クライアント アプリケーション開発者ガイド

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AquaLogic Service Bus によるデータ サービスへのアクセス

AquaLogic Service Bus の利用により AquaLogic Data Services Platform にアクセスが可能です。これにより、AquaLogic Service Bus クライアントはデータ サービスを最大限利用することができます (図 8-1)。 AquaLogic Service Bus を利用すると、WebLogic Workshop や Java Web サービス (JWS) を使用してデータ サービスを Web サービスとして公開するよりも、より効率的かつ柔軟な方法でデータ サービスにアクセスすることができます。

AquaLogic Data Service Platform のデータ サービスを AquaLogic Service Bus クライアントに公開するには、以下の手順を実行します。

これで、クライアントはデータ サービスに AquaLogic Service Bus クライアントとしてアクセスできます。

図 8-1 AquaLogic Data Service Platform、および AquaLogic Service Bus の相互運用アーキテクチャ

AquaLogic Data Service Platform、および AquaLogic Service Bus の相互運用アーキテクチャ

以下のセクションで詳細について説明します。

 


AquaLogic Service Bus から AquaLogic Data Services Platform へのアクセス

注意 : 以下では、WebLogic Server 9.2 下で AquaLogic Service Bus 2.5 を使用し、WebLogic Server 8.1 下でAquaLogic Data Service Platform を使用していると仮定します。

次の手順を実行し、AquaLogic Service Bus から AquaLogic Data Services Platform にアクセスします。

手順 1: サーバの起動

  1. WebLogic Server 8.1 のデータ サービスにアクセスが必要な AquaLogic Service Bus アプリケーションの WebLogic Server 9.2 を起動します。
  2. データ サービスの WebLogic Server 8.1 を起動します。

たとえば、AquaLogic Service Bus の MortgageBroker アプリケーション サンプルが AquaLogic Data Service Platform の RTLApp データ サービスにアクセスする必要があるとします。

その場合、AquaLogic Service Bus Mortgage Broker サンプルのサーバを起動する必要があります。Windows では次のように選択します。

[スタート] Arrow symbol[すべてのプログラム] Arrow symbol[BEA Products] Arrow symbol[Examples] Arrow symbol[AquaLogic Service Bus] Arrow symbol[Start Examples Server]

RTL デモ用のサーバも起動する必要があります。Windows では次のように選択します。

[スタート] Arrow symbol[すべてのプログラム] Arrow symbol[BEA WebLogic Platform 8.1] Arrow symbol[BEA AquaLogic Data ServicesPlatform2.5] Arrow symbol[Examples] Arrow symbol[RTL Demo] Arrow symbol[Launch RTL Demo Server]

手順 2: データ サービス用の WSDL 生成

データ サービスの WDSL は 2 種類の方法で取得できます。 それぞれについて以下に説明します。

WebLogic Workshop 8.1 を使って WSDL を生成する

  1. WebLogic Workshop 8.1 を起動します。
  2. [アプリケーション] パネル (左側) で、AquaLogic Service Bus からアクセス可能にするデータ サービス (.ds file) に移動して選択します。
  3. 右クリックして [サービス バスの WSDL ファイルの生成] を選択します (図 8-2)。 データ サービスの WSDL ファイルがデータ サービスと同じディレクトリに生成されます。
  4. 図 8-2 [サービス バスの WSDL ファイルの生成] ダイアログ


    [サービス バスの WSDL ファイルの生成] ダイアログ

たとえば、RTLApp の Customer.ds に移動した場合は、Customer.wsdl が生成されます。

AquaLogic Data Service コンソールで WSDL をエクスポートする

  1. AquaLogic Data Services コンソールを起動します。
  2. Windows では以下のように選択します。

[スタート] Arrow symbol[すべてのプログラム] Arrow symbol[BEA WebLogic Platform 8.1] Arrow symbol[BEA AquaLogic Data Services Platform 2.5] Arrow symbol[Examples] Arrow symbol[RTL Demo] Arrow symbol[AquaLogic Data Services Console]

また、Web ブラウザに http://localhost:7001/ldconsole を入力して実行することもできます。

  1. 左側のプロジェクト ナビゲータで、ldplatform を選択し、その下にあるアプリケーションを選択します。
  2. 次に データ サービスに移動し、その後アプリケーションのデータ サービスに移動します。
  3. たとえば、アプリケーションが RTLApp のサンプル アプリケーションの場合、ldplatform から RTLAppデータ サービスRTLServices の順に移動します。

  4. エクスポートするサービスを選択します。
  5. RTLApp サンプルからサービスをエクスポートする場合、カスタマを選択します。

  6. エクスポートするデータ サービスの右端にある [WSDL のエクスポート] をクリックします。 エクスポートした WSDL は任意の場所に保存することができます。

手順 3: データ サービス トランスポートのデプロイ

  1. AquaLogic Service Bus console を起動し、WebLogic Server Console を選択します。
  2. WebLogic Server Console が新しいウィンドウで表示されます。 [Your Deployed Resources] 下の [デプロイメント] をクリックします。

  3. [デプロイメントの概要] パネルが表示されたら、左側の [チェンジ センタ] 下にある [ロックして編集] をクリックします。
  4. [インストール] ボタンがアクティブになります。 [インストール] ボタンをクリックします。
  5. [インストール アシスタント] で、WebLogic Server 8.1 のデプロイメント EAR ファイル dsp_transport.ear に移動します。
  6. Windows では、

    <bea_home>\weblogic81\liquiddata\application\ にあります。

  7. dsp_transport.ear を選択し、[次へ] をクリックします。
  8. [デプロイメント] の下に dsp_transport が表示されます。

