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Oracle Application Server インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2) for HP-UX Itanium and Linux Itanium
B15936-01
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2 要件

Oracle Application Serverをインストールする前に、使用するコンピュータがこの章で説明している要件を満たしていることを確認してください。この章の内容は次のとおりです。

2.1 ハードウェア要件のチェック

ハードウェア要件の確認については、ご使用のオペレーティング・システムに応じて、次の項のうちのいずれかを参照してください。

各表に、Oracle Application Serverを実行するためのシステム要件を示します。インストーラにより、この要件の多くがインストール・プロセス開始時にチェックされ、満たされていない要件がある場合には警告されます。ユーザーはインストーラによってチェックされない要件のみを確認して時間を節約できます。インストーラによりチェックされない要件については、該当する表を参照してください。

また、次に示すrunInstallerコマンドを実行すると、実際にインストールを行わずに、インストーラによるシステム・チェックのみを実行することもできます。runInstallerコマンドは、Oracle Application Server CD-ROM(Disk 1)にあります。

CD-ROM:

prompt> mount_point/1012disk1/runInstaller -executeSysPrereqs

結果はログ・ファイルに書き込まれると同時に、画面にも表示されます。実行されるチェックの種類の詳細は、2.9項「インストーラにより実行される前提条件チェック」を参照してください。

表2-1    HP-UXシステムのハードウェア要件 
項目  最小要件  インストーラによるチェック 

ネットワーク 

コンピュータがネットワークに接続されている必要があります。ネットワークに接続されていないスタンドアロン・コンピュータには、Oracle Application Serverをインストールできません。 

しない 

IP 

コンピュータのIPアドレスは静的である必要があります。Oracle Application Serverでは、DHCPを使用するHP-UXシステムはサポートされていません。 

しない 

メモリー 

次に示す各種インストール・タイプのメモリー要件は、Oracle Application Serverをインストールおよび実行するのに十分な物理メモリーです。ただし、ほとんどの本番サイトでは少なくとも1 GBの物理メモリー構成が必要です。通信量の多いサイトでは、メモリーをさらに増やすことによってパフォーマンスを向上させることができます。Javaアプリケーションで増量したメモリーを活用するには、OC4Jプロセスに割り当てられた最大ヒープを増やすか、OC4Jプロセスを追加構成する必要があります。詳細は、『Oracle Application Serverパフォーマンス・ガイド』を参照してください。

実際のインストールに最適なメモリー容量を決定するには、サイトの負荷テストを行うのが最善です。アプリケーションや利用パターンによって、リソースの要件は大幅に異なることがあります。また、メモリーを監視するオペレーティング・システムのユーティリティでは、(共有メモリーを示すなどの理由で)メモリー使用を実際より多く報告するものもあります。メモリー要件を決定するには、負荷テストの際に、物理メモリーの追加によるパフォーマンスの向上を監視することをお薦めします。メモリーおよびプロセッサ・リソースをテスト用に構成する方法は、各プラットフォーム・ベンダーのドキュメントを参照してください。

Oracle Application Serverの中間層:

  • J2EE and Web Cache: 512MB

メモリー容量を確認するには、次のコマンドを入力します。

# /usr/sbin/dmesg | grep "Physical:"

 

する 

ディスク領域 

Oracle Application Serverの中間層:

  • J2EE and Web Cache: 2.3GB

インストーラでは、ディスク領域の要件の数値が正確でない場合があります。前述したディスク領域の要件の数値を参照してください。

空きディスク領域の大きさを確認するには、次のbdfコマンドを使用します。

prompt> bdf dir

 
dirをOracleホーム・ディレクトリに、あるいは、Oracleホーム・ディレクトリがまだ存在しない場合はその親ディレクトリに置き換えます。たとえば、Oracle Application Serverを/opt/oracle/infraにインストールする場合は、dir/opt/oracleまたは/opt/oracle/infraに置き換えることができます。 

しない 

/tmpディレクトリの領域 

400 MB

/tmpディレクトリの空きディスク領域を調べるには、次のコマンドを入力します。

prompt> bdf /tmp

 
/tmpディレクトリに十分な空き領域がない場合は、環境変数TMPを設定することにより、別のディレクトリを指定できます。詳細は、2.7.5項「TMPおよびTMPDIR」を参照してください。 

する 

スワップ領域 

使用可能なスワップ領域が1.5 GB。

使用可能なスワップ領域の大きさを確認するには、次のコマンドを入力します。

# /usr/sbin/swapinfo -a

 
必要であれば、追加のスワップ領域の構成方法について、ご使用のオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 

する 

モニター 

256色表示機能

モニターの表示機能を調べるには、次のコマンドを実行します。

prompt> /usr/contrib/bin/X11/xdpyinfo

 
「depths」の行を探します。8(ピクセル当たりのビット数)以上の深さが必要です。 

する 

表2-2    Linuxシステムのハードウェア要件 
項目  最小要件  インストーラによるチェック 

ネットワーク 

コンピュータがネットワークに接続されている必要があります。ネットワークに接続されていないスタンドアロン・コンピュータには、Oracle Application Serverをインストールできません。 

しない 

IP 

コンピュータのIPアドレスは静的である必要があります。Oracle Application Serverでは、DHCPを使用するLinux Itaniumシステムはサポートされていません。 

しない 

メモリー 

次に示す各種インストール・タイプのメモリー要件は、Oracle Application Serverをインストールおよび実行するのに十分な物理メモリーです。ただし、ほとんどの本番サイトでは少なくとも1 GBの物理メモリー構成が必要です。通信量の多いサイトでは、メモリーをさらに増やすことによってパフォーマンスを向上させることができます。Javaアプリケーションで増量したメモリーを活用するには、OC4Jプロセスに割り当てられた最大ヒープを増やすか、OC4Jプロセスを追加構成する必要があります。詳細は、『Oracle Application Serverパフォーマンス・ガイド』を参照してください。

実際のインストールに最適なメモリー容量を決定するには、サイトの負荷テストを行うのが最善です。アプリケーションや利用パターンによって、リソースの要件は大幅に異なることがあります。また、メモリーを監視するオペレーティング・システムのユーティリティでは、(共有メモリーを示すなどの理由で)メモリー使用を実際より多く報告するものもあります。メモリー要件を決定するには、負荷テストの際に、物理メモリーの追加によるパフォーマンスの向上を監視することをお薦めします。メモリーおよびプロセッサ・リソースをテスト用に構成する方法は、各プラットフォーム・ベンダーのドキュメントを参照してください。

Oracle Application Serverの中間層:

