クライアント アプリケーション開発者ガイド

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WebLogic Workshop アプリケーションからデータ サービスへのアクセス

この章は、WebLogic Workshop で Data Service コントロールを使用し、Data Services Platform 用にクライアント アプリケーションを開発する方法について解説します。 以下の項目が含まれます。

 


Data Service コントロールについて

Data Service コントロールにより、WebLogic Workshop アプリケーションを使用してデータ サービスに簡単にアクセスできます。 Data Service コントロールを使用してデータ サービス関数を呼び出すと、データ オブジェクトとして情報を取得します。 データ オブジェクトは、Service Data Object (SDO) の仕様により定義される情報の単位です。 SDO についての詳細は、「データ プログラム モデルおよび更新のフレームワーク」を参照してください。

Data Service コントロールは、この章で解説する機能に加え、SDO Mediator API を通じて利用可能な機能と同一の機能も多数備えています。次のような機能があります。

これらの機能の詳細については、「高度なトピック」を参照してください。

Data Service コントロールの定義

Data Service コントロールは、ウィザードにより生成される Java ファイルで、WebLogic Workshop アプリケーションにデータ サービス関数およびプロシージャを追加する場合に使用できます。 Data Service コントロールは、ウィザードにより生成される Java ファイルであり、WebLogic Workshop アプリケーションにデータ サービス関数およびプロシージャを追加する場合に使用できます。 Data Service コントロール ウィザードは、ユーザが指定するサーバの利用可能なデータ サービス関数およびプロシージャを検索します。 その後、ユーザのコントロールに含めるものを選択できます。

リモート サーバのデータ サービスにアクセスする場合は、最初に、サービス関数が戻す情報が記載されたメタデータ (XML スキーマ ファイル形式) が、リモート サーバから現行のアプリケーションにダウンロードされます。 これらのスキーマ ファイルは、リモート アプリケーションに基づいて名づけられたスキーマ プロジェクトに置かれます。 プロジェクト内のディレクトリ構造は、リモート サーバのディレクトリ構造を反映します。 AquaLogic Data Services Platform は、クエリおよび Data Service コントロール (.jcx) ファイルに関連するターゲット スキーマ用のインタフェース ファイルを生成します。

AquaLogic Data Services Platform 2.5 のリリースでは、Data Service コントロールは WebLogic Workshop 8.x および Workshop for WebLogic Platform 9.2 の両方で利用できます。Workshop for WebLogic Platform 9.2 Data Service コントロールにより、WebLogic Server 8.1 環境からデータ サービスにアクセスできます。 Data Service コントロール 9.2 のインストールおよび使用の詳細については、「Data Service コントロール 9.2 の使用」を参照してください。 

注意 : Data Service コントロールなどのクライアント API のすべては、省略可能なパラメータのない呼び出しデータ サービス関数をサポートします。 省略可能なパラメータのないデータ サービス関数は、他のデータ サービス関数内またはアドホック クエリから呼び出すことができますが、その関数を Data Service コントロール自体を通じて呼び出すことはできません。

ページ フロー、Web サービス、ポータル、およびビジネス プロセス

Data Service コントロールは、Java コントロールのように、Web サービス、ページ フローおよび WebLogic Integration ビジネス プロセスなどのアプリケーションに使用できます。 クライアント アプリケーションにコントロールを適用した後は、クエリ関数から戻されたデータをユーザのアプリケーションのコントロールで使用できます。

この章では、ページ フロー ベースの Web アプリケーションで Data Service コントロールを使用する方法について説明します。 使用の手順は、Portal および他の WebLogic Workshop プロジェクトでも同様です。

Data Service コントロール (JCX) ファイルについて

Data Service コントロールを作成すると、WebLogic Workshop により Java コントロール拡張 (.jcx) ファイルが生成されます。このファイルにはデータ サービス関数に基づくメソッドと、任意の XQuery 文 (アドホック クエリ) をサーバに渡すために非コメント化して使用できるコメント化されたメソッドが入っています。

デザイン ビュー

Data Service コントロールの [デザイン ビュー] タブは、コントロールに入れるために選択されたデータ サービス メソッドのグラフィカル ビューを表示します。

図 7-1 JCX ファイルのデザイン ビュー

JCX ファイルのデザイン ビュー

右クリック メニューを使用すると、コントロール メソッドを追加または編集できます (メソッドに関連するデータ サービス関数またはプロシージャを変更するなど)。 右クリック メニューを使用すると、(メソッドに関連するデータ サービス関数またはプロシージャを変更するなどによって) コントロール メソッドを追加または編集できます。

ソース ビュー

[ソース ビュー] タブは、Data Service コントロールのソース コードを表示します。 各メソッドに関連するデータ サービス関数名を定義するアノテーションが入っています。 更新関数では、更新にバインドされているデータ サービスは、ロケータ属性により指定されるデータ サービスです。 例 :

locator="c:/DSP/DataServices/RTLServices/ApplOrderDetailView.ds"

このメソッドの署名は、戻り値の型を示します。 読み込みメソッド用の戻り値の型は、参照された関数が入っているデータ サービスのスキーマ型に対応する SDO オブジェクトです。 Data Service コントロールに使用されるデータ サービス対応の SDO クラスは、プロジェクトのライブラリ フォルダにあります。 インタフェースは、各データ サービス用に生成されます。 また、フォルダには、JCX ファイルの関数に関連するスキーマ ファイルのコピーも入っています。

Java コントロール拡張インスタンスは、生成されたファイルです。 「アドホック クエリ用のデータ サービス コントロールの使用」に示すように、メソッドを追加してアドホック クエリを実行する場合に限り、ソース コードを編集する必要があります。

生成されたData Service コントロール (.jcx) ファイル部分をリスト 7-1 に示します。 クエリとともに使用されるデータ サービス URI、パッケージ宣言および import 文を表示します。

リスト 7-1 Java コントロール拡張サンプル
package Controls; 

import weblogic.jws.control.*;
import com.bea.ld.control.LDControl;
import com.bea.ld.filter.FilterXQuery;
import com.bea.ld.QueryAttributes;

/**
* @jc:LiquidData application="RTLApp" urlKey="RTLApp.RTLSelfService.Controls.RTLControl"
*/
public interface RTLControl extends LDControl, com.bea.control.ControlExtension
{

/* ストアド クエリに対応する一般的なメソッド
*/

/**
*
* @jc:XDS locator="ld:DataServices/RTLServices/ApplOrderDetailView.ds" functionName="submitApplOrderDetailView"
*/
java.util.Properties[] submitApplOrderDetailView(retailer.ORDERDETAILDocument rootDataObject) throws Exception;

/**
*
* @jc:XDS locator="ld:DataServices/RTLServices/ProfileView.ds" functionName="submitArrayOfProfileView"
*/
java.util.Properties[] submitArrayOfProfileView(retailer.PROFILEDocument[] rootDataObject) throws Exception;

