ナビゲーションをスキップ

AquaLogic Service Bus Console の使い方

  前 次 前/次ボタンと目次ボタンとの区切り線 目次  

テスト コンソール

この節の内容は以下のとおりです。

 


テスト コンソールの概要

BEA AquaLogic Service Bus テスト コンソールは、システムの設計の検証およびテストに使用する、ブラウザ ベースのテスト環境です。テスト コンソールで、テストするオブジェクト (プロキシ サービス、ビジネス サービス、リソース) のコンフィグレーション、テストの実行、および結果の表示を行うことができます。場合によっては、コードをトレースして、特定のトレース ポイントでのメッセージの状態を調べることができます。

テスト コンソールを呼び出して、すべてのプロキシ サービスまたはビジネス サービス、およびこれらのサービスで使用される特定のリソースをテストできます。インライン XQuery テストを実行することもできます。AquaLogic Service Bus Console では、プロセスのどの部分をテストするかに応じて、いくつかの方法でテスト コンソールを起動できます。テストの結果もテスト コンソールに表示されます。

テスト コンソールは次の場所から呼び出すことができます。

注意 : テスト コンソールを使用できるのは IntegrationAdmin および IntegrationDeployer ロールのユーザだけです。

関連トピック

プロキシ サービスのテスト

プロキシ サービスのテスト データのコンフィグレーション

プロキシ サービスのテスト結果の表示

プロキシ サービスのトレース

ビジネス サービスのテスト

ビジネス サービスのテスト データのコンフィグレーション

トランスフォーメーションのテスト

インライン XQuery テストの実行

テスト コンソールでのランタイムによる転送設定の使用方法

 


サービスのテスト

この節の内容は以下のとおりです。

プロキシ サービスのテスト

プロキシ サービスをテストするには、セッションをアクティブ化しておく必要があります。プロキシ サービスのテストは、リソース ブラウザまたはプロジェクト エクスプローラから実行できます。以下のタイプのプロキシ サービスをテストできます。

注意 : Web サービス セキュリティ (WSS) ポリシーを含む SOAP プロキシ サービスをテストできます。「プロキシ サービスのテスト データのコンフィグレーション」の「Web サービス セキュリティ」を参照してください。

プロキシ サービスをテストするには

  1. AquaLogic Service Bus Console にログインします。
  2. [アクティブ化] をクリックしてセッションをアクティブ化します。これにより、コンソールのテスト機能が有効になります。
  3. 左側のナビゲーション ペインで [プロジェクト エクスプローラ] または [リソース ブラウザ] を選択します。[プロキシ サービスの概要] ページが表示されます。
  4. このページの [リソース] の [アクション] カラムで、テストするプロキシ サービスに対応する [テスト コンソールの起動] アイコン をクリックします。
  5. テスト コンソールが開き、[プロキシ サービス テスト] ページが表示されます。たとえば、製品に付属のサンプル (BEA AquaLogic Service Bus の『サンプル』を参照) を使用した場合、LoanGateway1 プロキシ サービスに対応するアイコンをクリックします。

  6. SOAP および XML サービスの場合は、テストする WSDL 操作を選択します。
  7. プロキシ サービスのテスト データをコンフィグレーションします。このデータは、プロキシ サービスがクライアントから渡されると想定するデータにする必要があります。
  8. デフォルトでは、[直接呼び出し] および [トレースを含む] の両方のテスト コンフィグレーションのオプションが有効になっています。[直接呼び出し] オプションを選択解除すると、[トレースを含む] オプションが自動的に選択解除されます。これらを選択解除すると、テストは間接呼び出しメソッドを使用して実行され、メッセージは転送レイヤを経由して送信されます。

    直接呼び出しオプションを使用して ([直接呼び出し] をチェックしたまま)、トレースは無効にすることもできます。トレースを無効にするには、対応するチェックボックスを選択解除します。

  9. [実行] をクリックしてテストを実行します。[プロキシ サービス テスト] ページが更新され、テストの実行結果が表示されます。テスト結果の解釈については、「プロキシ サービスのテスト結果の表示」を参照してください。
  10. もう一度テストを実行するには、[戻る] をクリックします。手順 5 ~ 8 を繰り返して、必要に応じて何度でもテストできます。

プロキシ サービスのテスト データのコンフィグレーション

プロキシ サービスをテストするためにテスト コンソールを起動すると表示されるコンフィグレーション ページの説明を次に示します。

注意 : コンソールに表示される、要求ドキュメントへの入力用のフィールドは、サービス タイプに応じて異なります。

表 23-1 テスト コンソールに表示されるプロキシ サービスのコンフィグレーション ページの説明

セクション

オプション/フィールド

説明

名前

テストするプロキシ サービスの名前。ページ上部に表示される。

使用可能な操作

プロキシ サービスに関連付けられている操作がある場合、それらの操作が表示される。これらはプロキシ サービスの詳細を示す。矢印の付いた操作が、現在選択されている操作。

テスト コンソールのアクション



実行

テストを実行する。


リセット

入力値をリセットする。


閉じる

テストを実行しないでテスト コンソールを閉じる。

テスト コンフィグレーション

テストのコンフィグレーションを設定する。このセクションで選択したオプションに応じていくつかの方法で実行できる。


直接呼び出し

AquaLogic Service Bus の転送レイヤを使用しないで、プロキシ サービスにメッセージを送信する。テスト コンソールには、クライアントからプロキシ サービスに送信されるデータを入力する必要がある。

直接呼び出しの反対は間接呼び出しである。間接呼び出しを行うには、[直接呼び出し] オプションを選択解除する。ビジネス サービスの場合は、デフォルトで間接呼び出しが実行される。間接呼び出しでは、転送レイヤを経由してメッセージが送信される。この場合、テスト コンソールには、プロキシ サービスから呼び出されるサービスに送信されるデータを入力する必要がある。


トレースを含む


要求ドキュメント

ここに入力するコンフィグレーション データは要求メッセージを表す。

入力フィールドのリストを使用して、プロキシ サービスに送信される要求メッセージが生成される。[実行] をクリックすると、入力した値を使用してテストが実行される。要求メッセージおよびサービスの応答メッセージとメタデータがテスト コンソールに表示される。

