XQuery Mapper を使用したデータの変換
この節では、BEA XQuery Mapper について簡単に紹介します。データ トランスフォーメーションの概要と XQuery Mapper の概念について説明します。
XQuery Mapper は、データ トランスフォーメーションを行うためのグラフィカルな環境です。データはあるフォーマットから別のフォーマットに変換され、生成される出力はクエリになります。クエリは、World Wide Web Consortium (W3C) によって定義された XQuery 言語で記述されます。W3C と XQuery 言語の詳細については、http://www.w3.org/Consortium/
を参照してください。
XQuery Mapper は、Eclipse 開発環境のプラグインです。したがって、XQuery Mapper を使用するには、Eclipse をインストールして起動する必要があります。Eclipse と XQuery Mapper は、製品のインストールの一部として提供されます。XQuery Mapper の起動については、「XQuery Mapper の起動」を参照してください。
XQuery Mapper では、XML データおよび非 XML データをあるフォーマットから別のフォーマットに変換できます。たとえば、あるスキーマに対して有効な XML を異なるスキーマに対して有効な XML に変換できます。トランスフォーメーションのソース データとターゲット データは、XML または非 XML です。データ フォーマット ファイルは、.xsd (XML スキーマ)、.wsdl (Web Service Definition Language)、または .mfl (メッセージ フォーマット言語) ファイルのいずれかです。これらすべてのファイルでスキーマ ファイルの作成とインポートを行うことができます。MFL ドキュメントは、Format Builder ツールを使用して作成されます。詳細については、Format Builder のオンライン ヘルプを参照してください。
データ トランスフォーメーションでは、複数の入力型を使用できますが、ターゲット型は 1 つのみです。たとえば次の図のように、2 つのデータから 1 つのターゲットにデータを変換できます。
BEA WebLogic Integration 8.1 リリースでは、データ トランスフォーメーションは BEA WebLogic Workshop IDE で作成され、データ トランスフォーメーション ファイル (DTF ファイルとも呼ばれます) に格納されていました。これらのトランスフォーメーション ファイルには、あるフォーマットから別のフォーマットへのデータのマッピングおよび変換を表す 1 つのデータ トランスフォーメーションが含まれていました。
このリリースでは、XQuery Mapper を使用してデータ トランスフォーメーションが作成され、生成されるクエリが XQuery ファイル (.xq 拡張子付きで保存される) になります。