Oracle Identity Managerのシステム定義コンポーネントはグローバライズされており、このリリースにはこれらのアイテムの翻訳版が同梱されています。Oracle Identity Managerユーザー・インタフェースのフィールド、フォーム、およびその他の要素を拡張したユーザー定義のコンポーネントについては、グローバリゼーションをサポートする場合、手動の構成が必要です。なお、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール用のスタイルシートは、必要に応じてカスタマイズできます。
Oracle Identity Managerは、次のコンポーネントで構成されています。
Oracle Identity Managerインストーラ: Oracle Identity Managerをコンピュータにインストールするために使用します。
Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール: 管理者およびユーザーが使用する主要なアプリケーションです。
Oracle Identity Manager Design Console: メタデータの拡張を作成するためにシステム管理者によって使用されます。
診断ダッシュボード: Oracle Identity Managerのインストールの問題を検出し、そのトラブルシューティングを行うためにシステム管理者によって使用されます。
Remote Manager: ネットワーク経由の通信機能がない、またはネットワーク対応だがセキュアではないAPIを持つターゲット・システムとの統合を可能にする、軽量ネットワーク・サーバーです。
コネクタ: Oracle Identity Managerと特定のサード・パーティ・アプリケーション(Microsoft ExchangeやNovell eDirectoryなど)の統合に使用します。
この章の内容は次のとおりです。
次のシステム・プロパティは、現行リリースでは単一言語のグローバリゼーションをサポートし、次期リリースでは多言語のグローバリゼーションをサポートする予定です。
user.language: このプロパティは、電子メールを送信する際の自動電子メール生成など、バックエンド・アクティビティに使用されます。このプロパティはインストール中に行う言語選択によって設定されます。次期リリースでは、この設定はユーザー・プリファレンスとなり、システム全体の言語設定ではなくなります。
ブラウザにデータを表示する場合、Oracle Identity Managerでは、ブラウザによって送信されるHTTPヘッダーのaccept-languageパラメータの値に基づいてデータをローカライズします。Oracle Identity Managerアプリケーションでは、すべてのレスポンスをその言語にローカライズします。
user.region: user.languageプロパティと同様、この設定はOracle Identity Managerのバックエンド・プロセスに使用されます(ユーザーへの電子メールの送信など)。
関連項目: user.languageおよびuser.regionシステム・プロパティの設定方法の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。 |
Oracle Identity ManagerによりWebブラウザに表示される日付、時刻などの書式設定は、Webブラウザのロケール設定に基づいています。この設定の対象は次のとおりです。
入出力の日付および時刻の書式
入出力の数値書式
名前の構成要素(名および姓)の順序
Oracle Identity Managerインストーラを実行すると、まず言語を選択するよう求められます。インストーラのすべての画面およびメッセージは、選択された言語に基づいてローカライズされます。
Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールはグローバライズされており、このリリースでサポートされている各言語に翻訳されています。なお、ユーザー定義のデータ用に追加の翻訳文字列を構成することもできます。また、ユーザー定義データの追加時にキャッシュを消去したり、スタイルシートをロケールごとにカスタマイズすることもできます。
この項の残りの内容は次のとおりです。
Oracle Identity Managerでは、ユーザー・インタフェースに表示されるテキスト文字列のローカライズ版はリソース・バンドル内に格納されます。
管理およびユーザー・コンソールに表示されるメッセージは、すべてプロパティ・ファイル内でローカライズされます。次のファイルは、各サポート対象言語への翻訳における基礎となるものです。
WEB-INF\classes\xlWebAdmin.properties
WEB-INF\classes\xlRichClient.properties
これらのファイルには、ユーザーや管理者からは構成できない、ユーザー・インタフェースの基本テキストが含まれています。
プロパティ・ファイル内の要素は、次の言語に翻訳されています。
中国語(簡体字)
中国語(繁体字)
デンマーク語
英語
フランス語
ドイツ語
イタリア語
日本語
韓国語
ポルトガル語(ブラジル)
スペイン語
各言語のプロパティ・ファイルは、ファイル名の後に追加されるアンダースコア(_)および言語コードによって識別されます。たとえば、フランス語のプロパティ・ファイルの名前は、xlWebAdmin_fr.propertiesおよびxlRichClient_fr.propertiesです。
Oracle Identity Managerがどの言語でブラウザに情報を送るかは、ブラウザの言語設定によって決まります。たとえば、ブラウザの言語設定がフランス語の場合、Oracle Identity Managerはフランス語のプロパティ・ファイルであるxlWebAdmin_fr.propertiesとxlRichClient_fr.propertiesを使用してコンテンツをローカライズします。
WEB-INF/classes/xlDefaultAdmin.propertiesファイルには、翻訳する必要のない次のようなプロパティが含まれています。
メニュー・リンク・アクション
イメージのパス
デリミタとセパレータ
その他の特殊文字および数字
Webレイヤーの構成プロパティ
Oracle Identity Managerのインストール時には、データベースにメタデータが移入されます。メタデータには、たとえば、システム生成のユーザー、組織、プロセス、リソースなどが格納されます。メタデータと、インストール後に構成したメタデータ拡張は、次のように処理されます。
ほとんどのシステム・メタデータは英語で構成され、英語のままデータベースに格納されます。
ローカライズ版の文字列を含んだリソース・バンドルは、Oracle Identity Managerがデータベースからデータをフェッチし、そのデータがWeb層に送られた後で検索されます。
注意: システム・メタデータに変更を加えることはできません。ただし、Oracle Identity Manager Design Consoleで構成したメタデータ拡張に対してリソース・バンドルを作成することはできます。リソース・バンドル・プロパティ・ファイルにリソースとプロパティを指定するための構文は、デフォルト・バンドルのものと同様です。これについては、次の各項で詳しく説明します。 |
ロケール固有のテキスト文字列は、ユーザー定義データ用のリソース・バンドル内で構成できます。『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』で説明しているように、通常、ユーザー定義の参照、フィールド、フォームなどはDesign Consoleで作成します。このリリースでは、管理およびユーザー・コンソールに表示するためのユーザー定義フィールドのローカライズ版を構成することもできます。カスタム・リソース・バンドルを使用してユーザー定義データをローカライズする方法は、次の各項で説明します。
ユーザー定義データのローカライズ版を作成するには、Oracle Identity Managerホーム・ディレクトリのcustomResourcesというフォルダ内でリソース・バンドルを構成します。
OIM_HOME/xellerate/customResources
