7 Oracle Traffic Director WebGate for Oracle Access Managerの構成

WebGateは、デフォルトではOracle Traffic Directorとともにインストールされます。ただし、構成は必要です。

WebGateは、HTTPリクエストを捕捉して、認証および認可のためにOracle Access Managerに転送します。Oracle Traffic Directorをインストールすると、デフォルトでWebGateもインストールされます。

ノート:

12.2.1.4.0で、Oracle Traffic Directorは非推奨になりました。将来、同等の機能を実現するには、Oracle HTTP Server、Microsoft IIS Web ServerまたはApache HTTP Serverプラグインか、TraefikなどのネイティブKubernetesロード・バランサを使用してください。

この付録の内容は次のとおりです。

Webgateの構成の前提条件

Oracle Traffic Directorを構成する前に、Oracle Access Manager (OAM)をインストールする必要があります。また、OAMのインストールには、バージョンと環境に関係する制限事項があります。

Oracle Traffic Director 12c (12.2.1.4.0) WebGateを構成可能にするには、Oracle Access Managerの次のいずれかのバージョンをインストールする必要があります。

ノート:

Oracle Access Managerは固有の環境にインストールし、WebLogic Serverと同じマシンにはインストールしないでください。Oracle Access ManagerおよびWebLogic Serverがどちらも12cバージョンの場合は、同じマシンにインストールできます。

ドメインの構成

構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。

ドメインを作成するその他の方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』WebLogicドメインを作成、拡張および管理するためのその他のツールに関する項を参照してください。

構成ウィザードの起動

構成ウィザードを起動して、ドメインの構成を開始します。

構成ウィザードを起動するには:

  1. 次のディレクトリに変更します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

    (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin

    ここでORACLE_HOMEは、12c (12.2.1.4.0) Oracleホームになります。

  2. 次のコマンドを入力します。

    (UNIX) ./config.sh

    (Windows) config.cmd

ドメインを作成および構成するための構成ウィザード画面のナビゲート

構成ウィザード画面に必要な情報を入力して、トポロジ用のドメインを作成および構成します。

ノート:

この手順を使用して既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで詳細を参照してください。

ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所(Oracleホーム・ディレクトリの外部が最適)を選択する必要があります。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解』Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項に示されたディレクトリ構造(Oracleホーム・ディレクトリの外部にドメイン・ホームを置く)に従って、ドメイン・ホームを配置することをお薦めします。このディレクトリ構造によって、ソフトウェアをアップグレードまたは再インストールする必要があるときに問題が起きにくくできます。

ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定するには:

  1. 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインを作成(N)」を選択します。
  2. 「ドメインの場所」フィールドで、使用するドメイン・ホーム・ディレクトリを指定します。

ノート:

SOAドメインからB2Bドメインを拡張するには、Oracle B2Bリファレンス構成テンプレートのかわりにB2Bクラシック・テンプレートを選択します。参照構成SOAドメインの拡張はサポートされていません。

この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成構成タイプを参照してください。

構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面で、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、Webgateテンプレートを選択します。

このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。

  • Oracle Enterprise Manager

  • Oracle JRF

  • WebLogic Coherenceクラスタ拡張

ノート:

基本のWebLogicドメインが事前に選択されています。

この画面に示されるオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』テンプレートに関する項を参照してください。

アプリケーション・ホームの場所の選択

「アプリケーションの場所」画面を使用して、ドメインに関連付けられたアプリケーションの格納場所(アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれる)を選択します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解』Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項に示されたディレクトリ構造(Oracleホーム・ディレクトリの外部にアプリケーション・ホームを置く)に従って、アプリケーション・ホームを配置することをお薦めします。このディレクトリ構造によって、ソフトウェアをアップグレードまたは再インストールする必要があるときに問題が起きにくくできます。

アプリケーション・ホーム・ディレクトリの詳細は、アプリケーション・ホーム・ディレクトリについてを参照してください。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』アプリケーションの場所に関する項を参照してください。

アプリケーション・ホーム・ディレクトリについて

アプリケーション・ホームは、構成するドメインのアプリケーションが作成されるディレクトリです。

デフォルトのアプリケーション・ホーム・ディレクトリは、ORACLE_HOME/user_projects/applications/domain_nameです。ただし、アプリケーション・ホームは、Oracleホーム・ディレクトリ以外に置くことを強くお薦めします。製品を別のメジャー・リリースにアップグレードする場合、バイナリ用に新しいOracleホームの作成が必要になります。

推奨ディレクトリ構造およびアプリケーション・ホームの配置の詳細は、「推奨ディレクトリ構造について」を参照してください。

Fusion Middlewareドキュメントでは、アプリケーション・ホーム・ディレクトリのことをAPPLICATION_HOMEと呼び、ドメイン名を含むそれ以下のすべてのフォルダが含まれます。たとえば、ドメインexampledomainという名前を付けて、/home/oracle/config/applicationsディレクトリにアプリケーション・データを置いた場合、ドキュメントでは/home/oracle/config/applications/exampledomainを示すためにAPPLICATION_HOMEを使用します。

