6 Windows 64でのApache HTTP 2.4 Server WebGateのインストールおよび構成
この章では、次の項目について説明します。
- Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストールの概要
- Apache HTTP 2.4 Server WebGateの前提条件
- Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストール
- Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストール後のステップ
- Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストールおよび構成の検証
- 新規Apache HTTP 2.4 Server WebGateの開始
- Apache HTTP 2.4 Server WebGateインスタンスの再起動
- Apache HTTP 2.4 Server WebGateのアンインストール
- Apache HTTP 2.4 Server WebGateのサイレント・インストール
Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストールの概要
Windows 64用のApache HTTP 2.4 Server WebGateをインストールするには、次のステップを実行します:
- Apache Webサーバーのインストール。
- Windows用のApache HTTP 2.4 Server WebGateのインストール。
- インストール後の構成ステップの実行
- Apache HTTP 2.4 Server WebGateインストールの検証。
- 新規WebGateエージェントの登録
Apache HTTP 2.4 Server WebGateの前提条件
この項の内容は、次のとおりです。
Oracle Fusion Middleware動作保証
Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDK、Oracle Identity and Access Management 12cに関連するサード・パーティ製品など、Oracle Fusion Middlewareの動作保証の情報があります。
詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.htmlの「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」を参照してください。
Visual Studio 2010および2012のVisual C++再頒布可能パッケージのインストール
vcredist_x64.exe
をインストールする必要があります。
警告:
Visual Studio 2010および2012用のVisual C++再頒布可能ファイルをインストールしていない場合、Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストール中に、「サポートされているMS Visual C++バージョンは、このマシンでは使用できません」という警告が表示されます。ダウンロード、インストールおよび構成に関する詳細は、Microsoftダウンロード・ページおよび製品ドキュメントを参照してください。
OAM 12cのインストールおよび構成
Oracle Access Manager (OAM)のインストールについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』のOracle Identity and Access Managementソフトウェアのインストールおよび構成に関する項を参照してください。
新規または既存のWebLogic管理ドメインでのOracle Access Managerの構成については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』のOracle Access Managementの構成に関する項を参照してください。
OPENモード、SIMPLEモードまたはCERTモードでのOracle Access Managerの構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager管理者ガイドの通信の保護に関する項を参照してください。
Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストール
この項には次のトピックが含まれます:
ソフトウェアの入手
Apache HTTP 2.4 Server WebGateソフトウェアの入手については、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeを参照してください。
Apache HTTP 2.4 Server WebGateインストーラの起動
インストール・ウィザードを起動するには、次の作業を実行します。
インストーラを起動すると、「ようこそ」画面が表示されます。「Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストール・フローおよび手順」でApache HTTP 2.4 Server WebGate for Oracle Access Managerのインストールについて参照し、インストールを続行します。
Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストール・フローおよび手順
Apache HTTP 2.4 Server WebGate for Oracle Access Managerをインストールするには、表6-1の手順に従ってください。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプを参照してください。
表6-1 Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストール・フロー
No. | 画面 | 説明および必要なアクション |
---|---|---|
1 |
「ようこそ」画面 |
「次」をクリックして続行します。 |
2 |
「インストール場所の指定」画面 |
MiddlewareホームおよびOracleホームの場所を指定します。 これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストールの開始点の理解に関する項を参照してください。 Apache WebGateのOracleホームは、任意の有効なディレクトリ(必ずしもMiddlewareホーム内ではない)です。そのため、Middlewareホームを指定しなかった場合や、無効なMiddlewareホームを指定した場合、インストーラはエラーなしで続行されます。 「次」をクリックして続行します。 |