[要求ドキュメント] ページで必要な入力セットは、サービス タイプに応じて異なる。以下のセクションに、サービス タイプとそれぞれに必要な入力の説明を示す。

このセクションはサービス タイプごとにまとめられている。


任意の XML

このサービスでは、ペイロードのフォームへの入力が必要である。ペイロードとは、送信されるメッセージのコンテンツである。コンテンツは XML ドキュメントであることが想定される。

ファイルを参照することも、指定のテキスト ボックスにメッセージ コンテンツを入力することもできる。


任意の SOAP

このサービスでは、ペイロードのフォームへの入力が必要である。ペイロードとは、送信されるメッセージのコンテンツである。コンテンツは SOAP エンベロープであることが想定される。

ファイルを参照することも、指定のテキスト ボックスにメッセージ コンテンツを入力することもできる。


メッセージング

メッセージング サービスでは、[なし]、[XML]、[バイナリ]、または [テキスト] という 4 つの入力型のいずれかが定義されている。このサービスで必要な入力は 1 つ。ファイルベースまたはテキストベースのいずれかで入力する。ただし、[なし] の場合は入力は不要。

ファイルからのバイナリ入力が推奨される。テキスト領域に入力したデータは、システム エンコーディングでバイナリに変換される。

テキスト型のサービスの場合は、ファイルから入力したデータはテキストへの変換が必要。エンコーディング入力フィールドでは、変換時に適用するエンコーディングを指定する。このフィールドをコンフィグレーションしない場合は、システム エンコーディングが使用される。デフォルトでは、エンコーディング フィールドはプロキシ サービスのエンドポイントにコンフィグレーションされたエンコーディング値で初期化される。


XML

このサービスでは、ペイロードのフォームへの入力が必要である。ペイロードとは、送信されるメッセージのコンテンツである。コンテンツは XML ドキュメントであることが想定される。

ファイルを参照することも、指定のテキスト ボックスにメッセージ コンテンツを入力することもできる。

複数の操作が定義された WSDL ベースのプロキシ サービスの場合は、サービスのテストに使用できるサンプル ドキュメントが生成されてテスト コンソールに表示される。このサンプル データを直接使用し、編集してテストを実行できる。または、独自のテスト データを指定することもできる。

ページ上部にすべての操作が表示される。矢印の付いた操作が、選択されている操作。


SOAP ドキュメント

SOAP ドキュメントの場合、SOAP エンベロープは通常 0 個以上のヘッダと 1 つの本体ペイロードで構成される。[フォーム] タブと [XML] タブはそれぞれ異なる方法でコンテンツを指定する。

[フォーム] タブには [SOAP ヘッダ] フィールドと [SOAP 本体] フィールドがある。

[SOAP ヘッダ] フィールドの内容は、SOAP Header タグであることが想定される (これにより 1 つ以上のヘッダを定義できる)。

[SOAP 本体] フィールドには実際にメッセージの一部として送信されるデータが含まれる。コンテンツは XML ドキュメントであることが想定される。

ヘッダと本体の両方を使用して SOAP エンベロープが生成される。


SOAP RPC

SOAP RPC の場合、SOAP エンベロープは 0 個以上のヘッダと 0 個以上の引数で構成される。

[フォーム] タブと [XML] タブはそれぞれ異なる方法でコンテンツを指定する。

[フォーム] タブには SOAP ヘッダの入力が 1 つと、引数ごとに 1 つの入力フィールドがある (入力フィールドの名前は引数の名前に相当する)。

[SOAP ヘッダ] フィールドの内容は、SOAP Header タグであることが想定される (これにより 1 つ以上のヘッダを定義できる)。

WSDL を使用して、各引数の型を検出する。プリミティブの型の場合は 1 行の入力フィールドを使用し、XML の型の場合は複数行の入力フィールドを使用する。テストを効率化するサンプル ドキュメントが自動的に生成される。

テスト コンソールにより、ヘッダと引数を使用して SOAP エンベロープが生成される。

[XML] タブには 1 つの入力フィールドがある。このフィールドの内容は、送信される SOAP エンベロープであることが想定される。

ペイロード (XML 入力) はファイルベースまたはテキストベースで入力できる。テキスト入力よりファイルの参照による入力が優先される。テストに使用する特定のファイルを参照して選択する。

Web サービス セキュリティ

このセクションは、SOAP サービスで、選択されている操作に Web サービス セキュリティ (WSS) ポリシーが含まれる場合のみ表示される。


サービス プロバイダ

テスト サービスは、このサービス プロバイダから Web サービス セキュリティ操作のすべてのクライアントサイド PKI (キーペア) 資格 (デジタル署名と暗号) を取得する。このフィールドは省略可能。シナリオによっては、操作の要求/応答ポリシーに応じてサービス プロバイダが必要。詳細については、BEA AquaLogic Service Bus の『ユーザーズ ガイド』の「テスト コンソールの使用」で「Web サービス セキュリティを含むサービスのテスト」を参照。


ユーザ名

テスト サービスから生成される Web サービス セキュリティ ユーザ名トークンに使用されるユーザ名。このフィールドは省略可能。このユーザ名は、操作の要求ポリシーで ID アサーションを指定するシナリオでのみ必要。

このフィールドを転送セキュリティ コンテキストのユーザ名フィールドと混同しないこと。

注意 : これは、ローカル セキュリティ レルムで有効なユーザ名とパスワードにする必要がある。ユーザ名またはパスワードが無効な場合、テスト サービスでクライアントサイドのエラーが発生する。


パスワード

テスト サービスから生成される Web サービス セキュリティ ユーザ名トークンに使用されるパスワード。

転送

[転送] セクションは詳細オプションのため、デフォルトでは折りたたまれた状態である。転送で表示されるフィールドと各フィールドの値は、テスト コンフィグレーションに応じて異なる。

認証

ユーザ名

このユーザ名と、それに関連付けられているパスワードを使用して、プロキシ サービスを呼び出すときにテスト サービスで使用するセキュリティ コンテキストを設定する。

プロキシ サービスがメッセージをルーティングするビジネス サービスが SAML トークンを想定している場合は、この名前が、トークンで表される ID になる。詳細については、BEA AquaLogic Service Bus の『ユーザーズ ガイド』の「着信メッセージおよび発信メッセージの保護」で「SAML のサポート」を参照。

