ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド
リリース9.1.0.1
B53899-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

3 Oracle Identity Managerコンポーネントのグローバリゼーション

Oracle Identity Managerのシステム定義コンポーネントはグローバライズされており、このリリースにはこれらのアイテムの翻訳版が同梱されています。Oracle Identity Managerユーザー・インタフェースのフィールド、フォーム、およびその他の要素を拡張したユーザー定義のコンポーネントについては、グローバリゼーションをサポートする場合、手動の構成が必要です。なお、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール用のスタイルシートは、必要に応じてカスタマイズできます。

Oracle Identity Managerは、次のコンポーネントで構成されています。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 Oracle Identity Managerのグローバリゼーション・プロパティ

次のシステム・プロパティは、現行リリースでは単一言語のグローバリゼーションをサポートし、次期リリースでは多言語のグローバリゼーションをサポートする予定です。

user.language: このプロパティは、電子メールを送信する際の自動電子メール生成など、バックエンド・アクティビティに使用されます。このプロパティはインストール中に行う言語選択によって設定されます。次期リリースでは、この設定はユーザー・プリファレンスとなり、システム全体の言語設定ではなくなります。

ブラウザにデータを表示する場合、Oracle Identity Managerでは、ブラウザによって送信されるHTTPヘッダーのaccept-languageパラメータの値に基づいてデータをローカライズします。Oracle Identity Managerアプリケーションでは、すべてのレスポンスをその言語にローカライズします。

user.region: user.languageプロパティと同様、この設定はOracle Identity Managerのバックエンド・プロセスに使用されます(ユーザーへの電子メールの送信など)。


関連項目:

user.languageおよびuser.regionシステム・プロパティの設定方法の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

Oracle Identity ManagerによりWebブラウザに表示される日付、時刻などの書式設定は、Webブラウザのロケール設定に基づいています。この設定の対象は次のとおりです。

3.2 インストーラのグローバリゼーション・コンポーネント

Oracle Identity Managerインストーラを実行すると、まず言語を選択するよう求められます。インストーラのすべての画面およびメッセージは、選択された言語に基づいてローカライズされます。


関連項目:

インストール時に指定する入力に対する制限事項は、付録A「Oracle Identity Managerのインストールの言語サポートおよび制限事項」を参照してください。

3.3 Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのグローバリゼーション

Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールはグローバライズされており、このリリースでサポートされている各言語に翻訳されています。なお、ユーザー定義のデータ用に追加の翻訳文字列を構成することもできます。また、ユーザー定義データの追加時にキャッシュを消去したり、スタイルシートをロケールごとにカスタマイズすることもできます。

この項の残りの内容は次のとおりです。

3.3.1 デフォルト・リソース・バンドルのローカライゼーション

Oracle Identity Managerでは、ユーザー・インタフェースに表示されるテキスト文字列のローカライズ版はリソース・バンドル内に格納されます。

管理およびユーザー・コンソールに表示されるメッセージは、すべてプロパティ・ファイル内でローカライズされます。次のファイルは、各サポート対象言語への翻訳における基礎となるものです。

WEB-INF\classes\xlWebAdmin.properties

WEB-INF\classes\xlRichClient.properties

これらのファイルには、ユーザーや管理者からは構成できない、ユーザー・インタフェースの基本テキストが含まれています。

プロパティ・ファイル内の要素は、次の言語に翻訳されています。

  • 中国語(簡体字)

  • 中国語(繁体字)

  • デンマーク語

  • 英語

  • フランス語

  • ドイツ語

  • イタリア語

  • 日本語

  • 韓国語

  • ポルトガル語(ブラジル)

  • スペイン語

各言語のプロパティ・ファイルは、ファイル名の後に追加されるアンダースコア(_)および言語コードによって識別されます。たとえば、フランス語のプロパティ・ファイルの名前は、xlWebAdmin_fr.propertiesおよびxlRichClient_fr.propertiesです。

Oracle Identity Managerがどの言語でブラウザに情報を送るかは、ブラウザの言語設定によって決まります。たとえば、ブラウザの言語設定がフランス語の場合、Oracle Identity Managerはフランス語のプロパティ・ファイルであるxlWebAdmin_fr.propertiesとxlRichClient_fr.propertiesを使用してコンテンツをローカライズします。

WEB-INF/classes/xlDefaultAdmin.propertiesファイルには、翻訳する必要のない次のようなプロパティが含まれています。

  • メニュー・リンク・アクション

  • イメージのパス

  • デリミタとセパレータ

  • その他の特殊文字および数字

  • Webレイヤーの構成プロパティ

Oracle Identity Managerのインストール時には、データベースにメタデータが移入されます。メタデータには、たとえば、システム生成のユーザー、組織、プロセス、リソースなどが格納されます。メタデータと、インストール後に構成したメタデータ拡張は、次のように処理されます。

  • ほとんどのシステム・メタデータは英語で構成され、英語のままデータベースに格納されます。

  • ローカライズ版の文字列を含んだリソース・バンドルは、Oracle Identity Managerがデータベースからデータをフェッチし、そのデータがWeb層に送られた後で検索されます。


注意:

システム・メタデータに変更を加えることはできません。ただし、Oracle Identity Manager Design Consoleで構成したメタデータ拡張に対してリソース・バンドルを作成することはできます。リソース・バンドル・プロパティ・ファイルにリソースとプロパティを指定するための構文は、デフォルト・バンドルのものと同様です。これについては、次の各項で詳しく説明します。

3.3.2 カスタム・リソース・バンドルを使用したユーザー定義データのローカライズ

ロケール固有のテキスト文字列は、ユーザー定義データ用のリソース・バンドル内で構成できます。『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』で説明しているように、通常、ユーザー定義の参照、フィールド、フォームなどはDesign Consoleで作成します。このリリースでは、管理およびユーザー・コンソールに表示するためのユーザー定義フィールドのローカライズ版を構成することもできます。カスタム・リソース・バンドルを使用してユーザー定義データをローカライズする方法は、次の各項で説明します。

3.3.2.1 カスタム・リソース・バンドル・プロパティ・ファイルの検索

ユーザー定義データのローカライズ版を作成するには、Oracle Identity Managerホーム・ディレクトリのcustomResourcesというフォルダ内でリソース・バンドルを構成します。

OIM_HOME/xellerate/customResources

このフォルダには、次のファイルがあります。

  • customDefaultResources.properties: 翻訳が不要なすべてのカスタム・プロパティが定義されています。

  • customResources.properties: 英語版のプロパティが定義されています。このファイル内のプロパティは、ロケール設定がOracle Identity Managerでサポートされているロケールと一致しない場合に使用されます。