推奨ディレクトリ構造について

Oracleホーム、ドメイン・ホームおよびアプリケーション・ホームには、推奨される特定の場所があります。

図7-1に推奨するディレクトリ構造を示します。

図7-1 Oracle Fusion Middlewareの推奨ディレクトリ構造



システムでベースの場所(Oracleベース)を決めます(/home/oracleなど)。このベースの場所から、productディレクトリおよびconfigディレクトリの2つの別々のブランチを作成します。productディレクトリには、製品のバイナリ・ファイルとすべてのOracleホーム・ディレクトリを含めます。configディレクトリにはドメイン・データとアプリケーション・データを格納します。

Oracleホーム・ディレクトリには構成データを保存しないことをお薦めします。製品を別のメジャー・リリースにアップグレードする場合、バイナリ用に新しいOracleホームの作成が必要になります。また構成データは、Oracleホームのバイナリがアクセス可能な場所に置く必要があります。

このドキュメント全体の例を通じて、/home/oracle/productディレクトリ(Oracleホーム)と/home/oracle/configディレクトリ(アプリケーション・データと構成データ)を使用していますが、これらのディレクトリはご使用のシステムの実際のディレクトリに読み替えてください。

管理者アカウントの構成

「管理者アカウント」画面を使用して、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。

この画面に入力するユーザー名とパスワードは、ノートにとっておいてください。これらの資格証明は、このドメインの管理サーバーの起動とそのサーバーへの接続で、後で必要になります。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の管理者アカウントを参照してください。

ドメイン・モードとJDKの指定

「ドメイン・モードおよびJDK」画面を使用して、ドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。

「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。

  • 「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。

  • 「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。

この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成ドメイン・モードとJDKに関する項を参照してください。
データベース構成タイプの指定

「データベース構成タイプ」画面を使用してデータベースおよびデータベース・スキーマの詳細を指定します。

「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。このオプションでは、構成ウィザードに対して、データベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。

ノート:

この画面で「手動構成」を選択した場合は、次の画面でスキーマのパラメータを手動で入力する必要があります。

「RCUデータ」を選択した後、次のフィールドで詳細を指定します。

フィールド 説明

DBMS/サービス

データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。

例: orcl.exampledomain.com

ホスト名

データベースをホストするサーバーの名前を入力します。

例: examplehost.exampledomain.com

ポート

データベースがリスニングするポート番号を入力します。

例: 1521

スキーマ所有者

スキーマ・パスワード

データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力されたスキーマのユーザー名およびパスワードです。

デフォルトのユーザー名はprefix_STBです。prefixは、RCUで定義したカスタム接頭辞です。

データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。

Connecting to the database server...OK
Retrieving schema data from database server...OK
Binding local schema components with retrieved data...OK

Successfully Done.

RCUの実行時にインストールされるスキーマの詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成サービス表スキーマに関する項を参照してください。

『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』データベース構成タイプに関する項を参照してください。

JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用して、データベース・スキーマの詳細を確認または指定します。

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。「データベース構成」画面で「手動で構成」を選択した場合は、続行する前に、この表にリストされたスキーマを手動で構成する必要があります。

高可用性環境の場合、Oracle RACデータベースに適したデータ・ソース構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドの次の項を参照してください。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』JDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。

JDBC接続のテスト

「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用して、データ・ソース接続をテストします。

「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。

デフォルトでは、スキーマの作成時に指定したパスワードが、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードです。スキーマ・コンポーネントに応じて異なるパスワードを使用する場合は、各行の「スキーマ・パスワード」列に使用するパスワードを入力して前の画面(「JDBCコンポーネント・スキーマ」)で手動で編集します。パスワードを指定した後、パスワードを変更したスキーマに対応するチェック・ボックスを選択し、再度接続をテストします。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』JDBCコンポーネント・スキーマ・テストに関する項を参照してください。

詳細な構成の選択

「拡張構成」画面を使用して、ドメイン構成を完了します。

「拡張構成」画面で、次を選択します。

  • 管理サーバー

    管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。

  • ノード・マネージャ

    ノード・マネージャを構成するために必要です。

  • トポロジ

    WebGate管理対象サーバーを構成するために必要です。

オプションで、目的のインストール環境に必要な場合は、使用可能なその他のオプションを選択します。このガイド内のステップでは、標準インストール・トポロジを説明しますが、別の方法に従うこともできます。インストール要件がこのガイドの範囲外の他のオプションにまで及ぶ場合は、それらのオプションを構成するために他の画面が表示されることがあります。構成ウィザードのすべての画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成ウィザードの画面に関する項を参照してください。

管理サーバーのリスニング・アドレスの構成

「管理サーバー」画面を使用して、ホストのIPアドレスを選択します。

「リスニング・アドレス」の横のドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが置かれるホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。

管理サーバーにサーバー・グループは指定しないでください。

ノート:

Mozilla Firefoxブラウザを使用して、Internet Protocol Version 6 (IPv6) URLにアクセスします。グローバルIPv6アドレスを入力して、ドメインを作成およびURLにアクセスする必要があります。(ローカルIPv6アドレスは使用しないでください。)
ノード・マネージャの構成

「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。

ノード・マネージャのタイプには「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択し、ノード・マネージャの資格証明を指定します。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』ノード・マネージャに関する項を参照してください。

