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Oracle Application Server Standard Edition One インストレーションおよびスタート・ガイド
10g リリース2(10.1.2) for Microsoft Windows(32 Bit)
B19167-01
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起動と停止

この章では、Oracle Application Server Standard Edition Oneおよびそのコンポーネントの起動と停止の様々な手順について説明します。 この章の内容は次のとおりです。

Oracle Application Server Standard Edition Oneは、要件に応じて、様々な方法で起動と停止を行うことができる柔軟性の高い製品です。

9.1 すべてのアプリケーション・サーバー・インスタンスの起動と停止

Oracle Application Server Standard Edition Oneのすべてのインスタンスを起動するには、次のように選択します。

スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「すべて起動

図9-1に示す画面が表示されます。


注意

この場合、Application Server Controlコンソールは起動されません。中間層とOracleAS Infrastructure(OracleAS Portalをインストールしている場合)の両方のインスタンスでApplication Server Controlコンソールを起動するには、「スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「Application Server Controlコンソールの起動」を選択する必要があります。 


図9-1 Oracle Application Serverの起動


画像の説明

2つのプログレス・バーがあることに注意してください。1つはOracleAS Infrastructure用、もう1つは中間層用です。 この方法でOracle Application Server Standard Edition Oneを起動した場合、OracleAS Infrastructureが自動的に起動され、その後、中間層が起動されます。

「詳細を表示」ボタンをクリックすると、起動されている各コンポーネントのステータス情報が表示されます。 インスタンスの詳細の表示ボタンをクリックすると、起動されているインスタンスのOracleホーム、インスタンス名およびバージョン番号が表示されます。

9.2 OracleAS Infrastructureの起動と停止

この項では、OracleAS Infrastructureのすべてのプロセスを起動する方法について説明します。OracleAS Infrastructureには、次のコンポーネントがあります。

インフラストラクチャには、これらのコンポーネントの両方またはいずれかを含めることができます。 インフラストラクチャに両方のコンポーネントを含める場合、OracleAS Metadata Repositoryを最初に起動する必要があります。

この項では、次の項目について説明します。

9.2.1 「スタート」メニューからのOracleAS Infrastructureの起動

「スタート」メニューからOracleAS Infrastructureを起動するには、次のように選択します。

スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「拡張管理」→「インフラストラクチャ」→「Infrastructureインスタンスの起動


注意

この場合、OracleAS InfrastructureインスタンスでApplication Server Controlコンソールは起動されません。Application Server Controlコンソールを起動するには、「スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「拡張管理」→「インフラストラクチャ」→「Application Server Controlコンソールの起動」を選択する必要があります。 


ヒント

このメニュー項目をWindowsデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップすると、より簡単に使用できます。 

図9-2に示す画面が表示されます。

図9-2 OracleAS Infrastructureの起動


画像の説明

この方法でOracleAS Infrastructureを起動した場合、OracleAS Metadata Repositoryが自動的に起動され、その後、Oracle Identity Managementが起動されます。

「詳細を表示」ボタンをクリックすると、起動されている各コンポーネントのステータス情報が表示されます。 インスタンスの詳細の表示ボタンをクリックすると、起動されているインスタンスのOracleホーム、インスタンス名およびバージョン番号が表示されます。

9.2.2 OracleAS Infrastructureの手動での起動

OracleAS Infrastructureを手動で起動するには、最初にOracleAS Metadata Repositoryを起動してから、Oracle Identity Managementを起動する必要があります。

9.2.2.1 OracleAS Metadata Repositoryの手動での起動

OracleAS Metadata Repositoryを手動で起動するには、次の手順を実行します。

  1. 環境変数ORACLE_HOMEにOracleAS InfrastructureのOracleホームを設定します。

  2. 環境変数ORACLE_SIDにOracleAS Metadata RepositoryのSID(デフォルトはasdb)を設定します。

  3. Netリスナーを起動します。

    ORACLE_HOME¥bin¥lsnrctl start
    
    
  4. OracleAS Metadata Repositoryインスタンスを起動します。

    ORACLE_HOME¥bin¥sqlplus /nolog
    SQL> connect SYS as SYSDBA
    SQL> startup
    SQL> quit
    

9.2.2.2 Oracle Identity Managementの手動での起動

Oracle Identity Managementを手動で起動するには、次の手順を実行します。

  1. コンポーネントを起動します。

    ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl startall
    
    

    このコマンドを実行すると、OPMNとOPMNが管理するすべてのプロセス(DCM、Oracle HTTP Server、OC4Jインスタンス、Oracle Internet Directoryなど)が起動されます。

