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メンテナンス更新ファイルおよび Service Pack のインストール

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メンテナンス更新の配布に関するベスト プラクティス

この節では、以下のトピックを取り上げます。

 


プロダクション環境へのメンテナンス パッチの配布

この節では、プロダクション環境にパッチを配布する次のモデルについて説明します。

これらのモデルでは、プロダクション環境のマシンに対するソフトウェア メンテナンスの提供について次のような状況が想定されています。

Smart Update スクリプトを使用した標準メンテナンス レベルからプロダクション環境へのプロモート

この節では、前述の条件のいくつかまたはすべてに該当するプロダクション システムにメンテナンス更新を配布する作業の例を示すことで、Smart Update の機能がどのように役立つかを説明します。

  1. BEA カスタマサポートは、Avitek 社に対して、同社が WebLogic Server 9.1 上で実行している社内アプリケーションについて報告した問題を解決するためのプライベート パッチを提供しました。
  2. Avitek 社の MIS 部門の社員である Bob Jones は、提供されたパッチを自分のマシンのパッチ ダウンロード ディレクトリにダウンロードしました。このディレクトリは、MIS で使用されるネットワーク ディスクに設定されており、そこに Avitek 社にソフトウェア ベンダすべてから提供されるメンテナンス更新が格納されています。
  3. Rachel Burns は Avitek 社の品質保証 (QA) 部門の社員であり、自分のマシンでパッチをテストすることを担当しています。彼女のマシンには、プロダクション環境で使用されているのと同一の WebLogic Server 環境があります。Rachel のマシンにあるドメイン コンフィグレーションは、Avitek 社のプロダクション環境で動作中の WebLogic ドメインと類似しています。Rachel は、プロダクション環境で使用し、自分のマシンでも実行する WebLogic Server 起動スクリプトを作成しました。
  4. Rachel はオフライン モードで Smart Update を実行しました。パッチ ダウンロード ディレクトリを Bob が使用したディレクトリに設定していることを確認してから、そのパッチを自分の WebLogic Server インストール環境に適用しました。

  5. Rachel は、プロダクション システムがカスタマイズした WebLogic Server 起動スクリプトを使用しており、パッチに存在するクラスが自分のマシンの WebLogic システム クラスパスにロードされるようにスクリプトを変更する必要があることに気づきました。
  6. Rachel は、起動スクリプトでデフォルト パッチ プロファイルを参照するように PATCH_CLASSPATH 変数の定義を起動スクリプトに追加し、この変数を SET WEBLOGIC_CLASSPATH ステートメントの先頭に追加しました。

  7. Rachel はパッチのテストに成功し、Avitek 社のプロダクション環境で動作している 20 個の BEA Products インストールすべてに対してこのパッチをレプリケートする準備を整えました。各プロダクション マシンはほとんど同じであるため、どのマシン上でも動作するパッチ適用スクリプトを 1 つ作成すればよいことを Rachel は理解していました。
  8. そこで起動スクリプトを作成しました。その機能は非常に単純で、対象インストールのデフォルト パッチ プロファイルにパッチを適用し、更新した起動スクリプトを各マシンの適切な場所にコピーするというものです。

  9. Rachel はこのパッチをパッチ ダウンロード ディレクトリにアップロードしました。このディレクトリは、Avitek 社の DMZ にあるプロダクション用マシンで使用される、セキュリティで保護されたディスク上にあります。また、Smart Update スクリプトと新しい WebLogic Server 起動スクリプトも、この保護されたディスクにアップロードしました。
  10. Dagmar Kohl は、Avitek 社のプロダクション環境にあるマシンの管理者です。Dagmar は、Smart Update スクリプトを各プロダクション マシンにダウンロードして実行しました。
  11. パッチの内容から考えて、Dagmar は、パッチを有効にするために各サーバを再起動する必要があることを理解しました。サーバを再起動し、メンテナンス作業は完了しました。

製品インストール環境のアーカイブの作成と配布

Smart Update スクリプトを使用した標準メンテナンス レベルからプロダクション環境へのプロモート」で説明した手順の代替手段として、完全にパッチを適用した BEA Products イメージのアーカイブを作成し、そのイメージをプロダクション環境全体のすべてのマシンにレプリケートする方法があります。このアプローチを実行する場合は、次の点に注意してください。

 