  • J2EE and Web Cache: 512MB

メモリー容量を確認するには、次のコマンドを入力します。

# grep MemTotal /proc/meminfo

 

する 

ディスク領域 

Oracle Application Serverの中間層:

  • J2EE and Web Cache: 1GB

インストーラでは、ディスク領域の要件の数値が正確でない場合があります。前述したディスク領域の要件の数値を参照してください。

空きディスク領域を確認するには、次のdfコマンドを使用します。

prompt> df -k dir

 
dirをOracleホーム・ディレクトリに、あるいは、Oracleホーム・ディレクトリがまだ存在しない場合はその親ディレクトリに置き換えます。たとえば、Oracle Application Serverを/opt/oracle/infraにインストールする場合は、dir/opt/oracleまたは/opt/oracle/infraに置き換えることができます。 

しない 

/tmpディレクトリの領域 

400 MB

/tmpディレクトリの空きディスク領域を調べるには、次のdfコマンドを使用します。

prompt> df -k /tmp

 
/tmpディレクトリに十分な空き領域がない場合は、環境変数TMPを設定することにより、別のディレクトリを指定できます。詳細は、2.7.5項「TMPおよびTMPDIR」を参照してください。 

する 

スワップ領域 

使用可能なスワップ領域が1.5 GB。

使用可能なスワップ領域の大きさを確認するには、次のコマンドを入力します。

# grep SwapTotal /proc/meminfo

 
必要であれば、追加のスワップ領域の構成方法について、ご使用のオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 

する 

モニター 

256色表示機能

モニターの表示機能を調べるには、次のコマンドを実行します。

prompt> /usr/X11R6/bin/xdpyinfo

 
「depths」の行を探します。8(ピクセル当たりのビット数)以上の深さが必要です。 

する 

2.1.1 メモリー使用量を削減するためのヒント

メモリー使用量を削減する必要がある場合は、次の手順を実行します。

2.2 ソフトウェア要件のチェック

ソフトウェア要件の確認については、ご使用のオペレーティング・システムに応じて、次の項のうちのいずれかを参照してください。

インストーラは、必要なパッチがコンピュータにあるかどうかの確認も行います。必要なパッチがないことが検出されると、インストーラはエラーを表示します。

コンピュータのソフトウェア要件に加えて、互換性のあるブラウザが必要です。

次のブラウザがサポートされています。

サポートされるブラウザの最新のリストは、OracleMetaLinkのサイト(http://metalink.oracle.com)を参照してください。

2.2.1 HP-UXのソフトウェア要件のチェック

表2-3に示すソフトウェアがシステムにインストールされていることを確認します。表の後に続く手順に、正しいソフトウェアがシステムにインストールされているかどうか確認する方法を示します。


注意

Oracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)は、次のオペレーティング・システム固有のソフトウェアとの動作が保証されています。サポートされるオペレーティング・システム固有のソフトウェア(JDKバージョン、オペレーティング・システム・バージョンなど)の最新のリストについては、OracleMetaLinkを確認してください(http://metalink.oracle.com)。 


表2-3    HP-UX 11iバージョン2システムのソフトウェア要件 

項目  要件 

オペレーティング・システム 

HP-UX 11iバージョン2(11.23)Itanium以上 

パッチ
(またはこれ以上のバージョン) 

  • PHSS_29657: u2comp/be/pluginライブラリ・パッチ

  • PHSS_29658: Aries累積パッチ

  • PHSS_29660: リンカーおよびfdp累積パッチ

システムにANSI Cがインストールされている場合は、次のパッチが必要です。

  • PHSS_30227: HP Cコンパイラ(A.05.52)

  • PHSS_30226: aC++コンパイラ(A.05.52)

 

パッケージ 

追加パッケージは必要ありません。 

システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順に従います。

  1. インストールされたHP-UXのバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # uname -a
    HP-UX hostname B.11.23 U ia64 3594319402 unlimited-user license
    
    

    この例のバージョンは、HP-UX 11iバージョン2(11.23)Itaniumです。

  2. バンドルまたは製品がインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/swlist -l product | more
    
    

    必要な製品がインストールされていない場合は、インストールしてください。製品のインストール方法は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  3. パッチがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/swlist -l patch | grep PHKL_29198
    
    

    また、インストールされているすべてのパッチを一覧表示するには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/swlist -l patch | more
    
    

    必要なパッチがインストールされていない場合は、次のURLからダウンロードしてインストールします。

    http://itresourcecenter.hp.com
    
    

2.2.2 Linuxのソフトウェア要件のチェック

ソフトウェア要件の確認については、ご使用のLinux配布版に応じて、次の項のうちのいずれかを参照してください。

Linuxベンダーがサポートしていない、カスタマイズされたカーネルやモジュールはサポートされません。

2.2.2.1 Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0システムのソフトウェア要件

表2-4にRed Hat Enterprise Linux AS/ES3.0システムのソフトウェア要件を示します。表の後に続く手順で、システムがこれらの要件を満たしているかどうか確認できます。ここで、Oracle Application Serverをインストールするための追加要件についても説明します。


注意

Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0およびSUSE Linux Enterprise Server 9が、動作保証およびサポートされます。サポートされているLinuxオペレーティング・システムの最新リストは、OracleMetaLink(http://metalink.oracle.com)を参照してください。 


表2-4    Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0システムのソフトウェア要件 

項目  要件 

オペレーティング・システム 

Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0

Red Hatの詳細は次のサイトを参照してください。

http://www.redhat.com

サポートされているカーネルの最小バージョンは次のとおりです。

  • kernel-2.4.21-20.EL

  • kernel-smp-2.4.21-20.EL

  • kernel-hugemem-2.4.21-20.EL

 

Red Hat Update 

Update 3 

ソフトウェア・パッケージ

(これらのバージョン以上がインストールされていることを確認) 

glibc-2.3.2-95.27
glibc-common-2.3.2-95.27
binutils-2.14.90.0.4-35
compat-glibc-7.x-2.2.4.32.6
compat-libstdc++-7.3-2.96.128
compat-libstdc++-devel-7.3-2.96.128
gcc-3.2.3-42
gcc-c++-3.2.3-42
libstdc++-3.2.3-42
libstdc++-devel-3.2.3-42
openmotif21-2.1.30-8
pdksh-5.2.14-21
setarch-1.3-1
make-3.79.1-17
gnome-libs-1.4.1.2.90-34.1
sysstat-4.0.7-4.EL3.3
compat-db-4.0.14-5

