管理ガイド

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AquaLogic Data Services Platform の管理の概要

この章では、AquaLogic Data Services Platform の管理の概要について説明します。 さらに、WebLogic ドメインのコンセプトを紹介し、AquaLogic Data Services Platform 用の新しい WebLogic ドメインを作成する方法と AquaLogic Data Services Platform を既存の WebLogic ドメインに追加する方法についても説明します。

この章の内容は以下のとおりです。

注意 : AquaLogic Data Services Platform の旧製品名は Liquid Data です。 製品、インストール パス、およびコンポーネントには、旧製品名が残っているものもあります。

 


AquaLogic Data Services Platform の管理タスク

AquaLogic Data Services Platform は、データ サービスを使用してデータ プログラミングを結合する統合ソフトウェアです。 AquaLogic Data Services Platform は WebLogic Server にデプロイされるため、基底の WebLogic Platform を使用して管理できます。 WebLogic を介して実行できる管理タスクには、デプロイメント、サーバの起動と停止、接続プールとデータ ソースのコンフィグレーション、ロギングなどがあります。 WebLogic Platform には、プロダクション レベルの大規模な統合プラットフォームをコンフィグレーションおよび管理するための拡張ツールと諸機能が用意されています。

AquaLogic Data Services Platform に固有の管理タスクもあります。 AquaLogic Data Services Platform データ サービスを使用するアプリケーションの管理、データ キャッシングおよびデータ サービスに対するアクセス制御のコンフィグレーションなど、AquaLogic Data Services Platform 固有のタスクのほとんどは、AquaLogic Data Services Platform のデータ統合ソフトウェアとしての役割から発生したものです。

このマニュアルでは、WebLogic 管理の概要といくつかの一般的なタスクについて説明します。 ただし、重点は AquaLogic Data Services Platform 固有のタスクに置かれています。 WebLogic 管理の詳細については、次の URL にある『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/adminguide/index.html

データの保護

AquaLogic Data Services Platform では、WebLogic Platform のセキュリティ モデルを利用して、データのセキュリティを確保します。 WebLogic では、デプロイされたリソースへのアクセスをユーザ資格などの要因に基づいて制御するセキュリティ ポリシーが使用されます。

AquaLogic Data Services Platform は、一定範囲のレベル (アプリケーションから個々のデータ要素まで) でデータ リソースにポリシーを適用できるように、WebLogic セキュリティを拡張します。 さらに、データ値に基づいてリソースを保護することもできます (インスタンスレベルのセキュリティ)。 たとえば、要素の値が特定のしきい値を超えた場合にオブジェクトを保護したりできます。

詳細については、「AquaLogic Data Services Platform リソースの保護」を参照してください。

クエリ結果のキャッシング

AquaLogic Data Services Platform は、データ サービス関数のクエリ結果をキャッシュして AquaLogic Data Services Platform の全体的なパフォーマンスを向上させることができます。 データをキャッシュすることにより、バックエンド リソースにかかる負荷が軽減され、クライアント側から見てデータ リクエストの応答時間が短縮されます。 データ サービス関数の結果をキャッシュする場合は、AquaLogic Data Services Platform Console で結果キャッシングを明示的に有効化する必要があります。

詳細については、「AquaLogic Data Services Platform アプリケーションのコンフィグレーション」を参照してください。

データ サービスのメタデータ

従来、企業には複数のソース タイプにわたってデータ リソースの可用性を公開したり、これらのリソースに関する情報をやり取りしたりするためのユニバーサルなメカニズムがありませんでした。 AquaLogic Data Services Platform では、動的に生成されるメタデータを使用することで、こうしたメカニズムが提供されます。

データ サービスのメタデータの主な用途は、以下のとおりです。

メタデータによって、パブリック関数、データ型、データ系統などのデータ サービスに関する情報が提供されます。 また、データ サービス間の依存関係を示す「使用場所」情報も提供されます。

詳細については、「メタデータの表示」を参照してください。

 


WebLogic ドメインと管理について

WebLogic ドメインは、1 つの単位として管理される WebLogic リソースの集まりです。 WebLogic ドメインには、1 つまたは複数の WebLogic Server インスタンスが含まれ、WebLogic Server クラスタが含まれる場合もあります。 ドメインの詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「WebLogic Server ドメイン」を参照してください。