  • customResources_en.properties: 英語版のプロパティが定義されています。このファイル内のプロパティは、ロケール設定が英語の場合に使用されます。

  • customResources_xx.properties: 翻訳版のプロパティが定義されています。どの言語かは、xxの部分に示されます。たとえば、日本語版のプロパティはcustomResources_ja.propertiesファイルに定義します。

3.3.2.2 ユーザー定義アイテムのローカライズ

次の手順は、管理およびユーザー・コンソールのインタフェースで使用されるユーザー定義アイテムをローカライズする方法を示したものです。


注意:

クラスタ化されたデプロイでは、クラスタのすべてのノードに同じ変更を行う必要があります。

ユーザー定義フォームを追加するには、次の形式を使用してフォームの説明に対してキーを定義します。

global.Table Name.description=Form description value to display in the 
Administrative and User Console interface

たとえば、次のキーはUD_MYFORMというフォームの説明を定義しています。

global.UD_MYFORM.description=My form description

ユーザー定義フィールド・ラベルおよびフォーム・フィールド・ラベルを追加するには、次のようにします。

  1. 次の構文を使用して、ラベルのリソース文字列を定義します。

    global.udf.udf_column_name=Text to display in the user interface
    

    たとえば、UD_USER_USERNAMEという列には、次のキーを定義します。

    global.udf.UD_USER_USERNAME = First Name
    
  2. リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。

ユーザー定義の参照フィールドを追加するには、次のようにします。

  1. 次の形式を使用して、参照フィールドのリソース文字列を定義します。

    global.lookup_code.encode_data=Value to appear in the user interface
    

    たとえば、エンコードされた参照値ActiveDisabledおよびDeletedを持つ、UD_USER_STATUSという参照列のmyuser.statusという参照コードには、次のキーを作成します。

          global.myuser.status.Active=Active
          global.myuser.status.Disabled=Disabled
          global.myuser.status.Deleted=Deleted
    
  2. リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。

FormMetaData.xmlファイルを使用してフォームに列を追加するには、次の構文を使用して列を定義します。

global.lookup_code.encode_data=column_to_appear_in_the_user_interface

新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。

3.3.2.3 チャレンジ質問のローカライズ

次のデフォルトのチャレンジ質問は、Oracle Identity Manager内で自動的にローカライズされます。

  • What is the name of your pet?

  • What is the city of your birth?

  • What is your favorite color?

  • What is your mother's maiden name?

カスタムのチャレンジ質問をOracle Identity Manager Design Consoleに追加する場合は、対応するプロパティをカスタム・リソース・バンドルに追加して、質問テキストをサポート対象言語でローカライズする必要があります。

たとえば、Which is your favorite sport?という新しいチャレンジ質問を追加するとします。このテキストをローカライズするには、プロパティ・ファイルに次の形式でプロパティを追加する必要があります。

global.Lookup.WebClient.Questions.question-text=value

質問テキスト内で空白を使用する場合は、それらをハイフン(-)に置き換える必要があります。たとえば、What is your favorite sport?というチャレンジ質問をフランス語でローカライズするには、customResources_fr.propertiesファイルに次のプロパティを追加します。

global.Lookup.WebClient.Questions.Which-is-your-favorite-sport?
     = Quel est votre sport favori?

デフォルトのチャレンジ質問のテキストを変更するには、同様に、対応するプロパティをカスタム・リソース・バンドルに追加する必要があります。たとえば、What is your favorite color?という質問のテキストをアメリカのスペルからイギリスのスペルに変更するには、customResources.propertiesファイルに次の新しいプロパティを追加する必要があります。

global.Lookup.WebClient.Questions.What-is-your-favorite-color?=What is your favourite colour?

特定のロケールのデフォルトのチャレンジ質問テキストを変更するには、変更後の質問を示すプロパティを追加する必要があります。この追加は、customResources.propertiesファイルと、そのロケールの言語に対応するcustomResources_xx.propertiesファイルに対して行います。たとえば、日本語版のプロパティはcustomResources_ja.propertiesファイルに定義します。

新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。

3.3.2.4 Oracle Identity Managerでローカライズ対象の参照フィールドを決定する方法

Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールで参照フィールドをクリックすると、まず、翻訳された値がないかロケール固有のリソース・バンドルが調査されます。参照フィールドの翻訳された値がリソース・バンドルにない場合は、Oracle Identity Managerデータベースのデフォルト値が使用されます。たとえば、UD_USER_STATUSという参照列のmyuser.statusという参照コードに対する次のキーがロケール固有のリソース・バンドルにない場合は、Oracle Identity ManagerデータベースのActive、DisabledおよびDeletedのデフォルト値が使用されます。

global.myuser.status.Active=Active User
global.myuser.status.Disabled=Disabled User
global.myuser.status.Deleted=Deleted User

リソース・バンドルが参照コード内のキーに対する翻訳版の値をすべて含んでいない場合、翻訳版のないキーはスキップされます。たとえば、UD_USER_STATUSという参照列のmyuser.statusという参照コードに対して、ロケール固有のリソース・バンドルに含まれているキーが次のとおりであった場合、Disabledステータスは表示されません。

global.myuser.status.Active=Active User
global.myuser.status.Deleted=Deleted User

参照キーに対応する翻訳版の値がリソース・バンドル内に1つでもある場合、Oracle Identity Managerは、リソース・バンドル内で翻訳版の値をさらに検索します。Oracle Identity Managerデータベースにあるデフォルト値は、参照キーに対する翻訳版の値が1つもない場合にのみ使用されます。

3.3.2.5 リソース・バンドルを使用したコネクタのローカライズ

コネクタとは、Oracle Identity Managerのリソース・オブジェクト、プロセス定義、アダプタ、フォームおよび実行可能コードを組み合せたもので、ターゲット・アプリケーションとの間のプロビジョニングとリコンシリエーションのために使用できます。ユーザー定義のコネクタ・データに対してローカライズ版を作成するには、Oracle Identity Managerホーム・ディレクトリのconnectorResourcesというフォルダ内でリソース・バンドルを構成します。

OIM_HOME/xellerate/connectorResources

コネクタについては、次のものを構成およびローカライズできます。

  • レスポンス・コードの説明

  • プロセス・タスクのレスポンス・コード

  • ターゲット・システムの属性名(コネクタ用にコーディングされる操作の入力として使用される場合)

  • フォームの説明

  • フォームのフィールド・ラベル

  • コネクタのビジネス・ロジックで使用される、ターゲット・システムのプロビジョニング操作のレスポンス文字列

レスポンス・コード、レスポンス・コードの説明、参照、フォーム・フィールドまたはユーザー定義フィールドをコネクタ用に新しく構成する場合は、対応するリソース・バンドルを次のフォルダに作成します。

