グローバリゼーションを実装するには、Oracle Identity Managerアプリケーション・コンポーネントをインストールする前に、ロケールの構成とデータベースの設定を行います。
この章の内容は次のとおりです。
インストール前に、アプリケーション・サーバーでロケールの地域言語設定を構成する必要があります。必ず適切な言語バージョンのオペレーティング・システムをインストールし、その他の必要な言語設定を行ってください。
マルチバイト言語用のUTF-8ロケールとLinuxオペレーティング・システムの組合せは、Oracle Identity Managerのインストーラではサポートされていません。マルチバイト言語用のUTF-8ロケールに設定したLinuxコンピュータでOracle Identity Managerを稼働するには、Oracle Identity Managerのインストール時のみUTF-8以外のロケールを使用し、インストール後に必要なUTF-8ロケールに切り替えてください。
デンマーク語のロケールに設定されたコンピュータでOracle Identity Managerインストーラを実行した場合、インストール用言語の選択リストには、デンマーク語を示すオプションがdansk
として表示されます。
ポルトガル語(ブラジル)のロケールとIBM WebSphere Application Serverの組合せはサポートされていません。詳細は、次のWebページを参照してください。
このリリースでは、Oracle Identity ManagerはOracle Databaseでのグローバリゼーションのみをサポートしています。
Oracle Identity Managerのグローバリゼーション・サポートでは、Unicodeでデータベースを構成することをお薦めします。Oracle Databaseに対してUnicodeサポートを構成するには、次の設定を使用してください。
注意: AL32UTF8キャラクタ・セットを選択し、NLS_LENGTH_SEMANTICS初期化パラメータをCHARに設定する必要があるかどうかを確認するには、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。 |
Oracle Databaseのインストール時に、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドで説明しているようにAL32UTF8キャラクタ・セットを選択します。
NLS_LENGTH_SEMANTICS
初期化パラメータがまだCHAR
に設定されていない場合は、次の手順で説明しているように設定します。
サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE
)を使用する場合に、初期化パラメータNLS_LENGTH_SEMANTICS
をCHAR
に設定するには、次のようにします。
SYSDBAとしてSQL*PLUSに接続します。
SQL*PLUSで次のコマンドを実行します。
ALTER SYSTEM SET NLS_LENGTH_SEMANTICS=CHAR SCOPE=BOTH
init.ora
パラメータ・ファイル(PFILE
)を使用する場合に、初期化パラメータNLS_LENGTH_SEMANTICS
をCHAR
に設定するには、次のようにします。
SYSDBAとしてSQL*PLUSに接続します。
SQL*PLUSで次のコマンドを実行します。
ALTER SYSTEM SET NLS_LENGTH_SEMANTICS=CHAR
このコマンドはすぐに反映され、データベースが停止するまで持続します。
init.ora
パラメータ・ファイルを変更してNLS_LENGTH_SEMANTICS=CHAR
を追加します。
このステップにより、データベースを再起動した場合にNLS_LENGTH_SEMANTICS
が必ず設定されるようになります。