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Oracle Reports レポート作成ガイド
10gリリース2(10.1.2)
B25068-01
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操作手順

この章では、Oracle Reportsを使用してオブジェクトを作成し、レポートを設計する手順を示します。この章の各トピックは、Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「方法」の項にも含まれています(第3.1.1項「Oracle Reportsオンライン・ヘルプの使用」を参照)。

手順は次の各項に分類されています。

3.1 Oracle Reportsのドキュメントへのアクセス

この項では、Oracle Reportsのドキュメントにアクセスする際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.1.1 Oracle Reportsオンライン・ヘルプの使用

Oracle Reportsの参照情報およびReports Builderの使用方法の詳細は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプを参照してください。このオンライン・ヘルプには、次のいずれかの方法でアクセスできます。

次に示すガイドラインは、オンライン・ヘルプを効果的に使用するのに役立ちます。

3.1.2 他のドキュメントの検索

レポートの作成を始めて使いこなすには、次のリソースを参照してください。

表3-1    Oracle Reportsのドキュメント・ロードマップ 
参照内容  参照先 

Oracle Reportsの概要 

  • 『Getting Started with Oracle Reports』。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)から入手できます。

  • 「ヘルプ」→「ヘルプ・コンテンツ」を選択して表示される「ヘルプ・ナビゲータ」ウィンドウの、「概要」ノードにあるオンライン・ヘルプ・トピック: 「Reports Builderについて」と「このリリースについて」。

 

このリリースで追加された新機能の概要 

  • 『Oracle Reports新機能』。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)から入手できます。

  • 「ヘルプ」→「ヘルプ・コンテンツ」を選択して表示される「ヘルプ・ナビゲータ」ウィンドウの、「概要」ノードにあるオンライン・ヘルプ・トピック: 「このリリースについて」。

 

このリリースで非推奨となった機能、廃止された機能、変更された機能の概要 

  • 『A Guide to Functional Changes Between Oracle Reports 6i and 10g』。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)から入手できます。

  • 「ヘルプ」→「ヘルプ・コンテンツ」を選択して表示される「ヘルプ・ナビゲータ」ウィンドウの、「概要」ノードにあるオンライン・ヘルプ・トピック: 「このリリースについて」。

 

ペーパー・レポートとWebベースのレポートの作成に関する説明と実地レッスン 

  • このマニュアルおよび『Oracle Reportsチュートリアル』。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reportsドキュメントのページ(http://www.oracle.com/technology/documentation/reports.html)から入手できます。

  • 特定のタスクおよび参照情報の詳細は、オンライン・ヘルプ(「ヘルプ」→「ヘルプ・コンテンツ」を選択)を参照してください。

 

ダイアログ・ボックス、メッセージ、プロパティに関する状況依存ヘルプ 

  • ダイアログ・ボックスとメッセージの詳細は、「ヘルプ」をクリックするか[F1]を押して表示されるオンライン・ヘルプ・トピックを参照してください。

  • プロパティの詳細は、プロパティ・インスペクタでプロパティをクリックした後、[F1]を押して表示されるオンライン・ヘルプ・トピックを参照してください。

 

OracleAS Reports Servicesについての情報と、Reports Serverの構成および使用についての情報 

  • 『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reportsドキュメントのページ(http://www.oracle.com/technology/documentation/reports.html)から入手できます。

 

Oracle ReportsのApplication Program Interface(API)の使用についての情報 

  • 『Oracle Reports SDK』。このマニュアルは、次の場所から入手できます。

    ドキュメントCD。

    『Getting Started with Oracle Reports』。このマニュアルを入手するには、Oracle Technology Network(OTN)のOracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)で、「Getting Started」をクリックして「Getting Started with Oracle Reports」ホームページを表示します。左側にあるトピックのリストの中から「Index」をクリックします。「Collateral Type」リストで、「Documentations」を選択し、「Search」をクリックします。表示されたリストで、Oracle Reports Java APIのドキュメントを探します。

  • Reports Software Development Kit(RSDK)。これは、Oracle Technology Network(OTN)のOracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)で「SDK」をクリックすると入手できます。

  • Oracle Reports Plugin Exchange。これは、Oracle Technology Network(OTN)のOracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)で「Plugin Exchange」をクリックすると入手できます。

 

サンプルとデモ 

  • 『Getting Started with Oracle Reports』。このマニュアルを入手するには、Oracle Technology Network(OTN)のOracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)で、「Getting Started」をクリックして「Getting Started with Oracle Reports」ホームページを表示します。左側にあるトピックのリストの中から「Index」をクリックします。「Collateral Type」リストで「Examples」または「Documentations」を選択し、「Search」をクリックします。表示されたリストで、対象となるサンプルまたはデモをクリックします。

  • サンプルのサブセットは、Oracle Developer Suiteの製品CDにも収録されています。

 

その他のリソース(ホワイト・ペーパーなど) 

  • Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/index.html)。

 

3.2 プロパティと環境設定の設定

この項では、プロパティと環境設定を設定する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.2.1 プロパティ・インスペクタの表示

オブジェクトのプロパティ・インスペクタを表示するには:

関連項目

第1.10.1項「プロパティ・インスペクタについて」

3.2.2 レポートのプロパティの設定

レポートのプロパティを設定するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 必要に応じて、レポートのプロパティを設定します。

3.2.3 レポートの環境設定の設定

レポートの環境設定を指定するには:

  1. 「編集」→「プリファレンス」を選択します。

  2. レポート設計の環境設定を指定するには、「一般」タブ、「アクセス」タブ、「ウィザード」タブで値を設定します。

  3. レポート実行の環境設定を指定するには、「ランタイム値」タブと「ランタイム設定」タブで値を設定します。

  4. 「プリファレンス」ダイアログ・ボックスでの設定の詳細は、「ヘルプ」をクリックしてください。

3.2.4 オブジェクト・ナビゲータの環境設定の設定

オブジェクト・ナビゲータ表示のオプションを指定するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ツール」→「オプション」→「ナビゲータ」を選択します。

  2. 「オブジェクト・ナビゲータ・オプション」ダイアログ・ボックスで、必要に応じて設定を変更します。

  3. 「OK」をクリックします。

関連項目

第1.5.1項「オブジェクト・ナビゲータについて」

3.2.5 ASCII(キャラクタ・モード)レポートのプロパティの設定

ASCII(キャラクタ・モード)レポートのプロパティを設定するには:

  1. レポート名の横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「キャラクタ・モード」ノードで、「キャラクタ単位で設計」を「はい」に設定します。

  3. オブジェクト・ナビゲータの「ペーパー・レイアウト」ノードで、「ヘッダー・セクション」、「メイン・セクション」または「トレーラ・セクション」のうち、該当するセクション(ヘッダー、メイン、トレーラ)のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。


    注意

    デフォルトでは、レポートはメイン・セクションに定義されます。 


  4. プロパティ・インスペクタの「セクション」ノードで、次の操作を行います。

    • 「レポート幅」と「レポート高」に、そのレポートにあてはまるキャラクタ・モードのディメンションを設定します。たとえば、横向きの場合は幅が132(または180)で高さが66、縦向きの場合は幅が102で高さが85(または116)とします。

    • 「方向」プロパティを目的の値に設定します。

  5. オブジェクト・ナビゲータで「データ・モデル」ノードを開き、「システム・パラメータ」ノードを開きます。

  6. 「MODE」の横のプロパティ・アイコンをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 「パラメータ」ノードで、「初期値」プロパティを「Character」に設定します。

  7. ペーパー・レイアウト・ビューで、「ツール」→「オプション」→「ルーラー」を選択して、「定規」ダイアログ・ボックスを表示します。

    • 「単位」を「文字セル」に設定し、「格子当りのスナップポイント数」を「1」に設定します。

    • 「OK」をクリックします。

  8. メニュー・バーで「表示」をクリックして、「グリッド指定」が選択されていることを確認します。

  9. 「編集」→「プリファレンス」を選択して、「プリファレンス」ダイアログ・ボックスを表示します。

    • 「ウィザード」ページで、「水平中間フィールド」を「1」に、「垂直中間フィールド」を「0」に設定します。

    • 「OK」をクリックします。

  10. 「書式」→「フォント」を選択し、キャラクタ・モードのフォントに最も近いフォント、スタイル、サイズを選択します。たとえば、Courier、標準、12ポイントを選択します。

関連項目

第3.5.9項「ASCII(キャラクタ・モード)レポートの作成」

3.2.6 カラー・パレットの環境設定の設定

カラー・パレットの環境設定を設定するには:

  1. 「編集」→「プリファレンス」を選択します。

  2. 「プリファレンス」ダイアログ・ボックスの「一般」タブ・ページで、必要に応じて「カラー・モード」を次のように設定します。

    • 編集可: Reports Builderによって、ご使用のシステムのカラー・パレットがアクティブなレポートのパレットに、一時的に置き換えられます。新規レポートがアクティブになるたびに、システム・パレットはそのレポートのカラー・パレットに置き換わります。レポートにはカラー・パレットは1つのみ設定できます。これによって、アクティブなレポートは正確に表示されますが、非アクティブなレポートが正しく表示されない可能性があります。カラー・パレットの変更や、カラー・パレットのインポートまたはエクスポートを行う場合は、「編集可」を選択する必要があります。

    • 読込み専用 - 共有:(デフォルト)パレット内にカラーを追加する余地がなくなるまで、アクティブなレポートそれぞれのカラー・パレットが、システムの元のパレットに追加されていきます。そのパレットは、開いているレポートすべてが共有する唯一のパレットとなります。このパレットとまったく異なるカラーを使用したレポートを作成した場合、正しく表示されない可能性があります。

    • 読込み専用 - 個別:レポートをアクティブにするたびに、パレット内にカラーを追加する余地がなくなるまで、そのレポートのカラー・パレットが、システムの元のパレットに追加されていきます。このパレットは、その後、レポートがアクティブになるたびに使用されます。これによって、アクティブなレポートは正確に表示されますが、非アクティブなレポートが正しく表示されない可能性があります。

  3. 「カラー・モード」を変更する場合、新しいモードを有効にするには、Reports Builderをシャット・ダウンして再起動します。

関連項目

第2.4.5項「カラーとパターンの変更について」

第3.9.6.6項「カラー・パレットのインポートまたはエクスポート」

第3.9.6.5項「カラー・パレットの変更」

第3.9.6.2項「カラーの変更」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」→「カラー・パレットとパターン・パレット」の項のトピック「Oracle CDE1カラー・パレット」、「デフォルト・カラー・パレット」、「グレースケール・カラー・パレット」

3.2.7 複数オブジェクトのプロパティの設定

複数オブジェクトのプロパティを設定するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータやレポート・エディタのビューで、プロパティを設定するオブジェクトを選択します。各オブジェクトのタイプは異なっていてもかまいません。さらに、別々のドキュメントに存在していてもかまいません。

  2. 「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択します。

  3. プロパティ・インスペクタで、「論理和」ボタンをクリックしてすべてのオブジェクトのプロパティをすべて表示するか、「論理積」ボタンのままにしてオブジェクトが共有しているプロパティのみを表示します。

  4. 必要に応じてプロパティを設定します。


    注意

    プロパティ設定を変更すると、そのプロパティが適用される現在の選択範囲にあるすべてのオブジェクトに対して、その変更が適用されます。 


たとえば、1つのレポートに複数のフィールドがあり、それぞれに日付が表示されているとします。各フィールドの「データ型」プロパティはDATEになっているため、日付はORACLEのデフォルト書式DD-MON-YYで表示されます。

別の日付書式をアプリケーション全体で使用するには、日付を表示するフィールドそれぞれに、「書式マスク」プロパティを設定する必要があります。そこで、各フィールドの「書式マスク」プロパティを個別に設定するのではなく、すべての項目を選択して「書式マスク」プロパティを一度だけ設定し、選択した各項目の書式マスクを変更します。

関連項目

第1.10.1.1項「プロパティ・インスペクタでの複数選択について」

3.2.8 オブジェクトどうしのプロパティの比較

オブジェクトどうしのプロパティを比較するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータかエディタで第1のオブジェクトをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタにそのプロパティを表示します。

  2. プロパティ・インスペクタで「確保」ボタンをクリックして、このプロパティ・インスペクタのコピーを現行のオブジェクトに添付します。

  3. オブジェクト・ナビゲータで、2番目のオブジェクトをダブルクリックし、「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択します。

    第2のプロパティ・インスペクタが表示されます。第2のウィンドウが第1のウィンドウの上に重なって表示されている場合は、第2のウィンドウをドラッグして、第1のウィンドウと並べます。

3.3 共通タスクの実行

Reports Builderを操作していると、次のようなタスクを実行することが多くなります。

使用に関する注意

Oracle Reports 10gでは、レポートはデータベースに保存されなくなりました(データベース内のレポートに対する名前の変更、権限付与および情報取得の機能も廃止されました)。かわりに、Oracle Software Configuration Manager(SCM)のチェックインとチェックアウトの機能を使用して、レポートをファイルまたはソース制御に保存します。

3.3.1 データベースへの接続

Reports Builderでレポートを設計中に、データベースに接続するには:

  1. 「ファイル」→「接続」を選択します。

  2. 「接続」ダイアログ・ボックスで、「ユーザー名」、「パスワード」、「データベース」の各フィールドに必要な情報を入力して(詳細は「ヘルプ」をクリック)、「接続」をクリックします。

コマンドラインを使用してデータベースに接続するには:

3.3.2 レポートを開く

レポートを開くには:

  1. 「ファイル」→「開く」を選択します。

  2. 「開く」ダイアログ・ボックスでレポートを参照し、その名前をクリックして「開く」をクリックすると、Reports Builderでレポートが開きます。

3.3.3 レポートの保存

レポートを保存するには:

  1. 「ファイル」→「保存」または「ファイル」→「別名保存」を選択するか、ツールバーの「保存」ボタンをクリックします。

  2. 一度も保存していないレポートの場合は、「保存」ダイアログ・ボックスで目的の場所を参照して、レポートの名前を入力します。「保存」をクリックします。

3.3.4 レポートのコピー

レポートをコピーするには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、コピーするレポートをクリックします。

  2. 「ファイル」→「別名保存」を選択します。

  3. 「別名保存」ダイアログ・ボックスで目的の場所を参照して、レポートの新しいコピーの名前を入力します。「保存」をクリックします。

3.3.5 レポート名の変更

オブジェクト・ナビゲータでレポート名を変更するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. プロパティ・インスペクタの「一般情報」ノードで、「名前」プロパティに新しい名前を入力して設定します。

ファイル・システムでレポート名を変更するには:

  1. ご使用のオペレーティング・システムのファイル・システム(たとえば、Windowsの場合はWindows Explorer)で、レポートの場所を参照します。

  2. レポート名をクリックし、もう一度クリックしてその名前をアクティブにします。

  3. レポートの新しい名前を入力します。

3.3.6 レポートの削除

オブジェクト・ナビゲータでレポートを削除するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータでレポート名をクリックし、「編集」→「削除」を選択するか、ツールバーの「削除」ボタンをクリックします。

  2. 警告のダイアログ・ボックスが表示されたら、「はい」をクリックしてレポートを削除します。削除操作を取り消すには、「いいえ」をクリックします。

ファイル・システムでレポートを削除するには:

  1. ご使用のオペレーティング・システムのファイル・システム(たとえば、Windowsの場合はWindows Explorer)で、レポートの場所を参照します。

  2. レポート名をクリックして、「ファイル」→「削除」を選択します。

  3. 警告のダイアログ・ボックスが表示されたら、「はい」をクリックしてレポートを削除します。削除操作を取り消すには、「いいえ」をクリックします。

3.3.7 レポートのアーカイブ

Oracle Reports 10gでレポートをアーカイブするには、Oracle Software Configuration Manager(SCM)のチェックインとチェックアウトの機能を使用して、レポートをソース制御に保存できます。

SCMという単一の場所が用意され、ビジネス・ロジックを含むすべてのアプリケーション・コンポーネントを、そこに集中保存できます。これによって、アプリケーションの開発環境を完全に制御できます。SCMには、ソース/バージョン制御、影響分析、関連するアプリケーション・コンポーネントすべてのチェックインおよびチェックアウトなどの機能があります。Oracle ReportsはOracle SCMと統合されているため、シームレスな統合化環境でレポートを容易に制御できます。

Developer Suite(DS)の完全なインストールを行うと、SCMがインストールされ、レジストリ変数が設定されます。ただし、Business Intelligenceのみのインストールなど、DSの部分的なインストールを行った場合は、SCMがインストールされないことがあります。Reports Builderの「ファイル」メニューの「管理」メニュー項目が無効になっている場合、SCMはインストールされていません。SCMは、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/index.html)からダウンロードしてインストールできます。その後、Oracle ReportsでSCMを使用できるようにするには、次の手順を実行して、レジストリ変数を設定します。

Reports BuilderのSCM機能(「ファイル」→「管理」)の使用方法の詳細は、SCMのマニュアルを参照してください。

使用に関する注意

Reports BuilderでSCMを使用するときは、「ファイル」→「管理」→「チェックイン」を選択した後で、「ファイル」→「管理」→「チェックアウト」を選択しないでください。これを行うと、レポートが読取り専用モードに設定されます。この問題を回避するには、チェックインとチェックアウトを必ず別々に操作して実行します。

3.3.8 オブジェクトの選択と選択解除

オブジェクトの操作やプロパティ定義を行うには、まずオブジェクトを選択する必要があります。

3.3.8.1 単一オブジェクトの選択

オブジェクト・ナビゲータで単一オブジェクトを選択するには:

データ・モデル・ビュー、ペーパー・レイアウト・ビュー、ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで単一オブジェクトを選択するには:

  1. ツール・パレットのツールがアクティブになっている場合、まずツール・パレットの「選択」ツールをクリックします。

  2. オブジェクトをクリックします。

3.3.8.2 複数オブジェクトの選択

オブジェクト・ナビゲータで複数オブジェクトを選択するには:

データ・モデル・ビュー、ペーパー・レイアウト・ビュー、ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで複数オブジェクトを選択するには:

  1. ツール・パレットのツールがアクティブになっている場合、まずツール・パレットの「選択」ツールをクリックします。

  2. 次のいずれかの操作を行います。

    • [Shift]を押しながら各オブジェクトをクリックします。

    • 選択するオブジェクトすべてを含む領域をクリックしてドラッグします(データ・モデル・ビューでは、選択した最初のオブジェクトがグループ内の列である場合、これ以外に選択するオブジェクトは、どれも同じグループ内の列である必要があります。問合せ、グループ、レポートレベルの列またはパラメータの選択と同時にグループ内の列を選択することはできません)。

3.3.8.3 枠に囲まれたオブジェクトの選択

枠または繰返し枠に囲まれたオブジェクト・セットを選択するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、次のいずれかの操作を行います。

    • ツールバーの「制限オン」ボタンをクリックします。

    • すべてのオブジェクトを明示的に選択して共有プロパティを設定する場合は、ツールバーの「枠選択」ボタンをクリックします。

  2. 枠または繰返し枠をクリックします。

    明示的なアンカーに従って、枠または繰返し枠内のすべてのオブジェクトが選択されます。

3.3.8.4 グループ化されたオブジェクトの選択

(「レイアウト」→「グループ設定」→「グループ化」を使用して)グループ化されたオブジェクトを選択するには、ツール・パレットの「選択」ツールをクリックして、グループ化されたオブジェクトのいずれかをクリックします。

3.3.8.5 レポート領域内のすべてのオブジェクトの選択

編集中の領域(「ヘッダー・セクション」、「メイン・セクション」または「トレーラ・セクション」の本体またはマージン)内のすべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します(データ・モデル・ビューでは、この操作を行ってもグループ内の列は選択されません)。

3.3.8.6 オーバーラップしたオブジェクトの選択

一部または全部が別のオブジェクトとオーバーラップしたオブジェクトを選択するには:

  1. 選択するオブジェクトを遮っているオブジェクトをクリックします。

  2. 「レイアウト」→「最背面へ移動」を選択して、選択するオブジェクトを、遮っているオブジェクトの手前に移動します。

  3. オブジェクトをクリックします。

3.3.8.7 単一オブジェクトの選択解除

オブジェクト・ナビゲータで単一オブジェクトを選択解除するには:

データ・モデル・ビュー、ペーパー・レイアウト・ビュー、ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで単一オブジェクトを選択解除するには:

3.3.8.8 複数オブジェクトの選択解除

選択したオブジェクトをすべて選択解除するには:

3.3.9 オブジェクトの削除

オブジェクトを削除するには:

  1. オブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. 「編集」→「削除」を選択します。

3.4 オブジェクト・ナビゲータの操作

この項では、オブジェクト・ナビゲータを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

関連項目

第1.5.1項「オブジェクト・ナビゲータについて」

3.4.1 オブジェクト・ナビゲータからのレポート・エディタのビューの表示

オブジェクト・ナビゲータでレポート・エディタのビューを表示するには、次のいずれかの操作を行います。

関連項目

第1.6.2項「データ・モデル・ビューについて」

第1.6.3項「ペーパー・レイアウト・ビューについて」

第1.6.5項「ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューについて」

第1.6.6項「Webソース・ビューについて」

3.4.2 ノードの開閉

ノードを1レベル開閉するには、次のいずれかの操作を行います。

ノードを完全に開閉するには、次のいずれかの操作を行います。

3.4.3 ノードの検索

オブジェクト・ナビゲータで特定のノードを検索するには:

  1. 「検索」フィールドにノード名の全体または一部を入力します。

  2. 次に一致する対象を検索するには、ツールバーの「次を検索」ボタンをクリックします。

  3. 前に一致した対象を検索するには、ツールバーの「前を検索」ボタンをクリックします。

3.4.4 オブジェクト・ナビゲータの表示の変更

オブジェクト・ナビゲータで、オブジェクト階層ごとにオブジェクトを表示して、親子リレーションシップを表示するには:

オブジェクト・ナビゲータで、単一ヘッダーの下にあるすべての問合せのように、タイプごとにオブジェクトを表示するには:

関連項目

第1.5.2項「オブジェクト・ナビゲータのビューについて」

3.4.5 オブジェクト・ナビゲータの環境設定の設定

第3.2.4項「オブジェクト・ナビゲータの環境設定の設定」を参照してください。

3.5 レポートの操作

この項では、(ペーパーベースまたはWebベースの)レポートを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.5.1 レポートの作成

単一問合せレポートを作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「レポート」ノードをクリックし、ツールバーの「作成」ボタンをクリックします。

  2. 「新規レポート」ダイアログ・ボックスで、「レポート・ウィザードを使う」をクリックして「OK」をクリックします。

  3. レポート・ウィザードの指示に従ってレポートを作成します。操作方法がわからない場合は、タブ・ページの「ヘルプ」をクリックしてください。

  4. Webソース・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューで、結果のレポート出力を変更するか、「ツール」→「レポート・ウィザード」を選択してウィザードを再実行します。

複数問合せレポートを作成するには:

  1. データ・ウィザードを使用して問合せを1件ずつ作成します。操作方法がわからない場合は、タブ・ページの「ヘルプ」をクリックしてください(第3.8.1.2項「問合せの作成: データ・ウィザード」を参照)。

  2. レポートのレイアウトを作成します(第3.5.4項「レポートのデフォルト・レイアウトの作成」を参照)。

関連項目

第1.2.1項「レポートについて」

第1.2.2項「Webレポートについて」

第3.5.1項「レポートの作成」

第1.3.1項「表形式レポートについて」

第1.3.2項「グループ上レポートについて」

第1.3.3項「グループ左レポートについて」

第1.3.4項「フォーム形状レポートについて」

第1.3.5項「フォーム・レター・レポートについて」

第1.3.6項「メール・ラベル・レポートについて」

第1.3.7項「マトリックス・レポートについて」

第2.1.7項「ネストしたマトリックス・レポートについて」

第2.1.8項「グループ別マトリックス・レポートについて」

3.5.2 複数問合せのグループ上レポートの作成

第11章「2つの問合せを使用したグループ・レポートの作成」のサンプル・レポートを参照してください。

3.5.3 ネストしたマトリックス・レポートの作成

第26章「ネストしたマトリックス・レポートの作成」のサンプル・レポートを参照してください。

3.5.4 レポートのデフォルト・レイアウトの作成

レポートのデフォルト・レイアウトを作成するには:

  1. 現行のレポート(デフォルトではレポートのメイン・セクション)のレイアウトをデフォルト設定するには、「ツール」→「レポート・ウィザード」を選択し、ウィザードの指示に従って、選択するレポート・スタイルのレイアウトを作成します。

  2. 現行のレポート・レイアウトに別のレイアウト・セクションを追加するには、次の項の手順に従ってレポート・レイアウトをもう1つ作成します。

  3. ペーパー・レイアウト・ビューで、デフォルト・レイアウトを手動でさらに変更します。


    注意

    ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューでレイアウトを手動で変更した後、レポート・ウィザードに再度アクセスした場合、レポート・ウィザードの「終了」をクリックすると、これらのレイアウトの変更は失われ、レイアウトはデフォルト設定に戻ります。 


関連項目

第2.4.2項「レイアウトのデフォルトについて」

第3.10.2項「セクションのデフォルト・レイアウトの作成」

第3.9.13.3章「デフォルトのレイアウト間隔の変更」

3.5.5 追加のレポート・レイアウトの作成

既存のレイアウトを上書きせずに、新規のレイアウト・セクションをレポートに追加するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「レポート・ブロック」ツールをクリックします。

  2. 新規レイアウトの四角形領域をドラッグして、レポート・ブロック・ウィザードを表示します。

  3. ウィザードの指示に従ってデータを選択し、新規のレイアウト・セクションに表示します。

  4. レイアウト・セクションをもう一度整列させるには、ペーパー・レイアウト・ビューで、各セクションをクリックして新しい位置にドラッグします。

  5. ペーパー・デザイン・ビューでレポート出力を変更します。


    注意

    レポート・ウィザードに再度アクセスして変更を行った場合、レポート・ウィザードで「終了」をクリックすると、レイアウト全体が新規のデフォルト・レイアウトで上書きされてしまいます。これまでに作成した追加のレポート・レイアウトも、ペーパー・レイアウト・ビューやペーパー・デザイン・ビューで手動で行ったレイアウト変更も、すべて失われてしまうので注意してください。 


3.5.6 レポートへのタイトルの追加

レポートにタイトルを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポートを選択するか開きます。

  2. 「ツール」→「レポート・ウィザード」を選択します。

  3. 「スタイル」ページで、「タイトル」フィールドにレポートのタイトルを入力します。

  4. そのレポートのタイトルをテンプレートで使用する場合は、第3.12.5項「テンプレートのレポート・タイトルのフォーマット」を参照してください。

関連項目

第2.1.1項「レポートのタイトルについて」

第2.7.1項「テンプレートについて」

3.5.7 レポートへの目次の追加

レポートの目次(TOC)を作成するには、SRW.SET_FORMAT_ORDERビルトイン・プロシージャを使用してレポートのメイン・セクションを最初にフォーマットし、その後でレポート・トリガーを使用して、TOCエントリが含まれる表を作成できます。TOCの最初の要素をフォーマットするとトリガーが起動され、そのTOCエントリとページ番号が含まれる行がTOC表に作成されます。メイン・セクションのフォーマット後に、ヘッダー・セクションがフォーマットされるようにフォーマット順序の設定を定義できます。ヘッダー・セクションには、TOC表に基づいたレポート・ブロックを含められます。フォーマットの終了後、レポートをTOC(ヘッダー・セクション)、レポート本体(メイン・セクション)、トレーラ・セクションの順に出力できます。

目次の作成手順については、第35章「単純な目次と索引を使用したペーパー・レポートの作成」および第36章「複数階層の目次を使用したペーパー・レポートの作成」にある2つの例を参照してください。

関連項目

第2.8.1項「フォーマットの順序について」

3.5.8 レポートへの索引の追加

レポートの索引を作成するには、メイン・セクションのフォーマット時に、レポート・トリガーを使用して、索引エントリが含まれる表を作成できます。索引の最初の要素をフォーマットするとトリガーが起動され、その索引エントリとページ番号が含まれる行が索引表に作成されます。デフォルトの設定では、メイン・セクションのフォーマット後にトレーラ・セクションがフォーマットされます。トレーラ・セクションには、索引表に基づいたレポート・ブロックを含められます。フォーマットの終了後、レポートをレポート本体(メイン・セクション)、索引(トレーラ・セクション)の順に出力できます。

索引の作成手順については、第35章「単純な目次と索引を使用したペーパー・レポートの作成」の例を参照してください。

3.5.9 ASCII(キャラクタ・モード)レポートの作成

ASCII(キャラクタ・モード)レポートを作成するには:

  1. 最初に、レポート・ウィザードを使用してレポートを作成し、保存します。

  2. オブジェクト・ナビゲータの「レポート」ノードで、キャラクタ・モードに変換するレポートをクリックします。

  3. 「ツール」→「ファイル変換」を選択します。

  4. 「変換」ダイアログ・ボックスの「変換」タブ・ページで、次の操作を行います。

    • 「文書タイプ」を「レポート」に設定します。

    • 「ソース」には、既存のビットマップ式レポートの名前を設定します。

    • 「宛先タイプ」を「レポート・バイナリ・ファイル (RDF)」に設定します。

    • 「宛先」には、新しいキャラクタ・モードのレポート名を設定します。

  5. 「オプション」タブ・ページで、「宛先単位」を「文字」に設定します。

  6. 「OK」をクリックします。

  7. 新しいキャラクタ・モードのレポートのプロパティを設定します。

関連項目

第2.8.15項「ASCII(キャラクタ・モード)レポートの作成について」

第3.2.5項「ASCII(キャラクタ・モード)レポートのプロパティの設定」

3.5.10 複数プラットフォーム・レポートの準備

1つのレポートを複数のプラットフォームで実行するには、次にあげるGUIの相違点を準備段階で考慮してください。

フォント:ターゲットのGUIでは、特定のフォントのタイプ、スタイルまたはサイズが使用できない可能性があります。これは、次の2つの方法のいずれかで処理できます。

カラー:ターゲットのGUIでは、特定のカラーが使用できない可能性があります。可能な場合は、ターゲットのGUIに存在することがわかっているカラーを使用します。そうでない場合は、ターゲットのGUIのデフォルト・カラーにきちんとマッピングされるカラーを使用します。一般に多くのプラットフォームで使用可能なカラーは、青、赤紫、赤、水色、緑、黄色です。

DPI:モニターで使用するドット・パー・インチ(DPI)が、レポートを実行するユーザーの使用しているDPIと異なる可能性があります。DPIが影響するのは、英数字の単語が画面上で折り返す方法のみです。設計するレポートをペーパー・デザイン・ビューで表示する可能性がある場合は、そのレポートを実行するユーザーと同じDPIを使用してみてください。また、レイアウト・オブジェクトのサイズは固定しないようにしてください。

3.5.11 レポートを他の言語に翻訳するための準備

National Language Support(NLS)の詳細は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「各国語サポート」の項のトピックを参照してください。

3.6 Webレポートの操作

この項では、Webレポートを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

関連項目

第1.2.2項「Webレポートについて」

3.6.1 Webレポートの作成

Webレポートは、次のいずれかの方法で作成できます。

3.6.2 Webレポートのソース・コードの表示

Webレポートのソース・コードを表示するには、次のいずれかの操作を行います。

関連項目

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」の項のトピック「Oracle ReportsのJSPタグ」

