5 スタンドアロン・ドメインにおけるOracle HTTP Serverの構成
ドメイン作成に使用可能なその他の方法の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のWebLogicドメインの作成、拡張および管理のための追加ツールに関する項を参照してください。
ノート:
「インストール・タイプ」画面で「スタンドアロンHTTPサーバー」(「WebLogic Serverとは切り離して管理」)を選択した場合にのみ、この項の構成ステップを実行します。「同じ場所に配置されたHTTPサーバー(WebLogic Server経由で管理)」を選択した場合、「コロケート・ドメインにおけるOracle HTTP Serverの構成」を参照してください。
Oracle HTTP Serverのドメイン構成の詳細は、Oracle HTTP Serverについてを参照してください。
次の各項では、構成ウィザードの各ステップを説明します。
- 構成ウィザードの起動
構成ウィザードを起動して、ドメインの構成を開始します。 - ドメインを構成するための「構成ウィザード」画面のナビゲート
構成ウィザードを使用して、スタンドアロン・ドメインにOracle HTTP Serverを構成します。 - インスタンスの起動
構成が完了したら、ツールを使用してドメインを管理できます。
ドメインを構成するために構成ウィザード画面へ移動
構成ウィザードを使用してスタンドアロン・ドメインにOracle HTTP Serverを構成します。
ノート:
Oracle HTTP Serverインスタンスを新しいドメインに作成する際に、ご使用のコンポーネントに割り当てているポートが利用可能であることを確認してください。構成ウィザードでは、ポートの自動的な割当ては実行されません。
- ドメイン・タイプおよびドメイン・ホームの場所の選択
「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所(Oracleホーム・ディレクトリの外部が最適)を選択します。 - Oracle HTTP Serverの構成テンプレートの選択
「テンプレート」画面を使用して、必要なテンプレートを選択します。 - ドメイン・モードおよびJDKの指定
「ドメイン・モードおよびJDK」画面を使用して、ドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。 - システム・コンポーネントの追加
「システム・コンポーネント」画面を使用して、新しいOracle HTTP Serverインスタンスの詳細を指定します。 - Oracle HTTP Serverの詳細の指定
「OHSサーバー」画面を使用して、ドメイン内のOracle HTTP Serverインスタンスを構成します。 - ノード・マネージャの構成
「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。 - 構成の指定内容の確認とドメインの構成
「構成サマリー」画面に、作成しているドメインの詳細な構成情報が表示されます。
ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択
「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所(Oracleホーム・ディレクトリの外部が最適)を選択します。
ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定するには:
- 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインを作成(N)」を選択します。
- 「ドメインの場所」フィールドで、使用するドメイン・ホーム・ディレクトリを指定します。
この画面の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。
親トピック: ドメインを構成するために構成ウィザード画面へ移動
Oracle HTTP Serverの構成テンプレートの選択
「テンプレート」画面を使用して、必要なテンプレートを選択します。
「テンプレート」画面で、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、次のテンプレートを選択します。
Oracle HTTP Server (スタンドアロン) - 12.2.1.4.0 [ohs]
親トピック: ドメインを構成するために構成ウィザード画面へ移動
ドメイン・モードとJDKの指定
「ドメイン・モードおよびJDK」画面を使用して、ドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。
「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。
-
「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。
-
「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。
親トピック: ドメインを構成するために構成ウィザード画面へ移動
システム・コンポーネントの追加
「システム・コンポーネント」画面を使用して、新しいOracle HTTP Serverインスタンスの詳細を指定します。
「システム・コンポーネント」画面で、次の操作を実行します。
-
「システム・コンポーネント」フィールドで、
ohs1
を指定します。 -
「コンポーネント・タイプ」フィールドで、
OHS
を指定します。 -
再起動間隔秒数: アプリケーションが応答しない場合に、再起動を試行する前に待機する秒数を指定します。
-
再起動遅延秒数: 再起動を再度試行する前に待機する秒数を指定します。
ノート:
構成ウィザードを再実行して、「構成タイプ」画面で「既存ドメインの更新」を選択すると、Oracle HTTP Serverシステム・コンポーネントの名前を変更できます(たとえば、ohs_1
)。ただしこれを行うと、当初のOracle HTTP Serverコンポーネント名およびカスタマイズされたすべての値(ポート指定など)は削除され、新規システム・コンポーネントがデフォルト値で作成されます。したがって、デフォルト設定にするのでないかぎり、Oracle HTTP Serverコンポーネントの名前を変更しないでください。
この画面の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のシステム・コンポーネントに関する項を参照してください。
親トピック: ドメインを構成するために構成ウィザード画面へ移動
Oracle HTTP Serverの詳細の指定
「OHSサーバー」画面を使用して、ドメイン内のOracle HTTP Serverインスタンスを構成します。
「リスニング・アドレス」フィールドで、Oracle HTTP Serverインスタンスが常駐するホストのIPアドレスを指定します。localhost
を使用しないでください。『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のリスニング・アドレスの指定に関する項を参照してください。
残りのすべてのフィールドは事前移入されますが、必要に応じて値を変更できます。たとえば、デフォルトのポート番号が他のサービスによって使用されていないことを確認してください。
ノート:
管理ホストをデフォルトのIPアドレス127.0.0.1
から他のIPアドレスに変更する場合、次のことを確認する必要があります。