/**
*
* @jc:XDS locator="ld:DataServices/RTLServices/ElecOrderDetailView.ds" functionName="submitElecOrderDetailView"
*/
java.util.Properties[] submitElecOrderDetailView(retailer.ORDERDETAILDocument rootDataObject) throws Exception;

/**
*
* @jc:XDS functionURI="ld:DataServices/CustomerDB/CUSTOMER" functionName="CUSTOMER" schemaURI="ld:DataServices/CustomerDB/CUSTOMER" schemaRootElement="CUSTOMER"
*/
dataServices.customerDB.customer.CUSTOMERDocument[] CUSTOMER();

/**
< コードの一部を削除 >
*/
    /** 
*
* @jc:XDS functionURI="ld:DataServices/RTLServices/ProfileView" functionName="getProfileView" schemaURI="urn:retailer" schemaRootElement="PROFILE"
*/
retailer.PROFILEDocument[] getProfileViewWithFilter(java.lang.String p0, FilterXQuery filter);

/**
* アドホック クエリを実行するためのデフォルトのメソッド
* このメソッドは、異なるメソッド名 (たとえば runMyQuery) に変更したり、SDO によって生成されたクラスを戻したり (たとえば Customer)、
* DataObject クラスを戻したり、以下のような 1 つまたは 2 つの追加のパラメータを取るようにカスタマイズすることができます。
* com.bea.ld.ExternalVariables と com.bea.ld.QueryAttributes
* 例 commonj.sdo.DataObject executeQuery(String xquery, ExternalVariables params);
* 例 commonj.sdo.DataObject executeQuery(String xquery, QueryAttributes attrs);
* 例 commonj.sdo.DataObject executeQuery(String xquery, ExternalVariables params, QueryAttributes attrs);
*/
com.bea.xml.XmlObject executeQuery(String query);


void newMethod1();
}

アドホック クエリ用の Data Service コントロールの使用

クライアント アプリケーションは、データ サービス関数に対してアドホック クエリを出すことができます。 データ サービス関数のデータの戻し方を変更する必要がある場合、アドホック クエリを使用できます。 アドホック クエリは、WebLogic Server にデプロイされたデータ サービスにより戻されたデータを処理するために最も頻繁に使用されます。 アドホック クエリは、既存のデータ サービスに関数を追加することが不都合または不可能な場合に特に便利です。

ウィザードから生成された Data Service コントロールには、アドホック クエリ作成の開始点になるコメント化されたアドホック クエリ メソッドがあります。 アドホック クエリを作成するには、以下の手順に従ってください。

  1. Data Service コントロール (JCX) ファイルがない場合は、それを Data Service コントロール ウィザードを使用して生成します。
  2. JCX ファイル内の以下のラインのコードを追加します。
  3. com.bea.xml.XmlObject executeQuery(String query);

    (この関数名を、ユーザのアプリケーション用に置き換えます。 デフォルトでは、アドホック クエリにより XMLObject が返されますが、アドホック クエリ用の XML の戻り値の型に一致する型付の SDO または型付きの XMLBean クラスを戻すことができます。 オプションとして、ExternalVariable または QueryAttribute (または両方) をアドホック クエリに与えることもできます。)

    アドホック クエリ関数を Data Service コントロールから呼び出す場合、呼び出し元によりクエリの文字列 (必要に応じて、さらにオプションの ExternalVariables のバインディングおよび QueryAttributes) が渡される必要があります。 たとえば、Data Service コントロールのアドホック クエリの署名は以下のように表示されます。

    public interface MyLDControl extends LDControl, 
    com.bea.control.ControlExtension
    {
    ldcProduucerDataServices.address.ArrayOfADDRESSDocument
    adHocAddressQuery(String xquery);
    }

    この Data Service コントロールを呼び出すコード (たとえば、WebService JWS ファイルから) は、以下のように表示されます。

    /** @common:control */
    public ldcontrol.MyLDControl myldcontrol;

    /** @common:operation */
    public ldcProduucerDataServices.address.ArrayOfADDRESSDocument
    adHocAddressQuery()
    {
    String adhocQuery =
    "declare namespace f1 = \"ld:ldc_produucerDataServices/ADDRESS\";\n" +
    "declare namespace ns0=\"ld:ldc_produucerDataServices/ADDRESS\";\n"+
    "<ns0:ArrayOfADDRESS>\n"+"{for $i in f1:ADDRESS()\n" +
    "where $i/STATE = \"TX\"\n"+" return $i}\n" +
    "</ns0:ArrayOfADDRESS>\n";
    return myldcontrol.adHocAddressQuery(adhocQuery);
    }

 


Data Service コントロールの作成

この節では、Data Service コントロールの作成およびその Web プロジェクトへの使用に関する手順を説明します。 Data Service コントロールを作成する一般的な手順を以下に示します。

以下の節は、これらの各手順を詳しく説明します。

手順 1: アプリケーションにおけるプロジェクトの作成

WebLogic Workshop で Data Service コントロールを作成する前に、アプリケーション内で別のアプリケーションおよびプロジェクトを作成する必要があります。 WebLogic Workshop プロジェクトのほとんどの型に Data Service コントロールを作成できます。一般的には、以下に作成します。

手順 2: WebLogic Server の起動

AquaLogic Data Services Platform 対応のアプリケーションをホストする WebLogic Server が実行されていることを確認します。 WebLogic Server は、ローカル (WebLogic Workshop と同一のドメイン) またはリモート (WebLogic Workshop とは別のドメイン) で実行できます。

手順 3: プロジェクトにおけるフォルダの作成

フォルダを選択してから右クリックし、Data Service コントロール用にプロジェクトでフォルダを作成して名前をつけます。 他のコントロール (データベース コントロールなど) を同一のフォルダに必要に応じて作成することもできます。 (WebLogic Workshop コントロールをプロジェクトのディレクトリ構造のトップ レベルに作成することはできません。 コントロールをフォルダに作成する必要があります。)

手順 4: Data Service コントロールの作成

Data Service コントロールを作成するには、ユーザのプロジェクトの新規フォルダを右クリックして [新規作成] 矢印 [Java コントロール] を図 7-2 に示すように選択し、Java コントロール ウィザードを起動します。 ([ファイル] 矢印 [新規作成] 矢印 [Java コントロール] メニュー項目を使用してコントロールを作成することもできます。)

図 7-2 新しい Data Service コントロールの作成

新しい Data Service コントロールの作成

[新しい Java コントロール] ダイアログから Data Services Platform を図 7-3 に示すように選択します。 コントロール (.jcx) ファイル用にファイル名を入力し、[次へ] をクリックします。

図 7-3 [新しい Java コントロール] ダイアログ

[新しい Java コントロール] ダイアログ

手順 5: WebLogic Server 用の接続情報の入力

[新しい Java コントロール - AquaLogic Data Services Platform] ダイアログ (図 7-4) により、Data Services Platform アプリケーションまたはプロジェクトをホストする WebLogic Server 用の接続情報を入力できます。 サーバがローカルの場合は、Data Service コントロールにより、アプリケーション プロパティに保存された接続情報を使用します。 (これらの設定を表示するには、WebLogic Workshop の [ツール] 矢印 [アプリケーション プロパティ] メニュー項目にアクセスします。)