このフォルダには、次のファイルがあります。
customDefaultResources.properties: 翻訳が不要なすべてのカスタム・プロパティが定義されています。
customResources.properties: 英語版のプロパティが定義されています。このファイル内のプロパティは、ロケール設定がOracle Identity Managerでサポートされているロケールと一致しない場合に使用されます。
customResources_en.properties: 英語版のプロパティが定義されています。このファイル内のプロパティは、ロケール設定が英語の場合に使用されます。
customResources_xx.properties: 翻訳版のプロパティが定義されています。どの言語かは、xxの部分に示されます。たとえば、日本語版のプロパティはcustomResources_ja.propertiesファイルに定義します。
次の手順は、管理およびユーザー・コンソールのインタフェースで使用されるユーザー定義アイテムをローカライズする方法を示したものです。
ユーザー定義フォームを追加するには、次の形式を使用してフォームの説明に対してキーを定義します。
global.Table Name.description=Form description value to display in the Administrative and User Console interface
たとえば、次のキーはUD_MYFORM
というフォームの説明を定義しています。
global.UD_MYFORM.description=My form description
ユーザー定義フィールド・ラベルおよびフォーム・フィールド・ラベルを追加するには、次のようにします。
global.udf.udf_column_name=Text to display in the user interface
たとえば、UD_USER_USERNAME
という列には、次のキーを定義します。
global.udf.UD_USER_USERNAME = First Name
リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。
ユーザー定義の参照フィールドを追加するには、次のようにします。
次の形式を使用して、参照フィールドのリソース文字列を定義します。
global.lookup_code.encode_data=Value to appear in the user interface
たとえば、エンコードされた参照値Active
、Disabled
およびDeleted
を持つ、UD_USER_STATUS
という参照列のmyuser.status
という参照コードには、次のキーを作成します。
global.myuser.status.Active=Active global.myuser.status.Disabled=Disabled global.myuser.status.Deleted=Deleted
リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。
FormMetaData.xml
ファイルを使用してフォームに列を追加するには、次の構文を使用して列を定義します。
global.lookup_code.encode_data=column_to_appear_in_the_user_interface
新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。
次のデフォルトのチャレンジ質問は、Oracle Identity Manager内で自動的にローカライズされます。
What is the name of your pet?
What is the city of your birth?
What is your favorite color?
What is your mother's maiden name?
カスタムのチャレンジ質問をOracle Identity Manager Design Consoleに追加する場合は、対応するプロパティをカスタム・リソース・バンドルに追加して、質問テキストをサポート対象言語でローカライズする必要があります。
たとえば、Which is your favorite sport?という新しいチャレンジ質問を追加するとします。このテキストをローカライズするには、プロパティ・ファイルに次の形式でプロパティを追加する必要があります。
global.Lookup.WebClient.Questions.question-text=value
質問テキスト内で空白を使用する場合は、それらをハイフン(-)に置き換える必要があります。たとえば、What is your favorite sport?というチャレンジ質問をフランス語でローカライズするには、customResources_fr.propertiesファイルに次のプロパティを追加します。
global.Lookup.WebClient.Questions.Which-is-your-favorite-sport? = Quel est votre sport favori?
デフォルトのチャレンジ質問のテキストを変更するには、同様に、対応するプロパティをカスタム・リソース・バンドルに追加する必要があります。たとえば、What is your favorite color?という質問のテキストをアメリカのスペルからイギリスのスペルに変更するには、customResources.propertiesファイルに次の新しいプロパティを追加する必要があります。
global.Lookup.WebClient.Questions.What-is-your-favorite-color?=What is your favourite colour?
特定のロケールのデフォルトのチャレンジ質問テキストを変更するには、変更後の質問を示すプロパティを追加する必要があります。この追加は、customResources.propertiesファイルと、そのロケールの言語に対応するcustomResources_xx.propertiesファイルに対して行います。たとえば、日本語版のプロパティはcustomResources_ja.propertiesファイルに定義します。
新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。
Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールで参照フィールドをクリックすると、まず、翻訳された値がないかロケール固有のリソース・バンドルが調査されます。参照フィールドの翻訳された値がリソース・バンドルにない場合は、Oracle Identity Managerデータベースのデフォルト値が使用されます。たとえば、UD_USER_STATUS
という参照列のmyuser.status
という参照コードに対する次のキーがロケール固有のリソース・バンドルにない場合は、Oracle Identity ManagerデータベースのActive、DisabledおよびDeletedのデフォルト値が使用されます。
global.myuser.status.Active=Active User global.myuser.status.Disabled=Disabled User global.myuser.status.Deleted=Deleted User
リソース・バンドルが参照コード内のキーに対する翻訳版の値をすべて含んでいない場合、翻訳版のないキーはスキップされます。たとえば、UD_USER_STATUS
という参照列のmyuser.status
という参照コードに対して、ロケール固有のリソース・バンドルに含まれているキーが次のとおりであった場合、Disabled
ステータスは表示されません。
global.myuser.status.Active=Active User global.myuser.status.Deleted=Deleted User
参照キーに対応する翻訳版の値がリソース・バンドル内に1つでもある場合、Oracle Identity Managerは、リソース・バンドル内で翻訳版の値をさらに検索します。Oracle Identity Managerデータベースにあるデフォルト値は、参照キーに対する翻訳版の値が1つもない場合にのみ使用されます。
