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AquaLogic Data Services Platform アプリケーションのコンフィグレーション

この章では、AquaLogic Data Services Platform に対してアプリケーションレベルの設定をコンフィグレーションする方法について説明します。 この章の内容は以下のとおりです。

 


アプリケーションの全般的な設定

AquaLogic Data Services Platform 対応アプリケーションの実行時設定を参照したり、コンフィグレーションしたりできます。実行時設定には、アクセス制御、キャッシュ設定、サーバ リソース (スレッドの使用数を含む)、ログ レベルなどがあります。

注意 : Data Services Platform Console (アクセス名 : ldconsole) へのアクセス方法については、「AquaLogic Data Services Platform Console の起動」を参照してください。

アプリケーションの全般的な設定を指定するには、次の手順に従います。

  1. Data Services Platform Console のナビゲーション ペインでアプリケーション名をクリックします。
  2. [全般] 設定ページが表示されます (図 5-1 を参照)。 管理者特権を持つユーザ名を使用して、コンソールにログインする必要があります。

    図 5-1 [全般] アプリケーション設定ページ


    [全般] アプリケーション設定ページ

  3. 必要に応じて、設定を指定します。
  4. [適用] をクリックして設定を保存します。

表 5-1 に、[全般] タブで設定可能なアプリケーションの設定を示します。

表 5-1 AquaLogic Data Services Platform サーバのコンフィグレーション設定
セクション
フィールド
説明
[アクセス制御]
[アクセス制御の確認]
コンフィグレーションされたセキュリティ ポリシー設定をアプリケーションに適用するかどうかを指定する。
[デフォルト匿名アクセスを許可する]
デフォルトでアプリケーションへのアクセスを有効にする (さらに特定的なポリシーによってブロックされている場合を除く)。 有効化されている場合はデフォルトで、認証されていないユーザも含めて、すべてのユーザがリソースにアクセスできる。
デフォルト匿名アクセスを許可しない場合、デフォルトでアプリケーションへのアクセスは無効になる (さらに特定的なポリシーによって許可されている場合を除く)。 匿名アクセス オプションは、WebLogic 認可プロバイダでのみ有効。
[データ キャッシュ]
[データ キャッシュの有効化]
ストアド クエリのクエリ結果のキャッシュを有効または無効 (デフォルト) にする。
  • 結果キャッシュを有効にするには、このチェック ボックスをチェックする。
  • 結果キャッシュを無効にするには、このチェック ボックスのチェックをはずす。
キャッシングの詳細については、「クエリ結果キャッシュのコンフィグレーション」を参照。
[データ キャッシュのデータ ソース名]
キャッシュが格納されるデータベースの JNDI データ ソース名。
[データ キャッシュのテーブル名]
キャッシュされたデータが格納されるデータベース テーブルの名前。 デフォルトのテーブル名は、<appName>_CACHE。
[サーバ リソース]
[キャッシュするクエリ プランの最大数]
クエリ プランは、コンパイルされたクエリ。 キャッシュされるクエリ プランの最適数は、クエリのサイズに応じて変わる。 この設定を変更するかどうかを決定するにあたっては、サーバのメモリ使用量およびパフォーマンスをモニタする必要がある。
[アプリケーションの最大スレッド数]
クエリ リクエストを処理するために使用する、AquaLogic Data Services Platform サーバ プール内の最大スレッド数。
デフォルト値は 20。最小値は 1。指定した値が無効な場合、デフォルト値の 20 が使用される。

注意 : ここで指定する最大スレッド数は、WebLogic Server のサーバ スレッド プールには影響を与えない。 ここで指定する値は、AquaLogic Data Services Platform クエリ エンジンがアプリケーション ビュー、Web サービス、またはカスタム関数データ ソースに対するリクエストを処理するために作成および使用するスレッド プールにのみ適用される。

