インストールおよびコンフィグレーション リリース ノート
BEA Products のインストールおよびコンフィグレーション リリース ノート
BEA AquaLogic Service BusTM リリース : 2.1
BEA WebLogic Server® リリース : 9.1
マニュアルの改訂日 : 2005 年 12 月 16 日
このマニュアルでは、BEA AquaLogic Service Bus 2.1 および BEA WebLogic Server 9.1 のインストールとコンフィグレーションに関する新機能、使用上の注意、および確認済みの制限について説明します。また、WebLogic Server のアップグレード ツールおよび独立系ソフトウェア ベンダ (ISV) のパートナのために提供された新機能についても説明します。
この章の内容は以下のとおりです。
BEA Products の最新のリリース ノートについては、次の URL にある BEA のドキュメント Web サイトにアクセスしてください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs
AquaLogic Service Bus 2.1 リリースおよび WebLogic Server 9.1 リリース (これらの製品インストールに含まれる BEA JRockit J2SE 5.0 (R26.0) JDK を含む) を含む BEA Products の詳細については、以下の該当する各リリース ノート ドキュメントを参照してください。
インストールとコンフィグレーションの新機能
以下のリストでは、AquaLogic Service Bus 2.1 と WebLogic Server 9.1 で使用されるインストール ツールおよびコンフィグレーション ツールの新機能と変更点を示します。
Smart Update は BEA ソフトウェアとは独立に実行可能なスタンドアロンの Java アプリケーションです。このリリースでの機能強化により、新しいパッチ管理機能が追加されています。サービス パック更新ファイルのダウンロードおよびインストールに加え、BEA カスタマサポートから提供されるメンテナンス パッチのダウンロードおよび適用にも Smart Update を使用できるようになりました。詳細については、『メンテナンス更新ファイルおよびサービス パックのインストール』を参照してください。
WebLogic Server 9.1 で作成した WebLogic ドメインには、新しい XACML セキュリティ プロバイダ (XACML 認可プロバイダおよび XACML ロール マッピング プロバイダ) がデフォルトで含まれます。
これら新しい XACML プロバイダは、WebLogic 認可プロバイダ (DefaultAuthorizer) および WebLogic ロール マッピング プロバイダ (DefaultRoleMapper) で作成したポリシーやロールに対して完全な互換性があります。既存の WebLogic ドメインを 9.1 にアップグレードして、現在指定されている認可プロバイダおよびロール マッピング プロバイダ (サードパーティ パートナーのプロバイダ、オリジナルの WebLogic 認可プロバイダおよびロール マッピング プロバイダなど) を引き続き使用できます。WebLogic Server 独自のプロバイダを使用している既存ドメインを、必要に応じて XACML プロバイダに移行することもできます (既存ポリシーのバルク インポートも含む)。詳細については、『BEA WebLogic Server 9.1 セキュリティ』を参照してください。
WLST は次の点が拡張されています。
Ant から WLST コマンドを実行できるようになりました。
WebLogic Server 9.1 に同梱の Ant には、事前定義済みの wlst
Ant タスクが含まれています。
createDomain
コマンドが追加されました。ドメイン テンプレートを指定してドメインをすばやく、簡単に作成できます。
nmGenBootStartupProps
コマンドが追加されました。指定のサーバ用にノード マネージャ プロパティ ファイル、boot.properties
および startup.properties
を生成できます。
詳細については、『WebLogic Scripting Tool ガイド』を参照してください。
新しいマニュアル『オフライン コンフィグレーション ツールの使用』では、オフライン コンフィグレーション ツール (コンフィグレーション ウィザード、Template Builder、WLST Offline、pack コマンド、unpack コマンド) の使用に関するベスト プラクティスを説明しています。
アップグレードのマニュアルが拡充され、次の製品アップグレードを実行する手順が盛り込まれました。
WebLogic Server 9.0 から 9.1
AquaLogic Service Bus 2.0 から 2.1
詳細については、『アプリケーション環境のアップグレードのロードマップ』を参照してください。
ライセンスの強化については、『ライセンス』を参照してください。
サポート対象のコンフィグレーションと特殊なインストールの指示
ハードウェア要件やソフトウェア要件など、AquaLogic Service Bus および WebLogic Server でサポートされているコンフィグレーションの情報については、以下の URL の「サポート対象のコンフィグレーション」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/suppconfigs/index.html
前のページに記載されている使用可能なドキュメントには、一部のオペレーティング システムに必要な特殊なインストールおよび使用手順も説明されています。
ライセンス
AquaLogic Service Bus および WebLogic Server ソフトウェアを使用するには、有効なライセンス ファイルをシステムにインストールする必要があります。AquaLogic Service Bus 2.1 または WebLogic Server 9.1 をインストールすると、インストール プログラムによって無期限の開発ライセンスがインストールされるので、製品をすぐに使用できます。開発ライセンスはフルライセンスで、インストーラから使用できる製品ソフトウェアのすべてのコンポーネント機能を使用することができます。
追加機能のライセンスを追加するには、BEA ホーム ディレクトリの license.bea
ファイルを更新する必要があります。詳細については、『インストール ガイド』の「ライセンス ファイルのインストールおよび更新」を参照してください。