サーバがリモートの場合は、[リモート] オプションを選択し、適切なサーバ URL、ユーザ名、およびパスワードを入力します。

注意 : 別のユーザ名およびパスワードを指定し、Data Service コントロール ウィザードのローカル マシンに接続することもできます。 この作業を行うには、[リモート] ボタンをクリックし、ローカル マシン用の接続情報 (別のユーザ名およびパスワード) を入力します。 [アプリケーション プロパティ] または [Data Service コントロール] ウィザードを通じて指定したセキュリティ資格は、JCX ファイルの作成のみに使用され、コントロールを通じたクエリのテストには使用されません。 詳細については、「Data Service コントロール使用時のセキュリティについての考慮事項」を参照してください。

情報が正しい場合は、[作成] をクリックして次の手順に進みます。

図 7-4 [Data Service コントロール] ウィザード : 接続情報

[Data Service コントロール] ウィザード : 接続情報

手順 6: ユーザのコントロールに追加するための Data Service 関数の選択

[データ サービス関数の選択] ページで、ユーザのアプリケーションで使用するデータサービス関数を左のペインから選択し、[追加] をクリックします(図 7-5)。 その後、[終了] をクリックします。 選択された各関数用の呼び出しが入った Data Service コントロール JCX ファイルが作成されます。

図 7-5 コントロール ウィザード : [データ サービス関数の選択] ダイアログ ボックス

コントロール ウィザード : [データ サービス関数の選択] ダイアログ ボックス

コントロールは、選択する関数とともに表示されます。

ファイルの各メソッドは、適切な (対応する) データ サービス スキーマに対応する SDO 型として返されます。 SDO クラスは、WebLogic Workshop アプリケーションのライブラリ ディレクトリに保存されます。

LiquidDataControl.jar ファイルがない場合、このファイルは、ユーザの Data Service コントロールを作成するときにユーザのアプリケーションのライブラリ ディレクトリにコピーされます。

注意 : Data Service コントロールを作成する際にタイムアウト エラーが発生すると、特定のスキーマ要素に対する XMLBean クラスをコンパイラが検索できないことを示すメッセージが表示されることがあります。
注意 : タイムアウト値は、デフォルトでは 5000 (5 秒) に設定されていますが、WebLogic Workshop コンフィグレーション ファイルのディレクティブを追加して変更することができます。
注意 :  <beahome>/weblogic81/workshop/workshop.cfg
注意 : たとえば、設定を 10000 に変更するには、以下のディレクティブをファイルに追加します。
 -Dcom.bea.ld.control.notification.timeout=10000

 


既存の Data Service コントロールの変更

この節では、既存の Data Service コントロールを変更する方法について説明します。 コントロールを編集する場合、コントロールに利用できる SDO クラスが再コンパイルされるため、この時点のデータ サービスへの変更もすべてコントロールに組み込まれます。

この節は、以下のプロシージャについて説明します。

コントロールにより使用されるメソッドの変更

Data Service コントロールでデータ サービス関数を変更するには、以下の手順を実行します。

  1. WebLogic Workshop で、Data Service コントロール (.jcx) ファイル用のデザイン ビューを開きます。
  2. 変更するメソッドを選択して右クリックし、ソース ビューで [編集] を選択してソース エディタを開きます (図 7-6)。
  3. 図 7-6 Data Service コントロールの関数の変更


    Data Service コントロールの関数の変更

  4. ソース ビューで、関数用のコメントを以下のように変更します。
    • functionName 値を、新しい関数に変更する。
    • 必要に応じて、functionURI 値も変更する。 これは、関数が入ったデータ サービスへのパスである必要があります。
    • 戻り値の型、パラメータおよび関数名を必要に応じて変更する。

変更を保存する場合は、コントロールに基づく SDO クラスが自動的に再コンパイルされます。

コントロールへの新しいメソッドの追加

既存の Data Service コントロールに新しいメソッドを追加するには、以下の手順を行います。

  1. WebLogic Workshop において、既存のコントロールを デザイン ビューで開きます。
  2. デザイン ビュー コントロールにおいて、コントロール メソッドを表示するボックス内のマウスを移動して右クリックした後、図 7-7 に示すように [Add Method] を選択します。
  3. 図 7-7 コントロールへのメソッドの追加


    コントロールへのメソッドの追加

  4. 新しいメソッド名を入力します。
  5. 新しいメソッドを右クリックし、ソース ビューで [編集] を選択してソース エディタを開きます。
  6. ソース ビューで関数用にコメントを追加します。 functionName 値を、新しい関数に変更します。 必要に応じて、functionURI 値も変更します。 これは、関数が入ったデータ サービスへのパスである必要があります。
  7. 戻り値の型、パラメータ、および関数名を変更します。

スキーマ変更時の既存のコントロールの更新

Data Service コントロールの任意のメソッドに対応するスキーマが変更された場合、AquaLogic Data Services Platform データ サービス フォルダの内容をいったん削除して再構築し、SDO クラスを再生成する必要があります。 任意の関数について戻り値の型が変更された場合は、その関数も Data Service コントロールで変更する必要があります。

注意 : 静的なクライアント API (mediator API またはコントロール) を使用するクライアント アプリケーションを開発した場合および任意のスキーマを変更する場合は、再生成されたクラスを使用してそのアプリケーションを再コンパイルおよびリデプロイする必要があります。

コントロールを編集する場合は、その SDO クラスが自動的に再生成されます。

注意 : 静的および動的な SDO の取り扱いの詳細については、「静的および動的 SDO API」を参照してください。

 


Data Service コントロール使用時のキャッシングについての考慮事項

以下はよくあるシナリオです。キャッシュされたデータは、頻繁には変更されないためほとんどの場合に使用できますが、場合によっては、アプリケーションによりデータ ソースから直接データをフェッチすることが必要な場合があります。 同時に、キャッシュを最新の情報に更新する必要も生じます。 典型的な例は、キャッシュを各週または各月の初めに更新することです。

この作業は、ユーザの関数呼び出しを使用して、GET_CURRENT_DATA 属性を渡すことにより、実行できます。

Data Service コントロール使用時のキャッシュのバイパス

キャッシュされたクエリ関数の結果のデータをバイパスする場合、そのキャッシュからではなく直接にデータ ソースから結果を検索するため、ユーザのアプリケーションでは Liquid Data に合図する必要があります。 これを実現するには、以下の手順を行います。

Data Service コントロール使用時のキャッシュ バイパス例

ユーザが任意のキャッシュされたデータのバイパスを要求したかどうかをテストする Java Page Flow (JPF) コードの例をリスト 7-2 に示します。 refreshCache が [False] に設定された場合は、キャッシュされたデータ (利用可能な場合) が使用されます。 それ以外の場合は、GET_CURRENT_DATA 属性とともに関数が呼び出され、データがデータ ソースから取得されます。 副生成物として、任意のキャッシュも自動的に更新されます。