スレッド数のコンフィグレーションの詳細については、「サーバのスレッド数を設定するためのガイドライン」を参照。
[1 クエリあたりの最大スレッド数]
1 つのクエリで許容される最大スレッド数。 1 つのクエリで発生するスレッドの数を制限するために使用する。 [1 クエリあたりの最大スレッド数] の設定値に関係なく、実際に使用されるスレッド数は [アプリケーションの最大スレッド数] で指定したスレッド数を超えることはできない。
デフォルト値は 4。最小値は 1。指定した値が無効な場合、デフォルト値の 4 が使用される。

注意 : ここで指定する最大スレッド数は、WebLogic Server のサーバ スレッド プールには影響を与えない。 ここで指定する値は、AquaLogic Data Services Platform クエリ エンジンがアプリケーション ビューおよび Web サービス データ ソースに対するリクエストを処理するために作成および使用するスレッド プールにのみ適用される。

スレッド数のコンフィグレーションの詳細については、「サーバのスレッド数を設定するためのガイドライン」を参照。
[ログ レベル]
[ロギング]
ログとして記録されるイベントの冗長レベル。 以下のオプションを使用できる。
  • [Error] - 実行時例外。
  • [Notice] - 実行時処理に影響しないエラーと、[Error] レベルのイベント。
  • [Info] - 起動および停止イベント、失敗したアクセス試行、クエリの実行回数などと、[Error] および [Notice] レベルのイベント。
ログ ファイルの場所は、以下のとおり。
<BeaHome>\user_projects\domains\<domainName>\
<domainName>.log

 


データ ソースのエンド ポイントの変更

アプリケーションを開発段階からステージング段階、プロダクション段階へと移行するときに、データ ソースの場所やその他のアーティファクトの名前を変更したほうが便利な場合がよくあります。 たとえば、機密情報などの保護された情報を守るために開発時に「ダミーの」データ ソースを使用している場合には、ある時点でテスト用のデータ ソースを実際のデータのある新しいデータ ソースに置換する必要があります。 Data Services Platform Console を使用して、こうした変更を行うことができます。

エンド ポイントの変更は、データ ソースの名前や場所に限定されているわけではありません。 従属アーティファクトの名前を変更することもできます。 リレーショナル ソースの場合は、カタログ名、スキーマ名、パッケージ名、テーブル名、ストアド プロシージャ名などを変更できます。

注意 : エンド ポイントの変更は、元の名前に戻されるか、またはさらに変更されるまで有効です。 エンド ポイント名を元の値にするには、単に [表示されます。] をクリックするだけです。 このオプションでは、元の名前に直接戻されます。以前設定した値に戻されることはありません。 そのため、長期にわたっていくつかの名前を割り当てた場合でも [表示されます。] をクリックすると、値は [元の値] カラムにある名前に戻されます。
図 5-2 リレーショナル ソースのエンド ポイントの設定

リレーショナル ソースのエンド ポイントの設定

注意 : アーティファクトのエンド ポイントを変更する場合は必ず、そのアーティファクト固有の部分が古いソースと同じままであることを確認してください。 リレーショナル ソースの場合、ベンダのタイプ、バージョンなどのプロパティは同じでなければなりません。

特定のオブジェクトのエンド ポイントを変更すると、新しいエンド ポイントが元の名前の横に括弧で囲まれて表示されます。次の 図 5-3 では、元のデータソース名の横に、角括弧で囲まれた新しいデータソース名が表示されています。

図 5-3 ナビゲーション ペインに反映されたエンド ポイントの設定

ナビゲーション ペインに反映されたエンド ポイントの設定

表 5-2 に、エンド ポイント設定を変更できるアーティファクトを示します。

表 5-2 AquaLogic Data Services Platform Console でエンド ポイントを変更できるアーティファクト
データ ソースのタイプ
アーティファクト
リレーショナル
データ ソースの名前と場所
 