このリリースでは、次の BEA JRockit ライセンスを使用できます。
ソフトウェアと共にインストールされる BEA JRockit JDK には、BEA JRockit Mission Control ツール群が含まれています。それらのツールを使用するには別途ライセンスが必要です。JRockit Mission Control のライセンス タイプの詳細については、『ライセンス』を参照してください。
BEA JRockit には、Mercury プロファイリング ツールも含まれています。Mercury プロファイリング ツールのインストールは任意です。インストールすることを選択した場合は、Mercury ツール ライセンス契約に同意するよう求められます。ツールをインストールするには、ライセンス契約に同意する必要があります。ツールの詳細については、http://www.mercury.com/us/products/diagnostics/
を参照してください。
使用可能なライセンス パッケージの詳細については、『ライセンス』を参照してください。
JDK の切り替え
次の手順は、AquaLogic Service Bus または WebLogic Server をインストール済みで、Sun Java 2 から BEA JRockit または BEA JRockit から Sun Java 2 に切り替えるユーザを対象にしています。
WebLogic Server ツアー起動スクリプトを調べます。このスクリプトは、ドメインのルート ディレクトリの bin
サブディレクトリにあります。デフォルトの名前は、startWebLogic.cmd
(Windows) または startWebLogic
.sh
(UNIX) のどちらかです。
これらの変数がスクリプト内で設定されている場合は、適切に変更します。
次の set JAVA_VENDOR
および set JAVA_HOME
コマンドは、BEA JRockit J2SE 5.0 JDK を指定しています。c:\bea
は BEA のホーム ディレクトリです。
set JAVA_VENDOR=BEA
set JAVA_HOME=c:\bea\jrockit90_150_04
Sun の場合は、同コマンドは次のようになります。
set JAVA_VENDOR=Sun
set JAVA_HOME=c:\bea\jdk150_04
JAVA_VENDOR
変数を WebLogic Server 起動スクリプトで設定しない場合は、setDomainEnv
.cmd
(Windows) スクリプトまたは setDomainEnv.sh
(UNIX)スクリプト内で、デフォルトの JDK をこの手順で説明したように設定する必要があります。setDomainEnv
スクリプトもドメインのルート ディレクトリの bin
サブディレクトリにあります。
次の 2 つのコードの断片は、Windows の commEnv.cmd
内における、Sun Java 2 JDK 5.0 から BEA JRockit J2SE 5.0 (R26.0) JDK へのデフォルト JDK の切り替え処理を示しています。この断片内では、BEA ホーム ディレクトリは c:\bea
です。
最初のコードの断片は、Sun Java 2 JDK 5.0 をデフォルトとして設定する初期設定を示します。
if "%JAVA_VENDOR%"=="BEA" (
set JAVA_HOME=C:\bea\jrockit90_150_04
) else (
if "%JAVA_VENDOR%"=="Sun" (
set JAVA_HOME=C:\bea\jdk150_04
) else (
set JAVA_VENDOR=Sun
set JAVA_HOME=C:\bea\jdk150_04
)
)
第二のコードの断片は変更を示します。太字の部分により JRockit をデフォルトに切り替えます。
if "%JAVA_VENDOR%"=="BEA" (
set JAVA_HOME=C:\bea\jrockit90_150_04
) else (
if "%JAVA_VENDOR%"=="Sun" (
set JAVA_HOME=C:\bea\jdk150_04
) else (
set JAVA_VENDOR=BEA
set JAVA_HOME=C:\bea\jrocki
t90_150_04
BEA JRockit および the Sun Java 2 JDK に対する BEA のサポートについては、次のドキュメントを参照してください。
カスタマサポート
AquaLogic Service Bus または WebLogic Server のこのバージョンについて質問がある場合や、製品のインストールおよび実行に問題がある場合は、以下の BEA eSupport を通じて BEA カスタマサポートまでお問い合わせください。
http://www.beasys.co.jp/service/support/index.html
製品パッケージに同梱された、BEA カスタマサポート カードに記載されている連絡先情報を使用してカスタマサポートに問い合わせることもできます。
カスタマサポートへの問い合わせでは、以下の情報をご用意ください。
お名前、電子メール アドレス、電話番号、ファックス番号
会社の名称と所在地
マシンのタイプと認可コード
ご使用の製品の名前とバージョン
発生した問題に関する状況説明と関連エラー メッセージの内容
確認済みの制限事項
この節では、AquaLogic Service Bus 2.1 および WebLogic Server 9.1 に付属のインストールおよびコンフィグレーション ソフトウェアに関する確認済みの問題について説明します。可能な場合は、解決策を示します。
説明されている各問題には、トラッキング番号が指定されます。これらの番号は、解決策が開発されている間、BEA およびユーザが問題の状態を監視するために使用できます。
表 1 確認済みの問題
問題 ID
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説明
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CR214849
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〔Ctrl〕+〔C〕 をサーバの停止に使用すると、スレッド ダンプが発生する。
〔Ctrl〕+〔C〕 を使用して WebLogic Server のインスタンスを停止すると、サーバが起動されたコマンド ウィンドウでスレッド ダンプが発生する。この問題が発生する原因は、WebLogic Server の停止手順が完了する前にドメインでコンフィグレーションされている RDBMS が停止するためである。