 
注意: Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0の場合、openmotif 2.1.30-8に相当するバージョンはopenmotif21-2.1.30-8です。openmotif21-2.1.30-8パッケージは、次のコマンドを入力することで、Red Hat Enterprise Linux AS/ES3.0配布版のディスク番号3からインストールできます。

$ rpm -ivh openmotif21-2.1.30-8
 

システムがすべての要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順に従います。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. インストールされたLinuxの配布版とバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # cat /etc/issue
    Red Hat Enterprise Linux AS release 3 (Taroon Update 3) 
    
    


    注意

    Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0およびSUSE Linux Enterprise Server 9が、動作保証およびサポートされます。サポートされているLinuxオペレーティング・システムの最新リストは、OracleMetaLink(http://metalink.oracle.com)を参照してください。 



  3. Update 3がインストールされていることを確認するには、次のコマンドを実行します。

    # cat /etc/redhat-release
    Red Hat Enterprise Linux AS release 3 (Taroon Update 3)
    
    
  4. 他のパッケージがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # rpm -q package_name
    
    

    パッケージが存在しない場合は、次のコマンドを使用してダウンロードおよびインストールを行います。

    # rpm -i package_name
    
    

    パッケージをインストールする場合は、使用しているrpmファイルのアーキテクチャが適切で、最適化されていることを確認します。rpmファイルのアーキテクチャを確認するには、次のコマンドを実行します。

    # rpm -q package_name --queryformat "%{arch}\n"
    
    

    次の例の場合、glibc rpmファイルはItaniumアーキテクチャに適しています。

    # rpm -q glibc --queryformat "%{arch}\n" 
    ia64 
    
    

2.2.2.2 SUSE Linux Enterprise Server 9システムのソフトウェア要件

表2-5にSUSE Linux Enterprise Server 9システムのソフトウェア要件を示します。表の後に続く手順で、システムがこれらの要件を満たしているかどうか確認できます。ここで、Oracle Application Serverをインストールするための追加要件についても説明します。


注意

Oracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)は、次のオペレーティング・システム固有のソフトウェアとの動作が保証されています。サポートされるオペレーティング・システム固有のソフトウェア(JDKバージョン、オペレーティング・システム・バージョンなど)の最新のリストについては、OracleMetaLinkを確認してください(http://metalink.oracle.com)。 


表2-5    SUSE Linux Enterprise Server 9システムのソフトウェア要件 

項目  要件 

オペレーティング・システム 

SUSE Linux Enterprise Server 9

SUSE Linux Enterprise Serverの詳細は、次のサイトを参照してください。

http://www.suse.com

SUSE Linux Enterprise Server 9の場合、サポートされているカーネルの最小バージョンは次のとおりです。

  • kernel-bigsmp-2.6.5-7.97

  • kernel-default-2.6.5-7.97

  • kernel-smp-2.6.5-7.97

 

ソフトウェア・パッケージ

(これらのバージョン以上がインストールされていることを確認) 

glibc-2.3.3-98.28
gcc-3.3.3-43.24
gcc-c++-3.3.3-43.24
libstdc++-3.3.3-43.24
libstdc++-devel-3.3.3-43.24
openmotif21-libs-2.1.30MLI4-119.1
pdksh-5.2.14-780.1
make-3.80-184.1
gnome-libs-1.4.1.7-671.1
gnome-libs-devel-1.4.1.7-671.1
sysstat-5.0.1-35.1
binutils-2.15.90.0.1.1-32.5
db1-1.85-85.1
compat-2004.7.1-1.2
libaio-0.3.98-18.3
libaio-devel-0.3.98-18.3
 

システムがすべての要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順に従います。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. インストールされたLinuxの配布版とバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # cat /etc/issue
    Welcome to SUSE LINUX Enterprise Server 9 (ia64) - Kernel \r (\l)..
    
    


    注意

    Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0およびSUSE Linux Enterprise Server 9が、動作保証およびサポートされます。サポートされているLinuxオペレーティング・システムの最新リストは、OracleMetaLink(http://metalink.oracle.com)を参照してください。 


  3. カーネルのバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # uname -r
    2.6.5-7.97-default
    
    
  4. 他のパッケージがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # rpm -q package_name
    
    

    パッケージが存在しない場合は、次のコマンドを使用してダウンロードおよびインストールを行います。

    # rpm -i package_name
    
    

    パッケージをインストールする場合は、使用しているrpmファイルのアーキテクチャが適切で、最適化されていることを確認します。rpmファイルのアーキテクチャを確認するには、次のコマンドを実行します。

    # rpm -q package_name --queryformat "%{arch}\n"
    
    

    次の例の場合、glibc rpmファイルはItaniumアーキテクチャに適しています。

    # rpm -q glibc --queryformat "%{arch}\n" 
    ia64 
    
    
  5. 次のPerl実行可能ファイルのシンボリック・リンクが存在しない場合は、作成します。

    # ln -sf /usr/bin/perl /usr/local/bin/perl
    
    
  6. 次のfuser実行可能ファイルのシンボリック・リンクが存在しない場合は、作成します。

    # ln -sf /bin/fuser /sbin/fuser
    
    
  7. SUSE Linux Enterprise Serverシステムにorarunパッケージがインストールされていた場合は、oracleユーザーとして次の手順を実行し、環境をリセットします。

    1. 次のコマンドを入力します。

      prompt> cd /etc/profile.d 
      prompt> mv oracle.csh oracle.csh.bak
      prompt> mv oracle.sh oracle.sh.bak
      prompt> mv alljava.sh alljava.sh.bak
      prompt> mv alljava.csh alljava.csh.bak
      
      
    2. 任意のテキスト・エディタを使用して、$HOME/.profileファイルから次の行をコメント・アウトします。

      . ./.oracle
      
      
    3. oracleユーザー・アカウントからログアウトします。

    4. oracleユーザー・アカウントにログインして、変更を有効にします。

  8. Javaパッケージがシステムにインストールされている場合は、JAVA_HOMEなどのJava環境変数を設定解除します。


    注意

    SUSE Linux Enterprise Serverの配布版とともに提供されたJavaパッケージは、インストールしないことをお薦めします。 


  9. /etc/servicesファイルを確認して、次のポート範囲がシステムで利用可能であることを確認します。

    • Oracle Enterprise Manager(コンソール)に必要なポート1812〜1829

    • Oracle Enterprise Manager(エージェント)に必要なポート1830〜1849

    • Oracle Enterprise Manager(RMI)に必要なポート1850〜1869

    必要に応じて、/etc/servicesファイルからエントリを削除し、システムを再起動します。エントリを削除するには、CD-ROMディスク1のutils/3167528/ディレクトリに格納されているperlスクリプトを使用します。スクリプトは、rootユーザーで実行します。このスクリプトは、パッチ3167528からも入手できます。