カタログ
 
スキーマ
 
パッケージ
 
テーブル
 
ストアド プロシージャ
Web サービス
Web サービスの名前と場所
 
サービス
 
ポート
 
オペレーション
XML
データ ソースの名前と場所
文字区切り形式ファイル
データ ソースの名前と場所

データ ソースの物理的な場所

定義されたリレーショナル データベースを使用するデータ サービスおよび関数ライブラリのリストを表示できます。 [使用場所] タブをクリックすると、データ サービスとその固有のパスのリストが表示されます (図 5-4 を参照)。

図 5-4 データ サービスとリレーショナルの物理的な依存関係

データ サービスとリレーショナルの物理的な依存関係

 


SQL 文の置換

AquaLogic Data Services Platform では、リレーショナル データ ソースへのアクセスに SQL 言語が使用されます。 コンパイル時に、組み込みクエリ オプティマイザが、バックエンド ソースに対する最適な実行方式を決定します。 その後 SQL クエリが生成され、基底のデータベースに送信されます。

リレーショナル ラッパーによって生成される SQL クエリは、基底の各データベースに固有のものです。 生成される SQL クエリは多くの場合で有効な結果を返しますが、生成されるクエリをさらに最適化したほうが望ましい場合もあります。 ほとんどの RDBS システムでは、そうした最適化が実行ヒントを介して行われます。

SQL 文の置換によって、生成される SQL クエリにヒントを追加することができます。これを行うには、AquaLogic Data Services Platform によってデフォルトで生成されるクエリの代わりに実行される、編集された SQL 文を指定します。

警告 : AquaLogic Data Services Platform によって生成される SQL 文とは異なり、置換される SQL 文は確認されずに基底のデータベースに渡されます。 このため、データベースにヒントを提供する以外の目的でこの機能を使用しないことをお勧めします。 さらに、デプロイする前に、置換される SQL 文と生成される SQL 文をテストで比較して、予期されるパフォーマンス上の利点が得られることを確認するようお勧めします。

SQL 文の置換の仕組み

AquaLogic Data Services Platform サーバでは、元の生成される SQL クエリとユーザが指定する置換クエリとの間に置換テーブルが保持されます。 ユーザによって指定された SQL クエリのみが置換されます。

AquaLogic Data Services Platform の管理者は、AquaLogic Data Services Console を使用して置換クエリを定義および管理します。

置換クエリは、元の SQL クエリの代わりに実行されます。 AquaLogic Data Services Platform 実行時エンジンは、元のクエリの型/カラム情報を使用して SQL 結果セットを読み込みます。 「SQL 文の置換の要件」で示されている条件に違反した不正な置換があると、以下のような問題が発生する場合があります。

置換されるクエリで外部化されたエンド ポイントをサポートする

生成されるクエリでも置換クエリでも、外部化されたエンド ポイントのサポートには特別な構文が使用されます (詳細については、「データ ソースのエンド ポイントの変更」を参照)。 次の置換クエリでは、こうした特別な構文 (強調箇所) が示されています。

SELECT /*+ FIRST_ROWS (10)*/ t1."BILL_TO_ID" AS c1, t1."C_ID" AS c2, t1."DATE_INT" AS c3, t1."ESTIMATED_SHIP_DT" AS c4, 
t1."HANDLING_CHRG_AMT" AS c5, t1."ORDER_DT" AS c6, t1."ORDER_ID" AS c7, t1."SALE_TAX_AMT" AS c8,
t1."SHIP_METHOD_DSC" AS c9, t1."SHIP_TO_ID" AS c10, t1."SHIP_TO_NM" AS c11, t1."STATUS" AS c12,
t1."SUBTOTAL_AMT" AS c13, t1."TOTAL_ORDER_AMT" AS c14, t1."TRACKING_NO" AS c15
FROM {RTLAPPLOMS}.{CUSTOMER_ORDER} t1
注意 : 置換される SQL 文に SQL フラグメント (文字列リテラルなど) を追加する場合は、二重の開始中括弧を使用する規則にも従う必要があります。
注意 : たとえば、
SELECT t1.ID FROM CUSTOMER() WHERE $i/ID > `a{bee}c' return $i/ID