ノード・マネージャ・タイプの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』ノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。

Oracle Access Managementの管理対象サーバーの構成

「管理対象サーバー」画面に、otd_server_1およびotd_policy_mgr1という管理対象サーバーが表示されています。

  1. 「リスニング・アドレス」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップするシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」は使用しないでください。
  2. 「サーバー・グループ」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーのサーバー・グループを選択します。デフォルトでは、otd_server 1に対してOTD-MGD-SVRS、およびotd_policy_mgr1に対してOTD-POLICY-MANAGED-SERVERが選択されています。

    サーバー・グループは、定義済アプリケーション・サービス・グループを各定義済サーバー・グループにマップすることにより、Fusion Middlewareアプリケーションおよびサービスを1つ以上のサーバーにターゲット指定します。必要に応じて、特定のアプリケーション・サービス・グループを複数のサーバー・グループにマップできます。特定のサーバー・グループにマップされた任意のアプリケーション・サービスは、そのグループに割り当てられたすべてのサーバーに自動的にターゲット指定されます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareドメイン・テンプレート・リファレンス』アプリケーション・サービス・グループ、サーバー・グループおよびアプリケーション・サービス・マッピングに関する項を参照してください。

  3. 2番目の管理対象サーバーの構成は、高可用性の標準トポロジを構成するために必要なステップの1つです。高可用性環境を作成しない場合、このステップはオプションになります。
    「クローン」をクリックし、この手順を繰り返して、otd_policy_mgr2という名前の2番目の管理対象サーバーを作成します。

    ノート:

    追加の管理対象サーバーを構成する場合は、「クローン」オプションを使用して管理対象サーバーを追加します。たとえば、otd_server2を構成する場合は、「クローン」をクリックし、oam_server1を選択してこのサーバーをクローニングします。「追加」オプションを使用して新規管理対象サーバーを追加しないでください。

    2台目の管理対象サーバーを構成することは、高可用性の標準トポロジを構成するために必要なステップの1つです。高可用性環境を作成しない場合、このステップはオプションになります。

    高可用性の標準トポロジの詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』Fusion Middlewareの標準HAトポロジの理解に関する項を参照してください。

    ドメイン構成後に高可用性の準備をするための次のステップの詳細は、「高可用性向けの環境の準備」を参照してください。

これらのサーバー名は、このドキュメント全体で引用されるため、別の名前を選択したときには、それらの名前を必要に応じて置換してください。

ヒント:

この画面に示されるオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』管理対象サーバーに関する項を参照してください。

WebGate用のクラスタの構成

「クラスタ」画面を使用して、新規クラスタを作成します。

ノート:

単一ノード上に非クラスタ設定を構成する場合、この画面はスキップしてください。

「クラスタ」画面で、次のように実行します。

  1. 「追加」をクリックします。
  2. oam_serverの「クラスタ名」フィールドにotd_cluster_1を指定します。oam_policy_mgrサーバーに、oam_policy_clusterなどの別のクラスタを作成する必要があります。
  3. 「クラスタ・アドレス」フィールドに、ipaddress/hostname:portを指定します。たとえば:
    ip_address_machine1:portnumber,ip_address_machine2:portnumber

前述のステップを繰り返して、さらに3つのクラスタcpt_cluster1ibr_cluster1およびwccui_cluster1を作成します。

デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』ユニキャストかマルチキャストかを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。

Fusion Middleware Controlを使用してクラスタを構成することもできます。この場合、新しいクラスタを作成するときにクラスタ通信(ユニキャストまたはマルチキャスト)を構成できます。Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプクラスタの作成および構成に関する項を参照してください。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』クラスタに関する項を参照してください。

サーバー・テンプレートの定義

高可用性設定のために動的クラスタを作成している場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して、ドメインに対して1つ以上のサーバー・テンプレートを定義します。

ドメインの構成を続行するには、「次へ」をクリックします。

高可用性設定のために動的クラスタを作成するステップは、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド動的クラスタの使用に関する項を参照してください。

動的サーバーの構成

Oracle Access Management構成の場合、この画面はスキップできます。

「次へ」をクリックして続行します。
クラスタへのWebGate管理対象サーバーの割当て

「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、管理対象サーバーを新しい構成済クラスタに割り当てます。構成されたクラスタとは手動で構成したクラスタです。動的クラスタを構成する場合はこの画面を使用しません。動的クラスタは、サーバー・テンプレートに基づいた生成済サーバー・インスタンスを1つ以上備えたクラスタです。

ノート:

ドメイン内のコンポーネント・タイプのすべての管理対象サーバーは、そのクラスタに属している必要があります。たとえば、WebGateドメインでは、各ドメイン内で単一のWebGateクラスタのみがサポートされます。

構成済クラスタと動的クラスタの用語の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの理解』動的クラスタに関する項を参照してください。

「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次のように実行します。

  1. 「クラスタ」ペインで、管理対象サーバーを割り当てるクラスタを選択します(この場合、otd_cluster_1)。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行して、oam_server_1oam_cluster_1に割り当てます。
    • シングルクリックでoam_server_1を選択し、右矢印をクリックすることで、「クラスタ」ペインで選択済のクラスタ(oam_cluster_1)の下に移動します。