    パッチは、次のサイトから入手できます。

    http://metalink.oracle.com
    
    

    これらのポートが使用できない場合は、関連するConfiguration Assistantがインストール中に失敗します。

  10. Network Information Service(NIS)を使用している場合は、次の手順に従います。

    1. 次の行が/etc/yp.confファイルに存在することを確認します。

      hostname.domainname broadcast 
      
      
    2. 次の行が/etc/nsswitch.confファイルに存在することを確認します。

      hosts: files nis dns 
      
      
  11. /etc/hostsファイルのlocalhostエントリがIPv4エントリであることを確認します。localhostのIPエントリがIPv6形式の場合、インストールは正常に行われません。IPv6エントリを次に示しています。

    # special IPv6 addresses
    ::1             localhost ipv6-localhost ipv6-loopback
    ::1             ipv6-localhost ipv6-loopback
    
    

    この例の/etc/hostsファイルを修正するには、次のように、localhostエントリをコメント化します。

    # special IPv6 addresses
    # ::1             localhost ipv6-localhost ipv6-loopback
    ::1             ipv6-localhost ipv6-loopback
    
    

    エントリをコメント化するには、CD-ROMディスク1のutils/4015045/ディレクトリに格納されているperlスクリプトを使用します。スクリプトは、rootで実行します。このスクリプトは、パッチ4015045からも入手できます。パッチは、次のサイトから入手できます。

    http://metalink.oracle.com
    
    

2.3 カーネル・パラメータおよびシェル制限のチェック

ソフトウェア要件の確認については、ご使用のオペレーティング・システムに応じて、次の項のうちのいずれかを参照してください。

2.3.1 HP-UXのカーネル・パラメータの構成

OracleAS Web Cacheをインストールするコンピュータでは、そのカーネル・パラメータを次の項に示す最小値に設定する必要があります。

OracleAS Web Cacheのカーネル・パラメータの設定

この項の説明は、OracleAS Web Cacheをインストールする場合に適用されます。

  1. rootユーザーで、System Administration Manager(SAM)を起動します。

    # /usr/sbin/sam
    
    
  2. 「Kernel Configuration」領域、「Configurable Parameters」領域の順に選択します。

  3. maxfiles_limの値が65536以上であることを確認します。必要に応じて、値を変更します。この手順の詳細は、SAMのオンライン・ヘルプを参照してください。

  4. SAMを終了します。

  5. 値を変更した場合は、システムを再起動します。

    # /sbin/shutdown -r now
    

2.3.2 Linuxのカーネル・パラメータの構成

OracleAS Web Cacheをインストールするコンピュータでは、そのカーネル・パラメータを次の項に示す最小値以上に設定する必要があります。

OracleAS Web Cacheのカーネル・パラメータの設定

この項の説明は、OracleAS Web Cacheをインストールする場合に適用されます。

  1. 次のコマンドを実行して、nofileカーネル・パラメータが65536以上に設定されていることを確認します。

    prompt> ulimit -Hn
    
    
  2. コマンドによって65536未満の値が返される場合は、/etc/security/limits.confファイルに次の行を追加(テキスト・エディタを使用してファイルを編集)します。

    *       hard    nofile  65536
    
    

    /etc/security/limits.confファイルを編集するには、rootユーザーである必要があります。

  3. コンピュータを再起動して、新しい値を有効にします。

oracleユーザーのシェル制限の設定

Linuxシステム上のソフトウェアのパフォーマンスを向上させるために、oracleユーザーのシェル制限を、ユーザーのデフォルトのシェルに応じて増やす必要があります。

BourneまたはBashシェルの制限  Kornシェル制限  Cまたはtcshシェルの制限  ハード制限 

nofile 

nofile 

descriptors 

65536 

noproc 

processes 

maxproc 

16384 

シェル制限を増やすには、次の手順を実行します。

  1. /etc/security/limits.confファイルに次の行を追加します。

    *        soft   nproc         2047
    *        hard   nproc         16384
    *        soft   nofile        2048
    *        hard   nofile        65536
    
    
  2. 次の行がまだない場合は、/etc/pam.d/loginファイルに追加します。

    session    required     /lib/security/pam_limits.so
    
    
  3. oracleユーザーのデフォルトのシェルに応じて、次の変更をデフォルト・シェルの起動ファイルに対して行います。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合は、次の行を/etc/profileファイルに追加します。

      if [ $USER = "oracle" ]; then
              if [ $SHELL = "/bin/ksh" ]; then
                    ulimit -p 16384
                    ulimit -n 65536
              else
                    ulimit -u 16384 -n 65536
              fi
      fi
      
      
    • Cまたはtcshシェルでは、次の行を/etc/csh.loginファイルに追加します。

      if ( $USER == "oracle" ) then
              limit maxproc 16384
              limit descriptors 65536
      endif
      
      

2.4 ポート

Oracle HTTP Server、OracleAS Web Cache、Oracle Enterprise Managerなど、多くのOracle Application Serverコンポーネントでポートを使用します。インストーラにデフォルトのポート番号を割り当ててもらうことも、自分でポート番号を指定することもできます。詳細は、次の項を参照してください。

Oracle HTTP Serverのデフォルトのポートがポート7777でありポート80でない理由

デフォルトでは、インストーラによって、ポート80ではなくポート7777を使用するようにOracle HTTP Serverが構成されます。ポート7777がデフォルトのポートである理由は、UNIXでは1024未満のポート番号を使用するコンポーネントに対しrootユーザーとして追加の手順を実行しないと、コンポーネントを実行できないためです。インストーラはrootアクセス権限を所有していないため、1024より大きいポートを使用する必要があります。

Oracle HTTP Serverでポート80などの異なるポートを使用する場合は、「静的ポート」機能を使用します。これにより、コンポーネントのポート番号を指定できます。インストール後にポート番号を変更することもできますが、インストール中にポート番号を設定する方が簡単です。

2.4.1 ポートが使用中かどうかの確認

ポートが使用されているかどうかを確認するには、netstatコマンドを次のように実行します。

prompt> netstat -an | grep portnum

2.4.2 デフォルトのポート番号の使用

コンポーネントでデフォルトのポート番号を使用する場合は、特に何もする必要はありません。 デフォルトのポート番号および範囲のリストについては、付録B「デフォルトのポート番号」を参照してください。各コンポーネントに対し、ポート範囲内で1つ以上のポートが使用できることを確認します。インストーラが空きポートを範囲内で検出できない場合、そのインストールは失敗します。

