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コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成

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JDBC と JMS の既存設定のカスタマイズ

ドメインまたはテンプレートで JDBC データ ソースおよび JMS ファイル ストアの設定がすでに定義されている場合、コンフィグレーション ウィザードを使用してドメインを作成または拡張するときにこれらの設定を変更することができます。

以下のトピックでは、ドメイン内の JDBC および JMS ファイル ストアの設定を変更する手順を説明します。

 


JDBC データ ソースのコンフィグレーション

JDBC データ ソースにはデータベース接続のプールが含まれます。データベース接続は、データ ソース インスタンスの作成時 (デプロイ時または対象指定時) に作成されるか、サーバ起動時に作成されます。アプリケーションは JNDI ツリーでデータ ソースをルックアップしてから、接続を要求します。接続が完了すると、アプリケーションは接続をデータ ソースの接続プールに戻します。

[JDBC データ ソースのコンフィグレーション] ウィンドウでは、ドメイン ソースに定義されている JDBC データ ソースをコンフィグレーションします。この手順は省略可能です。必要に応じて、[接続のテスト] ボタンを使用してデータベースへの接続をテストすることもできます。

注意 : このウィンドウでデータベースに指定するコンフィグレーション値は、実際のデータベースのコンフィグレーションと一致している必要があります。たとえば、このウィンドウの [DBMS name] フィールドで、事前にコンフィグレーションされたドメインの PointBase データベースの名前を変更する場合は、その名前でコンフィグレーションされた実際の PointBase データベースが存在している必要があります。

JDBC データ ソースをコンフィグレーションするには

  1. JDBC データ ソースの現在のリストを確認します。データ ソースごとにタブが表示されます。特定のデータ ソースに関する情報を表示するには、該当するタブを選択します。前の手順で選択したドメイン ソースによってデフォルト値は異なります。
  2. 以下の表のガイドラインに従って、ドメインに必要なエントリを追加または修正します。設定を変更し終わったら、次のいずれかの操作を行います。

関連トピック

『WebLogic JDBC のコンフィグレーションと管理』の「JDBC データ ソースのコンフィグレーション」(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs91/jdbc_admin/jdbc_datasources.html)

 


データ ソースの接続のテスト

[データ ソース接続のテスト] ウィンドウでは、ドメインに定義した各データ ソースについて、データベースへの接続をテストできます。テストには、データベースに対して定義した JDBC URL を使用します。このウィンドウは、[JDBC データ ソースのコンフィグレーション] ウィンドウで [接続のテスト] をクリックした場合にのみ表示されます。

データ ソースおよび関連する JDBC URL のリストが表示されます。

データベースへの接続をテストするには

  1. 接続をテストするデータベースが実行中であることを確認します。
  2. テストするデータ ソース接続に対して [テスト] をクリックします。
  3. 注意 : データ ソースに対して [テスト] をクリックすると、ボタンは [取り消し] に変わります。いつでも [取り消し] をクリックしてテストを中止できます。テスト進行中は、その他すべての [テスト] ボタンは使用できません。

    ステータス フィールドが空の場合、テストは開始されていません。

  4. [接続結果ログ] ペインでテストの結果を確認します。
  5. 必要に応じて、各データ ソースについて手順を繰り返します。
  6. [OK] をクリックして [JDBC データ ソースのコンフィグレーション] ウィンドウに戻ります。

 


データベース スクリプトの実行

[データベース スクリプトの実行] ウィンドウでは、既存の SQL ファイルまたはデータベース ロード ファイルを使用して、ドメインに定義されている各データ ソースのデータベース コンテンツをセットアップします。データベース タイプ別に分類された SQL ファイル セットをドメイン テンプレートに含めることができます。このウィンドウは、ドメイン テンプレートに 1 つまたは複数の SQL ファイルが含まれている場合にのみ表示されます。

注意 : デフォルトの PointBase データベースを使用している場合、スクリプトの実行前にデータベース サーバを起動する必要はありません。その他のデータベースを使用している場合、SQL スクリプトを実行するにはデータベース サーバが実行している必要があります。

データベース コンテンツを設定するには

  1. [利用できる JDBC データ ソース] ペインで、スクリプトを実行するデータ ソースを選択します。実行されるスクリプトが [利用できる SQL ファイルおよびデータベース ロードのオプション] に表示されます。
  2. [DB バージョン] ドロップダウン メニューからデータベースのバージョンを選択します。
  3. [スクリプトの実行] をクリックします。
  4. 選択したデータ ソースについて、[利用できる SQL ファイルおよびデータベース ロードのオプション] ペインに表示されたすべてのスクリプトが実行され、結果が [結果] ペインに表示されます。テスト結果をログ ファイルに出力する場合は、[ログ ファイル] チェック ボックスをチェックします。その後、ログ ファイルの場所を手動で入力するか、または [参照] をクリックして出力先のログ ファイル名に移動します。