このフィールドを Web サービス セキュリティ (WSS) のユーザ名フィールドと混同しないこと。

注意 : これは、ローカル セキュリティ レルムで有効なユーザ名とパスワードにする必要がある。ユーザ名またはパスワードが無効な場合、テスト サービスでクライアントサイドのエラーが発生する。


パスワード

ユーザ名に関連付けられているパスワード。詳細については、「ユーザ名」を参照。

呼び出しモード

要求/応答

このオプションは、任意の SOAP または任意の XML プロキシ サービスをテストする場合にのみ表示される。一方向のサービス呼び出しの場合は、[要求/応答] を選択解除する。

メッセージのメタデータ

サービスをテストするときにテスト コンソールで指定する転送ヘッダとメタデータの値の制限」を参照。

転送ヘッダ

サービスをテストするときにテスト コンソールで指定する転送ヘッダとメタデータの値の制限」を参照。

注意 : 保護された SOAP メッセージは、出力時にホワイトスペースが追加されて表示されます。ホワイトスペースはドキュメントのセマンティクスに影響する可能性があるため、このような SOAP メッセージはリテラル データとして使用できない場合もあります。たとえば、デジタル署名はホワイトスペースの影響を受け、無効になることがあります。

プロキシ サービスのテスト結果の表示

結果ページにプロキシ サービスのテスト結果が表示されます。トレースは、[直接呼び出し] オプションと [トレースを含む] オプションが選択されている場合にのみ有効になります。これらのオプションを有効にしなかった場合は、テスト結果にトレースは表示されません。表 23-2結果ページの説明を示します。

表 23-2 テスト コンソールに表示されるプロキシ サービスのテスト結果の説明

セクション

説明

プロキシ サービス名

テスト対象のプロキシ サービスの名前。

テスト コンソールのアクション

[戻る] をクリックすると、前のブラウザ ページが表示される。

[閉じる] をクリックすると、テスト コンソールが閉じる。

要求ドキュメント

テスト コンソールでプロキシ サービスに送信された要求メッセージ。

要求メッセージがテスト コンソールによって変更されなかった場合は、このセクションは最初は折りたたまれている。[フォーム] タブで SOAP サービスをコンフィグレーションした場合、または WS-Security が適用されている場合は、このセクションは最初は展開されている。

WS-Security が適用されている場合、このセクションには 2 つの SOAP メッセージが表示される。1 つ目はクリア テキストのメッセージ、2 つ目は保護された SOAP メッセージ。

応答ドキュメント

メッセージの応答。

応答 WS-Security が適用された SOAP サービスの場合、このセクションには 2 つの SOAP メッセージが表示される。1 つ目の SOAP メッセージは、クライアントが受け取る保護されたメッセージ。2 つ目の SOAP メッセージは、対応するクリア テキストのメッセージ。

応答メタデータ

メッセージの応答と共に返されたメタデータ。

プロキシ サービスのトレース

トレースは、メッセージがシステムを通過する間にどのような状態であったかを示す。[直接呼出し] オプションが選択されていない場合は、トレースは実行されず、プロキシ サービスの結果ページに表示されない。トレースの詳細については、「プロキシ サービスのトレース」を参照。

プロキシ サービスのトレース

直接呼び出しを使用してプロキシ サービスをテストすると、トレースが有効になります。[トレースを含む] チェックボックスは、[直接呼び出し] オプションと共に自動的に選択されています。トレースを有効にしない場合は、チェックボックスのチェックをはずす必要があります。トレースを有効にすると、テスト結果にトレースの詳細が含まれます。トレースすることにより、システムの問題を追跡して切り分け、修正することができます。トレース情報は、コード内で要求パスと応答パスを通過した経路を示します。

トレースのステージごとに、メッセージ コンテキストに発生した変更と、そのステージの実行中に呼び出されたすべてのサービスが含まれます。トレースには次の情報が含まれます。

ルート ノードの場合、トレースには同様の情報が含まれます。この場合のトレースには、4 つのカテゴリがあります。

メッセージをトレースするには

  1. AquaLogic Service Bus Console にログインします。
  2. [アクティブ化] をクリックしてセッションをアクティブ化します。これにより、プロキシ サービスのテストが有効になります。
  3. 左側のナビゲーション ペインで [プロジェクト エクスプローラ] または [リソース ブラウザ] を選択します。プロジェクト ページまたは [プロキシ サービスの概要] ページが表示されます。
  4. [リソース] の [アクション] カラムで、テストするサービスに対応する [テスト コンソールの起動] アイコン をクリックします。テスト コンソールが開き、[プロキシ サービス テスト] ページが表示されます。
  5. プロキシ サービスのテスト データをコンフィグレーションします。[直接呼び出し] オプションと [トレースを含める] オプションを選択してトレースを有効にする必要があります。「プロキシ サービスのテスト データのコンフィグレーション」を参照してください。
  6. [実行] をクリックしてテストを実行します。[プロキシ サービス テスト] ページに、サービスのテスト結果とトレース情報が表示されます。
  7. [呼び出しのトレース] セクションにスクロール ダウンします。
    このセクションに、メッセージ フローがグラフィカルに表示されます。サービスを通過したメッセージをトレースし、あらかじめ選択されたポイントでのメッセージの状態を表示できます。トレース ポイントは自動的に設定されます。
  8. [+] アイコンをクリックしてメッセージ フローを展開し、詳細を表示します。
    トレースを表示しながら、AquaLogic Service Bus Console でメッセージ フロー自体を表示して、トレースをフロー内の実際のステージやアクションに関連付けることもできます。メッセージ フローを変更してから再度トレースを実行し、出力を表示できます。

ビジネス サービスのテスト

ビジネス サービスをテストするには、セッションをアクティブ化しておく必要があります。以下のタイプのビジネス サービスをテストできます。

注意 : Web サービス セキュリティ ポリシーを含む SOAP ビジネス サービスをテストできます。詳細については、BEA AquaLogic Service Bus の『ユーザーズ ガイド』の「テスト コンソールの使用」で「Web サービス セキュリティを含むサービスのテスト」を参照してください。