3.6.3 既存のWebページ(HTMLファイル)へのレポート・データの追加

レポート作成に使用するデータを取得して、既存のWebページ(HTMLファイル)に追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ファイル」→「開く」を選択します。

  2. 目的のWebページ(HTMLファイル)を選択して、「開く」をクリックします。

  3. オブジェクト・ナビゲータで、HTMLファイルを開いたときに作成されたレポートを検索し(このレポートには、「REP1」などのデフォルト名が付けられる場合があります)、「データ・モデル」ノードの横のビュー・アイコンをダブルクリックすると、データ・モデル・ビューが表示されます。


    注意

    「データ・モデル」ノードを右クリックして「レポート・ウィザード」を選択し、レポート・ウィザードを使用してレポートのデータを選択すると、このレポートによって、既存のWebページのデータがすべて上書きされます。 


  4. データ・モデル・ビューで、「挿入」→「問合せ」を選択し、データ・ウィザードを使用してレポートのデータを選択します。

    「終了」をクリックすると、選択したデータがWebレポートで使用できるようになります。

次のステップ

第3.6.4項「Webページへのレポート・ブロックの追加」を参照してください。

3.6.4 Webページへのレポート・ブロックの追加

既存のWebページにレポート・ブロックを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ファイル」→「開く」を選択します。

  2. 目的のWebページ(HTMLファイル)を選択して、「開く」をクリックします。

  3. オブジェクト・ナビゲータで、HTMLファイルを開いたときに作成されたレポートを検索します(このレポートには、「REP1」などのデフォルト名が付けられる場合があります)。

  4. レポート作成に使用するデータを追加したら(第3.6.4項「Webページへのレポート・ブロックの追加」を参照)、「Webソース」ノードの横のビュー・アイコンをダブルクリックして、Webソース・ビューにWebページのソース・コードを表示します。

  5. ソース・コード内で、レポート・ブロックを追加する位置を定めます。


    注意

    「Place the report block here(ここにレポート・ブロックを配置)」といったコメントのテキストをWebページに追加しておくと、レポート・ブロックの正しい位置が簡単に見つかります。 


  6. 「挿入」→「レポート・ブロック」を選択します。

  7. レポート・ブロック・ウィザードで、レポート・ブロックの情報を指定します。

3.6.5 イメージの追加

第3.9.8.1項「イメージの追加」を参照してください。

3.6.6 グラフの追加

第3.9.8.2項「グラフの追加」を参照してください。

3.6.7 グラフの編集

第3.9.8.3項「グラフの編集」を参照してください。

3.6.8 グラフ・ハイパーリンクの追加

第3.9.8.4項「グラフ・ハイパーリンクの追加」を参照してください。

3.6.9 ペーパーベースのレポートのWeb用の準備

ペーパーベースのレポートをWeb用に準備するには:

  1. 必要に応じて次のように、新規または既存のレポートにWebリンクを追加します。

    • HTMLドキュメント・ヘッダーを作成します(第3.6.10.1.1項を参照)。

    • HTMLドキュメント・フッターを作成します(第3.6.10.1.2項を参照)。

    • HTMLページ・ヘッダーを作成します(第3.6.10.1.3項を参照)。

    • HTMLページ・フッターを作成します(第3.6.10.1.4項を参照)。

    • HTMLパラメータ・フォーム・ヘッダーを作成します(第3.6.10.1.5項を参照)。

    • HTMLパラメータ・フォーム・フッターを作成します(第3.6.10.1.6項を参照)。

    • ハイパーリンクを作成します(レポート内のオブジェクトにリンクする場合は、関連するハイパーリンクの宛先も作成します)(第3.6.10.1.8項および第3.6.10.1.7項を参照)。

    • アプリケーション・コマンドライン・リンクを作成します(PDF出力のみ)(第3.6.10.1.9項を参照)。

    • ブックマークを作成します(第3.6.10.1.10項を参照)。

  2. プリンタを選択するか、デフォルトのプリンタ設定を使用します(出力の生成に、現在選択しているプリンタのドライバが使用されます。そのため、レポートを実行するマシンにプリンタを構成する必要があります)。

  3. Webブラウザにレポート出力を表示します(第3.7.16.4項「Webブラウザでのレポート出力の表示」を参照)。

関連項目

第1.2.2項「Webレポートについて」

第2.2.3項「HTML出力のWebリンクについて」

第2.2.4項「PDF出力のWebリンクについて」

3.6.10 ペーパーベースのレポートへのWebリンクの追加

この項では、HTMLまたはPDFファイルに生成されたペーパーベースのレポートに適用される手順について説明します。これらは、JSPベースのWebレポートを実行(ツールバーの「Webレイアウトを実行」ボタンをクリックまたは「プログラム」→「Webレイアウトを実行」を選択)したときに生成されるHTMLとは関係ありません。

ペーパーベースのレポートにWebリンクを追加するには、次の方法があります。

3.6.10.1 ユーザー・インタフェースの使用

この項では、Reports Builderのユーザー・インタフェースを使用して、ペーパーベースのレポートにWebリンクを追加する際に、実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

関連項目

第1.2.2項「Webレポートについて」

第2.2.3項「HTML出力のWebリンクについて」

第2.2.4項「PDF出力のWebリンクについて」

第2.2.10項「前および後のエスケープについて」

3.6.10.1.1 プロパティ・インスペクタを使用したHTMLドキュメント・ヘッダーの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。 


HTMLドキュメントのヘッダー・ページにHTMLファイルやテキストを挿入するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポートのプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「レポート・エスケープ」ノードで、「レポート前型」プロパティを「テキスト」(ヘッダーを入力する場合)または「ファイル」(ファイルからヘッダーをインポートする場合)に設定します。

  3. 「...」ボタンをクリックして、ダイアログ・ボックスにHTMLコードを入力するか、インポートするHTMLファイルを選択して、「レポート前値」プロパティを設定します。

関連項目

第3.6.10.2.1項「PL/SQLを使用したHTMLドキュメント・ヘッダーの作成」

3.6.10.1.2 プロパティ・インスペクタを使用したHTMLドキュメント・フッターの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。 


HTMLドキュメントのフッター・ページにHTMLファイルやテキストを挿入するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポートのプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「レポート・エスケープ」ノードで、「レポート後型」プロパティを「テキスト」(フッターを入力する場合)または「ファイル」(ファイルからフッターをインポートする場合)に設定します。

  3. 「...」ボタンをクリックして、ダイアログ・ボックスにHTMLコードを入力するか、インポートするHTMLファイルを選択して、「レポート後値」プロパティを設定します。

関連項目

第3.6.10.2.2項「PL/SQLを使用したHTMLドキュメント・フッターの作成」

3.6.10.1.3 プロパティ・インスペクタを使用したHTMLページ・ヘッダーの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。 


HTMLドキュメントのすべてのページにページ・ヘッダーを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポートのプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「レポート・エスケープ」ノードで、「ページ前型」プロパティを「テキスト」(ヘッダーを入力する場合)または「ファイル」(ファイルからヘッダーをインポートする場合)に設定します。

  3. 「...」ボタンをクリックして、ダイアログ・ボックスにHTMLコードを入力するか、インポートするHTMLファイルを選択して、「ページ前値」プロパティを設定します。

HTMLドキュメントの1ページのみにページ・ヘッダーを追加するには:

3.6.10.1.4 プロパティ・インスペクタを使用したHTMLページ・フッターの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。 


HTMLドキュメントのすべてのページにページ・フッターを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポートのプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「レポート・エスケープ」ノードで、「ページ後型」プロパティを「テキスト」(フッターを入力する場合)または「ファイル」(ファイルからフッターをインポートする場合)に設定します。

  3. 「...」ボタンをクリックして、ダイアログ・ボックスにHTMLコードを入力するか、インポートするHTMLファイルを選択して、「ページ後値」プロパティを設定します。

HTMLドキュメントの1ページのみにページ・フッターを追加するには:

3.6.10.1.5 プロパティ・インスペクタを使用したHTMLパラメータ・フォーム・ヘッダーの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。 


HTMLパラメータ・フォームの一番上に項目を追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「レポート・エスケープ」ノードで、「フォーム前型」プロパティを「テキスト」(ヘッダーを入力する場合)または「ファイル」(ファイルからヘッダーをインポートする場合)に設定します。

  3. 「...」ボタンをクリックして、ダイアログ・ボックスにHTMLコードを入力するか、インポートするHTMLファイルを選択して、「フォーム前値」プロパティを設定します。

関連項目

第2.5.1項「パラメータ・フォームのHTML拡張について」

第3.6.10.2.5項「PL/SQLを使用したHTMLパラメータ・フォーム・ヘッダーの作成」

3.6.10.1.6 プロパティ・インスペクタを使用したHTMLパラメータ・フォーム・フッターの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。 


HTMLパラメータ・フォームの一番下に項目を追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「レポート・エスケープ」ノードで、「フォーム後型」プロパティを「テキスト」(フッターを入力する場合)または「ファイル」(ファイルからフッターをインポートする場合)に設定します。

  3. 「...」ボタンをクリックして、ダイアログ・ボックスにHTMLコードを入力するか、インポートするHTMLファイルを選択して、「フォーム後値」プロパティを設定します。

関連項目

第2.5.1項「パラメータ・フォームのHTML拡張について」

第3.6.10.2.6項「PL/SQLを使用したHTMLパラメータ・フォーム・フッターの作成」

3.6.10.1.7 プロパティ・インスペクタを使用したハイパーリンクの宛先の作成

レポートにハイパーリンクの宛先を追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開き、Webリンクの宛先となるオブジェクトを含むノードを開きます。


    注意

    テンプレートを定義している場合は、マージンにあるオブジェクトを選択できます。本体のオブジェクトは、テンプレートをレポートに適用して初めてわかります。 


  2. Webリンクの宛先となるオブジェクトをダブルクリックし、プロパティ・インスペクタを表示します。

  3. 「Webの設定」ノードで、「ハイパーリンクの宛先」プロパティをオブジェクトの識別子に設定します。

関連項目

第2.2.7項「ハイパーリンクの宛先について」

第3.6.10.2.8項「PL/SQLを使用したハイパーリンクの宛先の作成」

3.6.10.1.8 プロパティ・インスペクタを使用したハイパーリンクの作成

レポートにハイパーリンクを追加するには:

  1. 前述の手順に従って、ハイパーリンクの宛先を作成します。これがWebリンクのターゲットになります。

  2. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開き、Webリンクのソースとなるオブジェクトを含むノードを開きます。


    注意

    テンプレートを定義している場合は、マージンにあるオブジェクトを選択できます。本体のオブジェクトは、テンプレートをレポートに適用して初めてわかります。 


  3. Webリンクのソースとなるオブジェクトをダブルクリックし、プロパティ・インスペクタを表示します。

  4. 「Webの設定」ノードで、「ハイパーリンク」プロパティをそのリンクの宛先に設定します。

    サンプルは、Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「ハイパーリンク」プロパティの説明を参照してください。


    注意

    PDFフォーマットによるレポート出力には、ハイパーリンクとアプリケーション・コマンドライン・リンクの両方を含めることができます。オブジェクトに「アプリケーション・コマンド・ライン」プロパティを設定した場合、このプロパティがオブジェクトに適用されます。それ以外の場合は、「ハイパーリンク」プロパティが適用されます。 


  5. ハイパーリンクに追加のHTML属性を適用するには、「追加のハイパーリンク属性」プロパティを設定します。

関連項目

第2.2.5項「ハイパーリンクについて」

第3.6.10.2.7項「PL/SQLを使用したハイパーリンクの作成」

3.6.10.1.9 プロパティ・インスペクタを使用したアプリケーション・コマンドライン・リンクの作成


注意

この手順を行うのはPDF出力の場合のみです。 


レポート内のオブジェクトにコマンドを関連付けるには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開き、コマンドを関連付けるオブジェクトを含むノードを開きます。


    注意

    テンプレートを定義している場合は、マージンにあるオブジェクトを選択できます。本体のオブジェクトは、テンプレートをレポートに適用して初めてわかります。 


  2. コマンドを関連付けるオブジェクトをダブルクリックし、プロパティ・インスペクタを表示します。

  3. 「Webの設定」ノードで、「アプリケーション・コマンド・ライン」プロパティを、オブジェクトをクリックしたときに実行するコマンドに設定します。


    注意

    PDFフォーマットによるレポート出力には、ハイパーリンクとアプリケーション・コマンドライン・リンクの両方を含めることができます。オブジェクトに「アプリケーション・コマンド・ライン」プロパティを設定した場合、このプロパティがオブジェクトに適用されます。それ以外の場合は、「ハイパーリンク」プロパティが適用されます。 


制限

アプリケーション・コマンドライン・リンクに関連付けられているオブジェクトを、さらにWebリンク(ハイパーリンク)のソースにすることはできません。

関連項目

第2.2.9項「アプリケーション・コマンドライン・リンクについて」

第3.6.10.2.9項「PL/SQLを使用したアプリケーション・コマンドライン・リンクの作成」

3.6.10.1.10 プロパティ・インスペクタを使用したブックマークの作成

HTMLドキュメントまたはPDFドキュメントのブックマーク領域で、ブレーク列以外のオブジェクト上にブックマークを作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開き、ブックマークを関連付けるオブジェクトを含むノードを開きます(通常、この場合のオブジェクトは、レポートの関連セクションを囲む繰返し枠か枠です)。


    注意

    テンプレートを定義している場合は、マージンにあるオブジェクトを選択できます。本体のオブジェクトは、テンプレートをレポートに適用して初めてわかります。 


  2. ブックマークを関連付けるオブジェクトをダブルクリックし、プロパティ・インスペクタを表示して次のようにプロパティを設定します。

    • 「Webの設定」ノードで、「ブックマーク」プロパティを、フォーマットされたレポートのブックマーク領域に表示する文字列に設定します。

関連項目

第2.2.8項「ブックマークについて」

第3.6.10.2.10項「PL/SQLを使用したブックマークの作成」

3.6.10.1.11 プロパティ・インスペクタを使用したブレーク列上のブックマークの作成

ページ番号付きHTMLCSSドキュメントまたはペーパーPDFドキュメントのブックマーク領域で、ブレーク列上にブックマークを作成するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、「挿入」→「ブックマーク」を選択します。

  2. 「ブックマークの挿入」ダイアログ・ボックスで、目的の列をブックマーク・リストに移動します。

  3. 「OK」をクリックします。

関連項目

第2.2.8項「ブックマークについて」

第3.6.10.2.10項「PL/SQLを使用したブックマークの作成」

3.6.10.1.12 プロパティ・インスペクタを使用した、ページがストリーミングされたHTML出力へのナビゲーション・コントロールの追加


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。 


ページがストリーミングされたHTML(ページ番号付き)出力に、ナビゲーション・コントロールを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「ページ・ナビゲーション・コントロール・タイプ」プロパティと「ページ・ナビゲーション・コントロール値」プロパティを設定します。


    注意

    デフォルトのページ・ナビゲーション・コントロール値を変更しない場合、出力ページ間のナビゲーションの実装には、デフォルトの組込みJavaScriptが使用されます。 


関連項目

第2.8.8.1項「HTMLページ・ストリーミングについて」

第3.7.16.5項「HTMLレポート出力の各ページの表示」

第3.6.10.2.11項「PL/SQLを使用した、ページがストリーミングされたHTML出力へのナビゲーション・コントロールの追加」

3.6.10.2 PL/SQLの使用

この項では、PL/SQLを操作して、ペーパーベースのレポートにWebリンクを追加する際に、実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

関連項目

第1.2.2項「Webレポートについて」

第2.2.3項「HTML出力のWebリンクについて」

第2.2.4項「PDF出力のWebリンクについて」

第2.2.10項「前および後のエスケープについて」

3.6.10.2.1 PL/SQLを使用したHTMLドキュメント・ヘッダーの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。Before Reportトリガーなど、レポートのフォーマットが開始される前に起動するトリガーに、レポート前値を設定する必要があります。 


プロパティ・インスペクタのかわりにPL/SQLを使用して、HTMLドキュメントのヘッダー・ページに項目を追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「レポート・トリガー」ノードを開きます。

  2. Before Reportトリガーの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_BEFORE_REPORT_HTMLを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。詳細は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」の項を参照してください。

関連項目

第3.6.10.1.1項「プロパティ・インスペクタを使用したHTMLドキュメント・ヘッダーの作成」

3.6.10.2.2 PL/SQLを使用したHTMLドキュメント・フッターの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。Before Reportトリガーなど、レポートのフォーマットが実行される前に起動するトリガーに、レポート後値を設定する必要があります。 


プロパティ・インスペクタのかわりにPL/SQLを使用して、HTMLドキュメントのフッター・ページに項目を追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「レポート・トリガー」ノードを開きます。

  2. Before Reportトリガーの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_AFTER_REPORT_HTMLを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

関連項目

第3.6.10.1.2項「プロパティ・インスペクタを使用したHTMLドキュメント・フッターの作成」

3.6.10.2.3 PL/SQLを使用したHTMLページ・ヘッダーの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。すべてのページにエスケープを適用する場合は、Before Reportトリガーなど、レポートのフォーマットが開始される前に起動するトリガーに、エスケープを設定する必要があります。1ページのみにエスケープを適用する場合は、フォーマット・トリガーにエスケープを設定します。 


プロパティ・インスペクタのかわりにPL/SQLを使用して、HTMLドキュメントのすべてのページにページ・ヘッダーを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「レポート・トリガー」ノードを開きます。

  2. Before Reportトリガーの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_BEFORE_PAGE_HTMLを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

PL/SQLを使用してHTMLドキュメントの1ページのみにページ・ヘッダーを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開き、フォーマット時にトリガーを起動するオブジェクトを含むノードを開きます。

  2. フォーマット時にトリガーを起動するオブジェクトの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_BEFORE_PAGE_HTMLを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

関連項目

第3.6.10.1.3項「プロパティ・インスペクタを使用したHTMLページ・ヘッダーの作成」

3.6.10.2.4 PL/SQLを使用したHTMLページ・フッターの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。すべてのページにエスケープを適用する場合は、Before Reportトリガーなど、レポートのフォーマットが開始される前に起動するトリガーに、エスケープを設定する必要があります。1ページのみにエスケープを適用する場合は、フォーマット・トリガーにエスケープを設定します。 


プロパティ・インスペクタのかわりにPL/SQLを使用して、HTMLドキュメントのすべてのページにページ・フッターを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「レポート・トリガー」ノードを開きます。

  2. Before Reportトリガーの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_AFTER_PAGE_HTMLを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

PL/SQLを使用してHTMLドキュメントの1ページのみにページ・フッターを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開き、フォーマット時にトリガーを起動するオブジェクトを含むノードを開きます。

  2. フォーマット時にトリガーを起動するオブジェクトの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_AFTER_PAGE_HTMLを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

関連項目

第3.6.10.1.4項「プロパティ・インスペクタを使用したHTMLページ・フッターの作成」

3.6.10.2.5 PL/SQLを使用したHTMLパラメータ・フォーム・ヘッダーの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。Before Parameter Formトリガーなど、パラメータ・フォームのフォーマットが開始される前に起動するトリガーに、フォーム前値を設定する必要があります。 


プロパティ・インスペクタのかわりにPL/SQLを使用して、HTMLパラメータ・フォームの一番上に項目を追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「レポート・トリガー」ノードを開きます。

  2. Before Parameter Formトリガーの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_BEFORE_FORM_HTMLを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

関連項目

第2.5.1項「パラメータ・フォームのHTML拡張について」

第3.6.10.1.5項「プロパティ・インスペクタを使用したHTMLパラメータ・フォーム・ヘッダーの作成」

3.6.10.2.6 PL/SQLを使用したHTMLパラメータ・フォーム・フッターの作成


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。Before Parameter Formトリガーなど、パラメータ・フォームのフォーマットが開始される前に起動するトリガーに、フォーム前値を設定する必要があります。 


プロパティ・インスペクタのかわりにPL/SQLを使用して、HTMLパラメータ・フォームの一番下に項目を追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「レポート・トリガー」ノードを開きます。

  2. Before Parameter Formトリガーの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_AFTER_FORM_HTMLを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

関連項目

第2.5.1項「パラメータ・フォームのHTML拡張について」

第3.6.10.1.6項「プロパティ・インスペクタを使用したHTMLパラメータ・フォーム・フッターの作成」

3.6.10.2.7 PL/SQLを使用したハイパーリンクの作成

プロパティ・インスペクタのかわりにPL/SQLを使用して、レポートにハイパーリンクを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開き、Webリンクのソースとなるオブジェクトを含むノードを開きます。


    注意

    テンプレートを定義している場合は、マージンにあるオブジェクトを選択できます。本体のオブジェクトは、テンプレートをレポートに適用して初めてわかります。 


  2. Webリンクのソースとなるオブジェクトの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_HYPERLINKを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

  4. ハイパーリンクに追加のHTML属性を適用するには、
    SRW.SET_HYPERLINK_ATTRSを使用します。

次のステップ

第3.6.10.2.8項「PL/SQLを使用したハイパーリンクの宛先の作成」

関連項目

第2.2.5項「ハイパーリンクについて」

第3.6.10.1.8項「プロパティ・インスペクタを使用したハイパーリンクの作成」

3.6.10.2.8 PL/SQLを使用したハイパーリンクの宛先の作成

プロパティ・インスペクタのかわりにPL/SQLを使用して、レポートにハイパーリンクの宛先を追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開き、Webリンクの宛先となるオブジェクトを含むノードを開きます。


    注意

    テンプレートを定義している場合は、マージンにあるオブジェクトを選択できます。本体のオブジェクトは、テンプレートをレポートに適用して初めてわかります。 


  2. Webリンクの宛先となるオブジェクトの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_LINKTAGを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

次のステップ

第3.6.10.2.7項「PL/SQLを使用したハイパーリンクの作成」

関連項目

第2.2.7項「ハイパーリンクの宛先について」

第3.6.10.1.7項「プロパティ・インスペクタを使用したハイパーリンクの宛先の作成」

3.6.10.2.9 PL/SQLを使用したアプリケーション・コマンドライン・リンクの作成


注意

この手順を行うのはPDF出力の場合のみです。 


プロパティ・インスペクタのかわりにPL/SQLを使用して、レポート内のオブジェクトにコマンドを関連付けるには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ページ・レイアウト」ノードを開き、アプリケーション・コマンドライン・リンクを関連付けるオブジェクトを含むノードを開きます。


    注意

    テンプレートを定義している場合は、マージンにあるオブジェクトを選択できます。本体のオブジェクトは、テンプレートをレポートに適用して初めてわかります。 


  2. アプリケーション・コマンドライン・リンクを関連付けるオブジェクトの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_PDF_ACTIONを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

制限

アプリケーション・コマンドライン・リンクに関連付けられているオブジェクトを、さらにWebリンク(ハイパーリンク)のソースにすることはできません。

関連項目

第2.2.9項「アプリケーション・コマンドライン・リンクについて」

第3.6.10.1.9項「プロパティ・インスペクタを使用したアプリケーション・コマンドライン・リンクの作成」

3.6.10.2.10 PL/SQLを使用したブックマークの作成

PL/SQLを使用して、レポートのブックマーク領域にブックマークの文字列を追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開き、ブックマークを関連付けるオブジェクトを含むノードを開きます(通常、この場合のオブジェクトは、レポートの関連セクションを囲む繰返し枠か枠です)。


    注意

    テンプレートを定義している場合は、マージンにあるオブジェクトを選択できます。本体のオブジェクトは、テンプレートをレポートに適用して初めてわかります。 


  2. ブックマークを関連付けるオブジェクトの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、SRW.SET_BOOKMARKを追加して、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

関連項目

第2.2.8項「ブックマークについて」

第3.6.10.1.10項「プロパティ・インスペクタを使用したブックマークの作成」

第3.6.10.1.11項「プロパティ・インスペクタを使用したブレーク列上のブックマークの作成」

3.6.10.2.11 PL/SQLを使用した、ページがストリーミングされたHTML出力へのナビゲーション・コントロールの追加


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。 


プロパティ・インスペクタのかわりにPL/SQLを使用して、ページがストリーミングされたHTML出力にナビゲーション・コントロールを追加するには:

関連項目

第2.8.8.1項「HTMLページ・ストリーミングについて」

第3.7.16.5項「HTMLレポート出力の各ページの表示」

第3.6.10.1.12項「プロパティ・インスペクタを使用した、ページがストリーミングされたHTML出力へのナビゲーション・コントロールの追加」

3.7 レポートの実行と出力

この項では、レポートの実行と出力の際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.7.1 ユーザー・インタフェースからのレポートの実行と出力

Reports Builderユーザー・インタフェースからレポートを実行および出力するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名をクリックするか「ファイル」→「開く」を選択し、レポートを開きます。

  2. データベースに接続していない場合は接続します。

  3. ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックします。

  4. ランタイム・パラメータ・フォームが表示された場合は、意図した出力がされるように設定を指定します。


    注意

    レポートの作成時に、ランタイム・パラメータ・フォームに表示するシステム・パラメータとユーザー・パラメータを選択するには、パラメータ・フォーム・ビルダー(「ツール」→「パラメータ・フォーム・ビルダー」を選択)を使用する必要があります。 


  5. ランタイム・パラメータ・フォームで、ツールバーの「レポート実行」ボタンをクリックします。

  6. ダイアログ・ボックスが表示された場合は、必要な情報を入力します。

使用に関する注意
関連項目

第3.11.6項「ランタイム・パラメータ・フォームに追加するパラメータの選択」

3.7.2 コマンドラインからのレポートの実行

Windowsでコマンドラインから実行ファイル(.rep)またはレポート定義ファイル(.rdf)を実行するには:

  1. %ORACLE_HOME%¥BIN¥rwrunと入力し、続けてレポート名と必要な引数を指定します。

  2. ファイルに出力した場合(DESTYPE=FILE DESNAME=filename DESFORMAT=fileformat)は、そのファイルを開くかまたは印刷して出力内容を確認します。

関連項目

第1.12項「実行可能ファイル」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」の項のトピック「rwrun」

第2.8.2項「バッチ・レポートについて」

3.7.3 コマンド・ファイルを使用したレポートの実行

Windowsでコマンド・ファイルを使用してレポートを実行するには:

  1. ワード・プロセッサを使用してテキスト・ファイルを作成します。

  2. 作成したファイルに%ORACLE_HOME%¥BIN¥rwrunと入力し、続けてレポート名と必要な引数を指定します。

  3. filename.batという名前でファイルを保存します。

  4. レポートを実行するには、コマンドラインでfilename.batと入力します。

  5. ファイルに出力した場合(DESTYPE=FILE DESNAME=filename DESFORMAT=HTML)には、そのファイルを開くかまたは印刷して出力内容を確認します。

関連項目

第2.8.2項「バッチ・レポートについて」

第1.12項「実行可能ファイル」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」の項のトピック「rwrun」

3.7.4 リモートのReports Serverでのレポートの実行

リモートのReports Serverでレポートを実行するには:

詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』を参照してください。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reportsドキュメントのページ(http://www.oracle.com/technology/documentation/reports.html)から入手できます。

3.7.5 HTMLまたはHTMLCSS出力の生成

10gリリース2(10.1.2)で、HTMLCSS出力のレポートまたはレポート・オブジェクトに外部スタイル・シートおよびユーザー定義のスタイルを適用するには、次の新しいプロパティを設定できます(プロパティの詳細は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」から「プロパティ」の項を参照)。

HTMLまたはHTMLCSS出力を生成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  2. ペーパー・デザイン・ビューで、表示する出力範囲を次のように指定します。

  3. WebブラウザでHTMLまたはHTMLCSS形式のレポート出力をプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」を選択し、「ページ番号付きHTML」または「ページ番号付きHTMLCSS」(スタイル・シートの拡張書式付きでフォーマットする場合)を選択します。

  4. HTMLまたはHTMLCSSにレポート出力を保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」を選択します。

関連項目

第2.8.8項「HTMLおよびHTMLCSS出力について」

第2.8.8.1項「HTMLページ・ストリーミングについて」

第2.2.11項「スタイル・シートについて」

3.7.6 PDF出力の生成

PDF出力を生成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  2. ペーパー・デザイン・ビューで、表示する出力範囲を次のように指定します。

    • レポートの現行のページのみを表示するには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「現行ページ」を選択します。

    • すべてのページを表示するには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「すべてのページ」を選択します。

  3. WebブラウザでPDFのレポート出力をプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「PDF」を選択します。

  4. PDFファイルにレポート出力を保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」→「PDF」を選択します。

関連項目

第2.8.10項「PDF出力について」

3.7.7 XML出力の生成

Reports Builderで生成されたXMLファイルでは、その出力はデータ・モデルを擬似実行します。つまり、グループと列で構造化されます。ここでは、次の操作を実行する手順について説明します。

現行のレポートからXML出力ファイルを作成するには:

  1. 必要に応じて、オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。現在は、どのレポート・スタイルもXML出力として生成できますが、マトリックス・スタイルのレポートの場合はサポートされる内容に制限があります。

  2. 必要に応じて、ペーパー・デザイン・ビューで「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「XML」を選択し、デフォルトのXMLビューア(Webブラウザなど)でXMLデータをプレビューします。


    ヒント

    XMLをサポートするブラウザで、フォーマットをXMLとして認識して表示するには、.xmlという拡張子が必要です。 


  3. 目的のディレクトリにXML出力ファイルを保存するには、オブジェクト・ナビゲータでレポートをクリックし、「ファイル」→「ファイルへ出力」→「XML」を選択します。


    注意

    • Reports Builderでは、整形式のXML出力が作成されます。つまり、XML文書のプロローグにXML宣言は含まれますが、DTD(Document Type Definition)も含まれるとは限りません。有効なXMLを作成するには、レポートレベルで「XML Prolog値」プロパティ・フィールドにDTDを追加する必要があります。

    • レポートにグラフが含まれる場合、グラフ情報はXMLファイルに保存されません。XMLはテキストベースの出力であり、イメージを含められません。

     

コマンドライン起動と組み合せて、XMLファイルの内容をWebブラウザでプレビューするには:

  1. コマンドラインで、引数にDESFORMAT=XMLDESTYPE=FILEおよびDESNAME=filename.XMLと指定してレポートを実行します。

  2. XMLをサポートしているWebブラウザを開きます。

  3. 「ファイル」→「開く」を選択し、生成したXMLファイルを指定します。指定したXMLファイルがブラウザのウィンドウに表示されます。

  4. レポートでXML出力を変更して同じ名前のXMLファイルを再生成した場合、ブラウザの「更新/現在のページの再読み込み」ボタンをクリックすると、更新したXML出力が表示されます。

レポート全体のXMLプロパティを変更するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「XML設定」で、このレポートに必要なXMLプロパティを設定します。

特定の列またはグループのXMLプロパティを変更するには:

  1. データ・モデル・ビューで、列またはグループのタイトル・バーをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「XML設定」で、必要なXMLプロパティを設定します。

関連項目

第2.8.7項「レポートのXMLについて」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」の項のトピック「Oracle Reports XMLタグ」

『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「拡張配布の作成」と「XMLによるレポートのカスタマイズ」の章を参照してください。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reportsドキュメントのページ(http://www.oracle.com/technology/documentation/reports.html)から入手できます。

