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Oracle Content Management SDKインストレーションおよび構成ガイド
10g (9.0.4.2) for UNIX Systems

B15639-04
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2 要件

この章では、システムのハードウェア要件およびソフトウェア要件について説明します。システムに必要となるOracleソフトウェアの準備についても説明します。この章では、次の項目について説明します。

Oracle Application Serverに関する要件およびインストール前の作業、またはOracle Internet Directoryなどのコンポーネントに関する要件およびインストール前の作業の追加情報は、「関連ドキュメント」のうちの適切なマニュアルを参照してください。

Oracle CM SDK配置オプションの詳細は、付録A「Oracle CM SDK配置の計画」を参照してください。

ハードウェア要件

表2-1および表2-2に示す要件は、Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)CDからのインストールでOracle Application Serverの「J2EE and Web Cache」インストール・タイプを使用することを前提にしています。

表2-1    単一コンピュータの配置の最小ハードウェア要件 
説明  要件 

コンピュータの数 

サポートされるOracle CM SDKユーザー 

同時接続で2ユーザー 

CPUの数 

1(Oracle Textを索引付けに使用する場合はさらに1つ) 

最小プロセッサ・タイプ 

AIX CPU: すべてのAIX互換プロセッサ

HP CPU: HP-UX 11.0(64-bit)用HP 9000シリーズHP-UXプロセッサ

HP-UX Itanium CPU: HP-UX Itanium 64-bitプロセッサ

Linux CPU: 1GHzのPentium III

Tru64 CPU: Alphaプロセッサ

Solaris: Ultra 60

Linux Itanium: プロセッサ速度が900MHz以上のItanium 2

Linux on POWER: プロセッサ速度が900MHz以上のPOWER 5

Solaris x86およびSolaris X86-64: i368互換

IBM zSeries Based Linux: IBM/S390 

RAM 

1GB 

ハードディスク・ドライブ領域およびスワップ領域 

最小8.5GBのハードディスク・ドライブ領域が必要。そのうちの6GBはOracle DatabaseおよびOracle Application Server中間層のインストール、2GBはスワップ領域に使用。 

表2-2    複数コンピュータの配置の最小ハードウェア要件 
説明  要件 

コンピュータの数 

サポートされるOracle CM SDKユーザー 

同時接続で50ユーザー 

最小プロセッサ・タイプ 

AIX CPU: すべてのAIX互換プロセッサ

HP CPU: HP-UX 11.0(64-bit)用HP 9000シリーズHP-UXプロセッサ

HP-UX Itanium CPU: HP-UX Itanium 64-bitプロセッサ

Linux CPU: 1GHzのPentium III

Tru64 CPU: Alphaプロセッサ

Solaris: Ultra 60

Linux Itanium: プロセッサ速度が900MHz以上のItanium 2

Linux on POWER: プロセッサ速度が900MHz以上のPOWER 5

Solaris x86およびSolaris x86-64: 450 MHz以上

IBM zSeries Based Linux: IBM/S390 

コンピュータ1:  

 

CPUの数 

RAM 

1.5GB 

ハードディスク・ドライブ領域およびスワップ領域 

最小4GBのハードディスク・ドライブ領域が必要。そのうちの2GBはOracle Application Server中間層のインストール、2GBはスワップ領域に使用。 

コンピュータ2:  

 

CPUの数 

2(このうち1つはOracle Textによる索引付け用) 

RAM、ハードディスクおよびスワップ領域 

データベース・コンピュータの要件については、Oracle9i Database ServerおよびOracle Database 10g のインストレーション・ガイドおよびリリース・ノートを参照してください。 

複数コンピュータの配置のハードウェア要件は、過度なアクセスがなくすべてのプロトコルを使用する約50人のOracle CM SDK同時接続ユーザーのワークグループに対応します(同時接続ユーザーとは、過去1時間に認証されて操作を実行したユーザーのこと)。単一コンピュータの配置のハードウェア要件は、過度なアクセスがなく2つのプロトコルを使用する2人程度のOracle CM SDK同時接続ユーザーに対応します。

表2-1および表2-2には、Oracle Internet Directoryのための要件は含まれていません。Oracle CM SDK資格証明管理にOracle Internet Directoryを使用する場合、別のコンピュータにおいてインストール、構成、実行することをお薦めします。ただし、十分に高性能なコンピュータであれば、同一のコンピュータ上でOracle CM SDKをOracle Application Server中間層のOracleホームで、およびOracle Internet DirectoryをOracle Application Server InfrastructureのOracleホームで実行できます。詳細は、付録A「Oracle CM SDK配置の計画」を参照してください。