ビジネス サービスをテストするときは必ず転送レイヤを経由してメッセージを送信します。[直接呼び出し] オプションは使用できません。サービスをテストするためにテスト コンソールに指定したコンフィグレーション データは、別のプロキシ サービスのルート ノードやサービス コールアウト アクションなどからビジネス サービスに送信されると想定されるメッセージの状態を表します。テスト コンソールでビジネス サービスをテストする場合、テスト コンソールは呼び出し元プロキシ サービスの役割を果たします。

ビジネス サービスをテストするには

  1. AquaLogic Service Bus Console にログインします。
  2. [アクティブ化] をクリックしてセッションをアクティブ化します。これにより、コンソールのテスト機能が有効になります。
  3. 左側のナビゲーション ペインで [プロジェクト エクスプローラ] または [リソース ブラウザ] を選択します。[ビジネス サービスの概要] ページまたはプロジェクト ページが表示されます。
  4. このページの [リソース] の [アクション] カラムで、テストするサービスに対応する [テスト コンソールの起動] アイコン をクリックします。テスト コンソールが開き、[ビジネス サービス テスト] ページが表示されます。たとえば、プロジェクトに含まれるチュートリアルを使用する場合は、LoanGateway1 に対応するアイコンをクリックします。
  5. SOAP および XML サービスの場合は、テストする WSDL 操作を選択します。
  6. ビジネス サービスのテスト データをコンフィグレーションします (入力データは、プロキシ サービスからビジネス サービスに送信されるメッセージであることが必要です)。プロキシ サービスで使用可能な [直接呼び出し] オプションと [トレースを含む] オプションは、ビジネス サービスでは使用できません。ビジネス サービスは、自動的に [直接呼び出し] オプションでテストされます。つまり、メッセージは転送レイヤを通ります。
  7. [実行] をクリックしてテストを実行します。[ビジネス サービス テスト] ページが更新され、テストの実行結果が表示されます。詳細については、「ビジネス サービスのテスト結果の表示」を参照してください。

ビジネス サービスのテスト データのコンフィグレーション

この節では、ビジネス サービスのテストを選択したときにテスト コンソールに表示されるコンフィグレーション ページについて説明します。テスト コンソールに表示される、要求ドキュメントへの入力用のフィールドは、サービス タイプに応じて異なります。

表 23-3 にテスト コンソールのコンフィグレーション ページの説明を示します。

表 23-3 ビジネス サービスのテスト コンソールでのコンフィグレーションの説明

セクション

オプション/フィールド

説明

名前

テストするビジネス サービスの名前。ページ上部に表示される。

使用可能な操作

ビジネス サービスに関連付けられている操作がある場合、それらの操作が表示される。これらはビジネス サービスの詳細を示す。矢印の付いた操作が、現在選択されている操作。

テスト コンソールのアクション



実行

テストを実行する。


リセット

入力値をリセットする。


閉じる

テストを実行しないでウィンドウを閉じる。

要求ドキュメント

ここに入力するコンフィグレーション データは要求メッセージを表す。

入力フィールドのリストを使用して、ビジネス サービスに送信される要求メッセージが生成される。[実行] をクリックすると、入力した値を使用してテストが実行される。テスト コンソール ページが更新され、要求メッセージとサービスの応答が表示される。

表示される入力セットは、サービス タイプに応じて異なる。以下のセクションに、サービス タイプとそれぞれに必要な入力の説明を示す。

このセクションはサービス タイプごとにまとめられている。


任意の XML

このサービスでは、ペイロードのフォームへの入力が必要である。ペイロードとは、送信されるメッセージのコンテンツである。コンテンツは XML ドキュメントであることが想定される。

ファイルを参照することも、指定のテキスト ボックスにメッセージ コンテンツを入力することもできる。


任意の SOAP

このサービスでは、ペイロードのフォームへの入力が必要である。ペイロードとは、送信されるメッセージのコンテンツである。コンテンツは SOAP エンベロープであることが想定される。

ファイルを参照することも、指定のテキスト ボックスにメッセージ コンテンツを入力することもできる。


メッセージング

メッセージング サービスでは、[なし]、[XML]、[バイナリ]、または [テキスト] という 4 つの入力型のいずれかが定義されている。このサービスで必要な入力は 1 つ。ファイルベースまたはテキストベースのいずれかで入力する。ただし、[なし] の場合は入力は不要。

ファイルからのバイナリ入力が推奨される。テキスト領域に入力したデータは、システム エンコーディングでバイナリに変換される。

テキスト型のサービスの場合は、ファイルから入力したデータはテキストへの変換が必要。エンコーディング入力フィールドでは、変換時に適用するエンコーディングを指定する。このフィールドをコンフィグレーションしない場合は、システム エンコーディングが使用される。デフォルトでは、エンコーディング フィールドはプロキシ サービスのエンドポイントにコンフィグレーションされたエンコーディング値で初期化される。


XML

このサービスでは、ペイロードのフォームへの入力が必要である。ペイロードとは、送信されるメッセージのコンテンツである。コンテンツは XML ドキュメントであることが想定される。

ファイルを参照することも、指定のテキスト ボックスにメッセージ コンテンツを入力することもできる。

これは、複数の操作が定義された WSDL ベースのサービスである。このサービスのテストに使用できるサンプル ドキュメントが用意されている。ページ上部にすべての操作が表示される。矢印の付いた操作が、選択されている操作。