この問題は、WebLogic Server Examples ドメインまたは Avitek Medical Records ドメインでデフォルトの PointBase RDBMS がコンフィグレーションされている場合に、このいずれかのドメインで発生する。ただし、WebLogic Server とともに起動および停止するようにコンフィグレーションされている RDBMS のドメインであれば発生する可能性がある。
オペレーティング システム : Windows
解決策 : WebLogic Server インスタンスを停止する場合は、WebLogic Server Administration Console を使用して停止する方法を推奨。詳細については、『サーバの起動と停止の管理』の「サーバの起動と停止」を参照。
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CR220653
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WebLogic Server を起動できず、サーバが WL_HOME ディレクトリにないというメッセージが表示される。
WebLogic Server を起動しようとすると、以下のようなメッセージが表示される。
WebLogic サーバは directory-name で見つかりませんでした。 setWLSEnv.cmd スクリプトを編集して、WL_HOME 変数が WebLogic のインストール ディレクトリに割り当てられるようにしてださい。ご使用の環境では設定されていません。
この問題は、BEA ホーム ディレクトリで使用できるディレクトリ名の長さに制限があるという Windows のバグが原因で発生する。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : BEA ホーム ディレクトリには 12 文字を超える名前を付けない。
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CR224184
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複数の拡張テンプレートを使用してドメインを拡張したり、PointBase からプロダクション RDBMS にデータベースを変更するために、1 番目以外の拡張テンプレートが使用されていると、PointBase が無効にならない。
複数のテンプレートを使用してドメインを拡張した場合、および 2 番目以降のテンプレートを適用して PointBase からプロダクション RDBMS にデータベースを切り替えると、PointBase がドメインに表示されない。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : 以下のような 2 つの解決策を使用すると、この問題を回避することができる。
UNIX :
startWebLogic.sh nopointbase
Windows :
startWebLogic nopointbase
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CR224337
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ドメイン名にドットが含まれており、特定の長さの文字列前後にそのドットが入力されており、サーバを起動できない。
ドメインを作成し、以下のすべての文字列を持つ名前を割り付けると、ドメインが起動されない。
たとえば、bs.domain という名前で作成されたドメインは起動しない。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : ドメイン名を選択するときに、以下のいずれかを実行する。
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CR227881
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互換性モードのセキュリティのため Template Builder のサポートに制限がある
Domain Template Builder を使用して互換性セキュリティ コンフィグレーションを含むドメインからテンプレートを作成すると、追加のユーザ、グループ、およびグローバル ロールの作成または割り当てを行うことがでない。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : 互換性セキュリティ コンフィグレーションを含むテンプレートを基にドメインを作成した後に、WebLogic Server Administration Console を使用してドメインを起動し、ユーザ、グループ、およびロールを追加する。
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CR228401
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クラスタ化されたドメイン テンプレートから 1 つを除くすべてのサーバを削除すると、単一サーバ ドメインを正しくコンフィグレーションできない
Configuration Wizard でも WLST オフラインでも、1 つを除くすべてのサーバを削除されたクラスタ化されたドメインのテンプレートに基づく単一サーバ ドメインの作成はサポートされていない。この制限の理由は、クラスタ化ドメイン テンプレートに、このタイプのカスタマイズを行うために必要な、初期単一サーバ対象状態を含まないことである。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : 単一サーバ ドメインを作成する際に、クラスタ化されているドメインか作成されていない、またはこのようなドメインに基づいていないテンプレートを選択する。
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CR229655
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WLST オフラインを使用してコンフィグレーションされているドメインから例外 java.lang.UnsupportedOperationException が送出される