  5. SQL スクリプトを実行する各データ ソースに対して、手順 1 から 3 を繰り返します。
  6. [次へ] をクリックして、次のコンフィグレーション ウィンドウに進みます。

 


JMS ファイル ストアのコンフィグレーション

JMS ファイル ストアは、永続メッセージを格納するためのディスクベースのファイルです。

[JMS ファイル ストアのコンフィグレーション] ウィンドウでは、ドメインにコンフィグレーションされている JMS ファイル ストアを修正できます。この手順は省略可能です。

JMS ファイル ストアをコンフィグレーションするには

  1. JMS ファイル ストアの現在のリストを確認します。前の手順で選択したドメイン ソースによってデフォルト値は異なります。
  2. 注意 : ウィザードには 2 つの表示モードがあります。定義されているすべてのコンポーネントが表示される表形式の簡潔なビューと、タブごとに個々のコンポーネントが表示される個別ビューです。個別ビューでは、対象のコンポーネントのタブを選択してそのビューを表示します。表形式とタブ形式の表示モードを切り替えるには、[表示の切り替え] をクリックします。

  3. 以下の表のガイドラインに従って、ドメインの要件に合わせてエントリを修正します。設定の更新が完了したら、[次へ] をクリックします。
  4. フィールド名

    作業内容

    注意 : アスタリスク付きのフィールドは必須フィールドです。

    [Name*]

    JMS ファイル ストアの名前 (文字列) を入力する。スペースも使用可。

    JMS ファイル ストアの名前は、ドメイン内のすべてのコンポーネント名の間でユニークであることが必要。

    [Directory]

    JMS ファイル ストアを保持するファイル システム上のディレクトリのパス名を入力する。このディレクトリはローカル システムに存在しなければならない。

    [Synchronous write policy]

    ドロップダウン リストから次のいずれかの同期書き込みポリシーを選択し、ファイル ストアによるディスクへのデータの書き込み方法を決定する。

    • Cache-Flush - トランザクションはすべての書き込み操作がディスクにフラッシュされるまで完了できない。

    • Disabled - トランザクションは書き込みがメモリにキャッシュされると同時に完了する。このポリシーを有効にした場合、トランザクションは書き込みがディスクに格納されるのを待たずに完了する。

    • Direct-Write - 直接ディスクに対して書き込み操作が実行される。このポリシーは、Solaris および Windows でサポートされている。サポートされていないプラットフォームでこのポリシーを有効にした場合、Cache-Flush ポリシーに自動的に切り替わる。

    • 未指定 (デフォルト)

    このパラメータ設定は、パフォーマンス、スケーラビリティ、および信頼性に影響する。

    注意 : [Direct-Write] ポリシーが設定されている場合、Solaris システムではトランザクションの信頼性があるが、Windows システムではトランザクション データが直接ディスクに書き込まれずにオンディスク キャッシュに残される場合がある。これは信頼性の高いトランザクション処理とは言えない。電源障害によってディスク上のキャッシュ データが失われ、その結果、メッセージの消失や重複が発生する可能性がある。Windows で [Direct-Write] を使用して信頼性のある書き込みを実現するには、ディスクの書き込みキャッシュをすべて無効にするか (デフォルトでは有効)、またはバッテリー バックアップ キャッシュのあるディスクを使用する。ただし、ファイル システムによってはこの値を変更できない (たとえば、信頼性の高いキャッシュを持つ RAID システムなど)。

    注意 : JMS ファイル ストアをディスクへの非永続メッセージのページング専用に使用している場合は、同期書き込みポリシーは無視される。


     

関連トピック

『WebLogic Server 環境のコンフィグレーション』の「カスタム (ユーザ定義) ファイル ストアの作成」(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs91/config_wls/store.html#CreatingaCustomFileStore)

 


ドメインの設定の確認

[WebLogic ドメインの確認] ウィンドウでは、コンフィグレーション ウィザードでドメインを作成する前に、ドメインの詳細なコンフィグレーション設定を確認できます。

ドメインの設定を確認するには

  1. 左側の [ドメインのサマリ] ペインで項目を選択し、関連する詳細を右側の [詳細] ペインで確認します。[前へ] をクリックして前のウィンドウに戻り、限られた範囲で調整を行うことができます。
  2. 注意 : [サマリ ビュー] ドロップダウン リストでフィルタを選択すると、[ドメインのサマリ] ペインに表示する情報の種類を制限できます。

  3. [次へ] をクリックして、次のコンフィグレーション ウィンドウ (WebLogic ドメインの作成) に進みます。

 

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