OIM_HOME/xellerate/connectorResources

リソース・バンドルのファイル名にアンダースコア文字(_)を使用できるのは、言語と国コードを示す各値を、その他の部分と区切る箇所のみです。それ以外の箇所にアンダースコア文字を使用することはできません。たとえば、次のリソース・バンドル・ファイル名は、言語と国コードの値より前にアンダースコアが使用されているため、無効になります。

GC_Prov_Format_SPML_en_US.properties

リソース・バンドル・ファイル名の区切りには、次のように、アンダースコアではなくハイフンを使用できます(言語と国コードの前後を除く)。

GC-Prov-Format-SPML_en_US.properties

注意:

クラスタ化されたデプロイでは、クラスタのすべてのノードに同じ変更を行う必要があります。

レスポンス・コードおよびレスポンス・コードの説明に対するローカライズされたテキストを追加するには、次のようにします。

  1. レスポンス・コードごとに2つのキーを作成します。一方はローカライズされたレスポンス・コード用、もう一方はローカライズされたレスポンス・コードの説明用です。

    次の構文を使用して、キーを書式設定します。

    process_name.task_name.response_code=Response_code_value_to_appear_in_the_
    administrative_user_interface
    

    たとえば、次のようなキーを作成できます。

    MyApplication.Create-User.CONNECTION_ERROR=Connection Error
    MyApplication.Create-User.CONNECTION_ERROR.description=Error connecting to 
    MyApplication Server
    MyApplication.Create-User.PASSWORD_MISMATCH=Password Mismatch
    MyApplication.Create-User.PASSWORD_MISMATCH.description=Password and Confirm 
    Password fields do not match
    MyApplication.Create-User.PASSWORD_INSUFFICIENT=Password Is Insufficient
    MyApplication.Create-User.PASSWORD_INSUFFICIENT.description=Password must be at 
    least 5 characters
    

    この例では、プロセス名はMyApplication、タスク名はCreate-User、レスポンス・コードはCONNECTION_ERRORPASSWORD_MISMATCHおよびPASSWORD_INSUFFICIENTです。

  2. プロセス名、タスク名、レスポンス・コードの空白をすべてハイフン(-)で置き換えます。

フォームの説明を表示するためのキーを定義するには、次の形式を使用します。

global.Table Name.description=Form description value to display in the 
Administrative and User Console interface

たとえば、次のキーはUD_MYFORMというフォームの説明を定義しています。

global.UD_MYFORM.description=My form description

ユーザー定義のフィールド・ラベルおよびフォーム・フィールド・ラベルをローカライズするには、次のようにします。

  1. 次の構文を使用して、キーを書式設定します。

    global.udf.udf_column_name=Field_label_value_to_be_displayed_on_the_
    administrative_console_user_interface
    

    たとえば、USR_UDF_LANGUAGEおよびUSR_UDF_COUNTRYという列であれば、次のようなキーを作成します。

    global.udf.USR_UDF_LANGUAGE = User's Language
    global.udf.USR_UDF_COUNTRY = User's Country
    
  2. リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。

列およびコードで検索するユーザー定義参照フィールドを追加するには、次のようにします。

  1. 次の形式を使用して、参照フィールドのリソース文字列を定義します。

    global.lookup_code.encode_data=Value_to_be_displayed_in_the_user_interface
    

    たとえば、エンコードされた参照値ActiveDisabledおよびDeletedを持つ、UD_USER_STATUSという参照列のmyuser.statusという参照コードには、次のキーを作成します。

          global.myuser.status.Active=Active
          global.myuser.status.Disabled=Disabled
          global.myuser.status.Deleted=Deleted
    
  2. リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。

新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。

3.3.2.6 プロパティ・ファイルのエンコード

デフォルトでは、プロパティ・ファイルでマルチバイト・キャラクタはサポートされません。マルチバイト・キャラクタをプロパティ・ファイルで使用するには、Sun社のnative2ascii国際化ツールを使用してプロパティ・ファイルをエンコードする必要があります。native2ascii国際化ツールの詳細は、次のURLでSun Developer Networkにアクセスしてください。

http://java.sun.com/

3.3.2.7 カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去

Oracle Identity Managerは、次のディレクトリにあるリソース・バンドルをキャッシュします。

OIM_HOME/xellerate/customResources
OIM_HOME/xellerate/connectorResources

新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。クラスタ化されたデプロイでは、クラスタのすべてのノードが同じサブネット上にない場合は、すべてのノードでキャッシュを消去する必要があります。


注意:

次の手順では、キャッシュ・カテゴリCustomResourceBundleおよびConnectorResourceBundleを参照します。他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。
 OIM_HOME/xellerate/config/xlConfig.xml

サーバー・キャッシュを消去するには、オペレーティング・システムに応じて次のユーティリティのいずれかを実行します。

Microsoft Windowsの場合:

OIM_HOME\xellerate\bin\PurgeCache.bat category_name

UNIXの場合

OIM_HOME/xellerate/bin/PurgeCache.sh category_name

たとえば、次のコマンドを実行するとカスタム・コネクタ・リソース・バンドルのサーバー・キャッシュが消去されます。

Microsoft Windowsの場合:

OIM_HOME\xellerate\bin\PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle

UNIXの場合

OIM_HOME/xellerate/bin/PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle

サーバー・キャッシュからすべてのカテゴリのコンテンツを削除するには、次のコマンドを使用します。

Microsoft Windowsの場合:

OIM_HOME\xellerate\bin\PurgeCache.bat All

UNIXの場合

OIM_HOME/xellerate/bin/PurgeCache.sh All

3.3.3 ユーザー入力のエンコード

Oracle Identity Managerでは、Webクライアントでのユーザー入力はすべてUTF-8としてエンコードされます。

Oracle Identity Manager Design Consoleは、UnicodeデータをOracle Identity Managerサーバーに送信する際、JavaでサポートされているUCS-2エンコーディングを使用します。

3.3.4 Webレスポンスのエンコード

Oracle Identity Managerでは、ロケールで使用されるキャラクタ・セットに従ってHTMLページをエンコードします。Webページを表示する際、ブラウザでは、特定のフォントおよびキャラクタ・セット・マッピング表を使用するのにページ・エンコーディングが必要です。アプリケーションでは、HTMLフォームからの入力データを処理するのにページ・エンコーディングが必要です。