オフライン モードで動作中の場合、WLST ではセキュリティ ロールの作成をサポートしていない。WLST オフライン スクリプトにセキュリティ ロールを定義するステートメントが含まれる場合、WLST はこのスクリプトを実行すると異常終了し、java.lang.UnsupportedOperationException 例外を送出する。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : WLST をオンライン モードで使用し、セキュリティ ロールを指定する。
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CR229700
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インストール後 QuickStart が正しく表示されない
AquaLogic Service Bus または WebLogic Server をインストールするときに、ディレクトリ名にマルチバイト文字を含む BEA ホーム ディレクトリまたは WebLogic Server ホーム ディレクトリのいずれかのディレクトリを指定した場合、インストールの完了後 QuickStart が正しく表示されない。
オペレーティング システム : Sun Java 2 J2SE 5.0 を使用している任意のシステム。
解決策 : インストール中に、名前が ASCII 文字セットだけで構成される BEA ホームおよび WebLogic Server ホームのディレクトリを選択する。
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CR230483
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ドメイン テンプレートでアプリケーション スコープ リソースのコンフィグレーションを変更できない
アプリケーション スコープ リソースを含むドメインのテンプレートまたは拡張テンプレートを作成して、そのテンプレートまたは拡張に基づいてクラスタ化ドメインを作成または拡張する場合、コンフィグレーション ウィザードがアプリケーション スコープ リソースの対象を正しく再選択することができないことがある。クラスタ化ドメインが基にしているテンプレートがアプリケーション スコープ JMS リソースまたは JDBC リソースを含む場合、ドメインが起動できない可能性がある。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : 以下のドメインおよびテンプレート作成のベスト プラクティスに注意する。
- パッケージ化された JMS モジュールで各 JMS キューの代わりに、共通分散 JMS キューを作成する。
- クラスタで各管理対象サーバの JMS サーバをコンフィグレーションする。
- 同一のサブデプロイメント グループに接続ファクトリおよび共通分散キューを含め、それらをクラスタにデプロイする。
アプリケーションがデプロイされるときに、クラスタの各管理対象サーバは接続ファクトリと各分散キューのメンバーを持つ。クラスタ化された環境の JMS コンフィグレーションについては、『WebLogic JMS のコンフィグレーションと管理』の「クラスタ化 WebLogic JMS リソースのコンフィグレーション」を参照。
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CR231843
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データベースの依存関係のため Service Bus ドメイン テンプレートを作成できない
Service Bus ドメインのテンプレートを作成して、そのテンプレートに基づいて新しい Service Bus ドメインを作成した場合、新しいドメインを起動できない。この問題の原因は、ドメイン RDBMS とそのドメイン名の間に作成されている依存関係である。結果的に、この依存関係によって Service Bus ドメインから作成するテンプレートの使用が制限される。
新しいドメインが初期ドメインが使用しているものと同じデータベース、スキーマ、および最後のリソースのロギング (LLR) のテーブル名 (LLR トランザクション レコードの格納用) 使用しようとすると、この問題が発生する。LLR では、この問題をチェックし一方のドメインによる別のドメインの LLR テーブルの破損を回避する。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : この問題には以下の 2 つの解決策がある。
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CR234354
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WebLogic Server Default Domain および WebLogic Server Examples 拡張テンプレートを使用して拡張された基本的な WebLogic Server ドメインで、サーバを起動できない
WebLogic Server Default Domain および WebLogic Server Examples 拡張テンプレートを使用して基本的な WebLogic Server ドメインを拡張した後、その結果作成されたドメインが起動されないコンフィグレーション ウィザードでドメインを作成した後、最初にそのツールを終了することなく、コンフィグレーション ウィンドウの初期ウィンドウに戻り、新規に作成したドメインを拡張するとこの問題が発生する。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : コンフィグレーション ウィザードを使用してドメインを作成した後、ドメインを拡張する前にコンフィグレーション ウィザードを再起動する。
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CR234871
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Windows XP 上でノード マネージャ コンフィグレーションの途中でインストーラがハング
カスタム インストールで提供されるオプションで選択し、ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールすると、ノード マネージャのリスン ポートの指定後にインストール プログラムがハングすることがある