    • oam_server_1をダブルクリックして、「クラスタ」ペインで選択済のクラスタ(oam_cluster_1)の下に移動します。

  3. oam_policy_mgrからoam_policy_clusterへの割当てを繰り返します。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』サーバーのクラスタへの割当てに関する項を参照してください。

Coherenceクラスタの構成

「Coherenceクラスタ」画面を使用して、Coherenceクラスタを構成します。

Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号のをそのまま使用します。構成後、Coherenceクラスタがドメインに自動的に追加されます。

ノート:

ユニキャスト・リスニング・ポートを0に設定すると、管理対象サーバー・ポート番号のオフセットが作成されます。オフセットは5000で、管理対象サーバー・ポート番号に割り当てられる最大許容値が65535ではなく60535であることを意味します。

Coherenceライセンス情報については、『Oracle Fusion Middlewareライセンス情報ユーザー・マニュアル』Oracle Coherence製品に関する項を参照してください。

新しいWebGateマシンの作成

「マシン」画面を使用して、ドメイン内に新規マシンを作成します。ノード・マネージャがサーバーを起動および停止するには、マシンが必要です。

高可用性環境を作成する際に目的のトポロジで必要になるマシンのリストがわかっているときには、この項の手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。スケール・アウト・ステップの詳細は、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドオプションのスケール・アウト・ステップを参照してください。

ノード・マネージャがサーバーを起動および停止できるように新しいWebGateマシンを作成するには:
  1. 「マシン」タブ(Windows)または「UNIXマシン」タブ(UNIX)を選択し、「追加」をクリックして新しいマシンを作成します。
  2. 「名前」フィールドで、マシン名を指定します(otd_machine_1など)。
  3. 1「ノード・マネージャ・リスニング・アドレス」フィールドで、管理対象サーバーを構成しているマシンのIPアドレスを選択します。

    localhostではなく、特定のインタフェースを選択する必要があります。これにより、Coherenceクラスタのアドレスが動的に計算されます。

  4. 「ノード・マネージャ・リスニング・ポート」フィールドのポート番号を確認します。
  5. これらのステップを繰り返して、必要に応じてさらにマシンを追加します。

ノート:

既存のドメインを拡張している場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることもできます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』マシンに関する項を参照してください。

サーバーのWebGateマシンへの割当て

「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てます。

「サーバーのマシンへの割当」画面で次の操作を実行します。

  1. 「マシン」ペインで、サーバーに割り当てるマシン(この場合は、otd_machine_1)を選択します。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行して、AdminServerotd_machine_1に割り当てます。
    • 「AdminServer」をクリックして選択し、右矢印をクリックして、「マシン」ペインで選択したマシン(otd_machine_1)の下に移動します。

    • AdminServerをダブルクリックして、「マシン」ペインで選択したマシン(otd_machine_1)の下に移動します。

  3. これらのステップを繰り返して、すべての管理対象サーバーをそれぞれのマシンに割り当てます。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』サーバーのマシンへの割当てに関する項を参照してください。

仮想ターゲット

Oracle Access Management構成の場合、この画面はスキップできます。

「次へ」をクリックして続行します。

パーティション

「パーティション」画面は、WebLogic Server Multitenant (MT)環境での仮想ターゲットのパーティションの構成に使用されます。オプションは選択せずに、「次へ」を選択します。

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』パーティションに関する項を参照してください。

ノート:

WebLogic Server Multitenantドメイン・パーティションは、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。
ドメイン・フロントエンド・ホストの構成

「ドメイン・フロントエンド・ホスト」画面では、ドメインのフロントエンド・ホストを構成できます。

「プレーン」または「SSL」を選択し、それぞれのホストの値を指定します。

「次」をクリックします。

デプロイメントのターゲット指定

「デプロイメント・ターゲット指定」画面では、使用可能なデプロイメントをサーバーにターゲット指定できます。

必要な変更を行って、「次へ」をクリックします。
サービスのターゲット指定

「サービス・ターゲット指定」画面では、使用可能なサービスをサーバーにターゲット指定できます。

必要な変更を行って、「次へ」をクリックします。
構成の指定内容の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。

画面上の各項目を検討し、情報が正しいことを確認します。変更するには、「戻る」ボタンをクリックするか、ナビゲーション・ペインの画面を選択することにより、前の画面に戻ります。ドメイン作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成のサマリーに関する項を参照してください。

ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録

「構成の終了」画面には、構成したばかりのドメインについての情報が表示されます。

後で必要になるため、次の項目をノートにとります。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

ドメインの場所は、ノード・マネージャと管理サーバーを起動するスクリプトへのアクセスで必要になります。また、URLは管理サーバーへのアクセスで必要になります。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

SSL対応サーバーのシステム・プロパティの更新

SSL対応サーバーの場合、ドメイン・ホームのsetDomainEnvファイルに必要なプロパティを設定する必要があります。

サーバーを起動する前に、DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh (UNIXの場合)またはDOMAIN_HOME\bin\setDomainEnv.cmd (Windowsの場合)ファイルに次のプロパティを設定します。
  • -Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true

