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Oracle Application Server インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2) for HP-UX PA-RISC(64-bit) and Linux x86
B15838-02
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2 インストールの新機能

この章では、Oracle Universal Installerの新機能について説明します。この章は、以前のリリースのOracle Application Serverをインストールしている場合に重要です。

製品自体の新機能を確認するには、Oracle Technology Networkのサイト(http://www.oracle.com/technology)を参照してください。

内容は次のとおりです。

2.1 HP-UXのJDK要件

10g(9.0.4)のリリースを使用する場合、HP-UXへのインストールを行う前に、互換性のあるJDKをインストールする必要がありました。今回のリリースにはHP-UX用のJDKが含まれており、自動的にインストールされます。

2.2 Oracle Database 10gを使用するOracleAS Metadata Repository

10g(9.0.4)のリリースでは、インストーラによってOracle9iリリース1(9.0.1.5)データベースが作成され、そのデータベースにOracleAS Metadata Repositoryがロードされました。

今回のリリースでは、インストーラによってOracleAS Metadata Repository用のOracle Database 10gが作成されます。

インストール中にこのデータベースを構成するために、次の画面が表示されます。

詳細は、6.28項「インストールの一部: Databaseの画面」を参照してください。

2.3 より多くの高可用性環境のサポート

今回のリリースでは、Oracle Application Serverは次の高可用性環境をサポートします。

また、各環境では、OracleAS Metadata RepositoryおよびIdentity Managementコンポーネントを複数のコンピュータに分散できます。以前のリリースでは、同じコンピュータにすべてのコンポーネントをインストールする必要がありました。

高可用性に関連する新しい画面もあります。

詳細は、次の章を参照してください。

2.4 Oracle Internet Directoryレプリケーションのサポート

今回のリリースでは、インストーラを使用して、マスターOracle Internet DirectoryおよびOracle Internet Directoryレプリカをインストールできます。

インストール時に、希望するレプリケーションのタイプを選択します。

詳細は、第9章「レプリケーション・モードでのOracle Internet Directoryのインストール」を参照してください。

2.5 staticports.iniファイルを指定する新しい画面

10g(9.0.4)では、コンポーネントでカスタム・ポートを使用する場合、staticports.iniファイルを作成し、コンポーネントおよびポートをマップしていました。また、インストーラの起動時には、コマンドライン・オプションを使用して、ファイルを指定していました。

今回のリリースでは、インストーラの新しい「ポート構成オプションの選択」画面でstaticports.iniファイルを指定します。ファイルの指定に、コマンドライン・オプションは使用しません。

詳細は、4.4.3項「カスタムのポート番号の使用(「静的ポート」機能)」を参照してください。

2.6 削除用の追加のツール

今回のリリースでは、Oracle Internet DirectoryおよびOracleAS Metadata Repositoryからエントリを削除するDeconfigツールと呼ばれる新しいツールがあります。インストーラを使用してOracle Application Serverを削除する前に、このツールを実行します。

詳細は、E.1項「新しいツール: Deconfigツール」を参照してください。

2.7 J2EE and Web Cache用の「構成オプションの選択」画面のオプション名の変更

10g(9.0.4)では、「構成オプションの選択」画面に次のオプションがありました。

今回のリリースでは、インストーラによってインスタンスのクラスタは作成されないため、これらのオプションは「OracleAS Farm Repository」オプションになりました。インストーラは、インスタンスをファームには配置しますが、クラスタには配置しません。必要に応じて、インストール後にインスタンスをクラスタ化できます。

詳細は、7.4項「J2EE and Web Cache中間層用の構成オプション」を参照してください。

2.8 サイレント・インストール用の記録機能

インストーラには記録モードがあります。このモードでは、ユーザーの入力値がレスポンス・ファイルに保存されます。生成されたレスポンス・ファイルを使用すると、異なるコンピュータに同じ値を使用してOracle Application Serverをインストールできます。

詳細は、B.5.2項「インストーラの記録モードを使用したレスポンス・ファイルの作成」を参照してください。

2.9 OracleAS Web Cacheで必要な新しいカーネル・パラメータ

以前のリリースでは、OracleAS Metadata Repositoryをインストールするコンピュータに対し、カーネル・パラメータの値を確認する必要がありました。

今回のリリースでは、 OracleAS Web Cacheコンポーネントも追加で確認されます。

詳細は、4.3項「カーネル・パラメータおよびシェル制限のチェック」を参照してください。

2.10 インストールの統計の生成

インストーラでは、インストールに使用されるリソースを監視するためのコマンドライン・オプションが提供されます。次のオプションがあります。

表2-1    インストールの統計を生成するためのインストーラ・オプション 
オプション  説明 

-printtime 

このオプションを使用して、インストールにかかった時間に関する情報を取得します。インストーラは、次のファイルに情報を書き込みます。

oraInventory/logs/timetimestamp.log

oraInventoryは、ユーザーのoraInventoryディレクトリの場所を示します。HP-UXでは/var/opt/oracle/oraInst.locファイル、Linuxでは/etc/oraInst.locファイル内を参照すると、コンピュータ上のこのディレクトリの場所を確認できます。 

-printmemory 

このオプションを使用して、インストールに使用したメモリーに関する情報を取得します。インストーラは、次のファイルに情報を書き込みます。

oraInventory/logs/memorytimestamp.log

oraInventoryは、ユーザーのoraInventoryディレクトリの場所を示します。HP-UXでは/var/opt/oracle/oraInst.locファイル、Linuxでは/etc/oraInst.locファイル内を参照すると、コンピュータ上のこのディレクトリの場所を確認できます。 

-printdiskusage 

このオプションを使用して、インストールに使用したディスク領域に関する情報を取得します。インストーラは、次のファイルに情報を書き込みます。

oraInventory/logs/diskusagetimestamp.log

oraInventoryは、ユーザーのoraInventoryディレクトリの場所を示します。HP-UXでは/var/opt/oracle/oraInst.locファイル、Linuxでは/etc/oraInst.locファイル内を参照すると、コンピュータ上のこのディレクトリの場所を確認できます。 

たとえば、次のコマンドを実行すると、3つの項目すべての情報が取得されます。

runInstaller -printtime -printmemory -printdiskusage


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