35 Oracle Business Intelligence Cloud Connector

Oracle Data IntegratorでのOracle Business Intelligence(BI) Cloud Connectorの使用方法について理解することが重要です。

この章の内容は次のとおりです。

35.1 概要

Oracle Business Intelligence (BI) Cloudコネクタは、Fusion Applications Cloudデータ・ソースからOracle Storage ServiceまたはUCMサーバーへのBusiness Intelligenceデータの抽出を容易にします。

Oracle Data Integrator (ODI)では、Oracle BI Cloud Connectorがシームレスに統合されます。Oracle Data Integratorの機能(リバース・エンジニアリングおよびマッピングなど)は、Oracle BI Cloud Connectorを使用した場合に最良の動作が得られるように設計されています。

35.1.1 概念

Oracle BI Cloud Connectorテクノロジの概念は、Oracle Data Integratorの概念に次のようにマップされます。1つのOracle BI Cloud ConnectorインスタンスはOracle Data Integratorの1つのデータ・サーバーに対応します。このインスタンス内で、1つのスキーマはOracle Data Integratorの1つの物理スキーマにマップされます。

Oracle BI Cloud Connectorのデータ・サーバーには、抽出したファイルをステージングするためにOracle BI Cloud Connectorで使用されるオブジェクト記憶域への参照が含まれています。使用されるオブジェクト記憶域は、Oracle Object StorageまたはOracle Storage Cloud Serviceのいずれかです。

35.1.2 ナレッジ・モジュール

Oracle Data Integratorには、Oracle BI Cloud Connectorデータを処理するための次のナレッジ・モジュール(KM)が用意されています。

表35-1 Oracle BI Cloud Connectorナレッジ・モジュール

ナレッジ・モジュール 説明

LKM BICC to ADW External Table

外部表の方法を使用して、Oracle BI Cloud ConnectorからOracle ADWにデータをロードします。このLKMは、Oracleまたは汎用SQL IKMと組み合せて使用できます。

LKM BICC to ADW Copy

Oracle BI Cloud ConnectorからOracle ADWにデータをロードします。このLKMは、Oracleまたは汎用SQL IKMと組み合せて使用できます。

LKM BICC to ADW Copy Direct

Oracle BI Cloud ConnectorからOracle ADWにデータをロードします。どのIKMも必要としないため、このLKMはスタンドアロンKMとして使用できます。

35.2 インストールおよび構成

Oracle BI Cloud Connectorテクノロジでの作業を開始する前に、この項の情報を必ず読んでください。

35.2.1 システム要件および動作要件

インストールを実行する前に、システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認します。

サポートされているプラットフォームおよびバージョンのリストには、次のOracle Technology Network (OTN)からアクセスできます。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/data-integrator/documentation/index.html

35.2.2 テクノロジ固有の要件

Oracle Data IntegratorでOracle BI Cloud Connectorを使用するためのテクノロジ固有の要件は次のとおりです。

  • Oracle BI Cloud Connectorテクノロジと、Oracle Object StorageまたはOracle Storage Cloud Serviceテクノロジのいずれかが使用されます。

  • 抽出したファイルをステージングするためにOracle BI Cloud Connectorによって使用されるオブジェクト記憶域を表すデータ・サーバーおよび物理スキーマが必要です。オブジェクト記憶域の構成の詳細は、「トポロジの設定」を参照してください。

35.2.3 接続性要件

Oracle Data IntegratorでOracle BI Cloud Connectorを使用するには、Oracle Applications Cloudおよび記憶域への接続情報が必要です。

35.3 トポロジの設定

トポロジの設定では、次のODIトポロジ・オブジェクトを作成します。

  • 抽出したファイルをステージングするためにOracle BI Cloud Connectorによって使用されるオブジェクト記憶域を表すOracle Storage Serviceデータ・サーバーおよび物理スキーマ。使用されるオブジェクト記憶域は、Oracle Object StorageまたはOracle Storage Cloud Serviceのいずれかです。