3.7.8 RTF出力の生成

RTF出力を生成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  2. Microsoft Wordドキュメントでレポート出力をプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「RTF」を選択します。

  3. RTFファイルにレポート出力を保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」→「RTF」を選択します。

  4. 「保存」ダイアログ・ボックスで、ファイルの場所と名前を指定します。「保存」をクリックします。

関連項目

第2.8.11項「RTF出力について」

3.7.9 テキスト出力の生成

テキスト出力を生成するには:

  1. 多くの異なるアプリケーションで読み取ることができる純粋なテキスト出力を生成するには、MODEシステム・パラメータの「初期値」プロパティを「Character」に設定します(第3.11.1項「事前定義されたシステム・パラメータの使用」を参照)。


    注意

    MODEシステム・パラメータが「Bitmap」(デフォルト)に設定されている場合、その結果はPostScript出力となり、PostScript対応のアプリケーション(PostScriptプリンタなど)でのみ、読み取ったり、レンダリングしたりできます。 


  2. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  3. テキスト・ビューアでレポート出力をプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「テキスト」を選択します。

  4. テキスト・ファイルにレポート出力を保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」→「テキスト」を選択します。

  5. 「保存」ダイアログ・ボックスで、ファイルの場所と名前を指定します。「保存」をクリックします。

関連項目

第2.8.14項「テキスト出力について」

3.7.10 デリミタ付き出力の生成

次のいずれかの方法を使用して、デリミタ付きレポート出力を生成できます。

Reports Builderでデリミタ付き出力を生成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  2. スプレッドシートでデリミタ付きのレポート出力をプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」を選択し、「デリミタ付き」または「DelimitedData」(レポートのボリュームが大きい場合)を選択します。

  3. デリミタ付きレポート出力をファイルに保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」を選択し、「デリミタ付き」または「DelimitedData」(レポートのボリュームが大きい場合)を選択します。

  4. 「デリミタ付き出力」または「DelimitedData出力」ダイアログ・ボックスで、レポート出力でセルを区切るデリミタをリストから選択するか入力します。

  5. 書式設定オプションを使用する場合は、日付書式マスクまたは数値書式マスクを、リストから選択するか入力します。

  6. セルの囲みを使用する場合は、レポート出力でセル・データの周囲に配置するセルの囲みを、リストから選択するか入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 「保存」ダイアログ・ボックスで、ファイルの場所と名前を指定します。「保存」をクリックします。

コマンドラインでデリミタ付き出力を生成するには:

デリミタ付き出力ファイル(.csv)は、Microsoft Excelに自動的に表示されるように開くことができます。または、既存のExcelワークシートに出力ファイルをインポートすることもできます。

制限
関連項目

第2.8.12項「デリミタ付き出力について」

第3.9.7.1項「日付書式マスクおよび時刻書式マスクの指定」

第3.9.7.2項「数値書式マスクの指定」

3.7.11 スプレッドシート出力の生成

スプレッドシート出力を生成するには:

関連項目

第2.8.13項「スプレッドシート出力について」

3.7.12 複数の宛先へのレポートの配布

レポートを配布するには、最初に配布を定義してから、その配布を有効にします。

次のいずれかの方法で、レポートの配布を定義できます。

第3.14.19項「レポートの配布のトレース」で説明しているように、レポートの配布をトレースして、配布が正常に終了したことを確認することもできます。

使用に関する注意

Microsoft Internet Explorerでは、URLのリターン・ストリームのMIMEタイプが無視され、かわりに、URLに含まれているタイプが設定される場合があります。これは、レポートの配布を定義する際に、URLがDESTINATIONキーワードで終わる場合があるため、問題となる可能性があります。次に例を示します。

...DISTRIBUTE=yes
DESTINATION=c:¥oracle¥reports¥distribution¥mydist.xml

この例では、URLが拡張子xmlで終わっているため、Internet Explorerは、リターン・ストリームが実際にはHTMLであるにもかかわらず、このストリームをXMLとして処理します。その結果、ブラウザ・エラーが発生します。この問題を回避するには、URLの末尾に認識可能なファイル拡張子を使用しないようにします。上の例の場合は、URLのDISTRIBUTEキーワードとDESTINATIONキーワードの位置を入れ替えることができます。

関連項目

第2.8.3項「レポートの配布について」

第2.1.2項「レポートのセクション分割と各セクションについて」

『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「拡張配布の作成」

3.7.13 レポートの配布

エンド・ユーザーが表示できるようにレポートを配布するには、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「レポート・リクエストの実行」に記載されているレポートの配布に関する項を参照してください。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reportsドキュメントのページ(http://www.oracle.com/technology/documentation/reports.html)から入手できます。この項では、ペーパー・レイアウトのレポート(REP、RDF、XML、スプレッドシートまたはJSPレポート)およびWebレイアウトのレポート(JSPレポート)を配布する方法について説明しています。

3.7.14 印刷方向の変更

レポート・セクションの印刷方向(縦または横)を変更するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータの「ペーパー・レイアウト」ノードで、該当するレポート・セクション(ヘッダー、メイン、トレーラ)のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します(デフォルトでは、レポートはメイン・セクションで定義されます)。

  2. プロパティ・インスペクタの「セクション」ノードで、次の操作を行います。

    • 「幅」プロパティと「高さ」プロパティを目的の値に設定します。たとえば、横向きの場合は幅が11(または15)で高さが8.5、縦向きの場合は幅が8.5で高さが11(または15)とします。その際、マージン分を差し引くのを忘れないでください。たとえば、幅が8.5で高さが11のページで上下左右に0.25のマージンを取る場合、「幅」は8、「高さ」は10.5に設定します。

    • 「方向」プロパティを目的の値に設定します。

  3. 実行時に印刷方向を変更できるようにするには、「ツール」→「パラメータ・フォーム・ビルダー」を選択してパラメータ・フォーム・ビルダーを表示します。

    • ORIENTATIONシステム・パラメータをクリックします。

    • 「OK」をクリックして、ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューを表示します。

    • 「方向」値フィールド(PF_ORIENTATION)をダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

    • 「パラメータ」ノードで、「初期値」プロパティを「Portrait」または「Landscape」に設定します。

    • ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックします。

    • 「方向」リストで、必要に応じて印刷方向を変更します。

使用に関する注意

ORIENTATIONコマンドライン・キーワードを使用して、コマンドラインで方向を指定することもできます。これを行うと、ORIENTATIONシステム・パラメータ設定が上書きされ、DESTYPE=PRINTERの場合のみ方向が設定されます。PDFおよびRTFレポート出力では、前述の手順に従って方向を変更してください。

関連項目

第2.1.2項「レポートのセクション分割と各セクションについて」

3.7.15 パラメータ・フォームの非表示

別の製品からレポートを実行する場合、パラメータ・フォームを非表示にすることもできます。

パラメータ・フォームを非表示にして、レポートのデフォルト値にDESTYPEを割り当てるには、次のいずれかの操作を行います。

関連項目

第1.6.5項「ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューについて」

第1.11.1項「ランタイム・パラメータ・フォームについて」

第1.9.4項「Webレポートのパラメータ・フォームについて」

3.7.16 レポート出力の表示

この項では、次のようなレポート出力の各種表示方法について、その手順を説明します。

3.7.16.1 印刷可能領域の表示

印刷可能領域とは、使用するプリンタで実際のページに印刷できる物理的な領域のことです。通常、ほとんどのプリンタではページの端までは印刷できず、「印刷不可能な」領域が空白として残ります。

レポートの印刷可能領域を表示するには:

  1. 「ファイル」→「ページ設定」を選択して、ページ設定を指定します。

  2. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「マージン編集」ボタンをクリックします。

    印刷可能領域が、マージン領域内に点線で囲まれて表示されます。

  3. 「表示」→「ズーム」→「縮小」を選択すると、拡大して表示されます。

3.7.16.2 ペーパー・デザイン・ビューでのレポート出力の表示

ペーパー・デザイン・ビューは、レポートを実行するたびに表示されます。

オブジェクト・ナビゲータやエディタでレポートを実行するには:

レポート・ウィザードでレポートを実行するには:

ペーパー・デザイン・ビューは、次の方法で表示することもできます。

ペーパー・デザイン・ビューでは、出力を好きなように操作し、次の機能を使用します。

関連項目

第3.7.17.1項「ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューでのレポートの印刷」

3.7.16.3 プレビューアでのレポート出力の表示

プレビューアでレポート出力を表示するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、「ファイル」→「印刷プレビュー」を選択します。

  2. プレビューアでは、次の機能を使用します。

関連項目

第1.11.2項「プレビューアについて」

第3.7.17.2項「プレビューアでのレポートの印刷」

3.7.16.4 Webブラウザでのレポート出力の表示

Webブラウザでレポート出力を表示するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  2. ペーパー・デザイン・ビューで、表示する出力範囲を次のように指定します。

  3. レポート出力をWebブラウザでプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「ページ番号付きHTML」、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「ページ番号付きHTMLCSS」(スタイル・シートの拡張書式付きでフォーマットする場合)、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「PDF」、または「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「XML」(XMLをサポートするブラウザがデフォルトのXMLビューアに設定されている場合)を選択します。

  4. Webブラウザでレポート出力をWebレイアウト表示にしてプレビューするには、「プログラム」→「Webレイアウトを実行」を選択して、Webソースを実行します。Webソース・ビュー(JSPベースのWebレポートの場合)を変更すると、変更がレポートの出力にどのように影響するかをすぐに確認できます。


    注意

    • デフォルトのブラウザがNetscape 7.0で、ブラウザが表示されない場合、レジストリ・キーHKEY_CURRENT_USERS¥Software¥Oracle¥Toolkit¥Tkbrowserをデフォルトのブラウザの場所に設定します。BrowserNameキーおよびBrowserPathキーが正しい値を反映していることを確認してください。たとえば、次のようになります。BrowserName=Netscape 7; BrowserPath=C:¥Program Files¥Netscape¥Netscape¥Netscp.exe

    • major.minorバージョン関連のエラーで「Webレイアウトを実行」が失敗した場合、CLASSPATH環境変数またはREPORTS_CLASSPATH環境変数を次のように更新する必要があります。oc4j.jarファイル・パス内の9.0.x ORACLE_HOMEの指定を削除します(oc4j.jarファイル・パスは10gリリース2(10.1.2) ORACLE_HOMEのみを指定している必要があります)。

     

  5. HTML、HTMLCSS、PDFまたはXMLのファイルにレポート出力を保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」を選択します。

関連項目

第1.2.2項「Webレポートについて」

第2.2.2項「JSPベースのWebレポートのプレビューについて」

第2.2.11項「スタイル・シートについて」

第3.7.17.3項「Webブラウザでのレポートの印刷」

3.7.16.5 HTMLレポート出力の各ページの表示

HTML出力にレポート用のページ番号を付けるには:

  1. 次のいずれかの方法で、ページがストリーミングされたHTML出力に、ナビゲーション・コントロールを指定します。

  2. コマンドラインでPAGESTREAM=YESと指定してレポートを実行し、HTMLページ・ストリーミングを有効にします。

関連項目

第1.2.2項「Webレポートについて」

第2.8.8.1項「HTMLページ・ストリーミングについて」

3.7.16.6 スクロールとページング

スクロール・バーとページング・ボタンを使用してレポートのページを移動するには:

3.7.16.7 表示領域の分割

表示を上下または左右に分割してレポートのビューを2つ作成するには:

それぞれのビュー内でスクロールおよびページングをするとそのビューの内部を移動できますが、他のビューは変更されません。

3.7.16.8 出力の拡大または縮小

レポートのよく見えない部分を拡大するには:

イメージを縮小して、レポート全体のレイアウトを表示するには:

3.7.17 レポートの印刷

この項では、レポート印刷の際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.7.17.1 ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューでのレポートの印刷

ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューでレポートを印刷するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューで、「ファイル」→「印刷」を選択します。

  2. 「印刷」ダイアログ・ボックスで、印刷するページ番号と部数を入力します。

  3. 「OK」をクリックします。

関連項目

第3.7.16.2項「ペーパー・デザイン・ビューでのレポート出力の表示」

3.7.17.2 プレビューアでのレポートの印刷

プレビューアでレポートを印刷するには:

  1. プレビューアで、ツールバーの「ページ設定」ボタンをクリックしてプリンタの設定を確認します。

  2. ツールバーの「印刷」ボタンをクリックします。

  3. 「印刷」ダイアログ・ボックスで、印刷するページ番号と部数を指定します。

    レポートの「宛先タイプ」が「Screen」の場合(システム・パラメータDESTYPEで設定)、警告が表示され、「宛先タイプ」を「Preview」に指定してレポートを実行してから印刷するように求められます。「Preview」によってPostScriptの出力が作成されます。ビットマップ式レポートの印刷には、一般にこちらの方が適しています。

  4. 「OK」をクリックします。

関連項目

第3.7.16.3項「プレビューアでのレポート出力の表示」

3.7.17.3 Webブラウザでのレポートの印刷


注意

スタイル・シートの拡張書式付きでフォーマットすると、HTMLドキュメントにはレポートと同じようにページ番号が付けられます。反対に、スタイル・シートの拡張書式なしでフォーマットすると、生成されるHTML出力はレポートのページで区切られません。 


Webブラウザでレポートを印刷するには:

  1. HTMLスタイル・シートの拡張書式付きでレポートをフォーマットする場合(HTMLCSS)は、レポートと同じページ区切りでHTMLドキュメントを印刷するようにブラウザを設定します。

    • ブラウザで「ファイル」→「ページ設定」を選択して、目的のマージン設定に変更します。

    • オブジェクト・ナビゲータの「ペーパー・レイアウト」ノードで、「ヘッダー・セクション」、「メイン・セクション」または「トレーラ・セクション」のうち、該当するセクション(ヘッダー、メイン、トレーラ)のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します(デフォルトでは、レポートはメイン・セクションで定義されます)。

    • プロパティ・インスペクタの「セクション」ノードで、次の操作を行います。

      • 「幅」プロパティと「高さ」プロパティを目的の値に設定します。たとえば、横向きの場合は幅が11(または15)で高さが8.5、縦向きの場合は幅が8.5で高さが11(または15)とします。その際、マージン分を差し引くのを忘れないでください。たとえば、幅が8.5で高さが11のページで上下左右に0.25のマージンを取る場合、「幅」は8、「高さ」は10.5に設定します。

      • 「方向」プロパティを目的の値に設定します。

  2. Webブラウザにレポート出力を表示します(第3.7.16.4項「Webブラウザでのレポート出力の表示」を参照)。

  3. 「ファイル」→「印刷」を選択します。

関連項目

第1.2.2項「Webレポートについて」

第2.2.2項「JSPベースのWebレポートのプレビューについて」

第2.2.11項「スタイル・シートについて」

3.7.17.4 印刷済フォームでのレポートの印刷

第32章「印刷済フォームを使用したレポートの作成」のサンプル・レポートを参照してください。

3.7.17.5 プリンタ・トレーの切替え

プリンタ・トレーを切り替えるには:

  1. 「ファイル」→「ページ設定」を選択し、「ソース」リストに、プリンタに定義されているプリンタ・トレーの名前をコメント入力します。

  2. SRW.SET_PRINTER_TRAYを使用して、目的のトリガーを定義します。

関連項目

第2.8.6項「プリンタ・トレーの切替えについて」

3.7.17.6 UNIXでのレポートの印刷

UNIXで印刷を行うには、適切な印刷環境を作成するための設定および構成が求められます。UNIXでのレポート印刷の詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』のUNIXでのOracle Reportsによる印刷に関する付録を参照してください。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reportsドキュメントのページ(http://www.oracle.com/technology/documentation/reports.html)から入手できます。

Oracle Reports 10g(9.0.4)では、UNIXでのレポートの印刷に関して、次の機能拡張が行われています。

制限

3.7.18 電子メールによるレポートの送信

Reports Builderからレポートを電子メールで送信するには:

  1. インターネットの標準プロトコルSMTPを採用しているメール・アプリケーションにログインします。

  2. レポートを選択または開きます。

  3. データベースに接続していない場合は接続します。

  4. 「ファイル」→「メール」を選択します。

  5. 「メール」ダイアログ・ボックスで、電子メール・レポートの宛先と件名を指定します。

  6. 「OK」をクリックします。

バッチ・モードでレポートを電子メール送信するには:


注意

BATCH=YESを使用すると、Reports Builderでは件名およびCCリストが空白で使用されます。件名およびCCリストを指定するには、BATCH=NO(対話モード)で実行する必要があります。 


  1. インターネットの標準プロトコルSMTPを採用しているメール・アプリケーションにログインします。

  2. コマンドラインでBATCH=YESDESTYPE=MAILおよびDESNAME=宛先1宛先2宛先3というように指定して、レポートを実行します。

使用に関する注意

構成ファイルrwbuilder.confでは、pluginParamのmailServerとして送信メール・サーバー名を指定する必要があります。

3.8 データ・モデルの操作

この項では、レポートのデータ・モデルを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.8.1 問合せの作成

問合せの作成には次のツールを使用できます。

関連項目

第1.7.1項「問合せについて」

第1.7.3項「データベース列について」

3.8.1.1 問合せの作成: レポート・ウィザード

レポート・ウィザードを使用して問合せを作成するには:

3.8.1.2 問合せの作成: データ・ウィザード

データ・ウィザードを使用して問合せを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、「挿入」→「問合せ」を選択してデータ・ウィザードを表示します。

  2. ウィザードの指示に従って、データ・モデルに対する最初の問合せを作成します。

  3. 作成する問合せごとに手順1と2を繰り返します。

  4. 作成されたデータ・モデルをデータ・モデル・ビューで変更します。

  5. データ・ウィザードを再実行するには、次のいずれかの操作を行います。

3.8.1.3 問合せの作成: SQL問合せツール

SQL問合せを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「SQL問合せ」ツールをクリックします。

  2. ウィンドウのメイン領域(キャンバス領域)をクリックします。

  3. 「SQL問合せ文」ダイアログ・ボックスで、問合せのSELECT文を定義します。

    • SQLの知識なしでもグラフィカルな方法で簡単に問合せを作成できるようにクエリー・ビルダーを使用するには、「クエリー・ビルダー」をクリックします。

    • ファイルから問合せをインポートするには、「問合せをインポート」をクリックします。

    • 独自にSELECT文を入力するには、「SQL問合せ文」フィールドに入力します。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 次のいずれかの方法で、問合せの内容を調整します。

    • 問合せオブジェクトを右クリックして「プロパティ・インスペクタ」を選択し、目的のプロパティを設定します。

    • 問合せオブジェクトを右クリックして「データ・ウィザード」を選択し、表示するフィールド、グループ・フィールドおよび合計を指定します。

  6. 作成する問合せごとに手順1〜5を繰り返します。


    注意

    レポートのデータ・モデル・ビューで複数の問合せを定義すると、レポート・ウィザードを起動してレイアウトをデフォルトに戻しても「データ」ページは表示されません。 


3.8.1.4 問合せの作成: XML Queryツール

XML問合せを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「XML Query」ツールをクリックします。

  2. ウィンドウのメイン領域(キャンバス領域)をクリックします。

  3. 「XML問合せの定義」ダイアログ・ボックスで、選択されているdata definition file(DTD)に定義されているフィールドに基づいて、XML問合せを定義します。問合せはXMLデータ・ファイルのデータに対して実行されます。XSLファイルを指定している場合、問合せを実行する前にXMLデータ・ファイルが変換されます。

  4. 「OK」をクリックします。

3.8.1.5 問合せの作成: JDBC Queryツール

JDBC問合せを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「JDBC Query」ツールをクリックします。

  2. ウィンドウのメイン領域(キャンバス領域)をクリックします。  

  3. 「JDBC Query」ダイアログ・ボックスで、JDBC問合せまたはプロシージャと、データ・ソースへの接続パラメータを定義します。操作方法がわからない場合には「ヘルプ」をクリックしてください。

  4. 「OK」をクリックします。

3.8.1.6 問合せの作成: Text Queryツール

テキスト問合せを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「Text Query」ツールをクリックします。

  2. ウィンドウのメイン領域(キャンバス領域)をクリックします。

  3. 「テキスト問合せの定義」ダイアログ・ボックスで、テキスト問合せのデータ定義とデータ・ソースを指定します。操作方法がわからない場合には「ヘルプ」をクリックしてください。

  4. 「OK」をクリックします。

3.8.1.7 問合せの作成: OLAP Server Queryツール

OLAP Server問合せを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「Express Server Query」ツールをクリックします。

  2. ウィンドウのメイン領域(キャンバス領域)をクリックします。

  3. ダイアログ・ボックスで、OLAP Server問合せの定義を指定します。操作方法がわからない場合には「ヘルプ」をクリックしてください。

  4. 「OK」をクリックします。

3.8.1.8 問合せの作成: OLAP Queryツール

OLAP問合せを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットをクリックします。

  2. ウィンドウのメイン領域(キャンバス領域)をクリックします。

  3. ダイアログ・ボックスで、OLAP問合せの定義を指定します。操作方法がわからない場合には「ヘルプ」をクリックしてください。

  4. 「OK」をクリックします。

3.8.1.9 問合せの作成: REFカーソル問合せツール

REFカーソル問合せを作成するには:

  1. 次のいずれかの方法で、REFカーソルのタイプを定義するパッケージを作成します。

  2. 手順1で作成したパッケージが外部PL/SQLライブラリの場合は、参照する前にレポートに連結しておく必要があります。

  3. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「REFカーソル問合せ」ツールをクリックします。

  4. ウィンドウのメイン領域(キャンバス領域)をクリックします。

  5. PL/SQLエディタで、カーソルを開いてパッケージに定義したREFカーソル・タイプのカーソル変数を返すPL/SQLファンクションを入力します。次に例を示します。

    empCur rcPackage.empCurType;
    
    BEGIN
      OPEN empCur FOR SELECT * FROM emp;
      RETURN empCur;
    END;
    
    /* Note, rcPackage is a local program unit defined as: */
    PACKAGE rcPackage IS
      TYPE empCurType IS REF CURSOR RETURN emp%ROWTYPE;
    END;
    
    
  6. 必要に応じて問合せの内容を調整します。

    • REFカーソル問合せオブジェクトをクリックし、「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択してプロパティを変更します。

    • 問合せオブジェクトをクリックし、「ツール」→「データ・ウィザード」を選択して、表示するフィールド、グループ・フィールドおよび合計を指定します。

  7. 作成するREFカーソル問合せごとに手順1〜6を繰り返します。

関連項目

第2.6.10項「REFカーソル問合せについて」

3.8.2 問合せの変更

SQL問合せ文、またはレポートに表示される列を変更するには:

  1. データ・モデル・ビューで問合せオブジェクトをクリックし、右クリックして「データ・ウィザード」を選択します。

  2. SELECT文を変更するには「データ」タブをクリックします。

  3. ブレーク・グループを変更するには「グループ」タブをクリックします。

  4. 合計を表示するサマリー列を追加または変更するには「合計」タブをクリックします。

  5. 選択されたデータベース列のうちレポートに表示する列を変更するには、「ツール」→「レポート・ウィザード」を選択し、「フィールド」タブをクリックします。

問合せのプロパティを変更するには:

  1. データ・モデル・ビューで問合せオブジェクトをクリックし、右クリックして「プロパティ・インスペクタ」を選択します。

  2. プロパティ・インスペクタで、必要に応じてプロパティを変更します。

3.8.3 クエリー・ビルダーの使用

クエリー・ビルダーでは、SELECT文を使用すると、作成する問合せのほとんどを定義できます。クエリー・ビルダーでは、作業領域に表示された列に基づいて、適切なSELECT FROM [table.column]句が自動的に生成されます。

クエリー・ビルダーの使用方法は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「方法」の項を参照してください。

関連項目

第1.7.5項「クエリー・ビルダーについて」

3.8.4 データベースからのHTMLタグの選択


注意

この手順は、ペーパーベースのレポートに適用されます。 


データベースからHTMLタグを選択するには:

  1. 問合せを作成し、HTMLタグを含む列かHTMLタグを含むファイルの名前をSELECT文で選択します。

  2. データ・モデル・ビューで、HTMLタグの列をダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  3. HTMLタグそのものではなく、HTMLタグを含むファイルの名前が列に含まれている場合は、次の操作を行います。

    • 「列」ノードで、「ファイルからの読込み」プロパティを「はい」に設定します。

    • 「ファイル形式」プロパティを「テキスト」に設定します。

  4. ペーパー・レイアウト・ビューで、列を参照するフィールド・オブジェクトを作成します。

  5. フィールド・オブジェクトをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  6. プロパティ・インスペクタの「Webの設定」ノードで、「HTMLタグを含む」プロパティを「はい」に設定します。

使用に関する注意

テキスト・オブジェクトの「HTMLタグを含む」プロパティが「はい」に設定されていると、HTMLタグと属性がレポート出力に次のようにフォーマットされます。

3.8.5 データベースからのイメージの選択


注意

これらの手順および第3.9.8.1.2項「イメージ・オブジェクトのファイルへのリンク」(ペーパーベースのレポートのみ)に示す手順を使用すると、JPEG(Progressive JPEGやExif JPEGなどのすべてのタイプ)、PNG、BMP、TIFF、GIF、CGMなど、Oracle Reportsでサポートされる様々なフォーマットのイメージを含めることができます。ペーパーベースのレポートでは、「挿入」→「イメージ」を使用して、TIFF、JFIF、BMP、TGA、PCX、PICT、GIF、CALS、RAS、OIFまたはPCDのフォーマットで、ファイル内のイメージをイメージ用のレポート・レイアウトにインポートすることもできます(第3.9.8.1.1項「イメージのインポート」を参照)。 


データベースからイメージを選択するには:

  1. イメージまたはイメージ・オブジェクトのファイル名を含む列を選択する問合せを作成します。

  2. データ・モデル・ビューで、イメージの列をダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  3. イメージ自体ではなくイメージ・オブジェクトのファイル名が列に含まれている場合は、次の操作を行います。

    • 「列」ノードで、「ファイルからの読込み」プロパティを「はい」に設定します。

  4. 列にイメージが含まれている場合も、列にイメージ・オブジェクトのファイル名が含まれている場合も、「列」ノードの「ファイル形式」プロパティを「イメージ」に設定します。

  5. JSPベースのWebレポートを作成している場合、次のように、containsHtml属性を、列の<rw:field> JSPタグに追加することも必要になります。

    • レポートのWebソース・ビューを表示します。

    • 列のrw:fieldタグ(<rw:field ... src="column_name" ...>)を検索します。

    • containsHtml=yes属性を追加して、イメージがフィールドの値に含まれるように指定します。

      次に例を示します。

      <rw:field id="F_MYIMAGE" src="MYIMAGE" nullValue="&nbsp;" containsHtml="yes">
      
      
  6. Webブラウザでレポート出力をWebレイアウト表示にしてプレビューするには、「プログラム」→「Webレイアウトを実行」を選択して、Webソースを実行します。Webソース・ビュー(JSPベースのWebレポートの場合)を変更すると、変更がレポートの出力にどのように影響するかをすぐに確認できます。

関連項目

第2.4.3項「イメージについて」

第1.7.3項「データベース列について」

3.8.6 データベースからのイメージURLの選択


注意

この手順を行うのはHTML出力の場合のみです。

これらの手順および第3.9.8.1.3項「イメージ・オブジェクトのURLへのリンク」(ペーパーベースのレポートのみ)に示す手順を使用すると、JPEG(Progressive JPEGやExif JPEGなどのすべてのタイプ)、PNG、BMP、TIFF、GIF、CGMなど、Oracle Reportsでサポートされる様々なフォーマットのイメージを含めることができます。ペーパーベースのレポートでは、「挿入」→「イメージ」を使用して、TIFF、JFIF、BMP、TGA、PCX、PICT、GIF、CALS、RAS、OIFまたはPCDのフォーマットで、ファイル内のイメージをイメージ用のレポート・レイアウトにインポートすることもできます(第3.9.8.1.1項「イメージのインポート」を参照)。 


HTMLレポートに含めるイメージを指すURLをデータベースから選択するには:

  1. SELECT文を使用して、URLを含む列を選択する問合せを作成します。

  2. データ・モデル・ビューで、URLを含む列をダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  3. 「列」ノードで次の操作を行います。

    • 「ファイルからの読込み」プロパティを「はい」に設定します。

    • 「ファイル形式」プロパティを「イメージURL」に設定します。

  4. JSPベースのWebレポートを作成している場合、次のように、containsHtml属性を、列の<rw:field> JSPタグに追加することも必要になります。

    • レポートのWebソース・ビューを表示します。

    • 列のrw:fieldタグ(<rw:field ... src="column_name" ...>)を検索します。

    • containsHtml=yes属性を追加して、イメージがフィールドの値に含まれるように指定します。

      次に例を示します。

      <rw:field id="F_MYIMAGE" src="MYIMAGE" nullValue="&nbsp;" containsHtml="yes">
      
      
  5. Webブラウザでレポート出力をWebレイアウト表示にしてプレビューするには、「プログラム」→「Webレイアウトを実行」を選択して、Webソースを実行します。Webソース・ビュー(JSPベースのWebレポートの場合)を変更すると、変更がレポートの出力にどのように影響するかをすぐに確認できます。

関連項目

第2.4.3項「イメージについて」

第2.8.8項「HTMLおよびHTMLCSS出力について」

3.8.7 ブレーク・グループの作成

ブレーク・グループは、レポート・ウィザードで定義するか手動で作成します。

ブレーク・グループを手動で作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、レポートをブレークする列を含むグループを、問合せオブジェクトの約5cm(2インチ)下にドラッグします。

  2. レポートの分割に使用する列を選択します。たとえば、従業員データの一覧を部門番号でグループ化する場合は、部門番号の列を選択します。列を選択したら、グループ外の上の方で問合せオブジェクトとの間へドラッグして、新しいグループを作成します。これがブレーク列です。

  3. 新しいグループ・オブジェクトをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、ブレーク・グループのプロパティを設定できます。

関連項目

第1.7.2項「グループについて」

第1.3.2項「グループ上レポートについて」

第1.3.3項「グループ左レポートについて」

3.8.8 マトリックス(クロス積)グループの作成

マトリックス・グループは、データ・ウィザードで定義するか手動で作成します。データ・ウィザードを使用してマトリックス(クロス積)グループを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、右クリックして「データ・ウィザード」を選択します。

  2. 「問合せ」ページで、「マトリックス問合せ」チェック・ボックスを選択します。

  3. ウィザードの指示に従って、マトリックス・グループの列、行およびセルに使用する各列を選択します。

    マトリックス(クロス積)グループを手動で作成するには:

  4. データ・モデル・ビューで、グループ・オブジェクトのタイトル・バーを下へドラッグします。

  5. 行と列にする列を、グループ・オブジェクトから空いたスペースにドラッグし、新しいグループを2つ作成します。

  6. ツール・パレットの「クロス積」ツールをクリックします。

  7. マウスをドラッグし、マトリックス(クロス積)グループに入れるグループを囲むボックスを描きます。

  8. セル・グループがマトリックス(クロス積)グループとは別の問合せの場合は、マトリックス・グループの列とセル・グループの列の間に適切なリンクを作成します。

関連項目

第2.3.7項「マトリックス・オブジェクトについて」

第1.3.7項「マトリックス・レポートについて」

第2.1.7項「ネストしたマトリックス・レポートについて」

第2.1.8項「グループ別マトリックス・レポートについて」

第1.7.2項「グループについて」

第3.9.1.3項「マトリックス・オブジェクトの作成」

第3.5.3項「ネストしたマトリックス・レポートの作成」

第1.3.2項「グループ上レポートについて」

第1.3.3項「グループ左レポートについて」

3.8.9 データ・リンクの作成

データ・リンクを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「データ・リンク」ツールをクリックします。リンクは常に親グループから子問合せへと描かれます。