コネクタとは、Oracle Identity Managerのリソース・オブジェクト、プロセス定義、アダプタ、フォームおよび実行可能コードを組み合せたもので、ターゲット・アプリケーションとの間のプロビジョニングとリコンシリエーションのために使用できます。ユーザー定義のコネクタ・データに対してローカライズ版を作成するには、Oracle Identity Managerホーム・ディレクトリのconnectorResources
というフォルダ内でリソース・バンドルを構成します。
OIM_HOME/xellerate/connectorResources
コネクタについては、次のものを構成およびローカライズできます。
レスポンス・コードの説明
プロセス・タスクのレスポンス・コード
ターゲット・システムの属性名(コネクタ用にコーディングされる操作の入力として使用される場合)
フォームの説明
フォームのフィールド・ラベル
コネクタのビジネス・ロジックで使用される、ターゲット・システムのプロビジョニング操作のレスポンス文字列
レスポンス・コード、レスポンス・コードの説明、参照、フォーム・フィールドまたはユーザー定義フィールドをコネクタ用に新しく構成する場合は、対応するリソース・バンドルを次のフォルダに作成します。
OIM_HOME/xellerate/connectorResources
リソース・バンドルのファイル名にアンダースコア文字(_)を使用できるのは、言語と国コードを示す各値を、その他の部分と区切る箇所のみです。それ以外の箇所にアンダースコア文字を使用することはできません。たとえば、次のリソース・バンドル・ファイル名は、言語と国コードの値より前にアンダースコアが使用されているため、無効になります。
GC_Prov_Format_SPML_en_US.properties
リソース・バンドル・ファイル名の区切りには、次のように、アンダースコアではなくハイフンを使用できます(言語と国コードの前後を除く)。
GC-Prov-Format-SPML_en_US.properties
注意: クラスタ化されたデプロイでは、クラスタのすべてのノードに同じ変更を行う必要があります。 |
レスポンス・コードおよびレスポンス・コードの説明に対するローカライズされたテキストを追加するには、次のようにします。
レスポンス・コードごとに2つのキーを作成します。一方はローカライズされたレスポンス・コード用、もう一方はローカライズされたレスポンス・コードの説明用です。
次の構文を使用して、キーを書式設定します。
process_name.task_name.response_code=Response_code_value_to_appear_in_the_ administrative_user_interface
たとえば、次のようなキーを作成できます。
MyApplication.Create-User.CONNECTION_ERROR=Connection Error MyApplication.Create-User.CONNECTION_ERROR.description=Error connecting to MyApplication Server MyApplication.Create-User.PASSWORD_MISMATCH=Password Mismatch MyApplication.Create-User.PASSWORD_MISMATCH.description=Password and Confirm Password fields do not match MyApplication.Create-User.PASSWORD_INSUFFICIENT=Password Is Insufficient MyApplication.Create-User.PASSWORD_INSUFFICIENT.description=Password must be at least 5 characters
この例では、プロセス名はMyApplication
、タスク名はCreate-User
、レスポンス・コードはCONNECTION_ERROR
、PASSWORD_MISMATCH
およびPASSWORD_INSUFFICIENT
です。
プロセス名、タスク名、レスポンス・コードの空白をすべてハイフン(-)で置き換えます。
フォームの説明を表示するためのキーを定義するには、次の形式を使用します。
global.Table Name.description=Form description value to display in the Administrative and User Console interface
たとえば、次のキーはUD_MYFORM
というフォームの説明を定義しています。
global.UD_MYFORM.description=My form description
ユーザー定義のフィールド・ラベルおよびフォーム・フィールド・ラベルをローカライズするには、次のようにします。
次の構文を使用して、キーを書式設定します。
global.udf.udf_column_name=Field_label_value_to_be_displayed_on_the_ administrative_console_user_interface
たとえば、USR_UDF_LANGUAGE
およびUSR_UDF_COUNTRY
という列であれば、次のようなキーを作成します。
global.udf.USR_UDF_LANGUAGE = User's Language global.udf.USR_UDF_COUNTRY = User's Country
リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。
列およびコードで検索するユーザー定義参照フィールドを追加するには、次のようにします。
次の形式を使用して、参照フィールドのリソース文字列を定義します。
global.lookup_code.encode_data=Value_to_be_displayed_in_the_user_interface
たとえば、エンコードされた参照値Active
、Disabled
およびDeleted
を持つ、UD_USER_STATUS
という参照列のmyuser.status
という参照コードには、次のキーを作成します。
global.myuser.status.Active=Active global.myuser.status.Disabled=Disabled global.myuser.status.Deleted=Deleted
リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。
新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。
デフォルトでは、プロパティ・ファイルでマルチバイト・キャラクタはサポートされません。マルチバイト・キャラクタをプロパティ・ファイルで使用するには、Sun社のnative2ascii国際化ツールを使用してプロパティ・ファイルをエンコードする必要があります。native2ascii国際化ツールの詳細は、次のURLでSun Developer Networkにアクセスしてください。
Oracle Identity Managerは、次のディレクトリにあるリソース・バンドルをキャッシュします。
OIM_HOME/xellerate/customResources OIM_HOME/xellerate/connectorResources
新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。クラスタ化されたデプロイでは、クラスタのすべてのノードが同じサブネット上にない場合は、すべてのノードでキャッシュを消去する必要があります。
注意: 次の手順では、キャッシュ・カテゴリCustomResourceBundleおよびConnectorResourceBundleを参照します。他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。
OIM_HOME/xellerate/config/xlConfig.xml
|
サーバー・キャッシュを消去するには、オペレーティング・システムに応じて次のユーティリティのいずれかを実行します。