  • Oracle BI Cloud Connectorのインスタンスを表すOracle BI Cloud Connectorデータ・サーバーおよび物理スキーマ。

この項では、次の項目について説明します。

35.3.1 Oracle Object Storageのトポロジ・オブジェクトの作成

この項では、次の項目について説明します。

35.3.1.1 Oracle Object Storageデータ・サーバーの作成
「Oracle Object Storageデータ・サーバーの作成」の説明に従って、標準の手順を使用してOracle Object Storageテクノロジ用データ・サーバーを作成します。これらのプロパティに入力する必要がある情報は、Oracle BI Cloud Connector Consoleから取得されます。この項では、Oracle Object Storageデータ・サーバーの定義に関する必須または固有のフィールドのみについて説明します。
  1. 「定義」タブ:
    1. 名前: 抽出したデータをステージングするためにOracle BI Cloud Connectorによって使用されるOracle Object Storageインスタンスの名前。
    2. リージョン: Oracle Object Storageリージョン。リージョンは、地域的な地理領域で、可用性ドメインは、リージョン内に配置された1つ以上のデータ・センターです。1つのリージョンは、複数の可用性ドメインで構成されます。ほとんどのOracle Cloud Infrastructureリソースは、仮想クラウド・ネットワークのようにリージョン固有であるか、コンピュート・インスタンスのように可用性ドメイン固有です。このフィールドに指定する値は、Oracle BI Cloud Connector Consoleで構成されるホストと同じである必要があります。
    3. テナントOCID: テナントのOracle Cloud ID。すべてのOracle Cloud Infrastructureリソースには、Oracle Cloud Identifier (OCID)というOracle割当ての一意のIDがあります。これは、コンソールとAPIの両方にリソース情報の一部として含まれます。このフィールドに指定する値は、Oracle BI Cloud Connector Consoleで構成されるテナントOCIDと同じである必要があります。
    4. ユーザーOCID - Oracle Object StorageにログインしているユーザーのOracle Cloud ID。このフィールドに指定する値は、Oracle BI Cloud Connector Consoleで構成されるユーザーOCIDと同じである必要があります。
    5. テナント名: テナントの名前。このフィールドに指定する値は、Oracle BI Cloud Connector Consoleで構成される名前空間と同じである必要があります。
  2. 「テスト接続」をクリックして、確立された接続をテストします
35.3.1.2 Oracle Object Storage物理スキーマの作成
「Oracle Object Storage物理スキーマの作成」の説明に従って、標準の手順を使用してOracle Object Storage物理スキーマを作成します。この項では、Oracle Object Storage物理スキーマの定義に関する必須または固有のフィールドのみについて説明します。
  1. 「定義」タブ:
    1. 名前: 作成される物理スキーマの名前
    2. バケット名: アップロード、ダウンロードまたは削除操作の発生元となるOracle Object Storageバケット名を指定します。「バケット名」ドロップダウン・リストから必要なバケットを選択します。このフィールドで選択する値は、Oracle BI Cloud Connector Consoleで指定されるバケット名と同じである必要があります。
    3. ディレクトリ(作業スキーマ): これは、リバース・エンジニアリング中にOracle Object Storageバケットからファイルを取得するために使用されるローカル・システムの一時フォルダです。ディレクトリが存在しない場合は作成されます。ローカル・システムで必要な場所を指定します。
  2. このスキーマをこのデータ・サーバーのデフォルト・スキーマにする場合は、「デフォルト」ボックスを選択します(最初の物理スキーマが常にデフォルト・スキーマとなります)。