上記の文は次のように変換されます。

SELECT t1.ID FROM {CUSTOMER} t1 WHERE t1.ID > `a{{bee}c'
注意 : 元のクエリと同じ名前プレースホルダを使用する置換クエリを指定する必要があります。 SQL 生成ステージの最後に、元の名前は現在のエンド ポイント名に置換されます。 エンド ポイントの設定が見つからない場合は、元の名前が使用されます。

置換 SQL 文の管理

置換 SQL 文は、Data Services Platform Console の [置換された SQL 文] オプションを使用して作成され、登録されます (図 5-5 を参照)。

図 5-5 [置換された SQL 文] ダイアログ ボックス

[置換された SQL 文] ダイアログ ボックス

以下のオプションを使用できます。

置換 SQL クエリ文の作成

置換 SQL クエリの作成時には、以下の情報を指定する必要があります。

説明を除く、すべての項目を入力してください (説明は省略可能です)。

作成日時と最終更新日時が、システムによって自動追跡されます。

SQL 文の置換の要件

置換される SQL クエリに関しては、以下の要件があります。

例 : SQL 文の置換

SQL 文の置換を行う順序に決まりはありません。 そのため、この節の例とその手順は、SQL 文の置換を作成およびテストする 1 つの方法にすぎません。

  1. 以下のアクションを実行して、環境を設定します。
  1. AquaLogic Data Services Platform によって生成される基本の SQL 文をサポートする、アプリケーションの監査プロパティを [Always] に設定しておく必要があります (図 5-6 を参照)。これにより、基本の SQL 文が常に返されるようになります。個別の監査プロパティの設定」も参照してください。
  2. 図 5-6 basesql プロパティの設定 (常に返されるようにする)


    basesql プロパティの設定 (常に返されるようにする)

  3. AquaLogic Data Services Console でリレーショナル データ ソースを選択します (図 5-5 を参照)。
  4. [置換された SQL 文] オプションを選択します。
  5. [新しい代理ルールの追加] オプションをクリックします。
  6. 表示されるダイアログ ボックスで以下の項目を入力します。
  1. Workshop アプリケーションのテスト ビューで、クエリ (CUSTOMER_ORDER など) を実行します。 図 5-7 では、生成される SQL 文の basesql バージョンが示されています。
  2. 図 5-7 basesql が強調表示された RTLApp CUSTOMER_ORDER() クエリの出力


