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用紙レポートの出力
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この章では、図8-1に示すように、作成したばかりのWebレポートの用紙レポートを出力する方法を説明します。ここでは、レポート・ウィザードを使用して、第2章「レポートへのデータの追加」で作成したデータ・モデルでペーパー・レイアウトを作成します。
レポート・ウィザードの使用方法をすでにご存知の場合は、クイック・リファレンス・ガイドとして、付録A.4「レポート・ウィザードのエントリ」を参照してください。
図8-1 JSPベースのWebレポートのデータ・モデルからの用紙レポートの出力
画像の説明
8.1 データ・モデルに基づいた用紙レポートの出力
この項では、第2章「レポートへのデータの追加」で作成したデータ・モデルに基づいて、ペーパー・レイアウトを出力する方法を説明します。
注意:
使用していた同一のデータベースに接続し、Human Resources(HR)スキーマにアクセスする必要があります。データベースの接続情報がわからない場合は、データベース管理者に連絡してください。
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レポート・ウィザードを使用して用紙レポートを出力するには
- オブジェクト・ナビゲータで、第6章「Webレポートのグラフの作成」で作成したレポート
emprevb_
自分のイニシャル.jsp
がオープンしていることを確認します。
注意:
JSPベースのWebレポートを最初に作成せずに、JSPベースのWebレポートのペーパー・レイアウトの出力方法のみを学習したい場合は、提供されたファイルemprevb.jsp をオープンします。
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- オブジェクト・ナビゲータで、レポート名を右クリックします。
- ポップアップ・メニューから、「レポート・ウィザード」を選択します。
- ここでは、用紙レポートを出力するため、ペーパー・レイアウトを選択します。第3章「Webレポートのソース・コードの確認」ですでに終了しているので、Webレイアウトを選択する必要はありません。
レポート・ウィザードの「レポート・タイプ」ページで、「ペーパー・レイアウトのみ作成」ラジオ・ボタンを選択します。
- 「スタイル」ページで「グループ上」ラジオ・ボタンが選択され、タイトルが「My Team's Salaries」であることを確認します。
- 「データ」タブをクリックします。
第2章「レポートへのデータの追加」で作成したデータ・モデルが、「SQL問合せ文」フィールドに表示されます。
- 「フィールド」ページで、すべてのフィールドを「使用可能フィールド」リストに戻し、次のフィールドを選択し、「>」ボタンをクリックして「表示フィールド」リストに移動します。
- emp_name
- mgr_name
- SALARY
- SumSALARYPermgr_name
- 「ラベル」ページのemp_nameフィールドの「ラベル」フィールドで、「
Employee Name
」と入力します。
- mgr_nameフィールドの「ラベル」フィールドで、「
Manager Name
」と入力します。
- SumSALARYPermgr_nameフィールドの「ラベル」フィールドで、「
Total Salary
」と入力します。
- 「テンプレート」ページで、「Beige」テンプレートが選択されていることを確認します。
- 「終了」をクリックします。
レポートが、次のようにペーパー・デザイン・ビューに表示されます。
図8-2 最終的な用紙レポート
画像の説明
- 「ファイル」→「別名保存」を選択します。
- 名前を
emprev_paper_
自分のイニシャル.rdf
に変更し、rdfが選択されていることを確認します。
- 「保存」をクリックします。
8.2 ペーパー・デザイン・ビューでのレポートの変更
Reports Builderでは、レポートのルック・アンド・フィールを変更するための数多くのツールがペーパー・デザイン・ビューに用意されています。実際のデータを編集できるため、レポートの仕上がりを確認できます。この項では、最も一般的に使用される次のような書式設定を使用して、レポートの外観を整える方法について説明します。
- 列の位置合せ
- 書式マスクの設定
- オブジェクトの操作
- テキストの編集
- 視覚属性の変更
- データのハイライト表示
- ページ番号の挿入
- 現在の日時の挿入
ペーパー・デザイン・ビューでレポートの外観を変更するには
- ペーパー・デザイン・ビューのツールバーにある「フレックス・オフ」ボタンをクリックします。
- タイトルとロゴの位置を合せます。
レポート・タイトル「My Team's Salaries」をクリックしたまま、左へ1.5インチ、下へ0.25インチ移動します。
- オブジェクトを選択したまま、「書式」、「フォント」の順にクリックし、「Arial」、「太字」、「12pt」を選択してテキストの書式を設定します。
ヒント:
テキストがオブジェクトの領域内に収まらない場合は、テキスト・オブジェクトをもう一度クリックし、アンカーの1つを右にドラッグします。
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- これで、レポートのタイトルは次のように表示されます。
図8-3 書式が設定された用紙レポートのタイトル
画像の説明
- 「Salary」ラベルの下の数値の列をクリックします。数値がすべて選択されます。
- ツールバーで、「通貨」ボタンをクリックし、「カンマ」ボタンをクリックし、「10進桁を追加」を2回クリックします。
- 数値を選択したまま、ツールバーの「右に整列」ボタンをクリックします。
- 「Salary」列は、次のように表示されます。
図8-4 書式が設定された「Salary」列の数値
画像の説明
- 給料の数値を右揃えに設定したため、「Salary」ラベルも右揃えに設定します。
「Salary」ラベルをクリックし、ツールバーの「右に整列」ボタンをクリックします。
- 次に、「Total Salary」の数値も「Salary」の数値と同様に書式設定します。
- 「Manager Name」ラベルとマネージャの名前の間に空白を追加します。マネージャの名前(Greenberg,Nancyなど)をクリックします。オブジェクトを選択したまま、キーボードの右矢印キーを使用してそのフィールドを右に移動します。
これで、レポートは次のように表示されます。
図8-5 最終的な用紙レポートの仕上がり
画像の説明
8.3 まとめ
お疲れ様でした。これで、JSPベースのWebレポートで作成したデータ・モデルに基づいて、用紙レポートを出力しました。この章では、次の手順を学習しました。
- 既存のJSPベースのWebレポートでレポート・ウィザードをオープンする。
- レポートにペーパー・レイアウトを作成する。
- Webレポートの用紙レポートを出力する。
- 用紙レポートが見やすくなるように書式を設定する。
既存のデータ・モデルに基づいた用紙レポートの出力の詳細は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプを参照してください。