HTMLページのページ・エンコーディングを指定するために、Oracle Identity Managerでは次のことを実行します。

  • ページ・エンコーディングを選択します。

  • HTMLコンテンツをエンコードします。

  • エンコーディング名を使用してHTMLページを指定します。

この項の残りの内容は次のとおりです。

3.3.4.1 サーブレットおよびJSP(Java Server Pages)でのエンコード

単一言語および多言語アプリケーションの場合、Oracle Identity Managerでは、JSP(Java Server Pages)のContentType HTTPヘッダーにHTMLページのエンコーディングを指定します。Oracle Identity Managerでは、次の例のようにutf-8charsetを指定したcontentTypeページ・ディレクティブを使用します。

<%@ page contentType="text/html; charset=utf-8" %>
This will be used in the common files
web\layouts\tjspClassicLayout.jsp,
web\pages\FilterErrorPage.jsp
web\layouts\tjspPopUpLayout.jsp

この例では、ContentType HTTPヘッダーにより、Webクライアントとサーバー間のすべての通信でUTF-8エンコーディングが必ず使用されます。


注意:

UTF-8はすべての言語をサポートします。

3.3.4.2 静的HTMLエンコーディング

Oracle Identity Managerでは、次のように文字エンコーディングをHTMLページ・ヘッダーに指定します。

<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=utf-8">

3.3.4.3 HTMLフォーム入力エンコーディング

Oracle Identity Managerでは、ユーザーが入力を指定できるHTMLフォームを生成します。Microsoft Internet ExplorerブラウザでのPOSTリクエストとGETリクエストのいずれの場合も、Oracle Identity Managerでは、フォームのエンコーディングに基づいてユーザー入力をエンコードします。たとえば、フォームでUTF-8エンコーディングを使用する場合、ブラウザはUTF-8でエンコードされたユーザー入力を返します。

ブラウザでは、POSTリクエストとGETリクエストにおける入力の引渡しに異なる方法を使用します。

  • POSTリクエストの場合、ブラウザは入力をリクエスト・ボディの一部として渡します。受け入れられるのは8ビット・データのみです。

  • GETリクエストの場合、ブラウザは入力をURLの一部として渡します。

    入力は、ASCII以外のバイトはすべて%XXとしてエンコードされる埋込み問合せ文字列です。XXは、バイトのバイナリ値の16進表現です。

    これはURLエンコーディングと呼ばれます。

3.3.4.4 GET URLエンコーディング

Oracle Identity Managerによって生成されるGET URLリクエストは、すべてURLエンコードされます。これにより、URL内にマルチバイト・キャラクタを含められるようになります。

3.3.5 ローカライズされたテキストの拡大および縮小の処理

テキスト文字列は、英語からヨーロッパ言語(一部の言語を除く)に翻訳すると、元の長さより長くなることがよくあります。英語の文は、ヨーロッパ言語に翻訳されると平均で30〜40%長くなり、際立ったものでは200%ほど長くなることもあります。アジア言語に翻訳した場合は、テキストが30〜50%短くなることがあります。

ユーザー定義のユーザー・インタフェース要素を構成およびローカライズする際には、翻訳後にWebベースの管理およびユーザー・コンソールを表示して、メニュー項目、アイコン名などのUI要素の表示が不適切になっていないかどうか確認してください。


注意:

ユーザー定義要素は、リソース・バンドルでローカライズします。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルを使用したユーザー定義データのローカライズ」および「リソース・バンドルを使用したコネクタのローカライズ」を参照してください。

3.3.5.1 ロケール固有のスタイルシートの使用

フォント・サイズ、ファミリ、書体および太字、イタリック、右斜体などの書式は、ロケールによって異なります。たとえば、より小さいフォント・サイズはアジア言語では読みにくいことがあります。また、一部のアジア言語では、太字やイタリックなどの書式をそれほどあるいはまったく使用しません。そのため、スタイルはロケールごとに定義するのがベスト・プラクティスです。ロケール固有のスタイルシートを使用すると、フォント・サイズ、太字、イタリックなどの指定を、ロケールによって異なる内容にすることができます。また、特定のロケールに対応するスタイルシートがない場合にはデフォルトのスタイルシートが使用されるようにすることもできます。

Oracle Identity Managerでは、言語固有のスタイルシートが使用されます。CSS(カスケーディング・スタイルシート)ファイル内のロケール固有の情報には、言語固有のスタイルシートで言語ごとに変更する必要のあるクラスが含まれます。CSSファイルは、クライアント・ブラウザの言語設定に基づいて動的にロードされます。

JSPファイルは、言語固有のスタイルシートから次の言語固有のプロパティを継承します。

  • フォント名、フォント・サイズ(幅、高さはピクセル)など

  • 右から左に読む言語および左から右に読む言語の位置合せこれは、双方向言語サポートとして知られています。

  • 双方向言語サポートのテキストの方向


注意:

Oracle Identity Managerでは双方向サポートを必要とする言語はサポートされていないため、現在、双方向サポートは実装されていません。

Oracle Identity Managerでは、次のJSPファイルが使用されます。

  • tjspClassicLayout.jsp

  • tjspPopupLayout.jsp

JSPページの次のコードにより、ロケールが制御されます。

<%
java.util.Locale locale = (java.util.Locale)session.getAttribute(org.apache.struts.Globals.LOCALE_KEY);
String languageFile = application.getRealPath("/css/Xellerate_" +
locale.getLanguage() + ".css");
String css_file = "css/Xellerate_" + locale.getLanguage() + ".css";
if(locale.getCountry() != null && locale.getCountry().equals("")==false){
        languageFile = application.getRealPath("/css/Xellerate_" + locale.getLanguage() +
"_" + locale.getCountry() + ".css");
        css_file = "css/Xellerate_" + locale.getLanguage() + "_" + locale.getCountry() +
".css";
}
try{
        File f = new File(languageFile);
        if(!f.exists() || !f.isFile() || !f.canRead()){
                css_file = "css/Xellerate.css";
        }
}catch(Exception e){
        css_file = "css/Xellerate.css";
}
%>
<link rel="stylesheet" href="<%=css_file%>" type="text/css" />
3.3.5.1.1 水平方向の拡大

スタイル・クラスOutlinesおよびpopupOutlineにより、テキストの水平方向の拡大が制御されます。これらの要素は、スタイルシートではデフォルト値を保持します。次のコードでは、width値を他の%値に変更して、幅全体を拡大または縮小できます。

.Outlines {
    BORDER-BOTTOM: #666666 1px solid;
    BORDER-LEFT: #666666 1px solid;
    BORDER-RIGHT: #666666 1px solid;
    BORDER-TOP: #666666 1px solid;
    WIDTH: 130%;
}