35.3.2 Oracle Storage Cloud Serviceのトポロジ・オブジェクトの作成

この項では、次の項目について説明します。

35.3.2.1 Oracle Storage Cloud Serviceデータ・サーバーの作成
「Oracle Storage Cloud Serviceデータ・サーバーの作成」の項の説明に従って、標準の手順を使用してOracle Storage Cloud Serviceテクノロジ用のデータ・サーバーを作成します。これらのプロパティに入力する必要がある情報は、Oracle BI Cloud Connector Consoleから取得されます。この項では、Oracle Storage Cloud Serviceデータ・サーバーの定義に関する必須または固有のフィールドのみについて説明します。
  1. 「定義」タブ:
    1. 名前: 抽出したデータをステージングするためにOracle BI Cloud Connectorによって使用されるOracle Storage Cloud Serviceインスタンスの名前。
    2. サービスURL: Oracle Storage Cloud ServiceのURL。このフィールドに指定する値は、Oracle BI Cloud Connector Consoleで構成されたプロトコル名とホスト名の組合せにする必要があります。たとえば、protocol://hostnameです。
    3. サービス名: 作成したサービスURLのサービスの名前を指定します。Oracle BI Cloud Connector Consoleで構成されているサービス名の最初の部分を、このフィールドのサービス名として指定する必要があります。たとえば、Oracle BI Cloud Connector Consoleで構成されたサービス名がservicename-identitydomainの場合、このフィールドで指定される値はservicenameです。
    4. ユーザー名: Oracle Storage Cloud Serviceにログインしているユーザーの名前。このフィールドに指定する値は、Oracle BI Cloud Connector Consoleで構成されるユーザー名と同じである必要があります。
    5. パスワード: ログインしているユーザーのパスワード。このフィールドに指定する値は、Oracle BI Cloud Connector Consoleで構成されるパスワードと同じである必要があります。
    6. アイデンティティ・ドメイン: 作成した記憶域インスタンスに固有のドメインを指定します。Oracle BI Cloud Connector Consoleで構成されているサービス名の2番目の部分を、このフィールドのアイデンティティ・ドメインとして指定する必要があります。たとえば、Oracle BI Cloud Connector Consoleで構成されたサービス名がservicename-identitydomainの場合、このフィールドで指定される値はidentitydomainです。
  2. 「テスト接続」をクリックして、確立された接続をテストします
35.3.2.2 Oracle Storage Cloud Service物理スキーマの作成
「Oracle Storage Cloud Service物理スキーマの作成」の項の説明に従って、標準の手順を使用してOracle Storage Cloud Service物理スキーマを作成します。この項では、Oracle Storage Cloud Service物理スキーマの定義に関する必須または固有のフィールドのみについて説明します。
  1. 「定義」タブ:
    1. 名前: Oracle BI Cloud Connectorファイルを格納するコンテナを表す物理スキーマの名前。
    2. コンテナ名: 作成した物理スキーマを関連付けるコンテナを指定します。「コンテナ名」ドロップダウン・リストから必要なコンテナを選択します。このフィールドで選択する値は、Oracle BI Cloud Connector Consoleで指定されるコンテナ名と同じである必要があります。
    3. ディレクトリ(作業スキーマ): これは、Oracle Storage Cloud Serviceからファイルを取得するために使用されるローカル・システムの一時フォルダです。ディレクトリが存在していない場合は、作成されます。ローカル・システムで必要な場所を指定します。
  2. このスキーマをこのデータ・サーバーのデフォルト・スキーマにする場合は、「デフォルト」ボックスを選択します(最初の物理スキーマが常にデフォルト・スキーマとなります)。

35.3.3 Oracle BI Cloud Connectorのトポロジ・オブジェクトの作成

この項では、次の項目について説明します。

35.3.3.1 Oracle BI Cloud Connector Data Serverデータ・サーバーの作成
『Oracle Data Integratorの管理』データ・サーバーの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用してOracle BI Cloud Connectorテクノロジ用データ・サーバーを作成します。この項では、Oracle BII Cloud Connectorデータ・サーバーの定義に関する必須または固有のフィールドのみについて説明します。
  1. 「定義」タブ:
    1. 「データ・サーバー」の下に、Oracle BI Cloud Connectorインスタンスを表すデータ・サーバーの名前と、Oracle BI Cloud Connector WebサービスのURL (https://sam37764.fa.dc1.c9dev2.oraclecorp.comなど)を入力します。
    2. 「接続」の下に、Oracle BI Cloud Connectorインスタンスに接続するためのユーザー名およびパスワードを入力します。
    3. 「記憶域」の下で、必要に応じてOracle Storage Cloud ServiceまたはOracle Object Storageを選択します。
    4. 「記憶域」ブロックで選択した値に応じて、対応するストレージ構成の詳細を入力します。
      • 「記憶域」ブロックで選択された値がOracle Storage Cloud Serviceの場合は、次のフィールドを入力します。

        • Oracle Storage Cloud Service DataServer: Oracle BI Cloud Connectorで使用されるOracle Storage Cloud Serviceデータ・サーバーの名前。

        • 物理スキーマ: Oracle Storage Cloud Serviceデータ・サーバーに対応する物理スキーマの名前。

        • 外部記憶域名: Oracle BI Cloud Connector Consoleに表示される外部記憶域の名前。

      • 「記憶域」ブロックで選択された値がOracle Storage Object Storageの場合は、次のフィールドを入力します。

        • Oracle Object Storage DataServer: Oracle BI Cloud Connectorで使用されるOracle Object Storageデータ・サーバーの名前。