リスト 7-2 Data Service Platform コントロール使用時のキャッシュ バイパス例
     if (refreshCache == false) {
customerDocument = LDControl.getCustomerProfile(CustomerID);
} else {
QueryAttributes attr = new QueryAttributes();
attr.enableFeature(QueryAttributes.GET_CURRENT_DATA);
customerDocument =
LDControl.getCustomerProfileWithAttr(CustomerID, attr);
}

前述のように、ユーザの Liquid Data コントロール JCX ファイル別の関数には追加の関数が必要です。 リスト 7-2 に示すコードについては、以下の定義をユーザの Liquid Data コントロールに追加します。

/**
* @jc:XDS functionURI="ld:DataServices/CustomerProfile" functionName="getCustomerProfile"
*/
CUSTOMERPROFILEDocument getCustomerProfileWithAttr (java.lang.String p0, QueryAttributes attr);

 


Data Service コントロール使用時のセキュリティについての考慮事項

この節では、Data Service コントロールを使用するアプリケーションに関するセキュリティの考慮事項を説明します。 以下の項目が含まれます。

Data Service コントロールの作成に使用されるセキュリティ資格

WebLogic Workshop アプリケーション プロパティ ([ツール] 矢印 [アプリケーション プロパティ]) により接続情報を設定し、実行しているドメインに接続できます。 ドメイン boot.properties ファイルに指定された接続情報を使用するか、あるいは指定したユーザ名およびパスワードでオーバーライドできます。

Data Services Platform コントロール JCX ファイルを作成してローカルの Data Services Platform サーバ (WebLogic Workshop と同一のドメインの Data Services Platform) へ接続する場合、[アプリケーション プロパティ] で指定されたユーザを Data Services Platform サーバへ接続するために使用します。 Data Service コントロールを作成してリモートの Data Services Platform サーバに接続する場合 (WebLogic Workshop とは別のドメインの WebLogic Server)、ユーザは、[Data Service コントロール ウィザード接続情報] ダイアログを指定します (図 7-4 を参照)。

Data Service コントロールを作成する場合、指定されたユーザがアクセス特権を有するすべてのクエリがコントロール ウィザードにより表示されます。 アクセス特権は、直接または間接にクエリに設定されたセキュリティ ポリシーにより定義されます。

注意 : [アプリケーション プロパティ] または [Data Service コントロール] ウィザードを通じて指定されたセキュリティ資格は、Data Service コントロール JCX ファイルの作成のみに使用され、コントロールを通じたクエリのテストには使用されません。 コントロールを使用してクエリをテストするには、アプリケーションを通じて (ログイン ページからなど) または Web サービス ファイルの run-as プロパティを使用してユーザの資格を取得する必要があります。

JWS ファイルの Run-As プロパティを使用したコントロールのテスト

run-as プロパティを使用して指定ユーザとして実行中のコントロールをテストできます。 Web サービス で run-as プロパティを設定するには、Web サービスを開き、WebLogic Workshop プロパティ エディタで run-as プロパティ 用にユーザを入力します。

クエリをアプリケーションから実行する場合は、そのアプリケーションにセキュリティ資格取得用のメカニズムが必要です。 資格は、ログイン画面から取得でき、アプリケーションにハード コード化するか、または J2EE コンポーネントに埋め込むことができます (run-as プロパティを JWS Web サービス ファイルで使用するなど)。

信頼するドメイン

AquaLogic Data Services Platform プロジェクトをホストする WebLogic Server が WebLogic Workshop とは別のドメインにある場合は、両方のドメインを信頼するドメインとして設定する必要があります。

ドメインは、同一のセキュリティ資格を共有する場合は、信頼するドメインと見なされます。 信頼するドメインでは、一方のドメインで既知のユーザが他方のドメインでも既知であれば、後者のドメインで認証される必要はありません。

注意 : 信頼するドメインとして設定した後は、その信頼する設定を有効にする前に、そのドメインを再起動する必要があります。

信頼するドメインのコンフィグレーション

信頼するユーザとしてドメインを設定するには、以下の手順に従ってください。

  1. WebLogic 管理コンソールに管理者としてログインします。
  2. 左フレームのナビゲーション ツリーで、ユーザのドメインに対応するノードをクリックします。
  3. ドメイン設定用の [一般] タブの下部で、[ドメイン全体のセキュリティ設定リンクの表示] のリンクをクリックします。
  4. [詳細設定] タブをクリックします。 (図 7-8 を参照)
  5. 図 7-8 信頼するドメインの設定


    信頼するドメインの設定

  6. [生成された資格を有効化] ボックスのチェックを外し、資格 (通常はパスワード) を入力して確認し、[適用] をクリックします。
  7. 信頼するものとして設定するドメインすべてに対し、この手順を行います。 各ドメインの資格は、同一にします。

WebLogic セキュリティの詳細については、以下を参照してください。

セキュリティに関する情報については、以下を参照してください。

 


NetUI の付いた Data Services Platform の使用

[WebLogic NetUI] タグ ライブラリにより、Data Services Platform により返されたデータを表示する JSP ベースのアプリケーションを迅速にアセンブリできます。 以下の節では、NetUI を使用して Data Service コントロールからの結果を表示する基本的な手順を示します。

コントロールからのページ フローの生成

WebLogic Workshop を使用してページ フローを生成する場合、WebLogic Workshop では、ページ フロー、スタート ページ (index.jsp)、JSP ファイルおよび [ページ フロー] ウィザードで指定する各メソッド用のアクションを作成します。

Data Service コントロールからページ フローを作成するには

Data Services Platform コントロールからページ フローを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. アプリケーション ファイル ブラウザから Data Services Platform コントロール JCX ファイルを選択して右クリックし、[ページ フローの生成] を選択します。
  2. [ページ フロー] ウィザード (図 7-9 を参照) で、ユーザの [ページ フロー] に名前を入力し、[次へ] をクリックします。
  3. 図 7-9 ページ フローの名前の入力


    ページ フローの名前の入力

  4. ページ フロー ウィザードの [アクションの選択] ダイアログで、新しいページを作成するメソッドをクリックします。 ウィザードには、コントロールの各メソッド用にチェック ボックスがあります。 (図 7-10 を参照)
  5. 図 7-10 ページ フロー用の Data Services Platform メソッドの選択


    ページ フロー用の Data Services Platform メソッドの選択

  6. [作成] をクリックします。
  7. WebLogic Workshop は、Java ページ フロー (JPF ファイル)、スタート ページ (index.jsp) および JSP ファイルを [ページ フロー] ウィザードで指定する各メソッド用に作成します。

  8. SDO クラス ベースの JPF ファイルに変数を追加して初期化します。 詳細については、「ページ フローへのサービス データ オブジェクト (SDO) 変数の追加」を参照してください。
  9. SDO 変数をユーザの JSP にドラッグおよびドロップし、Data Services Platform からユーザのページ レイアウトにデータをバインドする。 詳細については、「テーブルまたはリストでの配列値の表示」を参照してください。
  10. WebLogic Workshop のアプリケーションをビルドおよびテストします。