  • -Dweblogic.security.TrustKeyStore=DemoTrust

Oracle Traffic Director WebGateの構成

Oracle Traffic Directorをインストールした後、次のステップを実行し、Oracle Traffic Director 12c (12.2.1.4.0) WebGate for Oracle Access Managerを構成します。

  • UNIXの場合

    1. 次のコマンドを実行して、$(Oracle_Home)/webgate/otd/tools/deployWebGateディレクトリに移動します($(Oracle_Home)は、Oracle Traffic DirectorをインストールするときにOracleHomeとして設定される場所です)。

      cd $(Oracle_Home)/webgate/otd/tools/deployWebGate

    2. 次のコマンドを実行して、$(Oracle_Home)/webgate/otd/tools/deployWebGateからOTD WebGate Instance Directoryを作成します。

      ./deployWebGateInstance -w webgate_instanceDirectory -oh $(Oracle_Home) -ws otd

      コマンドの説明は次のとおりです。

      • $(Oracle_Home)は、Oracle Traffic Directorがインストールされているパスです。

        例:

        /home/oracle

      • webgate_instanceDirectoryは、WebGateプロファイルをコピーするディレクトリの場所です。

        例:

        $(Domain_Home)/config/fmwconfig/components/OTD/instances/Instance_Name

        ($(Domain_Home)は、OTDドメインを構成するディレクトリのパスです。)

    3. 環境変数LD_LIBRARY_PATHWebGate_$(Oracle_Home)/libに設定します

      たとえば:

      Linuxの場合、 64

      export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$(Oracle_Home)/lib

      Windowsの場合

      set PATH=%(Oracle_Home)%\bin;%path%

    4. 次のディレクトリに移動します。

      UNIXベースのプラットフォームの場合

      $(Oracle_Home)/webgate/otd/tools/setup/InstallTools

      Windowsの場合

      %(Oracle_Home)%\webgate\otd\tools\EditObjConf

    5. コマンドラインで、次のコマンドを実行してmagnus.confobj.confなどのOTD confファイルを更新します。

      スタンドアロンOracle Traffic Directorインストール環境の場合:

      ./EditObjConf -f Domain_Home/config/fmwconfig/components/OTD/instances/Instance_Name/config/Instance_Name-obj.conf -w webgate_instanceDirectory [-oh Oracle_Home] -ws otd

      同じ場所に配置されたOracle Traffic Directorインストール環境の場合:

      ./EditObjConf -f Domain_Home/config/fmwconfig/components/OTD/Instance_Name/config/Instance_Name-obj.conf -w webgate_instanceDirectory [-oh Oracle_Home] -ws otd

      コマンドの説明は次のとおりです。

      • Oracle_Homeは、有効なWebLogic Serverインストールの親ディレクトリ、またはOracle Traffic Directorがインストールされているディレクトリへのパスです。

        例:

        /home/oracle

      • webgate_instanceDirectoryは、WebGateプロファイルをコピーするディレクトリの場所です。

        例:

        $(Domain_Home)/config/fmwconfig/components/OTD/instances/Instance_Name

  • Windowsの場合

    1. 次のコマンドを実行して、%Oracle_Home%\webgate\otd\tools\deployWebGateディレクトリに移動します。

      cd %Oracle_Home%\webgate\otd\tools\deployWebGate

    2. 次のコマンドを実行し、エージェントの必要な部分を%Oracle_Home%ディレクトリからwebgate_instanceDirectoryの場所にコピーします。

      deployWebGateInstance.bat -w webgate_instanceDirectory [-oh Oracle_Home] -ws otd

      コマンドの説明は次のとおりです。

      • Oracle_Homeは、Oracle Traffic Director WebGateがインストールされているディレクトリです。

        例:

        /home/oracle

      • webgate_instanceDirectoryは、WebGateプロファイルをコピーするディレクトリの場所です。

        例:

        $(Domain_Home)/config/fmwconfig/components/OTD/instances/Instance_Name

    3. 次のコマンドを実行してPATH環境変数を設定します。

      set %PATH%=%PATH%;%Oracle_Home%\webgate\otd\lib;%Oracle_Home%\bin

    4. 次のディレクトリに移動します。

      %Oracle_Home%\webgate\otd\tools\EditObjConf

    5. コマンドラインで、次のコマンドを実行してmagnus.confobj.confなどのOTD confファイルを更新します。

      スタンドアロンOracle Traffic Directorインストール環境の場合:

      EditObjConf -f Domain_Home/config/fmwconfig/components/OTD/instances/Instance_Name/config/Instance_Name-obj.conf -w webgate_instanceDirectory [-oh $(Oracle_Home)] -ws otd

      同じ場所に配置されたOracle Traffic Directorインストール環境の場合:

      ./EditObjConf -f Domain_Home/config/fmwconfig/components/OTD/Instance_Name/config/Instance_Name-obj.conf -w webgate_instanceDirectory [-oh $(Oracle_Home)] -ws otd

      コマンドの説明は次のとおりです。

      • Oracle_Homeは、Oracle Traffic Director WebGate for Oracle Access Managerがインストールされているディレクトリです。

        例:

        /home/oracle

      • webgate_instanceDirectoryは、WebGateプロファイルをコピーするディレクトリの場所です。

        例:

        $(Domain_Home)/config/fmwconfig/components/OTD/instances/Instance_Name

Oracle Traffic Director WebGateの構成の確認

Oracle Traffic Director 12c (12.2.1.4.0) WebGate for Oracle Access Managerをインストールし、構成ステップを完了した後で、installDATE-TIME_STAMP.outログ・ファイルを調べてインストールを確認できます。ログのデフォルトの場所は次のとおりです。

  • UNIXの場合

    $(Oracle_Home)/oraInst.loc

  • Windowsの場合

    C:\Program Files\Oracle\Inventory\logs

新規のOracle Traffic Director WebGateスタート・ガイド

新規のOracle Traffic Director 12c (12.2.1.4.0) WebGate agent for Oracle Access Managerを使用するには、次のタスクを実行する必要があります。

新規Oracle Traffic Director 12c (12.2.1.4.0) WebGateの登録

Oracle Access ManagerのWebGateコンポーネントは、高可用性環境を使用して、単一障害点をなくし、ロード・バランサ(LBR)を使用してワークロードを分散します。OAMを登録する必要があるのは一度のみで、結果として得られるアーティファクトはすべて、LBRの背後にあるOAM WebGatesによって使用されます。

次のいずれかのオプションを使用して、新しいWebGateエージェントをOracle Access Managerに登録できます:

Oracle Access Manager管理コンソール

Oracle Access Managerコンソールを使用したWebGateエージェントの登録の詳細は、『Oracle Access Management管理者ガイド』コンソールを使用したOAMエージェントの登録に関する項を参照してください。

RREGツール

RREGツールを使用したWebGateエージェントの登録の詳細は、次を参照してください:

RREGツールの設定

RREGツールを設定するには、次のステップを実行します。

  • UNIXの場合

    1. Oracle Access Managerをインストールおよび構成した後、次のディレクトリに移動します。

      Oracle_IDM2/oam/server/rreg/client

    2. RREG.tar.gzファイルを解凍します。

      例:

      gunzip RREG.tar.gz

      tar -xvf RREG.tar

    エージェントを登録するためのツールは次の場所にあります。

    RREG_Home/bin/oamreg.sh

    ノート:

    RREG_Homeは、RREG.tar.gz/rregの内容を展開したディレクトリです。

  • Windowsの場合

    1. Oracle Access Managerをインストールおよび構成した後、次の場所に移動します。

      Oracle_IDM2\oam\server\rreg\client

    2. RREG.tar.zipファイルの内容を、選択した展開先に展開します。

エージェントを登録するためのツールは次の場所にあります。

RREG_Home\bin\oamreg.bat

ノート:

RREG_Homeは、RREG.tar.gz/rregの内容を展開したディレクトリです。

UNIXではoamreg.shスクリプト、Windowsではoamreg.batスクリプトにある、次の環境変数を設定します。

  • OAM_REG_HOME

    この変数を、RREG.tar/rregの内容を展開したディレクトリへの絶対パスに設定します。

  • JDK_HOME

    この変数を、JavaまたはJDKがインストールされているマシン上のディレクトリへの絶対パスに設定します。

OAM12cRequest.xmlファイルの更新

RREG_Home\inputディレクトリ内(Windowsの場合)のOAM12cRequest.xmlファイルで、agentNameなどのエージェント・パラメータを更新する必要があります。UNIXでは、このファイルはRREG_Home/inputディレクトリ内にあります。

ノート:

OAM12cRequest.xmlファイル、またはショート・バージョンOAM12cRequest_short.xmlは、テンプレートとして使用されます。このテンプレート・ファイルをコピーして使用できます。

OAM12cRequest.xmlファイルまたはOAM12cRequest_short.xmlファイル内の次の必須パラメータの値を変更します。

  • serverAddress

    OAM管理サーバーのホストとポートを指定します。

  • agentName

    エージェントのカスタム名を指定します。

  • agentBaseUrl

    Oracle Traffic Director 12c (12.2.1.4.0) WebGateがインストールされているマシンのホストとポートを指定します。

  • preferredHost

    Oracle Traffic Director 12c (12.2.1.4.0) WebGateがインストールされているマシンのホストとポートを指定します。

  • security

    インストールされているWebGateに基づいて、openなどのセキュリティ・モードを指定します。

  • primaryServerList

    Serverコンテナ要素の下にある、Oracle Access Managerプロキシに対する管理対象サーバーのホストとポートを指定します。

このファイルは、変更後に保存して閉じます。

インバンド・モードの使用方法

OAM12cRequest.xmlファイルのWebGateパラメータを更新した後、RREGツールを一度実行すると、WebGateが必要とするファイルおよびアーティファクトは、次のディレクトリに生成されます。

UNIXの場合

RREG_Home/output/agent_name

Windowsの場合

RREG_Home\output\agent_name

ノート:

RREGは、クライアント・マシンとサーバーのいずれでも実行できます。サーバーで実行する場合、アーティファクトを元のクライアントに手動でコピーする必要があります。

ステップは次のとおりです。

  1. OAM12cRequest.xmlファイルを開きます。このファイルは、UNIXではRREG_Home/input/、WindowsではRREG_Home\inputにあります。RREG_Homeは、RREG.tar.gz/rregの内容を展開したディレクトリです。

