クライアント アプリケーション開発者ガイド

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Excel を使用したデータ サービスへのアクセス

AquaLogic Data Services Platform™ の Excel アドインを使用し、Microsoft® Excel® のデータ サービス操作から呼び出すことができます。 以下のような多くの利点があります。

この章では、AquaLogic Data Services Platform の Excel アドインに関し、以下に重点を置いて説明します。

 


Excel アドインのインストール

この節では、Excel アドインのインストールについて説明します。

システム要件

以下のシステム要件が確認されています。

インストール手順

AquaLogic Data Services Platform Excel アドインには、別のインストール実行ファイルとして AquaLogic Data Services Platform インストールが用意されています。 実行ファイルは直接インストールするか、一度デスクトップに保存してからインストールします。 Excel アドインは、ローカル マシンにインストールされており、Excel からメニュー項目としてもアクセスできます。

インストールの準備

Excel アドインのインストール前に、同プログラムの以前のバージョンをアンインストールしてください。 このタスクを完了する手順については、「ALDSP Excel アド インのアンインストール」 を参照してください。

注意 : ALDSP の Excel アドインのインストールには、SP1 付きの Microsoft .NET が必要です。 Microsoft の NET Framework がユーザのシステムにインストールされていない場合や、.NET 1.1 以前の SP1 の付かないバージョンの場合は、Excel アドインにより Microsoft Web サイトからインストール内容を確認するように求められます。 .NET のインストールを完了すると、システムにより ALDSP Excel アドインのインストールが行われます。 (.NET のインストールでは、ダウンロードおよび構成に最大 10 分かかる場合があります。)

AquaLogic Data Services Platform の Excel アドインをインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. Excel のプラグイン インストール ファイルの場所を確認します。 以下のディレクトリにあります。
  2. <bea_home>/weblogic81/liquiddata/add-in

    この場合、<bea_home> は、システム上の BEA インストール環境です。

  3. 以下のインストール ファイルをダブルクリックします。
  4. aldsp_excel_addin_250_win32.exe
    図 6-1 Excel アドインのインストール


    Excel アドインのインストール

  5. [Next] ボタンを使用してインストール プログラムを進みます。
  6. Microsoft .NET Framework 1.1 がシステムにインストールされていない場合は、インストールする必要があります。 この作業は、Excel アドイン インストール ダイアログを通じて行うことができます。
  7. アプリケーションのユーザを決定します。 (通常、システムにアクセス可能なユーザ全員がアドインを使用できるようになります。)
  8. アドインの場所を決めます。デフォルトでは、アドインは以下のディレクトリにインストールされます。
  9. C:\Program Files\BEA\AquaLogic Data Services Platform Excel Add-in
  10. インストールを完了します。プロセス完了時に Excel を起動することができます。
  11. 図 6-2 Excel アドインの Excel メニュー インストール後


    Excel アドインの Excel メニュー インストール後

Excel アドイン ドキュメントへのアクセス

インストールが完了した後は、Excel アドイン ドキュメントを取得できます。

AquaLogic Data Excel User Guide v2.pdf

このファイルはデフォルトでは、以下のディレクトリにあります。

C:\Program Files\BEA\AquaLogic Data Services Platform Excel Add-in\Documentation

ドキュメントでは、主に次のようなトピックを取り扱います。

参考 : インストール後は、アドインの使用に関する情報が Excel のMyData メニューからも参照できるようになります (図 6-2)。

 


Excel アドイン用の WSDL ファイルの生成

Excel アドインを通じてデータ サービスにアクセスする前に、Web サービスの WSDL ファイルを生成する必要があります。 基本的な手順を以下に示します。

データ サービスからの WSDL ファイルの作成

WSDL ファイルなど、データ サービスからの Web サービスの生成に関する情報については、以下に示す場所から確認できます。

ヒント : 上記の資料を必ず確認し、データ サービス互換の Data Service コントロール、Java Web サービス、および Excel アドイン用の WSDL ファイルを正しく生成してください。

RTLApp には関連手順の検証に使用する、RTLWebServices と呼ばれる Web サービスが入っています。 「Web サービス クライアント向け AquaLogic Data Services アプリケーションの有効化」で説明する方法でコントロールを生成すると、以下の手順で、準拠する WSDL ファイルを迅速に生成できます。

  1. 図 6-3 に示すように、RTLWebServices JCX (.jcx) ファイルを右クリックし、[Generate Test JWS File (Stateless)] を選択します。
  2. 図 6-3 RTLApp における JWS ファイルの生成


    RTLApp における JWS ファイルの生成

  3. 新しく生成した JWS ファイルを右クリックし、[WSDL ファイルの生成] オプションを選択します (図 6-4)。
  4. 図 6-4 WSDL ファイルの生成


    WSDL ファイルの生成

ヒント : Excel アドインで WSDL アドレスを使用する前に、ユーザの JWS ファイルをテストおよび検証します。

Excel アドインとともに使用する有効な WSDL URL の取得

ユーザのデータ サービスへアクセスする URL には、以下が必要です。

ユーザが生成した Web サービスのアドレスの最初の部分を簡単に取得する方法として、WebLogic Workshop のテスト ブラウザでユーザの JWS ファイルを実行します。 WebLogic Workshop に Web サービス (JWS ファイル) を開き、[実行] アイコンをクリックするか、[デバッグ] メニューから [スタート] を選択してください。