オペレーティング・システム要件

AIX、HP-UX、hp Tru64 UNIX、HP Itanium、Linux x86、Linux on POWER、Linux Itanium、IBM zSeries Based Linux、Solaris x86およびSolaris x86-64のオペレーティング・システムの要件については、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドに示された構成要件を参照してください。その他の構成要件および補足説明については、ここに示す「Linuxの要件」の他に、プラットフォーム別のOracle Content Management SDKのリリース・ノートも参照してください。

Sun SPARC Solarisシステムの場合、Oracle CM SDKではOracle Application Serverに必要な特定パッチおよびJDKに必要なSolarisパッチを適用したSun SPARC Solaris 2.8および2.9が必要です。Solarisパッチの要件については、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。各パッチは、Sun社のサポートWebサイト(http://sunsolve.sun.com)からダウンロードできます。

また、Solarisシステムのパラメータは「Sun SPARC Solarisのカーネル・パラメータ」に示された要件を満たす必要があります。

Linuxの要件

リリース・ノートの説明の他に、Linuxには次の要件もあります。

Sun SPARC Solarisのカーネル・パラメータ

Sun SPARC Solarisシステムの場合、コンピュータ上にデータベース・インスタンスを作成するには、共有メモリーについてのカーネル・パラメータがOracleデータベースのインストレーション・ガイドに示された設定(表2-3に抜粋)と一致する必要があります。ただし、通常はデフォルト設定で最小値を満たすか、それ以上になります。

カーネル・パラメータの詳細は、各ハードウェア・プラットフォームのマニュアルを参照してください。

Oracle Database要件および推奨事項

Oracle9i Database Serverリリース2(9.2.0.4)以上またはOracle Database 10g をOracle CM SDK 10g (9.0.4.2)とともに使用するには、データベースとは別のマシンにOracle Application Serverのための別のOracleホームを作成し、そのOracleホームにOracle CM SDKをインストールおよび構成することをお薦めします(Oracle Application Serverとの統合については、『Oracle Content Management SDK管理者ガイド』の第1章「概要」を参照)。詳細は、「複数コンピュータの配置」を参照してください。


注意:

Oracle CM SDKは非標準のデータ型を使用するので、Oracle CM SDKがサポートするのはフィジカル・スタンバイ・データベースのみです。Oracle CM SDKはロジカル・スタンバイ・データベースをサポートしません。 


既存のOracle本番データベースをOracle CM SDKのデータベース層として使用する場合は、そのデータベースが次の要件を満たしていることを確認してください。

初期化パラメータの要件

表2-4に示すパラメータを使用してOracle Database Serverを構成します。これらのパラメータは、Oracle CM SDKのインストールおよびパフォーマンスに影響を及ぼします。

表2-4    Oracle Database初期化パラメータ 
パラメータ  設定可能な最小値または領域 

aq_tm_processes 

java_pool_size 

32MB 

job_queue_processes 

open_cursors 

300 

processes 

100 

session_max_open_files 

50 

shared_pool_size 

80MB(83886080バイト)

注意: このパラメータはOracle9i Database Serverの場合のみ必須です。Oracle Database 10g をご使用の場合、このオプションの設定は推奨です。ただし、Oracle Database 10g の自動共有メモリー管理機能を使用している場合は、このパラメータを設定しないでください。詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。 

パラメータの値を確認するには、SQL*Plusを使用してデータベースに接続し、v$parameterビューの次の問合せを実行します。

SELECT name, value FROM v$parameter WHERE name = 'processes';

SQL*Plusにより、processesパラメータの値が返されます。このコマンドのprocessesの部分を適切なパラメータ名に置き換えて再度入力し、表2-4に示す他のパラメータの値を確認します。

パラメータを変更する際は、Oracle9i Database ServerおよびOracle Database 10g の初期化パラメータの管理方法が以前のリリースとは異なることに注意してください。設定を変更する場合は、使用しているリリースの『Oracle9i データベース管理者ガイド』を参照してそれぞれの指示を確認してください。

Oracle JVMオプション(JServer)の要件

Oracle JVMオプション(JServerとも呼ばれます)がデータベースにインストールされておらず実行されていない場合、Oracle CM SDKの構成に失敗します。Oracle JVMオプションの有無を簡単に確認するには、SQL*Plusを使用してSYS 'AS SYSDBA'としてデータベース・インスタンスに接続し、次の問合せを実行します。

SELECT dbms_registry.status('JAVAVM') FROM dual;

結果がVALIDであれば、Oracle JVMがインストールされています。

このオプションとともにデータベースをインストールする方法については、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。

Oracleソフトウェア要件

Oracle CM SDKでは、Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)のOracleホームが必要です。