既存のページ フローへの Data Service コントロールの追加

Data Service コントロールを既存のページ フロー JPF ファイルに追加できます。 この手順は、「Web サービス クライアント向け AquaLogic Data Services アプリケーションの有効化」の「Data Service コントロールを Web サービスに追加する」 に示すように、Data Service コントロールを Web サービスに追加する手順と同様です。 ただし、その章に記載されているように、デザイン ビューで Web サービスを開く代わりに、アクション ビューでのページ フロー JPF ファイルを開きます。

図 7-11 に示すように、ページ フローのデータ パレット (ページ フローのフロー ビュー およびアクション ビューにおいて利用可能) から、既存のページ フローにコントロールを追加することもできます。

図 7-11 データ パレットからページ フローへのコントロールの追加

データ パレットからページ フローへのコントロールの追加

ページ フローへのサービス データ オブジェクト (SDO) 変数の追加

NetUI 機能を使用してデータを JSP にドラッグ アンド ドロップするには、最初に、ページ フロー JPF ファイルで変数を 1 つまたは複数作成する必要があります。 変数は、クエリに関連するスキーマ対応のデータ オブジェクト型であることが必要です。

注意 : データ オブジェクは、SDO アーキテクチャの基本的なコンポーネントです。 詳細については、「データ プログラミング モデルと更新フレームワーク」を参照してください。

SDO 関数の戻り値の型のトップ レベルのクラスのページ フロー JPF ファイルにおける変数を定義すると、NetUI リピータ ウィザード通じてクエリからのデータすべてにアクセスできます。 トップ レベルのクラスはデータ サービス型のグローバル要素に対応し、その名前には CUSTOMERDocument のように「Document」が付いています。

Data Service コントロールを作成して SDO 変数が生成されると、繰り返し可能な配列が各要素用にスキーマで作成されます。 クラスにおいて他の配列に対応する他の変数を追加し、JSP へのデータのドラッグおよびドロップを行いやすくすることができますが、これは必須ではありません。 たとえば、CUSTOMER オブジェクトの配列に ORDER オブジェクトの配列を入れることができる場合、CUSTOMER 配列および ORDER 配列のそれぞれに変数を定義できます。 その後、別の JSP ページに変数をドラッグすることができます。

SDO オブジェクトに対応する型で各変数を定義します。 ページ フロー コントローラ クラス のソース ビューで変数を定義します。 変数は、宣言されたパブリックなものであることが必要です。 以下の太字の変数宣言は、ユーザ変数宣言の 1 例です。

public class CustomerPFController extends PageFlowController
{
/**
* このコントロールはこの pageflow を生成するために使用
* @common:control
*/
private DanubeCtrl myControl;

public CUSTOMERDocument var;
public POITEM currentItem;
public PAYMENTListDocument payments;

変数は、ページ フロー コントローラにおいて定義された後 [データ パレット] タブに表示されます。 そこから、JSP ファイルに変数をドラッグ アンド ドロップできます。 JSP ファイルに配列をドラッグ アンド ドロップする場合、[NetUI Repeater] ウィザードが表示され、表示するデータの選択手順を示します。 (図 7-12 を参照)

図 7-12 XMLBean オブジェクト用のページ フロー変数

XMLBean オブジェクト用のページ フロー変数

変数をデータで実装する場合、クエリを呼び出すページ フロー アクションに対応するページ フロー メソッドにおいて変数を初期化します。 詳細は、「ページ フローの変数の初期化」を参照してください。

ページ フローへの変数の追加

以下の手順に従い、ページ フローへ変数を追加します。

  1. WebLogic Workshop のページ フロー JPF ファイルを開きます。
  2. [ソース ビュー] タブを開きます。
  3. ページ フロー クラスの変数宣言セクションで、表示するスキーマ要素に対応する SDO 型の付いた変数を入力します。 スキーマ、表示するもの、および使用するクエリの数によっては、変数を複数追加することが必要な場合があります。
  4. 変数用の SDO 型を決めるには、Data Service コントロールのクエリに対応する各メソッド用のメソッド署名を調べる必要があります。 戻り値の型は、SDO クラスのルート レベルです。 その型の変数を作成します。 コントロール メソッド用の署名の例を以下に示します。
  5. org.openuri.temp.schemas.customer.CUSTOMERDocument getCustomer(int p1); 

    変数を以下のように作成します。

    public org.openuri.temp.schemas.customer.CUSTOMERDocument var; 
  6. 変数を作成した後、それを以下の節で示すように初期化します。

ページ フローの変数の初期化

Data Service コントロールの関数を呼び出して変数を初期化することができます。これにより、変数が戻り値のデータに設定されます。 変数の初期化により、変数へのデータ バインディングが正確に作動し、JSP が結果を最初に表示する際にタグの例外が発生しません。

ページ フローの変数を初期化するには、以下の手順に従ってください。

  1. WebLogic Workshop のページ フロー JPF ファイルを開きます。
  2. [ソース ビュー] を開きます。
  3. データを表示する Data Services Platform クエリに対応するページ フロー アクションで、変数を初期化するコードを追加します。

ページ フローのオブジェクトを初期化する方法の例を以下に示します。 太字のコード (およびコメント) は、追加したものです。 Data Service コントロールからページ フローが作成されたときに、コードの残りが生成されています (「コントロールからのページ フローの生成」を参照)。

public class CustomerPFController extends PageFlowController
{
/**
* このコントロールはこの pageflow を生成するために使用
* @common:control
*/
private DanubeCtrl myControl;

public CUSTOMERDocument var;
...
/**
* コントロール メソッドをカプセル化するアクション :getCustomer
* @jpf:action
* @jpf:forward name="success" path="viewCustomer.jsp"
* @jpf:catch method="exceptionHandler" type="Exception"
*/
public Forward getCustomer(GetCustomerForm aForm)
throws Exception
{
var = myControl.getCustomer(aForm.p1);
...
return new Forward("success");
}
}

データ オブジェクトの取り扱い

データ オブジェクトをパブリック変数としてページ フローで作成および初期化した後、オブジェクトの要素をデータ パレットからユーザのアプリケーション ページ (JSP など) にドラッグおよびドロップできます。

以下のように、ドットで区切られたチェーン フォーマットが表示されます。

	pageFlow.var.CUSTOMER.CUSTOMERNAME

要素値を実際に返す関数は、getCUSTOMERNAME() であり、これは顧客名の java.lang.String を戻します。

ソース ビューにおいてコードを編集すると、入力する際に WebLogic Workshop によりメソッドおよびメンバー名の完全なコードが与えられます。 図 7-13 に示すように、使用できる要素の選択ボックスがデータ オブジェクト変数に表示されます。

図 7-13 DataObject メソッド名の完成

DataObject メソッド名の完成

注意 : AquaLogic Data Services Platform データ オブジェクトを使用するプログラミングの詳細は、「データ プログラミング モデルおよび更新のフレームワーク」を参照してください。

