AquaLogic Service Bus は、異種サービス間での対話の接続、中継、および管理のために設計されたエンタープライズ規模のサービス バスです。AquaLogic Service Bus を使用すると、迅速なサービス コンフィグレーション、統合、およびデプロイメントが可能になり、SOA 全体の共有サービスの管理が容易になります。
AquaLogic Service Bus は、SOAP 1.1 および 1.2、HTTP、JMS、SMTP/POP/IMAP、FTP、SSL、XML 1.0、XML スキーマ、WSDL 1.1、WSRP 1.0、WS-Security といったさまざまなメッセージングの標準への準拠をサポートしています。
この節では、AquaLogic Service Bus の相互運用性について説明します。内容は以下のとおりです。
WebLogic Server 9.x WS クライアントまたは WebLogic Server 9.x ビジネス サービスを使用した WS-Security
WebLogic Server 9.0、9.1、および 9.2 でサポートされる WS-Policy がアタッチされた WSDL
WebLogic Server 9.x WS-Policy - 識別情報、整合性、機密性、およびタイムスタンプのアサーション
AquaLogic Service Bus では、2002 年 12 月 18 日バージョンの Web サービス セキュリティ ポリシー言語 (WS-SecurityPolicy) 仕様に記述されたアサーションに基づく WebLogic Server 独自の形式をサポートしています。AquaLogic Service Bus の今回のリリースには、最新版の仕様 (2005 年 7 月 13 日) は組み込まれていません。WS-Policy 仕様にはセキュリティ アサーションと信頼性の高いメッセージング アサーションの両方が定義されていますが、AquaLogic Service Bus ではセキュリティ アサーションのみをサポートします。AquaLogic Service Bus のセキュリティ アサーションの構文と使用方法は WS-Policy 仕様とは異なりますが、アサーションの意味は同様であり、WebLogic Server 9.0、9.1、および 9.2 Web サービスで使用するセキュリティ アサーションと完全に互換性があります。
注意 :
BEA AquaLogic Service Bus は以下をサポートしません。
注意 :
- WS-ReliableMessaging アサーション
注意 :
- SOAP エラーに対する WS-policy
WS-I
AquaLogic Service Bus では WS-I への準拠もサポートされます。ただし、WS-I に準拠していない SOAP/HTTP メッセージが AquaLogic Service Bus で拒否されない場合もあります。このため、WS-I に一部準拠していないサービス エンドポイントを持つ実装を構築することができます。
プロキシ サービスまたはビジネス サービスをコンフィグレーションする場合は、AquaLogic Service Bus Console を使用して、AquaLogic Service Bus でそのサービスに WS-I 準拠を適用するかどうかを指定できます。プロキシ サービスに対して WS-I 準拠をコンフィグレーションすると、サービス コールアウトやルート ノードを使用して呼び出されたサービス、またはプロキシ サービス上で呼び出されたサービスからの応答としてプロキシ サービスがメッセージを受信するときに、WS-I 準拠チェックが実行されます。
AquaLogic Enterprise Security は、ALES WebLogic Server 9.x Security Service Module を使用して AquaLogic Service Bus 実行時のリソースへのアクセス制御を管理することができる。詳細については、「Integrating ALES with Application Environments」を参照。