SOAP ドキュメント

SOAP ドキュメントの場合、SOAP エンベロープは通常 0 個以上のヘッダと 1 つの本体ペイロードで構成される。

[フォーム] タブと [XML] タブはそれぞれ異なる方法でコンテンツを指定する。


[フォーム] タブには [SOAP ヘッダ] フィールドと [SOAP 本体] フィールドがある。

[SOAP ヘッダ] フィールドの内容は、SOAP Header タグであることが想定される (これにより 1 つ以上のヘッダを定義できる)。

[SOAP 本体] フィールドには実際にメッセージの一部として送信されるデータが含まれる。コンテンツは XML ドキュメントであることが想定される。

ヘッダと本体の両方を使用して SOAP エンベロープが生成される。

[XML] タブには 1 つの入力フィールドがある。このフィールドの内容は、送信される SOAP エンベロープであることが想定される。


SOAP RPC

SOAP RPC の場合、SOAP エンベロープは 0 個以上のヘッダと 0 個以上の引数で構成される。

[フォーム] タブと [XML] タブはそれぞれ異なる方法でコンテンツを指定する。

[フォーム] タブには SOAP ヘッダの入力が 1 つと、引数ごとに 1 つの入力フィールドがある (入力フィールドの名前は引数の名前に相当する)。

[SOAP ヘッダ] フィールドの内容は、SOAP Header タグであることが想定される (これにより 1 つ以上のヘッダを定義できる)。

WSDL を使用して、各引数の型を検出する。プリミティブの型の場合は 1 行の入力フィールドを使用し、XML の型の場合は複数行の入力フィールドを使用する。テストを効率化するサンプル ドキュメントが自動的に生成される。

テスト コンソールにより、ヘッダと引数を使用して SOAP エンベロープが生成される。

[XML] タブには 1 つの入力フィールドがある。このフィールドの内容は、送信される SOAP エンベロープであることが想定される。

ペイロード (XML 入力) はファイルベースまたはテキストベースで入力できる。テキスト入力よりファイルの参照による入力が優先される。テストに使用する特定のファイルを参照して選択する。

Web サービス セキュリティ

このセクションは、SOAP サービスで、選択されている操作に Web サービス セキュリティ ポリシーが含まれる場合のみ表示される。


サービス プロバイダ

テスト サービスは、このサービス プロバイダから Web サービス セキュリティ操作のすべてのクライアントサイド PKI (キーペア) 資格 (デジタル署名と暗号) を取得する。このフィールドは省略可能。シナリオによっては、操作の要求/応答ポリシーに応じてサービス プロバイダが必要。詳細については、BEA AquaLogic Service Bus の『ユーザーズ ガイド』の「テスト コンソールの使用」で「Web サービス セキュリティを含むサービスのテスト」を参照。


ユーザ名

テスト サービスから生成される Web サービス セキュリティ ユーザ名トークンに使用されるユーザ名。このフィールドは省略可能。このユーザ名は、操作の要求ポリシーで ID アサーションを指定するシナリオでのみ必要。

このフィールドを転送セキュリティ コンテキストのユーザ名フィールドと混同しないこと。注意 : これは、ローカル セキュリティ レルムで有効なユーザ名とパスワードにする必要がある。ユーザ名またはパスワードが無効な場合、テスト サービスでクライアントサイドのエラーが発生する。

場合によっては、テスト サービスが SAML アサーションを生成する場合でもこのユーザ名とパスワードを使用できる。


パスワード

テスト サービスから生成される Web サービス セキュリティ ユーザ名トークンに使用されるパスワード。

転送

[転送] セクションは詳細オプションのため、デフォルトでは折りたたまれた状態である。転送で表示されるフィールドと各フィールドの値は、テスト コンフィグレーションに応じて異なる。

認証




ユーザ名

このユーザ名と、それに関連付けられているパスワードを使用して、ビジネス サービスを呼び出すときにテスト サービスで使用するセキュリティ コンテキストを設定する。ビジネス サービスが SAML トークンを想定している場合、この ID が SAML トークンに伝播される。AquaLogic Service Bus の SAML ID の伝播に関する節を参照。注意 : これは、ローカル セキュリティ レルムで有効なユーザ名とパスワードにする必要がある。ユーザ名またはパスワードが無効な場合、テスト サービスでクライアントサイドのエラーが発生する。


パスワード

ユーザ名に関連付けられているパスワード。詳細については、「ユーザ名」を参照。


サービス プロバイダ

このフィールドは、CLIENT-CERT 認証を使用する HTTPS ビジネス サービスをテストする場合に使用する (詳細については、AquaLogic Service Bus の『ユーザーズ ガイド』の発信 HTTPS の節を参照)。サービス プロバイダには SSL クライアント資格が関連付けられている必要がある。テスト サービスは SSL ハンドシェークでその資格を使用する。

呼び出しモード

要求/応答

このチェックボックスは、任意の SOAP または任意の XML ビジネス サービスをテストする場合にのみ表示される。一方向のサービス呼び出しの場合は、このチェックボックスを選択解除する。

メッセージのメタデータ

サービスをテストするときにテスト コンソールで指定する転送ヘッダとメタデータの値の制限」を参照。

転送ヘッダ

サービスをテストするときにテスト コンソールで指定する転送ヘッダとメタデータの値の制限」を参照。

ビジネス サービスのテスト結果の表示

結果ページにビジネス サービスのテスト結果が表示されます。表 23-4ビジネス サービスの結果ページの説明を示します。

表 23-4 テスト コンソールに表示されるビジネス サービスのテスト結果の説明

セクション

説明

ビジネス サービス名

ビジネス サービスの名前。

テスト コンソールのアクション

[戻る] をクリックすると、前のブラウザ ページが表示される。

[閉じる] をクリックすると、テスト コンソール ウィンドウが閉じる。

要求ドキュメント

テスト コンソールでビジネス サービスに送信された要求メッセージ。

要求メッセージがテスト コンソールによって変更されなかった場合は、このセクションは最初は折りたたまれている。[フォーム] タブで SOAP サービスをコンフィグレーションした場合、または WS-Security が適用されている場合は、このセクションは最初は展開されている。

WS-Security が適用されている場合、このセクションには 2 つの SOAP メッセージが表示される。1 つ目はクリア テキストのメッセージ。2 つ目は保護された SOAP メッセージ。

応答ドキュメント

メッセージの応答。

応答 WS-Security が適用された SOAP サービスの場合、このセクションには 2 つの SOAP メッセージが表示される。1 つ目の SOAP メッセージは、クライアントが受け取る保護されたメッセージ。2 つ目の SOAP メッセージは、対応するクリア テキストのメッセージ。

