Oracle Application Server Forms and Reports Servicesインストレーション・ガイド 10gリリース2(10.1.2)for Microsoft Windows B25096-02 |
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この章の項目は次のとおりです。
Forms/Reports Servicesをインストールするディレクトリを、Oracleホームと呼びます。インストール中に、このディレクトリへのフルパスおよびこのOracleホームの名前を指定する必要があります。
たとえば、Forms/Reports ServicesをC:\oracle\orawinfrs
にインストールし、それにfrs1012
という名前を付けることができます。
この名前の使用方法については、第4.2項「Oracleホーム名」を参照してください。
インストーラの画面の中で、Oracleホーム・ディレクトリ(インストール先ディレクトリ)とOracleホームの名前を指定する必要があります。このOracleホーム名には、ディレクトリと同じ名前を付ける必要はありません。Oracleホームの名前には英数字およびアンダースコア(_)を使用でき、最大128文字です。
デフォルトでは、Forms/Reports Servicesは、英語とオペレーティング・システムの言語のテキストでインストールされます。他の言語をインストールする必要がある場合は、「使用可能な製品コンポーネント」画面の「製品の言語」をクリックします。
インストールの後に他の言語をインストールすることはできません。他の言語はアプリケーションのインストール時にインストールする必要があります。インストールしていない言語を使用する環境でForms/Reports Servicesを実行した場合、ユーザー・インタフェースはその言語および英語で表示されるか、テキストのかわりに(不明なフォントを意味する)四角形のボックスが表示される場合もあります。
Forms/Reports Servicesをインストールすると、Forms/Reports Servicesのインスタンスが作成されます。インストーラによって、この新規インスタンスの名前の入力が求められます。たとえば、インスタンスにfrs1012
やJ2EE_1012
という名前を付けることができます。また、Oracleホームとは異なる名前を付けることができます。この名前はインストール後に変更できません。
Enterprise Managerでは、インスタンス名にホスト名とドメイン名を付けて完全なインスタンス名が作成されます。たとえば、c1
というコンピュータにインスタンスをインストールし、そのインスタンスにfrs1
という名前を付けると、ドメイン名がmydomain.com
である場合、インスタンスの完全名はfrs1.c1.mydomain.com
になります。
インスタンス名には、英数字(A
〜Z
、a
〜z
、0
〜9
)および$
または_
(アンダースコア)文字のみを使用できます。
インスタンス名に文字数の制限はありません。
Forms/Reports Servicesでのインスタンス名の使用方法
インスタンス名は重要です。Forms/Reports Servicesでは、この名前を使用してインスタンスを識別するからです。そのため、複数のForms/Reports Servicesのインスタンス(OracleAS Infrastructure 10gとJ2EE and Web Cacheのインスタンスなど)を同一のコンピュータにインストールする場合は、インスタンスごとに異なる名前を付ける必要があります。
Oracle Enterprise Manager Application Server Controlを使用してForms/Reports Servicesを管理する場合、インスタンス名が画面に表示されます。このインスタンス名をクリックすることで、そのインスタンスに関する詳細を表示することができます。たとえば、そのインスタンスにインストールされているコンポーネント、コンポーネントが起動または停止されているかどうか、およびコンポーネントのログ・ファイルを確認できます。Application Server Controlは、Forms/Reports Services用のブラウザベース管理ツールです。この管理ツールの詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。
インストーラによって、ias_admin
ユーザーのパスワードの指定を求められます。ias_admin
ユーザーは、Forms/Reports Servicesのインスタンスの管理ユーザーです。Application Server Controlを使用してForms/Reports Servicesインスタンスを管理するには、ias_admin
としてログオンします。
1台のコンピュータに複数のForms/Reports Servicesのインスタンスをインストールする場合はインスタンスごとに異なる名前を付けますが、管理ユーザーにはどのインスタンスの場合もias_admin
という同じ名前を使用します。ias_admin
ユーザーのパスワードは、インスタンスごとに異なるものを使用できます。
各Forms/Reports Servicesインスタンスには、独自のパスワードがあります。同じオペレーティング・システム・ユーザーとして複数のForms/Reports Servicesのインスタンスを同じコンピュータ上にインストールした場合でも、その同じコンピュータ上のインスタンスごとに新しいパスワードを入力する必要があります。
ias_adminユーザーのパスワード
ias_admin
ユーザーのパスワードを指定する場合は、次のパスワード・ポリシーに従う必要があります。
パスワードには最低5文字の英数字を使用します。
少なくとも数字を1つ使用します。
ias_admin
ユーザーのパスワードには次の制限があります。
パスワードは最大30文字です。
パスワードには、データベース・キャラクタ・セットにある英数字、アンダースコア(_
)、ドル記号($
)、番号記号(#
)のみを使用できます。
パスワードの先頭には英文字を使用します。パスワードの先頭には、数字、アンダースコア(_
)、ドル記号($
)または番号記号(#
)を使用できません。
パスワードにOracleの予約語は使用できません。予約語の一覧は、『Oracle9i SQLリファレンス』の付録Cに記載されています。このガイドは、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology
)で入手できます。または、予約語として使用されている可能性のある用語は使用しないようにします。
パスワードは、次の作業を実行するときに入力する必要があるので、覚えておく必要があります。
Application Server ControlにログオンしてForms/Reports Servicesを管理する場合、ias_admin
ユーザーとしてログオンします。
パスワードを忘れたときには、パスワードをリセットできます。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。
インストーラが使用するファイルは次のディレクトリに保存されます。
表4-1 インストーラによってファイルが書き込まれるディレクトリ
ディレクトリ | 説明 |
---|---|
Oracleホーム・ディレクトリ |
このディレクトリには、Forms/Reports Servicesファイルが保存されます。このディレクトリは、Forms/Reports Servicesのインストール時に指定します。 |
( |
インストーラは、インベントリ・ディレクトリを使用して、コンピュータにインストールされたOracle製品を識別します。インベントリ・ディレクトリは、コンピュータに初めてOracle製品をインストールしたときに作成されます。その後のインストールでは、同じインベントリ・ディレクトリが使用されます。 |
インストーラは、インストール時にのみ必要なファイルを一時ディレクトリに保存します。一時ディレクトリは、 |
また、インストーラはWindowsレジストリにもエントリを作成します。
Oracle Universal Installerを起動するには、次の手順を実行します。
WindowsのAdministratorグループのメンバーであるユーザーとして、コンピュータにログオンします。
複数のホームを持つコンピュータまたは複数の別名を使用しているコンピュータにForms/Reports Servicesをインストールする場合は、Windowsの「コントロール パネル」の「システム」からORACLE_HOSTNAME
システム環境変数を作成します。Forms/Reports Servicesをインストールするコンピュータのホスト名を指すように、この変数を設定します。複数のホームを持つコンピュータへのインストールの詳細は、第3.7.2項「マルチホーム(マルチIP)コンピュータへのインストール」を参照してください。
ディスクを挿入します。
CD-ROMユーザーの場合: Forms/Reports ServicesのDisk 1をCD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMユーザーの場合: Forms/Reports ServicesのDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。DVDの形式はDVD-ROMです。
コンピュータが自動実行機能をサポートしている場合は、インストーラは自動的に起動されます。
コンピュータが自動実行機能をサポートしていない場合は、インストーラを手動で起動してください。
CD-ROMユーザーの場合: setup.exe
ファイルをダブルクリックします。
DVD-ROMユーザーの場合: application_server
ディレクトリに格納されているsetup.exe
ファイルをダブルクリックします。
これによってOracle Universal Installerが起動し、それを使用してForms/Reports Servicesをインストールできます。