2.4.3 カスタムのポート番号の使用(静的ポート機能)

インストーラがコンポーネントにカスタムのポート番号を割り当てるようにするには、次の手順を実行します。

  1. コンポーネント名とポート番号の入ったファイルを作成します。ファイルの書式は、2.4.3.1項「staticports.iniファイルの書式」を参照してください。このファイルは通常staticports.iniファイルという名前ですが、任意の名前を付けることができます。

  2. インストーラの「ポート構成オプションの指定」画面で、「手動」を選択し、そのファイルへのフルパスを入力します。

    ファイルへのフルパスを指定しないと、インストーラはファイルを見つけることができません。この場合、インストーラはすべてのコンポーネントにデフォルトのポートを割り当てますが、警告は一切表示されません。

2.4.3.1 staticports.iniファイルの書式

staticports.iniファイルの書式は次のとおりです。port_numは、コンポーネントに使用するポート番号に置き換えます。

# J2EE and Web Cache
Oracle HTTP Server port = port_num
Oracle HTTP Server Listen port = port_num
Oracle HTTP Server SSL port = port_num
Oracle HTTP Server Listen (SSL) port = port_num
Oracle HTTP Server Diagnostic port = port_num
Java Object Cache port = port_num
DCM Java Object Cache port = port_num
DCM Discovery port = port_num
Oracle Notification Server Request port = port_num
Oracle Notification Server Local port = port_num
Oracle Notification Server Remote port = port_num
Application Server Control port = port_num
Application Server Control RMI port = port_num
Oracle Management Agent port = port_num
Web Cache HTTP Listen port = port_num
Web Cache HTTP Listen (SSL) port = port_num
Web Cache Administration port = port_num
Web Cache Invalidation port = port_num
Web Cache Statistics port = port_num
Log Loader port = port_num

このファイルを作成する最も簡単な方法は、CD-ROM(Disk 1)にあるstaticports.iniファイルをテンプレートとして使用することです。

  1. staticports.iniファイルをCD-ROMからコンピュータにコピーします。

    表2-6    CD-ROM内のstaticports.iniファイルの場所 
    メディア  staticports.iniファイルの場所 

    CD-ROM 

    Disk 1: mount_point/1012disk1/stage/Response/staticports.ini 

  2. ローカル・コピー(ハード・ディスク上にあるファイル)を編集して必要なポート番号を含めます。

    staticports.iniファイルですべてのコンポーネントのポート番号を指定する必要はありません。ファイルにないコンポーネントでは、インストーラによりデフォルトのポート番号が使用されます。

    次の例では、Application Server ControlのポートといくつかのOracleAS Web Cacheのポートを設定します。指定されていないコンポーネントには、インストーラによってデフォルトのポート番号が割り当てられます。

    Application Server Control port = 2000
    Web Cache Administration port = 2001
    Web Cache Invalidation port = 2002
    Web Cache Statistics port = 2003
    
    

    インストールが完了したら、ORACLE_HOME/install/portlist.iniファイルで、割り当てられたポートを確認できます。


    ポート番号の選択に関する注意

    • ポート番号は65535を超えることはできません。

    • コンポーネントに1024より小さいポート番号を使用する場合は、rootユーザーとしてコンポーネントを実行する必要があります。

    • コンポーネントに1024より小さいポート番号を使用する場合、インストール終了時にインストーラではそのコンポーネントを起動できません。起動する前に、コンポーネントを構成する必要があります。詳細は、該当するコンポーネントのドキュメントを参照してください。

    • ポート389と636をOracle Internet Directoryで使用するには、/etc/servicesファイルでこれらのポート番号をコメント・アウトします。

    • Oracle HTTP ServerとOracleAS Web Cacheのポート番号を設定する場合は、2.4.3.3項「Oracle HTTP ServerおよびOracleAS Web Cacheのポート」を必ずお読みください。

     

インストーラでは、メモリーをチェックすることにより、ファイルに指定されたポートが使用可能であることが確認されます。検出されるのは、実行中のプロセスで使用されているポートのみです。アプリケーションで使用されているポートを調べるために構成ファイルが確認されることはありません。

インストーラでは、使用できないポートの割当ては行われません。指定されたポートが使用できないことが検出されると、インストーラにより警告が表示されます。この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. staticports.iniファイルを編集して別のポートを指定するか、そのポートを使用しているアプリケーションをシャットダウンします。

  2. 再試行」をクリックします。インストーラはstaticports.iniファイルの再読取りを行い、ファイル内のエントリを再確認します。

staticports.iniファイルとしてのportlist.iniの使用

staticports.iniファイルは、Oracle Application Serverのインストール後に作成されるORACLE_HOME/install/portlist.iniファイルと同じ書式を使用しています。 Oracle Application Serverをすでにインストールしている場合で、同じポート番号を別のインストールでも使用するには、最初のインストールのportlist.iniファイルを、それ以降のインストールのstaticports.iniファイルとして使用できます。

2.4.3.2 インストーラが指定されたポートではなくデフォルトのポートを使用する原因となるエラー条件

staticports.iniファイルは念入りに確認してください。間違いがあると、インストーラでは警告を表示せずにデフォルトのポートを使用します。次のような点を確認します。

2.4.3.3 Oracle HTTP ServerおよびOracleAS Web Cacheのポート

これらのコンポーネントのポートを設定する場合は、次の点を理解しておく必要があります。

Oracle HTTP Serverのhttpd.confファイルでは、PortおよびListenのディレクティブでOracleAS Web CacheとOracle HTTP Serverで使用するポートをそれぞれ指定します。staticports.iniファイルでこれらのポートを設定するための行は、どのコンポーネントを構成するかによって異なります。

OracleAS Web CacheおよびOracle HTTP Serverを構成する場合
  1. OracleAS Web Cacheのポートを設定します。

    OracleAS Web Cacheでは、Portディレクティブで指定されたポートを使用します (図2-1)。このポートを設定するには、staticports.iniファイルで次の行を使用します。

    Web Cache HTTP Listen port = port_number
    
    

    OracleAS Web CacheのSSLポートを構成するには、次の行を使用します。

    Web Cache HTTP Listen (SSL) port = port_number
    
    

    この場合、Oracle HTTP Server portの行を使用してポート番号を設定することはできません。staticports.iniファイルにOracle HTTP Server portWeb Cache HTTP Listen portの両方の行がある場合、Oracle HTTP Server port行は無視されます。たとえば、staticports.iniファイルに次の行があるとします。

    Web Cache HTTP Listen port = 7979
    Oracle HTTP Server port = 8080
    
    