Microsoft Windowsの場合:
OIM_HOME\xellerate\bin\PurgeCache.bat category_name
UNIXの場合
OIM_HOME/xellerate/bin/PurgeCache.sh category_name
たとえば、次のコマンドを実行するとカスタム・コネクタ・リソース・バンドルのサーバー・キャッシュが消去されます。
Microsoft Windowsの場合:
OIM_HOME\xellerate\bin\PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
UNIXの場合
OIM_HOME/xellerate/bin/PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
サーバー・キャッシュからすべてのカテゴリのコンテンツを削除するには、次のコマンドを使用します。
Microsoft Windowsの場合:
OIM_HOME\xellerate\bin\PurgeCache.bat All
UNIXの場合
OIM_HOME/xellerate/bin/PurgeCache.sh All
Oracle Identity Managerでは、Webクライアントでのユーザー入力はすべてUTF-8としてエンコードされます。
Oracle Identity Manager Design Consoleは、UnicodeデータをOracle Identity Managerサーバーに送信する際、JavaでサポートされているUCS-2エンコーディングを使用します。
Oracle Identity Managerでは、ロケールで使用されるキャラクタ・セットに従ってHTMLページをエンコードします。Webページを表示する際、ブラウザでは、特定のフォントおよびキャラクタ・セット・マッピング表を使用するのにページ・エンコーディングが必要です。アプリケーションでは、HTMLフォームからの入力データを処理するのにページ・エンコーディングが必要です。
HTMLページのページ・エンコーディングを指定するために、Oracle Identity Managerでは次のことを実行します。
ページ・エンコーディングを選択します。
HTMLコンテンツをエンコードします。
エンコーディング名を使用してHTMLページを指定します。
この項の残りの内容は次のとおりです。
単一言語および多言語アプリケーションの場合、Oracle Identity Managerでは、JSP(Java Server Pages)のContentType
HTTPヘッダーにHTMLページのエンコーディングを指定します。Oracle Identity Managerでは、次の例のようにutf-8
のcharset
を指定したcontentType
ページ・ディレクティブを使用します。
<%@ page contentType="text/html; charset=utf-8" %> This will be used in the common files web\layouts\tjspClassicLayout.jsp, web\pages\FilterErrorPage.jsp web\layouts\tjspPopUpLayout.jsp
この例では、ContentType
HTTPヘッダーにより、Webクライアントとサーバー間のすべての通信でUTF-8エンコーディングが必ず使用されます。
注意: UTF-8はすべての言語をサポートします。 |
Oracle Identity Managerでは、次のように文字エンコーディングをHTMLページ・ヘッダーに指定します。
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=utf-8">
Oracle Identity Managerでは、ユーザーが入力を指定できるHTMLフォームを生成します。Microsoft Internet ExplorerブラウザでのPOSTリクエストとGETリクエストのいずれの場合も、Oracle Identity Managerでは、フォームのエンコーディングに基づいてユーザー入力をエンコードします。たとえば、フォームでUTF-8エンコーディングを使用する場合、ブラウザはUTF-8でエンコードされたユーザー入力を返します。
ブラウザでは、POSTリクエストとGETリクエストにおける入力の引渡しに異なる方法を使用します。
テキスト文字列は、英語からヨーロッパ言語(一部の言語を除く)に翻訳すると、元の長さより長くなることがよくあります。英語の文は、ヨーロッパ言語に翻訳されると平均で30〜40%長くなり、際立ったものでは200%ほど長くなることもあります。アジア言語に翻訳した場合は、テキストが30〜50%短くなることがあります。
ユーザー定義のユーザー・インタフェース要素を構成およびローカライズする際には、翻訳後にWebベースの管理およびユーザー・コンソールを表示して、メニュー項目、アイコン名などのUI要素の表示が不適切になっていないかどうか確認してください。
注意: ユーザー定義要素は、リソース・バンドルでローカライズします。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルを使用したユーザー定義データのローカライズ」および「リソース・バンドルを使用したコネクタのローカライズ」を参照してください。 |
フォント・サイズ、ファミリ、書体および太字、イタリック、右斜体などの書式は、ロケールによって異なります。たとえば、より小さいフォント・サイズはアジア言語では読みにくいことがあります。また、一部のアジア言語では、太字やイタリックなどの書式をそれほどあるいはまったく使用しません。そのため、スタイルはロケールごとに定義するのがベスト・プラクティスです。ロケール固有のスタイルシートを使用すると、フォント・サイズ、太字、イタリックなどの指定を、ロケールによって異なる内容にすることができます。また、特定のロケールに対応するスタイルシートがない場合にはデフォルトのスタイルシートが使用されるようにすることもできます。
Oracle Identity Managerでは、言語固有のスタイルシートが使用されます。CSS(カスケーディング・スタイルシート)ファイル内のロケール固有の情報には、言語固有のスタイルシートで言語ごとに変更する必要のあるクラスが含まれます。CSSファイルは、クライアント・ブラウザの言語設定に基づいて動的にロードされます。
JSPファイルは、言語固有のスタイルシートから次の言語固有のプロパティを継承します。
フォント名、フォント・サイズ(幅、高さはピクセル)など
右から左に読む言語および左から右に読む言語の位置合せこれは、双方向言語サポートとして知られています。
双方向言語サポートのテキストの方向
注意: Oracle Identity Managerでは双方向サポートを必要とする言語はサポートされていないため、現在、双方向サポートは実装されていません。 |
Oracle Identity Managerでは、次のJSPファイルが使用されます。
tjspClassicLayout.jsp
tjspPopupLayout.jsp
JSPページの次のコードにより、ロケールが制御されます。
<% java.util.Locale locale = (java.util.Locale)session.getAttribute(org.apache.struts.Globals.LOCALE_KEY); String languageFile = application.getRealPath("/css/Xellerate_" + locale.getLanguage() + ".css"); String css_file = "css/Xellerate_" + locale.getLanguage() + ".css"; if(locale.getCountry() != null && locale.getCountry().equals("")==false){ languageFile = application.getRealPath("/css/Xellerate_" + locale.getLanguage() + "_" + locale.getCountry() + ".css"); css_file = "css/Xellerate_" + locale.getLanguage() + "_" + locale.getCountry() + ".css"; } try{ File f = new File(languageFile); if(!f.exists() || !f.isFile() || !f.canRead()){ css_file = "css/Xellerate.css"; } }catch(Exception e){ css_file = "css/Xellerate.css"; } %> <link rel="stylesheet" href="<%=css_file%>" type="text/css" />