応答メタデータ

メッセージの応答と共に返されたメタデータ。

注意 : 保護された SOAP メッセージは、書式が整えられた (ホワイトスペースが追加された) 状態で表示されます。ホワイトスペースはドキュメントのセマンティクスに影響する可能性があるため、このような SOAP メッセージはリテラル データとして使用できない場合もあります。たとえば、デジタル署名はホワイトスペースの影響を受け、無効になることがあります。

関連トピック

テスト コンソールの概要

トランスフォーメーションのテスト

インライン XQuery テストの実行

テスト コンソールでのランタイムによる転送設定の使用方法

 


トランスフォーメーションのテスト

セッションをアクティブ化した後、またはセッション中に、トランスフォーメーションをテストして、リソースが想定したとおりに動作するかどうかを確認できます。

注意 : 実行時テストを行うには、セッションをアクティブ化する必要があります。それ以外の場合は、ローカルでの変更内容を使用した設計時テストが行われます。

テストできるトランスフォーメーションは次のとおりです。

このトピックには、以下の節があります。

MFL

MFL リソースは、2 つのトランスフォーメーションをサポートします。

どちらのトランスフォーメーションも、それぞれ 1 つの入力だけを受け入れ、1 つの出力を返します。

MFL リソースのコンフィグレーション

表 23-5 に、MFL リソースのコンフィグレーション ページの説明を示します。

表 23-5 MFL リソースのコンフィグレーション

セクション


説明

名前

テストするリソースの名前。ページ上部に表示される。

サポートされるトランスフォーメーション

特定のトランスフォーメーションを選択するには、トランスフォーメーション名を選択する。

テスト コンソールのアクション



実行

トランスフォーメーションを適用する。


リセット

入力フィールドをリセットする (XML からバイナリの場合、サンプル XML ドキュメントがリセットされる)。


閉じる

現在の操作を取り消す。

MFL トランスフォーメーションのコンフィグレーション ページの説明


*XML 入力

このフィールドは、XML からバイナリのトランスフォーメーションを選択した場合に表示される。

MFL ドキュメントの XML スキーマは推測される場合があり、テキスト フィールドにサンプル XML ドキュメントが自動的に入力される。

XML 入力はファイルベースまたはテキストベースで入力できる。テキスト入力よりファイルの参照による入力が優先される。テストに使用する特定のファイルを参照して選択する。

* は必須フィールドであることを示す。XML からバイナリの MFL トランスフォーメーションの場合、XML 入力は必須。


*バイナリ入力

バイナリから XML のトランスフォーメーションを選択した場合に表示される。

バイナリ入力はファイルベースまたはテキストベースで入力できる。テキスト入力よりファイルの参照による入力が優先される。テストに使用する特定のファイルを参照して選択する。

* は必須フィールドであることを示す。バイナリから XML の MFL トランスフォーメーションの場合、バイナリ入力は必須。

MFL をテストするには

  1. AquaLogic Service Bus Console にログインします。

注意 : 設計時テストまたは実行時テストを行うことができます。実行時テストを行う場合は、[アクティブ化] をクリックしてください。設計時テストを行う場合は、セッションをアクティブ化しないでください。

  1. 左側のナビゲーション ペインで [プロジェクト エクスプローラ] または [リソース ブラウザ] を選択します。プロジェクト ページまたは [プロキシ サービスの概要] ページが表示されます。
  2. [リソース] の [アクション] カラムで、テストするリソースに対応する [テスト コンソールの起動] アイコン をクリックします。テスト コンソールが開き、リソース テスト ページが表示されます。
  3. 実行するトランスフォーメーションを選択します。
  4. リソースのテスト データをコンフィグレーションします。詳細については、「MFL リソースのコンフィグレーション」を参照してください。
  5. [実行] をクリックしてテストを実行します。リソース テスト ページが更新され、テストの実行結果が表示されます。
  6. もう一度テストする場合は、[戻る] をクリックします。テスト コンソールを閉じたら、すぐにリソースを変更し、再度テストできます。

XSLT

XSLT リソースをテストするには、入力 XML ドキュメントを指定する必要があります。それにより、出力 XML ドキュメントが返されます。XSLT トランスフォーメーションには、追加指定のパラメータが含まれる場合があります。コンフィグレーション ページに、トランスフォーメーションに必要なパラメータがすべて表示されます。デフォルト値が表示されますが、値はオーバーライドできます。

XSLT リソースのコンフィグレーション

表 23-6 に、XSLT リソースのコンフィグレーション ページの説明を示します。

表 23-6 XSLT リソースのコンフィグレーション

セクション


説明

名前

テストするリソースの名前。ページ上部に表示される。

テスト コンソールのアクション



実行

トランスフォーメーションを適用する。


リセット

入力フィールドをリセットする。


閉じる

現在の操作を取り消す。

入力およびパラメータ

入力したパラメータと共にリソースに送信されるドキュメント。* は必須の入力パラメータであることを示す。


*XML 入力

XML 入力はファイルベースまたはテキストベースで入力できる。テキスト入力よりファイルの参照による入力が優先される。テストに使用する特定のファイルを参照して選択する。XML 入力は必須入力である。


<param_name> ([] XML として)

param_name は指定された XSLT パラメータ。

XML 型とプリミティブ型 (string 型、integer 型、float 型など) の 2 つの入力型がある。デフォルトの入力型は string。XML 型のパラメータを指定するには、パラメータ名に対応するチェックボックスをチェックする。

XSLT をテストするには

  1. AquaLogic Service Bus Console にログインします。

注意 : 設計時テストまたは実行時テストを行うことができます。実行時テストを行う場合は、[アクティブ化] をクリックしてください。設計時テストを行う場合は、セッションをアクティブ化しないでください。

  1. 左側のナビゲーション ペインで [プロジェクト エクスプローラ] または [リソース ブラウザ] を選択します。プロジェクト ページまたは [プロキシ サービスの概要] ページが表示されます。
  2. [リソース] の [アクション] カラムで、テストするリソースに対応する [テスト コンソールの起動] アイコン をクリックします。テスト コンソールが開き、リソース テスト ページが表示されます。
  3. このページの [入力およびパラメータ] セクションでリソースのテスト データをコンフィグレーションします。ここで、リソースの要件が指定されます。詳細については、「XSLT リソースのコンフィグレーション」を参照してください。
  4. [実行] をクリックしてテストを実行します。リソース テスト ページが更新され、テストの実行結果が表示されます。
  5. もう一度テストする場合は、[戻る] をクリックします。テスト コンソールを閉じたら、すぐにリソースを変更し、再度テストできます。