Windows のファイアウォールが実行中であり、ノード マネージャに対して選択されたリスン ポートが Windows のファイアウォール例外として指定されていない場合、この問題が発生することがある。
オペレーティング システム : Windows XP Professional + Service Pack 2
解決策 : インストール プログラムを実行する前に、以下のいずれかを実行する。
インストール前に Windows ファイアウォールを無効にする場合は、インストール手順の完了後元に戻すことができる。
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CR234973
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管理対象サーバ テンプレートはアプリケーションを含めるべきではない
pack コマンドを使用して作成した管理対象サーバ テンプレートに、テンプレートの作成元のドメイン用アプリケーション ファイルを含むすべてのエンドユーザ アプリケーションが含まれている。これはテンプレート JAR ファイルが非常に大きいために発生する可能性がある。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : 管理対象サーバ テンプレートに基づくドメインを作成後、ユーザ作成アプリケーションを含むディレクトリを安全に削除できる。これにより、ユーザがそのドメインを起動できないようにする。管理対象サーバ テンプレートのユーザ作成アプリケーションで膨大なディスク容量を使用していない場合は、この問題はドメインの作成または起動に関わる問題ではない。
なお、AquaLogic Service Bus ドメインには、削除してはいけないシステムレベルのアプリケーションおよびファイルが多く含まれている。
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CR244593
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データベースが競合するため、WebLogic の例で使用するサーバと Avitek Medical Records サンプルで使用するサーバの両方を同時に起動できない
WebLogic の例で使用するドメイン内のサーバと、Avitek Medical Records (MedRec) サンプルで使用するドメイン内のサーバは、いずれも同じデータベース ファイルを参照するため、両方を同時に起動または実行することはできない。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : 両方のサンプル サーバを同時に実行しないようにする。一方のサーバを起動する前に他方のサーバを停止する。
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CR251454
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コマンドラインからインストールしたパッチは、GUI を再起動するまで GUI には反映されない
Smart Update のグラフィカル インタフェースとコマンドライン インタフェースの両方を同時に使用している場合、コマンドラインから適用したパッチは、GUI の表示を更新しても GUI には反映されない。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : Smart Update の GUI を終了して再起動し、新しいパッチを表示させる。
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CR253610
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Mercury プロファイリング ツールは最初に選択しないとインストールされない
製品のインストール時に、[オプション ツール] 画面で Mercury プロファイリング ツールを選択解除して [次へ] を選択すると、後になってから [前へ] ボタンを使用して [オプション ツール] 画面に戻り、Mercury プロファイリング ツールを選択しても、ツールがインストールされない。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : Mercury プロファイリング ツールをインストールする場合は、必ず、最初に [オプション ツール] 画面で選択を求められた時点で Mercury プロファイリング ツールを選択する。
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CR254744
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Smart Update のグラフィカル インタフェースで、まれに java.util.ConcurrentModificationException が表示される
Smart Update グラフィカル インタフェースの使用中、まれに次の例外が表示されることがある。
java.util.ConcurrentModificationException at java.util.TreeMap$PrivateEntryIterator.nextEntry(TreeMap.java:1031) at java.util.TreeMap$KeyIterator.next(TreeMap.java:1058) at com.bea.plateng.patch.gui.PatchStoreTableModel.getRowCount(PatchStoreTableModel.java:199)
オペレーティング システム : すべて
解決策 : この例外は無視してよい。
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CR255640
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Smart Update のパッチ プロファイル メンテナンス スナップショットのテキスト ファイルをメモ帳で表示すると、書式が崩れて読みにくい
Smart Update で生成されるパッチ プロファイル メンテナンス スナップショット ファイルは、メモ帳などの一般的なテキスト エディタで表示すると読みにくくなる。スナップショット ファイルには通常の改行文字が含まれていないため、カラムの表示が崩れ、容易に解読できない。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : : ワードパッド、テキストパッドなどのテキスト エディタを使用してファイルを表示する。このファイルを BEA カスタマサポートに送付する場合、書式の整形は不要。