3 |
「前提条件のチェック」画面 |
次のエラーが発生した場合は無視します:
「次」をクリックして続行します。 |
4 |
「インストール・サマリー」画面 |
画面の情報を確認します。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
5 |
「インストールの進行状況」画面 |
「次」をクリックして続行します。 |
6 |
「インストール完了」画面 |
「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 |
Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストール後のステップ
この項には次のトピックが含まれます:
Apache HTTP 2.4 Server WebGateインスタンスのデプロイ
WebGateのOracleホーム・ディレクトリにある$WEBGATE_HOME\webgate\apache\tools\deployWebGate
ツールを使用して、Apacheインスタンスを作成します。
WebGateインスタンスをデプロイするには、次の作業を実行します。
環境変数の設定
Apache HTTP 2.4 Server WebGateの場合、次の環境変数を設定します:
PATH=$WEBGATE_HOME\webgate\apache\lib;%PATH%
Apache HTTP 2.4 Server WebGateのインストールおよび構成の検証
Apache HTTP 2.4 Server WebGate for Oracle Access Managerをインストールしたら、installDATE-TIME_STAMP.out
ログ・ファイルを調べてインストールを検証できます。ログのデフォルトの場所は、次のファイルの中です。
WebGate_Home
/oraInst.loc
新規Apache HTTP 2.4 Server WebGateの開始
新規のApache HTTP 2.4 Server WebGate for Oracle Access Managerを使用するには、次のタスクを実行する必要があります:
- Apache HTTP 2.4 Server WebGateの新規WebGateエージェントの登録
Oracle Access ManagerのWebGateコンポーネントは、高可用性環境を使用して、単一障害点をなくし、ロード・バランサ(LBR)を使用してワークロードを分散します。OAMを登録する必要があるのは一度のみで、結果として得られるアーティファクトはすべて、LBRの背後にあるOAM WebGatesによって使用されます。 - 生成済アーティファクトのApache HTTP 2.4 Server WebGateインスタンスの場所へのコピー
- 以前のバージョンのファイルの削除
Apache HTTP 2.4 Server WebGateの新規WebGateエージェントの登録
Oracle Access ManagerのWebGateコンポーネントは、高可用性環境を使用して、単一障害点をなくし、ロード・バランサ(LBR)を使用してワークロードを分散します。OAMを登録する必要があるのは一度のみで、結果として得られるアーティファクトはすべて、LBRの背後にあるOAM WebGatesによって使用されます。
次のいずれかのオプションを使用して、新しいWebGateエージェントをOracle Access Managerに登録できます:
Oracle Access Manager管理コンソール
Oracle Access Managerコンソールを使用したWebGateエージェントの登録の詳細は、『Oracle Access Management管理者ガイド』のコンソールを使用したOAMエージェントの登録に関する項を参照してください。
RREGツール
RREGツールを使用したWebGateエージェントの登録の詳細は、次を参照してください:
RREGツールの場所と準備
RREGツールを設定するには、次のステップを実行します。
-
アプリケーション層でOracle Access Managerホストの1つにログインします。
-
Oracle Access Manager Oracleホームの次のディレクトリに、ディレクトリを変更します。
ノート:
場所はアウトオブバンド・モードの場合のみ必要です。OAM_ORACLE_HOME/oam/server/rreg/client
この例では、OAM_ORACLE_HOMEはOracle Access ManagerソフトウェアがインストールされたシステムのOracleホームです。
ノート:
『Oracle Enterprise IDMデプロイメント・ガイド』が使用されている場合、OAM_ORACLE_HOMEは/u01/oracle/products/access/iam
になる可能性があります。ノート:
Oracle Access Managerサーバーに対する権限またはアクセス権がない場合は、アウトオブバンド・モードを使用して必要なファイルを生成し、WebGateをOracle Access Managerに登録できます。「RREGのインバンドおよびアウトオブバンド・モードについて」を参照してください。 -
RREG.tar.gz
ファイルを必要なディレクトリに解凍します。 -
解凍されたディレクトリから、
oamreg.sh
ファイルを開き、次の環境変数を次のようにファイルに設定します。-
OAM_REG_HOME
を、RREGアーカイブの内容を展開したディレクトリへの絶対パスに設定します。JDK_HOME
を、サポート対象のJDKがインストールされているマシン上のディレクトリへの絶対パスに設定します。
-
OAM12cRequest.xmlファイルの更新
RREG_Home
/input
ディレクトリ内にあるOAM12cRequest.xml
ファイルで、agentName
などのエージェント・パラメータを更新する必要があります。
ノート:
OAM12cRequest.xml
ファイル、またはショート・バージョンOAM12cRequest_short.xml
は、テンプレートとして使用されます。このテンプレート・ファイルをコピーして使用できます。
OAM12cRequest.xml
ファイルまたはOAM12cRequest_short.xml
ファイル内の次の必須パラメータの値を変更します。
-
serverAddress
OAM管理サーバーのホストとポートを指定します。
-
agentName
エージェントのカスタム名を指定します。
-
agentBaseUrl
Oracle Traffic Director 11g WebGateがインストールされているマシンのホストとポートを指定します。
-
preferredHost
Oracle Traffic Director 11g WebGateがインストールされているマシンのホストとポートを指定します。
-