スタイル・クラスOutlines
およびpopupOutline
により、テキストの水平方向の拡大が制御されます。これらの要素は、スタイルシートではデフォルト値を保持します。次のコードでは、width
値を他の%
値に変更して、幅全体を拡大または縮小できます。
.Outlines { BORDER-BOTTOM: #666666 1px solid; BORDER-LEFT: #666666 1px solid; BORDER-RIGHT: #666666 1px solid; BORDER-TOP: #666666 1px solid; WIDTH: 130%; } .popupOutline{ WIDTH: 100%; }
一般的な垂直方向の拡大の場合、対応するスタイルシート・ファイルで、ファイルの一番上近くにあるTD
クラスのPADDING-BOTTOM
の値を次のように変更します。
td{ PADDING-BOTTOM:2px !important; }
スタイルシートのデフォルト値はほとんどの場合に適切ですが、2px
値に変更できます。
最初の追加から動作を上書きしてパディングを使用しないようにするには、次のコードをxellerate.cssファイルの最後に追加します。
.noBottomPadding { PADDING-BOTTOM:0px !important; }
先に示した例の行間の一般的な制御に加えて、表ジェネレータによって作成される表の垂直方向の拡大は、次のように表セルの高さを変更して制御できます。
.object_list_table TD { HEIGHT: 28px; }
また、参照ウィンドウの高さも次のように制御できます。
.popupOutline TD{ HEIGHT: 28px; }
表ジェネレータのコードでは、フィールド値がxlDefaultAdmin.propertiesプロパティ・ファイルのglobal.property.tableColumnSizeプロパティに指定されている長さを超える場合、値を自動的に切り捨てます。
global.property.tableColumnSizeプロパティは、デフォルトでは-1に設定され、切捨てを防ぎます。一般に、テキストは切り捨てませんが、このプロパティの値は変更できます。xlDefaultAdmin.properties
ファイルを更新した場合は、patch_appserverスクリプトをOIM_HOME
/xellerate/setup
ディレクトリから実行してアプリケーションを再デプロイする必要があります。appserverはアプリケーション・サーバー名です。たとえば、Oracle WebLogic Serverを使用している場合、このファイルはpatch_weblogicとなります。
日付および時刻の書式はロケールによって異なり、ブラウザのロケール設定に基づいています。ローカライズされた日付を表示するカレンダ・コントロールを使用して日付を入力できます。たとえば、英語の場合はJune 15, 2007と、フランス語の場合は15 juin 2007と入力できます。日付および時刻の値は、すべてのロケールについて同じ方法でバックエンド・リポジトリに格納されます。
唯一の例外は、Date型フィールドに基づいた検索です。これらのフィールドには、常にYYYY-MM-DD書式で日付を入力する必要があります。
Design Consoleに表示されるタイムスタンプはブラウザのタイムゾーン・オフセットに基づいていますが、管理およびユーザー・コンソールに表示されるタイムスタンプはデータベースに保存されているタイムスタンプと同じです。
Oracle Identity Managerでは、ブラウザの地域設定を使用して数値文字列を表示します。たとえば、en_USロケールの場合、数値547567567は547,567,567と表示されます。
Oracle Identity Managerでは、データを表示する際のみ数値を書式設定します。数値フィールドには、標準書式でデータを入力する必要があります。
英語など多くの言語では、姓の前に名が表示されます。しかし、日本など一部のロケールでは、通常、名の前に姓が表示されます。この項では、Oracle Identity Managerでのロケールに応じた名前の表示方法について説明します。内容は次のとおりです。
Webアプリケーションの多くの表には、「名」列および「姓」列が表示されます。たとえば、「ユーザーの管理」ページにはこのタイプの表があります。ユーザー・ロケールにより、「姓」列の前に「名」列が表示されるといった、これらの列の順序が決定されます。
名と姓(場合によってはミドル・ネームも)は、フルネームとして1つにまとめて表示できます。たとえば、Welcome System Administrator文字列をページ・ヘッダーに表示したりできます。
名、ミドル・ネーム、姓は、別個のフォーム・フィールドおよびテキスト文字列としてページに表示できます。たとえば、「ユーザーの作成」ページにはフォーム・フィールドが、「ユーザーの詳細」ページにはテキストがあります。しかし、Oracle Identity Managerでは、ロケールに応じてフォーム上の名前のフィールドの順序を自動的に変更しません。かわりに、FormMetaData.xmlファイルを変更して各フォーム上の名前のフィールドの順序を手動で構成する必要があります。FormMetaData.xmlファイルの変更方法の詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・カスタマイズ・ガイド』を参照してください。
Oracle Identity Managerでは、「レポート入力」の各ページと「レポート表示」の各ページのいずれでも、ロケールに応じて名前のフィールドの順序を自動的に変更しません。しかし、ページのタイプごとに名前のフィールドの順序を手動で構成できます。「レポート入力」の各ページで名前のフィールドの順序を手動で構成するには、レポートのXMLデータで<InputParameter>
タグの順序を変更する必要があります。「レポート表示」の各ページで名前のフィールドの順序を手動で構成するには、レポートのXMLデータで<ReturnColumn>
タグの順序を変更する必要があります。レポートのXMLデータを変更する方法の詳細は、『Oracle Identity Manager Audit Report開発者ガイド』を参照してください。
電子メール・アドレスのローカル部およびドメイン名の部分は、ASCIIの文字、数字、アンダースコア、ハイフンおよびピリオドに限定されます。電子メール・アドレスのドメインIDの部分は、ASCIIの文字および数字に限定されます。
Oracle Identity ManagerではASCII以外のパスワードをサポートしていますが、セキュリティ上の理由から、一部のInput Method EditorがInternet Explorerでのパスワード入力に使用できません。Input Method Editor(IME)は、コンピュータのキーボードでは使用できない文字を入力するために使用されるプログラムです。たとえば、標準の欧米キーボードが付属するコンピュータでは、IMEを使用して日本語などの言語の文字を入力します。同様に、日本語キーボードが付属するコンピュータでは、IMEを使用して英語や別の西洋言語の文字を入力します。Firefoxなど他のブラウザでは、IMEによるパスワードの入力を制限しません。使用しているIMEがブラウザでのパスワード入力を妨げる場合、通常、パスワード・フィールドにパスワードを切り取って貼り付けるか、ローカライズされたキーボードを使用してパスワードの文字を入力できます。