        • 物理スキーマ: Oracle Object Storageデータ・サーバーに対応する物理スキーマの名前。

        • 外部記憶域名: Oracle BI Cloud Connector Consoleに表示される外部記憶域の名前。

  2. 「テスト接続」をクリックして、確立された接続をテストします

    ノート:

    ローカル・エージェントでのみ、Oracle BI Cloud Connectorデータ・サーバーの接続テストができます。スタンドアロン・エージェントまたはJEEエージェントを使用したデータ・サーバーの接続テストはできません。

35.3.3.2 Oracle BI Cloud Connector物理スキーマの作成
『Oracle Data Integratorの管理』物理スキーマの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用してOracle BI Cloud Connectorデータ・サーバーの物理スキーマを作成します。この項では、Oracle BI Cloud Connector物理スキーマの定義に関する必須または固有のフィールドのみについて説明します。
  1. 「定義」タブ:
    1. 名前: Oracle BI Cloud Connectorデータ・サーバーに対応する物理スキーマの名前。
    2. スキーマ: Oracle BI Cloud Connectorには、多数のビュー・オブジェクト(VO)があります。これらのVOは、3つの論理スキーマ、CrmAnalyticsFscmTopModelおよびHcmTopModelAnalyticsGlobalに分けられます。必要に応じて適切なスキーマを選択できます。
  2. このスキーマをこのデータ・サーバーのデフォルト・スキーマにする場合は、「デフォルト」ボックスを選択します(最初の物理スキーマが常にデフォルト・スキーマとなります)。
『Oracle Data Integratorの管理』論理スキーマの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用してこの物理スキーマ用の論理スキーマを作成し、特定のコンテキストで関連付けます。

35.4 Oracle BI Cloud Connectorモデルの作成およびリバース・エンジニアリング

この項では、次の項目について説明します。

35.4.1 Oracle BI Cloud Connectorモデルの作成

『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』モデルの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用してOracle BI Cloud Connectorモデルを作成します。

35.4.2 Oracle BI Cloud Connectorモデルのリバース・エンジニアリング

Oracle BI Cloud Connectorでは、RKM Oracle BI Cloud Connectorを使用するカスタマイズされたリバース・エンジニアリングがサポートされます。カスタマイズしたリバース・エンジニアリングをOracle BI Cloud Connectorモデルで実行するには、『Oracle Data Integratorによる統合プロジェクトの開発』モデルのリバース・エンジニアリングの項で説明しているように、通常の手順を使用します。

リバース・エンジニアリングで使用可能なオファリングのリストが「リバース・エンジニアリング」タブに表示されます。ユーザーは、ODIにデータ・ストアを取り込むオファリングを選択できます。

RKM Oracle BI Cloud Connectorを使用して、Oracle BI Cloud Connectorデータ・ストアをリバース・エンジニアリングします。このRKMのオプションは次のとおりです。

  • EXTRACT_ATTRIBUTES: このオプションをFalseに設定した場合、Oracle BI Cloud Connectorのデータ・ストア名のみがリバース・エンジニアリングされます。Trueに設定すると、データ・ストア名と各データ・ストアの属性の両方がリバース・エンジニアリングされます。

  • NUMBER_OF_THREADS: データ・ストアのメタデータを取得するために、RESTリクエストをOracle BI Cloud Connectorのデータ・サーバーに同時に送信するスレッドの数。

35.5 マッピングの設計

Oracle BI Cloud Connectorをマッピングのソースとして使用できます。

マッピング用に選択したKMによって、このマッピングの機能およびパフォーマンスが決まります。この項に示す推奨事項は、Oracle BI Cloud Connectorサーバーに関連する様々な状況でのKMの選択に役立ちます。

35.5.1 Oracle BI Cloud Connectorからのデータのロード

BI Cloud Connectorはマッピングのソースとして使用できます。Oracle BI Cloud Connectorと別のタイプのデータ・サーバー間のデータのロードに使用されるLKMが、マッピングの「ロード・ナレッジ・モジュール」タブで選択されます。選択したLKMにより、このマッピングの機能およびパフォーマンスが決まります。

次のナレッジ・モジュールを使用して、Oracle BI Cloud Connectorのファイルをターゲット・データベースにロードできます。

35.5.1.1 LKM BICC to ADW External Table

このKMは、外部表の方法を使用して、Oracle BI Cloud ConnectorからOracle ADWにデータをロードします。このLKMは、Oracleまたは汎用SQL IKMと組み合せて使用できます。