XQuery

XQuery トランスフォーメーションは複数の入力をとる場合があります。返される出力は 1 つです。各入力は、XQuery リソースで宣言された XQuery 外部変数に対応します。XQuery 入力変数の値は、プリミティブ型の値 (string 型、integer 型、date 型など)、XML ドキュメント、またはこれらの型のシーケンスで指定できます。出力の値は、プリミティブ型の値 (string 型、integer 型、date 型など)、XML ドキュメント、またはこれらの型のシーケンスになります。

注意 : テスト コンソールは入力のシーケンスに対応していません。

XQuery リソースのコンフィグレーション

表 23-7 に、XQuery リソースのコンフィグレーション ページの説明を示します。

表 23-7 XQuery リソースのコンフィグレーション

セクション


説明

名前

テストするリソースの名前。ページ上部に表示される。

テスト コンソールのアクション



実行

トランスフォーメーションを実行する。


リセット

入力フィールドをリセットする。


閉じる

テスト コンソールを閉じる。

変数

このセクションには、XQuery 外部変数ごとに 1 つの入力フィールドが表示される。


<param_name> ([] XML として)

param_name は、XQuery リソースで指定された XQuery 変数名。

単純型である場合は、テスト コンソールに 1 行の編集ボックスが表示される。データが XML である場合は、複数行の編集ボックスが表示される。

変数が型なしの場合は、両方の組み合わせの入力 ([<param_name> ([] XML として)]) が使用される。チェックボックスで変数の型を宣言する必要がある。XML 型のパラメータを指定するには、チェックボックスをチェックする。

XML 入力はファイルベースまたはテキストベースで入力できる。テキスト入力よりファイルの参照による入力が優先される。テストに使用する特定のファイルを参照して選択する。

テスト コンソールの入力は、入力する必要のあるデータの型がわかりやすいように、型に基づいて表示される。型なしの場合のデフォルトは XML 型。

XQuery をテストするには

  1. AquaLogic Service Bus Console にログインします。

注意 : 設計時テストまたは実行時テストを行うことができます。実行時テストを行う場合は、[アクティブ化] をクリックしてください。設計時テストを行う場合は、セッションをアクティブ化しないでください。

  1. 左側のナビゲーション ペインで [プロジェクト エクスプローラ] または [リソース ブラウザ] を選択します。プロジェクト ページまたは [プロキシ サービスの概要] ページが表示されます。
  2. [リソース] の [アクション] カラムで、テストするリソースに対応する [テスト コンソールの起動] アイコン をクリックします。テスト コンソールが開き、リソース テスト ページが表示されます。
  3. このページの [変数] セクションでリソースのテスト データをコンフィグレーションします。詳細については、「XQuery リソースのコンフィグレーション」を参照してください。
  4. [実行] をクリックしてテストを実行します。リソース テスト ページが更新され、テストの実行結果が表示されます。
  5. もう一度テストする場合は、[戻る] をクリックします。テスト コンソールを閉じたら、すぐにリソースを変更し、再度テストできます。

関連トピック

テスト コンソールの概要

サービスのテスト

インライン XQuery テストの実行

テスト コンソールでのランタイムによる転送設定の使用方法

 


インライン XQuery テストの実行

XQuery エディタと条件エディタのテストは同じ形式ですが、XPath 式エディタは、入力を 1 つしかとらないためシナリオが異なります。メッセージ フローで次のエディタを使用して、アクションを編集およびテストできます。

注意 : インライン XQuery テストを実行するには、ブラウザのポップアップ ブロッカーを無効にする必要があります。IE ブラウザでツールバーを使用している場合、ポップアップをブロックするようにコンフィグレーションされているすべてのツールバーについても、オプション メニューでポップアップ ブロッカーを無効にする必要があります。

XQuery 式エディタと条件エディタの使用

インライン XQuery 式は、フローの実行中にメッセージ コンテキスト変数のデータ コンテンツ (メッセージ コンテキスト変数の一部) を作成するために使用します。XQuery 式エディタ内で直接テスト コンソールを使用して、式の定義が正しいかどうかをテストできます。

同様に、インライン XQuery 条件は、フローで使用するブール条件を評価するために使用します。XQuery 条件エディタ内で直接テスト コンソールを使用して、条件の定義が正しいかどうかをテストできます。

インライン XQuery は複数の入力をとる場合があります。返される出力は 1 つです。各入力は、インライン XQuery で定義された XQuery 非バインド変数に対応します。XQuery 入力の値は、プリミティブ型の値 (string 型、integer 型、date 型)、XML ドキュメント、またはこれらの型のシーケンスで指定できます。出力の値は、プリミティブ型の値 (string 型、integer 型、date 型)、XML ドキュメント、またはこれらの型のシーケンスになります。

注意 : テスト コンソールは入力のシーケンスに対応していません。

インライン XQuery のコンフィグレーション

表 23-8 に、インライン XQuery のコンフィグレーション ページの説明を示します。

表 23-8 XQuery のコンフィグレーション

セクション


説明

名前

テストする式のタイプ。ページ上部に表示される。

テスト コンソールのアクション



実行

トランスフォーメーションを適用する。


リセット

入力フィールドをリセットする。


閉じる

現在の操作を取り消す。

変数

このセクションには、インライン XQuery 非バインド変数ごとに 1 つの入力フィールドが表示される。


<param_name> ([] XML として)

param_name は、対応する XQuery 非バインド変数の名前。

単純型であることがわかっている場合は、テスト コンソールに 1 行の編集ボックスが表示される。データが XML であることがわかっている場合は、複数行の編集ボックスが表示される。変数が型なしの場合は、両方の組み合わせの入力 (<param_name> ([] XML として)) が使用される。チェックボックスで変数の型を宣言する必要がある。XML 型のパラメータを指定するには、チェックボックスをチェックする。