.popupOutline{
    WIDTH: 100%;
}
3.3.5.1.2 垂直方向の拡大

一般的な垂直方向の拡大の場合、対応するスタイルシート・ファイルで、ファイルの一番上近くにあるTDクラスのPADDING-BOTTOMの値を次のように変更します。

 td{
PADDING-BOTTOM:2px !important;
}

スタイルシートのデフォルト値はほとんどの場合に適切ですが、2px値に変更できます。

最初の追加から動作を上書きしてパディングを使用しないようにするには、次のコードをxellerate.cssファイルの最後に追加します。

 .noBottomPadding {
   PADDING-BOTTOM:0px !important;
}

先に示した例の行間の一般的な制御に加えて、表ジェネレータによって作成される表の垂直方向の拡大は、次のように表セルの高さを変更して制御できます。

 .object_list_table TD
{
    HEIGHT: 28px;
}

また、参照ウィンドウの高さも次のように制御できます。

 .popupOutline TD{
   HEIGHT: 28px;
}

3.3.5.2 テキストの切捨て

表ジェネレータのコードでは、フィールド値がxlDefaultAdmin.propertiesプロパティ・ファイルのglobal.property.tableColumnSizeプロパティに指定されている長さを超える場合、値を自動的に切り捨てます。

global.property.tableColumnSizeプロパティは、デフォルトでは-1に設定され、切捨てを防ぎます。一般に、テキストは切り捨てませんが、このプロパティの値は変更できます。xlDefaultAdmin.propertiesファイルを更新した場合は、patch_appserverスクリプトをOIM_HOME/xellerate/setupディレクトリから実行してアプリケーションを再デプロイする必要があります。appserverはアプリケーション・サーバー名です。たとえば、Oracle WebLogic Serverを使用している場合、このファイルはpatch_weblogicとなります。

3.3.6 日付および時刻の書式設定

日付および時刻の書式はロケールによって異なり、ブラウザのロケール設定に基づいています。ローカライズされた日付を表示するカレンダ・コントロールを使用して日付を入力できます。たとえば、英語の場合はJune 15, 2007と、フランス語の場合は15 juin 2007と入力できます。日付および時刻の値は、すべてのロケールについて同じ方法でバックエンド・リポジトリに格納されます。

唯一の例外は、Date型フィールドに基づいた検索です。これらのフィールドには、常にYYYY-MM-DD書式で日付を入力する必要があります。

Design Consoleに表示されるタイムスタンプはブラウザのタイムゾーン・オフセットに基づいていますが、管理およびユーザー・コンソールに表示されるタイムスタンプはデータベースに保存されているタイムスタンプと同じです。

3.3.7 数値の書式設定

Oracle Identity Managerでは、ブラウザの地域設定を使用して数値文字列を表示します。たとえば、en_USロケールの場合、数値547567567は547,567,567と表示されます。

Oracle Identity Managerでは、データを表示する際のみ数値を書式設定します。数値フィールドには、標準書式でデータを入力する必要があります。

3.3.8 名前の表示

英語など多くの言語では、姓の前に名が表示されます。しかし、日本など一部のロケールでは、通常、名の前に姓が表示されます。この項では、Oracle Identity Managerでのロケールに応じた名前の表示方法について説明します。内容は次のとおりです。

3.3.8.1 表の列における名前の構成要素

Webアプリケーションの多くの表には、「名」列および「姓」列が表示されます。たとえば、「ユーザーの管理」ページにはこのタイプの表があります。ユーザー・ロケールにより、「姓」列の前に「名」列が表示されるといった、これらの列の順序が決定されます。

3.3.8.2 1つの文字列として表示される名前の構成要素

名と姓(場合によってはミドル・ネームも)は、フルネームとして1つにまとめて表示できます。たとえば、Welcome System Administrator文字列をページ・ヘッダーに表示したりできます。

3.3.8.3 フォームに表示される名前の構成要素

名、ミドル・ネーム、姓は、別個のフォーム・フィールドおよびテキスト文字列としてページに表示できます。たとえば、「ユーザーの作成」ページにはフォーム・フィールドが、「ユーザーの詳細」ページにはテキストがあります。しかし、Oracle Identity Managerでは、ロケールに応じてフォーム上の名前のフィールドの順序を自動的に変更しません。かわりに、FormMetaData.xmlファイルを変更して各フォーム上の名前のフィールドの順序を手動で構成する必要があります。FormMetaData.xmlファイルの変更方法の詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・カスタマイズ・ガイド』を参照してください。

3.3.8.4 レポートに表示される名前の構成要素

Oracle Identity Managerでは、「レポート入力」の各ページと「レポート表示」の各ページのいずれでも、ロケールに応じて名前のフィールドの順序を自動的に変更しません。しかし、ページのタイプごとに名前のフィールドの順序を手動で構成できます。「レポート入力」の各ページで名前のフィールドの順序を手動で構成するには、レポートのXMLデータで<InputParameter>タグの順序を変更する必要があります。「レポート表示」の各ページで名前のフィールドの順序を手動で構成するには、レポートのXMLデータで<ReturnColumn>タグの順序を変更する必要があります。レポートのXMLデータを変更する方法の詳細は、『Oracle Identity Manager Audit Report開発者ガイド』を参照してください。

3.3.9 電子メール・アドレスの制限事項

電子メール・アドレスのローカル部およびドメイン名の部分は、ASCIIの文字、数字、アンダースコア、ハイフンおよびピリオドに限定されます。電子メール・アドレスのドメインIDの部分は、ASCIIの文字および数字に限定されます。

3.3.10 パスワードの制限事項

Oracle Identity ManagerではASCII以外のパスワードをサポートしていますが、セキュリティ上の理由から、一部のInput Method EditorがInternet Explorerでのパスワード入力に使用できません。Input Method Editor(IME)は、コンピュータのキーボードでは使用できない文字を入力するために使用されるプログラムです。たとえば、標準の欧米キーボードが付属するコンピュータでは、IMEを使用して日本語などの言語の文字を入力します。同様に、日本語キーボードが付属するコンピュータでは、IMEを使用して英語や別の西洋言語の文字を入力します。Firefoxなど他のブラウザでは、IMEによるパスワードの入力を制限しません。使用しているIMEがブラウザでのパスワード入力を妨げる場合、通常、パスワード・フィールドにパスワードを切り取って貼り付けるか、ローカライズされたキーボードを使用してパスワードの文字を入力できます。

日本語キーボードを使用する場合、漢字をパスワードに使用することはできません。かわりに、キーボードで使用できるひらがなまたはカタカナでパスワードを構成する必要があります。

