34 Oracle Service Cloud

Oracle Data IntegratorでのOracle Service Cloudの使用方法について理解することが重要です。

この章の内容は次のとおりです。

34.1 概要

Oracle Service Cloudは、売上を増やし、効率を上げて、顧客ロイヤルティの確立を実現する包括的なカスタマ・エクスペリエンス・アプリケーションです。

Oracle Data Integrator (ODI)では、Oracle Service Cloudがシームレスに統合されます。Oracle Data Integratorの機能(リバース・エンジニアリングおよびマッピングなど)は、Oracle Service Cloudを使用した場合に最良の動作が得られるように設計されています。

34.1.1 概念

Oracle Service Cloudテクノロジの概念は、Oracle Data Integratorの概念に次のようにマップされます。1つのOracle Service CloudインスタンスはOracle Data Integratorの1つのデータ・サーバーに対応します。このインスタンス内で、1つのスキーマはOracle Data Integratorの1つの物理スキーマにマップされます。

34.1.2 ナレッジ・モジュール

Oracle Data Integratorには、Oracle Service Cloudテクノロジ固有のナレッジ・モジュール(KM)は用意されていません。汎用SQL KMを使用して、Oracle Service Cloudデータのデータ統合および変換の操作を実行できます。詳細は、汎用SQLを参照してください。

34.2 インストールおよび構成

Oracle Service Cloudテクノロジでの作業を開始する前に、この項の情報を必ず読んでください。

34.2.1 システム要件および動作要件

インストールを実行する前に、システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認します。

サポートされているプラットフォームおよびバージョンのリストには、次のOracle Technical Network (OTN)からアクセスできます。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/data-integrator/documentation/index.html

34.2.2 テクノロジ固有の要件

Oracle Data IntegratorでOracle Service Cloudを使用するためのテクノロジ固有の要件はありません。

34.2.3 接続性要件

この項では、Oracle Service Cloudデータベースに接続するための要件をリストします。

Oracle Service Cloud JDBCドライバ

Oracle Data Integratorでは、Oracle Service Cloud JDBCドライバを使用してOracle Service Cloudデータベースに接続します。

34.3 トポロジの設定

トポロジの設定には次が含まれます。

34.3.1 Oracle Service Cloudデータ・サーバーの作成

『Oracle Data Integratorの管理』データ・サーバーの作成に関する項に記載されている標準の手順で、Oracle Service Cloudテクノロジ用データ・サーバーを作成します。この項では、Oracle Service Cloudデータ・サーバーの定義に関する必須または固有のフィールドのみについて説明します
  1. 「定義」タブで次のフィールドに入力します。
    1. 名前: Oracle Data Integratorに表示されるデータ・サーバーの名前。
    2. ユーザー: データ・サーバーに接続するためのユーザー名。
    3. パスワード: データ・サーバーに接続するためのパスワード。
  2. 「JDBC」タブで次の値を入力します。
    1. JDBCドライバ: weblogic.JDBC.oracleservicecloud.OracleServiceCloudDriver
    2. JDBC URL: jdbc:weblogic:oracleservicecloud:LoginHost=<host>;interfacename=<interface name>

    URLのパラメータは次のとおりです。

    • interfacename: ドライバが接続するOracle Service Cloudインタフェースの名前を指定します。デフォルト値は、接続に指定されたユーザーIDです。

    • LoginHost: ログインに使用するベースOracle Service Cloud URLを指定します。

  3. 「テスト接続」をクリックして、確立された接続をテストします

34.3.2 Oracle Service Cloud物理スキーマの作成

『Oracle Data Integratorの管理』物理スキーマの作成に関する項に記載されている標準の手順で、Oracle Service Cloudデータ・サーバー用物理スキーマを作成します。
『Oracle Data Integratorの管理』論理スキーマの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用してこの物理スキーマ用の論理スキーマを作成し、特定のコンテキストで関連付けます。

34.4 Oracle Service Cloudモデルの作成およびリバース・エンジニアリング

この項では、次の項目について説明します。

34.4.1 Oracle Service Cloudモデルの作成

『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』モデルの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用してOracle Service Cloudモデルを作成します。

34.4.2 Oracle Service Cloudモデルのリバース・エンジニアリング

Oracle Service Cloudでは、JDBCドライバの機能のみを使用する標準のリバース・エンジニアリングがサポートされています。

Oracle Service Cloudモデルで標準のリバース・エンジニアリングを実行するには、『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』モデルのリバース・エンジニアリングに関する項の説明に従って、通常の手順を使用します。

34.5 マッピングの設計

Oracle Service Cloudをマッピングのソースまたはターゲットとして使用できます。マッピング用に選択したKMによって、このマッピングの機能およびパフォーマンスが決まります。

Oracle Data Integratorには、Oracle Service Cloud専用のナレッジ・モジュールは用意されていません。汎用SQL KMまたはステージング領域として使用するテクノロジ固有のKMを使用してください。