Oracleホーム要件

Oracle CM SDKでは、次のインストール・タイプのいずれかによるOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)ソフトウェアのOracleホームが必要です。

Oracle Application Serverの「J2EE and Web Cache」インストール・オプションを使用して中間層をサポートすることをお薦めします。なぜなら、このオプションの場合に必要なRAMおよびハードディスク・ドライブ領域が他のインストール・タイプの場合より少ないからです。他のインストール・オプションと異なり、Oracle Application Serverの「J2EE and Web Cache」インストール・タイプではOracle Application Server Infrastructureが必要ありません。

「J2EE and Web Cache」インストール・オプションでは、資格証明管理にOracle CM SDKまたはOracle Internet Directoryを使用できます。他のインストール・オプションでは、資格証明管理にOracle CM SDKまたはOracle Internet Directoryを使用できますが、他のコンポーネントで使用するにはOracle Internet Directoryをインストールする必要があります。

資格証明管理にOracle Internet Directoryを使用するには、Oracle Application Server Infrastructureをインストールおよび構成する必要があります。パフォーマンスの向上のために、Oracle Application Server Infrastructureは別のコンピュータにインストールすることをお薦めします。

Oracle Application Server Infrastructureには、Oracle Database Serverに関して限定使用のEnterprise Editionインストールが含まれます。Oracle Application Server Infrastructureのインストールおよび構成時に、Oracle Application Server Metadata Repository用およびOracle Internet Directory用のデータベース・インスタンスが作成されます。このインスタンスは、Oracle CM SDKスキーマの格納には使用されません。Oracle Application Server Infrastructureは、Oracle CM SDKをインストールする前にインストールしてください。

配置に関する推奨事項の詳細は、付録A「Oracle CM SDK配置の計画」を参照してください。

アップグレードの要件およびその手順の概要

既存のOracle Internet File SystemまたはOracle CM SDKを最新リリースのOracle CM SDKにアップグレードする手順は、既存の製品のリリース番号およびOracle Databaseのリリース番号によって異なります。Oracle CM SDKには、次のリリースの製品が必要です。

各製品はそれぞれのOracleホーム内にある必要があります。また、各プラットフォームのそれぞれのリソース要件のために、通常、Oracle CM SDKは本番環境用の複数コンピュータの配置が必要です。表2-5は、Oracle Internet File SystemおよびOracle CM SDKのリリースごとの手順の概要を示します。

表2-5    様々なアップグレード手順の概要 
リリース番号  手順の概要 

Oracle Internet File System 9.0.1 

Oracle CM SDK10g (9.0.4.2)をインストールするためには、最初にOracle Internet File System 9.0.2にアップグレードする必要があります。

詳細は、Oracle Internet File System 9.0.2のインストールのマニュアルを参照してください。 

Oracle Internet File System 9.0.2およびOracle CM SDK 9.0.3 

  1. Oracle CM SDKをOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)のOracleホームにインストールします。

  2. すべてのカスタム・クラスを古いOracle Internet File SystemまたはOracle CM SDKのインストールから次のディレクトリにコピーします。

    $ORACLE_HOME/ifs/cmsdk/custom_classes
    

    注意: LINKという名前のカスタム・クラスがある場合、Oracle CM SDK 9.0.4をインストールする前にそのクラス名を変更してください。

  3. 使用しているデータベースをOracle Database Serverリリース2(9.2.0.4)以上またはOracle Database 10g にアップグレードします。

  4. Oracle CM SDK Configuration Assistantを使用してOracle CM SDK10g (9.0.4.2)にアップグレードします。

 

Oracle CM SDK 9.0.4 

  1. Oracle CM SDKをOracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)のOracleホームにインストールします。

  2. すべてのカスタム・クラスを古いOracle Internet File SystemまたはOracle CM SDKのインストールから次のディレクトリにコピーします。

    $ORACLE_HOME/ifs/cmsdk/custom_classes
    
  3. 使用しているデータベースをOracle Database Serverリリース2(9.2.0.4)以上またはOracle Database 10g にアップグレードします。

  4. Oracle CM SDK Configuration Assistantを使用してOracle CM SDK 10g (9.0.4.2)にアップグレードします。

    10g (9.0.4.2)にアップグレードする際は、既存のリリース9.0.4のスキーマを再利用してください。Oracle CM SDK Configuration Assistantでは、「拡張構成」オプションの「既存のOracle CM SDKドメインを使用」を選択します。構成手順については、「拡張構成: 既存のOracle CM SDKドメインの使用」を参照してください。

 

既存のOracle Databaseインスタンスを使用するには、「Oracle Database要件および推奨事項」を参照してそのインスタンスがすべての要件を満たしていることを確認してください。


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