テーブルまたはリストでの配列値の表示

AquaLogic Data Services Platform により、XML スキーマ定義において非バインドの最大カーディナリティを有するように指定された任意のデータ要素に配列がマッピングされます。 非バインドのカーディナリティにより、要素の発生が 0 から多数 (無限) になる場合があります (DSP コンソールの戻り値の型ビューのアスタリスクにより指示されます)。

JSP ファイルへ配列値をドラッグおよびドロップする場合、BEA WebLogic Workshop により [リピータ] ウィザードが表示され、表示するデータの選択プロセスが案内されます。 [リピータ] ウィザードにより HTML テーブルまたはリストの結果を表示する選択肢が与えられます。

JSP ファイルへのリピータの追加

NetUI リピータ タグ (Data Services Platform クエリからのデータ表示に使用) を JSP ファイルに追加するには、以下の手順に従ってください。

  1. データを表示するページ フロー プロジェクトの JSP ファイルを開きます。 これは、変数を初期化するアクションに対応するページです。
  2. [データ パレット] 矢印 [ページ フロー プロパティ] で、表示するデータを含む変数の場所を設定します。
  3. その変数のノードを拡張し、表示するデータが入ったノードをエクスポーズします。 変数がユーザのスキーマ内で十分に探索されない場合は、別の変数を作成して必要なスキーマ部分をエクスポーズする必要があります。 詳細は、「ページ フローの変数の初期化」を参照してください。
  4. 必要なノードを選択し、それをデータを表示する JSP ファイルの場所にドラッグおよびドロップします。 この作業は、[デザイン ビュー] または [ソース ビュー] のいずれかにより行うことができます。 WebLogic Workshop により、図 7-14 に示すような [リピータ] ウィザードが表示されます。
  5. 図 7-14 [リピータ] ウィザード


    [リピータ] ウィザード

  6. [リピータ] ウィザードにおいて表示するデータに移動し、表示しない任意のフィールドのチェックを外します。 ユーザのスキーマにより、repeater タグに複数のレベルが生じる場合があります。
  7. [次へ] をクリックします。 図 7-15 に示すように、[フォーマットの選択] 画面が表示されます。
  8. 図 7-15 [リピータ ウィザード選択フォーマット] 画面


    [リピータ ウィザード選択フォーマット] 画面

  9. データ用の表示フォーマットを選択し、[作成] をクリックします。
  10. JSP ページを右クリックし、[ページの実行] を選択して結果を表示させます。

既存のリピータに対するネスト化レベルの追加

他のリピータ タグ内にリピータ タグを作成できます。 同一のページ (ネスト化されたテーブルなど) にネスト化されたリピータを表示できます。または、ページ フロー アクションを設定し、ネスト化されたレベルを他のページに表示することもできます (リンク付きなど)。

ネスト化されたリピータ タグを作成するには、以下の手順に従ってください。

  1. JSP ファイルへのリピータの追加」に示すように、リピータ タグを追加します。
  2. ネスト化したレベルを追加するテーブルにカラムを追加します。
  3. ユーザのネスト化されたレベルに対応する変数からテーブルに作成したデータ セルへ向けて、配列をドラッグおよびドロップします。
  4. [リピータ] ウィザードにおいて、表示する項目を選択します。
  5. [リピータ] ウィザードの [作成] ボタンをクリックし、[リピータ] タグを作成します。
  6. JSP ページを右クリックし、[ページの実行] を選択して結果を表示させます。

NULL 値を処理するためのコードの追加

一般的な JSP デザイン パターンでは、NULL チェック処理を行うために条件コードを 追加します。 関数呼び出しにより返された NULL 値のチェックを行わない場合は、ユーザのページの関数が実行される前にそのページがレンダリングされた場合、そのページはタグ エラーを表示します。

NULL 値を処理するコードを追加するには、以下の手順に従ってください。

  1. JSP ファイルへのリピータの追加」に示すように、リピータ タグを追加します。
  2. ソース ビューの JSP ファイルを開きます。
  3. JSP ファイルの netui-data:repeater タグを検索します。
  4. netui-data:repeater タグの dataSource 属性がページ フローからの配列変数にアクセスされている場合、netui-data:repeater タグの defaultText 属性を設定できます。 例 :
  5. <netui-data:repeater dataSource="{pageFlow.promo}" defaultText="no data">

    netui-data:repeater タグの dataSource 属性がページ フローからの変数の子にアクセスされている場合、JSP ファイルの if または else ロジックを以下のように追加する必要があります。

  6. defaultText 属性が netui-data:repeater タグ用の NULL 値を有することができる場合、そのタグの前後にコードを追加して NULL 値をテストします。 以下は、サンプル コードです。 太字のコードが追加され、残りは [リピータ] ウィザードにより生成されます。 このコードでは、「ページ フローの変数の初期化」で初期化されたプロファイル変数が使用されます。
  7. <%                                         
    PageFlowController pageFlow = PageFlowUtils.getCurrentPageFlow(request);
    if ( ((pF2Controller)pageFlow).profile == null
    || ((pF2Controller)pageFlow).profile.getPROFILEVIEW().getCUSTOMERPROFILEArray() == null
    || ((pF2Controller)pageFlow).profile.getPROFILEVIEW().getCUSTOMERPROFILEArray().length == 0){
    %>
             <p>No data</p>
             <% } else {%>
    <netui-data:repeater dataSource=
            "{pageFlow.profile.PROFILEVIEW.CUSTOMERPROFILEArray}">
    <netui-data:repeaterHeader>
    <table cellpadding="2" border="1" class="tablebody" >
    <tr>
    <!- 残りのテーブルと BetUI コードがここに入る -->
    <td><netui:label value
          ="{container.item.PROFILE.DEFAULTSHIPMETHOD}"></netui:label></td>
    </tr>
    </netui-data:repeaterItem>
    <netui-data:repeaterFooter></table></netui-data:repeaterFooter>
    </netui-data:repeater>
             <% }%>
  8. アプリケーションをテストします。

 


Data Service コントロール 9.2 の使用

Data Service コントロール 9.2 は、BEA Workshop for WebLogic Platform 9.2 を通じてアクセスできるカスタム Java コントロールです。これにより、Java Web サービス (JWS) などの Workshop for WebLogic Platform 9.2 アプリケーションの他のコンポーネントから WebLogic Server 8.1 にデプロイされたデータ サービスに簡単にアクセスできます。

AquaLogic Data Services Platform 2.5 リリースでは、コントロールは、9.2 ベースの Workshop for WebLogic Platform クライアントおよび 8.x AquaLogic Data Services Platform サーバの間のブリッジになります。

注意 : 9.2 リリースでは、WebLogic Workshop の名は Workshop for WebLogic Platform に変更されました。 この節では、Workshop for WebLogic Platform は 9.2 環境のことです。