KMオプション

このKMのオプションは次のとおりです。

  • CREDENTIAL_NAME — 格納する資格証明の名前。デフォルト値はODIです。

  • CREATE_CREDENTIAL — 新しい資格証明を作成します。Falseに設定すると、ODIでは既存の資格証明が再利用されます。

  • GENERATE_FIELD_LIST — このKMオプションをFalseに設定すると、field_list句がスキップされ、ORACLE_LOADERアクセス・ドライバのデフォルト設定が適用されます。

  • SUBMIT_BICC_JOB — Oracle BI Cloud Connectorには、データを抽出してオブジェクト・ストアに圧縮済csvファイルとして格納するように設定できる独自のスケジューラがあります。ODIでは、SUBMIT_BICC_JOBオプションをFalseに設定すると、抽出されたデータをオブジェクト・ストアから(すべてのデータまたはLAST_LOAD_DATEから)取得できます。Oracle BI Cloud Connectorのスケジューラを使用しない場合、または最後のスケジュール済ジョブ以降に抽出するものがないかどうか確認する場合は、ODIで(データを抽出するジョブを作成する)抽出ジョブを実行して、完了するまで待機してからデータをオブジェクト・ストアからフェッチします。

  • LAST_LOAD_DATE — このオプションを使用すると、抽出したデータの以前のロードの日付を指定できます。

書式設定

  • DELIMITED_FILE_FORMAT— デリミタ付きファイル形式を指定して、CSV (デフォルト)またはORACLE_LOADERアクセス・ドライバで認識できる共通のデリミタ付き形式にすることができます。ソース・データストアの「ファイル形式」プロパティが「区切り」に設定されている場合にのみ、このKMオプションを使用できます。

  • COMPRESSION — ソース・ファイルの圧縮方法を指定します。値はnilまたはautoを指定できます。空の値は圧縮なしを意味し、AUTOは圧縮タイプが自動検出されることを意味します。

  • DATE_FORMAT — 特定の日付書式を設定します。

  • TIMESTAMP_FORMAT — 特定の時間書式の設定に役立ちます。

  • REJECT_LIMIT — 問合せで、指定した行数が拒否された後にエラー・メッセージが表示されます。デフォルト値はゼロです。

  • CONVERSION_ERRORS — 処理変換エラーを指定します。変換エラーが原因でいずれかの行によりエラーがスローされると、関連する列がNULLとして格納されるか、行が拒否されます。

  • TRIM_SPACES — フィールドの先頭および末尾の空白を切り捨てます。Trueに設定すると、指定した空白が切り捨てられます。

  • IGNORE_BLANK_LINES — Trueに設定すると、エラーのスローなしで空白行が無視されます。

  • IGNORE MISSING COLUMNS — ソース・ファイルよりfield_listの列の方が多い場合、追加列がNULLとして格納されます。

  • TRUNCATE_COLUMNS— ファイルのデータがフィールドに対して長すぎる場合、このオプションは、行を拒否せずにフィールドの値を切り捨てます。

拡張

  • ADD_FORMAT_PROPERTIES — このオプションでは、カスタム書式プロパティを追加できます。

    '<prop1>' VALUE '<value1>', '<prop2>' VALUE '<value2>' ...という構文を使用します。

  • OVERWRITE_FIELD_LIST — このオプションでは、ODIに入力データに関する十分な情報がない場合に、ソース・ファイルのフィールド定義を再定義できます。ここで入力した詳細は、dbms_cloud.create_external_tableファンクション・コールのfield_listパラメータとして使用されます。

    詳細は、DBMS_CLOUDパッケージのドキュメントを参照してください。

クリーンアップ

  • CLEANUP_TEMPORARY_OBJECTS — 一時オブジェクトを自動的にクリーンアップする場合、このプロパティをTrueに設定します。

  • CLEANUP_CREDENTIAL— 実行が終了するたびに資格証明オブジェクトを自動的にクリーンアップする場合、このプロパティをTrueに設定します。クリーンアップは、CREATE_CREDENTIALオプションもTrueに設定されている場合にのみ発生します。

35.5.1.2 LKM BICC to ADW Copy

このKMは、Oracle BI Cloud ConnectorからOracle ADWにデータをロードします。これは、Oracleまたは汎用SQL IKMと組み合せて使用できます。