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CR255650
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無効なパッチに対する代替として別の無効なパッチが表示される
無効なパッチに関する詳細を表示すると、代替パッチの ID が示されていることがあるが、後でその代替パッチが BEA カスタマサポートによって無効に指定されても、この ID の情報は更新されず、無効なパッチを示したままになる。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : BEA カスタマサポートにお問い合わせください。
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CR255916
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複数個のうち最後のパッチを適用し直すと例外が発生する
同じ名前のパッチ JAR ファイルを含んだ複数個のパッチを適用した後で、それらのパッチのいずれかを削除して適用し直そうとすると、次のような例外が表示されることがある。
java.lang.IllegalArgumentException: JarEntry must not be null.
at com.bea.plateng.common.util.JarHelper.extract(JarHelper.java:646)
at com.bea.plateng.common.util.JarHelper.extract(JarHelper.java:605)
at com.bea.plateng.common.util.JarHelper.extract(JarHelper.java:563)
at
com.bea.plateng.patch.ClasspathPatchInstaller.install(ClasspathPatchInstaller.java:118)
at
com.bea.plateng.patch.PatchInstallationHelper.install(PatchInstallationHelper.java:258)
オペレーティング システム : すべて
解決策 : Smart Update を終了して再起動してから、例外が発生したパッチを適用し直す。
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CR256067
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初期状態の AquaLogic Service Bus Examples ドメインから作成されたテンプレートを使用してドメインを作成できない
初期状態の AquaLogic Service Bus Examples ドメインから作成されたテンプレートを使用してドメインを作成した場合、サーバが起動しないことがある。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : なし。初期状態の AquaLogic Service Bus Examples ドメインから作成されたテンプレートを使用してのドメイン作成はサポートされていない。
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修正済みの問題
表 2 では、AquaLogic Service Bus 2.1 および WebLogic Server 9.1 に付属のインストールおよびコンフィグレーション ソフトウェアに関する修正済みの問題について説明します。
表 2 修正済みの問題
問題 ID
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説明
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CR231028
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WebLogic の例および Service Bus サンプルの両方のサーバを同時に起動できない
WebLogic の例および Service Bus サンプルのドメインでこれらのサーバを同時に起動または実行できない。この問題の原因は、両方のサーバが同じデフォルトのポート番号を使用するようにコンフィグレーションされていることである。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : 両方のサンプル サーバを同時に実行しないようにする。一方のサーバを起動する前に他方のサーバを停止する。
修正情報 : Service Bus サンプルのデフォルト ポート番号を次のとおり変更し、WebLogic の例で使用するデフォルト ポートと競合しないようにした。
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CR232132
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ドメインのルート ディレクトリにスペースが含まれる場合、サーバが起動しない
コンフィグレーション ウィザードを使用してドメインを作成し、ドメインのルート ディレクトリにスペースを含む名前を指定すると、そのドメイン サーバは起動できない。ドメインを起動しようとすると、以下のようなメッセージが生成される。
starting weblogic with Java version: ./startWebLogic.sh: line 171: /bin/java: No such file or directory Starting WLS with line: /bin/java -Dweblogic.Name= -Djava.security.policy=/server/lib/weblogic.policy ./startWebLogic.sh: line 176: /bin/java: No such file or directory ./startWebLogic.sh: line 184: popd: directory stack empty
オペレーティング システム : UNIX、Linux