security
インストールされているWebGateに基づいて、
open
などのセキュリティ・モードを指定します。 -
primaryServerList
Server
コンテナ要素の下にある、Oracle Access Managerプロキシに対する管理対象サーバーのホストとポートを指定します。
このファイルは、変更後に保存して閉じます。
RREGツールの実行
次のトピックでは、RREGツールを実行してOracle Access ManagerにOracle HTTP Server WebGateを登録する方法について説明します。
RREGインバンドおよびアウトオブバンド・モードについて
RREGツールは、インバンドとアウトオブバンドという2つのモードのいずれか1つで実行できます。
Oracle Access Managerサーバーにアクセスして、Oracle Access Manager Oracleホームから自分でRREGツールを実行する権限がある場合は、インバンド・モードを使用します。RREGツールの実行後に、生成されたアーティファクトとファイルをWebサーバーの構成ディレクトリにコピーできます。
Oracle Access Managerサーバーに対する権限またはアクセス権がない場合は、アウトオブバンド・モードを使用します。たとえば、一部の組織では、Oracle Access Managerサーバー管理者のみが、サーバー・ディレクトリにアクセスしてサーバーでの管理タスクを実行する権限を持ちます。アウトオブバンド・モードでは、プロセスは次のように機能します。
-
Oracle Access Managerサーバー管理者からRREGアーカイブ・ファイル (
RREG.tar.gz
)のコピーが提供されます。サーバー管理者は、「OAM12cRequest.xmlファイルでの標準プロパティの更新」に示されている場所で見つけることができます。
-
サーバー管理者から提供された
RREG.tar.gz
ファイルを展開します。たとえば:
gunzip RREG.tar.gz
tar -xvf RREG.tar
RREGアーカイブを解凍した後、次の場所にエージェントを登録するためのツールを見つけることができます。
RREG_HOME
/bin/oamreg.sh
この例では、
RREG_Home
は、RREGアーカイブの内容を展開したディレクトリです。 -
「OAM12cRequest.xmlファイルでの標準プロパティの更新」の手順を使用して
OAM12cRequest.xml
ファイルを更新し、完成したOAM12cRequest.xml
ファイルをOracle Access Managerサーバー管理者に送信します。 -
次に、Oracle Access Managerサーバー管理者は「アウトオブバンド・モードでのRREGツールの実行」の手順を使用してRREGツールを実行し、
AgentID_response.xml
ファイルを生成します。 -
Oracle Access Managerサーバー管理者はユーザーに
AgentID_response.xml
ファイルを送信します。 -
「アウトオブバンド・モードでのRREGツールの実行」の手順を使用して
AgentID_response.xml
ファイルでRREGツールを実行し、クライアント・システムに必要なアーティファクトとファイルを生成します。
親トピック: RREGツールの実行
RREGツールをインバンド・モードで実行
RREGツールをインバンド・モードで実行するには:
-
RREGホーム・ディレクトリに移動します。
インバンド・モードを使用している場合、RREGディレクトリはOracle Access Manager Oracleホーム内にあります。
OAM_ORACLE_HOME/oam/server/rreg
アウトオブバンド・モードを使用している場合、RREGホーム・ディレクトリは、RREGアーカイブを解凍した場所になります。
-
RREGホーム・ディレクトリで、binディレクトリに移動します。
cd RREG_HOME/bin/
-
ファイルを実行できるように、
oamreg.sh
コマンドの権限を設定します。chmod +x oamreg.sh
-
次のコマンドを実行します。
./oamreg.sh inband RREG_HOME/input/OAM12cRequest_edg.xml
この例では、次のようになります。
-
編集された
OAM12cRequest.xml
ファイルがRREG_HOME/input
ディレクトリに配置されていることが前提となります。 -
このコマンドの出力は、次のディレクトリに保存されます。
RREG_HOME/output/
次の例はRREGセッションのサンプルです。
Welcome to OAM Remote Registration Tool!
Parameters passed to the registration tool are:
Mode: inband
Filename: /u01/oracle/products/fmw/iam_home/oam/server/rreg/client/rreg/input/OAM12cRequest_edg.xml
Enter admin username:weblogic_idm
Username: weblogic_idm
Enter admin password:
Do you want to enter a Webgate password?(y/n):
n
Do you want to import an URIs file?(y/n):
n
----------------------------------------
Request summary:
OAM12c Agent Name:SOA12214_EDG_AGENT
Base URL: https://soa.example.com
:443
URL String:null
Registering in Mode:inband
Your registration request is being sent to the Admin server at: http://host1.example.com:7001
----------------------------------------
Jul 08, 2015 7:18:13 PM oracle.security.jps.util.JpsUtil disableAudit
INFO: JpsUtil: isAuditDisabled set to true
Jul 08, 2015 7:18:14 PM oracle.security.jps.util.JpsUtil disableAudit
INFO: JpsUtil: isAuditDisabled set to true
Inband registration process completed successfully! Output artifacts are created in the output folder.