KMオプション

このKMのオプションは次のとおりです。

  • CREDENTIAL_NAME — 格納する資格証明の名前。デフォルト値はODIです。

  • CREATE_CREDENTIAL — 新しい資格証明を作成します。Falseに設定すると、ODIでは既存の資格証明が再利用されます。

  • GENERATE_FIELD_LIST — このKMオプションをFalseに設定すると、field_list句がスキップされ、ORACLE_LOADERアクセス・ドライバのデフォルト設定が適用されます。

  • SUBMIT_BICC_JOB — Oracle BI Cloud Connectorには、データを抽出してオブジェクト・ストアに圧縮済csvファイルとして格納するように設定できる独自のスケジューラがあります。ODIでは、SUBMIT_BICC_JOBオプションをFalseに設定すると、抽出されたデータをオブジェクト・ストアから(すべてのデータまたはLAST_LOAD_DATEから)取得できます。Oracle BI Cloud Connectorのスケジューラを使用しない場合、または最後のスケジュール済ジョブ以降に抽出するものがないかどうか確認する場合は、ODIで(データを抽出するジョブを作成する)抽出ジョブを実行して、完了するまで待機してからデータをオブジェクト・ストアからフェッチします。

  • LAST_LOAD_DATE — このオプションを使用すると、抽出したデータの以前のロードの日付を指定できます。

書式設定

  • DELIMITED_FILE_FORMAT— デリミタ付きファイル形式を指定して、CSV (デフォルト)またはORACLE_LOADERアクセス・ドライバで認識できる共通のデリミタ付き形式にすることができます。ソース・データストアの「ファイル形式」プロパティが「区切り」に設定されている場合にのみ、このKMオプションを使用できます。

  • COMPRESSION — ソース・ファイルの圧縮方法を指定します。値はnilまたはautoを指定できます。空の値は圧縮なしを意味し、AUTOは圧縮タイプが自動検出されることを意味します。

  • DATE_FORMAT — 特定の日付書式を設定します。

  • TIMESTAMP_FORMAT — 特定の時間書式の設定に役立ちます。

  • REJECT_LIMIT — 問合せで、指定した行数が拒否された後にエラー・メッセージが表示されます。デフォルト値はゼロです。

  • CONVERSION_ERRORS — 処理変換エラーを指定します。変換エラーが原因でいずれかの行によりエラーがスローされると、関連する列がNULLとして格納されるか、行が拒否されます。

  • TRIM_SPACES — フィールドの先頭および末尾の空白を切り捨てます。Trueに設定すると、指定した空白が切り捨てられます。

  • IGNORE_BLANK_LINES — Trueに設定すると、エラーのスローなしで空白行が無視されます。

  • IGNORE MISSING COLUMNS — ソース・ファイルよりfield_listの列の方が多い場合、追加列がNULLとして格納されます。

  • TRUNCATE_COLUMNS— ファイルのデータがフィールドに対して長すぎる場合、このオプションは、行を拒否せずにフィールドの値を切り捨てます。

拡張

  • ADD_FORMAT_PROPERTIES — このオプションでは、カスタム書式プロパティを追加できます。

    '<prop1>' VALUE '<value1>', '<prop2>' VALUE '<value2>' ...という構文を使用します。

  • OVERWRITE_FIELD_LIST — このオプションでは、ODIに入力データに関する十分な情報がない場合に、ソース・ファイルのフィールド定義を再定義できます。ここで入力した詳細は、dbms_cloud.create_external_tableファンクション・コールのfield_listパラメータとして使用されます。

    詳細は、DBMS_CLOUDパッケージのドキュメントを参照してください。

クリーンアップ

  • CLEANUP_TEMPORARY_OBJECTS — 一時オブジェクトを自動的にクリーンアップする場合、このプロパティをTrueに設定します。

  • CLEANUP_CREDENTIAL— 実行が終了するたびに資格証明オブジェクトを自動的にクリーンアップする場合、このプロパティをTrueに設定します。クリーンアップは、CREATE_CREDENTIALオプションもTrueに設定されている場合にのみ発生します。

35.5.1.3 LKM BICC to ADW Copy Direct

このKMは、Oracle BI Cloud ConnectorからOracle ADWにデータをロードします。どのIKMも必要としないため、このLKMはスタンドアロンKMとして使用できます。