図 6-5 テスト ブラウザの RTLApp ElecDBTest Web サービス

テスト ブラウザの RTLApp ElecDBTest Web サービス

上記の例では、URL は以下の要素で構成されます。

次に、アドレスの残りの部分は、ユーザの WSDL ファイルの完全な名前に置き換える必要があります。 この例では、以下に置き換えます。

RTLWebServicesTestContract.wsdl

上記は、以下の代わりです。

RTLWebServicesTest.jws?.EXPLORE=.TEST

したがって、Excel アドインで使用できるユーザのサンプルの WSDL への絶対パスは以下のようになります。

http://localhost:7001/RTLSelfService/Controls/RTLWebServicesTestContract.wsdl

リモート サーバまたはデプロイ サーバでの Excel アドインの使用

ローカル開発マシン以外のサーバを使用して Excel アドインからデータにアクセスする場合は、以下の操作も行う必要があります。

  1. 現行のホスト名およびポート設定をメモします。
  2. [Weblogic Workshop ツール | WebLogic サーバ | プロパティ] でホスト名およびポートを設定し、使用するサーバのアドレスを反映させます。
  3. Web サービス クライアント向け AquaLogic Data Services アプリケーションの有効化」に示すように、ユーザの WSDL ファイルを再生成します。
  4. デプロイメント用の EAR ファイルを作成します。 これにより、現在設定されたホスト名およびポート設定に対する、ユーザの WSDL アドレスが確立されます。 デプロイメント用の EAR ファイル作成の詳細については、『管理ガイド』の「AquaLogic Data Service Platform アプリケーションのデプロイ」を参照してください。

 


データ サービスで生成された Web サービスの Excelでの使用例

Excel のローカルコピーに Excel アドインがインストール済みと仮定すると、次のタスクはユーザの WSDL の URL アドレスを Excel アドインで使用できるようにすることです。

  1. 図 6-6 に示すように、Web サービス セットアップ オプションには Excel の [MyData] メニューからアクセスします。
  2. 図 6-6 Excel アドイン用の Web サービスの設定


    Excel アドイン用の Web サービスの設定

  3. Web サービス定義ダイアログが表示されたら [New] ボタンをクリックします。
  4. WSDL の場所を示す URL と WSDL の別名を入力します (図 6-7)。 この例では RTLWebServicesTest を使用しています。 [OK] をクリックします。
  5. 図 6-7 WSDL の場所と新規 Web サービス用の別名の入力


    WSDL の場所と新規 Web サービス用の別名の入力

  6. (図 6-8) に示すように、Web サービス定義ダイアログで新規サービス (RTLWebServicesTest) の別名をダブルクリックして、getCustomer オペレーション ウィザードを活性化します。
  7. 図 6-8 Excel アドインの Web サービス オペレーション エディタ


    Excel アドインの Web サービス オペレーション エディタ

Excel を使用したデータ サービスへのアクセス

次の手順は Excel からデータ サービス オペレーションにアクセスする方法を示します。 アクセス方法にはいくつかオプションがあり、Excel アドイン ドキュメントへのアクセスで参照するドキュメントで説明されています。 この節で取り上げるのは、基本例のみです。

  1. オペレーションを選択するします。 図 6-8 の例に示すように、パラメータ化された getCustomerByCustID() オペレーション (基底のデータ サービス関数名) が選択されています。
  2. [Set Input] タブをクリックします。
  3. getCustomerByCustID の左にある + 記号をクリックします。
  4. cust_id 入力パラメータをクリックします (図 6-9)。
  5. 図 6-9 入力パラメータの選択


    入力パラメータの選択

  6. 集計表へ cust_id のアイコンをドラッグします。 集計表にラベルおよび入力フィールドが表示されます。 マウスを入力フィールドの上に移動するとフル パラメータ パスが表示されます (図 6-10)。
  7. 図 6-10 Excel にパラメータ フィールドを入力


    Excel にパラメータ フィールドを入力

  8. カーソルを集計表の別のフィールドへ移動します。
  9. Excel アドイン Web サービス ウィザードで、[Set Output] タブをクリックします。
  10. オペレーションが取得する各データの要素を表示するには、+ 記号を使用して getCustomerbyCustID オぺレーションで各階層を開きます (図 6-11)。
  11. 図 6-11 Excel で表示するフィールドの選択


    Excel で表示するフィールドの選択

  12. 集計表に CustomerID、FirstName と LastName の要素をドラッグします。
  13. [custID] フィールドに CUSTOMER2 などの有効顧客 ID 番号を入力します。
  14. [Enter] をクリックします。
  15. メニューから[My Data|Refresh Web Service Data|WEBSERVICES] (図 6-12) オプションを選択します(または集計表のいずれかのフィールドを右クリックして同じオプションにアクセスします)。
  16. 図 6-12 Excel アドインを使用したデータの更新


     Excel アドインを使用したデータの更新

  17. 得た情報を表示するか、再フォーマット、再配置します (図 6-13)。
  18. 図 6-13 フォーマット済みの結果


    フォーマット済みの結果


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