BEA カスタマサポートに接続できないシステムへのメンテナンス パッチの提供

BEA カスタマサポートに接続できないマシンに対するメンテナンス」で説明するように、Smart Update のオフライン モードでは BEA カスタマサポートに接続できないマシン上にメンテナンス更新をインストールできます。この節では、パッチおよびパッチ セットをこれらのマシンに提供するために使用できる次の方法について説明します。

これらの節で方法を説明する目的のため、BEA カスタマサポートに接続できないマシンのことをここではオフライン マシンと呼びます。

共有パッチ ダウンロード ディレクトリ経由でオフライン マシンにパッチを適用する

次のトピックでは、共有パッチ ダウンロード ディレクトリ経由でオフライン マシンにパッチを適用する方法について説明します。

要件

共有パッチ ダウンロード ディレクトリ経由でオフライン マシンにメンテナンス更新をインストールするには、主として次の 2 つを用意する必要があります。

手順

インターネットにアクセスできるマシンから、インターネットに接続できないシステムにリモートでパッチを適用するには、インターネットにアクセスできるマシンを使用して次の手順を実行します。

  1. BEA カスタマサポートに接続できるマシンから次の操作を実行します。
    1. Smart Update を起動して、BEA カスタマサポートにログインします。
    2. [FilePreferences] を選択し、オフライン マシンからアクセス可能なパッチ ダウンロード ディレクトリの場所を指定します。選択した場所に対して、作業するユーザが書き込みパーミッションを持っていることを確認してください。
    3. 公開パッチをダウンロードする場合は、オフライン マシンにインストールされている BEA ソフトウェアの製品およびバージョンと同等の製品インストールを [Target Installation] パネルで選択します。
    4. パッチのダウンロードおよび適用」に記述されているように、必要なパッチすべてをダウンロードします。
  2. オフライン マシンから次を実行します。
    1. Smart Update を起動し、[Login] ダイアログ ボックスで [Work Offline] をクリックします。
    2. [FilePreferences...] を選択し、パッチ ダウンロード ディレクトリとして、BEA カスタマサポートに接続したマシンによってパッチがダウンロードされた場所を設定します。
    3. [Target Installation] パネルで、パッチを適用する対象インストールを選択します。
    4. [Manage Patches] タブを選択して、適切なパッチ プロファイルが選択されていることを確認します。
    5. [Downloaded Patches] パネルで、適用するパッチの隣にある [Apply] をクリックします。
    6. パッチの適用および管理」に従い、パッチを適用する手順をすべて完了します。

リムーバブル メディア経由でオフライン マシンにパッチを適用する

次のトピックでは、リムーバブル メディア経由でオフライン マシンにパッチを適用する方法について説明します。

要件

リムーバブル メディア経由でオフライン マシンにメンテナンス更新をインストールするには、主として次の 2 つを用意する必要があります。

手順

リムーバブル メディア経由でオフライン マシンにパッチを適用するには、次の手順を実行します。

  1. BEA カスタマサポートに接続できるマシンから次の操作を実行します。
    1. Smart Update を起動し、BEA カスタマサポートにログインします。
    2. 公開パッチをダウンロードする場合は、オフライン マシンにインストールされている BEA ソフトウェアの製品およびバージョンと同等の製品インストールを [Target Installation] パネルで選択します。
    3. パッチのダウンロードおよび適用」に記述されているように、必要なパッチすべてをダウンロードします。
    4. ダウンロードしたパッチをリムーバブル メディアにコピーします。
  2. オフライン マシンから次を実行します。
    1. リムーバブル メディアをオフライン マシンにマウントします。
    2. Smart Update を起動し、[Login] ダイアログ ボックスで [Work Offline] をクリックします。
    3. [FilePreferences...] を選択し、パッチ ダウンロード ディレクトリとして、パッチを含んだリムーバブル メディアのディレクトリを設定します。
    4. [Target Installation] パネルで、パッチを適用する対象インストールを選択します。
    5. [Manage Patches] タブを選択して、適切なパッチ プロファイルを選択します。
    6. [Downloaded Patches] パネルで、適用する各パッチの隣にある [Apply] をクリックします。
    7. パッチの適用および管理」に従い、パッチを適用する手順をすべて完了します。

オフライン マシンにパッチを適用するためのその他の手段

BEA カスタマサポートにオンライン接続する手段がない場合、BEA カスタマサポートでは、必要に応じて代替手段によってパッチを提供することがあります。

 

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