日本語キーボードを使用する場合、漢字をパスワードに使用することはできません。かわりに、キーボードで使用できるひらがなまたはカタカナでパスワードを構成する必要があります。
Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのすべてのページにおけるデータのソートは、NLS_SORTパラメータとNLS_COMPパラメータの値に基づいています。これらの値は、ソートと比較の方法を決定するためにOracleデータベースで使用されます。インストール環境に合ったNLS_SORTパラメータとNLS_COMPパラメータのデフォルト値および言語要件に基づいたこれらのパラメータの適正値の決定については、Oracle Databaseドキュメント・セットの『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。これらのパラメータをBINARY以外の値に設定すると、パフォーマンスに影響があります。これは、BINARYソートおよび比較が最速であるためです。最初は(『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』に示す)デフォルト値で始め、次に必要に応じて値を調整することをお薦めします。
Oracle Identity Managerには、NLS_SORTパラメータおよびNLS_COMPパラメータに割り当てられた値を変更するのに使用できるcreate_logon_trigger.sqlスクリプトが付属しています。このスクリプトは、インストール・メディアの/installServer/Xellerate/db/oracleディレクトリにあります。
Oracle Identity ManagerデータベースについてNLS_SORTパラメータおよびNLS_COMPパラメータをデフォルト以外の値に変更するには、次の手順を実行します。
次のコマンドをコマンド・プロンプトに入力して、SQL*Plusを起動します。
sqlplus /nolog
次の構文を使用して、ターゲットのOracleインスタンスにSYSDBA
ロールを持つSYS
ユーザーとして接続します。
CONNECT SYS/sys_password@db_instance AS SYSDBA
たとえば、次の文は、パスワードがmypassword
のSYS
というシステム・アカウントでoimdb
というデータベースに接続します。
CONNECT SYS/mypassword@oimdb AS SYSDBA
create_logon_trigger.sqlスクリプトをテキスト・エディタで開き、NLS_SORT
パラメータおよびNLS_COMP
パラメータに目的の値を指定します。Oracle Databaseドキュメント・セットの『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照して、環境に適した値を決定してください。デフォルトでは、create_logon_trigger.sqlスクリプトによりどちらのパラメータにもBINARY値が割り当てられます。
create_logon_trigger.sqlスクリプトを実行します。このスクリプトにより、データベースとの接続が確立されるたびに起動するデータベース・トリガーが作成されます。
Oracle Identity Managerサーバーを停止します。
データベース・インスタンスを再起動します。
Oracle Identity Managerを再起動します。
デフォルトでは、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのすべての列は翻訳されます。xlDefaultAdmin.propertiesファイルにより、すべてのデフォルトの列と可能な値が指定されます。たとえば、「ユーザー・ステータス」列について考えてみます。xlDefaultAdmin.propertiesファイルには、「ユーザー・ステータス」列の次のプロパティが含まれます。
global.resultSet.Users.Status=Active|Disabled|Deleted |Disabled Until Start Date|Locked
プロパティ名はglobal.resultSet.ColumnMetaDataという形式です。プロパティ名のColumnMetaData部分は、列のメタデータ名、または列にメタデータが関連付けられていない場合は実際の列名を表します。プロパティ名の空白はチルダ(~)で表されます。たとえば、「ユーザー・ステータス」列のメタデータはUsers.Statusです。
デフォルト列の翻訳されたプロパティ値は、xlWebAdmin.propertiesファイルに格納されます。このファイルはOIM_HOME/webapp/xlWebApp.warファイルにあります。xlWebAdmin.propertiesファイルには、英語のデプロイの場合はxlWebAdmin_en.properties、その他の言語のデプロイの場合はxlWebAdmin_xx.propertiesという名前が付けられます。たとえば、xlWebAdmin_ja.propertiesファイルには、デフォルト列のプロパティ値の日本語の翻訳が含まれます。たとえば、xlWebAdmin_en.propertiesには、「ユーザー・ステータス」列について次のプロパティ値が含まれます。
global.resultSet.Users.Status.Active=Active global.resultSet.Users.Status.Disabled=Disabled global.resultSet.Users.Status.Deleted=Deleted global.resultSet.Users.Status.Disabled~Until~Start~Date=Disabled Until Start Date global.resultSet.Users.Status.Locked=Locked
これに対し、xlWebAdmin_fr.propertiesファイルには、次のフランス語のプロパティ値が含まれます。一部の値には、フランス語の文字を表すUnicodeが含まれていることに注意してください。
global.resultSet.Users.Status.Active=Actif global.resultSet.Users.Status.Disabled=D\u00E9sactiv\u00E9 global.resultSet.Users.Status.Deleted=Supprim\u00E9 global.resultSet.Users.Status.Disabled~Until~Start~Date=D\u00E9sactiv\u00E9 jusqu'\u00E0 la date de d\u00E9but global.resultSet.Users.Status.Locked=Verrouill\u00E9
カスタム列を翻訳するには、次の各項で説明しているように、カスタム・リソース・ファイルを編集して翻訳データ構造を更新する必要があります。
カスタム列を翻訳するには、「カスタム・リソース・バンドルを使用したユーザー定義データのローカライズ」で説明しているように、カスタム・リソース・ファイルを編集します。カスタム列の翻訳方法の例として、DirectとIndirectの2つの値のいずれかを割り当てることができるGROUP MEMBERSHIP TYPEという列を含むカスタム・レポートについて考えてみます。GROUP MEMBERSHIP TYPE列の値を翻訳するには、次の手順を実行する必要があります。
次のファイルをテキスト・エディタで開きます。
OIM_HOME/xellerate/customResources/customDefaultResources.properties
customDefaultResources.propertiesに、GROUP MEMBERSHIP TYPE列に対する次のプロパティ定義および値を追加します。
global.resultSet.GROUP~MEMBERSHIP~TYPE=Direct|Indirect
テキスト・エディタで、列の値を翻訳するロケールを表すカスタム・リソース・ファイルを開きます。たとえば、フランス語のカスタム・リソース・ファイルのパスおよびファイル名は次のとおりです。