    このXMLファイルを編集し、新規Oracle Traffic Director WebGate for Oracle Access Managerのパラメータを指定します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    UNIXの場合

    ./RREG_Home/bin/oamreg.sh inband input/OAM12cRequest.xml

    Windowsの場合

    RREG_Home\bin\oamreg.bat inband input\OAM12cRequest.xml

アウトオブバンド・モードの使用方法

サーバーにアクセスできないエンド・ユーザーの場合、更新したOAM12cRequest.xmlファイルをシステム管理者に電子メールで送信し、アウトオブバンド・モードでRREGを実行してもらうことが可能です。生成されたAgentID_Response.xmlファイルをシステム管理者から受領し、このファイルに対してRREGを実行し、必要なWebGateファイルおよびアーティファクトを取得できます。

生成されたAgentID_Response.xmlファイルを管理者から受領した後、このファイルを手動でマシン上のinputディレクトリにコピーする必要があります。

  • UNIXの場合

    ステップは次のとおりです。

    1. サーバーにアクセスできないエンド・ユーザーの場合は、OAM12cRequest.xmlファイルを開きます。このファイルは、RREG_Home/input/にあります。

      RREG_Homeは、RREG.tar.gz/rregの内容を展開したディレクトリです。このXMLファイルを編集し、新規Oracle Traffic Director WebGate for Oracle Access Managerのパラメータを入力します。更新したファイルをシステム管理者に送信します。

    2. 管理者は、更新されたOAM12cRequest.xmlファイルをコピーします(このファイルは、RREG_Home/input/ディレクトリにあります)。

      これは、エンド・ユーザーから受信したファイルです。管理者のRREG_Homeディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。

      ./RREG_Home/bin/oamreg.sh outofband input/OAM12cRequest.xml

      Agent_ID_Response.xmlファイルが管理者のマシンのoutputディレクトリ(RREG_Home/output/ディレクトリ)に生成されます。更新済のOAM12cRequest.xmlファイルを最初に管理者に送信したエンド・ユーザーに、このファイルを送信します。

    3. エンド・ユーザーは、生成されたAgent_ID_Response.xmlファイルをコピーします。このファイルは、RREG_Home/input/にあります。

      これは、管理者から受信したファイルです。クライアントのRREGホーム・ディレクトリに移動し、コマンド行で次のコマンドを実行します。

      ./RREG_Home/bin/oamreg.sh outofband input/Agent_ID_Response.xml

    ノート:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド』コンソールを使用したOAMエージェントの登録に関する項で説明されているように、Oracle Access Manager管理コンソールを使用してWebGateエージェントを登録すると、登録後に生成されたファイルおよびアーティファクトを、サーバー(Oracle Access Manager管理コンソールが実行されているマシン)からクライアント・マシンに手動でコピーする必要があります。ファイルおよびアーティファクトは$(Oracle_Home)/user_projects/domains/name_of_the_WebLogic_domain_for_OAM/output/Agent_IDディレクトリに生成されます。

  • Windowsの場合

    ステップは次のとおりです。

    1. サーバーにアクセスできないエンド・ユーザーの場合は、OAM12cRequest.xmlファイルを開きます。このファイルは、RREG_Home\input\ディレクトリにあります。

      RREG_Homeは、RREG.tar.gz/rregの内容を展開したディレクトリです。このXMLファイルを編集して、新規のOracle Traffic Director WebGate for Oracle Access Managerのパラメータを指定し、更新されたファイルをシステム管理者に送信します。

    2. 管理者は、更新されたOAM12cRequest.xmlファイルをコピーします。このファイルは、RREG_Home\input\にあります。これは、エンド・ユーザーから受信したファイルです。管理者のRREG_Homeディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。

      RREG_Home\bin\oamreg.bat outofband input\OAM12cRequest.xml

      Agent_ID_Response.xmlファイルが管理者のマシンのRREG_Home\output\ディレクトリに生成されます。更新済のOAM12cRequest.xmlファイルを最初に管理者に送信したエンド・ユーザーに、このファイルを送信します。

    3. エンド・ユーザーは、生成されたAgent_ID_Response.xmlファイルをコピーします。このファイルは、RREG_Home/input/にあります。これは、管理者から受信したファイルです。クライアントのRREGホーム・ディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。

      RREG_Home\bin\oamreg.bat outofband input\Agent_ID_Response.xml

    ノート:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド』コンソールを使用したOAMエージェントの登録に関する項で説明されているように、Oracle Access Manager管理コンソールを使用してWebGateエージェントを登録すると、登録後に生成されたファイルおよびアーティファクトを、サーバー(Oracle Access Manager管理コンソールが実行されているマシン)からクライアント・マシンに手動でコピーする必要があります。ファイルおよびアーティファクトは$(Oracle_Home)/user_projects/domains/name_of_the_WebLogic_domain_for_OAM/output/Agent_IDディレクトリに生成されます。