  2. 次のようにリンクを作成します。

    グループ間リンクの作成: ある問合せのグループと別の問合せのグループとの間にリンクを作成するには、親グループをクリックして(グループ内の列をクリックしないようにして)子グループへリンクをドラッグします。グループ間リンクは、子問合せ側で親のデータに関する情報が必要な場合に便利です。

    列間リンクの作成:列と列の間にリンクを作成するには、親問合せの列をクリックして、子問合せの列へリンクをドラッグします。

  3. 新しいリンク・オブジェクトをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、目的のプロパティを設定します。

関連項目

第1.7.4項「データ・リンクについて」

第2.3.5項「リンク不可能な問合せについて」

3.8.10 式列の作成または編集

式列を作成または編集するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「式列」ツールをクリックし、次の操作を行います。

    • グループ内に列を作成するには、グループの階層の中で、列を配置する場所をクリックします。

    • レポートレベルの列を作成するには、キャンバス領域の空いている場所をクリックします。

  2. 式列オブジェクトをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示します。

  3. 「プレースホルダ/式」ノードで、「PL/SQL式」プロパティ・フィールドをダブルクリックします。

  4. PL/SQLエディタで、式に使用するPL/SQL(SAL * 0.07など)を定義します。

例: 式におけるPL/SQLファンクションの参照

次のようなグループと列を含むレポートがあるとします。

Groups  Columns         Summary
---------------------------------------
RGN     REGION
        RGNSUMSAL       SUM(DEPTSUMSAL)
        COSTOFLIVING
 
DEPT    DNAME
        DEPTNO
        DEPTSUMSAL      SUM(EMP.SAL)

JOB     JOB
        HEADCOUNT       COUNT(EMP.EMPNO)

EMP     ENAME
        EMPNO
        SAL
        COMM

これらのグループや列で、給与に生計費手当(COSTOFLIVING)を適用する複数の式を作成します。作業が重複しないように、次のようなPL/SQLファンクションを作成して式から参照することができます。

function CompSal(salary number) return number is
begin
  return (salary*CostofLiving);
end;

次の2つは、このPL/SQLファンクションを式で参照する例です。

CompSal(:RGNSUMSAL)

または

CompSal(:SAL) + COMM
関連項目

第2.3.2項「式列について」

3.8.11 サマリー列の作成

データ・ウィザードを使用してサマリー列(合計または小計用)を作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、合計する列を含む問合せをクリックします。

  2. 右クリックして、「データ・ウィザード」を選択します。

  3. 「合計」ページで、ウィザードの指示に従って必要なサマリーをレポートに追加します。


    注意

    グループ・レポートでは、レポート・ウィザードおよびデータ・ウィザードによって、定義するサマリー列のそれぞれに対して、n個のサマリー・フィールドがデータ・モデルに作成されます。つまり、サマリーを作成する列上の各グループに対してそれぞれ1つのサマリー・フィールドが作成され、レポートレベルで1つのサマリー・フィールドが作成されます。たとえば、部単位にグループ化され、さらに課単位にグループ化されているレポートの場合、給与合計用のサマリー列を定義すると、各部および各課の給与合計(グループレベルのサマリー)用フィールドと、すべての給与の合計(レポートレベルのサマリー)用フィールドが作成されます。 


ツール・パレットを使用してサマリー列(合計または小計用)を作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「サマリー列」ツールをクリックし、次の操作を行います。

    • グループ内に列を作成するには、グループの階層の中で、列を配置する場所をクリックします。

    • レポートレベルの列を作成するには、キャンバス領域の空いている場所をクリックします。

  2. 新しいサマリー列のオブジェクトをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示します。

  3. 「サマリー」ノードで次の操作を行います。

    • リストからサマリーのタイプを選択して、「ファンクション」プロパティを設定します。

    • 「ソース」プロパティを集計列に指定します。

    • 「リセット位置」プロパティを、サマリー列の値をリセットするグループに設定します。

使用に関する注意

「グループ上」または「マトリックス」のスタイルが設定されたJSPベースのWebレポートで、ツールバーの「Webレイアウトを実行」ボタンをクリックするか「プログラム」→「Webレイアウトを実行」を選択したときに、サマリー列の値が左揃えで正しく表示されない場合は、次の対処方法を実行して、値を揃えることができます。

関連項目

第2.3.1項「サマリー列について」

第9章「サマリー・レポートの作成」

第13章「グループ左サマリー・レポートの作成」

3.8.12 プレースホルダ列の作成または編集

プレースホルダ列を作成または編集するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「プレースホルダ列」ツールをクリックします。

    • グループ内に列を作成するには、グループの階層の中で、列を配置する場所をクリックします。

    • レポートレベルの列を作成するには、キャンバス領域の空いている場所をクリックします。

  2. プレースホルダ列オブジェクトをダブルクリックします。

  3. プロパティ・インスペクタで、プレースホルダ列に目的のプロパティを設定します。

  4. 次の場所にプレースホルダ列の値を設定します。

    • Before Reportトリガー(プレースホルダがレポートレベルの列の場合)

    • レポートレベルの式列(プレースホルダがレポートレベルの列の場合)

    • プレースホルダのグループまたはその下のグループ内の式(値はグループの各レコードに一度ずつ設定します)

関連項目

第2.3.2項「式列について」

3.9 レポート・レイアウトの操作

この項では、レポート・レイアウト内のオブジェクトを作成および変更する手順について説明します。手順は次の各項に分類されています。

3.9.1 標準レイアウト・オブジェクト

この項では、コンテナ・オブジェクトを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.1.1 フィールド・オブジェクトの作成

レポート・レイアウトのフィールド・オブジェクトを手動で作成するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビュー、ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、ツール・パレットの「フィールド」ツールをクリックします。

  2. 四角形をクリックして、ドラッグします。

  3. 新しいフィールド・オブジェクトをダブルクリックします。

  4. プロパティ・インスペクタの「フィールド」ノードで、「ソース」プロパティをそのフィールドの値を指定する列またはパラメータに設定します。

  5. 必要に応じて、他のプロパティを設定します。

関連項目

第1.8.4項「フィールドについて」

第1.9.2項「パラメータ・フォーム・フィールドについて」

3.9.1.2 枠または繰返し枠の作成

枠または繰返し枠を手動で作成するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「枠」ツールまたは「繰返し枠」ツールをクリックします。

  2. 四角形をクリックして、ドラッグします。


    注意

    四角形のサイズは、その中に含めるオブジェクトが収まる大きさである必要があります。 


  3. 新しい枠オブジェクトをダブルクリックします。

  4. プロパティ・インスペクタで、必要なプロパティを設定します。

関連項目

第1.8.1項「枠について」

第1.8.2項「繰返し枠について」

第1.8.3項「枠と繰返し枠のサイズ変更について」

3.9.1.3 マトリックス・オブジェクトの作成


注意

ここでは、マトリックス・オブジェクトを手動で作成する手順について説明します。マトリックス・オブジェクトを作成する場合は、レポート・ブロック・ウィザード(ペーパー・レイアウト・ビューで「挿入」→「レポート・ブロック」を選択)を使用する方法をお薦めします。 


マトリックス・オブジェクトを作成するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「繰返し枠」ツールをクリックし、四角形をドラッグして繰返し枠を作成します。

  2. プロパティ・インスペクタの「繰返し枠」で、「ソース」プロパティをマトリックスの列に設定し、「印刷方向」プロパティを「縦」に設定します。

  3. ツール・パレットの「繰返し枠」ツールを再度クリックし、四角形をドラッグして最初の繰返し枠と交差するように2番目の繰返し枠を作成します。

  4. プロパティ・インスペクタの「繰返し枠」で、「ソース」プロパティをマトリックスの行に設定し、「印刷方向」プロパティを「横」に設定します。

  5. 四角形をドラッグして両方の繰返し枠を選択し、「挿入」→「レイアウト・マトリックス」を選択します。

    これにより、2つの繰返し枠の共通部分であるマトリックス・オブジェクトが作成されます。次に例を示します。

    図3-1    マトリックス・オブジェクトの例


    画像の説明

  6. マトリックス・オブジェクトをダブルクリックして、プロパティを設定します。

関連項目

第2.3.7項「マトリックス・オブジェクトについて」

第1.3.7項「マトリックス・レポートについて」

第2.1.7項「ネストしたマトリックス・レポートについて」

第2.1.8項「グループ別マトリックス・レポートについて」

第3.8.8項「マトリックス(クロス積)グループの作成」

第3.5.3項「ネストしたマトリックス・レポートの作成」

3.9.1.4 バーコード・フォントを使用したバーコードの作成


注意

Oracle9i Reportsリリース2(9.0.2)から、バーコードが自動的に生成されるバーコードJavaBeanを使用できるようになりました。第42章「バーコードを使用したレポートの作成」のサンプル・レポートを参照してください。 


バーコード・フォントを使用してバーコードを作成するには:

  1. バーコード・フォントをマシンにインストールします(たとえば、Windowsの場合は、「コントロール パネル」の「フォント」にバーコード・フォントをインストールします)。バーコード・フォントは、ソフトウェア販売店で入手することができます。


    注意

    PostScriptのバーコード・フォントを使用すると、PostScript対応の任意の出力デバイスでレポートを印刷できるので、プラットフォーム間の移植性を向上させることができます。 


  2. レポートに含めるバーコードのデータが格納されている列を、データベースから選択する問合せを作成します。

  3. ペーパー・レイアウト・ビューで、バーコード・フィールドをクリックして「書式」→「フォント」を選択し、バーコード・フォントをフィールドに適用します。

3.9.1.5 条件付き書式のレイアウト・オブジェクトへの適用

条件付き書式をレイアウト・オブジェクトに適用するには:

  1. オブジェクトをクリックして、「書式」→「条件付き書式」を選択します。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. 「条件付き書式」ダイアログ・ボックスで、「新規」をクリックして、「書式の例外」ダイアログ・ボックスを表示します。

  3. 条件がTRUEと評価されたときに適用される、条件および書式設定の属性を指定します。

  4. 「OK」をクリックします。

使用に関する注意
関連項目

第2.1.6項「条件付き書式について」

第3.9.6.7章「値のハイライト」

第3.9.6.8章「行のハイライト」

3.9.2 テキスト・オブジェクト

この項では、テキスト・オブジェクトを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.2.1 テキストのボイラープレート・オブジェクトの作成

テキストのボイラープレート・オブジェクトを作成するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビュー、ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、ツール・パレットの「テキスト」ツールをクリックします。

  2. 四角形をクリックして、ドラッグします。

  3. ボイラープレート・オブジェクトに必要なテキストを入力します。

    入力するテキスト内の各段落は、新しい行で区切ります。段落内のテキストは、ボイラープレート・オブジェクトの水平サイズ内でワードラップされます。

  4. ボイラープレート・テキスト・オブジェクトの外側をクリックします。

関連項目

第1.8.5項「ボイラープレート・オブジェクトについて」

3.9.2.2 2ページごとに表示されるテキストのボイラープレート・オブジェクトの作成

2ページごとに表示されるテキストのボイラープレート・オブジェクトを作成するには:

  1. ページ上の表示させる位置、つまりマージン内または繰返し枠内(繰返し枠を拡張して繰返し枠内のフィールドの下にボイラープレート・テキストを表示するスペースを作成します)に、ボイラープレート・テキスト・オブジェクトを作成します。

  2. ボイラープレート・テキスト・オブジェクトをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。PL/SQLエディタで次のコードを入力し、「拡張レイアウト」ノードで「フォーマット・トリガー」プロパティを設定します。

    function XXX_HDRFormatTrigger return boolean is page_num number;
    begin
      srw.get_page_num(page_num);
      if mod(page_num, 2) = 0 then
        return(false);
      else
        return (true);
      end if;
    end;
    
    
  3. レポートを実行して、ボイラープレート・テキストが2ページごとに表示されることを確認します。

関連項目

第1.8.5項「ボイラープレート・オブジェクトについて」

3.9.2.3 HTMLタグのボイラープレート・テキスト・オブジェクトの作成


注意

この手順は、ペーパーベースのレポートに適用されます。 


HTMLタグのボイラープレート・テキスト・オブジェクトを作成するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、ツール・パレットの「テキスト」ツールをクリックします。

  2. 四角形をクリックして、ドラッグします。

  3. ボイラープレート・オブジェクトに必要なHTMLを入力します。

  4. ボイラープレート・テキスト・オブジェクトの外側をクリックします。

  5. ボイラープレート・テキスト・オブジェクトをダブルクリックします(または、オブジェクトを右クリックして「プロパティ・インスペクタ」を選択します)。

  6. プロパティ・インスペクタの「Webの設定」ノードで、「HTMLタグを含む」プロパティを「はい」に設定します。

使用に関する注意

テキスト・オブジェクトの「HTMLタグを含む」プロパティが「はい」に設定されていると、HTMLタグと属性がレポート出力に次のようにフォーマットされます。

例1: フォーマットのオンとオフの切替え

次のように定義されたテキスト・ボイラープレート・オブジェクトがあるとします。

<i><b>Design time format</b> is merged with <span style="font-family:Arial;
color:#00F">run time formatting instructions.</span></i>

「HTMLタグを含む」プロパティを「はい」に設定すると、これは次のようなフォーマットになります。

Design time format is merged with run time formatting instructions.

「HTMLタグを含む」プロパティを「いいえ」に設定すると、次のフォーマットでレポートに出力されます。

<i><b>Design time format</b> is merged with <span style="font-family:Arial; color:#00F">run time formatting instructions.</span></i>

例2: ハイパーリンクとしてタグが付けられたボイラープレート・テキスト・オブジェクト

ボイラープレート・テキスト・オブジェクトには、次のテキストを入力できます。

<a href=http://your_webserver/reports/my_report.html><img src=oracle.gif> </a>

「HTMLタグを含む」プロパティを「はい」に設定すると、このオブジェクトはグラフ(oracle.gif)としてHTML/HTMLCSSレポートに出力され、エンド・ユーザーがこのグラフをクリックすると、my_report.htmlにリンクされます。

例3: HTMLに出力されるパラメータ値

ボイラープレート・テキスト・オブジェクトで、NervousText.classという次のJavaアプレットを入力します。これに対して、オブジェクトの幅と高さをパラメータとして与えます。

<base href=http://cagney.uk.oracle.com/java/NervousText/>
<applet code="NervousText.class" width=&ObjectWidth height=&ObjectHeight>
<param name=text value="&deptno">
</applet>

「HTMLタグを含む」プロパティを「はい」に設定すると、このオブジェクトは実際の値に置換されたパラメータにより解釈されます。

<base href=http://cagney.uk.oracle.com/java/NervousText/>
<applet code="NervousText.class" width=84 height=72>
<param name=text value="10">
</applet>
関連項目

第1.8.5項「ボイラープレート・オブジェクトについて」

第2.5.1項「パラメータ・フォームのHTML拡張について」

3.9.2.4 テキストの編集

テキストを挿入および置換するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビュー、ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、テキスト・オブジェクトをクリックします。

  2. テキストをクリックして、編集モードに切り替えます。

  3. 必要に応じてテキストを変更し、テキスト・オブジェクトの外側をクリックします。

テキストを削除するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビュー、ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、テキスト・オブジェクトをクリックします。

  2. テキスト全体を切り取るには、「編集」→「削除」を選択します。

テキストの切取り、コピーまたは貼付けを実行するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、テキスト・オブジェクトをクリックします。

  2. 切取りまたはコピーの対象となるテキストをクリックしてドラッグすることでマークし、「編集」→「切取り」または「編集」→「コピー」を選択します。

  3. テキストを貼り付けるには、「編集」→「貼付け」を選択します。

3.9.2.5 ボイラープレート・テキスト内でのフィールドの参照

ボイラープレート・テキスト内でフィールドの値を参照するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューで、フィールドへの参照を含むボイラープレート・テキストをクリックして表示します。

  2. アンパサンド(&)に続けて、フィールドの名前を入力します。

    他のテキストの前に空白を含めずにフィールド参照を指定する場合は、フィールド名を山カッコで囲んでテキストと区別します(&<fieldname>Oracleなど)。他のテキストの後にフィールド参照を指定する場合、山カッコは必要ありません(Oracle&fieldnameなど)。複数のフィールド参照をそれぞれの間に空白を入れずに続けて、山カッコなしで指定することもできます(&field1&field2&field3など)。

使用に関する注意
関連項目

第1.8.4項「フィールドについて」

第1.8.5項「ボイラープレート・オブジェクトについて」

3.9.2.6 ボイラープレート・テキスト・オブジェクトのファイルへのリンク


注意

この手順は、ペーパーベースのレポートに適用されます。ファイル・リンク・オブジェクトは、JSPベースのWebレポートに実装されていません。 


ボイラープレート・テキスト・オブジェクトをファイルにリンクするには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「ファイル・リンク」ツールをクリックします。

  2. 四角形をクリックして、ドラッグします。

  3. ファイル・リンク・オブジェクトをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  4. 「ファイル・リンク・ボイラープレート」ノードで次の操作を行います。

    • 「ソース・ファイルのフォーマット」プロパティを「テキスト」に設定します。

    • 「ソース・ファイル名」プロパティを、テキストを含むファイルの名前に設定します。

関連項目

第1.8.5項「ボイラープレート・オブジェクトについて」

3.9.2.7 HTMLテキスト・オブジェクトのファイルへのリンク


注意

この手順は、ペーパーベースのレポートに適用されます。ファイル・リンク・オブジェクトは、JSPベースのWebレポートに実装されていません。 


HTMLオブジェクトをファイルにリンクするには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「ファイル・リンク」ツールをクリックします。

  2. 四角形をクリックして、ドラッグします。

  3. ファイル・リンク・オブジェクトをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  4. 「ファイル・リンク・ボイラープレート」ノードで次の操作を行います。

    • 「ソース・ファイルのフォーマット」プロパティを「テキスト」に設定します。

    • 「ソース・ファイル名」プロパティを、HTMLタグを含むファイルの名前に設定します。

  5. 「Webの設定」ノードで、「HTMLタグを含む」プロパティを「はい」に設定します。

使用に関する注意

テキスト・オブジェクトの「HTMLタグを含む」プロパティが「はい」に設定されていると、HTMLタグと属性がレポート出力に次のようにフォーマットされます。

関連項目

第1.8.5項「ボイラープレート・オブジェクトについて」

3.9.2.8 フィールドのテキストの折返し

フィールドのテキストを折り返すには:

  1. 「ツール」→「レポート・ウィザード」を選択します。

  2. レポート・ウィザードで、「ラベル」タブをクリックします。

  3. テキストを折り返すフィールドの「幅」列の値を必要に応じて変更します。

  4. 「適用」をクリックします。


    注意

    ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューでレイアウトを手動で調整した場合は、レポート・ウィザードの「適用」または「終了」をクリックすると、これらのレイアウトの変更は失われ、レイアウトはデフォルトに戻ります。現行のレイアウトが上書きされないようにするには、ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューで列を目的の幅まで手動でドラッグします。 


  5. ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、フィールドをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 「標準レイアウト」で、「垂直拡張度」プロパティが「拡張」に設定されていることを確認します。

3.9.2.9 テキスト属性の変更

テキスト・オブジェクトのフォント、文字位置、間隔または文字の方向を変更するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、テキスト・オブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. 「書式」メニューで、「フォント」、「文字の割付け」、「テキスト間隔」または「方向」を選択します。

3.9.2.10 PL/SQLを使用したテキスト属性の変更

ユーザー・インタフェースのかわりにPL/SQLを使用して、テキスト・オブジェクトのフォントまたは文字位置を変更するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開きます。

  2. テキスト・オブジェクトの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  3. PL/SQLエディタで、次のビルトイン・プロシージャを使用してオブジェクトのフォントまたは文字位置を必要に応じて変更します。

    SRW.SET_CHARMODE_TEXT

    SRW.SET_FONT_FACE

    SRW.SET_FONT_STYLE

    SRW.SET_FONT_WEIGHT

    SRW.SET_FONT_SIZE

    SRW.SET_JUSTIFICATION

関連項目

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」→「PL/SQLリファレンス」→「ビルトイン・パッケージ」の項のトピック「SRWのビルトイン・パッケージ」

3.9.3 ページ番号または日付/時刻スタンプ

この項では、ページ番号または日付/時刻スタンプを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.3.1 ページ番号の作成

デフォルトのページ番号を作成するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューで、「挿入」→「ページ番号」を選択します。

  2. 「ページ番号を挿入」ダイアログ・ボックスで、リストからページ番号の位置を選択します。

  3. 必要なページ番号の書式を選択します。「ページ番号のみ」または「ページ番号と合計ページ」に設定します。

  4. 必要に応じて、ページ番号テキストのデフォルト属性を変更することもできます。

カスタマイズされたページ番号を作成するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューで、ツールバーの「マージン編集」ボタンをクリックします。


    注意

    マージン領域は、本体と分離する黒の太線で定義されています。マージン領域を表示しながらレポートの本体部分にオブジェクトを作成すると、それらのオブジェクトはマージンが表示されているときにのみ編集できます。 


  2. 必要なページ番号値(物理ページ番号、総物理ページ数など)ごとに、マージン領域でフィールド・オブジェクトを作成します(第3.9.1.1項「フィールド・オブジェクトの作成」を参照)。

  3. フィールドのプロパティ・インスペクタの「フィールド」ノードで、「ソース」プロパティをページ番号のソースに設定し、「可視」プロパティを「いいえ」に設定します。「標準レイアウト」ノードで、「水平拡張度」プロパティを「可変」に設定します。

  4. マージン領域でボイラープレート・テキスト・オブジェクトを作成(第3.9.2.1項「テキストのボイラープレート・オブジェクトの作成」を参照)し、&fieldnameを使用してページ番号フィールドを参照します(第3.9.2.5項「ボイラープレート・テキスト内でのフィールドの参照」を参照)。

使用に関する注意

3.9.3.2 ページ番号のリセット

デフォルトのページ番号(「挿入」→「ページ番号」で作成)をリセットするには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューで、デフォルトのページ番号フィールドをクリックし、「編集」→「削除」を選択して削除します。

  2. カスタマイズされたページ番号を作成します(第3.9.3.1項「ページ番号の作成」を参照)。

  3. ページ番号フィールドのプロパティ・インスペクタの「フィールド」で、「ページ番号付け」プロパティの値をダブルクリックします。

  4. 「ページ番号付け」ダイアログ・ボックスで、目的の「リセット位置」の設定をクリックします。選択された枠がフォーマットされるたびに、ページ番号は「起動位置」の値にリセットされます。「OK」をクリックします。

3.9.3.3 時刻スタンプまたは日付スタンプの作成

日付スタンプまたは時刻スタンプをレポートに追加するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューで、「挿入」→「日付と時間」を選択します。

  2. 「日付と時間を挿入」ダイアログ・ボックスで、リストから日付スタンプまたは時刻スタンプの位置を選択します。

  3. 日付または時刻の必要な書式をクリックするか、「カスタム」をクリックして独自の書式を定義します。

3.9.4 境界線

この項では、境界線を操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.4.1 オブジェクトの境界線の表示または非表示

オブジェクトのまわりの境界線を表示または非表示にするには:

  1. オブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. ツール・パレットの「線カラー」ツールをクリックします。

  3. 境界線を追加するには、塗りつぶされた四角形をクリックします。

  4. レポート出力で境界線を透明にするには、カラー・パレットの下部にある「枠なし」をクリックします。


    注意

    すべてのオブジェクトの境界線を透明にすると、列ヘッダーの下線も透明になります。下線を追加するには、下線にするオブジェクトをクリックし、ツール・パレットの「線カラー」を使用して線カラーを選択します。 


  5. 境界線の一部を表示または非表示にするには、「書式」→「線」→「境界線」を選択し、メニューから選択して境界線の各サイドを表示または非表示に切り替えます。

3.9.4.2 オブジェクトの境界線属性の変更

オブジェクトのまわりの境界線を変更するには:

  1. オブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. 線幅を変更するには、「書式」→「線」→「線幅」を選択します。

  3. パターンを選択するには、「書式」→「線」→「線種」を選択します。線種パターンは、出力には表示されますが、オブジェクトのアウトラインで見にくくなる場合もあります。「ツール」→「オプション」→「ペーパー・レイアウト」を選択し、「オプション: 枠アウトライン」チェック・ボックスの選択を解除します。

  4. 境界線を枠状にするには、「書式」→「凹凸」を選択します。

関連項目

第2.4.5項「カラーとパターンの変更について」

第3.12.8項「テンプレートの本体オブジェクトのカラー、パターンまたは境界線の変更」

3.9.4.3 現行のモード(制限またはフレックス)の変更

制限モードを設定またはオーバーライドするには:

フレックス・モードを設定またはオーバーライドするには:

関連項目

第2.4.7項「ペーパー・レイアウト・ビューでのオブジェクトの移動とレイヤーについて」

第3.9.11.3章「親の境界線の自動調整」

第3.9.11.2章「オブジェクトの親の外への移動」

3.9.5 アンカー

この項では、アンカーを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

関連項目

第2.4.4項「アンカーについて」

3.9.5.1 アンカー・オブジェクトによる連動

アンカー・オブジェクトによって、アンカーされているオブジェクトは親オブジェクトとともに移動します。オブジェクトは、他の1つのオブジェクトにのみアンカーできます。

アンカーでオブジェクトを連動するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「アンカー」ツールをクリックします。

  2. 子オブジェクトの境界線をクリックし、親オブジェクトの境界線をダブルクリックします。

    子から親に線が1本描画されます。親オブジェクトに連結された線の最後に小さいボックスが表示されます。

3.9.5.2 暗黙的なアンカーの表示

デフォルトでは、レポート・エディタのペーパー・レイアウト・ビューで作成した明示的なアンカーが表示されます。

暗黙的なアンカーと明示的なアンカーの情報を表示するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ツール」→「オプション」→「ナビゲータ」を選択し、「オブジェクト・ナビゲータ・オプション」ダイアログ・ボックスを表示します。

  2. 「レイアウト」タブをクリックし、「アンカー情報」チェック・ボックスを選択します。

    このオプションを選択すると、暗黙的なアンカーと明示的なアンカーの両方に関するすべての情報がオブジェクト・ナビゲータに表示されます。


    注意

    デフォルトで、オブジェクトは、そのインクローズ・オブジェクトの左上隅にアンカーされます。オブジェクト・ナビゲータのこのビューでオブジェクトのアンカー情報が表示されない場合でも、オブジェクトはそのインクローズ・オブジェクトにアンカーされていると想定できます。インクローズ・オブジェクトは、枠または本体と考えられます。 


関連項目

第2.4.4.1項「暗黙的なアンカーのアルゴリズム」

3.9.5.3 アンカーの移動

アンカーを移動すると、オブジェクトどうしが相対的にどう表示されるかが変わります。

アンカーを移動するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、アンカーをクリックします。

  2. ツール・パレットの「変形」ツールをクリックし、アンカー・エンドポイントの1つをオブジェクト枠上の新しい位置までドラッグします。

オブジェクト枠に沿ってアンカーを移動するには:

オブジェクト枠上のアンカーの位置を縦(上から下)または横(左から右)に%単位で変更するには:

  1. アンカー・オブジェクトをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「子の枠の割合(%)」プロパティまたは「親の枠の割合(%)」プロパティに新しい値を設定します。

アンカーを配置する枠を変更するには:

3.9.6 カラー、パターンおよびハイライト

この項では、カラー、パターンおよびハイライトを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.6.1 カラー・パレットの環境設定の設定

第3.2.6項「カラー・パレットの環境設定の設定」を参照してください。

3.9.6.2 カラーの変更

オブジェクトまたはテキストのカラーを変更するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、オブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. オブジェクトのどの部分にカラーを適用するかに応じて、ツール・パレットの「塗りつぶしカラー」ツール、「線カラー」ツールまたは「テキスト・カラー」ツールをクリックします。


    注意

    3つのカラー・ツールの真上にある「塗りつぶし/線/テキスト・サンプル」ボックスには、現在選択されている塗りつぶし、境界線およびテキストが表示されます。Reports Builderによって作成されたオブジェクトのデフォルトの塗りつぶしおよび境界線は透明ですが、ユーザーが作成するオブジェクトのデフォルト値は白塗りのまわりに黒の1ポイント線です。 


  3. カラー・パレットでカラーをクリックします。

関連項目

第2.4.5項「カラーとパターンの変更について」

第3.12.8項「テンプレートの本体オブジェクトのカラー、パターンまたは境界線の変更」

3.9.6.3 パターンの変更

オブジェクトのパターンを変更するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、オブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. オブジェクトのどの部分にパターンを適用するかに応じて、ツール・パレットの「塗りつぶしカラー」ツールまたは「線カラー」ツールをクリックします。


    注意

    Windowsプラットフォームでは、境界線パターン(「線カラー」ツールのパターン)はサポートされません。 


  3. カラー・パレットで「パターン」をクリックします。

  4. パターン・パレットでパターンをクリックします。フォアグラウンド・カラーおよびバックグラウンド・カラーを変更するには、パターン・パレットの下部にあるカラー・パレットから選択します。

関連項目

第2.4.5項「カラーとパターンの変更について」

第3.12.8項「テンプレートの本体オブジェクトのカラー、パターンまたは境界線の変更」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」→「カラー・パレットとパターン・パレット」の項のトピック「パターン・パレット」

3.9.6.4 PL/SQLを使用したカラーおよびパターンの変更

ユーザー・インタフェースのかわりにPL/SQLを使用してオブジェクトのカラーを変更するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開きます。

  2. カラーを変更するオブジェクトの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、次のビルトイン・プロシージャを使用してオブジェクトのカラーを必要に応じて変更します。

    SRW.SET_BACKGROUND_BORDER_COLOR

    SRW.SET_BACKGROUND_FILL_COLOR

    SRW.SET_FOREGROUND_BORDER_COLOR

    SRW.SET_FOREGROUND_FILL_COLOR

    SRW.SET_TEXT_COLOR

    SRW.SET_BORDER_PATTERN

関連項目

第2.4.5項「カラーとパターンの変更について」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」→「PL/SQLリファレンス」→「ビルトイン・パッケージ」の項のトピック「SRWのビルトイン・パッケージ」

3.9.6.5 カラー・パレットの変更

カラー・パレットを変更するには:

  1. まず、カラー・パレットを編集可能にします。

  2. ペーパー・レイアウト・ビューで、「書式」→「カラー・パレット」→「編集」を選択します。

  3. 「カラー・パレット」ダイアログ・ボックスで、必要に応じてカラー・パレットを変更します。

    • 「編集」をクリックして、現行のカラーの設定を変更します。

    • 「現在のカラー」に新しい名前を入力して「改名」をクリックすると、現行のカラーの名前を変更できます。

    • 「編集するカラーを選択」には、現行のレポートのレポート・エディタで使用している現行のカラー・パレットが表示されます。パレットからカラーを選択し、そのカラーを変更します。