3.3.11 英語以外のロケールのソートと比較

Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのすべてのページにおけるデータのソートは、NLS_SORTパラメータとNLS_COMPパラメータの値に基づいています。これらの値は、ソートと比較の方法を決定するためにOracleデータベースで使用されます。インストール環境に合ったNLS_SORTパラメータとNLS_COMPパラメータのデフォルト値および言語要件に基づいたこれらのパラメータの適正値の決定については、Oracle Databaseドキュメント・セットの『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。これらのパラメータをBINARY以外の値に設定すると、パフォーマンスに影響があります。これは、BINARYソートおよび比較が最速であるためです。最初は(『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』に示す)デフォルト値で始め、次に必要に応じて値を調整することをお薦めします。

Oracle Identity Managerには、NLS_SORTパラメータおよびNLS_COMPパラメータに割り当てられた値を変更するのに使用できるcreate_logon_trigger.sqlスクリプトが付属しています。このスクリプトは、インストール・メディアの/installServer/Xellerate/db/oracleディレクトリにあります。

Oracle Identity ManagerデータベースについてNLS_SORTパラメータおよびNLS_COMPパラメータをデフォルト以外の値に変更するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドをコマンド・プロンプトに入力して、SQL*Plusを起動します。

    sqlplus /nolog
    
  2. 次の構文を使用して、ターゲットのOracleインスタンスにSYSDBAロールを持つSYSユーザーとして接続します。

    CONNECT SYS/sys_password@db_instance AS SYSDBA
    

    たとえば、次の文は、パスワードがmypasswordSYSというシステム・アカウントでoimdbというデータベースに接続します。

    CONNECT SYS/mypassword@oimdb AS SYSDBA
    
  3. create_logon_trigger.sqlスクリプトをテキスト・エディタで開き、NLS_SORTパラメータおよびNLS_COMPパラメータに目的の値を指定します。Oracle Databaseドキュメント・セットの『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照して、環境に適した値を決定してください。デフォルトでは、create_logon_trigger.sqlスクリプトによりどちらのパラメータにもBINARY値が割り当てられます。

  4. create_logon_trigger.sqlスクリプトを実行します。このスクリプトにより、データベースとの接続が確立されるたびに起動するデータベース・トリガーが作成されます。

  5. Oracle Identity Managerサーバーを停止します。

  6. データベース・インスタンスを再起動します。

  7. Oracle Identity Managerを再起動します。

3.3.12 カスタム列の翻訳

デフォルトでは、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのすべての列は翻訳されます。xlDefaultAdmin.propertiesファイルにより、すべてのデフォルトの列と可能な値が指定されます。たとえば、「ユーザー・ステータス」列について考えてみます。xlDefaultAdmin.propertiesファイルには、「ユーザー・ステータス」列の次のプロパティが含まれます。

global.resultSet.Users.Status=Active|Disabled|Deleted
   |Disabled Until Start Date|Locked

プロパティ名はglobal.resultSet.ColumnMetaDataという形式です。プロパティ名のColumnMetaData部分は、列のメタデータ名、または列にメタデータが関連付けられていない場合は実際の列名を表します。プロパティ名の空白はチルダ(~)で表されます。たとえば、「ユーザー・ステータス」列のメタデータはUsers.Statusです。

デフォルト列の翻訳されたプロパティ値は、xlWebAdmin.propertiesファイルに格納されます。このファイルはOIM_HOME/webapp/xlWebApp.warファイルにあります。xlWebAdmin.propertiesファイルには、英語のデプロイの場合はxlWebAdmin_en.properties、その他の言語のデプロイの場合はxlWebAdmin_xx.propertiesという名前が付けられます。たとえば、xlWebAdmin_ja.propertiesファイルには、デフォルト列のプロパティ値の日本語の翻訳が含まれます。たとえば、xlWebAdmin_en.propertiesには、「ユーザー・ステータス」列について次のプロパティ値が含まれます。

global.resultSet.Users.Status.Active=Active
global.resultSet.Users.Status.Disabled=Disabled
global.resultSet.Users.Status.Deleted=Deleted
global.resultSet.Users.Status.Disabled~Until~Start~Date=Disabled Until Start Date
global.resultSet.Users.Status.Locked=Locked

これに対し、xlWebAdmin_fr.propertiesファイルには、次のフランス語のプロパティ値が含まれます。一部の値には、フランス語の文字を表すUnicodeが含まれていることに注意してください。

global.resultSet.Users.Status.Active=Actif
global.resultSet.Users.Status.Disabled=D\u00E9sactiv\u00E9
global.resultSet.Users.Status.Deleted=Supprim\u00E9
global.resultSet.Users.Status.Disabled~Until~Start~Date=D\u00E9sactiv\u00E9 
jusqu'\u00E0 la date de d\u00E9but
global.resultSet.Users.Status.Locked=Verrouill\u00E9

カスタム列を翻訳するには、次の各項で説明しているように、カスタム・リソース・ファイルを編集して翻訳データ構造を更新する必要があります。

3.3.12.1 カスタム・リソース・ファイルの編集

カスタム列を翻訳するには、「カスタム・リソース・バンドルを使用したユーザー定義データのローカライズ」で説明しているように、カスタム・リソース・ファイルを編集します。カスタム列の翻訳方法の例として、DirectとIndirectの2つの値のいずれかを割り当てることができるGROUP MEMBERSHIP TYPEという列を含むカスタム・レポートについて考えてみます。GROUP MEMBERSHIP TYPE列の値を翻訳するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. 次のファイルをテキスト・エディタで開きます。

    OIM_HOME/xellerate/customResources/customDefaultResources.properties
    
  2. customDefaultResources.propertiesに、GROUP MEMBERSHIP TYPE列に対する次のプロパティ定義および値を追加します。

    global.resultSet.GROUP~MEMBERSHIP~TYPE=Direct|Indirect
    
  3. テキスト・エディタで、列の値を翻訳するロケールを表すカスタム・リソース・ファイルを開きます。たとえば、フランス語のカスタム・リソース・ファイルのパスおよびファイル名は次のとおりです。

    OIM_HOME/xellerate/customResources/customResource_fr.properties
    
  4. customResource_fr.propertiesファイルに、GROUP MEMBERSHIP TYPE列に対する次のフランス語のプロパティ値を追加します。

    global.resultSet.GROUP~MEMBERSHIP~TYPE.Direct=Direct
    global.resultSet.GROUP~MEMBERSHIP~TYPE.Indirect=Indirect
    
  5. カスタム列のプロパティ値を翻訳する言語ごとに、これまでの手順を繰り返します。


    注意:

    列名が別名である場合、Oracle Identity Managerにより大文字に変換されます。プロパティ名は大/小文字が区別されるため、プロパティ・ファイルでは必ず大/小文字を正しく列名を指定してください。Users.User Statusなど、列のメタデータがすでに含まれている列名の大/小文字は変更しないでください。