Data Service コントロールは、オープン ソースの beehive コントロール アーキテクチャ ベースです。 Beehive コントロールは、Apache Software Foundation プロジェクトです。これにより、ビジネス機能のデザイン用にプログラミング モデルが与えられ、JDK 1.5 アノテーションを通じて軽量の JavaBeans および宣言的なコンフィグレーションを簡単に使用できます。 beehive コントロールの詳細は、以下を参照してください。


http://beehive.apache.org/docs/1.0/controls/programming.html

図 7-16では、beehive コントロール アーキテクチャ ベースの Data Service コントロール 9.2 アーキテクチャを示します。 9.2 の Data Service コントロールの実装ファイルは、beehive ランタイム環境を使用し、WebLogic Server 8.1 とのインタフェースを行います。

図 7-16 AquaLogic Data Services Platform 9.2 コントロール アーキテクチャ

AquaLogic Data Services Platform 9.2 コントロール アーキテクチャ

Data Service コントロール 9.2 は、コア コントロール インフラストラクチャ クラスおよびウィザード クラスから構成され、Data Service コントロールを作成するために使用されます。 この節は、Data Service コントロール 9.2 の機能を解説し、それを使用して WebLogic Server 8.1 にデプロイされたデータ サービスにアクセスする手順を示します。 内容は以下のとおりです。

Data Service コントロール 9.2 および 8.1 の相違点

Data Service コントロール は、Workshop for WebLogic Platform に作成され、AquaLogic Data Services Platform 8.1 環境とともに利用できるコントロールと同様です。 ただし、以下のような機能上の相違点があります。

Data Service コントロール 9.2 プラグインのインストール

Data Service コントロール 9.2 は、Workshop for WebLogic Platform 9.2 のプラグ インとして利用できます。 コントロールは、com.bea.dsp.control.wizard.zip ファイルにパッケージ化されており、以下の場所で解凍する必要があります。

<BEA_HOME>/workshop92/workshop4WP/eclipse/plugins/

ファイルの解凍後、com.bea.dsp.control.wizard_1.0.0 ディレクトリが以下の場所に作成されます。

<BEA_HOME>/workshop92/workshop4WP/eclipse/plugins/

Data Service コントロール 9.2 を使用するための WebLogic Server 8.1 の設定

Data Service コントロール 9.2 の使用では、8.1 および 9.2 WebLogic Servers の双方を実行する必要があります。 WebLogic Server 8.1 のクラスパスをコンフィグレーションし、以下のように wls90interop.jar を入れる必要もあります。

  1. <BEA_HOME>\weblogic81\samples\domains\ldplatform へ移動します。
  2. PRE_CLASSPATH 変数の編集および検索用に、setDomainEnv.cmd ファイルを開きます。
  3. wls90interop.jar ファイルへのパスを PRE_CLASSPATH 変数に追加し、そのファイルを保存します。 このファイルは、<BEA_HOME>\liquiddata\lib ディレクトリにあります。
注意 : WebLogic Server 8.1 は、AquaLogic Data Services Platform アプリケーションがデプロイされているサーバです。

Workshop for WebLogic Platform からの Data Service コントロール 9.2 の使用

コントロールのプラグ インをインストールした後、Workshop for WebLogic Platform にコントロールを作成し、それを AquaLogic Data Services Platform からのデータにアクセスするために使用することができます。 この節では、コントロールを作成、編集、使用、削除およびアンインストールする方法を示します。 内容は以下のとおりです。

Data Service コントロールの作成および使用

コントロール プラグ インは、9.2 環境へのインストール後、Workshop for WebLogic Platform 9.2 環境を通じてアクセスできます。

Data Service コントロールを使用するには、以下の操作を行います。

  1. Web サーバ プロジェクトを作成します。
  2. Java パッケージをプロジェクトに入れます。プロジェクトには、Data Service コントロール ファイルが含まれています。
  3. JWS を作成します。これにより、Data Service コントロール 9.2 を使用して WebLogic Server 8.1 からデータ サービスにアクセスします。

この節は、Web サービス プロジェクトを作成し、JWS を通じてコントロールを使用するために必要な手順を詳説します。

Web サービス プロジェクトの作成

Web サービス プロジェクトは、Data Service コントロールの使用のためにインストールされた以下のファセットが必要です。

これらのファセットがWeb サービス プロジェクトにインストールされない場合は、図 7-17 に示すようにエラー メッセージが表示されます。

図 7-17 エラー メッセージ

エラー メッセージ :

Web サービス プロジェクトを作成するには、以下の手順に従ってください。

  1. [スタート] 矢印 [すべてのプログラム] 矢印 [BEA Products (BEA HOME)] 矢印 [Workshop for WebLogic Platform] をクリックします。
  2. Workshop for WebLogic Platform では、[ファイル] 矢印 [新規作成] 矢印 [プロジェクト] をクリックし、Web サービス プロジェクトを図 7-18 に示すように選択します。
  3. 図 7-18 [新規プロジェクト : ウィザードを選択] ダイアログ ボックス


    [新規プロジェクト : ウィザードを選択] ダイアログ ボックス

  4. [次へ] をクリックし、図 7-19 に示すように、[New Web Service Project] ダイアログ ボックスのプロジェクト名ボックスにプロジェクト名を指定します。
  5. [Add Project to an EAR] を選択し、Web サービス プロジェクト用に EAR を作成します。 EAR は、AquaLogic Data Services Platform アプリケーションのことで、WebLogic Server 8.1 にデプロイされます。
  6. 図 7-19 [New Web Service Project] ダイアログ ボックス


    [New Web Service Project] ダイアログ ボックス

  7. [次へ] をクリックします。[Select Project Facets] ダイアログ ボックスでは、Beehive コントロール プションがデフォルトで選択されています。 図 7-20 に示すように、XMLBeans ビルダを選択する必要もあります。
  8. 図 7-20 新しいWeb サービス プロジェクト : プロジェクト ファセット選択


    新しいWeb サービス プロジェクト : プロジェクト ファセット選択

  9. [次へ] をクリックし、図 7-21 に示すように Web モジュール名を指定します。 このモジュールは、Web サービス プロジェクトで作成されたデフォルトの WebContent フォルダとして作成されます。
  10. 注意 : 同一のフォルダ名がある場合は、別の名前を付けるよう指示されます。
    図 7-21 [New Web Service Project: Web Module] ダイアログ ボックス


    [New Web Service Project: Web Module] ダイアログ ボックス

  11. [Web Module] ダイアログ ボックスでこのダイアログ ボックスのデフォルト選択を保持し、[次へ] をクリックします。
  12. [XMLBeans Builder] ダイアログ ボックスで、[XMLBeans オプション] タブをクリックし、[XMLBeans コンパイル用のクラスパス内にプロジェクト クラスパス エントリを含めてください] チェック ボックスを図 7-22 のように選択します。 [終了] をクリックします。
  13. 図 7-22 [New Web Service Project: XMLBeans Builder] ダイアログ ボックス


    [New Web Service Project: XMLBeans Builder] ダイアログ ボックス

    図 7-23 に示すように、新しい Web サービス プロジェクト (DSPCtrl_Test) および EAR (DSPCtrl_EAR) が Workshop for WebLogic Platform 9.2 に作成されます。 EAR は、AquaLogic Data Services Platform 8.1 の環境と同一です。