    basesql が強調表示された RTLApp CUSTOMER_ORDER() クエリの出力

  3. 生成したクエリの basesql バージョンが表示されるまで [出力] ペインを下にスクロールします (図 5-7 を参照)。 クエリのこのバージョンをクリップボードにコピーします。 クエリの例を以下に示します。
  4. SELECT t1."BILL_TO_ID" AS c1, t1."C_ID" AS c2, t1."DATE_INT" AS c3, t1."ESTIMATED_SHIP_DT" AS c4, 
    t1."HANDLING_CHRG_AMT" AS c5, t1."ORDER_DT" AS c6, t1."ORDER_ID" AS c7, t1."SALE_TAX_AMT" AS c8,
    t1."SHIP_METHOD_DSC" AS c9, t1."SHIP_TO_ID" AS c10, t1."SHIP_TO_NM" AS c11, t1."STATUS" AS c12,
    t1."SUBTOTAL_AMT" AS c13, t1."TOTAL_ORDER_AMT" AS c14, t1."TRACKING_NO" AS c15
    FROM {RTLAPPLOMS}.{CUSTOMER_ORDER} t1
  5. AquaLogic Data Services Console の [置換された SQL 文] 領域に戻り、[生成された SQL 文] フィールドに basesql 文を貼り付けます。
  6. [置換された SQL 文] フィールドにも basesql 文を貼り付けます。
  7. 基底のデータベースから提供されるサポートされているヒントに基づいて、置換される文を編集します。 クエリの例を以下に示します。ここでは、結果を Oracle データベースで最初の 10 行に制限しています (強調箇所)。
  8. SELECT /*+ FIRST_ROWS (10)*/ t1."BILL_TO_ID" AS c1, t1."C_ID" AS c2, t1."DATE_INT" AS c3, t1."ESTIMATED_SHIP_DT" AS c4, 
    t1."HANDLING_CHRG_AMT" AS c5, t1."ORDER_DT" AS c6, t1."ORDER_ID" AS c7, t1."SALE_TAX_AMT" AS c8,
    t1."SHIP_METHOD_DSC" AS c9, t1."SHIP_TO_ID" AS c10, t1."SHIP_TO_NM" AS c11, t1."STATUS" AS c12,
    t1."SUBTOTAL_AMT" AS c13, t1."TOTAL_ORDER_AMT" AS c14, t1."TRACKING_NO" AS c15
    FROM {RTLAPPLOMS}.{CUSTOMER_ORDER} t1
警告 : AquaLogic Data Services Platform によって生成される SQL 文とは異なり、置換される SQL 文は確認されずに基底のデータベースに渡されます。 このため、データベースにヒントを提供する以外の目的でこの機能を使用しないことをお勧めします。 さらに、デプロイする前に、置換される SQL 文と生成される SQL 文をテストで比較して、予期されるパフォーマンス上の利点が得られることを確認するようお勧めします。
  1. Workshop アプリケーションに戻り、テスト ビューでクエリを再実行します。 [出力] ペインの SQL 文領域に置換クエリが表示されます。
  2. クエリ プラン ビューで CUSTOMER_ORDER() クエリを選択します。 [クエリ プランの表示] ボタンをクリックします。 結果として表示されるプランに、置換される SQL 文の名前とともに置換される SQL が表示されます。
  3. 図 5-8 置換される SQL クエリを表示するクエリ プラン


    置換される SQL クエリを表示するクエリ プラン

 


サーバのスレッド数を設定するためのガイドライン

最適なスレッド数の設定は、AquaLogic Data Services Platform をデプロイするマシンの物理的なリソース、予期される負荷、およびデプロイするアプリケーションのタイプに応じて変わります。 スレッド数を増やすことで処理を高速化できますが、各スレッドでメモリが消費されるので使用可能なリソースに基づいてバランスを取る必要があります。

スレッド数を設定する場合は、以下の一般的なガイドラインに従ってください。

AquaLogic Data Services Platform では Web サービスの呼び出しを取得するためだけにスレッド プールが使用されます。スレッドは、クエリによって Web サービスが呼び出される場合にのみ発生します。 そのため、Web サービスのコンテンツに依存しないアプリケーションに対しては、スレッド数を比較的少なく設定することができます。

WebLogic Server とアプリケーションのパフォーマンス チューニングの詳細については、次のドキュメントを参照してください。


http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/perform/index.html

 


アプリケーションのモニタ

[モニタ] タブを使用して、AquaLogic Data Services Platform アプリケーションの統計情報とステータス情報 (特にクエリ アクティビティに関する情報) を表示できます。 また、アクティブなアプリケーション プロセスをモニタし、プロセスを開始したユーザ、プロセスの実行時間、プロセス タイプに対するキャッシュされたエントリ数などの情報を表示することもできます。

アプリケーションをモニタするには、次の手順に従います。

  1. Data Services Platform Console のナビゲーション ペインでアプリケーションのノード名をクリックします。
  2. [全般] 設定ページが表示されます。 管理者特権を持つユーザ名を使用して、コンソールにログインする必要があります。