    この場合、Portディレクティブは7979に設定されます。

  2. Oracle HTTP Serverのポートを設定します。

    Oracle HTTP Serverでは、Listenディレクティブで指定されたポートを使用します。このポートを設定するには、staticports.iniファイルで次の行を使用します。

    Oracle HTTP Server Listen port = port_number
    
    

    SSLのリスニング・ポートを構成するには、次の行を使用します。

    Oracle HTTP Server Listen (SSL) port = port_number
    
    
    

    図2-1    OracleAS Web CacheおよびOracle HTTP Serverの構成


    画像の説明

Oracle HTTP Serverのみを構成する場合(OracleAS Web Cacheは構成しない)

Oracle HTTP Serverのみを構成する場合、Oracle HTTP ServerでPortListenの両方のディレクティブを使用します(図2-2)。この場合、両方のディレクティブが同じポート番号を使用するように設定する必要があります。

これらのポートを設定するには、staticports.iniファイルのOracle HTTP Server portOracle HTTP Server Listen portの行を使用します。たとえば、次のようになります。

Oracle HTTP Server port = 8080
Oracle HTTP Server Listen port = 8080

これらのポートのSSLバージョンを設定するには、次の行を使用します。SSL非対応バージョンと同様、ポート番号は同じである必要があります。

Oracle HTTP Server SSL port = 443
Oracle HTTP Server Listen (SSL) port = 443

staticports.iniのWeb Cacheの行を指定しても、OracleAS Web Cacheは構成していないため、それらの行は無視されます。

図2-2    Oracle HTTP Serverのみの構成


画像の説明

2.5 オペレーティング・システム・グループ

Oracle製品が入っていないコンピュータにOracle Application Serverをインストールする場合は、インベントリ・ディレクトリを所有するためのグループを作成します。詳細は、2.5.1項「インベントリ・ディレクトリのグループの作成」を参照してください。

ローカルのオペレーティング・システム・グループを作成するには、次の手順に従います。

次のコマンドを入力して、oinstallグループを作成します。

# /usr/sbin/groupadd oinstall

オペレーティング・システムのユーザーとグループの詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照するか、システム管理者に問い合せてください。

2.5.1 インベントリ・ディレクトリのグループの作成

Oracle製品が入っていないコンピュータにOracle Application Serverをインストールする場合は、インベントリ・ディレクトリを所有するためのグループを作成します。インストーラでは、コンピュータにインストールされているOracle製品を把握するために、インベントリ・ディレクトリにファイルを書き込みます。

このマニュアルでは、このオペレーティング・システム・グループにoinstallという名前を使用します。

インベントリ・ディレクトリ用に別のグループを用意することによって、様々なユーザーがコンピュータにOracle製品をインストールできるようにします。ユーザーは、インベントリ・ディレクトリへの書込み権限が必要です。これには、oinstallグループに所属します。

コンピュータにOracle製品を初めてインストールするとき、インストーラにより、インベントリ・ディレクトリのグループ名を入力する画面と、インベントリ・ディレクトリの場所を入力する画面が表示されます。

インベントリ・ディレクトリのデフォルトの名前はoraInventoryです。

コンピュータ上にすでにインベントリ・ディレクトリがあるかどうか不明な場合、HP-UXシステムでは/var/opt/oracle/oraInst.locファイル、Linuxシステムでは/etc/oraInst.locファイルを確認します。このファイルには、インベントリ・ディレクトリの場所と、それを所有するグループが一覧表示されます。ファイルがない場合は、そのコンピュータにはOracle製品がインストールされていません。

2.6 オペレーティング・システム・ユーザー

Oracle製品のインストールとアップグレードを行うオペレーティング・システム・ユーザーを作成します。このマニュアルでは、このユーザーをoracleユーザーと呼びます。インストーラを実行するoracleユーザーは、次のディレクトリに対する書込み権限を所有している必要があります。

コンピュータに他のOracle製品がある場合、すでにこのためのユーザーが作成されている可能性があります。HP-UXシステムでは/var/opt/oracle/oraInst.locファイル、Linuxシステムでは/etc/oraInst.locファイルを確認します。このファイルには、インベントリ・ディレクトリの場所と、それを所有するグループが一覧表示されます。ファイルがない場合は、そのコンピュータにはOracle製品がインストールされていません。

Oracle製品のインストール用のユーザーがまだない場合は、次のプロパティを持ったユーザーを作成します。

表2-7    インストーラを実行するオペレーティング・システム・ユーザーのプロパティ 
項目  説明 

ログイン名 

ユーザーには任意の名前を使用できます。このマニュアルではoracleユーザーと呼びます。 

グループ識別子 

oracleユーザーのプライマリ・グループは、oraInventoryディレクトリに対する書込み権限を持っている必要があります。このグループの詳細は、2.5.1項「インベントリ・ディレクトリのグループの作成」を参照してください。

グループには任意の名前を使用できます。このマニュアルでは、oinstallという名前を使用します。 

ホーム・ディレクトリ 

oracleユーザーのホーム・ディレクトリは、他のユーザーのホーム・ディレクトリと同じにすることができます。 

ログイン・シェル 

デフォルトのログイン・シェルはC、BourneまたはKornシェルです。 


注意

oracleユーザーは、Oracle製品のインストールおよびメンテナンスにのみ使用します。インストーラと関連のない目的で使用しないでください。rootをoracleユーザーとして使用しないでください。 


ローカルのオペレーティング・システム・ユーザーを作成するには、次の手順に従います。

  1. oracleユーザーを作成するには、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/useradd -g oinstall -G dba[,oper] oracle
    
    

    このコマンドのオプションは次のとおりです。

    • -gオプションでプライマリ・グループを指定します。このグループは、oinstallのようにOracleインベントリのグループである必要があります。

    • -Gオプションでは、セカンダリ・グループを指定します。このグループには、OSDBAグループおよび必要に応じてOSOPERグループ(dbadba,operなど)を含める必要があります。

  2. oracleユーザーのパスワードを設定します。

    # passwd oracle
    
    

オペレーティング・システム・ユーザーが所属するグループを確認するには、groupsコマンドにユーザー名を指定して実行します。たとえば、次のようになります。

prompt> groups oracle

オペレーティング・システムのユーザーとグループの詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照するか、システム管理者に問い合せてください。

2.7 環境変数

Oracle Application Serverをインストールするオペレーティング・システム・ユーザーは、次の環境変数を設定(または設定解除)する必要があります。

