロイするには、ADFアプリケーションを実行するようにサーバーを構成する必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle ADFアプリケーションの管理』のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーのデプロイの準備に関する項を参照してください。
- Windowsでドメインの作成に使用するユーザー・アカウントに、必要な管理者権限があることを確認します。
IntegratedWebLogicServer
のデフォルト・ドメインではJava DBが使用されます。IntegratedWebLogicServer
がデフォルト・ドメインを作成できなかった場合は、バックグラウンドで実行されている既存のJava DBまたはDerby Clientのインスタンスをすべて検索し、それらを停止する必要があります。
追加のリソース
Oracle JDeveloperに関連する便利なオラクル社のリソースがWebで入手できます。
次の表に、役に立つWebサイトの一部を示します。
表3-1 Web上のオラクル社リソース
説明 | URL |
---|---|
Oracle JDeveloperホーム・ページ |
|
Oracle JDeveloperディスカッション・フォーラム |
|
企業サイト |
|
Oracle Technology Network |
|
Oracleアクセシビリティのサイト |
JDeveloperの統合サーバーで生成されたログ・メッセージの言語の設定
Oracle JDeveloperを非英語環境にインストールする場合、JDeveloperの統合サーバーのログ・ファイルに書き込まれたメッセージはホスト・オペレーティング・システムのロケールを使用して記述されます。
特に、Windowsシステムでは、ログ・ファイルのメッセージを特定の言語にするには、選択した言語を使用するようにオペレーティング・システムを構成する必要があります。これはほとんどのJavaアプリケーションに当てはまります。
-
Java.com Webサイトの「選択した言語を使用できるようにシステム・ロケールの設定を表示および変更する方法」で指定された手順を完了します。
-
言語の書式を変更します。
-
「コントロール・パネル」 > 「地域と言語」 > 「形式」タブの順に選択します。
-
「形式」タブで、「形式」ドロップダウン・リストから「英語(米国)」を選択します。
-