親トピック: RREGツールの実行
RREGツールをアウトオブバンド・モードで実行
WEBHOSTサーバーでRREGツールをアウトオブバンド・モードで実行するために、管理者は次のコマンドを使用します。
RREG_HOME/bin/oamreg.sh outofband input/OAM12cRequest.xml
この例では、次のようになります。
-
RREG_HOMEを、サーバーでRREGアーカイブ・ファイルが解凍された場所で置き換えます。
-
編集された
OAM12cRequest.xml
ファイルは、RREG_HOME/input
ディレクトリに配置されています。 -
RREGツールにより、このコマンドの出力(
AgentID_response.xml
ファイル)は次のディレクトリに保存されます。RREG_HOME/output/
Oracle Access Managerサーバー管理者は、
OAM12cRequest.xml
ファイルを提供したユーザーにAgentID_response.xml
を送信できます。
Webサーバーのクライアント・マシンでRREGツールをアウトオブバンド・モードで実行するには、次のコマンドを使用します。
RREG_HOME/bin/oamreg.sh outofband input/AgentID_response.xml
この例では、次のようになります。
-
RREG_HOMEを、クライアント・システムでRREGアーカイブ・ファイルを解凍した場所で置き換えます。
-
Oracle Access Managerサーバー管理者によって提供された
AgentID_response.xml
ファイルは、 RREG_HOME/inputディレクトリにあります。 -
RREGツールでは、このコマンドの出力(WebGateソフトウェアの登録に必要なアーティファクトとファイル)がクライアント・マシンの次のディレクトリに保存されます。
RREG_HOME/output/
親トピック: RREGツールの実行
RREGによって生成されるファイルおよびアーティファクト
新規WebGateエージェントの登録に使用する方法またはモードに関係なく、次のファイルおよびアーティファクトがRREG_Home
/output/
Agent_ID
ディレクトリに生成されます。
-
cwallet.sso
-
ObAccessClient.xml
-
OAM 11.1.2.3から、RREGによって次の2つのcwallet.ssが生成されます。
-
rreg/output/<webgate_id>/cwallet.sso
-
rreg/output/<webgate_id>/wallet/cwallet.sso
-
-
WebGate 11.1.2.2の場合は、
rreg/output/<webgate_id>/cwallet.sso
をWebGate_Instance_Home/webgate/config/
フォルダにコピーします。 -
WebGate 11.1.2.3の場合は、
rreg/output/<webgate_id>/wallet/cwallet.sso
をWebGate_Instance_Home/webgate/config/wallet/
フォルダにコピーします -
SIMPLEモードの場合、RREGによって次のものが生成されます。
-
password.xml
。SSLで使用される秘密キーを暗号化するための不明瞭化されたグローバル・パスフレーズが含まれます。このパスフレーズは、サーバーで使用されているパスフレーズと同じものを使用できます。 -
aaa_key.pem
-
aaa_cert.pem
-
-
CERTモードの場合、RREGによって
password.xml
が生成されます。これには、SSLで使用される秘密キーを暗号化するための不明瞭化されたグローバル・パスフレーズが含まれます。このパスフレーズは、サーバーで使用されているパスフレーズと異なるものを使用できます。ノート:
RREGによって生成されたこれらのファイルを使用して証明書リクエストを生成し、サードパーティの認証局に署名を求めることができます。既存の証明書をインストールするには、既存の
aaa_cert.pem
およびaaa_chain.pem
ファイルをpassword.xml
およびaaa_key.pem
と合せて使用する必要があります。
生成済アーティファクトのApache HTTP 2.4 Server WebGateインスタンスの場所へのコピー
RREGツールによって必要なアーティファクトが生成された後で、RREG_Home/output/agent_ID
ディレクトリからWeb層ホスト上のApache構成ディレクトリに、アーティファクトを手動でコピーします。
Apache構成ディレクトリのファイルの場所は、Oracle Access Managerセキュリティ・モード設定(OPEN、SIMPLEまたはCERT)によって異なります。
次の表に、Oracle Access Managerのセキュリティ・モード設定に基づいて、生成されるアーティファクトごとにApache構成ディレクトリの必須の場所を示します。存在しない場合はディレクトリの作成が必要になることがあります。たとえば、walletディレクトリが構成ディレクトリに存在しない場合があります。
ノート:
エンタープライズ・デプロイメントでは、認証および認可トラフィックの暗号化にカスタム・セキュリティ証明書を実装する追加の要件が存在する場合を除き、簡易モードを使用することをお薦めします。オープン・モードまたは証明書モードの使用方法の詳細は、利便性のため、ここで説明します。
オープン・モードではOracle Access Managerサーバーとの間のトラフィックが暗号化されないため、オープン・モードを使用しないでください。