    • 「OK」をクリックして、現行のレポートに変更を適用します。

関連項目

第2.4.5項「カラーとパターンの変更について」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」→「カラー・パレットとパターン・パレット」の項のトピック「Oracle CDE1カラー・パレット」、「デフォルト・カラー・パレット」、「グレースケール・カラー・パレット」

3.9.6.6 カラー・パレットのインポートまたはエクスポート

カラー・パレットをインポートまたはエクスポートするには:

  1. まず、カラー・パレットを編集可能にします。

  2. ペーパー・レイアウト・ビューで、「書式」→「カラー・パレット」→「インポート」または「書式」→「カラー・パレット」→「エクスポート」を選択します。

  3. ダイアログ・ボックスで、ファイルの名前と書式を指定します。

  4. 「OK」をクリックします。


    注意

    レポートにはカラー・パレットは1つのみ設定できます。 


関連項目

第2.4.5項「カラーとパターンの変更について」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」→「カラー・パレットとパターン・パレット」の項のトピック「Oracle CDE1カラー・パレット」、「デフォルト・カラー・パレット」、「グレースケール・カラー・パレット」

3.9.6.7 値のハイライト

レポートの値をハイライトするには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューで、ハイライトする値を含むフィールドをクリックします。

  2. 「書式」→「条件付き書式」を選択します。

  3. 「条件付き書式」ダイアログ・ボックスで、「新規」をクリックして、「書式の例外」ダイアログ・ボックスを表示します。

  4. フィールドを選択し、値をハイライトする条件を定義します。

  5. 「書式」グループ・ボックスで、値のハイライトに使用する「塗りつぶしカラー」を選択します。


    注意

    ダイアログ・ボックスで希望する条件を選択できない場合は、必要な書式とプレースホルダに対する適当な条件を選択します。条件は、作成したフォーマット・トリガーに対してPL/SQLエディタで後から編集できます。 


  6. 「OK」をクリックして「書式の例外」ダイアログ・ボックスを閉じ、「OK」を再度クリックして「条件付き書式」ダイアログ・ボックスを閉じます。コードがエラーなしでコンパイルされると、新しい書式がペーパー・レイアウト・ビューに反映されます。コードは、フィールドのフォーマット・トリガーとして格納されます。

次のコードでは、1か月の報酬を判別して、管理者ではない従業員の1か月の報酬が4,000ドルを超えるとバックグラウンド・カラーを赤に変更します。

function R_G_EMPNOFormatTrigger return boolean is varcomm number;
begin
 if :comm is null then
   varcomm := 0;
 else
   varcomm := :comm;
 end if;
  if (:sal * 2 + varcomm > 4000) and :job != 'MANAGER' then
   srw.set_background_fill_color('red');
 end if;
 return (TRUE);
end;
関連項目

第2.1.6項「条件付き書式について」

第3.9.1.5項「条件付き書式のレイアウト・オブジェクトへの適用」

3.9.6.8 行のハイライト

1行全体をハイライトするには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ハイライトする行を構成するフィールドを含む繰返し枠をクリックします。

  2. 「書式」→「条件付き書式」を選択します。

  3. 「条件付き書式」ダイアログ・ボックスで、「新規」をクリックして、「書式の例外」ダイアログ・ボックスを表示します。

  4. フィールドを選択し、ハイライトする行を説明する条件を定義します。

  5. 「書式」グループ・ボックスで、行のハイライトに使用する「塗りつぶしカラー」を選択します。


    注意

    ダイアログ・ボックスで希望する条件を選択できない場合は、必要な書式とプレースホルダに対する適当な条件を選択します。条件は、作成したフォーマット・トリガーに対してPL/SQLエディタで後から編集できます。 


  6. 「OK」をクリックして「書式の例外」ダイアログ・ボックスを閉じ、「OK」を再度クリックして「条件付き書式」ダイアログ・ボックスを閉じます。コードがエラーなしでコンパイルされると、新しい書式がペーパー・レイアウト・ビューに反映されます。コードは、繰返し枠のフォーマット・トリガーとして格納されます。

次のコードでは、1か月の報酬を判別して、管理者ではない従業員の1か月の報酬が4,000ドルを超えるとバックグラウンド・カラーを赤に変更します。

function R_G_EMPNOFormatTrigger return boolean is varcomm number;
begin
if :comm is null then
  varcomm := 0;
else
  varcomm := :comm;
end if;

if (:sal * 2 + varcomm > 4000) and :job != 'MANAGER' then
  srw.set_background_fill_color('red');
end if;
  return (TRUE);
end;
関連項目

第2.1.6項「条件付き書式について」

第3.9.1.5項「条件付き書式のレイアウト・オブジェクトへの適用」

3.9.6.9 行カラーの交互適用

行のテキスト・カラーまたは塗りつぶしカラーを交互に適用するには:

3.9.7 書式マスク

この項では、書式マスクを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.7.1 日付書式マスクおよび時刻書式マスクの指定

次の表では、日付書式マスクと時刻書式マスク、および日付書式マスクに付加できる接尾辞を説明します。

表3-2    日付書式マスクおよび時刻書式マスク 
書式マスク  説明 

SCCまたはCC 

世紀、省略形。'S'を指定すると"BC"の場合に前に(-)が付きます。 

SYYYYまたはYYYY 

年。'S'を指定すると"BC"日付の場合に前に(-)が付きます。 

I、IYまたはIYY 

ISO規格に基づく年の下1桁、2桁または3桁。 

Y、YYまたはYYY 

ISO規格に基づく年の下1桁、2桁または3桁。 

Y,YYY 

年(カンマ付き)。 

SYEARまたはYEAR 

年、スペル表記。'S'を指定すると"BC"日付の場合に前に(-)が付きます。 

RRRRまたはSRRRR 

年。'S'を指定すると"BC"日付の場合に前に(-)が付きます。 

RR 

年の下2桁。 

BC、ADまたはB.C.、A.D. 

世紀記号。 

年の四半期(1月〜3月=第1四半期)。 

MM 

月(数字、1月=01)。 

MONTHまたはMON 

月の名前または3文字の省略形。 

WW、IW 

1年の第何週目か。 

週(ユリウス日)。 

ユリウス日。BC 4712年1月1日からの日数。 

DDD、DDまたはD 

年、月または週の何日目か。 

DAY 

完全にスペル表記された曜日(MONDAYなど)。 

DY 

曜日の3文字の省略形(MONなど)。 

AM、PMまたはA.M.、P.M. 

午前と午後の記号。 

HHまたはHH12 

1日の時間(1〜12)。 

HH24 

1日の時間(0〜23)。 

MI 

分。 

SS、SSSSS 

1分の秒、1日の秒。 

FM 

日付、数字または単語の前や間にある複数の空白を1つの空白に置換する埋込みモードの切替え。 

書式マスクには、次の接尾辞を付加できます。

表3-3    日付書式マスクの接尾辞 
接尾辞  説明 

TH 

接尾辞番号("4th"に対する"DDth")。 

SP 

数字のスペル表記("FOUR"に対する"DDSP")。 

SPTHまたはTHSP 

スペル表記された接尾辞番号("FOURTH"に対する"DDSPTH")。 

表3-4    日付書式マスクの例 
日付書式の例  表示される日付 

MM/DD/RR 

03/04/02 

DD MON RRRR 

04 MAR 2002 

Mon.DD, RRRR 

Mar. 4, 2002 

Day Month DD fmHH:MI AM 

Monday March 4 11:35 AM 

Dy Mon ddth fmHH24:MI:SS 

Mon Mar 4th 23:35:22 

Day "the" ddthsp "of" Month 

Monday the fourth of March 

3.9.7.2 数値書式マスクの指定

次の表では、数値書式マスクの作成で使用できるトークンを説明します。

表3-5    数値書式マスクのトークン 
書式トークン  説明 

数字を1桁出力します。 

小数点の左側の先行ゼロまたは小数点の右側の終了ゼロではない場合、数字を1桁出力します。 

数字を1桁出力します。ただし、小数点の左側の先行ゼロの場合はアスタリスク(*)を出力します。小数点の右側の終了ゼロは出力されます。 

数字を1桁出力します。ただし、小数点の左側の先行ゼロの場合は空白を出力します。小数点の右側の終了ゼロは出力されます。 

正の値の場合は先行のプラス(+)記号、負の値の場合は先行のマイナス(-)記号を出力します。このトークンは、マスクより前に指定する必要があります。 

負の値の場合は先行のマイナス(-)記号を出力し、正の値の場合は何も出力しません。このトークンは、他のトークンより前に指定する必要があります。 

MI 

負の値の後にマイナス(-)記号、正の値の後に空白を出力します。このトークンは、他のトークンより後に指定する必要があります。 

負の値の場合はマイナス(-)記号、正の値の場合はプラス(+)記号をマスク内のすべてのSの位置に出力します。このトークンは、他のトークンの前または後で指定する必要があります。 

PR 

負の値は山カッコ(<>)、正の値は空白で囲みます。このトークンは、他のトークンより後に指定する必要があります。 

( ) 

負の値はカッコ、正の値は空白で囲みます。カッコは、他のトークンを囲む必要があります。 

DB 

正の値の後に"DB"を出力します。このトークンは、他のトークンより後に指定する必要があります。 

CR 

負の値の後に"CR"を出力します。このトークンは、他のトークンより後に指定する必要があります。 

負の値の場合も正の値の場合も、符号を出力しません。 

数値を10N乗に計算します。Nは、Vの右側の0、9、*およびSトークンの数です。 

EEEE 

数値を科学表記法で出力します。すべての数字トークンで仮数の数字を参照します。小数点(表示または暗黙的)の左側には1桁のみ存在します。トークンEEEEはEと出力されます。その後に縦座標が正またはゼロの場合はプラス(+)記号、縦座標が負の場合はマイナス(-)記号、および縦座標を表す2桁が出力されます(E-99など)。 

"文字列" 

二重引用符の間の文字列を出力します。二重引用符を文字列に含めるには、二重引用符を2つ続けて("")指定します。 

. (ピリオド) 

数値の整数部と小数部を区切るピリオド(.)を出力します。 

数値の整数部と小数部を区切る、各国で使用されている小数点文字を出力します。 

,(カンマ) 

グループ・セパレータまたは3桁区切りとしてカンマ(,)を出力します。 

各国で使用されているグループ・セパレータまたは3桁区切りを出力します。 

$を出力します。 

各国の通貨記号を出力します。 

ISO通貨記号を出力します。 

%を出力します。 

" " 

空白を出力します。(マスクに引用符を含めないでください)。 

他のトークンにかかわらず、すべてのゼロ値に対して空白を出力します。 

空白を出力します。 

<> 

10進揃え領域(書式マスク内で小数点に合せる部分)の開始と終了を指定します。山カッコは、数値が常に同じ量の領域を占めることを示します。必要に応じて、値は小数点の左または右に空白で詰められます。 

RN、rn 

それぞれ、ローマ数字の大文字または小文字で値を出力します。このトークンと他のトークンを同時に指定することはできません。 

制限
表3-6    数値書式マスクの例 
数値書式の例  数値  表示される数値 

-0000 

7934 

"7934" 

 

-7934 

"-7934" 

-00000 

7934 

"07934" 

-NNNN 

7639 

"7639" 

 

535 

"535" 

-NNN 

7639 

"****" 

-**** 

7902 

"7902" 

-***** 

7902 

"*7902" 

+NNNN 

100 

"+100" 

 

-99 

"-99" 

(NNNN) 

1600 

" 1600 " 

 

-800 

"(800)" 

NNNNPR 

1600 

" 1600 " 

 

-800 

"<800>" 

NNNNMI 

1600 

"1600 " 

 

-800 

"800-" 

NNNVNN 

343 

"34300" 

N.NNEEEE 

7369 

"7.37E+03" 

"SRW"-0000 

7782 

"SRW7782" 

-$NNNN.NN 

800 

"$800" 

 

1600 

"$1600" 

-%NNN 

10 

"%10" 

-NN NNN.NN 

3000 

"3 000" 

+KKNNNNN.00 

1950 

"+ 1950.00" 

 

900 

"+ 900.00" 

$<NNNNN.00> 

1200 

"$1200.00" 

 

500 

"$500.00" 

$<NNNNN.00> DB 

1200 

"$1200.00 DB" 

 

-500 

"$500.00" 

$<NNNNN.00> CR 

1200 

"$1200.00" 

 

-500 

"$500.00 CR" 

* 引用符は出力に表示されません。ここでは、引用符は先行空白または終了空白があるかどうかを示すために使用されています。

3.9.7.3 数値オブジェクトへの書式マスクの適用

  1. 書式マスクを数値オブジェクトに適用するには:

  2. ペーパー・デザイン・ビューで、オブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  3. 通貨の書式をオブジェクトに適用するには、ツールバーの「通貨」ボタンをクリックします。

  4. パーセンテージの書式をオブジェクトに適用するには、ツールバーの「パーセント」ボタンをクリックします。

  5. オブジェクトの値にカンマを付加するには、ツールバーの「カンマ」ボタンをクリックします。カンマを右または左に移動するには、「10進桁を削除」ボタンまたは「10進桁を追加」ボタンをクリックします。

  6. 「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択します。

  7. 「フィールド」ノードで、「書式マスク」プロパティが必要な書式に設定されていることを確認します。

  8. 必要に応じて、他のプロパティを設定します。

3.9.7.4 日付オブジェクトへの書式マスクの適用

書式マスクを日付オブジェクトに適用するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、オブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. 「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択します。

  3. 「フィールド」ノードで、「書式マスク」プロパティが必要な日付書式に設定されていることを確認します。

  4. 必要に応じて、他のプロパティを設定します。

3.9.7.5 カスタム書式マスクの追加

デフォルトの書式マスク・リストにカスタム書式マスクを追加するには:

  1. 「編集」→「プリファレンス」を選択します。

  2. 「プリファレンス」ダイアログ・ボックスで、「マスク編集」をクリックします。

  3. 「書式マスク」ダイアログ・ボックスで、「表示」を追加する書式マスクのタイプに設定します。

  4. 追加する書式マスクを「マスク」フィールドに入力し、「追加」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックします。

    フィールドの「書式マスク」プロパティおよびパラメータの「入力マスク」プロパティの値リストに、新しいカスタム書式マスクが表示されます。

3.9.7.6 複数のフィールドの書式マスクの変更

複数のフィールドの書式マスクを一度に変更するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、変更するフィールドをクリックします。

  2. 「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択します。

  3. プロパティ・インスペクタで、「書式マスク」プロパティを新しい書式マスクに設定します。

3.9.8 グラフィック・オブジェクトまたはイメージ・オブジェクト

この項では、グラフィック・オブジェクトまたはイメージ・オブジェクトを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.8.1 イメージの追加

イメージをレポートに追加するには、次のトピックで説明する手順を実行します。

ペーパーベースのレポートおよびJSPベースのWebレポートの場合

ペーパーベースのレポートのみ

関連項目

第2.4.3項「イメージについて」

3.9.8.1.1 イメージのインポート


注意

この手順は、ペーパーベースのレポートに適用されます。JSPベースのWebレポートについては、後述の「使用に関する注意」を参照してください。

これらの手順を使用すると、TIFF、JFIF、BMP、TGA、PCX、PICT、GIF、CALS、RAS、OIFおよびPCDのフォーマットのイメージを含めることができます。JPEG(Progressive JPEGやExif JPEGなどのすべてのタイプ)、PNG、BMP、TIFF、GIF、CGMなど、Oracle Reportsでサポートされる他のフォーマットのイメージの詳細は、第3.9.8.1.2項「イメージ・オブジェクトのファイルへのリンク」または第3.8.5項「データベースからのイメージの選択」を参照してください。 


イメージをインポートするには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、「挿入」→「イメージ」を選択してインポートするオブジェクトのタイプをクリックします。

  2. ダイアログ・ボックスで、ファイルの名前と書式を指定します。「OK」をクリックします。

  3. 目的の位置にオブジェクトを移動します。

使用に関する注意

この手順は、ペーパーベースのレポート専用です。JSPベースのWebレポートに静的イメージを含める場合は、Webソース・ビューでHTML <img>タグを追加できます。

3.9.8.1.2 イメージ・オブジェクトのファイルへのリンク


注意

この手順は、ペーパーベースのレポートに適用されます。ファイル・リンク・オブジェクトは、JSPベースのWebレポートに実装されていません。

これらの手順および第3.8.5項「データベースからのイメージの選択」に示す手順を使用すると、JPEG(Progressive JPEGやExif JPEGなどのすべてのタイプ)、PNG、BMP、TIFF、GIF、CGMなど、Oracle Reportsでサポートされる様々なフォーマットのイメージを含めることができます。ペーパーベースのレポートでは、「挿入」→「イメージ」を使用して、TIFF、JFIF、BMP、TGA、PCX、PICT、GIF、CALS、RAS、OIFまたはPCDのフォーマットで、ファイル内のイメージをイメージ用のレポート・レイアウトにインポートすることもできます(上の第3.9.8.1.1項「イメージのインポート」を参照)。 


イメージ・オブジェクトをファイルにリンクするには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「ファイル・リンク」ツールをクリックします。

  2. 四角形をクリックして、ドラッグします。

  3. ファイル・リンク・オブジェクトをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  4. 「ファイル・リンク・ボイラープレート」ノードで次の操作を行います。

    • 「ソース・ファイルのフォーマット」プロパティを「イメージ」に設定します。

    • 「ソース・ファイル名」プロパティを、イメージを含むファイルの名前に設定します。

3.9.8.1.3 イメージ・オブジェクトのURLへのリンク


注意

この手順は、HTMLまたはHTMLCSSのファイルに生成されたペーパーベースのレポート出力に適用されます。これらは、JSPベースのWebレポートを実行(ツールバーの「Webレイアウトを実行」ボタンをクリックまたは「プログラム」→「Webレイアウトを実行」を選択)したときに生成されるHTMLとは関係ありません。また、ファイル・リンク・オブジェクトは、JSPベースのWebレポートに実装されていません。

これらの手順および第3.8.6項「データベースからのイメージURLの選択」に示す手順を使用すると、JPEG(Progressive JPEGやExif JPEGなどのすべてのタイプ)、PNG、BMP、TIFF、GIF、CGMなど、Oracle Reportsでサポートされる様々なフォーマットのイメージを含めることができます。ペーパーベースのレポートでは、「挿入」→「イメージ」を使用して、TIFF、JFIF、BMP、TGA、PCX、PICT、GIF、CALS、RAS、OIFまたはPCDのフォーマットで、ファイル内のイメージをイメージ用のレポート・レイアウトにインポートすることもできます(上の第3.9.8.1.1項「イメージのインポート」を参照)。 


HTMLレポートに含めるイメージを指すURLにイメージ・オブジェクトをリンクするには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「ファイル・リンク」ツールをクリックします。

  2. 四角形をクリックして、ドラッグします。

  3. ファイル・リンク・オブジェクトをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  4. 「ファイル・リンク・ボイラープレート」ノードで次の操作を行います。

    • 「ソース・ファイルのフォーマット」プロパティを「イメージURL」に設定します。

    • 「ソース・ファイル名」プロパティを、必要なプロトコルによってイメージが配置されているURLに設定します。

例1: イメージURL
HTTP://www.oracle.com/images/logo.gif
例2: ユーザー・パラメータが含まれるイメージURL
HTTP://&<P_SERVER_NAME>/images/logo.gif

ここで、P_SERVER_NAMECHAR型のユーザー・パラメータです。

実行時に、ユーザーはこのパラメータの値を設定できます(たとえば、
P_SERVER_NAME = www.oracle.us.comの場合、URLリンクはhttp://www.oracle.us.com/images/logo.gifとなります)。

例3: ファイルへのURL
FILE://c:/images/logo.gif


注意

「参照」をクリックしてファイルを検索すると、Oracle Reportsでは、返されたパスには自動的にFILE://が付加されます。 


3.9.8.2 グラフの追加

レポートにグラフを追加するには、次のいずれかのトピックで説明するには:

使用に関する注意

グループ別マトリックス・レポートのペーパー・デザイン・ビューで、各グループの位置に1つずつグラフを挿入すると、Reports Builderの障害が発生します。これに対処するには、グループ別マトリックス・レポートにグラフを追加する際に、ペーパー・デザイン・ビューではなく、ペーパー・レイアウト・ビューでグラフを挿入してください。

関連項目

第1.4.4項「グラフ・ウィザードについて」

第1.6.6項「Webソース・ビューについて」

3.9.8.2.1 ペーパーベースのレポートへのグラフの追加

ペーパーベースのレポートにグラフを追加するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「グラフ」ツールをクリックします。

  2. グラフを表示する領域で四角形をドラッグし、グラフ・ウィザードを表示します。

  3. グラフ・ウィザードで、グラフの情報を指定します。操作方法がわからない場合にはウィザード・ページの「ヘルプ」をクリックしてください。


    注意

    グラフ・ウィザードでグラフのタイトル、サブタイトル、脚注または軸タイトルを指定する場合、字句参照を(ユーザー・パラメータ、システム・パラメータおよび列に対して)テキストに挿入することができます。たとえば、グラフ・ウィザードの「タイトル」ページにある「タイトルの表示」フィールドで、titletext &<P_1>と入力し、実行時にユーザー・パラメータP_1の値をタイトルのテキストに挿入します。パラメータまたは列名は、山カッコ(<>)で囲む必要があります。 


  4. 作成したグラフ・オブジェクトをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、必要に応じてプロパティを設定します。

    グラフ・ウィザードでは指定できない部分に関してグラフのXML定義をカスタマイズするには、グラフの「グラフ設定」プロパティでXMLを直接編集できます。使用できる全属性のリストは、DTDファイルgraph.dtdにあります。


    注意

    graph.dtdは次の場所にあります。

    • ORACLE_HOME¥jlib¥bigraphbean.jar

    • Oracle Technology Network(OTN)の『Getting Started with Oracle Reports』: Oracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)で、「Getting Started」をクリックして「Getting Started with Oracle Reports」ホームページを表示します。左側にあるトピックのリストの中から「Index」をクリックします。「Collateral Type」リストで、「Documentation」を選択し、「Search」をクリックします。表示されたリストの中から「Documented Graph DTD」を探します。

     

  5. グラフ・ウィザードを再実行するには、次のいずれかの操作を行います。

    • グラフを右クリックして「グラフ・ウィザード」を選択します。

    • グラフをクリックし、「編集」→「設定」を選択します。

3.9.8.2.2 JSPベースのWebレポートへのグラフの追加

JSPベースのWebレポートにグラフを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「Webソース」ノードの横にあるビュー・アイコンをダブルクリックして、Webソース・ビューにソース・コードを表示します。

  2. ソース・コード内で、グラフを追加する位置を定めます。


    注意

    「Place the graph here(ここにグラフを配置)」といったテキストをあらかじめWebページに追加しておくと、グラフの正しい位置が簡単に見つかります。 


  3. 「挿入」→「グラフ」を選択します。

  4. グラフ・ウィザードで、グラフの情報を指定します。操作方法がわからない場合にはタブ・ページの「ヘルプ」をクリックしてください。


    注意

    グラフ・ウィザードでグラフのタイトル、サブタイトル、脚注または軸タイトルを指定する場合、字句参照を(ユーザー・パラメータ、システム・パラメータおよび列に対して)テキストに挿入することができます。たとえば、グラフ・ウィザードの「タイトル」ページにある「タイトルの表示」フィールドで、titletext &<P_1>と入力し、実行時にユーザー・パラメータP_1の値をタイトルのテキストに挿入します。パラメータまたは列名は、山カッコ(<>)で囲む必要があります。 


  5. ツールバーの「Webレイアウトを実行」ボタンをクリックするか、「プログラム」→「Webレイアウトを実行」を選択して、レポートおよびグラフをWebブラウザに表示します。


    注意

    • デフォルトのブラウザがNetscape 7.0で、ブラウザが表示されない場合、レジストリ・キーHKEY_CURRENT_USERS¥Software¥Oracle¥Toolkit¥Tkbrowserをデフォルトのブラウザの場所に設定します。BrowserNameキーおよびBrowserPathキーが正しい値を反映していることを確認してください。たとえば、次のようになります。BrowserName=Netscape 7; BrowserPath=C:¥Program Files¥Netscape¥Netscape¥Netscp.exe

    • major.minorバージョン関連のエラーで「Webレイアウトを実行」が失敗した場合、CLASSPATH環境変数またはREPORTS_CLASSPATH環境変数を次のように更新する必要があります。oc4j.jarファイル・パス内の9.0.x ORACLE_HOMEの指定を削除します(oc4j.jarファイル・パスは10gリリース2(10.1.2) ORACLE_HOMEのみを指定している必要があります)。

     

  6. グラフ・ウィザードを再実行するには、Webソース・ビューで<rw:graph>タグと</rw:graph>タグの間にカーソルを置いて、「編集」→「設定」を選択します。

    グラフ・ウィザードでは指定できない部分に関してグラフのXML定義をカスタマイズするには、Webソース・ビューでXMLを直接編集できます。使用できる全属性のリストは、DTDファイルgraph.dtdにあります。


    注意

    graph.dtdは次の場所にあります。

    • ORACLE_HOME¥jlib¥bigraphbean.jar

    • Oracle Technology Network(OTN)の『Getting Started with Oracle Reports』: Oracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)で、「Getting Started」をクリックして「Getting Started with Oracle Reports」ホームページを表示します。左側にあるトピックのリストの中から「Index」をクリックします。「Collateral Type」リストで、「Documentation」を選択し、「Search」をクリックします。表示されたリストの中から「Documented Graph DTD」を探します。

     

3.9.8.3 グラフの編集

レポートにグラフを追加するには、次のいずれかのトピックで説明する手順を実行します。

関連項目

第1.4.4項「グラフ・ウィザードについて」

第1.6.6項「Webソース・ビューについて」

3.9.8.3.1 ペーパーベースのレポートのグラフの編集

ペーパーベースのレポートのグラフを編集するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、グラフをクリックします。


    注意

    グラフは、別のタイプであっても、棒グラフとして表示されます。 


  2. グラフのXML定義を編集するには:

  3. グラフ・ウィザードを再実行してグラフを再定義するには、次のいずれかの操作を行います。

    • グラフを右クリックして「グラフ・ウィザード」を選択します。

    • グラフをクリックし、「編集」→「設定」を選択します。

3.9.8.3.2 JSPベースのWebレポートのグラフの編集

JSPベースのWebレポートのグラフを編集するには、Webソース・ビューで次のいずれかの操作を行います。

3.9.8.4 グラフ・ハイパーリンクの追加

ペーパーベースのWebレポート(PDFまたはHTMLへの出力)またはJSPベースのWebレポートでは、グラフにグラフ・ハイパーリンクを追加できます。エンド・ユーザーは、Webにレポートを表示してグラフの領域をクリックすると、リンクされている追加情報にドリルダウンできます。

グラフにグラフ・ハイパーリンクを追加するには、次のいずれかのトピックで説明する手順を実行します。

関連項目

第2.2.6項「グラフ・ハイパーリンクについて」

第1.4.4項「グラフ・ウィザードについて」

第1.6.6項「Webソース・ビューについて」

3.9.8.4.1 ペーパーベースのレポートへのグラフ・ハイパーリンクの追加

ペーパーベースのWebレポート(HTMLまたはPDF出力)では、次のいずれかを使用して、グラフにグラフ・ハイパーリンクを追加できます。

プロパティ・インスペクタを使用してペーパーベースのレポートにグラフ・ハイパーリンクを指定するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、グラフのプロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「グラフ・ハイパーリンク」プロパティを、任意のグラフ・セクションからレポート出力にある任意のオブジェクト、別のレポートまたは有効なハイパーリンクの宛先へのハイパーリンクに設定します。

    例:

    • グラフ・セクションからレポートのオブジェクトへのハイパーリンク

      #&<dept_id>

    • 別のレポートへのハイパーリンク

      http://my_machine:8888/reports/myWebApp/Dept_Detail.jsp? p_deptid=&<deptid>+...