WebLogic Administration Console は、WebLogic ドメインをコンフィグレーションおよびモニタするための Web ベースのインタフェースです。 ドメインに複数のサーバが含まれる場合には、いずれかのサーバがドメインの管理サーバとして指定されます。 管理サーバは、ドメイン全体を一元的に管理します。 ドメインにサーバが 1 つしか存在しない場合、そのサーバが管理サーバとなり、同時に他の機能も提供します。 ドメイン内の他のすべてのサーバは管理対象サーバです。

Administration Console を使用すると、ドメインおよびサーバに対するほとんどのコンフィグレーション タスクを行うことができます。 また、Administration Console を使用して AquaLogic Data Services Platform アプリケーションをドメインにデプロイします。

AquaLogic Data Services Platform では、WebLogic Administration Console に AquaLogic Data Services Platform Administration Console (ldconsole) が補足されます。 AquaLogic Data Services Platform Console では、キャッシングやデータ リソース セキュリティの制御、メタデータ情報などの AquaLogic Data Services Platform 固有のコンフィグレーション設定にアクセスできます。

AquaLogic Data Services Platform と WebLogic ドメインの関係について

AquaLogic Data Services Platform は、WebLogic ドメインにデプロイされる 1 つのアプリケーションとそれに関連するリソース セットです。 AquaLogic Data Services Platform の起動、停止、および管理は、AquaLogic Data Services Platform がデプロイされているドメインで WebLogic Server を起動し、そのサーバの Administration Console を使用してそのドメインの AquaLogic Data Services Platform リソースをコンフィグレーションおよび管理することによって行います。

新しいドメインを作成する

AquaLogic Data Services Platform アプリケーションは、AquaLogic Data Services Platform 用に準備された WebLogic ドメインで機能します。 BEA WebLogic コンフィグレーション ウィザードを使用して、こうしたドメインを作成できます。

AquaLogic Data Services Platform に対応した新しいドメインを作成するには、次の手順に従います。

  1. Windows システムでは、[すべてのプログラム|BEA WebLogic Platform 8.1|Configuration Wizard] を選択します。
  2. ウィザードで、ドメイン タイプとして [Basic AquaLogic Data Services Platform Domain] を選択します。
  3. 画面の指示に従って、ドメインの初期コンフィグレーションを完了します。

ドメイン作成の詳細については、WebLogic Platform ドキュメントの「新規 WebLogic ドメインの作成」を参照してください。

AquaLogic Data Services Platform 用に既存のドメインを準備する

既存の WebLogic Server ドメインを AquaLogic Data Services Platform 用に使用する場合は、AquaLogic Data Services Platform 用にそのドメインを準備します。 ドメインが AquaLogic Data Services Platform に対応していれば、AquaLogic Data Services Platform プロジェクトを含むアプリケーションをデプロイできます。 詳細については、「AquaLogic Data Services Platform アプリケーションのデプロイメント」を参照してください。

コンソール ユーザについて

AquaLogic Data Services Platform Administration Console では、以下の 2 種類のユーザが対象になっています。

Administration Console のコンフィグレーション機能は、ユーザのロールに基づいて無効にできます。そのため、たとえば、キャッシングやセキュリティの制御ページは開発者ユーザには表示されません。 一方、管理ユーザは Administration Console のすべてのページにアクセスできます。

詳細については、「AquaLogic Data Services Platform リソースの保護」を参照してください。

 


ライセンス キーの更新

AquaLogic Data Services Platform を実行するには、有効な製品ライセンスが必要です。 AquaLogic Data Services Platform ライセンスは、WebLogic Server ライセンス ファイル (license.bea) に 1 つのコンポーネントとして含まれます。 AquaLogic Data Services Platform ライセンス ファイル (Liquid Data ライセンス ファイルとも呼ばれる) を適用または更新する場合は、BEA UpdateLicense ユーティリティを使用して license.bea ファイルを更新します。

BEA の製品ライセンスの詳細については、WebLogic Server ドキュメントの『WebLogic Platform のインストール』にある「WebLogic Platform ライセンス ファイルのインストールおよび更新」を参照してください。


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