  3. [モニタ] タブをクリックします。
  4. アプリケーションのモニタ情報が表示されます (図 5-9 を参照)。

    図 5-9 AquaLogic Data Services Platform Console の [モニタ] タブ


    AquaLogic Data Services Platform Console の [モニタ] タブ

表 5-3 では、[モニタ] タブに表示される情報について説明します。

表 5-3 AquaLogic Data Services Platform サーバの統計のモニタ
セクション
フィールド
説明
[モニタリング情報 ...] アプリケーション
[アクティブ クエリ]
実行中のクエリ インスタンスの数。
[データ キャッシュ サイズ]
現在メモリにキャッシュされている XQuery プランの合計数。 キャッシュ エントリは、それぞれ異なった入力パラメータによる、指定された関数呼び出しごとに生成される。
[アクティブな更新数]
実行中の更新関数の数。
[関数の情報をモニタする ... アプリケーション]
[関数名]
統計の対象となる関数の名前。
[インスタンス ID]
AquaLogic Data Services Platform 実行時コンポーネントによってプロセスに割り当てられたユニークな識別子。
[ユーザ名]
サービスを呼び出したユーザの名前 (保護されたデータ サービスの場合)。
[実行時間]
クエリが実行されている時間 (ミリ秒単位)。
[サーバ]
 
[クエリの終了]
関数に関連付けられている実行中のクエリを終了するためのチェック ボックス オプション。
   

 


実行中のクエリの終了

データ サービス関数は、一度呼び出されると、結果を取得するか、またはタイムアウト期間が経過する (タイムアウト期間が設定されている場合) まで実行されます。 タイムアウトを設定することで、応答不能なデータ ソースに対する最大待機時間をクエリに指定できます。

場合によっては、関数の実行をキャンセルしなければならないこともあります。 [モニタ] タブで、実行中のクエリを表示してキャンセルすることができます。 [モニタ] タブには、クエリに関連付けられたユーザやキャッシュの情報も表示されます。

プロセスを終了すると、進行中の処理が終了し、以降のノードを実行せずにプロセスが完了します。

注意 : 送信されたクエリは、XA ドライバを使用している場合にのみロールバックされます。

関数の実行を終了するには、次の手順に従います。

  1. ナビゲーション ペインでアプリケーションの名前をクリックします。
  2. [全般] 設定ページが表示されます (管理者特権を持つユーザ名を使用して、コンソールにログインする必要があります)。

  3. [モニタ] タブをクリックします。
  4. 実行中の関数のリストが関数テーブルに表示されます。

  5. 終了する関数の [クエリの終了] カラムにあるチェック ボックスを選択し、[適用] をクリックしてクエリを終了します。
  6. 確認のダイアログ ボックスが表示されます。

  7. [OK] をクリックして確定するか、または [キャンセル] をクリックしてアクションを取り消し、ダイアログ ボックスを閉じます。
注意 : クエリを終了すると、クライアントで weblogic.xml.query.exceptions.XQuerySystemException が発生します。

 


管理プロパティの使用

管理プロパティとは、AquaLogic Data Services Console を使用してコンフィグレーションできるユーザ定義のプロパティです。 管理プロパティの値は、XQuery 関数 (データ サービス関数またはセキュリティ XQuery 関数) で使用できます。

注意 : セキュリティ XQuery 関数については、「AquaLogic Data Services Platform リソースの保護」を参照してください。

管理プロパティを使用することで、データ サービス関数またはセキュリティ XQuery 関数の本文を変更することなく管理者によって簡単に変更できる関数パラメータを、容易に保持できるようになります。

管理プロパティはアプリケーション スコープを持ちます。つまり、アプリケーションのすべてのデータ サービスでプロパティ値を使用できます。 プロパティ値には、BEA 関数 get-property() を使用する XQuery を介してアクセスできます。 この関数はプロパティ名を引数として取り、値を文字列として返します。 また、パラメータのデフォルト値として機能する引数も取ります。 デフォルト値は、そのプロパティがコンソールでコンフィグレーションされていない場合に使用されます。