証明書モードの使用方法やOracle Access Managerでサポートされるセキュリティ・モード全般については、『Oracle Access Management管理者ガイド』のOAMサーバーとWebGateの間のセキュア通信に関する項 を参照してください。
ファイル | OPENモードを使用する場合の場所 | SIMPLEモードを使用する場合の場所 | CERTモードを使用する場合の場所 |
---|---|---|---|
wallet/cwallet.sso |
OHS_CONFIG_DIR/webgate/config/wallet |
OHS_CONFIG_DIR/webgate/config/wallet |
OHS_CONFIG_DIR/webgate/config/wallet |
ObAccessClient.xml |
OHS_CONFIG_DIR/webgate/config |
OHS_CONFIG_DIR/webgate/config |
OHS_CONFIG_DIR/webgate/config |
password.xml |
該当なし | OHS_CONFIG_DIR/webgate/config |
OHS_CONFIG_DIR/webgate/config |
aaa_key.pem |
該当なし | OHS_CONFIG_DIR/webgate/config/simple/ |
OHS_CONFIG_DIR/webgate/config |
aaa_cert.pem |
該当なし | OHS_CONFIG_DIR/webgate/config/simple/ |
OHS_CONFIG_DIR/webgate/config |
aaa_chain.pem |
該当なし | 該当なし | OHS_CONFIG_DIR/webgate/config |
ノート:
証明書がCERTモードに作成される場合、aaa_chain.pem
が生成されます。
Apache HTTP 2.4 Server WebGateインスタンスの再起動
サーバーを停止するには、次のコマンドを実行します。
httpd.exe -k stop
SET PATH=$WEBGATE_HOME\webgate\apache\lib;%PATH%
httpd.exe -k start
Apache HTTP 2.4 Server WebGateインスタンスを再起動するには、実行中のすべてのインスタンスを停止した後、startコマンドを実行します。
Apache HTTP 2.4 Server WebGateのアンインストール
Apache HTTP 2.4 Server WebGate for Oracle Access Managerを削除するときは、この項で説明する手順に必ず従ってください。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後で再度ソフトウェアをインストールする際に問題が発生する可能性があります。この項の手順に従うと、ソフトウェアを正しく削除できます。
Webゲート・エージェントをアンインストールするには、次を実行します:
アンインストーラを起動すると、「ようこそ」画面が表示され、アンインストールを続行します。
アンインストール画面と手順
表6-2の指示に従って、アンインストールを完了します。
アンインストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプを参照してください。
表6-2 アンインストールのフロー
Sl.No. | 画面 | 説明 | 必要なアクション |
---|---|---|---|
1. |
ようこそ |
アンインストーラが起動するたびに、「ようこそ」画面が表示されます。 |
「次」をクリックします。 |
2. |
Oracleホームのアンインストール |
「Oracleホームの削除」画面に、アンインストールするOracleホームが表示されます。 |
アンインストールするOracleホームを確認します。 「アンインストール」をクリックします。 「警告」画面で、ソフトウェアとともにOracleホーム・ディレクトリも削除するかどうかを選択します。 アンインストーラによってソフトウェアとOracleホームを削除する場合は「はい」を、ソフトウェアのみを削除する場合は「いいえ」を、前の画面に戻る場合は「取消」をクリックします。 「いいえ」を選択した場合は、「Oracleホーム・ディレクトリの手動削除」に進み、Oracleホーム・ディレクトリを手動で削除する手順に従います。 |
3. |
アンインストールの進行状況 |
「削除の進捗」画面には、削除の進捗状況およびステータスが表示されます。 |
「削除完了」画面が表示されるまで待ちます。 |
4. |
アンインストール完了 |
アンインストールが完了すると、「削除完了」画面が表示されます。 |
「終了」をクリックして画面を終了します。 |
Oracleホーム・ディレクトリの手動削除
アンインストール中に警告画面で「いいえ」を選択した場合は、WebGate_Home
ディレクトリとすべてのサブディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえば、Oracle WebGateホーム・ディレクトリが\home\Oracle\Middleware\Oracle_OAMWebGate1
だった場合は、次のコマンドを実行します:
cd \home\Oracle\Middleware\
rm -rf Oracle_OAMWebGate1
Windowsで、Oracle共通ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Middleware\Oracle_OAMWebGate1
の場合は、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Middleware
ディレクトリに移動し、Oracle_OAMWebGate1
フォルダを右クリックして「削除」を選択します。