OIM_HOME/xellerate/customResources/customResource_fr.properties
customResource_fr.propertiesファイルに、GROUP MEMBERSHIP TYPE列に対する次のフランス語のプロパティ値を追加します。
global.resultSet.GROUP~MEMBERSHIP~TYPE.Direct=Direct global.resultSet.GROUP~MEMBERSHIP~TYPE.Indirect=Indirect
カスタム列のプロパティ値を翻訳する言語ごとに、これまでの手順を繰り返します。
注意: 列名が別名である場合、Oracle Identity Managerにより大文字に変換されます。プロパティ名は大/小文字が区別されるため、プロパティ・ファイルでは必ず大/小文字を正しく列名を指定してください。Users.User Statusなど、列のメタデータがすでに含まれている列名の大/小文字は変更しないでください。 |
新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。
カスタム列を翻訳するために、Oracle Identity Managerでは、カスタム・リソース情報を含む翻訳データ構造を作成します。列を正しく翻訳するには、customResourcesディレクトリにある既存のリソース・バンドル・ファイルを変更するたびに、翻訳データ構造をリフレッシュする必要があります。翻訳データ構造を更新するには、次のようにします。
次のURLをWebブラウザで開きます。
http://host:port/xlWebApp/XellerateBootstrapServlet
このURLで、hostおよびportは、Oracle Identity Managerが稼働しているドメイン名(IPアドレス)およびポートを指します。カスタム・リソース・プロパティが正常に更新されたことを確認するメッセージが表示されます。
「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」の項の指示に従って、CustomDefaultBundleキャッシュ・カテゴリのサーバー・キャッシュを消去します。
『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』で説明しているように、システム管理者は、ユーザー権限およびリソースに割り当てられたユーザーのレポートを構成できます。レポートの静的フィールドは選択リストに変換できます。このような選択リストは、参照フィールドとして知られています。たとえば、ユーザー・タイプやステータスなどのフィールドを一連の参照値として表すことができます。参照値は、レポートの入力ページと結果をフィルタ処理できる結果ページで作成および変更できます。
レポートの外観は、REP表のREP_XML_META列のコンテンツ内のレポートのXMLメタデータを編集してカスタマイズします。この表は、Oracle Identity Managerのインストールに使用されるデータベース・スキーマ内に存在します。REP表のREP_XML_META列のコンテンツへのアクセスには、Quest SoftwareのTOADなど、市販のツールを使用できます。
レポートのフィールドを一連の参照値として作成する例を次に示します。
<InputParameter name="struseremptype_in" parameterType="varchar2" order="11" fieldType="Combobox" allowedValues="Lookup.Users.Role" fieldLabel="report.userResourceAccess.label.employeeType" required="false" />
この例では、fieldType
はCombobox
に設定されています。この設定により、フィールドは選択可能な値のリストとして構成されます。allowedValues
属性は、Lookup.Users.Role
という参照コードに設定されています。この参照コードにより、フィールドにデータが移入されます。
レポート結果フィルタ・ページを変更する例を次に示します。この例では、「ユーザー」フィールドを一連の選択可能な値を保持する参照フィールドとして構成しています。
<ReturnColumn name="Users.Role" label="report.userResourceAccess.label.employeeType" position="SectionHeader" filterColumn="false" filterColumnName="usr.usr_emp_type" filterType="Combobox" filterLookupKey="Lookup.Users.Role" />
この例では、filterColumn
属性はfalseに、fieldType
はCombobox
に、filterLookupKey
属性はLookup.Users.Role
という参照コードに設定されています。この参照コードにより、フィールドにデータが移入されます。
Design Consoleで参照コードの値を追加する場合、対応するエントリを次のサポートする各ロケールのファイルに作成する必要があります。
customResorces\custombundle_lang_Country.properties
たとえば、次のネーミング規則を使用して、Lookup.Users.Role
参照コードにユーザー・ロールを追加します。
global.lookup_code.decode_data=unicoded_decodedata_string
新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。
「エラー・メッセージ定義」フォームを使用してエラー・メッセージを作成した後に、Oracle Identity ManagerのOIM_HOME/xellerate/customResources/customResources.propertiesリソース・バンドル・ファイルに新しいエラー・コードおよび忠告メッセージを追加する必要があります。
customResources_en.propertiesファイルには、英語のプロパティの翻訳が含まれます。このファイル内のプロパティは、ロケール設定がOracle Identity Managerでサポートされているロケールと一致しない場合に使用されます。特定のロケール設定がある場合は、次のいずれかのファイルにエラー・コードおよび忠告メッセージを追加する必要があります。
customResources_en.properties: このファイルには、英語のプロパティの翻訳が含まれます。このファイル内のプロパティは、ロケール設定が英語の場合に使用されます。
customResources_lang.properties: このファイルには、lang
で表される言語のプロパティの翻訳が含まれます。たとえば、日本語版のプロパティはcustomResources_ja.propertiesファイルに定義します。
注意: エラー・コードのメッセージおよびエラー・コードの忠告メッセージは、ロケールに従ってエンコードされたUTF-8である必要があります。 |
次の構文で、リソース・バンドルにエラー・コードを追加するためのネーミング規則を示します。
global.genericerror.error_code=error_code_message global.genericerror.advice.error_code=error_code_advice_message
error_code
の空白は、すべてチルダ(~
)記号で置き換えられる必要があります。
エラー・コード定義の例を次に示します。
global.genericerror.ADAPTER.MY=Invalid String Received While Running Process Task Adapter global.genericerror.advice.ADAPTER.MY=An invalid string was received as input while running the process task adapter. Check the input values, and then try again.