XML 入力はファイルベースまたはテキストベースで入力できる。テキスト入力よりファイルの参照による入力が優先される。テストに使用する特定のファイルを参照して選択する。

テスト コンソールの入力は、入力する必要のあるデータの型がわかりやすいように、型に基づいて表示される。型なしの場合のデフォルトは XML 型。

注意 : インライン XQuery のテストは、対象がリソースではなくインライン XQuery であるという点以外は、XQuery リソースのテストと同じ方法で行われます。

インライン XQuery をテストするには

  1. パイプラインのメッセージ フローのアクションの編集時に、テスト コンソールにアクセスします。
  2. XQuery 式テスト ページが表示されます。
    このページに、必要な入力変数がすべて表示されます。
  3. このページの [変数] セクションでインライン XQuery のテスト データをコンフィグレーションします。詳細については、「XQuery のコンフィグレーション」を参照してください。
  4. [実行] をクリックしてテストを実行します。テスト ページが更新され、テストの実行結果が表示されます。

注意 : テスト コンソールでインライン XQuery のテストを実行する場合、テストが完了したら、[戻る] をクリックしてもう一度テストを実行できます。インライン XQuery を変更してからもう一度テストを実行する場合、変更を有効にするには、テスト コンソールを閉じて開きなおす必要があります。

XPath 式エディタの使用

XPath 式は、XML メッセージ コンテキスト変数の一部を選択するために使用します。XPath 式エディタ内で直接テスト コンソールを使用して、xpath の定義が正しいかどうかをテストできます。XPath 式は、入力として 1 つの XML ドキュメントをとり、結果として XML ドキュメントやプリミティブ型のシーケンスを生成します。

インライン XPath のコンフィグレーション

表 23-9 に、インライン XPath のコンフィグレーション ページの説明を示します。

表23-9 XPath のコンフィグレーション

セクション


説明

名前

テストする式のタイプ。ページ上部に表示される。

テスト コンソールのアクション



実行

トランスフォーメーションを適用する。


リセット

入力フィールドをリセットする。


閉じる

現在の操作を取り消す。

変数

このセクションには、この XPath 式の実行対象の XML ドキュメントに対応する 1 つの入力フィールドが表示される。


XML 入力はファイルベースまたはテキストベースで入力できる。テキスト入力よりファイルの参照による入力が優先される。テストに使用する特定のファイルを参照して選択する。



.

XPath をテストするには

  1. パイプラインのメッセージ フローのアクションの編集時に、テスト コンソールにアクセスします。XPath 式エディタにアクセスするには、「XPath 式エディタの使用」を参照してください。
  2. このページの [変数] セクションで XPath 式のテスト データをコンフィグレーションします。詳細については、「インライン XPath のコンフィグレーション」を参照してください。
  3. [実行] をクリックしてテストを実行します。テスト ページが更新され、テストの実行結果が表示されます。
  4. テスト コンソールでインライン XPath のテストを実行する場合、テストが完了したら、[戻る] ボタンをクリックしてもう一度テストを実行できます。XPath 式を変更してからもう一度テストを実行する場合、変更を有効にするには、テスト コンソールを閉じて開きなおす必要があります。

関連トピック

テスト コンソールの概要

サービスのテスト

トランスフォーメーションのテスト

テスト コンソールでのランタイムによる転送設定の使用方法

 


テスト コンソールでのランタイムによる転送設定の使用方法

この節のこれまでのトピックで、テスト コンソールを起動してプロキシ サービスまたはビジネス サービスをテストするときに、発信要求の転送ヘッダ、転送メタデータ、および転送関連のセキュリティ データの値をコンフィグレーションする方法を説明しました。

警告 : テスト コンソールで作成できる仕様の一部は、実行時に無視されます。つまり、特定のヘッダやメタデータの値は、テストの実行時に AquaLogic Service Bus ランタイムで上書きされるか無視されます。表 23-10 で、テスト コンソールで使用するときに制限されるヘッダとメタデータについて説明します。

表23-10 サービスをテストするときにテスト コンソールで指定する転送ヘッダとメタデータの値の制限

転送

テストするサービスのタイプ

制限の説明

該当する転送ヘッダ

HTTP(S)



プロキシ サービス

実行時に、設定したすべての転送ヘッダとその他のフィールドが保持される。

[直接呼び出し] オプションの設定にかかわらず当てはまる。

すべて

ビジネス サービス

これらのパラメータに設定したすべての値が AquaLogic Service Bus ランタイムでオーバーライドされる。


  • Content-Length

  • Content-Type

  • relative-URI

  • client-host

  • client-address

JMS



プロキシ サービス


直接呼び出し

[直接呼び出し] オプションを使用した場合、実行時に、設定したすべての転送ヘッダとその他のフィールドが保持される。

すべて

直接呼び出し

[直接呼び出し] オプションを使用しない場合、転送ヘッダ アクションのコンフィグレーションと同じ制限が当てはまる。

表 16-5 にある JMS 転送ヘッダの制限を参照

ビジネス サービス

転送ヘッダ アクションのコンフィグレーションと同じ制限が当てはまる。

表 16-5 にある JMS 転送ヘッダの制限を参照

電子メール



プロキシ サービス

制限なし。つまり、実行時に、すべての転送ヘッダとその他のフィールドが使用される。[直接呼び出し] の指定にかかわらず当てはまる。


ビジネス サービス

これらのパラメータに設定したすべての値が AquaLogic Service Bus ランタイムでオーバーライドされる。

  • Content-Type

ファイル



プロキシ サービス

制限なし。つまり、実行時に、すべての転送ヘッダとその他のフィールドが使用される。1


ビジネス サービス

FTP



プロキシ サービス

制限なし。つまり、実行時に、すべての転送ヘッダとその他のフィールドが使用される。



ビジネス サービス


1. たとえば、FileName (転送メタデータ) に指定した値は、出力ファイル名に付加されます(1698922710078805308-b3fc544.1073968e0ab.-7e8e-{$FileName} など)。


 

 

ナビゲーション バーのスキップ  ページの先頭 前 次