    • 有効なハイパーリンクの宛先へのハイパーリンク

      www.oracle.com

グラフ・ウィザードを使用してペーパーベースのレポートにグラフ・ハイパーリンクを指定するには:

  1. ハイパーリンクの定義パネルで、パネルに表示された例を使用して、指定した宛先にグラフの領域をリンクするハイパーリンク値を入力します。

  2. 「終了」をクリックします。

グラフ・ハイパーリンクを定義したら、HTML、HTMLCSSまたはPDFの出力のレポートを生成して、グラフ・ハイパーリンクをテストします。第3.7.5項「HTMLまたはHTMLCSS出力の生成」および第3.7.6項「PDF出力の生成」を参照してください。

3.9.8.4.2 JSPベースのWebレポートへのグラフ・ハイパーリンクの追加

JSPベースのWebレポートにあるグラフにグラフ・ハイパーリンクを追加するには:

グラフ・ハイパーリンクを定義したら、ツールバーの「Webレイアウトを実行」ボタンをクリックするか、「プログラム」→「Webレイアウトを実行」を選択してレポートとグラフをWebブラウザに表示し、グラフ・ハイパーリンクをクリックしてテストします。

3.9.8.5 描画オブジェクトの作成

描画オブジェクトを作成するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの描画ツール(四角形、楕円、折れ線など)をクリックします。

  2. 線、丸い四角形、四角形、楕円、円弧または手書きオブジェクトを作成するには、ウィンドウのメイン領域(キャンバス領域)をクリックし、ドラッグしてオブジェクトを作成します。

  3. 多角形または折れ線を作成するには、ウィンドウのメイン領域(キャンバス領域)でオブジェクトの各ポイントをクリックし、ダブルクリックしてオブジェクトを作成します。

  4. 制限オブジェクト(真円や正方形など)を描画するには、制約キー([Shift]キーなど)を押しながらグラフィックを描画します。

  5. 描画オブジェクトをダブルクリックします。

  6. プロパティ・インスペクタで、必要なプロパティを設定します。

3.9.9 ページまたはグループのヘッダーとフッター

この項では、ページまたはグループのヘッダーとフッターを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.9.1 テキスト・ヘッダーの作成

レポートのマージンにオブジェクトまたはヘッダーを作成するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「マージン編集」ボタンをクリックします。


    注意

    マージン領域は、本体と分離する黒の太線で定義されています。マージン領域を表示しながらレポートの本体部分にオブジェクトを作成すると、それらのオブジェクトはマージンが表示されているときにのみ編集できます。 


  2. マージンを調整するには、マージンの境界線をクリックし、ハンドルを必要な位置までドラッグします。マージンは、レポートの4つの辺すべてで調整できます。

  3. マージン領域で、必要なオブジェクトを作成します。オブジェクトは、レポートのすべてのページに表示されます。

  4. ツールバーの「ヘッダー・セクション」ボタン、「メイン・セクション」ボタンまたは「トレーラ・セクション」ボタンをクリックして、レポートの本体領域の該当するセクションを再度アクティブ化します。

3.9.9.2 データベース値を含むヘッダーの作成

データベース値を含むヘッダーを作成するには:

  1. 「ツール」→「レポート・ウィザード」を選択し、現行のレポートのレポート・ウィザードを再実行します。

  2. 「合計」ページで、ヘッダーに含める任意の合計を作成します。


    注意

    レポートのマージン領域に配置する合計は、いずれもレポートレベルの合計であることが必要です。グループ合計(部門合計など)をマージンに配置すると、レポートの実行時に頻繁にエラーが発生します。 


  3. 「フィールド」ページで、ヘッダーに含めるフィールドと合計がレポートで選択可能であるか、または表示されていることを確認します。

  4. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「マージン」ボタンをクリックします。


    注意

    マージン領域は、本体と分離する黒の太線で定義されています。マージン領域を表示しながらレポートの本体部分にオブジェクトを作成すると、それらのオブジェクトはマージンが表示されているときにのみ編集できます。 


  5. 書式マスクが必要な値について、マージン領域内で非表示のフィールド・オブジェクトを作成します(第3.9.1.1項「フィールド・オブジェクトの作成」を参照)。

  6. マージン領域にボイラープレート・テキスト・オブジェクトを作成し、ヘッダーに含めるフィールドまたはレポートレベルの合計を参照します。第3.9.2.1項「テキストのボイラープレート・オブジェクトの作成」および第3.9.2.5項「ボイラープレート・テキスト内でのフィールドの参照」を参照してください。

関連項目

第17章「データベース値を使用したヘッダー付レポートの作成」のサンプル・レポート

3.9.9.3 グループのヘッダーまたはフッターの作成

レコードの各グループの上または下にヘッダーやフッターを作成するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「制限オフ」ボタンと「フレックス・オン」ボタンをクリックします。

  2. ヘッダーまたはフッターを加えるグループの繰返し枠を囲む枠をクリックし、その枠をドラッグしてサイズを変更し、ヘッダーまたはフッターのテキストを入力できる大きさにします。


    ヒント

    オブジェクト・ナビゲータの「ペーパー・レイアウト」ノードで、「ボディ」ノードを開いて枠を名前で選択できます。 


  3. ヘッダーまたはフッターのテキストのボイラープレート・テキスト・オブジェクトを作成します(第3.9.2.1項「テキストのボイラープレート・オブジェクトの作成」を参照)。

3.9.10 マージン・オブジェクト、ヘッダー・ページ・オブジェクトまたはトレーラ・ページ・オブジェクト

この項では、マージン・オブジェクト、ヘッダー・ページ・オブジェクトまたはトレーラ・ページ・オブジェクトを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.10.1 マージン・オブジェクトの作成

レポートのマージンにオブジェクトまたはヘッダーを作成するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「マージン編集」ボタンをクリックします。


    注意

    マージン領域は、本体と分離する黒の太線で定義されています。マージン領域を表示しながらレポートの本体部分にオブジェクトを作成すると、それらのオブジェクトはマージンが表示されているときにのみ編集できます。 


  2. マージンを調整するには、マージンの境界線をクリックし、ハンドルを必要な位置までドラッグします。マージンは、レポートの4つの辺すべてで調整できます。

  3. マージン領域で、必要なオブジェクトを作成します。オブジェクトは、レポートのすべてのページに表示されます。

  4. ツールバーの「ヘッダー・セクション」ボタン、「メイン・セクション」ボタンまたは「トレーラ・セクション」ボタンをクリックして、レポートの本体領域の該当するセクションを再度アクティブ化します。

3.9.10.2 ヘッダー・ページ・オブジェクトまたはトレーラ・ページ・オブジェクトの作成

レポートをセクションに区分している場合、ヘッダー・ページとトレーラ・ページは本体ページと同じです。つまり、ヘッダー、トレーラおよび本体は、レポートの3つのセクションです。セクションの名前は、オブジェクト・ナビゲータの「ペーパー・デザイン」ノードに、「ヘッダー・セクション」、「メイン・セクション」および「トレーラ・セクション」として表示されます。ヘッダー・セクションとトレーラ・セクションのマージンと本体を使用して、Oracle Reportsの以前のリリースと同様に、ヘッダー・ページとトレーラ・ページを作成できます。

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「制限オフ」ボタンと「フレックス・オン」ボタンをクリックします。

  2. ページの繰返し枠をクリックし、その枠をドラッグしてサイズを変更し、ヘッダーまたはフッターのテキストを入力できる大きさにします。


    ヒント

    オブジェクト・ナビゲータの「ペーパー・レイアウト」ノードで、「ボディ」ノードを開いて枠を名前で選択できます。 


  3. ヘッダーまたはフッターのテキストのボイラープレート・テキスト・オブジェクトを作成します。

3.9.11 オブジェクトの移動

この項では、レポート・オブジェクトを移動する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.11.1 複数オブジェクトの移動

複数オブジェクトを移動するには:

  1. 移動するオブジェクトのまわりのボックスをクリックまたはドラッグします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. キーボードの矢印キーを使用して、オブジェクトを必要な方向に移動します。

関連項目

第2.4.7項「ペーパー・レイアウト・ビューでのオブジェクトの移動とレイヤーについて」

3.9.11.2 オブジェクトの親の外への移動

子オブジェクトを、それを囲む親オブジェクトの外に移動するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューで、ツールバーの「制限オフ」ボタンをクリックします。

  2. 必要に応じて、子オブジェクトをクリックしてドラッグします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


関連項目

第2.4.7項「ペーパー・レイアウト・ビューでのオブジェクトの移動とレイヤーについて」

3.9.11.3 親の境界線の自動調整

子オブジェクトの移動に伴って親の境界線を調整するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「フレックス・オン」ボタンをクリックします。

  2. 必要に応じて、子オブジェクトをクリックしてドラッグします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  3. 水平または垂直方向に他のオブジェクトと揃っているオブジェクト(フィールドとそのラベルなど)を移動するには、[Ctrl]キーを押しながら最初のオブジェクトをドラッグします。両方のオブジェクトを同時に移動する場合、[Ctrl]キーは使用しません。

関連項目

第2.4.6項「オブジェクトのサイズ変更について」

3.9.11.4 レポート出力の列の移動

レポート出力の列を移動するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューで、列をクリックします。

  2. ツールバーの「フレックス・オン」ボタンをクリックします。

  3. 列を目的の位置までドラッグします。

関連項目

第2.4.7項「ペーパー・レイアウト・ビューでのオブジェクトの移動とレイヤーについて」

第3.9.13.1章「列のラベルまたは幅の変更」

第3.9.13.3章「デフォルトのレイアウト間隔の変更」

3.9.11.5 グループ・レポートのディテール・オブジェクトのオフセット

グループ上レポートまたはグループ左レポートのディテール・フィールドをオフセットするには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、ツールバーの「フレックス・オン」ボタンをクリックします。

  2. ディテール・オブジェクトを選択して右に移動します。

  3. ツールバーの「フレックス・オフ」ボタンをクリックします。

関連項目

第1.3.2項「グループ上レポートについて」

第1.3.3項「グループ左レポートについて」

3.9.11.6 オブジェクトの整列

オブジェクトを整列するには:

  1. 整列するオブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. 「レイアウト」→「整列」を選択します。

  3. 「オブジェクト整列」ダイアログ・ボックスで、必要な整列方法を指定します。

  4. 「OK」をクリックします。

関連項目

第2.4.7項「ペーパー・レイアウト・ビューでのオブジェクトの移動とレイヤーについて」

3.9.11.7 オブジェクトのレイヤーの変更

オブジェクトの互いのレイヤー順序を変更するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「制限オフ」ボタンをクリックします。

  2. 移動するオブジェクトをクリックします。

  3. 「配置」メニューから、次のいずれか1つの項目を選択します。

    • 最前面へ移動: オブジェクトを他のすべてのオブジェクトの前に移動します。

    • 最背面へ移動: オブジェクトを他のすべてのオブジェクトの後ろに移動します。

    • 前面へ: オブジェクトをすぐ上のオブジェクトの前に移動します。

    • 背面へ: オブジェクトをすぐ下のオブジェクトの後ろに移動します。

関連項目

第2.4.7項「ペーパー・レイアウト・ビューでのオブジェクトの移動とレイヤーについて」

3.9.11.8 ボイラープレート・オブジェクトの回転

回転できるのは、ボイラープレート・テキストとボイラープレート・グラフィックのみです。他のレイアウト・オブジェクト(繰返し枠またはフィールド)を回転することはできません。

ボイラープレート・オブジェクトを回転するには:

  1. 回転するオブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. ツール・パレットの「回転」ツールをクリックします。

  3. ハンドルをドラッグして、オブジェクトまたはグループを回転します。

関連項目

第1.8.5項「ボイラープレート・オブジェクトについて」

3.9.12 オブジェクトのサイズ変更

この項では、レポート・オブジェクトのサイズを変更する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.12.1 オブジェクトのサイズ変更

1つ以上のオブジェクトをサイズ変更するには:

  1. サイズ変更するオブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. 次のようにサイズを設定します。

    • 固定サイズの場合は、選択したオブジェクトの1つのハンドルをドラッグします。選択したすべてのオブジェクトのサイズが変わります。

    • または、「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択します。プロパティ・インスペクタの「標準レイアウト」ノードで、「垂直拡張度」プロパティおよび「水平拡張度」プロパティを「縮小」、「拡張」、「固定」または「可変」に設定します。

関連項目

第2.4.6項「オブジェクトのサイズ変更について」

第1.8.3項「枠と繰返し枠のサイズ変更について」

3.9.12.2 複数オブジェクトの同一サイズ化

複数オブジェクトを同じサイズにするには:

  1. サイズを指定するオブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. 「レイアウト」→「オブジェクト・サイズ設定」を選択します。

  3. 「オブジェクト・サイズ設定」ダイアログ・ボックスで、必要な設定を指定します。「OK」をクリックします。

3.9.12.3 オブジェクトの境界線のサイズ変更

第3.9.11.3項「親の境界線の自動調整」を参照してください。

3.9.13 間隔の変更

この項では、レポート・オブジェクトの間隔を変更する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.13.1 列のラベルまたは幅の変更

列のラベルまたは幅を変更するには:

  1. 「ツール」→「レポート・ウィザード」を選択します。

  2. レポート・ウィザードで、「ラベル」タブをクリックします。

  3. 必要に応じて、「ラベル」列および「幅」列の値を変更します。

  4. 「適用」をクリックします。

関連項目

第3.9.11.4章「レポート出力の列の移動」

3.9.13.2 テキスト・オブジェクト内の間隔の変更

テキスト・オブジェクト内の間隔を変更するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、オブジェクトをクリックします。


    ヒント

    複数のオブジェクトを選択するには、オブジェクトを1つクリックしてから[Shift]を押しながら他のすべてのオブジェクトをクリックします。すべてのオブジェクトを選択するには、「編集」→「すべて選択」を選択します。 


  2. 「書式」→「テキスト間隔」を選択し、テキスト・オブジェクトの必要な間隔を選択します。

3.9.13.3 デフォルトのレイアウト間隔の変更

デフォルトのレポート・レイアウトの場合に、レポート・ウィザードで使用されるデフォルトのレイアウト間隔を変更するには:

  1. 「ツール」→「プリファレンス」を選択します。

  2. 「プリファレンス」ダイアログ・ボックスで、「ウィザード」タブをクリックします。

  3. オブジェクトとそれを囲むオブジェクトの間の間隔を広げるには、「水平差」および「垂直差」に、より大きい値を入力します。

  4. フィールド間の間隔を広げるには、「水平中間フィールド」および「垂直中間フィールド」に、より大きい値を入力します。

  5. 「OK」をクリックして、「プリファレンス」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  6. 間隔を狭くするには、「表示」→「グリッド指定」を選択して、この選択を解除(チェックマークなし)します。「グリッド指定」を選択すると、デフォルトのレイアウトではレイアウト間隔値が有効ですが、最も近いグリッド点にスナップされます。そのため、これらの値を少し変更しても、レポート出力では違いが明確にならない場合があります。

関連項目

第3.9.11.4章「レポート出力の列の移動」

3.9.13.4 すべての行の間の間隔の変更

ペーパー・デザイン・ビューを使用してすべての行の間の間隔を変更するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、2番目のレコードをクリックします。

  2. 2番目のレコードを下にドラッグし、レポート出力のすべての行の間に必要な間隔を作成します。

プロパティ・インスペクタを使用してすべての行の間の間隔を変更するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、レポート本体の任意のフィールドをクリックします。

  2. ツールバーの「親枠を選択」ボタンをクリックします。

  3. 「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択します。

  4. 「繰返し枠」ノードで、「枠間の垂直間隔」プロパティ(インチ指定)をレポート出力の行間の空白の量(0.25など)に設定します。

3.9.13.5 行のグループ間への空白行の追加

行のグループ間に空白行を追加するには:

  1. サマリー列を作成します(第3.8.11項「サマリー列の作成」を参照)。データ・ウィザード(またはレポート・ウィザード)の「合計」ページで、出力の各行に表示される任意のフィールドを選択し、計算として「カウント」を選択します。「フィールド」ページで、表示されるフィールド列からサマリーを削除します。

  2. SPACEという名前のユーザー・パラメータを作成します(第3.11.2項「ユーザー・パラメータの作成」を参照)。プロパティ・インスペクタの「パラメータ」ノードで、「データ型」プロパティを「Number」、「初期値」プロパティを各グループ内のレコード数(5など)に設定します。

  3. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「フレックス・オン」ボタンおよび「制限オフ」ボタンをクリックします。

  4. グループの繰返し枠をクリックし、枠の下部のハンドルをドラッグして、レポート出力の行のグループ間に追加するスペースより少し大きいスペースを作成します。

  5. 「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択し、繰返し枠のプロパティ・インスペクタを表示します。

  6. 「標準レイアウト」ノードで、「垂直拡張度」プロパティを「可変」に設定します。

  7. ツール・パレットの「四角形」ツールをクリックします。

  8. レコードの下のスペースに四角形を描画します。

  9. 四角形オブジェクトをダブルクリックします。

  10. プロパティ・インスペクタの「拡張レイアウト」ノードで、「フォーマット・トリガー」プロパティの値をダブルクリックし、PL/SQLエディタを表示します。

  11. PL/SQLエディタで、フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。たとえば、次のPL/SQLコードでは、行のグループ間に空白を挿入します(行カウントをSPACEの値で除算すると余りがない場合、ボイラープレート四角形が表示されます)。

    function spacing return BOOLEAN is
    begin
      if :CountENAMEPerReport MOD :SPACE = 0 then
        return (true);
      else
        return (false);
      end if;
    end;
    
    
  12. 四角形オブジェクトを非表示にするには、次の操作を行います。

    • 「塗りつぶしカラー」パレットで、「塗りなし」をクリックします。

    • 「線カラー」パレットで、「枠なし」をクリックします。

3.9.14 ページ・レイアウトの変更

この項では、レポートのページ・レイアウトを変更する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.9.14.1 マージンの調整

マージンを調整するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「マージン編集」ボタンをクリックします。


    注意

    マージン領域は、本体と分離する黒の太線で定義されています。マージン領域を表示しながらレポートの本体部分にオブジェクトを作成すると、それらのオブジェクトはマージンが表示されているときにのみ編集できます。 


  2. マージンの境界線をクリックし、ハンドルを必要な位置までドラッグします。マージンは、レポートの4つの辺すべてで調整できます。

3.9.14.2 改ページの追加

改ページを追加するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、改ページを挿入する枠の一部である任意のフィールドをクリックします。

  2. ツールバーの「親枠」をクリックします。

  3. 「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択します。

  4. 改ページを設定するには、次の操作を行います。

    • 選択した枠の前または後:「標準レイアウト」ノードで、別のページに配置するオブジェクトの「前で改ページ」プロパティを「はい」に設定します。

    • 各出力ページの一定の行数の後:「繰返し枠」ノードで、「ページ当りの最大レコード数」プロパティを各ページに表示する行数に設定します。

  5. 改ページの設定位置を示すアイコンを表示するには、ペーパー・レイアウト・ビューで「表示」→「ページ・ブレーク」を選択します。

使用に関する注意

レポート出力の特定の行に改ページを設定するには、特定の行でのみフォーマットする非表示のオブジェクト(「塗りなし」および「枠なし」の四角形など)を作成する方法もあります。四角形オブジェクトの「前で改ページ」プロパティを「はい」に設定すると、行の後に改ページが設定されます。

3.10 レポート・セクションの操作

この項では、レポート・セクションを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

関連項目

第2.1.2項「レポートのセクション分割と各セクションについて」

3.10.1 セクションのレイアウト・ビューの表示

レポート・セクションのレイアウト・ビューを表示するには:

3.10.2 セクションのデフォルト・レイアウトの作成

レポート・セクションのデフォルト・レイアウトを作成するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、セクションのレイアウト・ビューを表示します。

  2. 「ツール」→「レポート・ウィザード」を選択します。

  3. ウィザードに従って、レポートのデフォルト・レイアウトを作成します。

  4. セクションのマージン領域でレイアウトまたはオブジェクトを作成するには、ツールバーの「マージン編集」ボタンをクリックしてマージン領域を表示または編集します。

  5. 現行のレイアウトに別のレイアウト・セクションを追加するには、レポート・レイアウトをもう1つ作成します(第3.5.5項「追加のレポート・レイアウトの作成」を参照)。

  6. ペーパー・レイアウト・ビューで、デフォルト・レイアウトを手動でさらに変更します。


    注意

    ペーパー・レイアウト・ビューまたはペーパー・デザイン・ビューでレイアウトを手動で変更した後、レポート・ウィザードに再度アクセスした場合、レポート・ウィザードの「終了」をクリックすると、これらのレイアウトの変更は失われ、レイアウトはデフォルト設定に戻ります。 


  7. 必要に応じて、セクションのプロパティを設定します。

関連項目

第2.4.2項「レイアウトのデフォルトについて」

第3.5.4項「レポートのデフォルト・レイアウトの作成」

第3.9.13.3章「デフォルトのレイアウト間隔の変更」

3.11 パラメータとパラメータ・フォームの操作

この項では、パラメータとパラメータ・フォームを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

関連項目

第1.9.1項「パラメータについて」

第2.3.4項「列参照とパラメータ参照について」

第1.6.5項「ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューについて」

第1.11.1項「ランタイム・パラメータ・フォームについて」

第1.9.4項「Webレポートのパラメータ・フォームについて」

3.11.1 事前定義されたシステム・パラメータの使用

システム・パラメータを使用するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「データ・モデル」ノードを開き、「システム・パラメータ」ノードを開きます。

  2. 目的のパラメータのプロパティ・アイコンをダブルクリックし、プロパティ・インスペクタを表示します。

  3. 「パラメータ」ノードで、必要に応じて「初期値」プロパティを設定します。

  4. 実行時にパラメータの値の妥当性をチェックするには、「...」ボタンをクリックしてPL/SQLエディタを表示し、実行時にトリガーされるPL/SQLを定義して、「妥当性チェック・トリガー」プロパティを設定します。

3.11.2 ユーザー・パラメータの作成


注意

Reports Builderでは、問合せの中でパラメータのバインド参照を使用すると、自動的にユーザー・パラメータが作成されます。 


ユーザー・パラメータを作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「データ・モデル」ノードを開き、「ユーザー・パラメータ」ノードをクリックします。

  2. ツールバーの「作成」ボタンをクリックします。

  3. 新しいパラメータのプロパティ・アイコンをダブルクリックし、プロパティ・インスペクタを表示します。

  4. 「一般情報」ノードで、「名前」プロパティを適切なパラメータ名に置き換えます。

  5. 「パラメータ」ノードで、必要に応じて「初期値」プロパティと「値リスト」プロパティを設定します。

  6. 実行時にパラメータの値の妥当性をチェックするには、プロパティ・フィールドをクリックしてPL/SQLエディタを表示し、実行時にトリガーされるPL/SQLを定義して、「妥当性チェック・トリガー」プロパティを設定します。

3.11.3 パラメータの値リスト(LOV)の作成


ヒント

テンプレートでパラメータを定義する場合、そのテンプレートをレポートに適用して、ランタイム・パラメータ・フォーム用にそのパラメータを選択する必要があります。 


パラメータのLOVを作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「データ・モデル」ノードを開き、「ユーザー・パラメータ」ノードを開きます。

  2. LOVを作成するパラメータのプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  3. 「パラメータ」ノードで、「値リスト」プロパティ・フィールドをダブルクリックして「値リスト・パラメータ」ダイアログ・ボックスを表示します。

  4. 作成するリストのタイプを選択します。

    • スタティック値の場合は、「値」テキスト・ボックスに値を入力して「追加」をクリックします。追加する値ごとに繰り返します(リストから項目を削除するには、「削除」をクリックします)。

    • SELECT文の場合は、値リストに移入するための問合せを入力します。複数の列を選択してLOVに表示できます。第1列には、パラメータに割り当てられる値が格納されます。LOVには、問合せで指定された順に列が表示されます。

  5. パラメータ値をLOVの値のみに制限する場合は、「事前定義済値に対するリストを制限」チェック・ボックスを選択します。ユーザーが値を編集したり、ランタイム・パラメータ・フォームに異なる値を入力したりすることができるコンボ・ボックスを表示するには、このチェック・ボックスの選択を解除します。

  6. 問合せの第1列(パラメータ値が格納されている列)をLOVに表示しない場合は、「第1列を隠す」チェック・ボックスを選択します。第1列を機密保護にする必要がない場合は、このチェック・ボックスの選択を解除します。


    注意

    Reports Builderからレポート出力をHTMLファイルに送信するか、Webブラウザで実行してレポート出力をHTMLファイルに送信する場合、第1列の値は「第1列を隠す」を選択してもHTMLソースで見ることができます。

    Webブラウザでレポートを実行し、値リストに制限がない場合、HTMLパラメータ・フォームには、コンボ・ボックスのかわりにテキスト・フィールドが表示され、そのテキスト・フィールドにコピーして貼り付けることができるスタティック値も一覧されます。この場合、「第1列を隠す」を選択しても、第1列は常にパラメータ・フォームに表示されます。 


  7. 「OK」をクリックします。

3.11.4 実行時におけるパラメータ値の妥当性チェック

実行時にパラメータ値の妥当性をチェックするには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「データ・モデル」ノードを開き、「システム・パラメータ」ノードまたは「ユーザー・パラメータ」ノードを開きます。

  2. PL/SQLの妥当性チェック・トリガーを追加するパラメータの「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、実行時にトリガーされるPL/SQLを定義します。

関連項目

第2.6.13.3項「妥当性チェック・トリガーについて」

3.11.5 デフォルト・パラメータ・フォームの作成

デフォルト・パラメータ・フォームを作成するには:

  1. 「ツール」→「パラメータ・フォーム・ビルダー」を選択します。

  2. 「OK」をクリックして、デフォルト・パラメータ・フォームでペーパー・パラメータ・フォーム・ビューを表示します。

3.11.6 ランタイム・パラメータ・フォームに追加するパラメータの選択

ランタイム・パラメータ・フォームに追加するパラメータを選択するには:

  1. 「ツール」→「パラメータ・フォーム・ビルダー」を選択します。

  2. 「パラメータ・フォーム・ビルダー」で、ランタイム・パラメータ・フォームに追加するパラメータをクリックします。

  3. 必要に応じて、パラメータのラベルを変更します。

  4. 「OK」をクリックして、ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューを表示します。

3.11.7 実行時におけるパラメータ・フォームの表示

レポートの実行時にランタイム・パラメータ・フォームを表示するには:

  1. 「編集」→「プリファレンス」を選択して、「プリファレンス」ダイアログ・ボックスを表示します。

  2. 「ランタイム設定」ページで、「パラメータ・フォーム」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。


    注意

    パラメータ・フォームはペーパー・レポートでのみ使用できます。ペーパーベースのレポートをWebで表示する場合は、次のいずれかを使用してHTMLのヘッダー・タグおよびフッター・タグを追加することにより、HTMLパラメータ・フォームを作成できます(「フォーム前値」プロパティと「フォーム後値」プロパティ、またはSRW.SET_BEFORE_FORM_HTMLプロシージャとSRW.SET_AFTER_FORM_HTMLプロシージャを使用します)。ただし、Reports Builderでパラメータ・フォームを使用してJSPベースのWebレポートを設計する場合、JSPを使用するWebレポートでは実行時におけるランタイム・パラメータ・フォームの表示がサポートされていないので、ご注意ください。詳細は、第1.9.4項「Webレポートのパラメータ・フォームについて」を参照してください。 


3.11.8 ランタイム・パラメータ・フォームへのページの追加

ランタイム・パラメータ・フォームにページを追加するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の横のプロパティ・アイコンをダブルクリックします。

  2. プロパティ・インスペクタの「パラメータ・フォーム・ウィンドウ」ノードで、必要に応じて「ページ数」プロパティを設定します。

3.11.9 バッチ・モードで実行中のレポートへのパラメータ渡し

バッチ・モードで実行中のレポートにパラメータ(データ範囲など)を渡すには:

問合せ:

 SELECT * FROM EMP WHERE HIREDATE BETWEEN
 :FROM_DATE AND :END_DATE

実行時:

RWRUN REP1 SCOTT/TIGER FROM_DATE='12-JUN-92'
END_DATE='24-JUN-92'

3.11.10 PL/SQLを使用したHTMLパラメータ・フォーム・ヘッダーの作成

第3.6.10.2.5項「PL/SQLを使用したHTMLパラメータ・フォーム・ヘッダーの作成」を参照してください。

3.11.11 PL/SQLを使用したHTMLパラメータ・フォーム・フッターの作成

第3.6.10.2.6項「PL/SQLを使用したHTMLパラメータ・フォーム・フッターの作成」を参照してください。

3.11.12 HTMLパラメータ・フォームの入力イベントまたは選択イベントの作成

HTMLパラメータ・フォームのフィールドを入力イベントまたは選択イベントを使用して作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・パラメータ・フォーム」ノードの横にあるビュー・アイコンをダブルクリックして、ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューを表示します。

  2. パラメータ・フォームのフィールドを作成または編集します(第3.9.1.1項「フィールド・オブジェクトの作成」を参照)。

  3. フィールド・オブジェクトをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  4. 「Webの設定」で、「追加属性(HTML)」プロパティを有効なJavaScriptイベント・ハンドラに設定します。


    注意

    メッセージを表示するときなど、Before FormトリガーでJavaScriptコードを入力することが必要な場合もあります。 


Before FormトリガーにJavaScriptコードを挿入するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「レポート・エスケープ」で、「フォーム前型」プロパティを「テキスト」(JavaScriptを入力する場合)または「ファイル」(ファイルからJavaScriptをインポートする場合)に設定します。

  3. 「...」ボタンをクリックして、ダイアログ・ボックスにJavaScriptを入力するか、インポートするJavaScriptを含むHTMLファイルを選択して、「フォーム前値」プロパティを設定します。

例1: データ入力の妥当性チェック

この例では、レポートがWebで実行されるときに入力の妥当性チェックで使用されるパラメータ・フォーム・フィールドを設定する方法を示します。この設定によって、エンド・ユーザーが無効なデータをパラメータ・フォーム・フィールドに入力するたびにメッセージが表示されます。

  1. ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、PF_DEPTNOというパラメータ・フォーム・フィールドを作成します。

  2. フィールド・オブジェクトをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 「パラメータ・フォーム・フィールド」で、「ソース」プロパティを「DEPTNO」に設定します。

    • 「Webの設定」で、「追加属性(HTML)」プロパティを次のJavaScriptイベント・ハンドラに設定します。

      onChange="checkIt(this.form)"
      
      
  3. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の横のプロパティ・アイコンをクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 「レポート・エスケープ」で、「フォーム前型」プロパティを「テキスト」に設定します。

    • 「フォーム前値」プロパティを次のJavaScriptコードに設定します。

      <SCRIPT LANGUAGE = "JavaScript">
      function isNumber(inputStr){
         for (var i = 0; i < inputStr.length; i++) {
            var oneChar = inputStr.charAt(i)
            if (oneChar < "0" || oneChar > "9") {
               alert("Please enter a numeric value.")
               return false
               }
           }
          return true
         }
      function checkIt(form) {
         inputStr = form.DEPTNO.value
         if (isNumber(inputStr)) {
            // statements if true
            }
            else {
               form.numeric.focus()
               form.numeric.select()
            }
         }
      </SCRIPT>
      
      
      

レポートがWebで実行されるときに、エンド・ユーザーがランタイム・パラメータ・フォームに部門番号ではなく部門名を入力すると、次のメッセージが表示されます。

Please enter a numeric value.
例2:選択の妥当性チェック

この例では、レポートがWebで実行されるときに選択の妥当性チェックで使用されるパラメータ・フォーム・フィールドを設定する方法を示します。この設定によって、エンド・ユーザーがランタイム・パラメータ・フォームで「DESTYPE」値リストから「PRINTER」を選択するたびにメッセージが表示されます。

  1. ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、PF_DESTYPEというパラメータ・フォーム・フィールドを作成します。

  2. フィールド・オブジェクトをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 「パラメータ・フォーム・フィールド」で、「ソース」プロパティを「DESTYPE」に設定します。

    • 「Webの設定」で、「追加属性(HTML)」プロパティを次のJavaScriptイベント・ハンドラに設定します。

      onChange="isPrinter(this.form)"
      
      
  3. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の横のプロパティ・アイコンをクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 「レポート・エスケープ」で、「フォーム前型」プロパティを「テキスト」に設定します。

    • 「フォーム前値」プロパティを次のJavaScriptコードに設定します。

      <SCRIPT LANGUAGE = "JavaScript">
      function isPrinter(form) {
        if( form.DESTYPE.options[form.DESTYPE.selectedIndex].value
             == 'Printer')
          alert("Please be sure that your print is installed and running.")
          return true}
         }
      </SCRIPT>
      
      

実行時に、エンド・ユーザーが「DESTYPE」フィールドの値リストから「PRINTER」を選択すると、次のメッセージが表示されます。

Please be sure that your print is installed and running.
関連項目

第2.5.1項「パラメータ・フォームのHTML拡張について」

3.11.13 HTMLパラメータ・フォームの入力の大文字への変更

パラメータ・フォーム・フィールドのエントリについて、データ入力値をデフォルトで大文字に変更するには:

  1. 「ツール」→「パラメータ・フォーム・ビルダー」を選択します。

  2. 「パラメータ・フォーム・ビルダー」で、PF_DESFORMATというパラメータ・フォーム・フィールドをDESFORMATというソースで作成します。

  3. 「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択します。

  4. プロパティ・インスペクタの「Webの設定」で、「追加属性(HTML)」プロパティを次のように設定します。

    onChange="this.value=this.value.toUpperCase()"
    
例: 入力をデフォルトで大文字に変更

この例では、パラメータ・フォーム・フィールドのエントリについて、データ入力値をデフォルトで大文字に指定します。

  1. ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、PF_DESTYPEというパラメータ・フォーム・フィールドを作成します。

  2. フィールド・オブジェクトをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 「パラメータ・フォーム・フィールド」で、「ソース」プロパティを「DESFORMAT」に設定します。

    • 「Webの設定」で、「追加属性(HTML)」プロパティを次のJavaScriptイベント・ハンドラに設定します。

      onChange="this.value=this.value.toUpperCase()"
      
      

実行時に、エンド・ユーザーが宛先フォーマットとしてpdfを入力すると、この値はレポートがWebで実行されるときにランタイム・パラメータ・フォームで大文字(PDF)に変更されます。