RREGによって生成されるファイルおよびアーティファクト

新規WebGateエージェントの登録に使用する方法またはモードに関係なく、次のファイルおよびアーティファクトがRREG_Home/output/Agent_IDディレクトリに生成されます。

  • wallet/cwallet.sso

  • cwallet.sso

  • ObAccessClient.xml

  • SIMPLEモードの場合、RREGによって次のものが生成されます。

    • password.xml。SSLで使用される秘密キーを暗号化するための不明瞭化されたグローバル・パスフレーズが含まれます。このパスフレーズは、サーバーで使用されているパスフレーズと同じものを使用できます。

    • aaa_key.pem

    • aaa_cert.pem

  • CERTモードの場合、RREGによってpassword.xmlが生成されます。これには、SSLで使用される秘密キーを暗号化するための不明瞭化されたグローバル・パスフレーズが含まれます。このパスフレーズは、サーバーで使用されているパスフレーズと異なるものを使用できます。

    ノート:

    RREGによって生成されたこれらのファイルを使用して証明書リクエストを生成し、サードパーティの認証局に署名を求めることができます。既存の証明書をインストールするには、既存のaaa_cert.pemおよびaaa_chain.pemファイルをpassword.xmlおよびaaa_key.pemと合せて使用する必要があります。

Oracle Traffic Director WebGateインスタンスの場所への生成されたファイルおよびアーティファクトのコピー

RREGがこれらのファイルおよびアーティファクトを生成した後、使用しているセキュリティ・モードに基づき、手動でこれらをRREG_Home/output/Agent_IDディレクトリからwebgate_instanceDirectoryディレクトリにコピーする必要があります。

使用しているセキュリティ・モードに従って、次の操作を行います。

  • OPENモードの場合、次のファイルをRREG_Home/output/Agent_IDディレクトリからwebgate_instanceDirectory/webgate/configディレクトリにコピーします。

    • wallet

    • ObAccessClient.xml

    • cwallet.sso

  • SIMPLEモードの場合、次のファイルをRREG_Home/output/Agent_IDディレクトリからwebgate_instanceDirectory/webgate/configディレクトリにコピーします。

    • wallet

    • ObAccessClient.xml

    • cwallet.sso

    • password.xml

    さらに、次のファイルをRREG_Home/output/Agent_IDディレクトリからwebgate_instanceDirectory/webgate/config/simpleディレクトリにコピーします。

    • aaa_key.pem

    • aaa_cert.pem

  • CERTモードの場合、次のファイルを RREG_Home/output/Agent_IDディレクトリからwebgate_instanceDirectory/webgate/configディレクトリにコピーします。

    • wallet

    • ObAccessClient.xml

    • cwallet.sso

    • password.xml

新規証明書の生成

次の手順で、新規証明書を生成します。

  1. $(Oracle_Home)/webgate/otd/tools/opensslディレクトリに移動します。

  2. 次のようにして、証明書リクエストを作成します。

    ./openssl req -utf8 -new -nodes -config openssl_silent_otd12c.cnf -keyout aaa_key.pem -out aaa_req.pem -rand $(Oracle_Home)/webgate/otd/config/random-seed/

  3. 次のようにして、証明書を自己署名します。

    ./openssl ca -config openssl_silent_otd12c.cnf -policy policy_anything -batch -out aaa_cert.pem -infiles aaa_req.pem

  4. 次の生成された証明書をwebgate_instanceDirectory/webgate/configディレクトリにコピーします。

    • aaa_key.pem

    • aaa_cert.pem

    • simpleCAディレクトリ内のcacert.pem

      ノート:

      cacert.pemファイルをコピーした後、ファイルの名前をaaa_chain.pemに変更する必要があります。

既存の証明書の移行

既存の証明書(aaa_key.pem、aaa_cert.pemおよびaaa_chain.pem)を移行する場合、aaa_key.pemを暗号化する際に使用したものと同じパスフレーズを使用してください。同じパスフレーズをRREG登録処理中に入力する必要があります。同じパスフレーズを使用しないと、RREGによって生成されたpassword.xmlファイルが、キーの暗号化に使用されたパスフレーズと一致しません。

同じパスフレーズを入力したら、これらの証明書を次のようにコピーできます。

  1. webgate_instanceDirectory/webgate/configディレクトリに移動します。

  2. 次の証明書をwebgate_instanceDirectory/webgate/configディレクトリにコピーします。

    • aaa_key.pem

    • aaa_cert.pem

    • aaa_chain.pem

Oracle Traffic Directorインスタンスの再起動

Oracle Traffic Directorインスタンスの再起動の詳細は、『Oracle Traffic Directorの管理』WLSTを使用したOracle Traffic Directorインスタンスの起動、停止、再起動に関する項を参照してください。

WebLogic ServerドメインでOracle Traffic Directorを構成してある場合、Oracle Fusion Middleware Controlを使用してOracle Traffic Directorインスタンスを再起動することもできます。詳細は、『Oracle Traffic Directorの管理』Fusion Middleware Controlを使用したOracle Traffic Directorインスタンスの起動、停止、再起動に関する項を参照してください。

スタンドアロン・インスタンスの場合、Domain_Home/config/fmwconfig/components/OTD/instances/Instance_Name/binから./restartコマンドを使用して再起動できます。