  2. Application Server Controlコンソールを起動します。

    ORACLE_HOME¥bin¥emctl start iasconsole
    

9.2.3 「スタート」メニューからのOracleAS Infrastructureの停止

「スタート」メニューからOracleAS Infrastructureを停止するには、次のように選択します。

スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「拡張管理」→「インフラストラクチャ」→「Infrastructureインスタンスの停止


注意

この場合、OracleAS InfrastructureインスタンスでApplication Server Controlコンソールは停止しません。Application Server Controlコンソールを停止するには、「スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「拡張管理」→「インフラストラクチャ」→「Application Server Controlコンソールの停止」を選択する必要があります。 


ヒント

このメニュー項目をWindowsデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップすると、より簡単に使用できます。 

この方法でOracleAS Infrastructureを停止した場合、Oracle Identity Managementが自動的に停止し、その後、OracleAS Metadata Repositoryが停止します。

9.2.4 OracleAS Infrastructureの手動での停止

OracleAS Infrastructureを手動で停止するには、最初にOracle Identity Managementを停止してから、OracleAS Infrastructureを停止する必要があります。

9.2.4.1 OracleAS Metadata Repositoryの手動での停止

OracleAS Metadata Repositoryを手動で停止するには、次の手順を実行します。

  1. 環境変数ORACLE_HOMEにOracleAS InfrastructureのOracleホームを設定します。

  2. 環境変数ORACLE_SIDにOracleAS Metadata RepositoryのSID(デフォルトはasdb)を設定します。

  3. OracleAS Metadata Repositoryインスタンスを停止します。

    ORACLE_HOME¥bin¥sqlplus /nolog
    SQL> connect SYS as SYSDBA
    SQL> shutdown
    SQL> quit
    
    
  4. Netリスナーを停止します。

    ORACLE_HOME¥bin¥lsnrctl stop
    
    

9.2.4.2 Oracle Identity Managementの手動での停止

Oracle Identity Managementを手動で停止するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlコンソールを停止します。

    ORACLE_HOME¥bin¥emctl stop iasconsole
    
    
  2. コンポーネントを停止します。

    ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl stopall
    
    

    このコマンドを実行すると、OPMNとOPMNが管理するすべてのプロセス(DCM、Oracle HTTP Server、OC4Jインスタンス、Oracle Internet Directoryなど)が停止します。

9.3 中間層の起動と停止

この項では、中間層インスタンスのすべてのプロセスを起動する方法について説明します。 Oracle Application Server Standard Edition Oneでは、中間層に次のインスタンス・タイプがあります。

この項では、次の項目について説明します。

9.3.1 「スタート」メニューからの中間層の起動

「スタート」メニューから中間層を起動するには、次のように選択します。

スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「拡張管理」→「中間層」→「中間層の起動


注意

この場合、中間層インスタンスでApplication Server Controlコンソールは起動されません。Application Server Controlコンソールを起動するには、「スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「拡張管理」→「中間層」→「Application Server Controlコンソールの起動」を選択する必要があります。 


ヒント

このメニュー項目をWindowsデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップすると、より簡単に使用できます。 

図9-2に示す画面が表示されます。

図9-3 中間層の起動


画像の説明

「詳細を表示」ボタンをクリックすると、起動されている各コンポーネントのステータス情報が表示されます。 インスタンスの詳細の表示ボタンをクリックすると、起動されているインスタンスのOracleホーム、インスタンス名およびバージョン番号が表示されます。

9.3.2 中間層の手動での起動

中間層インスタンスを手動で起動するには、次の手順を実行します。

  1. 中間層インスタンスでOracleAS Infrastructureサービス(Oracle Identity Management、OracleAS Metadata Repositoryなど)を使用している場合、これらのOracleAS Infrastructureサービスが起動されていることを確認します。

  2. コンポーネントを起動します。

    ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl startall
    
    

    このコマンドを実行すると、OPMNとOPMNが管理するすべてのプロセス(DCM、Oracle HTTP Server、OC4Jインスタンスなど)が起動されます。

  3. Application Server Controlコンソールを起動します。

    ORACLE_HOME¥bin¥emctl start iasconsole
    

9.3.3 「スタート」メニューからの中間層の停止

「スタート」メニューから中間層を停止するには、次のように選択します。

スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「拡張管理」→「中間層」→「中間層の停止


注意

この場合、中間層インスタンスでApplication Server Controlコンソールは停止しません。Application Server Controlコンソールを停止するには、「スタート」→「プログラム」→「Oracle - InstanceName」→「拡張管理」→「中間層」→「Application Server Controlコンソールの停止」を選択する必要があります。 