新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。

3.3.12.2 翻訳データ構造の更新

カスタム列を翻訳するために、Oracle Identity Managerでは、カスタム・リソース情報を含む翻訳データ構造を作成します。列を正しく翻訳するには、customResourcesディレクトリにある既存のリソース・バンドル・ファイルを変更するたびに、翻訳データ構造をリフレッシュする必要があります。翻訳データ構造を更新するには、次のようにします。

  1. 次のURLをWebブラウザで開きます。

    http://host:port/xlWebApp/XellerateBootstrapServlet
    

    このURLで、hostおよびportは、Oracle Identity Managerが稼働しているドメイン名(IPアドレス)およびポートを指します。カスタム・リソース・プロパティが正常に更新されたことを確認するメッセージが表示されます。

  2. 「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」の項の指示に従って、CustomDefaultBundleキャッシュ・カテゴリのサーバー・キャッシュを消去します。

3.3.13 Oracle Identity Managerレポートのローカライズ

『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』で説明しているように、システム管理者は、ユーザー権限およびリソースに割り当てられたユーザーのレポートを構成できます。レポートの静的フィールドは選択リストに変換できます。このような選択リストは、参照フィールドとして知られています。たとえば、ユーザー・タイプやステータスなどのフィールドを一連の参照値として表すことができます。参照値は、レポートの入力ページと結果をフィルタ処理できる結果ページで作成および変更できます。

レポートの外観は、REP表のREP_XML_META列のコンテンツ内のレポートのXMLメタデータを編集してカスタマイズします。この表は、Oracle Identity Managerのインストールに使用されるデータベース・スキーマ内に存在します。REP表のREP_XML_META列のコンテンツへのアクセスには、Quest SoftwareのTOADなど、市販のツールを使用できます。

レポートのフィールドを一連の参照値として作成する例を次に示します。

<InputParameter name="struseremptype_in" parameterType="varchar2" order="11" 
fieldType="Combobox" allowedValues="Lookup.Users.Role" 
fieldLabel="report.userResourceAccess.label.employeeType" required="false" />

この例では、fieldTypeComboboxに設定されています。この設定により、フィールドは選択可能な値のリストとして構成されます。allowedValues属性は、Lookup.Users.Roleという参照コードに設定されています。この参照コードにより、フィールドにデータが移入されます。

レポート結果フィルタ・ページを変更する例を次に示します。この例では、「ユーザー」フィールドを一連の選択可能な値を保持する参照フィールドとして構成しています。

<ReturnColumn name="Users.Role" label="report.userResourceAccess.label.employeeType" 
position="SectionHeader" 
filterColumn="false" filterColumnName="usr.usr_emp_type" filterType="Combobox" 
filterLookupKey="Lookup.Users.Role" />

この例では、filterColumn属性はfalseに、fieldTypeComboboxに、filterLookupKey属性はLookup.Users.Roleという参照コードに設定されています。この参照コードにより、フィールドにデータが移入されます。

Design Consoleで参照コードの値を追加する場合、対応するエントリを次のサポートする各ロケールのファイルに作成する必要があります。

customResorces\custombundle_lang_Country.properties

たとえば、次のネーミング規則を使用して、Lookup.Users.Role参照コードにユーザー・ロールを追加します。

global.lookup_code.decode_data=unicoded_decodedata_string

関連項目:

リソース文字列の作成の例は、「カスタム・リソース・バンドルを使用したユーザー定義データのローカライズ」を参照してください。

新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。

3.3.14 エラー・コード定義用のネーミング規則

「エラー・メッセージ定義」フォームを使用してエラー・メッセージを作成した後に、Oracle Identity ManagerのOIM_HOME/xellerate/customResources/customResources.propertiesリソース・バンドル・ファイルに新しいエラー・コードおよび忠告メッセージを追加する必要があります。

customResources_en.propertiesファイルには、英語のプロパティの翻訳が含まれます。このファイル内のプロパティは、ロケール設定がOracle Identity Managerでサポートされているロケールと一致しない場合に使用されます。特定のロケール設定がある場合は、次のいずれかのファイルにエラー・コードおよび忠告メッセージを追加する必要があります。

  • customResources_en.properties: このファイルには、英語のプロパティの翻訳が含まれます。このファイル内のプロパティは、ロケール設定が英語の場合に使用されます。

  • customResources_lang.properties: このファイルには、langで表される言語のプロパティの翻訳が含まれます。たとえば、日本語版のプロパティはcustomResources_ja.propertiesファイルに定義します。


注意:

エラー・コードのメッセージおよびエラー・コードの忠告メッセージは、ロケールに従ってエンコードされたUTF-8である必要があります。

次の構文で、リソース・バンドルにエラー・コードを追加するためのネーミング規則を示します。

global.genericerror.error_code=error_code_message
global.genericerror.advice.error_code=error_code_advice_message

error_codeの空白は、すべてチルダ(~)記号で置き換えられる必要があります。

エラー・コード定義の例を次に示します。

global.genericerror.ADAPTER.MY=Invalid String Received While Running Process Task Adapter
global.genericerror.advice.ADAPTER.MY=An invalid string was received as input 
while running the process task adapter. Check the input values, and then try again.

関連項目:

『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』の「エラー・メッセージの作成」の項

すべてのアダプタ関連のエラーでは、エラー・コードが「エラー・メッセージ定義」フォームで定義されていなくても、管理およびユーザー・コンソールに表示されるエラー・コードを使用してカスタム・バンドル・ファイルにエントリを作成することにより、エラー・メッセージをローカライズできます。

新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResourcesディレクトリに追加したり、connectorResourcesまたはcustomResourcesディレクトリ内の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」を参照してください。

3.3.15 ワークフロー・デザイナのローカライゼーション

管理およびユーザー・コンソールを使用する際には、対応するロケールのxlWebAdmin.propertiesファイルおよびxlRichClient.propertiesファイルを使用することで、ワークフロー・デザイナ内にローカライゼーションを実装できます。これらのファイルには、必要なローカライゼーションを指定する様々なラベルおよびプロパティのローカライズされた値が含まれています。