    図 8-3 [アプリケーション インストール アシスタント] ダイアログ


    [Install Application Assistant] ダイアログ

  9. [アクティブ化] をクリックし、dsp_transport.ear の前のボックスを選択し、[スタート] ドロップ ダウン メニューから [すべての要求を処理] を選択します。 これでアクティブ化の完了です。

手順 4: データ サービスの WSDL のインポート

  1. Service Bus Console に戻り、[プロジェクト エクスプローラ] を選択します。
  2. プロジェクト フォルダに移動し、[作成] または [編集] をクリックします。
  3. 注意 : 新しいセッションまたは既存のセッションのどちらを作成するかによって、[チェンジ センタ] に [作成] または [編集] のいずれかが表示されます。
  4. プロジェクト フォルダまたは既存のサブフォルダを選択するか、あるいは新しいフォルダを作成します。 新しいフォルダを作成する場合、[フォルダ] 下の [新しい名前の入力] に名前を入力します。新しいフォルダがツリー構造に追加されます。
  5. 次に手順 2 で生成した WSDL ファイルをインポートします。[リソースの作成] ドロップダウン メニューの [インタフェース] 下にある WSDL を選択して実行します。
  6. 次に表示されるパネルで、リソースの名前と説明 (省略可能) を入力します。その後、[参照] をクリックして手順 2 で生成した WDSL ファイルの場所を探します。WDSL ファイルを選択して [保存] をクリックします。 これでリソース テーブルに、リソースとして表示されるようになります。

詳細は、「AquaLogic Service Bus Console の使用」の「WSDL の追加」を参照してください。

手順 5: ビジネス サービスの作成

  1. 次に、[リソース] の [リソースの作成] で、[サービス] の [ビジネス サービス] を選択します。 表示されたパネルで、サービスの名前を [サービス名] に入力します。 たとえば、サンプル RTLApp の Customer.wsdl を作成した場合、ビジネス サービスに CustomerBS と命名します。 サービスについて、必要に応じて説明を入力します。
  2. 同じパネルの下方で、[WSDL Webサービス] を選択します。[参照] をクリックして手順 4 でインポートした WSDL ファイルの場所を特定し、クリックします。 [WSDL 定義の選択] パネルが表示されます。 [バインド] からバインドを選択します。
  3. サンプル アプリケーションを使用し、上記のように Customer.wsdl をインポートしている場合、CustomerSoapBinding を選択します (図 8-4)。

    図 8-4 WSDL の SOAP バインドの設定


    WSDL の SOAP バインドの設定

  4. [送信] をクリックします。 メイン パネルで [次へ] をクリックします。
  5. [プロトコル] で、ドロップダウン メニューから dsp を選択します。 エンド ポイント URI を入力します。 エンドポイント URI には、以下を入力します。
  6. t3://<host:port>/<application_name>

    RTLApp をデフォルトの設定で上記のように使用している場合は以下を入力します。

    t3://localhost:7001/RTLApp

  7. [追加] をクリックしてエンドポイント URI を追加し、[次へ] をクリックします。
  8. もう一度 [次へ] をクリックしてデフォルト値を承認します。 [Create a Business Service - Summary] スクリーンが表示されたら [保存] をクリックします。
  9. これでビジネス サービスがリソースのテーブル下に表示されるようになります。 CustomerBS を作成している場合はそれがテーブルに表示されます。

詳細は、「AquaLogic Service Bus Console の使用」の「ビジネス サービスの追加」を参照してください。

手順 6: プロキシ サービスの作成

プロキシ サービスの作成手順はビジネス サービスの作成と類似しています。

  1. [リソースの作成] で、ドロップダウン メニューの [サービス] から [プロキシ サービス] を選択します。
  2. 次に表示されたパネルで、プロキシ サービス名を入力します。 サンプルの場合、CustomerPS と命名します。 [説明] にサービスの説明 (省略可能) を入力します。 [既存のサービスから作成] の [ビジネス サービス] を選択し、[参照] をクリックします。 表示されたスクリーンで、前の手順で作成したビジネス サービスを選択します。 サンプルの CustomerBS を作成した場合、CustomerBS を選択します。 [送信] をクリックした後 [次へ] をクリックします。
  3. 次のパネルで、[プロトコル] のドロップダウン メニューで http を選択し、エンドポイント URI の名前を入力します。 Endpoint URI は自由に命名することができます。 [次へ] をクリックします。
  4. 次に表示される 2 つのスクリーンでは [次へ] をクリックしてデフォルト値を承認するか、他の値を入力するか、あるいは他の選択肢を選択します。
  5. エントリの編集が可能なサマリ スクリーンが表示されます。 エントリに問題がなければ、[保存] をクリックします。 これでプロキシ サービスがリソースのテーブル下に表示されるようになります。 サンプルの場合、テーブルに CustomerPS が表示されます。
  6. [アクティブ化] をクリックした後、[送信] をクリックします。

詳細は、「AquaLogic Service Bus Console の使用」の「プロキシ サービスの追加」を参照してください。

手順 7: 設定のテスト

  1. リソースが置かれれいるフォルダをもう一度選択し、リソースで作成したプロキシ サービスの場所を特定します。
  2. [アクション] の [テスト コンソールの起動] を選択します。 テスト コンソールが表示されます。 ドロップダウン メニューの [Available Options] からメソッドを選択します。 RTLApp サンプルの場合、getCustomer メソッドを選択します。 [応答ドキュメント] に顧客リストが表示されます。

詳細は、「AquaLogic Service Bus Console の使用」の「テスト コンソール」を参照してください。

追加情報

詳細は、以下を参照してください。


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