3.12 テンプレートの定義

この項では、レポート・テンプレートを定義する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.12.1 テンプレートの作成

テンプレートを作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「テンプレート」ノードをクリックし、ツールバーの「作成」ボタンをクリックします。

  2. すべてのレポート・スタイルについて、デフォルトのテンプレート属性を定義します。

  3. 必要に応じて、選択したレポート・スタイルの上書きテンプレート属性を定義します。

  4. テンプレートのシステム・パラメータ、ユーザー・パラメータ、レポート・トリガー、プログラム・ユニットおよび連結ライブラリを定義するには、オブジェクト・ナビゲータで関連するノードをダブルクリックします。

関連項目

第2.7.5項「テンプレート・エディタについて」

第2.7.1項「テンプレートについて」

第2.7.2項「テンプレート属性について」

第2.7.3項「テンプレートの適用について」

第2.7.4項「テンプレートでの継承について」

3.12.2 デフォルトのテンプレート属性の定義

テンプレートのレポート・オブジェクトについて、すべてのレポート・スタイルに適用されるデフォルト属性を定義するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「テンプレート」ノード、「ペーパー・レイアウト」ノード、「セクション」ノード、「ボディ」ノード、「デフォルト」ノードの順に開きます。

  2. レイアウト全体のデフォルト・プロパティとレポート・スタイルの間隔設定を変更するには、「デフォルト」ノードの横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  3. 枠、フィールドのラベル/ヘッダー、フィールド、サマリー・ラベルおよびサマリー(合計)のデフォルト・プロパティを変更するには、「デフォルト」ノードを完全に開きプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。


    注意

    ペーパー・レイアウト・ビューは、オブジェクト・ナビゲータと同期化されます。つまり、レイアウト・オブジェクトを選択すると、オブジェクト・ナビゲータで関連するノードがハイライトされます。レイアウト・オブジェクトに親枠を選択するには、そのオブジェクトをクリックしてから、ツールバーの「親枠を選択」ボタンをクリックして親枠を選択します。 


  4. ペーパー・レイアウト・ビューで、「レポート・スタイル」リストから選択して、個々のレポート・スタイルのレイアウトを表示します。

  5. 現在表示されているレポート・スタイルをさらに変更するには、オブジェクト・ナビゲータに戻るか、オブジェクトをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示します。


    注意

    個々のレポート・スタイルに加えた変更は、「デフォルト」ノードで定義されている属性を上書きします。 


関連項目

第2.7.1項「テンプレートについて」

第2.7.2項「テンプレート属性について」

3.12.3 上書きテンプレート属性の定義

選択したレポート・スタイルの上書き属性を定義するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「テンプレート」ノード、「ペーパー・レイアウト」ノード、「セクション」ノード、「ボディ」ノード、「上書き」ノードの順に開きます。次に、上書き属性を定義するレポート・スタイルのノード(「表」、「グループ左」など)を開きます。

  2. レイアウト全体のデフォルト・プロパティと選択したレポート・スタイルのセクションの間隔設定を変更するには、「セクション(レベルn)」ノードの横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  3. 特定のレポート・スタイルに対してデフォルト数以上のセクションを作成するには、「セクション(レベルn)」ノードをクリックし、ツールバーの「作成」ボタンをクリックします。


    注意

    セクションは、レポート内のグループにマップされます。詳細は、「テンプレート属性について」を参照してください。 


  4. 特定のレポートのセクションを削除するには、「セクション(レベルn)」ノードをクリックし、ツールバーの「削除」ボタンをクリックします。


    注意

    現行のレポート・スタイルで削除できるのは、最低要件のノード数までです。 


  5. 上書き属性を定義する各セクションでは、「セクション(レベルn)」ノードを完全に開きプロパティ・アイコンをダブルクリックして、枠、フィールドのラベルとヘッダー、フィールド、サマリー・ラベルおよびサマリー(合計)のプロパティ・インスペクタを表示します。


    注意

    ペーパー・レイアウト・ビューは、オブジェクト・ナビゲータと同期化されます。つまり、レイアウト・オブジェクトを選択すると、オブジェクト・ナビゲータで関連するノードがハイライトされます。レイアウト・オブジェクトに親枠を選択するには、そのオブジェクトをクリックしてから、ツールバーの「親枠を選択」ボタンをクリックして親枠を選択します。 


  6. ペーパー・レイアウト・ビューで、「レポート・スタイル」リストから選択して、個々のレポート・スタイルのレイアウトを表示します。

  7. 現在表示されているレポート・スタイルをさらに変更するには、オブジェクト・ナビゲータに戻るか、オブジェクトをダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示します。


    注意

    個々のレポート・スタイルに加えた変更は、「デフォルト」ノードで定義されている属性を上書きします。 


関連項目

第2.7.1項「テンプレートについて」

第2.7.2項「テンプレート属性について」

3.12.4 レポートへのテンプレートの適用

レポートにテンプレートを適用するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、テンプレートを適用するレポートまたはレポート・セクションをクリックします。


    注意

    オブジェクト・ナビゲータでレポート全体のノードを選択すると、テンプレートがデフォルトでレポートのメイン・セクションに適用されます。レポートの特定のセクションにテンプレートを適用するには、オブジェクト・ナビゲータでそのセクションのノードを選択します。 


  2. 「ツール」→「レポート・ウィザード」を選択します。

  3. 「テンプレート」ページで、事前定義テンプレートを選択するか、「テンプレート・ファイル」をクリックして「参照」をクリックし、目的のテンプレートを開きます。

  4. 「終了」をクリックして、現行のレポート・セクションにテンプレートを適用します。

関連項目

第2.7.1項「テンプレートについて」

第2.7.3項「テンプレートの適用について」

3.12.5 テンプレートのレポート・タイトルのフォーマット

選択したテンプレートのタイトルに対してデフォルトの属性(フォント、カラーなど)を定義するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「テンプレート」ノード、「ペーパー・レイアウト」ノード、「セクション」ノード、「ボディ」ノード、「デフォルト」ノードの順に開きます。

  2. 「デフォルト」ノードの横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  3. 「タイトル」で、必要に応じてプロパティを変更します。

選択したテンプレートのタイトルに対して配置と上書き属性(フォント、カラーなど)を設定するには:

  1. テンプレートのペーパー・レイアウト・ビューで、マージンにタイトルのボイラープレート・テキスト・オブジェクトを作成します。

  2. タイトルのサイズと位置を設定し、必要に応じてカラー属性とテキスト属性を変更します。

  3. タイトル・オブジェクトをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  4. 「一般情報」で、「名前」プロパティをB_OR$REPORT_TITLEに設定します。

関連項目

第2.1.1項「レポートのタイトルについて」

第2.7.1項「テンプレートについて」

3.12.6 テンプレートへの項目とオブジェクトの追加

テンプレートに項目とオブジェクトを追加するには:

  1. テンプレート・エディタのペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「マージン」ボタンをクリックしてマージン領域を表示します。

  2. テンプレートのマージンでオブジェクトを作成します。テンプレートの本体ではオブジェクトを作成できません。

関連項目

第2.7.5項「テンプレート・エディタについて」

第2.7.1項「テンプレートについて」

第2.7.2項「テンプレート属性について」

第2.7.4項「テンプレートでの継承について」

3.12.7 テンプレートのマージンでのオブジェクトの変更

テンプレートのマージンでオブジェクトを変更するには:

  1. テンプレート・エディタのペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「マージン編集」ボタンをクリックします。

  2. テンプレートのマージンでオブジェクトを変更します。

関連項目

第2.7.5項「テンプレート・エディタについて」

第2.7.1項「テンプレートについて」

第2.7.2項「テンプレート属性について」

第2.7.4項「テンプレートでの継承について」

3.12.8 テンプレートの本体オブジェクトのカラー、パターンまたは境界線の変更

テンプレートのオブジェクトは、レポートのオブジェクトと同じ方法で変更できます。テンプレートのオブジェクトのカラーやパターンを変更するには(ツール・パレットのカラー・ツールではなくテンプレートのプロパティ・インスペクタを使用):

関連項目

第2.4.5項「カラーとパターンの変更について」

第3.9.6.2項「カラーの変更」

第3.9.6.3項「パターンの変更」

第2.7.1項「テンプレートについて」

3.12.9 事前定義テンプレートのリストへのテンプレートの追加

レポート・ウィザードで事前定義テンプレートのリストに独自のテンプレートを追加するには:

  1. テキスト・エディタ(メモ帳など)で、設定のファイルを開きます(Windowsでは、ORACLE_HOME¥CAUPREFS.ORA(ユーザー設定)、またはこのファイルがない場合は、ORACLE_HOME¥CAGPREFS.ORA(グローバル設定)を開きます。UNIXでは、your_home_directory/prefs.ora(ユーザー設定)、またはこのファイルがない場合は、ORACLE_HOME/tools/admin/prefs.ora(グローバル設定)を開きます)。

  2. Reports.xxx_Template_Descで識別されるテンプレートの説明までスクロールします(xxxには、Tabular、BreakAbove、BreakLeft、FormLetter、Formlike、MailingLabel、Matrix、MatrixBreakなどのレポート・スタイルを指定します)。

  3. テンプレートが定義される各レポート・スタイルについて、次の操作を行います。

    • Reports.xxx_Template_Descリストに、レポート・ウィザードの「テンプレート」ページに表示する説明を追加します。

    • 対応するReports.xxx_Template_Fileリストに、説明リストに追加した説明と同じ位置でテンプレートのファイル名を追加します。

  4. テンプレート・ファイル(filename.tdf)をORACLE_HOME/REPORTS/TEMPLATESにコピーします。

レポート・ウィザードでテンプレートのサンプル・イメージを追加するには:

  1. テンプレートのイメージとして使用する.bmpファイルをコピーまたは作成し、yyy.bmpyyyはテンプレートのファイル名)という名前を付けます。

  2. .bmpファイルをORACLE_HOME/REPORTS/TEMPLATESにコピーします。

関連項目

第2.7.1項「テンプレートについて」

第2.7.3項「テンプレートの適用について」

3.12.10 レポート・ポートレットのHTMLテンプレートの作成

OracleAS Portalページに公開できるレポートのHTMLテンプレートを作成および使用するには:

関連項目

第2.7.1項「テンプレートについて」

第2.7.3項「テンプレートの適用について」

3.13 レポートまたはテンプレートでのPL/SQLの使用

この項では、レポートまたはテンプレートでPL/SQLを使用する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.13.1 ビルトイン・パッケージの使用

ビルトイン・パッケージを使用するには:

  1. 「ツール」→「PL/SQLエディタ」を選択して、PL/SQLエディタを表示します。

  2. オブジェクト・ナビゲータで、「ビルトイン・パッケージ」ノードを開き、使用するパッケージを開きます。

  3. プロシージャ、ファンクションまたは例外を右クリックして、「名前を貼付け」または「引数を貼付け」を選択し、パッケージへのコールをPL/SQLコードにコピーします。

関連項目

第2.6.12項「ビルトイン・パッケージについて」

3.13.2 PL/SQLエディタの操作

この項では、PL/SQLエディタを操作する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.13.2.1 PL/SQLの定義

PL/SQLを定義するには:

  1. PL/SQLエディタで、プログラム・ユニットのPL/SQLコードを入力または編集します。

  2. 「コンパイル」をクリックします。

  3. 必要に応じて、エラーをクリックしてソース・コードのエラーの位置にナビゲートします。


    ヒント

    文末のセミコロンが欠落していないか、または構文のスペルが誤っていないかなどを確認します。 


  4. コードが正常にコンパイルされたら、「閉じる」をクリックします。

関連項目

第2.6.4項「プログラム・ユニットについて」

3.13.2.2 プログラム・ユニット内のテキストの検索および置換

プログラム・ユニット内のテキストを検索および置換するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「プログラム・ユニット」ノードを開きます。

  2. 編集するプログラム・ユニットの横の「PL/SQLエディタ」ビュー・アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、検索を開始する位置にカーソルを置きます。

  4. 「編集」→「検索と置換」を選択します。

  5. ダイアログ・ボックスに検索条件を入力し、必要に応じて置換文字列を入力します。検索テキストには、テキスト文字列または正規表現を指定できます。

  6. 「検索」をクリックします。

  7. 検索条件のインスタンスが検索されたら、「置換」をクリックして1つのインスタンスを置換するか、「すべて置換」をクリックしてすべてのインスタンスを置換するか、PL/SQLエディタでテキストを直接編集します。

  8. 「検索」をクリックして次のインスタンスに進むか、「取消」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。

  9. プログラム・ユニット内のすべてのテキストを置換したら、「コンパイル」をクリックしてプログラム・ユニットを再コンパイルします。


    ヒント

    複数のプログラム・ユニット内のテキストを置換する場合、置換の終了後にすべてのプログラム・ユニットを一度に再コンパイルできます。 


  10. コードが正常にコンパイルされたら、「閉じる」をクリックします。


    ヒント

    編集が広範囲にわたる場合、「適用」をクリックして変更を徐々に保存することもできます。この際、コンパイルする必要はありません。 


関連項目

第2.6.4項「プログラム・ユニットについて」

3.13.2.3 プログラム・ユニットの編集

プログラム・ユニットを編集するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「プログラム・ユニット」ノードを開きます。

  2. 編集するプログラム・ユニットの「PL/SQLエディタ」ビュー・アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、プログラム・ユニットのPL/SQLを編集します。

関連項目

第2.6.4項「プログラム・ユニットについて」

3.13.2.3.1 PL/SQLエディタの編集機能

PL/SQLエディタ(およびストアドPL/SQLエディタ)は、次の編集機能を備えています。

表3-7    PL/SQLエディタの編集機能 
編集機能  説明 

自動インデント 

行端で[Enter]キーを押すと、次の行が自動的にインデントされます。 

構文のカラー・ハイライト 

キーワード、コメント、文字列および記号(:=、||など)は、異なるカラーで表示されます。 

列と行の選択 

テキストの列およびソース・コードの行を選択できます。

列を選択するには、[Alt]キーを押してクリックし、水平方向にドラッグします。

行を選択するには、「ソース」ペインの行の左端にあるマージンをクリックします。 

テキストのドラッグ・アンド・ドロップ操作 

選択したテキストは、ドラッグ・アンド・ドロップでコピーまたは移動できます。

テキストをコピーするには、[Ctrl]キーを押して、選択したテキストをドラッグします。

テキストを移動するには、選択したテキストを単にドラッグします。 

行のインデントとインデント解除 

「書式」メニューの「インデントを増やす」コマンドと「インデントを減らす」コマンドを使用すると、選択したソース行をインデントまたはインデント解除することができます。 

画面分割 

現行のプログラム・ユニットには、最大4個の個別のビューを作成できます。

水平ビューを作成するには、垂直スクロール・バーの上部にある分割バーにカーソルを置きます。分割バーをクリックして下にドラッグします。

垂直ビューを作成するには、水平スクロール・バーの左端にある分割バーにカーソルを置きます。分割バーをクリックして右にドラッグします。

水平ビューまたは垂直ビューを削除するには、ビューを分離している分割バーをダブルクリックします。 

印刷 

現行のプログラム・ユニットを印刷するには、「ファイル」→「印刷」を選択します。 

無制限の元に戻す操作と再実行 

「編集」メニューの「取消し」コマンドと「再実行」コマンドを使用すると、最後に保存した時点までの変更を元に戻したり、再実行したりできます。 


注意

これらの機能は、Microsoft Windowsでのみ使用できます。UNIXでは、現行のプログラム・ユニットを印刷したり、[Tab]を押すか、[Shift]を押しながら[Tab]を押して、選択した行をインデントまたはインデント解除できます。 


3.13.2.3.2 PL/SQLエディタでのキーボードの使用

Microsoft WindowsとUNIXでPL/SQLエディタ(およびストアドPL/SQLエディタ)を使用する場合、次のキーボード操作がサポートされています。

表3-8    PL/SQLエディタでのキーボードの使用 
操作内容  キーストローク  プラットフォーム 

カーソルを左に1文字移動する 

[←] 

WindowsとUNIX 

カーソルの左移動に伴い文字を選択する 

[Shift]+[←] 

WindowsとUNIX 

カーソルを右に1文字移動する 

[→] 

WindowsとUNIX 

カーソルの右移動に伴い文字を選択する 

[Shift]+[→] 

WindowsとUNIX 

選択した文字または単語をコピーする 

[Ctrl]+[C] 

WindowsとUNIX 

選択した文字または単語を切り取る 

[Ctrl]+[X] 

WindowsとUNIX 

クリップボードから貼り付ける 

[Ctrl]+[V] 

WindowsとUNIX 

現行のカーソル位置の右側の文字、または選択した文字や単語を削除する 

[Delete] 

WindowsとUNIX 

現行のカーソル位置の左側の文字を削除する 

[Back Space] 

WindowsとUNIX 

カーソルをプログラム・ユニットの最後に移動する 

[Ctrl]+[End] 

Windows 

カーソルをプログラム・ユニットの先頭に移動する 

[Ctrl]+[Home] 

Windows 

現行のカーソル位置からプログラム・ユニットの最後までのソース行を選択する 

[Ctrl]+[Shift]+[End] 

Windows 

現行のカーソル位置からプログラム・ユニットの先頭までのソース行を選択する 

[Ctrl]+[Shift]+[Home] 

Windows 

カーソルを現行の行の最後に移動する 

[End] 

Windows 

カーソルを現行の行の先頭に移動する 

[Home] 

Windows 

現行のカーソル位置から現行の行の最後までの文字を選択する 

[Shift]+[End] 

Windows 

現行のカーソル位置から現行の行の先頭までの文字を選択する 

[Shift]+[Home] 

Windows 

選択した行、または現行のカーソル位置の右側の文字をインデントする 

[Tab] 

WindowsとUNIX 

選択した行をインデント解除する 

[Shift]+[Tab] 

WindowsとUNIX 

カーソルを下に1行移動する 

[↓] 

WindowsとUNIX 

カーソルの下移動に伴い行を選択する 

[Shift]+[↓] 

WindowsとUNIX 

カーソルを上に1行移動する 

[↑] 

WindowsとUNIX 

カーソルの上移動に伴い行を選択する 

[Shift]+[↑] 

WindowsとUNIX 

「ソース」ペインに表示された行数分プログラム・ユニット内を下にスクロールする 

[Page Down] 

WindowsとUNIX 

「ソース」ペインに表示された行数分プログラム・ユニット内を下にスクロールして、同時にそれらの行を選択する 

[Shift]+[Page Down] 

WindowsとUNIX 

「ソース」ペインに表示された行数分プログラム・ユニット内を上にスクロールする 

[Page Up] 

WindowsとUNIX 

「ソース」ペインに表示された行数分プログラム・ユニット内を上にスクロールして、同時にそれらの行を選択する 

[Shift]+[Page Up] 

WindowsとUNIX 

一番最後の操作を元に戻す 

[Ctrl]+[Z] 

Windows 

一番最後に元に戻した操作を回復する 

[Ctrl]+[Y] 

Windows 

3.13.2.3.3 PL/SQLエディタでのマウスの使用

次の表では、Microsoft WindowsでPL/SQLエディタ(およびストアドPL/SQLエディタ)を使用する場合にサポートされているマウス操作を説明します。

表3-9    PL/SQLエディタでのマウスの使用 
操作内容  マウス操作 

ある範囲で文字を選択する 

選択する範囲の最初の文字から最後の文字まで、クリックしてカーソルをドラッグします(UNIXでもサポートされています)。

または

最初の文字をクリックし、[Shift]キーを押して、選択する範囲の最後の文字をクリックします。 

カーソルが置かれた単語を選択する 

単語をダブルクリックします(UNIXでもサポートされています)。

または

[Ctrl]キーを押して、選択する単語をクリックします。 

ある範囲で単語を選択する 

[Ctrl]キーを押して、選択する範囲の最初の単語から最後の単語まで、クリックしてカーソルをドラッグします。 

行を選択する 

選択する行の左マージンにカーソルを置きます。カーソルが矢印に変化したら、クリックします。 

複数行を選択する 

選択する最初の行の左マージンにカーソルを置きます。カーソルが矢印に変化したら、クリックして選択する最後の行までカーソルをドラッグします。 

テキストを箱型に選択する 

[Alt]キーを押して、選択する範囲の最初の列から最後の列まで、クリックしてカーソルをドラッグします。 

選択したテキストを移動する 

まずテキストを選択します。次に選択したテキストをクリックし、新しい位置までドラッグします。 

選択したテキストをコピーする 

まずテキストを選択します。次に[Ctrl]キーを押して、選択したテキストをコピー先までドラッグし、マウスを放します。 

ウィンドウを水平ビューに分割する 

垂直スクロール・バーの上部にある分割バーをダブルクリックします。

または

垂直スクロール・バーの上部にある分割バーをクリックしてドラッグします。 

ウィンドウを垂直ビューに分割する 

水平スクロール・バーの左端にある分割バーをダブルクリックします。

または

水平スクロール・バーの左端にある分割バーをクリックしてドラッグします。 

分割されたビューの相対サイズを調整する 

ビューを分割している分割バーをクリックしてドラッグします。 

分割されたビューを削除する 

ビューを分割している分割バーをダブルクリックします。

または

分割バーをクリックして、ウィンドウの枠までドラッグします。

4つのビューすべてを一度に削除するには、分割バーが交差する共通部分をダブルクリックするか、共通部分をウィンドウの隅までドラッグします。 

3.13.2.4 PL/SQLエディタへの構文の挿入

PL/SQLエディタに構文をコピーするには:

  1. PL/SQLエディタまたはストアドPL/SQLエディタが現行の(一番最後に選択された)ウィンドウであることを確認します。

  2. エディタ内で構文を挿入する位置にカーソルを置き、「ツール」→「構文パレット」を選択します。

  3. 構文パレットで、「PL/SQL」タブまたは「ビルトイン」タブをクリックします。

  4. リストから、PL/SQLのカテゴリまたはビルトイン・パッケージを選択します。

    カテゴリまたはパッケージをクリックすると、選択可能なPL/SQLの言語要素またはPL/SQL構成メンバーが下部のリスト領域に表示されます。

  5. リスト領域でPL/SQLの言語要素または構成メンバーを選択します。

    PL/SQLの言語要素または構成メンバーをクリックすると、リスト領域の下部にある表示領域に構文が表示されます。

  6. 「挿入」をクリックして、選択した構文をコピーします。

    選択したPL/SQLの言語要素または構成メンバーが、アクティブなエディタの現行のカーソル位置に挿入されます。

  7. コメント以外のすべての小文字項目を適切な値に置換します。コメント内の項目はオプションです。予約語は大文字です。


    注意

    リスト領域でPL/SQLの言語要素または構成メンバーをダブルクリックして、エディタに構文を挿入することもできます。 


関連項目

第2.6.3項「構文パレットについて」

3.13.3 レポートレベルまたはテンプレートレベルのPL/SQLの作成または編集

この項では、レポートレベルまたはテンプレートレベルのPL/SQLを作成または編集する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.13.3.1 ローカル・プログラム・ユニットの作成

ローカル(クライアント側)プログラム・ユニットを作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「プログラム・ユニット」ノードをクリックします。

  2. ツールバーの「作成」ボタンをクリックします。

  3. ダイアログ・ボックスで、「名前」テキスト・ボックスにプログラム・ユニットの名前を入力します。

  4. プログラム・ユニットがプロシージャ(指定された順序でアクションを実行するPL/SQLサブプログラム)でない場合は、次のいずれかをクリックします。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. PL/SQLエディタで、プログラム・ユニットのPL/SQLを定義します。

関連項目

第2.6.4項「プログラム・ユニットについて」

3.13.3.2 ストアド・プログラム・ユニットの作成

ストアド(サーバー側)プログラム・ユニットを作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「データベース・オブジェクト」ノードをダブルクリックします。このノードが無効になっている場合は、データベース接続を確立するための「接続」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. データベースにログインするときに使用したデータベース・ユーザー名に対応するサブノードを開き、「PL/SQLストアド・プログラム・ユニット」ノードを表示します。

  3. 「PL/SQLストアド・プログラム・ユニット」ノードをクリックし、ツールバーの「作成」ボタンをクリックします。

  4. ダイアログ・ボックスで、「名前」テキスト・ボックスにプログラム・ユニットの名前を入力します。

  5. プログラム・ユニットがプロシージャ(指定された順序でアクションを実行するPL/SQLサブプログラム)でない場合は、次のいずれかをクリックします。

    • ファンクション(指定された順序でアクションを実行し、値を返すPL/SQLサブプログラム)

    • パッケージ仕様部(他のプログラム・ユニットによって参照できるデータ型およびサブプログラム)

    • パッケージ本体(プライベート・サブプログラムおよびデータ型を含む場合があるパッケージの実装で、パッケージが宣言のみで構成される場合はオプション)

    • タイプ仕様部(オブジェクト・タイプまたはコレクション・タイプの名前、変数(属性)およびメンバー・サブプログラム(メソッド)を宣言)

    • タイプ本体(オブジェクト・タイプのタイプ仕様部に定義されているメンバー・メソッド(ファンクションおよびプロシージャ)の実装。オブジェクト・タイプに指定する各メソッドについて対応するメソッド本体が必要)

  6. 「OK」をクリックします。

  7. ストアドPL/SQLエディタで、「所有者」リストからデータベースの所有者名を選択してプログラム・ユニットを格納するデータベース内の場所を指定し、ストアド・プログラム・ユニットのPL/SQLを定義します。

関連項目

第2.6.5項「ストアド・プログラム・ユニットについて」

3.13.3.3 プログラム・ユニットの削除


注意

PL/SQLパッケージ、ファンクションまたはプロシージャを削除する場合は、レポート内の参照もすべて削除する必要があります。参照を削除しないと、レポートをコンパイル、生成または実行するときにエラーが発生します。 


プログラム・ユニットを削除するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「プログラム・ユニット」ノードを開きます。

  2. 削除するプログラム・ユニットをクリックします。

  3. ツールバーの「削除」ボタンをクリックします。

  4. メッセージ・ダイアログ・ボックスで、「はい」をクリックして削除を確認します。

関連項目

第2.6.4項「プログラム・ユニットについて」

3.13.3.4 クライアントとデータベース・サーバー間でのプログラム・ユニットの移動

プログラム・ユニットをクライアントからデータベース・サーバーに移動するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「データベース・オブジェクト」ノードをダブルクリックします。このノードが無効になっている場合は、データベース接続を確立するための「接続」ダイアログが表示されます。

  2. データベースにログインするときに使用したデータベース・ユーザー名に対応するサブノードを開き、「PL/SQLストアド・プログラム・ユニット」ノードを表示します。

  3. オブジェクト・ナビゲータの「レポート」セクションで、「プログラム・ユニット」ノードを開きます。

  4. データベースに格納するプログラム・ユニットをクリックし、これを「プログラム・ユニット」ノードから「PL/SQLストアド・プログラム・ユニット」サブノードまでドラッグします。

  5. マウス・ボタンを放して、サーバーにプログラム・ユニットのコピーを挿入します。

プログラム・ユニットをデータベース・サーバーからクライアントに移動するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「データベース・オブジェクト」ノードをダブルクリックします。このノードが無効になっている場合は、データベース接続を確立するための「接続」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. データベースにログインするときに使用したデータベース・ユーザー名に対応するサブノードを開きます。

  3. 「PL/SQLストアド・プログラム・ユニット」ノードを開きます。

  4. クライアントに移動するストアド・プログラム・ユニットをクリックし、これを「PL/SQLストアド・プログラム・ユニット」ノードからオブジェクト・ナビゲータの「レポート」セクションにある「プログラム・ユニット」ノードまでドラッグします。

  5. マウス・ボタンを放して、クライアントにプログラム・ユニットのコピーを挿入します。

関連項目

第2.6.5項「ストアド・プログラム・ユニットについて」

第2.6.4項「プログラム・ユニットについて」

3.13.3.5 レポート・トリガーの作成

レポート・トリガーを作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「レポート・トリガー」ノードを開きます。

  2. 作成するトリガーの「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、レポート・トリガーのPL/SQLを定義します。

関連項目

第2.6.13.1項「レポート・トリガーについて」

3.13.3.6 レポート・トリガーの削除

レポート・トリガーを削除するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「レポート・トリガー」ノードを開きます。

  2. 削除するトリガーの「PL/SQL」アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、ドラッグしてPL/SQLコードを選択します。

  4. 「編集」→「削除」を選択します。

関連項目

第2.6.13.1項「レポート・トリガーについて」

3.13.3.7 データベース・トリガーの作成

データベース・トリガーを作成するには:

  1. 「ツール」→「データベース・トリガー・エディタ」を選択します。

  2. データベース・トリガー・エディタで、「表所有者」リストからユーザー名(スキーマ)を選択します。

  3. 「表」リストから表名を選択します。

    「表」リストには、「表所有者」フィールドに示されるユーザーが所有する表の名前が表示されます。「表所有者」フィールドで自分以外のユーザー名を選択すると、「表」リストにはアクセス権が付与されている表のみが表示されます。

  4. (ビューのみ)オブジェクト・ビューのINSTEAD OFトリガーを定義するには、「表」の横の矢印をクリックしてリストを表示し、「ビュー」を選択します。次に、「ビュー」リストからビューの名前を選択します。

  5. 「新規」をクリックし、新しいデータベース・トリガーを作成します。

    「名前」リストで、一意のトリガー名(同じスキーマ内にある他のトリガーの名前ではないもの)が自動的に新しいトリガーに割り当てられます。このトリガー名は変更できます。

    「名前」リストには、「表」フィールド(または「ビュー」フィールド)に表示される表(またはビュー)に関連付けられたトリガー名のリストが表示されます。「名前」リストには、アクセス権がある表に関連付けられたデータベース・トリガーの名前のみが表示されます。

  6. トリガー・オプションおよびアクションを指定した後、「保存」をクリックしてトリガーをコンパイルします。

関連項目

第2.6.13.4項「データベース・トリガーについて」

3.13.4 オブジェクトレベルのPL/SQLの作成または編集

この項では、オブジェクトレベルのPL/SQLを作成または編集する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.13.4.1 フォーマット・トリガーの作成または編集

プロパティ・インスペクタを使用してフォーマット・トリガーを作成または編集するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、フォーマット・トリガーを作成または編集するオブジェクトをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「拡張レイアウト」で、「...」ボタンをクリックしてPL/SQLエディタを表示し、「フォーマット・トリガー」プロパティを設定します。

  3. フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

オブジェクト・ナビゲータを使用してフォーマット・トリガーを作成または編集するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードを開き、フォーマット・トリガーを作成または変更するオブジェクトを含むノードを開きます。

  2. フォーマット・トリガーを作成または編集するオブジェクトの横の「PL/SQL」アイコンをダブルクリックして、PL/SQLエディタを表示します。

  3. フォーマット・トリガーのPL/SQLを定義します。

3.13.4.2 グループ・フィルタの作成または編集

グループ・フィルタを作成または編集するには:

  1. データ・モデル・ビューで、グループのタイトル・バーをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「グループ」ノードまでスクロールします。

  3. グループの最初のnレコードを表示するには、「フィルタ・タイプ」プロパティを「最初」に設定し、「レコード数」プロパティを「n」に設定します。

  4. グループの最後のnレコードを表示するには、「フィルタ・タイプ」プロパティを「最後」に設定し、「レコード数」プロパティを「n」に設定します。

  5. PL/SQLを使用して独自のフィルタを作成するには、「フィルタ・タイプ」プロパティを「PL/SQL」に設定して、「...」をクリックしてPL/SQLエディタを表示し、フィルタのPL/SQLを定義して「PL/SQLフィルタ」プロパティを設定します。