表2-8に、環境変数の設定または設定解除の概要を示します。

表2-8    環境変数の概要 
環境変数  設定または設定解除 

ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID 

設定しないでください。 

PATH、CLASSPATHおよび共有ライブラリ・パスの環境変数 

Oracleホーム・ディレクトリ内のディレクトリを参照するパスは含めないでください。 

DISPLAY 

インストーラのウィンドウを表示するモニターに設定します。 

TMPおよびTMPDIR 

任意です。設定解除した場合、デフォルトで/tmpに設定されます。 

TNS_ADMIN 

設定しないでください。 

ORA_NLS 

設定しないでください。 

LD_BIND_NOW(Linuxのみ) 

設定しないでください。 

2.7.1 環境変数のヒント

次に、環境変数を扱う際のヒントを示します。

2.7.2 ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID

これらの環境変数は設定しないでください。

2.7.3 PATH、CLASSPATHおよび共有ライブラリ・パスの環境変数

PATH、CLASSPATHおよび共有ライブラリ・パスの環境変数からOracleホーム・ディレクトリを参照しないように編集します。

表2-9に、異なるプラットフォームの共通ライブラリ・パスの環境変数を示します。

表2-9    共有ライブラリ・パスの環境変数 
プラットフォーム  環境変数 

HP-UX 

SHLIB_PATHおよびLD_LIBRARY_PATH 

Linux 

LD_LIBRARY_PATH 

2.7.4 DISPLAY

環境変数DISPLAYをXサーバーを示すように設定すると、インストーラが表示されます。環境変数DISPLAYのフォーマットは次のとおりです。

hostname:display_number.screen_number

例(Cシェル):

% setenv DISPLAY test.mydomain.com:0.0

例(Bourne/Kornシェル):

$ DISPLAY=test.mydomain.com:0.0; export DISPLAY

次のように、xclockプログラムを実行してディスプレイをテストできます。

$ xclock &

Oracle Application Serverではインストール中のみXサーバーを実行する必要があります。オペレーティング・システムにインストールされているフレーム・バッファXサーバーでは、インストール中はログインしたままの状態でフレーム・バッファが動作していることが必要です。これを行わない場合は仮想フレーム・バッファを使用します。仮想フレーム・バッファには、X Virtual Frame Buffer(XVFB)やVirtual Network Computing(VNC)があります。

XVFBの入手方法およびインストール方法、またはその他の仮想フレーム・バッファ・ソリューションの詳細は、OTN(Oracle Technology Network)のサイト(http://www.oracle.com/technology/index.html)を参照してください。OTN-Jで「フレーム・バッファ」を検索します。

2.7.5 TMPおよびTMPDIR

インストーラは、スワップ領域として一時ディレクトリを使用します。インストーラは、環境変数TMPおよびTMPDIRを確認して一時ディレクトリを見つけます。この環境変数が存在しない場合は、/tmpディレクトリが使用されます。

インストーラで/tmp以外の一時ディレクトリを使用するには、環境変数TMPおよびTMPDIRにかわりのディレクトリのフルパスを設定します。oracleユーザーにはこのディレクトリの書込み権限が必要です。また、このディレクトリは2.1項「ハードウェア要件のチェック」に示した要件を満たしている必要があります。

例(Cシェル):

% setenv TMP /tmp2
% setenv TMPDIR /tmp2

例(Bourne/Kornシェル):

$ TMP=/tmp2; export TMP
$ TMPDIR=/tmp2; export TMPDIR

この環境変数を設定していないと、デフォルトのディレクトリの領域が十分でない場合に、環境変数が設定されていないことを示すエラー・メッセージが表示されます。異なるディレクトリを指すように環境変数を設定するか、またはデフォルトのディレクトリに十分な領域を確保する必要があります。いずれの場合でも、インストールをやり直す必要があります。

2.7.6 TNS_ADMIN

この項では次の2つの要件について説明します。

これらの要件は、異なるOracle製品のNet構成ファイル間の競合を避けるために必要です。

TNS_ADMINを設定する必要がある場合、あるいは/etcまたは/var/opt/oracletnsnames.oraファイルがある場合は、Oracle Application Serverをインストールする前に次の手順を行ってください。

  1. /etcまたは/var/opt/oracletnsnames.oraファイルがある場合は、ファイルをこれらのディレクトリから別のディレクトリに移動します。または、ファイルの名前を変更します。

  2. 環境変数TNS_ADMINが設定されていないことを確認します。

    例(Cシェル):

    % unsetenv TNS_ADMIN
    
    

    例(Bourne/Kornシェル):

    $ unset TNS_ADMIN
    
    

インストールの後、新しく作成されたtnsnames.oraファイルの内容を既存のtnsnames.oraファイルにマージできます。

2.7.7 ORA_NLS

Oracle Application Serverのインストールを正常に完了させるためには、この環境変数を設定解除します。

例:

$ unset ORA_NLS

2.7.8 LD_BIND_NOW(Linuxのみ)

LinuxシステムへのOracle Application Serverのインストールを正常に完了させるためには、この環境変数を設定解除します。

例:

$ unset LD_BIND_NOW

2.8 ネットワーク関連項目

通常、Oracle Application Serverをインストールするコンピュータはネットワークに接続されており、Oracle Application Serverインストールが入るだけのローカル記憶域があり、表示モニターとCD-ROMドライブがあります。

この項では、このような典型的なシナリオとは異なるコンピュータにOracle Application Serverをインストールする方法について説明します。次のような場合を扱います。

2.8.1 複数のホーム(複数のIP)を持つコンピュータへのインストール

複数のネットワーク・カードを持つコンピュータにOracle Application Serverをインストールする場合、インストーラでは/etc/hostsファイルの最初の名前を使用します。これが使用する名前でない場合は、次のいずれかを実行できます。

2.8.2 CD-ROMからハード・ドライブへのコピーとハード・ドライブからのインストール

Oracle Application ServerのCD-ROMからインストールするかわりに、CD-ROMの内容をハード・ドライブにコピーし、そこからインストールを行うこともできます。これは、ネットワーク上にOracle Application Serverインスタンスを多数インストールする場合、またはOracle Application ServerをインストールするコンピュータにCD-ROMドライブがない場合に便利です。

ハード・ドライブからインストールする場合、インストーラにより、CD-ROMを交換するよう要求されません。ファイルが正しい場所にあれば、検出されます(図2-3を参照)。

領域の要件

ハード・ドライブに、CD-ROMの内容が入るだけの十分な空き領域があることを確認してください。

この領域を、Oracle Application Serverのインストールに必要な領域(2.1項を参照)に加えます。

CD-ROMの内容をコピーする方法
  1. 図2-3に示すようなディレクトリ構造をハード・ドライブ上に作成します。

    親ディレクトリ(この例ではOracleAS_10g_10_1_2になっていますが、任意の名前を付けることができます)を作成し、親ディレクトリの下にDisk1Disk2などのサブディレクトリを作成します。サブディレクトリの名前はDiskNにします。ここでNはCD-ROMの番号です。

    図2-3    CD-ROMをハード・ディスクにコピーするためのディレクトリ構造


    画像の説明

  2. 各CD-ROMの内容を、対応するディレクトリにコピーします。

    prompt> cp -pr /cdrom_mount_point/10.1.2disk1/* /path/to/hard/drive/Disk1/
    prompt> cp -pr /cdrom_mount_point/10.1.2disk2/* /path/to/hard/drive/Disk2/
    ... Repeat for each CD-ROM.
    