システムに必要なタスクの中に更新不可のタスクが含まれる場合は、システム定義の名前をローカライズすることで、それらをローカル言語で表示することができます。これは、バック・エンドでは英語を使用し、フロント・エンドではローカライズ版の値を使用するという方法で実現できます。ただし、このような値はフロント・エンドのユーザー・インタフェースで編集することはできません。次に示すxlRichClient.propertiesファイル内のエントリ例を参考にしてください。

global.workflow.viewer.Discovered-By-Reconciliation=Discovered By Reconciliation
global.workflow.viewer.Reconciliation-Insert-Received=Reconciliation Insert Received
global.workflow.viewer.Update-Detected-By-Reconciliation=Update Detected By Reconciliation
global.workflow.viewer.Reconciliation-Update-Received=Reconciliation Update Received
global.workflow.viewer.Deletion-Discovered-By-Reconciliation=Deletion Discovered By Reconciliation
global.workflow.viewer.Reconciliation-Delete-Received=Reconciliation Delete Received
global.workflow.viewer.Action-Taken-On-Service-Account=Action Taken On Service Account
global.workflow.viewer.Service-Account-Alert=Service Account Alert
global.workflow.viewer.Service-Account-Transferred-To-Another-Owner=Service 
Account Transferred To Another Owner
global.workflow.viewer.Service-Account-Moved=Service Account Moved
global.workflow.viewer.Service-Account-Updated=Service Account Updated
global.workflow.viewer.Service-Account-Changed=Service Account Changed
global.workflow.viewer.Enabled=Enabled
global.workflow.viewer.Disabled=Disabled
global.workflow.viewer.User-Attestation-Occurred=User Attestation Occurred
global.workflow.viewer.User-Attestation-Event-Occurred=User Attestation Event Occurred
global.workflow.viewer.Resource-Attestation-Occurred=Resource Attestation Occurred
workflowDesigner.workflow.name.recon_insert=Discovered By Reconciliation
workflowDesigner.workflow.name.recon_update=Update Detected By Reconciliation
workflowDesigner.workflow.name.recon_delete=Deletion Discovered By Reconciliation
workflowDesigner.workflow.name.service_alert=Action Taken On Service Account
workflowDesigner.workflow.name.service_moved=Service Account Transferred To Another Owner
workflowDesigner.workflow.name.service_changed=Service Account Updated
workflowDesigner.workflow.name.enable=Enabled
workflowDesigner.workflow.name.disable=Disabled
workflowDesigner.workflow.name.attestation_user=User Attestation Occurred
workflowDesigner.workflow.name.attestation_resource=Resource Attestation Occurred

同様に、フィールド変更イベントの一部として追加されるタスクは次のプロパティを使用します。

global.workflow.startMarker.UpdatedField=Field {0} Updated

起動アイコン・ラベルは、次のプロパティを使用してローカライズされます。

workflowDesigner.workflow.name.provisioning=Start

システム検証タスクは次を使用します。

global.workflow.viewer.System-Validation=System Validation

システムによるバック・エンドからの変更ができず、英語以外にはできない値があっても、フロント・エンドに対するローカライズであれば常に可能です。


関連項目:

ワークフロー・デザイナの詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』の「ワークフロー・デザイナの使用」を参照してください。

3.3.16 その他のローカライゼーションの変更

この項の内容は次のとおりです。

3.3.16.1 特殊文字の制限事項

英数字(a〜z、A〜Z、および0〜9)とアンダースコア文字(_)は、すべてのOracle Identity Manager属性で使用できます。

Passwordフィールドでは次の特殊文字を使用できます。

  • パーセント記号(%)

  • プラス記号(+)

  • 等号(=)

  • カンマ(,)

  • 円記号(\)

  • 一重引用符(')

  • スラッシュ(/)

  • 縦線(|)

一重引用符(')は次の属性でのみ使用できます。

  • Login

  • Manager ID

  • First Name

  • Last Name

  • Middle Name

  • Group Name

  • Organization Name

  • Resource Name

セミコロン(;)はアクセス・ポリシー名でのみ使用できます。

次の特殊文字は、いずれのOracle Identity Manager属性においてもサポートされません。

  • ピリオド(.)

  • シャープ記号(#)

  • スラッシュ(/)

  • パーセント記号(%)

  • 等号(=)

  • 縦線(|)

  • プラス記号(+)

  • カンマ(,)

  • 円記号(\)

  • 二重引用符(")

  • 小なり記号(<)

  • 大なり記号(>)

3.3.16.2 電子メール通知メッセージのローカライズ

実行時、Oracle Identity Managerでは、インストール時に選択した言語でローカライズされた電子メール・メッセージを生成します。

『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』で説明しているように、「Process Management」フォルダには、Oracle Identity Managerの電子メール・テンプレートを作成および管理するためのツールがシステム管理者に対して用意されています。「Email Definition」フォームを使用すると、電子メール通知のテンプレートを作成できます。

事前定義済の電子メール・テンプレートは、サポートされる言語でローカライズされます。Design Consoleの「Email Definition」フォームで特定の名前を持つテンプレートを検索すると、返されるテンプレートには構成された言語がすべて含まれます。すべての言語バージョンのテンプレートを編集できます。


注意:

Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールでは、「タスクの詳細」ページの「注意」フィールドのテキストの一部が英語で表示されます。これは、次のタスク名のタスク・インスタンスに対して発生します。
  • リコンシリエーションの更新を受信しました

  • リコンシリエーションの挿入を受信しました

  • リコンシリエーションの削除を受信しました


3.4 Design Console

Oracle Identity Manager Design Consoleはローカライズされていません。静的文字列およびメッセージはすべて英語で表示されます。しかし、Design Consoleでは、ネイティブ言語入力を処理でき、Unicodeでエンコードされた文字列としてデータを生成できます。

各種属性でサポートされるデータ・エンコーディング・タイプに関する制限事項の詳細は、付録B「Oracle Identity Managerアプリケーションの言語サポートおよび制限事項」を参照してください。

3.5 診断ダッシュボード

診断ダッシュボード・アプリケーションでは、Webクライアント・ブラウザの言語設定を使用してHTTPレスポンスを生成します。

3.6 デプロイメント・マネージャ

デプロイメント・マネージャでは、UTF-8エンコーディングを使用してデータをエクスポートおよびインポートします。旧リリースのOracle Identity Managerを使用してファイルをエクスポートする場合、エクスポート・ファイルのデータはUTF-8エンコーディングを使用していないため、このファイルをUTF-8エンコーディングに変換してから現行バージョンのデプロイメント・マネージャに再度インポートする必要があります。

3.7 Remote Manager

インストール時に、Remote Managerの名前を英語で指定する必要があります。

3.8 アダプタ

一部のOracle Identity Managerアダプタは、プロビジョニング可能なターゲット・システムに接続できます。これらのアダプタは、サポートされる言語の言語固有の文字列データを処理します。文字列には、マルチバイト・キャラクタのエンコーディングを含めることができます。アダプタは、JavaレイヤーでUCS-2 Unicodeエンコーディングを使用してOracle Identity Managerからターゲットにデータを渡します。このデータは、ターゲット・システムまたはターゲット・システム固有のネイティブ・コードに応じて、UTF-8またはネイティブ・キャラクタ・セットのいずれかに変換できます。