以下に、管理プロパティを使用する、XQuery 関数ライブラリの関数の詳細な例を示します。

declare function f1:getMaximumAccountViewable() as xsd:decimal { 
let $amount := fn-bea:get-property("maxAccountValue", "1000.00")
cast as xsd:decimal
return $amount
};

管理プロパティを管理するには、次の手順に従います。

  1. ナビゲーション ペインでアプリケーションの名前をクリックします。 [全般] 設定ページが表示されます (管理者特権を持つユーザ名を使用して、コンソールにログインする必要があります)。
  2. [管理プロパティ] タブをクリックします。 現在定義されているプロパティ名のリストがテーブルに表示されます (図 5-10 を参照)。
  3. 図 5-10 [管理プロパティ] タブ


    [管理プロパティ] タブ

表 5-4 では、[管理プロパティ] タブに表示される情報について説明します。

表 5-4 管理プロパティ
カラム
説明
[プロパティ名]
管理プロパティの名前。
[プロパティ値]
プロパティの現在の値。
[プロパティの削除]
プロパティを削除するためのゴミ箱アイコン。

  1. プロパティを追加するには、次の手順に従います。
    1. [プロパティ名] フィールドにプロパティの名前を入力します。
    2. 名前は、プロパティ値へのアクセスに使用される get-property() 関数に渡される name プロパティと同じにする必要があります。 次に例を示します。

      fn-bea:get-property("maxAccountValue", "1") 
    3. 必要に応じて、プロパティの初期値を入力します。
    4. この値は後で変更できます。

    5. [プロパティの追加] をクリックします。
    6. プロパティがリストに表示されます。

  2. プロパティ値を変更するには、次の手順に従います。
    1. 現在定義されているプロパティのリストで [プロパティ値] フィールドに新しい値を入力します。
    2. [適用] をクリックします。
  3. プロパティを削除するには、次の手順に従います。
    1. プロパティの横にある削除アイコン ([管理プロパティ] タブ) をクリックします。
    2. 確認メッセージが表示されたら、削除を確定します。
    3. 削除したプロパティを使用する get-property() 呼び出しでは、プロパティのデフォルト値が使用されます。

 


トランザクション アイソレーション レベルの設定

場合によっては、別のアプリケーションによってデータベース テーブルがロックされているために AquaLogic Data Services Platform でテーブルからデータを読み込めないことがあります。この場合、AquaLogic Data Services Platform によって発行されたクエリは、そのアプリケーションがロックを解放するまでキューに入れられます。 この状態を回避するには、トランザクション アイソレーションを設定して WebLogic Server 上の JDBC 接続プールでコミットされていないデータを読み込めるようにします。

トランザクション アイソレーション レベルを設定するには、次の手順に従います。

  1. Web ブラウザで次の URL にアクセスし、Administration Console を起動します。
  2. http://<HostName>:<Port>/console

    たとえば、WebLogic Server のローカル インスタンス (自分のマシンで実行されているインスタンス) の Administration Console を起動するには、Web ブラウザのアドレス フィールドに次の URL を入力します。

  3. AquaLogic Data Services Platform アプリケーションが実行されているドメインの [サービス|JDBC|接続プール] を展開し、コンフィグレーションする接続プールの名前をクリックします。
  4. [接続] タブが表示されます (図 5-11 を参照)。

    図 5-11 [接続] タブ


    [接続] タブ

  5. [詳細オプション] セクションの [表示] リンクをクリックします。
  6. ページが拡張され、[詳細オプション] セクションが表示されます。

  7. セクションの最下部までスクロールし、[初期化 SQL] フィールドに次のように入力します。
  8. SQL SET TRANSACTION ISOLATION LEVEL READ UNCOMMITTED

  9. [適用] をクリックします。

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