メンテナンス更新ファイルおよび Service Pack のインストール
場合によっては、メンテナンス アップグレードのアンインストールが必要になることがあります。Smart Update を使用すると、これ以降の節で説明する方法で、システムのインストール環境を以前のリリース バージョンに戻すことができます。
BEA Products をアンインストールしても、その製品に適用されているパッチは削除されません。BEA ホーム ディレクトリにある複数の BEA Products 用のパッチが同一のパッチ プロファイルに適用され、1 つの BEA Products をアンインストールしても他の製品は継続して使用する場合に、このことは重要になります。この状況が発生した場合、使用を続行する BEA Products は、アンインストールされた製品のパッチが適用された状態で実行されます。
単一の BEA ホーム ディレクトリに複数の BEA Products をインストールしており、それらの BEA Products のうちの 1 つのみを排他的に使用するドメインがある場合、サーバ インスタンスが、それらのサーバで使用されている BEA Products に適用されたパッチのみで実行されるように、そのドメイン用のカスタム パッチ プロファイルを使用することが推奨されるベスト プラクティスです。ドメインからカスタム パッチ プロファイルを参照する方法の詳細については、「個別のドメインまたはサーバへのパッチ適用」を参照してください。
Smart Update を使用すると、パッチ ファイルに適用されているパッチまたはパッチ セットを簡単に削除できます。パッチまたはパッチ セットを削除するには、次の手順を実行します。
検証のダイアログ ボックスが表示されます。別のパッチが依存しているパッチを削除しようとすると、削除によって発生する衝突が報告されるので、続行する前に解決する必要があります。パッチ削除による衝突の解決方法については、「パッチの削除時の検証」を参照してください。パッチ削除の進行状況はステータス ウィンドウに表示されます。削除が完了すると、メッセージが表示されます。
注意 : パッチ セットに属しているパッチを削除する場合、パッチ セットのエントリは [Downloaded Patches] パネルのパッチ プロファイル内容のリストから削除されます。ただし、パッチ セットの中で削除されていない他のパッチについては、その場所で引き続きリストに表示されます。
BEA Products の Service Pack は元に戻すことができます。つまり、Service Pack を WebLogic Server などの製品にインストールした後、以前の Service Pack に戻すことができます。たとえば、最初に WebLogic Server 9.1 をインストールし、次に Service Pack 1 をインストールした場合、後で最初のリリースである WebLogic Server 9.1 にインストール環境を戻すことができます。
注意 : 以前の Service Pack に戻す場合、ユーザが作成したドメインは、異なる Service Pack で各ドメインの config.xml
ファイルに変更を行っているため、動作しなくなる可能性があります。以前の Service Pack で使用した各 config.xml
ファイルのバックアップ コピーがある場合には、インストール環境を前に戻した後にそれを使用してください。
以前のバージョンの BEA Products がこれまでマシンにインストールされたことがない場合は、そのバージョンにロールバックすることはできません。