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Oracle Application Server Forms and Reports Servicesインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2)for Microsoft Windows
B25096-02
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4 インストールを開始する前の考慮事項

この章の項目は次のとおりです。

4.1 Oracleホーム・ディレクトリ

Forms/Reports Servicesをインストールするディレクトリを、Oracleホームと呼びます。インストール中に、このディレクトリへのフルパスおよびこのOracleホームの名前を指定する必要があります。

たとえば、Forms/Reports ServicesをC:\oracle\orawinfrsにインストールし、それにfrs1012という名前を付けることができます。

この名前の使用方法については、第4.2項「Oracleホーム名」を参照してください。

4.2 Oracleホーム名

インストーラの画面の中で、Oracleホーム・ディレクトリ(インストール先ディレクトリ)とOracleホームの名前を指定する必要があります。このOracleホーム名には、ディレクトリと同じ名前を付ける必要はありません。Oracleホームの名前には英数字およびアンダースコア(_)を使用でき、最大128文字です。

4.3 他の言語のインストール

デフォルトでは、Forms/Reports Servicesは、英語とオペレーティング・システムの言語のテキストでインストールされます。他の言語をインストールする必要がある場合は、「使用可能な製品コンポーネント」画面の「製品の言語」をクリックします。

インストールの後に他の言語をインストールすることはできません。他の言語はアプリケーションのインストール時にインストールする必要があります。インストールしていない言語を使用する環境でForms/Reports Servicesを実行した場合、ユーザー・インタフェースはその言語および英語で表示されるか、テキストのかわりに(不明なフォントを意味する)四角形のボックスが表示される場合もあります。

4.4 Forms/Reports Servicesのインスタンスとインスタンス名

Forms/Reports Servicesをインストールすると、Forms/Reports Servicesのインスタンスが作成されます。インストーラによって、この新規インスタンスの名前の入力が求められます。たとえば、インスタンスにfrs1012J2EE_1012という名前を付けることができます。また、Oracleホームとは異なる名前を付けることができます。この名前はインストール後に変更できません。

Enterprise Managerでは、インスタンス名にホスト名とドメイン名を付けて完全なインスタンス名が作成されます。たとえば、c1というコンピュータにインスタンスをインストールし、そのインスタンスにfrs1という名前を付けると、ドメイン名がmydomain.comである場合、インスタンスの完全名はfrs1.c1.mydomain.comになります。

インスタンス名で有効な文字

インスタンス名には、英数字(AZaz09)および$または_(アンダースコア)文字のみを使用できます。

インスタンス名に文字数の制限はありません。

Forms/Reports Servicesでのインスタンス名の使用方法

インスタンス名は重要です。Forms/Reports Servicesでは、この名前を使用してインスタンスを識別するからです。そのため、複数のForms/Reports Servicesのインスタンス(OracleAS Infrastructure 10gとJ2EE and Web Cacheのインスタンスなど)を同一のコンピュータにインストールする場合は、インスタンスごとに異なる名前を付ける必要があります。

Oracle Enterprise Manager Application Server Controlを使用してForms/Reports Servicesを管理する場合、インスタンス名が画面に表示されます。このインスタンス名をクリックすることで、そのインスタンスに関する詳細を表示することができます。たとえば、そのインスタンスにインストールされているコンポーネント、コンポーネントが起動または停止されているかどうか、およびコンポーネントのログ・ファイルを確認できます。Application Server Controlは、Forms/Reports Services用のブラウザベース管理ツールです。この管理ツールの詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

4.5 ias_adminユーザー

インストーラによって、ias_adminユーザーのパスワードの指定を求められます。ias_adminユーザーは、Forms/Reports Servicesのインスタンスの管理ユーザーです。Application Server Controlを使用してForms/Reports Servicesインスタンスを管理するには、ias_adminとしてログオンします。

1台のコンピュータに複数のForms/Reports Servicesのインスタンスをインストールする場合はインスタンスごとに異なる名前を付けますが、管理ユーザーにはどのインスタンスの場合もias_adminという同じ名前を使用します。ias_adminユーザーのパスワードは、インスタンスごとに異なるものを使用できます。

各Forms/Reports Servicesインスタンスには、独自のパスワードがあります。同じオペレーティング・システム・ユーザーとして複数のForms/Reports Servicesのインスタンスを同じコンピュータ上にインストールした場合でも、その同じコンピュータ上のインスタンスごとに新しいパスワードを入力する必要があります。

ias_adminユーザーのパスワード

ias_adminユーザーのパスワードを指定する場合は、次のパスワード・ポリシーに従う必要があります。

ias_adminユーザーのパスワードには次の制限があります。

パスワードは、次の作業を実行するときに入力する必要があるので、覚えておく必要があります。

パスワードを忘れたときには、パスワードをリセットできます。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

4.6 インストーラのファイルの場所

インストーラが使用するファイルは次のディレクトリに保存されます。

表4-1 インストーラによってファイルが書き込まれるディレクトリ

ディレクトリ 説明

Oracleホーム・ディレクトリ

このディレクトリには、Forms/Reports Servicesファイルが保存されます。このディレクトリは、Forms/Reports Servicesのインストール時に指定します。

インベントリ・ディレクトリ

system_drive:\Program Files\Oracle\Inventory

インストーラは、インベントリ・ディレクトリを使用して、コンピュータにインストールされたOracle製品を識別します。インベントリ・ディレクトリは、コンピュータに初めてOracle製品をインストールしたときに作成されます。その後のインストールでは、同じインベントリ・ディレクトリが使用されます。

TEMPディレクトリ

インストーラは、インストール時にのみ必要なファイルを一時ディレクトリに保存します。一時ディレクトリは、TEMP変数によって指定されます。


また、インストーラはWindowsレジストリにもエントリを作成します。

4.7 Oracle Universal Installerの起動

Oracle Universal Installerを起動するには、次の手順を実行します。

  1. WindowsのAdministratorグループのメンバーであるユーザーとして、コンピュータにログオンします。

  2. 複数のホームを持つコンピュータまたは複数の別名を使用しているコンピュータにForms/Reports Servicesをインストールする場合は、Windowsの「コントロール パネル」の「システム」からORACLE_HOSTNAMEシステム環境変数を作成します。Forms/Reports Servicesをインストールするコンピュータのホスト名を指すように、この変数を設定します。複数のホームを持つコンピュータへのインストールの詳細は、第3.7.2項「マルチホーム(マルチIP)コンピュータへのインストール」を参照してください。

  3. ディスクを挿入します。

    CD-ROMユーザーの場合: Forms/Reports ServicesのDisk 1をCD-ROMドライブに挿入します。

    DVD-ROMユーザーの場合: Forms/Reports ServicesのDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。DVDの形式はDVD-ROMです。

  4. コンピュータが自動実行機能をサポートしている場合は、インストーラは自動的に起動されます。

    コンピュータが自動実行機能をサポートしていない場合は、インストーラを手動で起動してください。

    CD-ROMユーザーの場合: setup.exeファイルをダブルクリックします。

    DVD-ROMユーザーの場合: application_serverディレクトリに格納されているsetup.exeファイルをダブルクリックします。

これによってOracle Universal Installerが起動し、それを使用してForms/Reports Servicesをインストールできます。