  6. 必要に応じて、他のプロパティを設定します。

関連項目

第2.6.9項「グループ・フィルタについて」

3.13.4.3 式列の作成または編集

第3.8.10項「式列の作成または編集」を参照してください。

3.13.4.4 プレースホルダ列の作成

第3.8.12項「プレースホルダ列の作成または編集」を参照してください。

3.13.4.5 PL/SQLを使用したカラーおよびパターンの変更

第3.9.6.4項「PL/SQLを使用したカラーおよびパターンの変更」を参照してください。

3.13.5 外部PL/SQLライブラリの作成または編集

この項では、外部PL/SQLライブラリを作成または編集する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

関連項目

第2.6.6項「外部PL/SQLライブラリについて」

3.13.5.1 外部PL/SQLライブラリの作成

外部PL/SQLライブラリを作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「PL/SQLライブラリ」ノードをクリックします。

  2. ツールバーの「作成」ボタンをクリックします。

新しく作成したライブラリ(最初の名前はLIB_xxx)が自動的に開きます。ライブラリを作成したら、プログラム・ユニットを挿入または削除したり、他のライブラリを連結したりすることによって、ライブラリの内容を変更できます。

3.13.5.2 開いているライブラリへのプログラム・ユニットの追加

開いているライブラリにプログラム・ユニットを追加するには:

  1. 現行の状況に応じて、オブジェクト・ナビゲータで次のいずれかの操作を実行します。

    • ライブラリが開いている場合は、ライブラリ・ノードを開きます。

    • ライブラリが現在開いていない場合は、「PL/SQLライブラリ」ノードをクリックして「ファイル」→「開く」を選択し、ライブラリを開きます。

  2. 「レポート」ノードで、「プログラム・ユニット」ノードを開きます。

  3. 追加するプログラム・ユニットを、ライブラリの「プログラム・ユニット」ノードの下にあるライブラリにドラッグします。

  4. マウス・ボタンを放して、ライブラリにプログラム・ユニットのコピーを挿入します。

3.13.5.3 PL/SQLライブラリでのプログラム・ユニットの編集

PL/SQLライブラリでプログラム・ユニットを編集するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「PL/SQLライブラリ」ノードを開き、プログラム・ユニットのライブラリ・ノードを開きます。

  2. ライブラリの「プログラム・ユニット」ノードで、編集するプログラム・ユニットの「PL/SQLエディタ」ビュー・アイコンをダブルクリックします。

  3. PL/SQLエディタで、プログラム・ユニットのPL/SQLを編集します。

3.13.5.4 PL/SQLライブラリからのプログラム・ユニットの削除

PL/SQLライブラリからプログラム・ユニットを削除するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「PL/SQLライブラリ」ノードを開き、プログラム・ユニットのライブラリ・ノードを開きます。

  2. 開いているライブラリの「プログラム・ユニット」ノードで、削除するライブラリ・プログラム・ユニットをクリックします。

  3. ツールバーの「削除」ボタンをクリックします。

  4. メッセージ・ボックスで、「はい」をクリックします。

3.13.5.5 PL/SQLライブラリの連結

PL/SQLライブラリを連結するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「連結ライブラリ」ノードをクリックします。

  2. ツールバーの「作成」ボタンをクリックします。

  3. 「連結ライブラリ」ダイアログ・ボックスで、「ライブラリ」テキスト・ボックスに外部PL/SQLライブラリの名前を入力するか、「参照」をクリックして参照する外部PL/SQLライブラリを検索します。

  4. 「連結」をクリックします。

制限

3.13.5.6 外部PL/SQLライブラリの変換

Windowsで1つ以上のPL/SQLライブラリを別の記録フォーマットに変換するには:

3.13.6 プログラム・ユニットのコンパイルおよび実行

この項では、プログラム・ユニットをコンパイルおよび実行する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

関連項目

第2.6.4項「プログラム・ユニットについて」

3.13.6.1 単一プログラム・ユニットのコンパイル

単一プログラム・ユニットをコンパイルするには:

  1. オブジェクト・ナビゲータの「プログラム・ユニット」ノードで、コンパイルするプログラム・ユニット(PL/SQLサブプログラム、レポート・トリガー、式、グループ・フィルタ、フォーマット・トリガーまたは妥当性チェック・トリガー)をクリックします。

  2. 「プログラム」→「コンパイル」→「選択」を選択し、現行のコンパイル状態にかかわらず、選択したプログラム・ユニットをコンパイルします。


    注意

    コンパイルされていないプログラム・ユニットには、オブジェクト・ナビゲータの「プログラム・ユニット」ノードで、名前の後にアスタリスク(*)が表示されます。プログラム・ユニットを変更すると、依存するプログラム・ユニットのコンパイル状態が失われます。 


  3. 「コンパイル」ダイアログ・ボックスで、任意のエラーをクリックし、プログラム・ユニット内のエラーがある位置までナビゲートします。


    ヒント

    文末のセミコロンが欠落していないか、または構文のスペルが誤っていないかなどを確認します。 


3.13.6.2 すべてのプログラム・ユニットのコンパイル

すべてのプログラム・ユニットをコンパイルするには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、すべてのプログラム・ユニット(PL/SQLサブプログラム、レポート・トリガー、式、グループ・フィルタ、フォーマット・トリガーおよび妥当性チェック・トリガーなど)をコンパイルするレポートまたはライブラリをクリックします。

  2. 「プログラム」→「コンパイル」→「すべて」を選択し、現行のコンパイル状態にかかわらず、すべてのプログラム・ユニットをコンパイルします。


    注意

    コンパイルされていないプログラム・ユニットには、オブジェクト・ナビゲータの「プログラム・ユニット」ノードで、名前の後にアスタリスク(*)が表示されます。プログラム・ユニットを変更すると、依存するプログラム・ユニットのコンパイル状態が失われます。 


  3. 「コンパイル」ダイアログ・ボックスで、任意のエラーをクリックし、プログラム・ユニット内のエラーがある位置までナビゲートします。


    ヒント

    文末のセミコロンが欠落していないか、または構文のスペルが誤っていないかなどを確認します。 


3.13.6.3 すべてのコンパイルされていないプログラム・ユニットのコンパイル

すべてのコンパイルされていないプログラム・ユニットをコンパイルするには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、すべてのコンパイルされていないプログラム・ユニット(PL/SQLサブプログラム、レポート・トリガー、式、グループ・フィルタ、フォーマット・トリガーおよび妥当性チェック・トリガーなど)をコンパイルするレポートまたはライブラリをクリックします。

  2. 「プログラム」→「コンパイル」→「変更分」を選択し、すべてのコンパイルされていないプログラム・ユニットをコンパイルします。


    注意

    コンパイルされていないプログラム・ユニットには、オブジェクト・ナビゲータの「プログラム・ユニット」ノードで、名前の後にアスタリスク(*)が表示されます。プログラム・ユニットを変更すると、依存するプログラム・ユニットのコンパイル状態が失われます。 


  3. 「コンパイル」ダイアログ・ボックスで、任意のエラーをクリックし、プログラム・ユニット内のエラーがある位置までナビゲートします。


    ヒント

    文末のセミコロンが欠落していないか、または構文のスペルが誤っていないかなどを確認します。 


3.14 レポートのデバッグ

この項では、レポートをデバッグする際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

これらのタスクをサポートする概念的な情報は、第2.10項「デバッグ・ツール」を参照してください。

3.14.1 レポートのデバッグ

レポートをデバッグするには:

  1. レポートをデバッグ・モードで実行(次に説明)してレポート内の論理エラーをチェックし、レポート出力を表示する前に、実行時にこれらの論理エラーを警告として表示します。デバッグ・モードでのレポートの実行は、PL/SQLインタプリタを使用したレポートのデバッグと同じではありません。

  2. 問題がある領域を識別した後、「ツール」→「PL/SQLインタプリタ」を選択してPL/SQLインタプリタを表示し、必要なデバッグ・アクションを作成して(第3.14.3項「ブレークポイントの設定」および第3.14.4項「デバッグ・トリガーの設定」を参照)、問題があるコードを特定の文番号の領域に分離します。

  3. PL/SQLインタプリタを閉じてレポートを実行します。

  4. デバッグ・アクションを参照し、アプリケーション情報を評価します。

  5. 問題があるコードを特定の領域まで狭めたら、PL/SQLインタプリタを使用して可能なコード修正を実装およびテストします。

使用に関する注意

Oracle JDeveloperでJSPベースのWebレポートをデバッグするときは、ソース・タイプ以外のすべてのブレークポイントを無効にする必要があります。ブレークポイントを無効にしないと、デッドロックが発生します。ソース・タイプ以外のブレークポイントは、「ブレークポイント」ウィンドウで無効にすることができます。

3.14.2 デバッグ・モードでのレポートの実行

デバッグ・モードでレポートをコンパイルおよび実行するには:

  1. 「編集」→「プリファレンス」を選択します。

  2. 「プリファレンス」ダイアログ・ボックスの「ランタイム設定」ページで、「デバッグ実行」を選択します。「OK」をクリックします。

  3. ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックして、レポートを実行します。

コマンドラインからデバッグ・モードでレポートをコンパイルおよび実行するには:

使用に関する注意

デバッグ・モードでレポートを実行すると、レポート内の論理エラーに対して追加の実行時チェックを行うように指定されます。エラーではないが、結果として意図しない出力になる可能性があるものをチェックし、レポート出力を表示する前に、実行時にこれらを警告として表示します。デバッグ・モードでのレポートの実行は、PL/SQLインタプリタを使用したレポートのデバッグと同じではありません。

3.14.3 ブレークポイントの設定

レポートの実行にブレークポイントを設定するには:

  1. PL/SQLインタプリタが表示されていない場合は、「ツール」→「PL/SQLインタプリタ」を選択します。

  2. オブジェクト・ナビゲータで、コンパイル済のプログラム・ユニットのノードをクリックして、インタプリタの「ソース」ペインにプログラム・ユニットを表示します。


    注意

    コンパイルされていないプログラム・ユニットには、名前の後にアスタリスク(*)が表示されます。 


  3. ブレークポイントを作成する実行可能な文(条件、反復、順次制御およびエラー処理に使用されるPL/SQLの構成メンバーで、各PL/SQL文はセミコロン(;)で終了する必要があります)をダブルクリックします。


    ヒント

    BEGIN、END、NULL文またはコメントにブレークポイントを置くことはできません。 


    ブレークポイントが挿入され、B00nによって示されます。ここでnはブレークポイントの番号です。プログラム・ユニットを実行すると、ブレークポイントの直前の行で実行が一時停止します。

3.14.4 デバッグ・トリガーの設定

デバッグ・トリガーを設定するには:

  1. PL/SQLインタプリタが表示されていない場合は、「ツール」→「PL/SQLインタプリタ」を選択します。

  2. オブジェクト・ナビゲータで、コンパイル済のプログラム・ユニットのノードをクリックして、インタプリタの「ソース」ペインにプログラム・ユニットを表示します。


    注意

    コンパイルされていないプログラム・ユニットには、名前の後にアスタリスク(*)が表示されます。 


  3. 「ソース」ペインで、デバッグ・トリガーを作成する行を選択し、「プログラム」→「デバッグ・トリガー」を選択します。または、「ソース」ペインを右クリックして、「トリガー」を選択します。


    ヒント

    BEGIN、END、NULL文またはコメントにブレークポイントを置くことはできません。 


  4. 「PL/SQLトリガー」ダイアログ・ボックスで、トリガーを定義します。

    • 現行のプログラム・ユニットとは異なる位置でトリガーを起動する場合は、「位置」リストから位置を選択します。

    • 「トリガー本体」テキスト・ボックスに、デバッグ・トリガーを入力します。

      たとえば、ローカルNUMBER変数my_salが5,000を超える場合にプログラムの実行を中断するデバッグ・トリガーを作成するには、トリガー本体として次のように入力します。

       IF Debug.Getn('my_sal') > 5000 THEN
        raise Debug.Suspend;
       END IF;
      


      注意

      複数行のテキストを含むデバッグ・トリガーを作成するには、コードをBEGIN文とEND文で囲みます。 


      この行の実行時にPL/SQLインタプリタを表示する場合は、DEBUGパッケージからDEBUG.SUSPEND例外を呼び出す必要があります。これを行わないと、Reports Builderによってコードが暗黙に実行され、PL/SQLインタプリタは表示されません。

  5. 「OK」をクリックして、選択した行に対するデバッグ・トリガーを作成します。


    ヒント

    「PL/SQLインタプリタ」ペインでコマンドを入力して、デバッグ・トリガーを作成することもできます。 


3.14.5 デバッグ・アクションの参照

デバッグ・アクションを参照するには:

3.14.6 デバッグ・アクションの編集

デバッグ・アクションを編集するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「デバッグ・アクション」ノードを開き、デバッグ・アクション・アイコンをダブルクリックして適切なダイアログ・ボックスを表示します。

  2. ダイアログ・ボックスで、デバッグ・アクションの内容またはプロパティを編集します。

  3. 「OK」をクリックします。

3.14.7 デバッグ・アクションの無効化と有効化

デバッグ・アクションを無効または有効にするには:

3.14.8 デバッグ・アクションの削除

デバッグ・アクションを削除するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「デバッグ・アクション」ノードを開き、削除するアクションをクリックします。

  2. ツールバーの「削除」ボタンをクリックします。

3.14.9 PL/SQLインタプリタでのプログラム・ユニットの実行

PL/SQLインタプリタでプログラム・ユニットを実行するには:

  1. PL/SQLインタプリタが表示されていない場合は、「ツール」→「PL/SQLインタプリタ」を選択して表示します。

  2. インタプリタの「PL/SQL>」プロンプトで、プログラム・ユニットの名前を入力し、続けて文の終了を示すセミコロン(;)を入力します。プログラム・ユニットで引数が必要な場合は、引数をカッコで囲んで指定します。たとえば、getdata(SCOTT);です。

  3. [Enter]キーまたは[Return]キーを押すと、次のいずれかの結果になります。

    • プログラム・ユニットによって生成される出力は、すべてコマンドラインに表示されます。「PL/SQL>」プロンプトが再度表示されて、実行に成功したことを示します。

    • 2番目のプロンプトが表示されて(「+>」)、実行可能な文の入力が終了していないことを示します。文の終了を示すセミコロンを忘れた場合はここで入力し、[Enter]キーまたは[Return]キーを押します。それ以外の場合は、右クリックして「新規プロンプト」を選択します。

    • コマンドラインに実行時エラーが表示され、次に「PL/SQL>」プロンプトが表示されます。プログラム・ユニットを編集またはデバッグする必要があります。

    • プログラム・ユニットにブレークポイントまたはデバッグ・トリガーを設定した場合、実行が一時停止されて「(debug n)PL/SQL>」のような新しいプロンプトが表示されます。

使用に関する注意

前述のプログラム・ユニットの実行は、プロシージャ(またはパッケージ・プロシージャ)専用です。戻り値用の変数がないため、ファンクションには該当しません。

3.14.10 PL/SQLインタプリタへの「ナビゲータ」ペインの挿入

PL/SQLインタプリタに「オブジェクト・ナビゲータ」ペインを挿入するには:

  1. PL/SQLインタプリタが表示されていない場合は、「プログラム」→「PL/SQLインタプリタ」を選択します。

  2. PL/SQLインタプリタで、「表示」→「表示を変更」→「ナビゲータ」を選択し、PL/SQLインタプリタの中央に「オブジェクト・ナビゲータ」ペインを挿入します。

    ボタン・バーは、新しいオブジェクト・ナビゲータのボタンで更新されます。

  3. 必要に応じて、分割バーを使用して3つのペインのサイズを変更します。

3.14.11 プログラム・ユニットの実行の制御

プログラムの状態を検査して変更したら、次の機能を使用して実行を再開または終了できます。

表3-10    プログラム・ユニットの実行 
実行機能  説明 

STEP 

STEPコマンドを使用して、中断されたプログラムの実行を一時的に再開できます。指定された一連の文が実行された後、制御はPL/SQLインタプリタに戻ります。STEP IntoまたはSTEP Overで、次の操作を実行できます。

次の文を実行します(必要に応じてサブプログラム・コールを実行します)。

現行のサブプログラムが戻るまで実行を再開します。

指定されたソースの位置に到達するまで実行を継続します。 

GO 

GOコマンドを使用して、プログラムの実行を無制限に再開します。つまり、現在実行している実行のスレッドが終了するか、デバッグ・アクションによって再度中断されるまで実行します。 

RESET 

RESETコマンドを使用して、現行のデバッグ・レベルで実行を継続せずに、デバッグ・レベルの外に制御を戻します。したがって、RESETは現行(またはより上位)での実行を効果的に中断します。

任意の以前のデバッグ・レベルに実行を明示的にリセットするか、デフォルトのトップ・レベルにリセットすることができます。 

PL/SQLインタプリタのツールバーからか、「PL/SQLインタプリタ」ペインでコマンドを入力して、これらのコマンドを実行します。

3.14.12 コードのステップ・スルー

コードをステップ・スルーするには:

作業を始める前に、ブレークポイントなどのデバッグ・アクションを設定し、PL/SQLインタプリタの「PL/SQL>」プロンプトでプログラム・ユニットを実行して、実行を一時停止しておく必要があります。

一時停止されたプログラム・ユニットの次の行にステップ実行するには:

一時停止されたプログラム・ユニットでネストされたサブプログラムをステップ・オーバーするには:

ネストされたサブプログラムをステップ・アウトしてプログラム・ユニットの外に戻るには:

プログラム・ユニットの実行を再開するには:

現行のデバッグ・レベルで中断された実行を終了するには:

3.14.13 実行時におけるコードの変更

実行時にコードを変更するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、目的のプログラム・ユニット、メニュー項目コマンドまたはトリガーをダブルクリックして、PL/SQLエディタを表示します。

  2. PL/SQLエディタで、必要な変更を加えます。

  3. 「コンパイル」、「閉じる」の順にクリックして、PL/SQLエディタを取り消します。

  4. PL/SQLインタプリタのツールバーで、「実行」または「ステップ・イン」、「ステップ・オーバー」あるいは「ステップ・アウト」を選択し、プログラムの実行を再開します。

関連項目

第2.10.9項「実行時のコード変更について」

3.14.14 現行のスコープ位置の表示

現行のスコープ位置を表示するには:

関連項目

第2.10.7項「現在のスコープ位置について」

3.14.15 ローカル変数のチェックまたは変更

ローカル変数の値をチェックまたは変更するには、PL/SQLインタプリタに一時停止されたプログラム・ユニットがある必要があります。

ローカル変数の値をチェックするには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「スタック」ノードを開いてコール・スタックの枠を表示します。

  2. 「スタック」ノードで、チェックまたは変更する変数を含むプログラム・ユニットのノードをダブルクリックします。

    各ローカル変数は、現行の値で表示されます。

ローカル変数の値を編集するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「スタック」ノードを開いてコール・スタックの枠を表示します。

  2. 「スタック」ノードで、チェックまたは変更する変数を含むプログラム・ユニットのノードをダブルクリックします。

    各ローカル変数は、現行の値で表示されます。

  3. オブジェクト・ナビゲータで、変数の値をクリックします。

  4. 変数の値を再度クリックして、編集モードに入ります。

  5. 変数の値を変更します。

  6. オブジェクト・ナビゲータの空白領域をクリックして編集モードを終了し、変更した値を受け入れます。

  7. PL/SQLインタプリタでプログラム・ユニットの実行を再開して、新しい値の効果をテストします。

3.14.16 アプリケーション変数の変更

変数を変更するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「グローバル変数」ノードまたはローカル変数の「スタック」ノードを開きます。

  2. 目的のエントリを選択して開きます。オブジェクト・ナビゲータには、エントリに関連付けられている変数がすべて表示されます。

  3. 「=」の後にある既存の値をクリックし、必要な値を入力して値を編集します。

3.14.17 サブプログラム参照の表示

サブプログラム参照を表示するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、目的のサブプログラムを選択して開きます。

  2. 「参照」ノードまたは「参照先」ノードを選択して開きます。

    オブジェクト・ナビゲータに、すべてのサブプログラム参照が表示されます。


    注意

    「参照先」には、現行のプログラム・ユニットをコールするプログラム・ユニットが表示されます。「参照」には、現行のプログラム・ユニットによってコールされるプログラム・ユニットが表示されます。 


3.14.18 レポートの実行のトレース

トレース・オプションを設定するには、次のいずれかの操作を行います。

rwserverおよびrwservletのトレースなどの詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「OracleAS Reports Servicesの構成」および「Oracle Reportsのチューニング」の章を参照してください。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reportsドキュメントのページ(http://www.oracle.com/technology/documentation/reports.html)から入手できます。

3.14.19 レポートの配布のトレース

レポートの配布をトレースするには:

  1. 「プログラム」→「トレース」を選択します。

  2. 「ランタイム・トレース設定」ダイアログ・ボックスで、トレース・ファイルの名前を「トレース・ファイル」フィールドに指定します。

  3. 「配布」チェック・ボックスを選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. レポートを実行します。

  6. テキスト・エディタを使用して、トレース・ファイルを開いて表示します。トレース・ファイルが空の場合、配布は正常に行われています。失敗した場合は、トレース・ファイルで配布エラーが識別されます。

関連項目

第2.8.3項「レポートの配布について」

第3.7.12項「複数の宛先へのレポートの配布」

3.14.20 SQL TRACEファンクションを使用したトレース

TRACEファンクションでは、解析中の完全な文が返されます。これを取得したら、SQL*Plusを使って、データベースから取得すると予想される行数に見合う回数で実行できます(常に同じ条件で比較します。つまり出力は画面ではなくファイルに送信します。SQL文をSQL*Plusに移動させるときに変更を加えないでください。WHERE句にわずかな変更を加えるだけで、パフォーマンスが大きく異なる場合があります)。

レポートをトレースするには、次の2つの方法があります。

必要な情報をより簡単に見つけることができるため、ユーザーレベルをお薦めします。SQL TRACEの詳細は、『Oracle Database SQLリファレンス』を参照してください。

3.14.20.1 ユーザーレベル・トレースの実行

  1. パフォーマンス・データが必要なレポートを開きます。

  2. 次の式を含むSQL-TRACEという名前のレポートレベルの式列を作成します。

    SRW.DO_SQL ('ALTER SESSION SET SQL_TRACE=TRUE');
    return(1); --Formulas must return a value.
    


    注意

    Before FormトリガーからSQL TRACEをコールすることもできます。 


  3. レポートを実行します。some_number.trcという新しいファイルが、ORACLE_HOME/rdbms/log、またはinit.oraファイルのパラメータUSER_DUMP_DESTで指定されている場所に作成されます(ファイルの日付スタンプによって、どの.trcファイルが自分のファイルであるかを判別できます)。

  4. TKPROFコマンドを使用して、トレース出力ファイルをフォーマットします。

rwbuilderセッション中に2つ以上のトレースを発行する場合、トレース出力は1つのファイルに連結されます。

3.14.20.2 システムレベル・トレースの実行

  1. SQL_TRACE=TRUEおよびTIMED_STATISTICS=TRUEという文をinit.oraファイルに挿入します。

  2. データベースをシャットダウンしてから再起動します。


    注意

    データベースとの相互作用がすべてトレースされるので、ORACLE_HOME/rdbms/logは非常に大きくなる可能性があります。 


3.15 他の製品との統合

この項では、レポートを他の製品と統合する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.15.1 OracleAS Portalでのポートレットとしてのレポートの公開

OracleAS Portalは、Oracle Reportsと統合されています。この統合により、レポートをポートレット(小さな動的領域)またはページ上のアイテムとしてすばやく公開することが可能になったため、エンド・ユーザーは動的なレポートに簡単にアクセスできます。

詳細は、Oracle Technology Network(OTN)を参照してください。OTNのOracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)で、「Getting Started」をクリックして「Getting Started with Oracle Reports」ホームページを表示します。左側にあるトピックのリストの中から「Any Format」をクリックし、「Integration with OracleAS Portal」を選択します。

OracleAS Portalでレポートをポートレットとして公開するための詳細およびタスクは、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「OracleAS Portalにおけるレポートの配布」の章を参照してください。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reportsドキュメントのページ(http://www.oracle.com/technology/documentation/reports.html)から入手できます。

3.15.1.1 OracleAS Portalでのアイテム・リンクとしてのレポートの実行

デフォルト以外の言語を設定してOracleAS Portalをインストールすると、レポートをポータル・ページのアイテム・リンクとして公開するために必要なエントリの一部が、自動的にインストールされません。選択した言語は、rwlang.sqlスクリプトを使用してインストールする必要があります。

したがって、次のような場合は、rwlang.sqlORACLE_HOME/portal/admin/plsql/wwd/)を実行してください。

このスクリプトを実行する手順は次のとおりです。

  1. ORACLE_HOME/portal/admin/plsql/wwd/ディレクトリに移動します。

  2. sqlplusを実行します。

  3. ポータルのスキーマを使用してOracleAS Portalにログインします。

  4. rwlang.sqlスクリプトを、次のパラメータを使用して実行します。

    @rwlang.sql language_list

    意味は次のとおりです。

    language_listは、カンマで区切られた言語のリストです。

    たとえば、フランス語と日本語をインストールする場合は、次のように入力します。

    @rwlang.sql f,ja

使用に関する注意

3.15.2 Oracle以外のデータ・ソースへのアクセス

Oracle Reportsでは、様々なデータ・ソースにアクセスできます。Oracle Open Client Adapter(OCA)およびOpen Database Connectivity(ODBC)ドライバは、プラッガブル・データ・ソース(PDS)アーキテクチャに置き換えられ、Oracle Reportsでサポートされなくなりました。ただし、Java Database Connectivity(JDBC)は、JDBC-ODBCブリッジを使用できるプラッガブル・データ・ソースの1つであり、これを利用することにより他のデータ・ソースへのアクセスが可能になります。

次の手順に従って、データ・ソースにアクセスする最も簡単な方法を判別します。

  1. データ・ソースにJava Database Connectivity(JDBC)がある場合

    プラッガブル・データ・ソース(PDS)がすでに設定されています。必要な手順は、JDBCをデータ型として選択することのみです。

  2. データ・ソースにODBCがある場合

    Sun社からJDBC-ODBCブリッジをダウンロードしてあることを確認します。これで、手順1で説明したJDBC接続を使用できます。データ・ソース用のODBCドライバがあるかどうかがわからない場合は、その会社のWebサイトを確認してください。たとえば、Microsoft社にはExcel用のダウンロード可能なODBCドライバがあります。

  3. ファイルがXML形式である場合

    Oracle Reportsには、XML PDSが含まれています。DTDファイルが使用可能である場合、必要な手順はXMLをデータ型として選択することのみです。DTDファイルが使用可能ではない場合、このファイルを作成する必要があります。

  4. ファイルがカンマ区切りである場合

    Oracle Reportsに含まれるテキストPDSをデータ・ソースの問合せに使用できます。

  5. 会社内でデータ型に対するPDSがすでに作成されている場合

    PDSが存在する場合は、Reports Server上にあるはずです。このようなファイルが存在するかどうかを管理者に問い合せてください。PDSが存在する場合は、それをReports Builderのクラスパスに追加します。PDSが存在しない場合は、API参照を使用して作成します。

Oracle Reportsには、XMLデータ・ソースのサンプル・ファイルが付属しています。

関連項目

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「プラッガブル・データ・ソース」の項には、次のトピックが含まれています。

3.15.3 Oracle Expressプラッガブル・データ・ソースとの統合


注意

Oracle Expressプラッガブル・データ・ソース(PDS)は、Oracle Reports 10gリリース2(10.1.2)では非推奨となっています。詳細は、『A Guide to Functional Changes Between Oracle Reports 6i and 10g』を参照してください。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Reports 10gのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)から入手できます。Oracle Expressプラッガブル・データ・ソース(PDS)は、UNIXプラットフォームのOracle Developer Suiteでは機能しません。 


Oracle Express PDSをOracle Reportsで使用するには、サポートされているOLAP Serverのバージョン(バージョン6.2.xおよび6.3.x)に接続する必要があります。Oracle Reportsをインストールすると、SNAPI 9.0.1が自動的にインストールされるため、これらのOLAP Serverバージョンへの接続が可能になります。

Expressデータを使用してレポートを作成する前に、Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「目次」タブから「プラッガブル・データ・ソース」→「Express PDS」を参照し、その中の各トピックで説明されている必要な構成手順がすべて完了していることを確認します。

3.16 Reports Builderの管理

この項では、Reports Builderを管理する際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

3.16.1 データベース・ロールの設定

この手順を開始する前に、データベース管理者がロールを作成してそのロールに権限を付与し、そのロールを承認されたエンド・ユーザーに付与していることを確認します。詳細は、『Oracleアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。

レポートにデータベース・ロールを設定するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポートのプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「レポート」ノードで、「ロール名」プロパティをデータベース管理者がデータベースで定義したとおりに設定します。

  3. 必要に応じて、ロールのパスワードを設定するには、「ロール名」値フィールド内のボタンをダブルクリックして、「ロール設定」ダイアログ・ボックスを表示します。

使用に関する注意
関連項目

第2.9.1項「データベース・ロールについて」

3.16.2 別のフォーマットへの変換

1つ以上のレポート定義またはPL/SQLライブラリを別のファイル・フォーマットに変換するには:

3.16.3 SQL文を使用したパフォーマンスの改善

Reports Builderの機能やPL/SQLより、SQLのほうがすばやく操作を実行できる場合があります。SQLを使用してパフォーマンスが改善される最も一般的な例は、次のとおりです。

3.16.4 WHERE句を使用したパフォーマンスの改善

複数の問合せを含むデータ・モデルのマトリックス・セル問合せに、WHERE句を追加するとします。複数の問合せを含むデータ・モデルを使用しており、ディメンション問合せがWHERE句によって制限されている場合、WHERE句をマトリックス・セル問合せに追加すると、必要以上のレコードが取得されないようにできます。たとえば、ディメンションに次の問合せがあるとします。

Q_Dept
SELECT DEPTNO FROM DEPT
WHERE DEPTNO < 100
Q_Job
SELECT DISTINCT JOB FROM EMP
WHERE DEPTNO < 100
Q_Filler

セル問合せで必要なレコードのみが取得されるように、次のSELECT文を記述します。

SELECT DEPTNO, JOB, SUM(SAL) FROM EMP
WHERE DEPTNO IN (SELECT DEPTNO FROM DEPT
WHERE DEPTNO < 100) AND JOB IN (SELECT
DISTINCT JOB FROM EMP WHERE DEPTNO < 100)
GROUP BY DEPTNO, JOB

この問合せにWHERE句を追加しない場合、Q_DeptとQ_Jobでの選択にかかわらず、すべての行がデータベースから取得されます。


注意

副問合せを使用しないWHERE句(WHERE EMP.DEPTNO = DEPT.DEPTNOなど)を追加した場合、問合せはクロス積の値の組合せごとに1度実行されます。この結果、クロス積に多数の組合せがある場合は、Q-Fillerでの問合せが過度に実行されることになります。 



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