admin.conf
のServerName
ディレクティブを、選択したIPアドレスにマップするホスト名またはドメイン名に設定します。ServerName
ディレクティブを使用して、設定されたホスト名またはドメイン名に一致する共通名を持つSSL証明書を作成します。
詳細は、OHS管理ガイドの管理ポート用のSSLの構成に関する項を参照してください。
この画面の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のOHSサーバーに関する項を参照してください。
親トピック: ドメインを構成するために構成ウィザード画面へ移動
ノード・マネージャの構成
「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。
ノード・マネージャのタイプには「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択し、ノード・マネージャの資格証明を指定します。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のノード・マネージャを参照してください。
ノード・マネージャ・タイプの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。
親トピック: ドメインを構成するために構成ウィザード画面へ移動
構成の指定内容の確認とドメインの構成
「構成サマリー」画面に、これから作成するドメインの詳細な構成情報が表示されます。
画面上の各項目を検討し、情報が正しいことを確認します。変更するには、「戻る」ボタンをクリックするか、ナビゲーション・ペインの画面を選択していずれかの画面に戻ります。ドメインの作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。
この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成のサマリーに関する項を参照してください。
親トピック: ドメインを構成するために構成ウィザード画面へ移動
インスタンスの起動
構成が完了したら、ツールを使用してドメインを管理できます。
-
ドメイン管理に使用する追加のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの管理ツールの概要に関する項を参照してください。
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予約済の範囲内(通常1024未満)にあるTCPポートを使用するOracle HTTP Serverインスタンスを作成しようとしている場合、サーバーを特権ポートにバインドできるように追加の構成を行う必要があります。詳細は、Oracle HTTP Serverの管理の権限ポートでのOracle HTTP Serverインスタンスの起動(UNIXの場合のみ)を参照してください。
ノード・マネージャの起動
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(UNIX)
DOMAIN_HOME/bin
ディレクトリに移動します。setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_211
。 -
(Windows)
DOMAIN_HOME\bin
ディレクトリに移動します。set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_211
。
-
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次のコマンドを入力します。
-
(UNIX)
nohup
とnm.out
をサンプル出力ファイルとして使用します。nohup ./startNodeManager.sh >
LOG_DIR
/nm.out&ここで、
LOG_DIR
は、ログ・ファイルを格納するディレクトリの場所です。 -
(Windows)
startNodeManager.cmd
ノート:
Windowsオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャをスタートアップ・サービスとして、ノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。
Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理の起動サービスとしてのノード・マネージャの実行を参照してください。
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親トピック: インスタンスの起動
Oracle HTTP Serverインスタンスの起動
Oracle HTTP Serverインスタンスを起動するには:
-
UNIXの場合
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DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。 -
次のコマンドを実行します。
./startComponent.sh
system_component_name
ここで、
system_component_name
は、ドメインの構成時に指定したOracle HTTP Serverシステム・コンポーネント名です。たとえば:
./startComponent.sh ohs1
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-
Windowsの場合
-
DOMAIN_HOME
\bin
ディレクトリに移動します。 -
次のコマンドを実行します。
startComponent.cmd
system_component_name
ここで、
system_component_name
は、ドメインの構成時に指定したOracle HTTP Serverシステム・コンポーネント名です。たとえば:
startComponent.cmd ohs1
-
『Oracle HTTP Serverの管理』のコマンド行を使用したOracle HTTP Serverインスタンスの起動に関する項。
親トピック: インスタンスの起動
ライブラリが欠落すると、通知なしにHTTPDが終了することがある
WindowsプラットフォームでOracle HTTP Serverが正常に機能するには、特定のMicrosoftソフトウェアがインストールされている必要があります。
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Microsoft Visual C++ 2010 Feature Pack Redistributable Package (x64)
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Microsoft Visual C++ 2012 Feature Pack Redistributable Package (x64)
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Microsoft社推奨のその他のパッケージ
Oracle HTTP Serverの起動に失敗し、Oracle HTTP Serverによってエラー・メッセージがサーバー・エラー・ログまたはノード・マネージャ・ログに記録されない場合は、次の手順に従って問題を診断します。