ヒント

このメニュー項目をWindowsデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップすると、より簡単に使用できます。 

9.3.4 中間層の手動での停止

中間層インスタンスを手動で停止するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlコンソールを停止します。

    ORACLE_HOME¥bin¥emctl stop iasconsole
    
    
  2. コンポーネントを停止します。

    ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl stopall
    
    

    このコマンドを実行すると、OPMNとOPMNが管理するすべてのプロセス(DCM、Oracle HTTP Server、OC4Jインスタンスなど)が停止します。

9.4 コンポーネントの起動と停止

次のツールを使用して、コンポーネントを起動、停止および再起動したり、そのステータスを表示できます。

これらのツールは、いずれもプロセス管理の基礎となるテクノロジとしてOPMNを使用しているため、完全な互換性があります。 たとえば、opmnctlコマンドを使用して起動したコンポーネントを、Application Server Controlコンソールを使用して停止できます。

これらの2つのツールは同じように使用できますが、提供される機能は異なります。 opmnctlコマンドでは、コンポーネント全体と、コンポーネント内のサブプロセスの起動と停止を行うことができます。 たとえば、OracleAS Web Cacheを起動および停止することも、OracleAS Web Cacheの管理サブプロセスのみを起動および停止することもできます。 Application Server Controlコンソールでは、起動または停止できないが、ステータスが他のコンポーネントに依存しているコンポーネントを表示できます。 たとえば、HTTP_Serverに依存しているOracleAS Single Sign-Onコンポーネントのステータスを表示できます。

9.4.1 opmnctlによる起動と停止

コンポーネントを起動、停止または再起動するには、次のコマンドを実行します。

ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl stopproc ias-component=component
ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl startproc ias-component=component
ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl restartproc ias-component=component

コンポーネントのサブプロセスを起動、停止または再起動するには、次のコマンドを実行します。

ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl stopproc process-type=process
ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl startproc process-type=process
ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl restartproc process-type=process

コンポーネントおよびプロセスのステータスを確認するには、次のコマンドを実行します。

ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl status

詳細は、『Oracle Process Manager and Notification Server管理者ガイド』を参照してください。

9.4.2 Application Server Controlコンソールによる起動と停止

Application Serverホーム・ページでコンポーネントを起動、停止および再起動したり、そのステータスを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlコンソールから、Application Serverホーム・ページを開きます。 「システム・コンポーネント」セクションまでスクロールします。

  2. 起動、停止または再起動するコンポーネントの「選択」列でチェック・ボックスを選択します。

  3. 「システム・コンポーネント」セクションの右上にある「起動」、「停止」または「再起動」ボタンをクリックします。

9.5 コンポーネントの有効化と無効化

アプリケーション・サーバー・インスタンスの起動時、常にコンポーネントが起動されるようにする場合、そのコンポーネントを有効にしておく必要があります。 コンポーネントを無効にしておくと、アプリケーション・サーバー・インスタンスの起動時に、そのコンポーネントは起動されなくなります。

コンポーネントは、Application Server Controlコンソールを使用して有効化および無効化できます。 Application Serverホーム・ページで、「コンポーネントの有効化/無効化」をクリックします。 互いに依存しているコンポーネントはグループ化され、同時に有効化または無効化されます。


注意

このマニュアルに記載しているバックアップおよびリカバリ手順を使用する場合は、コンポーネントを有効化または無効化した後、bkp_restore.pl -m configを実行して、コンポーネントをOracleAS Backup and Recovery Toolに登録する必要があります。 


9.6 Oracle Application Server Standard Edition One環境の起動と停止

この項では、Oracle Application Server Standard Edition One環境の起動と停止の手順について説明します。 Oracle Application Server Standard Edition One環境を完全に停止する必要がある場合(環境の完全なバックアップの実行やパッチの適用を準備する場合など)は、これらの手順に従う必要があります。

9.6.1 Oracle Application Server Standard Edition One環境の起動

Oracle Application Server Standard Edition One環境を起動するには、次の手順を実行します。

  1. OracleAS Infrastructureを起動します。

    詳細は、9.2項を参照してください。

  2. 中間層インスタンスを起動します。

    詳細は、9.3項を参照してください。

9.6.2 Oracle Application Server環境の停止

Oracle Application Server Standard Edition One環境のすべてのプロセスを停止するには、次の手順を実行します。

  1. 中間層インスタンスを停止します。

  2. OracleAS Infrastructureを停止します。

中間層インスタンスまたはOracleAS Infrastructureを停止する方法については、それぞれ9.3項または9.2項を参照してください。


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