オペレーション ガイド

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トレース

BEA AquaLogic Service Bus では、サーバを停止することなくメッセージをトレースできます。これは、開発環境でもプロダクション環境でも役立つ機能です。管理者、エンジニア、およびシステム エンジニアは、トレース機能を使用して、1 つまたは複数のプロキシ サービスのメッセージ フローを診断したりトラブルシューティングすることができます。

たとえば、1 つのプロキシ サービスに障害が発生したときにどのステージに問題があるのかを調べるには、そのプロキシ サービスのトレースを有効にします。トレースを有効にすると、ステージ名、パイプラインの名前、ルート ノード名などのさまざまな詳細情報が、システムによってメッセージ フローから抽出され、ログに記録されます。ヘッダとメッセージ本文を含むメッセージ コンテキスト全体も出力されます。メッセージ フローで障害が発生した場合は、エラー コードや理由などの詳細もログに記録されます。トレースは、メッセージ フローのステージ、パイプライン、およびノードを含む各コンポーネントの最初と最後に行われます。アクションは個別にはトレースされません。

 


トレースを有効または無効にするには

図 6-1 に示すように、AquaLogic Service Bus Console の [オペレーション] モジュールからトレースを有効にできます。

図 6-1 トレース コンフィグレーション

トレース コンフィグレーション

図 6-1 に示すように、[トレース コンフィグレーション] ページには、プロキシ サービスのトレース状態が表示されます。プロキシ サービスの名前の横のチェックボックスを選択すると、そのサービスのトレースが有効になります。[実行時トレース状態] テーブルには、次の情報が表示されます。

トレース設定を有効または無効にするには、[トレース] フィールドのチェックボックスをクリックし、[更新] をクリックします。ログを開始するには、セッションをアクティブ化します。セッションをアクティブ化すると、トレースの設定が、プロキシ サービスのコンフィグレーションとしてその他の詳細と共に永続化されます。

[実行時トレース状態] テーブルから参照される各ページの詳細については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の次の各トピックを参照してください

AquaLogic Service Bus Console でトレースを有効にする方法については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の「コンフィグレーション」にある「プロキシ サービスの実行時トレース状態の有効化」を参照してください

トレース情報は、サーバ ディレクトリのログに記録されます。たとえば、AquaLogic Service Bus サンプルでは、サービスをテストする前にサービスのトレースを有効にすると、トレース情報が次のログ ファイルに記録されます。

<BEA_HOME>\weblogic92\samples\domains\servicebus\servers\xbusServer\logs\servicebus.log

      ここで、BEA_HOME は BEA 製品のインストール先のディレクトリです。

図 6-2 は、トレース ログのサンプルです。

図 6-2 トレース ログの例
注意 : サーバ ログのトレース パターンはテスト コンソールのトレースと同じになります。テスト コンソールのトレースの詳細については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の「テスト コンソール」にある「プロキシ サービスのトレース」を参照してください

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