解決策 : ドメインのルート ディレクトリの名前を指定するときに、スペースを使用しない。
修正情報 : コンフィグレーション ウィザードを UNIX または Linux マシンで実行した場合、ドメイン ルート ディレクトリの名前にスペースを入力できないようにした。
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CR234126
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再起動なしで実行時ツリーを介して、新規にコンフィグレーションした PKI 資格マッパーが有効
実行時 MBean ツリーでセキュリティ プロバイダのリストにセキュリティ プロバイダが追加されたり、削除されたりするときは、改訂後のリストが表示される前に再起動が必要である。ただし、現在は WebLogic Server では実行時 MBean ツリーにセキュリティ プロバイダの変更後のセットが直ちに表示され、示されているセキュリティ プロバイダを管理操作に直ちに使用できる。
プロバイダが管理操作に直ちに使用可能である場合でも、サーバはセキュリティ実行時操作 (認証、認可、監査など) には起動時に存在したプロバイダのセットを使用し続ける。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : これらのセキュリティ フレームワークに対する変更を実行時セキュリティ操作で有効にするにはサーバの再起動が必要。この条件はすべてのセキュリティ プロバイダに該当する。
修正情報 : UNIX または Linux マシンでは、コンフィグレーション ウィザードでドメイン ルート ディレクトリの名前にスペースを入力できないようにした。
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CR234353
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コンフィグレーション ウィザードのヘルプ ボタンで Template Builder のヘルプが開かれる
コンフィグレーション ウィザードを使用してドメインを拡張するときに、[WebLogic ドメインの確認] ウィンドウの [ヘルプ] をクリックすると Template Builder オンライン ヘルプが呼び出される。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : ドメインを拡張するときに、[WebLogic ドメインの確認] ウィンドウの [ヘルプ] を表示するには、以下の 2 つの解決策がある。
file:/// WL_HOME/common/help/cwhelp/doc/en/cfgwizhelp/ServiceReview.html
修正情報 : [ヘルプ] ボタンで正しいヘルプ情報が表示されるようにした。
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CR234458
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Oracle 10g データベースでは、最新の 10g ドライバを使用すると 1000 バイトを超える文字列を挿入できない
最新の Oracle 10g ドライバを使用すると Oracle 10g データベース (Oracle 10.1.0.2) に 1000 バイトを超える可変長の文字列を挿入できない
この制限は、以下の日本語の文字セットを使用する文字列を含む CHAR , VARCHAR , および VARCHAR2 の各データ型が対象。
オペレーティング システム : すべて
解決策 : 以下の 2 つのうちいずれかの解決策を使用できる。
修正情報 : この制限を取り除いた。
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CR235341
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WLST オンライン ヘルプの更新不足
WebLogic Server Scripting Tool のオンライン ヘルプには、以下の更新が含まれない。
1. suspend コマンドの説明には、削除が必要な以下の注意を含む。
注意 : suspend コマンドを呼び出すにはドメイン管理ポートを有効にする必要がある。
2. startNodeManager のコマンドの説明と一緒に表示されるものは、以下のように更新する必要がある。
注意: ノード マネージャは、WebLogic Server のカスタム インストール プロセスによって、Windows サービスとして Windows システムに必要に応じてインストールされます。そのため、ノード マネージャはコンピュータの起動時に自動的に起動します。詳細については、『インストール ガイド』の「Windows サービスとしてのノード マネージャのインストール」を参照してください。この場合、ノード マネージャを手動で起動する必要はありません。
オペレーティング システム : Windows
解決策 : 『WebLogic Scripting Tool ガイド』にあるトピック「WLST コマンドおよび変数リファレンス」には上記の更新内容が含まれる。
修正情報 : WLST オンライン ヘルプを更新した。
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CR235344
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Template Builder で指定した管理サーバ名およびリスン ポートが Service Bus ドメインに対して有効にならない
Domain Template Builder を使用して Service Bus ドメインのテンプレートを作成するときに、管理サーバのホスト名およびリスン ポートを変更すると、それらの変更は結果として作成されるテンプレートには反映されない。作成されるテンプレートは、テンプレートの作成元の Service Bus ドメインの管理サーバのホスト名およびリスン ポートを保持する。
オペレーティング システム : Windows
解決策 : このテンプレートに基づいてドメインを作成した後、ドメイン ファイル config.xml を編集して、正確なホスト名とリスン ポートを入力する。
修正情報 : ホスト名およびリスン ポートに対する変更がドメイン テンプレートに保存されるようにした。
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