KMオプション

このKMのオプションは次のとおりです。

  • CREDENTIAL_NAME — 格納する資格証明の名前。デフォルト値はODIです。

  • CREATE_CREDENTIAL — 新しい資格証明を作成します。Falseに設定すると、ODIでは既存の資格証明が再利用されます。

  • GENERATE_FIELD_LIST — このKMオプションをFalseに設定すると、field_list句がスキップされ、ORACLE_LOADERアクセス・ドライバのデフォルト設定が適用されます。

  • SUBMIT_BICC_JOB — Oracle BI Cloud Connectorには、データを抽出してオブジェクト・ストアに圧縮済csvファイルとして格納するように設定できる独自のスケジューラがあります。ODIでは、SUBMIT_BICC_JOBオプションをFalseに設定すると、抽出されたデータをオブジェクト・ストアから(すべてのデータまたはLAST_LOAD_DATEから)取得できます。Oracle BI Cloud Connectorのスケジューラを使用しない場合、または最後のスケジュール済ジョブ以降に抽出するものがないかどうか確認する場合は、ODIで(データを抽出するジョブを作成する)抽出ジョブを実行して、完了するまで待機してからデータをオブジェクト・ストアからフェッチします。

  • LAST_LOAD_DATE — このオプションを使用すると、抽出したデータの以前のロードの日付を指定できます。

書式設定

  • DELIMITED_FILE_FORMAT— デリミタ付きファイル形式を指定して、CSV (デフォルト)またはORACLE_LOADERアクセス・ドライバで認識できる共通のデリミタ付き形式にすることができます。ソース・データストアの「ファイル形式」プロパティが「区切り」に設定されている場合にのみ、このKMオプションを使用できます。

  • COMPRESSION — ソース・ファイルの圧縮方法を指定します。値はnilまたはautoを指定できます。空の値は圧縮なしを意味し、AUTOは圧縮タイプが自動検出されることを意味します。

  • DATE_FORMAT — 特定の日付書式を設定します。

  • TIMESTAMP_FORMAT — 特定の時間書式の設定に役立ちます。

  • REJECT_LIMIT — 問合せで、指定した行数が拒否された後にエラー・メッセージが表示されます。デフォルト値はゼロです。

  • CONVERSION_ERRORS — 処理変換エラーを指定します。変換エラーが原因でいずれかの行によりエラーがスローされると、関連する列がNULLとして格納されるか、行が拒否されます。

  • TRIM_SPACES — フィールドの先頭および末尾の空白を切り捨てます。Trueに設定すると、指定した空白が切り捨てられます。

  • IGNORE_BLANK_LINES — Trueに設定すると、エラーのスローなしで空白行が無視されます。

  • IGNORE MISSING COLUMNS — ソース・ファイルよりfield_listの列の方が多い場合、追加列がNULLとして格納されます。

  • TRUNCATE_COLUMNS— ファイルのデータがフィールドに対して長すぎる場合、このオプションは、行を拒否せずにフィールドの値を切り捨てます。

拡張

  • ADD_FORMAT_PROPERTIES — このオプションでは、カスタム書式プロパティを追加できます。

    '<prop1>' VALUE '<value1>', '<prop2>' VALUE '<value2>' ...という構文を使用します。

  • OVERWRITE_FIELD_LIST — このオプションでは、ODIに入力データに関する十分な情報がない場合に、ソース・ファイルのフィールド定義を再定義できます。ここで入力した詳細は、dbms_cloud.create_external_tableファンクション・コールのfield_listパラメータとして使用されます。

    詳細は、DBMS_CLOUDパッケージのドキュメントを参照してください。

クリーンアップ

  • CLEANUP_TEMPORARY_OBJECTS — 一時オブジェクトを自動的にクリーンアップする場合、このプロパティをTrueに設定します。

  • CLEANUP_CREDENTIAL— 実行が終了するたびに資格証明オブジェクトを自動的にクリーンアップする場合、このプロパティをTrueに設定します。クリーンアップは、CREATE_CREDENTIALオプションもTrueに設定されている場合にのみ発生します。

ターゲット

  • CREATE_TARG_TABLE — ターゲット表を作成します。ロードする前にターゲット表を作成する場合、このKMオプションをTrueに設定します。

  • TRUNCATE_TARG_TABLE — ターゲット表を切り捨てます。ロードする前にターゲット表を切り捨てる場合、このKMオプションをTrueに設定します。

  • DELETE_TARG_TABLE — ターゲット表を削除できます。ロードする前にターゲット表のデータを削除する場合、このKMオプションをTrueに設定します。