    

コピーしたファイルからインストーラを実行するには、Disk1ディレクトリからrunInstaller実行可能ファイルを実行します。Oracle Application Serverを実行するコンピュータから実行します。

prompt> /path/to/hard/drive/Disk1/runInstaller

2.8.3 リモート・コンピュータのCD-ROMドライブからのインストール

Oracle Application ServerをインストールするコンピュータにCD-ROMまたはDVD-ROMドライブがない場合は、2.8.2項に示す適切なディスク・ドライブのあるコンピュータのハード・ドライブにディスクをコピーし、2.8.4項に示す手順に従って、そのコンピュータからリモート・インストールを実行することができます。

2.8.4 リモート・コンピュータへのインストール

インストーラをリモート・コンピュータ(「remote_computer」)で実行する場合も、インストーラの画面をローカル・コンピュータ(「local_computer」)に表示できます。インストーラによりOracle Application Serverがリモート・コンピュータにインストールされます。

  1. remote_computerをlocal_computerに表示できるようにします。このコマンドは、ローカル・コンピュータのコンソールで実行する必要があります。

    local_computer> xhost +remote_computer
    
    

    xhostを実行しないと、インストーラの起動時に「サーバーへの接続に失敗しました」、「サーバーにより接続が拒否されました」または「ディスプレイを開けません」のようなXlibエラーが発生する場合があります。

  2. local_computerで、remote_computerへのリモート・ログインを実行します(telnetまたはrloginを使用します)。2.6項「オペレーティング・システム・ユーザー」で説明しているように、oracleユーザーとしてログインします。2.7項「環境変数」で説明しているように、ユーザーが環境変数を正しく設定していることを確認します。

    local_computer> rlogin -l oracle remote_computer.mydomain.com
    - OR -
    local_computer> telnet remote_computer.mydomain.com
    
    
  3. remote_computerの環境変数DISPLAYがlocal_computerを示すように設定します。

    例(Cシェル):

    remote_computer> setenv DISPLAY local_computer.mydomain.com:0.0
    
    

    例(Bourne/Kornシェル):

    remote_computer> DISPLAY=local_computer.mydomain.com:0.0; export DISPLAY
    
  4. インストーラを実行します。詳細は、3.11項「Oracle Universal Installerの起動」を参照してください。


    注意

    PC XエミュレータがPseudoColorカラー・モデルまたはPseudoColorビジュアルをサポートする場合は、PC Xエミュレータを使用してインストーラを実行できます。PC XエミュレータをPseudoColorビジュアルを使用するよう設定し、インストーラを起動します。カラー・モデルまたはビジュアル設定を変更する方法については、Xエミュレータのドキュメントを参照してください。 


2.8.5 NFSマウントされたストレージへのインストール

NFSシステムでOracle Application Serverを実行するには、動作保証されているNFSマウントされたストレージ・システムを使用する必要があります。

現在、Oracle Application Serverは、次のNFSシステムでの動作が保証されています。

NetAppシステムは、少なくともリモート・インストール・ユーザーとリモートrootユーザーにエクスポートする必要があります。これには、exportfsコマンドを使用します。

prompt> exportfs -i /vol/vol1

最新の保証リストで新しい情報を確認するには、OTN(Oracle Technology Network)のサイト(http://www.oracle.com/technology/index.html)を参照してください。

2.8.6 1つのインストールからの複数のインスタンスの実行

Oracle Application Serverコンポーネントは、インストールされているコンピュータでのみ実行されることを想定しています。コンピュータがNFSを介してファイルにアクセスできても、リモート・コンピュータでコンポーネントを実行することはできません。

図2-4    Oracle Application Serverはインストールされているコンピュータでのみ実行


2.8.7 NISおよびNIS+のサポート

NISおよびNIS+環境にOracle Application Serverをインストールして実行できます。

2.9 インストーラにより実行される前提条件チェック

表2-10 に、インストーラにより実行される前提条件チェックのリストを示します。

表2-10    インストーラにより実行される前提条件チェック 
項目  説明 

オペレーティング・システムのバージョン 

サポートされているバージョンについては、2.2項「ソフトウェア要件のチェック」を参照してください。 

オペレーティング・システムのパッチ 

必須パッチのリストについては、2.2項「ソフトウェア要件のチェック」を参照してください。 

メモリー 

推奨値については、2.1項「ハードウェア要件のチェック」を参照してください。 

スワップ領域 

推奨値については、2.1項「ハードウェア要件のチェック」を参照してください。 

TMP領域 

推奨値については、2.1項「ハードウェア要件のチェック」を参照してください。 

インスタンス名 

インストーラにより、Oracle Application Serverのインストール先のコンピュータに同じ名前のインスタンスがすでに存在しないことがチェックされます。 

Oracleホーム・ディレクトリ名 

インストーラにより、Oracleホーム・ディレクトリ名に空白が含まれていないことがチェックされます。 

Oracleホーム・ディレクトリへのパス 

インストーラにより、Oracleホーム・ディレクトリへのパスが127文字を超えていないことがチェックされます。 

Oracleホーム・ディレクトリの内容 

インストーラにより、Oracleホーム・ディレクトリにインストールの妨げとなるファイルがないことがチェックされます。 

Oracleホーム・ディレクトリ 

Oracle Application Serverは新しいディレクトリにインストールする必要があります。 

静的ポートの競合 

指定されている場合、インストーラにより、staticports.iniファイルに一覧表示されているポートがチェックされます。詳細は、2.4項「ポート」を参照してください。 

モニター 

インストーラにより、モニターが256色以上を表示できるように構成されていることがチェックされます。 

表示権限 

インストーラにより、ユーザーに、環境変数DISPLAYによって指定されたモニターに表示する権限があることがチェックされます。 

環境変数DISPLAY 

インストーラにより、環境変数DISPLAYが設定されていることがチェックされます。 


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