    図 7-23 新しい Web サービス プロジェクトおよび EAR


    新しい Web サービス プロジェクトおよび EAR

  14. Web サービス プロジェクトの作成後、Data Service コントロールのラッピング用のパッケージを以下のように作成します。
    1. Web サービス プロジェクトの src フォルダを右クリックし、[次へ] 矢印 [パッケージ] を選択し、[新しい Java パッケージ] ダイアログボックスを表示します。
    2. com.bea.dspctrltest 等の Java パッケージ名を [名] フィールドに入力し、[次へ] をクリックします。
    3. パッケージは、Workshop for WebLogic Platform の <WebServiceProject>/src/ ディレクトリに作成されます。

Data Service コントロールの作成

Workshop for WebLogic Platform に Data Service コントロールを作成するには、以下を行ってください。

  1. 作成した com.bea.dspctrltest パッケージを右クリックし、[次へ] 矢印 [その他] 矢印 [コントロール] を選択します。
  2. 図 7-24 に示すように、[ウィザードを選択] ダイアログ ボックスから [DSP コントロール] を選択し、[次へ] をクリックします。
  3. 図 7-24 [ウィザードを選択] ダイアログ ボックス


    [ウィザードを選択] ダイアログ ボックス

  4. 図 7-25 に示す [新規 DSP コントロールの作成] ダイアログ ボックスにおいて以下を行います。
    1. コントロールを作成する場所を [コンテナ] フィールドに入力します。
    2. [ファイル名] フィールドにコントロール名を入力します。
    3. 図 7-25 [新規 DSP コントロールの作成] ダイアログ ボックス


      [新規 DSP コントロールの作成] ダイアログ ボックス

      注意 : Data Service コントロールは、Web サービス プロジェクトにのみ作成できます。
  5. [コントロール属性の選択] ダイアログ ボックス (図 7-26) に、AquaLogic Data Services Platform アプリケーションがデプロイされる WebLogic Server の URL を指定し、サーバ接続用のユーザ名およびパスワードも指定します。 URL は、以下のフォーマットにする必要があります。
  6. t3://<ALDSPServerName>:<PortNum>

    この場合、

    <ALDSPServerName> は、WebLogic Server 8.1 のことで、AquaLogic Data Services Platform アプリケーションがデプロイされています。

    <PortNum> は、WebLogic Server 8.1 のポート番号です。

  7. サーバにデプロイされるデータ サービスのリスト用に [アプリケーション リストを取得] をクリックし、[次へ] をクリックします。
  8. 図 7-26 コントロール属性の選択


    コントロール属性の選択

  9. [メソッド選択ページ] ダイアログ ボックス (図 7-27) で、アクセスするデータ サービスを選択し、[追加] をクリックします。データ サービスは、WebLogic 9.2 環境を通じてアクセスできます。
  10. 図 7-27 [メソッド選択ページ] ダイアログ ボックス


    [メソッド選択ページ] ダイアログ ボックス

  11. [終了] をクリックします。 この作業により、Workshop for WebLogic Platform に Data Service コントロールを作成するタスクが完了します。

Data Service コントロール 9.2 の作成後、複数の操作が自動的に行われます。

JWS の作成および Data Service コントロールの使用

ここで JWS を作成して Data Service コントロール 9.2 を使用できます。 JWS の作成には、以下を行ってください。

  1. 以前作成した com.bea.dspctrltest Java パッケージを右クリックし、[新規作成] 矢印 [WebLogic Web サービス] を選択します。 図 7-29 のように、JWS プロジェクト名を [ファイル名] フィールドに指定します。
  2. 図 7-29 新しい Java Web サービス


    新しい Java Web サービス

  3. [終了] をクリックします。 この作業により、図 7-30 に示す Java Web サービスが作成され、Data Service コントロールを使用してデータ サービスにアクセスします。
  4. 図 7-30 Java Web サービス


    Java Web サービス

  5. JWS ファイル タブ (dspctrlJWS.java) を右クリックし、[挿入] 矢印 [コントロール] (図 7-31) を選択して [コントロール選択] ダイアログ ボックスを表示します。
  6. 図 7-31 Data Service コントロールの JWS への追加


    Data Service コントロールの JWS への追加

  7. 以前作成した DSPCtrl_Test コントロールが、[既存のプロジェクト コントロール] リストに表示されます。 このコントロールを選択し、[OK] をクリックします。 図 7-32 に示すように、この作業によりコントロール アノテーション (@Control) が WebServices アノテーション に作成され、コントロール変数を宣言します。
  8. 図 7-32 コントロール アノテーション


    コントロール アノテーション

  9. コントロール用に選択したデータ サービスのための任意のメソッドを呼び出すことができます。 この例では、図 7-33 に示すように CUSTOMER() が呼び出されました。
  10. 図 7-33 Data Service コントロールを通じたメソッドの呼び出し


    Data Service コントロールを通じたメソッドの呼び出し

  11. サーバのメソッドを実行するには、そのウィンドウを右クリックし、[実行] 矢印 [サーバで実行] を選択し、[サーバで実行] ダイアログ ボックスを表示します (図 7-34)。
  12. 図 7-34 [サーバで実行] ダイアログ ボックス


    [サーバで実行] ダイアログ ボックス

  13. [9.2 WebLogic Server] を選択し、[次へ] をクリックします。 [プロジェクトの追加と削除] ダイアログ ボックスで、EAR プロジェクトにはコントロールが入ります。 サーバで実行しない他の任意の EAR がある場合は、それをリストから削除する必要があります。その後、[終了] をクリックしてください。
  14. 図 7-35 に示すように、WebLogic Server 9.2 が起動され、Workshop テスト ブラウザでアプリケーションが開きます。

    図 7-35 Workshop テスト ブラウザ


    [Workshop テスト] ブラウザ

  15. ここで、テスト ブラウザで hello をクリックして hello() メソッドを実行できます。 図 7-36 に示すように、サーバのレスポンスが表示されます。
  16. 図 7-36 Hello メソッドに対するレスポンス


    Hello メソッドに対するレスポンス

コントロールの変更およびアンインストール

この節では、Data Service コントロールを編集、削除およびアンインストールする方法を示します。

Data Service コントロールの編集および削除

Data Service コントロールを編集するには、Data Service コントロール ファイル (DSPCtrl_DSPControlFile.java) を右クリックし、[コントロール編集] 矢印 [DSP コントロール編集] を図 7-37 のように選択します。

図 7-37 Data Service コントロールの編集

Data Service コントロールの編集

Data Service コントロール 9.2 を削除するには、コントロール ファイルを右クリックして [削除] を選択します。

コントロールのアンインストール

コントロールをアンインストールするには、以下の操作を行います。

  1. コントロールをインストールしたディレクトリに進みます。これは、以下のように設定されています。
  2. <BEA_HOME>/workshop92/workshop4WP/eclipse/plugins/

  3. この場所から、コントロールのプラグ イン ディレクトリ com.bea.dsp.control.wizard_1.0.0 を削除します。

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