関連項目: 『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』の「エラー・メッセージの作成」の項 |
すべてのアダプタ関連のエラーでは、エラー・コードが「エラー・メッセージ定義」フォームで定義されていなくても、管理およびユーザー・コンソールに表示されるエラー・コードを使用してカスタム・バンドル・ファイルにエントリを作成することにより、エラー・メッセージをローカライズできます。
新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。
管理およびユーザー・コンソールを使用する際には、対応するロケールのxlWebAdmin.propertiesファイルおよびxlRichClient.propertiesファイルを使用することで、ワークフロー・デザイナ内にローカライゼーションを実装できます。これらのファイルには、必要なローカライゼーションを指定する様々なラベルおよびプロパティのローカライズされた値が含まれています。
システムに必要なタスクの中に更新不可のタスクが含まれる場合は、システム定義の名前をローカライズすることで、それらをローカル言語で表示することができます。これは、バック・エンドでは英語を使用し、フロント・エンドではローカライズ版の値を使用するという方法で実現できます。ただし、このような値はフロント・エンドのユーザー・インタフェースで編集することはできません。次に示すxlRichClient.properties
ファイル内のエントリ例を参考にしてください。
global.workflow.viewer.Discovered-By-Reconciliation=Discovered By Reconciliation global.workflow.viewer.Reconciliation-Insert-Received=Reconciliation Insert Received global.workflow.viewer.Update-Detected-By-Reconciliation=Update Detected By Reconciliation global.workflow.viewer.Reconciliation-Update-Received=Reconciliation Update Received global.workflow.viewer.Deletion-Discovered-By-Reconciliation=Deletion Discovered By Reconciliation global.workflow.viewer.Reconciliation-Delete-Received=Reconciliation Delete Received global.workflow.viewer.Action-Taken-On-Service-Account=Action Taken On Service Account global.workflow.viewer.Service-Account-Alert=Service Account Alert global.workflow.viewer.Service-Account-Transferred-To-Another-Owner=Service Account Transferred To Another Owner global.workflow.viewer.Service-Account-Moved=Service Account Moved global.workflow.viewer.Service-Account-Updated=Service Account Updated global.workflow.viewer.Service-Account-Changed=Service Account Changed global.workflow.viewer.Enabled=Enabled global.workflow.viewer.Disabled=Disabled global.workflow.viewer.User-Attestation-Occurred=User Attestation Occurred global.workflow.viewer.User-Attestation-Event-Occurred=User Attestation Event Occurred global.workflow.viewer.Resource-Attestation-Occurred=Resource Attestation Occurred workflowDesigner.workflow.name.recon_insert=Discovered By Reconciliation workflowDesigner.workflow.name.recon_update=Update Detected By Reconciliation workflowDesigner.workflow.name.recon_delete=Deletion Discovered By Reconciliation workflowDesigner.workflow.name.service_alert=Action Taken On Service Account workflowDesigner.workflow.name.service_moved=Service Account Transferred To Another Owner workflowDesigner.workflow.name.service_changed=Service Account Updated workflowDesigner.workflow.name.enable=Enabled workflowDesigner.workflow.name.disable=Disabled workflowDesigner.workflow.name.attestation_user=User Attestation Occurred workflowDesigner.workflow.name.attestation_resource=Resource Attestation Occurred
同様に、フィールド変更イベントの一部として追加されるタスクは次のプロパティを使用します。
global.workflow.startMarker.UpdatedField=Field {0} Updated
起動アイコン・ラベルは、次のプロパティを使用してローカライズされます。
workflowDesigner.workflow.name.provisioning=Start
システム検証タスクは次を使用します。
global.workflow.viewer.System-Validation=System Validation
システムによるバック・エンドからの変更ができず、英語以外にはできない値があっても、フロント・エンドに対するローカライズであれば常に可能です。
関連項目: ワークフロー・デザイナの詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』の「ワークフロー・デザイナの使用」を参照してください。 |
この項の内容は次のとおりです。
英数字(a〜z、A〜Z、および0〜9)とアンダースコア文字(_)は、すべてのOracle Identity Manager属性で使用できます。
Passwordフィールドでは次の特殊文字を使用できます。
パーセント記号(%)
プラス記号(+)
等号(=)
カンマ(,)
円記号(\)
一重引用符(')
スラッシュ(/)
縦線(|)
一重引用符(')は次の属性でのみ使用できます。
Login
Manager ID
First Name
Last Name
Middle Name
Group Name
Organization Name
Resource Name
セミコロン(;)はアクセス・ポリシー名でのみ使用できます。
次の特殊文字は、いずれのOracle Identity Manager属性においてもサポートされません。
ピリオド(.)
シャープ記号(#)
スラッシュ(/)
パーセント記号(%)
等号(=)
縦線(|)
プラス記号(+)
カンマ(,)
円記号(\)
二重引用符(")
小なり記号(<)
大なり記号(>)
実行時、Oracle Identity Managerでは、インストール時に選択した言語でローカライズされた電子メール・メッセージを生成します。
『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』で説明しているように、「Process Management」フォルダには、Oracle Identity Managerの電子メール・テンプレートを作成および管理するためのツールがシステム管理者に対して用意されています。「Email Definition」フォームを使用すると、電子メール通知のテンプレートを作成できます。
事前定義済の電子メール・テンプレートは、サポートされる言語でローカライズされます。Design Consoleの「Email Definition」フォームで特定の名前を持つテンプレートを検索すると、返されるテンプレートには構成された言語がすべて含まれます。すべての言語バージョンのテンプレートを編集できます。
注意: Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールでは、「タスクの詳細」ページの「注意」フィールドのテキストの一部が英語で表示されます。これは、次のタスク名のタスク・インスタンスに対して発生します。
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Oracle Identity Manager Design Consoleはローカライズされていません。静的文字列およびメッセージはすべて英語で表示されます。しかし、Design Consoleでは、ネイティブ言語入力を処理でき、Unicodeでエンコードされた文字列としてデータを生成できます。
各種属性でサポートされるデータ・エンコーディング・タイプに関する制限事項の詳細は、付録B「Oracle Identity Managerアプリケーションの言語サポートおよび制限事項」を参照してください。
デプロイメント・マネージャでは、UTF-8エンコーディングを使用してデータをエクスポートおよびインポートします。旧リリースのOracle Identity Managerを使用してファイルをエクスポートする場合、エクスポート・ファイルのデータはUTF-8エンコーディングを使用していないため、このファイルをUTF-8エンコーディングに変換してから現行バージョンのデプロイメント・マネージャに再度インポートする必要があります。
一部のOracle Identity Managerアダプタは、プロビジョニング可能なターゲット・システムに接続できます。これらのアダプタは、サポートされる言語の言語固有の文字列データを処理します。文字列には、マルチバイト・キャラクタのエンコーディングを含めることができます。アダプタは、JavaレイヤーでUCS-2 Unicodeエンコーディングを使用してOracle Identity Managerからターゲットにデータを渡します。このデータは、ターゲット・システムまたはターゲット・システム固有のネイティブ・コードに応じて、UTF-8またはネイティブ・キャラクタ・セットのいずれかに変換できます。